JPH06347683A - ズーム装置の異常検出装置 - Google Patents

ズーム装置の異常検出装置

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JPH06347683A
JPH06347683A JP13776293A JP13776293A JPH06347683A JP H06347683 A JPH06347683 A JP H06347683A JP 13776293 A JP13776293 A JP 13776293A JP 13776293 A JP13776293 A JP 13776293A JP H06347683 A JPH06347683 A JP H06347683A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ズーム動作中にレンズ鏡胴が動作しないとい
う異常を、専用のタイマを用いることなく検出すること
ができるズーム装置の異常検出装置を提供することを目
的とする。 【構成】 この異常検出装置は、直流モータ(42)に
よりレンズ鏡胴(4)と一体的に駆動される前群レンズ
(22)と、ステッピングモータ(44)により駆動さ
れる後群レンズ(28)とから成る交互駆動方式のズー
ム装置(2)に適用される。そして、前群レンズの移動
量が極めて少ない時から、直流モータ及びステッピング
モータモータの駆動時間を加算していき、その加算結果
が所定値に達した場合であって、前群レンズの移動量が
所定量以下である場合に、ズーム装置に異常があると判
断することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラのズーム装置に関
し、特に、ズーム動作時におけるズーム装置の異常を検
出するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ、特にコンパクトカメラに
おいては、外形全体の小型化が求められており、特に、
レンズ鏡胴をいかに小型化するかが重要な課題となって
いる。そして、前群レンズと後群レンズから成る2群式
ズーム装置を有するカメラでは、レンズ鏡胴の小型化を
図るため、メカニカルカムに代えて、前群と後群のレン
ズ群をそれぞれ別個のモータで駆動する機構が採用され
る傾向にある。
【0003】かかる機構において、前群レンズを駆動す
るモータとしては直流モータ、後群レンズを駆動するモ
ータとしてステッピングモータが一般に用いられてい
る。また、その駆動方式としては、直流モータ及びステ
ッピングモータを交互に駆動する交互駆動方式がある。
【0004】ところで、通常のカメラは、ズーム装置の
異常を検出するための異常検出装置を有している。ズー
ム装置の異常には種々の形態があるが、機械部分の故障
やユーザーによるレンズ鏡胴の拘束等の原因でレンズ鏡
胴が動作しないという異常がその大部分を占めている。
従って、従来の異常検出装置は、ズーム動作時に一定時
間レンズ鏡胴が動作しないことを検出する型式のものが
一般的であり、レンズ鏡胴停止時間を測定するためのタ
イマが必須であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た交互駆動方式を採用する2群式ズーム装置の場合、前
群及び後群のレンズ群を一定時間ずつ交互に駆動させる
ためにもタイマを必要とする。従って、ズーム動作時に
は、交互駆動用のタイマと異常検出用のタイマの2つが
同時に作動することになる。
【0006】レンズ群の駆動を制御する制御装置及び異
常検出装置はCPUを中心として構成されるが、カメラ
に搭載されるCPUは小型であり、内蔵できるタイマの
数も限られているので、複数のタイマを同時に作動させ
ることは好ましくない。
【0007】そこで、本発明の目的は、ズーム動作中に
レンズ鏡胴が動作しないという異常を、専用のタイマを
用いることなく検出することができる異常検出装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による異常検出装
置は、前群レンズ駆動用モータによりレンズ鏡胴と一体
的に駆動される前群レンズと、後群レンズ駆動用モータ
により駆動される後群レンズとから成る2群式ズーム装
置であって、ズーム動作時に前群レンズ駆動用モータ及
び後群レンズ駆動用モータが交互に駆動されるようにな
っているものに適用され、前群レンズの移動量を検出す
る移動量検出手段と、前群レンズ駆動用モータが1回駆
