JPH0634789Y2 - ミシンのカッター装置 - Google Patents

ミシンのカッター装置

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JPH0634789Y2
JPH0634789Y2 JP1988053945U JP5394588U JPH0634789Y2 JP H0634789 Y2 JPH0634789 Y2 JP H0634789Y2 JP 1988053945 U JP1988053945 U JP 1988053945U JP 5394588 U JP5394588 U JP 5394588U JP H0634789 Y2 JPH0634789 Y2 JP H0634789Y2
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JP
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work cloth
tape
cloth
support surface
cover
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JP1988053945U
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JPH01157674U (ja
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保朗 市橋
尚文 池田
常文 伊藤
弘恭 岩越
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 この考案は縫製位置を通過するように加工布に送りを付
与すると共に、縫製位置を通過した加工布に縫付けられ
たテープ若しくは加工布に連なる空環を加工布の端部に
て切断するようにしたミシンに係り、特にそのカッター
装置に関する。
(従来の技術) 従来、この種のミシンでは、例えば第5図に示すよう
に、針51を含む縫目形成装置によって加工布の辺縁にテ
ープTが縫付けられた後、加工布の端部においてテープ
Tを切断する場合には、縫製位置の布送り出し側に配置
された固定刃52の上方に加工布の端部が到達した時、可
動刃53を同図に示す待機位置から固定刃52に噛合う切断
位置まで移動させることによってテープTのみが切断さ
れる。
そして、加工布支持面54上において布送り出し側に配設
したカバー55の本体部55a及び突片55bによって可動刃53
の周囲を覆うことにより、作業者の安全性が確保されて
いる。一方、ゴム製テープTにテンションを付与しなが
ら加工布に縫着する際、その切断端が上方へカールして
も通過させることができるように、カバー55の本体部55
aと加工布支持面54との間には所定の間隙Sbが形成され
ている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上記のミシンでは、ゴム製テープTのカール
部分の通過を許容する大きさに前記の間隙Sbが設定され
た状態で、カバー55が加工布支持面54上に固定的に配置
され、ゴム製テープT以外のカールし難いテープの縫着
に際して、前記の間隙Sbを広く設定する必要がないにも
かかわらず、広いままに維持されるため、その間隙Sbか
ら両刃52,53間へ作業者の指Fが誤って挿入されるおそ
れがあった。
この考案は上記の事情を考慮してなされたものであっ
て、その目的は縫付けられるテープの種類に応じて加工
布支持面とカバーとの間における間隙を容易に調整する
ことができ、よって上方へカールし易い素材からなるテ
ープの縫着時にはその通過を許容することができると共
に、カールし難い素材からなるテープの縫着やテープの
縫着を行わない時には作業者の安全を確保することが可
能なミシンのカッター装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、この考案では、縫製位置
の布送り出し側に位置するように、加工布支持面上に配
設された固定刃と、加工布支持面上に移動可能に配設さ
れ、前記固定刃との協働によりテープ等を切断する切断
位置と、固定刃から離間してテープ等の通過を許容する
待機位置とに移動される可動刃と、待機位置に配置され
た可動刃と固定刃との間に形成される間隙に対し、布送
り方向と交わる方向から指が挿入されることを阻止する
ために、加工布支持面の上方に固定的に配設されるとと
もに、可動刃の布送り出し側へ前記テープ等の通過を許
容するために、加工布支持面との間に隙間を形成された
メインカバーと、前記メインカバーと加工布支持面との
間に形成された隙間に近接して下向きに突出配置され、
テープ等の種類に応じて当該間隙の大きさを調整するた
めに、加工布支持面の上方に上下位置調節可能に配置さ
れたサブカバーとを設けている。
(作用及び効果) 従って、この考案では、メインカバーが加工布支持面の
上方に固定的に配置されていることにより、待機位置に
配置された可動刃と固定刃との間の間隙に対し、布送り
方向と交わる方向から指が挿入されることを常に阻止で
きる。又、サブカバーが、メインカバーと加工布支持面
との間に形成された隙間に近接して下向きに突出配置さ
れ、加工布支持面の上方に上下位置調節可能に配置され
ていることにより、端部が上方へカールし易いテープを
加工布に縫付ける場合には、サブカバーを上方へ移動さ
せて、その通過を許容し、カールし難いテープの場合に
は、布送り出し側からの指の挿入を阻止するためにサブ
カバーを下方へ移動できる。
(実施例) 以下、この考案を具体化した飾り縫いミシンの一実施例
を図面に従って詳細に説明する。第1図(a),
(b),第2図及び第3図に示すように、ミシンフレー
ム1のベッド部2には針板3が装着され、その針板3の