動される間における前群レンズの移動量が所定量以下で
あった時から、前群レンズ駆動用モータ及び後群レンズ
駆動用モータの駆動時間を、交互駆動が1回行われる毎
に加算していく加算手段と、この加算手段による加算結
果が所定値に達した場合であって、加算手段による加算
開始時からの前群レンズの移動量が所定量以下である場
合に、ズーム装置に異常があると判断する判断手段とを
備えていることを特徴としている。
【0009】また、前群レンズ駆動用モータが直流モー
タであり、後群レンズ駆動用モータがステッピングモー
タである場合においては、直流モータに通電する時間
と、直流モータにブレーキ処理を施す時間と、ステッピ
ングモータを駆動するために直流モータを停止しておく
時間との和を前群レンズ駆動用モータ及び後群レンズ駆
動用モータの駆動時間とするのが好適である。
【0010】
【作用】上記構成の異常検出装置では、ズーム装置の交
互駆動の際に使用されるタイマに設定される時間(例え
ば、前群レンズ駆動用モータである直流モータに通電す
る時間、直流モータにブレーキ処理を施す時間、及び、
後群レンズ駆動用モータであるステッピングモータを駆
動するために直流モータを停止しておく時間等)を、交
互駆動を1回行う毎に加算していくことで、その加算結
果を異常検出のための基準時間として用いることとして
いる。従って、異常検出専用のタイマは必要ない。
【0011】また、2群式ズーム装置においては、レン
ズ鏡胴は前群レンズと一体的に動作するので、一定時間
内での前群レンズの移動量を検出することで、レンズ鏡
胴の動作異常を検出することができる。
【0012】
【実施例】以下、図面と共に本発明の好適な実施例につ
いて詳細に説明する。
【0013】図1は本発明が適用されるカメラの2群式
ズーム装置2を示している。このズーム装置2のレンズ
鏡胴4は、カメラボディ(図示しない)に固定された固
定筒6と、この固定筒6内に入れ子式に収納された中間
筒8と、更に中間筒8内に入れ子式に収納された移動筒
10とから構成されている。
【0014】固定筒6の内面には螺旋溝12が形成され
ており、中間筒8の末端部外面に設けられた係合部14
がこの螺旋溝12に係合されている。中間筒8は、直流
モータ(図示しない)により伝動機構16を介して正逆
両方向に回転可能となっており、その回転により固定筒
6に対して伸縮される。
【0015】また、中間筒8の内面にも螺旋溝18が形
成されており、この螺旋溝18に移動筒10の末端部外
面の係合部20が係合されている。移動筒10は、固定
筒6に対して回転不可能とされているので、中間筒8が
回転されると、中間筒8の伸縮と同方向に伸縮される。
【0016】移動筒10の先端部には前群レンズ22が
固定されている。従って、直流モータの駆動を制御して
中間筒8及び移動筒10を伸縮させることにより、前群
レンズ22が前後に移動される。よって、この直流モー
タが前群レンズ22の駆動用モータとして機能する。
尚、符号24はポジションセンサであり、中間筒8と一
体的に移動する可動部材26の位置を検出するようにな
っているが、前群レンズ22の位置は中間筒8の位置に
より一義的に定まるので、このポジションセンサ24か
らの出力信号により前群レンズ22の位置を随時検出す
ることができる。
【0017】また、移動筒10内には、前群レンズ22
の後方(カメラボディ側)に後群レンズ28が前後動可
能に配置されている。図1には明瞭に示していないが、
移動筒10の内部には、後群レンズ駆動用モータとして
2相型ステッピングモータが配設されており、このステ
ッピングモータの回転軸に連結された送りねじ30に、
後群レンズ28のレンズ枠32と一体のめねじ部材34
が螺合されている。従って、ステッピングモータの駆動
を制御することで、後群レンズ28が前後に移動され
る。
【0018】後群レンズ28には、移動筒10に対して
定められた基準位置にあることを検出するホームポジシ
ョンセンサ(図示しない)が設けられている。そして、
後群レンズ28の位置は、基準位置から駆動されたステ
ッピングモータのパルス数によって算出される。
【0019】このようなズーム装置2の駆動を制御する
ための制御装置及び本発明による異常検出装置は、図2
に示すように、CPU40を中心として構成されてい
る。このCPU40には直流モータ42及びステッピン
グモータ44がロジック・ドライバ回路46を介して接
続されている。ロジック・ドライバ回路46は、CPU
40からの信号に応じて、直流モータ42に高電圧と低
電圧を適宜印加し、モータ42の回転及びブレーキ等を
制御することができる。また、ステッピングモータ44
に対しては、下記の表の励磁パターンに従ってCPU4
0からパルス信号が発せられ、ステッピングモータ44
のA相及びB相が適宜励磁される。
【0020】下の表において後群ポインタとあるが、こ
れはRAMデータであり、CPU40は、後群レンズ2
8を次の位相に移動させる場合、後群ポインタの値に応
じた励磁パターンでステッピングモータ44の各相を励
磁する。また、図3はこの実施例のカメラで用いられる
ステッピングモータ44の構成及び動作の概念図であ
り、図3の(a)〜(d)はそれぞれ後群ポインタの
「0」〜「3」の状態を示している。図3から諒解され
る通り、後群ポインタの値が「0」から「3」に1ポイ
ントずつ増加し、そして再度「0」に戻る循環パターン
でパルス信号が出力された場合、ステッピングモータ4
4の回転子45は正回転して、後群レンズ28は後方、
即ち前群レンズ22から離れる方向に移動する。また、
後群ポインタの値が「3」から「0」に1ポイントずつ
減少し、そして再度「3」に戻る循環パターンでは、ス
テッピングモータ44は逆回転し、後群レンズ28は前
方に移動する。
【0021】
【表1】
【0022】また、CPU40にはスイッチ部48が接
続されている。スイッチ部48には、メインスイッチ
(SM)、裏蓋スイッチ(SB)、シャッタボタンに連
動するレリーズスイッチ(SP1、SP2)、セルフタ
イマスイッチ(SSELF)、ストロボモードスイッチ
(SMODE)、強制巻戻しスイッチ(SMR)、遠景
撮影を行うためのINFスイッチ(SINF)、望遠側
にズーム動作を行うためのズームスイッチ(STEL
E)、広角側にズーム動作を行うためのズームスイッチ
(SWIDE)等が含まれており、これらのスイッチの
ON・OFF信号がCPU40に入力される。
【0023】更に、前群レンズ22の位置を検出するポ
ジションセンサ24及び後群レンズ28の基準位置を検
出するホームポジションセンサ36がCPU40に接続
されている。
【0024】更にまた、CPU40には電池50がレギ
ュレータ回路(REG回路)52を介して接続されてい
る。この電池50にはバッテリチェック回路(BC回
路)54が接続されており、CPU40からの制御信号
により電池50の電圧等のバッテリチェックを行い、そ
の情報をCPU40に入力するようになっている。
【0025】次に、図4〜図9に沿って上記構成のCP
U40によるズーム装置2の駆動制御及びズーム動作時
の異常検出について説明するが、本発明による異常検出
の処理工程をより明確化するため、最初にズーム装置2
の駆動制御について詳細に説明しておく。
【0026】図4はフィルムをカメラに装填してからス
タンバイ状態に至るまでのフローチャートである。即
ち、メインスイッチ(SM)がONとなっていること
(ステップ101)、裏蓋が閉じられており裏蓋スイッ
チ(SB)がONとなっていること(ステップ10
2)、強制巻戻しスイッチ(SMR)がOFFとなって
いること(ステップ103)、シャッタボタンが押され
ておらずレリーズスイッチ(SP1)がOFFとなって
いること(ステップ104)、望遠用ズームスイッチ
(STELE)がOFFとなっていること(ステップ1
05)、広角用ズームスイッチ(SWIDE)がOFF
となっていること(ステップ106)、セルフタイマス
イッチ(SSELF)がOFFとなっていること(ステ
ップ107)、ストロボモードスイッチ(SMODE)
がOFFとなっていること(ステップ108)、INF
スイッチ(SINF)がOFFとなっていること(ステ
ップ109)を順次判断し、上記条件が全て満たされて
いる場合、カメラをスタンバイ状態とする。一旦スタン
バイ状態となった後は、ステップ101〜ステップ10
9を繰り返す。
【0027】このようにしてカメラがスタンバイ状態と
された後、望遠用ズームスイッチ(STELE)が押さ
れた場合は、図5に詳細に示す望遠側ズーム処理を実行
する(ステップ110)。本発明におけるズーム装置2
の駆動方式は交互駆動方式であり、直流モータ42とス
テッピングモータ44とが交互に駆動される。
【0028】この望遠側ズーム処理においては、まず最
初に、バッテリチェック(BC)処理を行って電池50
の電圧を測定し(ステップ201)、所定値以下である
か否かを判定する(ステップ202)。そして、電圧が
所定値以下である場合には、ステップ211に移行し、
望遠用ズームスイッチ(STELE)がOFFとされる
のを待って、この処理を終了する。