上面を含むベッド部2上面により加工布支持面2aが構成
されている。ミシンフレーム1のアーム部4には下端に
複数の針5aを有する針棒5が上下動可能に支持され、針
板3上の縫製位置へ供給される加工布C及びテープTを
貫通するように前記針5aが上下動されると共に、ベッド
部2内のルーパー(図示略)が作動されることにより、
飾り縫い縫目が形成されて、加工布CにテープTが縫付
けられる。
前記アーム部4には下端に押え足6aを有する押え棒6が
上下動可能に支持され、押え棒6が下方位置に配置され
て、押え足6aにより加工布Cが針板3に押付けられた状
態で、ベッド部2内の送り歯(図示略)が針板3上に出
没されることにより、加工布C及びテープTに送りが付
与される。又、前記押え足6aにはテープTの側縁に係合
してその送りを案内するための案内体7が装着されてい
る。
第2図,第3図及び第4図に示すように、加工布支持面
2a上には支持体8が装着されている。この支持体8には
縫製位置の布送り出し側において布送り方向と直交する
方向へ延びる支持片9が形成され、ベッド部2の凹所10
内に配設されている。この支持片9には加工布支持面2a
上に露出する固定刃11が一対のねじ11aにより交換可能
に装着されている。支持体8の略中央には布送り方向に
沿って延びる揺動軸12により揺動レバー13がその中央に
て揺動可能に支持され、その一方の腕部13aには前記固
定刃11との協働によってテープTを切断する可動刃14が
一対のねじ14aにより交換可能に装着されている。そし
て、揺動レバー13及び可動刃14が第4図に実線で示す待
機位置に配置されることにより、両刃11,14の間に間隙S
aが形成されて、加工布C及びテープTの通過が許容さ
れ、揺動レバー13及び可動刃14が同図に2点鎖線で示す
切断位置に配置されることにより、両刃11,14によって
テープTが切断される。
前記支持体8の起立壁15にはロータリーソレノイド16が
装着され、その出力軸17には連結リンク18がその基端に
てねじ18aにより取着されている。連結リンク18の先端
には連結軸19が突設されると共に、前記揺動レバー13の
他方の腕部13bの先端には長孔20が形成され、連結軸19
が長孔20に揺動可能に係合されている。連結リンク18と
起立壁15との間にはバネ21が掛装され、そのバネ21の付
勢力により、揺動レバー13及び可動刃14が待機位置側へ
付勢されている。そして、ローターソレノイド16の出力
軸17の回動により、バネ21の付勢力に抗し、連結リンク
18を介して揺動レバー13及び可動刃14が待機位置から切
断位置へ揺動される。
揺動レバー13の他方の腕部13bに対向して前記起立壁15
の上部には揺動レバー13の切断位置を設定するための軸
状ストッパー22が突設され、その外周にはゴム等によっ
て筒状に形成した衝撃吸収部材23が装着されている。揺
動レバー13の他方の腕部13bの中間部には金属板にて断
面略L字状に折曲形成した係合体24が装着されている。
即ち、係合体24には前記衝撃吸収部材23に係脱可能な係
合部24a及び他方の腕部13bに係合体24を取付けるための
取付け板部24bが形成され、その取付け板部24bにて一対
のねじ25により、係合体24が揺動レバー13の幅方向に沿
って位置調節可能に装着されている。
前記支持体8の一側部には金属板にて折曲形成されたメ
インカバー28がその基端取付け部28aにてねじ29により
固定されている。メインカバー28は基端取付け部28aか
ら屈曲した後に布送り方向に沿って延びる第一部分28b
と、その第一部分28bから揺動レバー13の一方の腕部13a
に沿って延びる第二部分28cと、第二部分28cから布送り
方向に沿って延びる第三部分28dとを備え、第二部分28c
には加工布支持面2aとの間にて加工布C及びテープTの
通過を許容する切欠28eが形成されている。又、第三部
分28dにより、可動刃14と固定刃11との噛み合わせ端部
が覆われていて、布送り方向と直交する方向からの指F
の挿入が阻止される。
前記第二部分28cの布送り出し側側面にはサブカバー30
が装着されている。即ち、サブカバー30の両端近傍には
上下に延びる一対の調節孔30aが形成され、各調節孔30a
を貫通して第二部分28cに螺着された一対の調節ねじ31
により、サブカバー30が上下方向へ位置調節可能に装着
され、その配置位置に応じて加工布支持面2aとの間の間
隙Sbが調節される。又、このサブカバー30の下側部は布
送り方向に沿って上方から下方へ傾斜するように折曲さ
れ、その下側面30bにテープTが係合した時、テープT
の移送を布送り出し側へ案内するようになっている。
一方、前記押え足6aの布送り出し側側面にはテープTの
浮上を防止しながらそのテープTの固定刃11への移動を
案内する案内片32が取着されている。
さて、上記のように構成されたミシンにおいて、テープ
Tが加工布Cに縫付けられる場合には、ロータリーソレ
ノイド16が消磁状態に保持され、バネ21の付勢力によ
り、揺動レバー13及び可動刃14が第4図に実線で示す待
機位置に保持される。そして、可動刃14と固定刃11との
間隙Sa及び加工布支持面2aとサブカバー30との間隙Sbを
通って前記加工布C及びテープTが布送り出し側へ送ら
れる。
加工布Cに対するテープTの縫付けが終了して、加工布
Cの端部Caが縫製位置を通過して固定刃11上に到達する
と、ローターソレノイド16が励磁されて、その出力軸17
が回動されることにより、バネ21の付勢力に抗し、連結
リンク18の連結軸19と揺動レバー13の長孔20との係合を
介して揺動レバー13及び可動刃14が第4図に2点鎖線で
示す切断位置側へ揺動される。
そして、係合体24がストッパー22上の衝撃吸収部材23に
係合され、揺動レバー13及び可動刃14の揺動が規制され