【0029】電池50の電圧が所定値よりも高い場合、
即ち正常範囲内にあると判定された場合、ポジションセ
ンサ24からの信号により前群レンズ22の位置を検出
する(ステップ203)。この実施例では、ポジション
センサ24は摺動抵抗器から成り、その信号はアナログ
信号であるので、CPU40にはデジタル信号に変換さ
れたA/D値が前群レンズ22の位置情報としてセット
される。
【0030】ステップ204において、前群レンズ22
の位置がワイド(WIDE)端以上であってテレ(TE
LE)端未満の位置にないと判定された場合、それ以上
のズーム動作はできないものとし、ステップ211に移
行して処理を終了する。即ち、前群レンズ22の位置が
テレ端(レンズ鏡胴4が最も長く伸ばされた図1の
(a)に示す状態)にある時には、それ以上の望遠側へ
のズーム動作を行うことができない。また、スタンバイ
状態であるにも拘わらず、ワイド端(スタンバイ状態に
おいてレンズ鏡胴4が最も短縮された図1の(b)に示
す状態)よりもカメラボディ側に位置している場合も異
常と考えられるので、ステップ211に移行する。
【0031】前群レンズ22がワイド端とテレ端との間
にある場合には、駆動方向を望遠方向(TELE)とセ
ットした後(ステップ205)、異常検出用タイムカウ
ンタ(ZMOVCNT)をクリアして(ステップ20
6)、交互駆動処理に移行する(ステップ207)。
【0032】この交互駆動処理は図6〜図8に示す通り
であり、最初に、交互駆動処理での直流モータ42への
通電時間(FP)の初期値、直流モータ42にブレーキ
をかけ始めてから停止するまでに要するブレーキ時間
(FB)の初期値、ステッピングモータ44を駆動して
いる間、直流モータ42への通電を停止する通電停止時
間(FW)の初期値等の駆動パラメータをセットする
(ステップ301)。また、このステップ301では、
図5のステップ203で検出した前群レンズ22の位置
に相当するA/D値を、後述の異常検出処理(図10参
照)で用いるための異常検出用基準位置の初期値として
セットするようになっている。
【0033】この後、前群レンズ22を一定の速度で駆
動するための等速化処理を行う。この処理では、まず、
直流モータ42が1回駆動されることにより移動する前
群レンズ22の移動量を求める(ステップ302)。前
群レンズ22の移動量は、現時点での前群レンズ22の
位置を表すA/D値から過去のA/D値(即ち、前回の
直流モータ駆動前の前群レンズ22の位置を表すA/D
値)を減算することにより求められる。尚、直流モータ
42を1回目に駆動する場合、過去のA/D値はセット
されていないので、予め駆動パラメータの一つとしてス
テップ301でセットした値を用いる。
【0034】A/D値の減算により求めた前群レンズ2
2の移動量は負となる場合もあるので、ステップ303
において移動量を絶対値で表した値に置き換える。ま
た、次のステップ304で、先に現時点のA/D値とし
て用いたデータを過去のA/D値としてセットする。
【0035】この後、ステップ302,303で求めた
実際の前群レンズ22の移動量と、駆動パラメータとし
てセットされている前群レンズ22の目標移動量とを比
較し(ステップ305,306)、前者が大きい場合に
は、減速処理を実行する(ステップ307)。この減速
処理においては、前群レンズ22の移動量が目標移動量
となるよう、直流モータ42の通電時間(FP)、ブレ
ーキ時間(FB)等を変更しセットする。また、実際の
移動量が目標移動量よりも小さい場合には、加速処理を
実行する(ステップ308)。
【0036】次に、図7に示す処理に移り、セットされ
た通電時間(FP)、ブレーキ時間(FB)が共に
「0」である場合には、直流モータ42の駆動は行わず
に、ステッピングモータ44の駆動処理に移行する(ス
テップ309,315)。それ以外の場合は、直流モー
タ42をセットされた通電時間(FP)だけ駆動させ、
前群レンズ22を望遠方向に移動させる(ステップ31
0〜314)。そして、所望の位置に前群レンズ22を
停止させるため、直流モータ42にブレーキ信号を出力
した後、セットされたブレーキ時間(FB)の経過後に
直流モータ42への通電を停止する(ステップ316〜
319)。
【0037】この後、図8に示すステッピングモータ4
4を駆動する処理に移行する。この処理では、先にセッ
トされた通電停止時間(FW)だけ直流モータ42を停
止状態とするために、まず前群モータ駆動WAITタイ
マをスタートさせる(ステップ320)。そして、後群
駆動カウンタに「4」をセットし(ステップ321)、
ステッピングモータ44を4パルス分駆動し、後群レン
ズ28を望遠方向に駆動する(ステップ322)。
【0038】尚、前群モータ駆動WAITタイマと、直
流モータ42への通電時間(FP)を限るための前群モ
ータ通電タイマ(ステップ312を参照)、及び、直流
モータ42のブレーキ時間(FB)を限るための前群モ
ータブレーキタイマ(ステップ317を参照)とは、図
7及び図8のフローチャートでは別個独立のものとして
扱っているが、これらは同時に使用されるものではない
ので、1個のタイマだけで処理させることも可能であ
る。
【0039】ステップ322の処理を詳細に示したのが
図9のフローチャートである。この処理においては、ま
ず、駆動方向が望遠方向(TELE)にセットされてい
るので、ステップ401からステップ402へと進む。
そして、後群レンズ28の位置に対応する後群累積パル
ス数が「0」である場合、これは後群レンズ28が基準
位置にあり、前群レンズ22に最も接近した位置にある
ことを意味するので、それ以上の望遠方向の移動は不可
能であるとしてこの処理を終了する。
【0040】一方、後群累積パルス数が「1」以上の場
合には、後群レンズ28を1パルス分前方に移動させる
こととなるので、予め後群累積パルス数から「1」を減
じておく(ステップ403)。次に、現時点のステッピ
ングモータ44の位相に対応する後群ポインタの値から
「1」を減じ(ステップ404)、後のステップ407
でステッピングモータ44を次の位相に駆動させる。
尚、後群ポインタの値が負となる場合には、後群ポイン
タの値として「3」をセットする(ステップ405,4
06)。
【0041】ステップ407で後群ポインタの値に応じ
たパルス信号を出力すると、前述したように、ステッピ
ングモータ44の回転子45は1パルス分逆回転し、後
群レンズ28は望遠方向に移動する。そして、一定の時
間が経過するのを待って(ステップ408,409)、
後群駆動カウンタの値から「1」を減じる(ステップ4
10)。この場合、後群駆動カウンタには「4」が最初
にセットされるので、以上のステップ401〜410を
4回繰り返し、後群駆動カウンタの値が「0」となった
ところでこの処理を終了する(ステップ411)。この
結果、ステッピングモータ44が4パルス分駆動され
る。
【0042】図8のステップ322の終了後、直流モー
タ駆動WAITタイマをスタートさせてから所定の通電
停止時間(FW)が経過したならば(ステップ32
3)、ポジションセンサ24による前群レンズ22の位
置検出を行う(ステップ324)。この検出値は、直流
モータ42を次に駆動する場合の等速化処理(ステップ
305〜308)や異常検出(ステップ328)等に用
いられる。
【0043】そして、前群レンズ22がテレ端に達して
おらず、かつ、望遠用ズームスイッチ(STELE)も
押されたままの状態では、異常検出処理に移行する(ス
テップ325〜328)。この異常検出処理については
後でより詳細に説明することとして、異常がない場合に
は、ステップ329を経て図6のステップ302に戻
る。従って、前群レンズ22がテレ端に達するか、或い
は、望遠用ズームスイッチ(STELE)がOFFとさ
れるまでは、直流モータ42の駆動処理(ステップ30
2〜319)とステッピングモータ44の駆動処理(ス
テップ320〜324)を交互に繰り返し(ステップ3
25〜329)、最終的には、確実に前群レンズ22を
停止させるために直流モータ42のブレーキ処理を行っ
て(ステップ330)、交互駆動処理を終了する。
【0044】この交互駆動処理により前群レンズ22が
所望の位置に配置されたならば、図5のステップ208
〜210によって後群レンズ28を前群レンズ22の位
置に対応した待機位置に移動させる。即ち、まず、後群
レンズ28の待機位置を求めるために、前群レンズ22
の位置を検出する(ステップ208)。そして、後群レ
ンズ28の待機位置に対応する後群累積パルス数を演算
で求めた後(ステッ209)、そのパルス数となるよう
にステッピングモータ44を駆動し、後群レンズ208
を待機位置に配置するのである(ステップ210)。
【0045】最後に、望遠用ズームスイッチ(STEL
E)がOFFとされていることを確認し(ステップ21
1)、望遠側ズーム処理を終了する。
【0046】ここで、上述した交互駆動処理の中で実行
される異常検出処理について、図10を参照にして詳説
する。
【0047】まず、異常検出フラグのクリア処理を行い