て、それら13,14が切断位置に配置される。この時、可
動刃14は固定刃11に確実に噛合わされ、両刃11,14によ
ってテープTが確実に切断される。次いで、ロータリー
ソレノイド16が消磁されると、バネ21の付勢力により、
連結リンク18を介して揺動レバー13が復帰揺動され、揺
動レバー13及び可動刃14が待機位置へ復帰する。
この実施例において、可動刃14の噛み合わせ端部を覆う
ように、その一側にメインカバー28の第三部分28dが固
定配置されているため、布送り方向と直交する方向から
両刃11,14間に作業者の指Fが誤って挿入されることを
常に防止することができる。更に、前記テープTの切断
端が上方へカールし難い布等の素材によって構成されて
いる場合、第1図(a)に示すように、調節ねじ31を緩
めてサブカバー30を下方の調節位置へ移動させ、サブカ
バー30と加工布支持面2aとの間隔Sbを作業者の指Fの太
さよりも小さくすることにより、指Fが布送り出し側か
ら可動刃14と固定刃11との間に誤って挿入されるおそれ
を未然に防止することができ、作業者に対する安全性を
より一層高めることができる。
又、ゴム製テープTにテンションを付与しながら加工布
Cに縫着する際、そのテープ切断端は第1図(b)に示
すように、縫製位置を通過した後に上方へカールする
が、この場合には、調節ねじ31を緩めてサブカバー30を
上方の調節位置へ移動させ、サブカバー30と加工布支持
面2aとの間隔Sbを両刃11,14の間隔Saとほぼ同一に設定
する。それにより、テープTのカール部分Taの通過がサ
ブカバー30によって阻害されることがない。又、仮に、
前記カール部分Taがサブカバー30の下側面30bに当接し
た場合には、その下側面30bの傾斜によって布送り出し
側へ確実に案内されるため、テープTが両刃11,14とサ
ブカバー30との間に滞留することがない。
更に、この実施例のミシンにより、加工布Cに飾り縫目
を直接に形成する地縫い縫製を行う場合、前記の場合と
同様にサブカバー30を第1図(a)に示す下方の調節位
置に配置すれば、作業者の安全が確保される。
尚、この考案は前記実施例に限定されるものではなく、
サブカバーを支持体やミシンフレームに取付けたり、メ
インカバーをミシンフレームに直接取付けたりすること
も可能である。
【図面の簡単な説明】 第1図(a),(b)はこの考案を具体化したミシンの
要部を示す断面図、第2図はミシンを布送り出し側から
見た斜視図、第3図はカッター装置の配置状態を示す部
分平面図、第4図は同じく正面図である。第5図は従来
例におけるカッター装置の断面図である。 2a……加工布支持面、11……固定刃、14……可動刃、28
……メインカバー、30……サブカバー、C……加工布、
Ca……端部、T……テープ、Sa,Sb……間隙、F……
指。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岩越 弘恭 愛知県名古屋市瑞穂区堀田通9丁目35番地 ブラザー工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−63177(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】縫製位置を通過するように加工布(C)に
    送りを付与すると共に、縫製位置を通過した加工布
    (C)に縫付けられたテープ(T)若しくは加工布
    (C)に連なる空環を加工布(C)の端部(Ca)にて切
    断するようにしたミシンにおいて、 縫製位置の布送り出し側に位置するように、加工布支持
    面(2a)上に配設された固定刃(11)と、 加工布支持面(2a)上に移動可能に配設され、前記固定
    刃(11)との協働により前記テープ(T)等を切断する
    切断位置と、固定刃(11)から離間してテープ(T)等
    の通過を許容する待機位置とに移動される可動刃(14)
    と、 待機位置に配置された可動刃(14)と固定刃(11)との
    間に形成される間隙(Sa)に対し、布送り方向と交わる
    方向から指(F)が挿入されることを阻止するために、
    加工布支持面(2a)の上方に固定的に配設されるととも
    に、可動刃(2a)の布送り出し側へ前記テープ(T)等
    の通過を許容するために、加工布支持面(2a)との間に
    隙間(Sb)を形成させるメインカバー(28)と、 前記メインカバー(28)と加工布支持面(2a)との間に
    形成された隙間(Sb)に近接して下向きに突出配置さ
    れ、テープ(T)等の種類に応じて当該間隙(Sb)の大
    きさを調整するために、加工布支持面(2a)の上方に上
    下位置調節可能に配置されたサブカバー(30)と を備えたことを特徴とするミシンのカッター装置。
JP1988053945U 1988-04-21 1988-04-21 ミシンのカッター装置 Expired - Lifetime JPH0634789Y2 (ja)

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JPH01157674U JPH01157674U (ja) 1989-10-31
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6063177U (ja) * 1983-09-30 1985-05-02 ブラザー工業株式会社 アタツチメントケ−ス

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JPH01157674U (ja) 1989-10-31

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