(ステップ501)、異常検出用タイムカウンタ(ZM
OVCNT)に、先の交互駆動処理で用いられた通電時
間(FP)、ブレーキ時間(FB)、通電停止時間(F
W)を順次加算していく(ステップ502〜504)。
従って、ステップ504での異常検出用タイムカウンタ
の値は、ZMOVCNT=FP+FB+FWとなる。
【0048】図示実施例のズーム装置2の場合、正常時
の交互駆動1回における通電時間(FP)、ブレーキ時
間(FB)及び通電停止時間(FW)の和は30ms程
度であるので、ステップ505からステップ506へと
進む。ステップ506では、図8のステップ324で検
出した現時点の前群レンズ22の位置であるA/D値か
ら、異常検出用基準位置である基準A/D値(1回目で
は、図6のステップ301でセットされた初期値)を減
算することによって、前後レンズ22の移動量を求めて
いる。そして、減算処理により移動量が負となる場合を
考慮して、ステップ507,508で移動量の正数化処
理を行う。
【0049】この前群レンズ22の移動量が予め設定し
た距離以上、例えば10LSB(1LSBは一定の距離
を256で割った値である)以上である場合は、ズーム
装置2の動作は正常であるとしてステップ510に進
み、異常検出用タイムカウンタ(ZMOVCNT)をク
リアし、基準A/D値を現時点の前群レンズ位置のA/
D値に書き換える(ステップ511)。この書き換えら
れた基準A/D値は、次回の異常検出処理で前群レンズ
22の移動量を検出するのに用いられる。
【0050】一方、前群レンズ22の移動量が10LS
B未満である場合、これは通常時の前群レンズ22の移
動量よりも少ないため、異常が発生した虞れがあるとし
て、異常検出用タイムカウンタ(ZMOVCNT)のク
リア処理及び基準A/D値の書換え処理を行わずに、図
6のステップ302に戻る。
【0051】このように前群レンズ22の移動量が非常
に少ない場合には、目標移動量を大幅に下回っているた
め、加速処理がなされ、直流モータ42への通電時間
(FP)及びブレーキ時間(FB)等が変更される(ス
テップ308)。この後、新たに設定された時間(F
P,FB,FW)に従って直流モータ42及びステッピ
ングモータ44の駆動を行い(ステップ309〜32
3)、異常検出処理に再度入る(ステップ328)。こ
の異常検出処理では、前回の処理で異常検出用タイムカ
ウンタ(ZMOVCNT)がクリアされていないので、
前回で得た加算結果に更に新たな通電時間等(FP,F
B,FW)を加算していくことになる。また、基準A/
D値が変化していないので、異常発生時からの前群レン
ズ22の移動量が算出されることになる。
【0052】レンズ鏡胴4が動作せずに前群レンズ22
の移動量が変化しない場合には、異常検出用タイムカウ
ンタ(ZMOVCNT)のクリア処理及び基準A/D値
の書換え処理を行わずに、直流モータ42とステッピン
グモータ44の交互駆動及び異常検出処理が繰り返され
て、やがて異常検出用タイムカウンタ(ZMOVCN
T)の値は予め設定した値、例えば1000msに達す
る。
【0053】この1000msという時間は直流モータ
42及びステッピングモータ44の駆動時間(FP,F
B,FW)を加算したものであるため、正確に1000
msというわけではない。しかし、モータ42,44の
駆動処理以外は電気的な処理であり、考慮する必要のな
いほど短時間で実行されるので、上記の加算処理で得ら
れた異常検出用タイムカウンタ(ZMOVCNT)の値
の誤差は小さい。
【0054】このように約1000msもの長い時間が
経過しても前群レンズ22の移動量が微小若しくは全く
変化しない場合には、ズーム装置2、特にレンズ鏡胴4
に異常が発生していると判断できるので、異常検出フラ
グをセットする(ステップ512)。この異常検出フラ
グがセットされた場合には、図8のステップ329から
ステップ330に進み、交互駆動処理が強制的に終了さ
れるのである。
【0055】以上の説明から理解できるように、異常検
出処理の中ではタイマを用いていないにも拘わらず、一
定時間、前群レンズ22が移動していないこと、即ちズ
ーム装置2の異常を検出できる。別言すれば、ズーム動
作中に異常検出処理を行っても、2つのタイマが同時に
用いられることはなく、モータ42,44を交互駆動す
るためのタイマのみが作動される。
【0056】上記実施例は、望遠側のズーム動作につい
てであるが、広角側へのズーム動作の場合も実質的に同
様な流れで処理がなされる。異なる点は、駆動方向がレ
ンズ群がカメラボディに接近する広角方向(WIDE)
であること、及び、前群レンズ22がワイド端に達した
時には処理を終了とすることのみであり、それに応じて
処理の流れが若干変更される(図7のステップ350、
図8の351,352,図9のステップ412〜416
を参照)。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、交
互駆動方式を採用する2群式ズーム装置において、レン
ズ鏡胴が動作しないという異常を検出する場合に、異常
検出専用のタイマを不要とする。従って、数に限りがあ
るCPU内のタイマを他の用途に利用することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるカメラの2群式ズーム装置
の構成を示す断面図であり、(a)は最も望遠にした状
態、(b)は最も広角にした状態を示している。
【図2】本発明によるズーム装置の異常検出装置を構成
するCPUを示すブロック図である。
【図3】ズーム装置の後群レンズを駆動するためのステ
ッピングモータの構成及び動作を示す概念図である。
【図4】カメラがスタンバイ状態に至るまでの処理の一
実施例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の異常検出装置による処理を含む望遠側
ズーム処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図6】図5の望遠側ズーム処理で実行される交互駆動
処理の一実施例を示すフローチャートであり、前群レン
ズの等速化処理部分を示している。
【図7】図6の処理に続くフローチャートであり、直流
モータの駆動処理部分を示している。
【図8】図7の処理に続くフローチャートであり、ステ
ッピングモータの駆動処理部分及び異常検出処理部分を
示している。
【図9】図8のステッピングモータの駆動処理において
実行される後群Nバルス駆動処理の一実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図10】本発明の異常検出装置により実行される異常
検出処理の一実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2…2群式ズーム装置、4…レンズ鏡胴、6…固定筒、
8…中間筒、10…移動筒、16…伝動機構、22…前
群レンズ、24…ポジションセンサ、28…後群レン
ズ、36…ホームポジションセンサ、40…CPU、4
2…直流モータ、44…ステッピングモータ、46…ロ
ジック・ドライバ回路、50…電池。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前群レンズ駆動用モータによりレンズ鏡
    胴と一体的に駆動される前群レンズと、後群レンズ駆動
    用モータにより駆動される後群レンズとから成る2群式
    ズーム装置であって、ズーム動作時に前記前群レンズ駆
    動用モータ及び前記後群レンズ駆動用モータが交互に駆
    動されるようになっている前記ズーム装置において、 前記前群レンズ駆動用モータが1回駆動される間におけ
    る前記前群レンズの移動量が所定量以下であった時か
    ら、前記前群レンズ駆動用モータ及び前記後群レンズ駆
    動用モータの駆動時間を、交互駆動が1回行われる毎に
    加算していく加算手段と、 前記加算手段による加算結果が所定値に達した場合であ
    って、前記加算手段による加算開始時からの前記前群レ
    ンズの移動量が所定量以下である場合に、前記ズーム装
    置に異常があると判断する判断手段と、を備えることを
    特徴とするズーム装置の異常検出装置。
  2. 【請求項2】 前記前群レンズ駆動用モータが直流モー
    タであり、前記後群レンズ駆動用モータがステッピング
    モータである場合において、前記前群レンズ駆動用モー
    タ及び前記後群レンズ駆動用モータの駆動時間は、前記
    直流モータに通電する時間と、前記直流モータにブレー
    キ処理を施す時間と、前記ステッピングモータを駆動す
    るために前記直流モータを停止しておく時間との和であ
    ることを特徴とする請求項1記載のズーム装置の異常検
    出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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