JPH06347379A - プラント監視診断システム及び非破壊検査診断システム - Google Patents

プラント監視診断システム及び非破壊検査診断システム

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JPH06347379A
JPH06347379A JP5134572A JP13457293A JPH06347379A JP H06347379 A JPH06347379 A JP H06347379A JP 5134572 A JP5134572 A JP 5134572A JP 13457293 A JP13457293 A JP 13457293A JP H06347379 A JPH06347379 A JP H06347379A
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治男 藤森
Izumi Yamada
泉 山田
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孝治 福崎
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誠 長瀬
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】的確にプラントの監視診断ができ、発生した欠
陥を容易に認識できる非破壊検査診断システムを提供す
る。 【構成】1a〜1cはセンサで、2a〜2cは信号処理装置であ
る。状態量演算装置3は、信号処理装置2a〜2cから入力
される監視情報に基づいてプラントの環境を表す状態量
を演算する。状態量予測装置4は、装置3から入力され
る状態量,監視情報,及び状態量の時間的変化に基づい
て所定時間後の状態量を予測演算する。未来事象予測装
置5は、装置4から入力される状態量の予測情報に基づ
き、未来事象を予測する。画像情報処理装置6aは、装置
3から入力される状態量を画像情報に変換し、表示装置
7aで表示する。画像情報処理装置6bは、装置4から入力
される所定時間後の予測状態量を画像情報に変換し、表
示装置7bで表示する。画像情報処理装置6cは、装置5に
より予測された未来事象を画像情報に変換処理し、表示
装置7cに表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は診断システムに係り、特
に、プラント監視診断及び非破壊検査診断に好適な診断
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプラントにおいては、プラントを
構成する各機器の系統に応じて、ランプの点滅、計器類
の指示値の表示、コンピュ−タで処理した情報のディス
プレイへの表示、或いはこれらの複合化された情報の表
示を行なうことにより、プラントの運転状態を運転員に
知らせていた。従って、運転員はこれらの情報に基づい
て、運転員の知識・経験を通してプラントの運転状態・
環境状態を総合的に判断していた。また、画像によって
プラントの運転状態・環境状態を監視する場合、その画
像の対象は肉眼で直接観測できるか、又は撮像装置を通
して間接的に観測できる個所に限られていた。
【0003】更に、従来の非破壊検査診断では、X線C
T装置や超音波探傷装置等によって、プラント構造材や
機器の内部欠陥を検出し、映像表示することが行なわれ
ている。 プラントの監視装置に関する従来技術として
は、特開昭59−212796号公報に、炉内圧力,給
水流量などの物理量を入力して正常運転時の値で規格化
し、物理量の過去の規格値と現在の規格値から要求時間
後の規格値を推定して、現在の規格パターンと要求時間
後の規格パターンとを同時に表示する監視装置が記載さ
れている。
【0004】また、特開昭60−191389号公報に
は、各種計測信号からプラントの運転状態を示す複数の
状態信号を求め、各状態信号を特定の画像として表示す
る複数の表示器を備え、各種計測信号に基づいて異常を
検出したとき、異常の種別に応じて選択した前記表示器
に異常が生じた系統に関連する画面を表示する監視装置
が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のプラント監
視診断では、プラントの観測できない個所の状態の認
識、及びプラントの環境状態の推移により生じる未来事
象の認識は、運転員の豊かな経験・知識、及び高い洞察
力に頼る必要がある。
【0006】また、非破壊検査診断において、検出され
た欠陥の存在がどの程度重大であるか、またその欠陥が
将来どのような波及事象を引き起こすかを検査員が予測
することは困難である。
【0007】本発明の第1の目的は、運転員が豊富な経
験・知識を有しなくても的確にプラントの監視診断がで
きるプラント監視診断システムを提供することにある。
【0008】本発明の第2の目的は、検査対象に発生し
た欠陥の重大性を検査員が容易に認識できる非破壊検査
診断システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、プラントの監視情報から環境の現
在の状態量を求め、該状態量から所定時間後の状態量を
予測し、該所定時間後の状態量からボイドの発生などの
未来事象を推定し、該事象を表示するようにしたもので
ある。
【0010】また、第1の目的を達成するために、プラ
ントの監視情報から環境の現在の状態量を求め、該状態
量から所定時間後の状態量を予測し、該予測結果と、プ
ラントの構造材又は機器の耐久性能とを比較して前記現
在の状態量の推移により引き起こされる波及事象を推定
し、該事象を表示するようにしたものである。
【0011】また、第1の目的を達成するために、プラ
ントの監視情報から所定時間後の環境の状態量を予測
し、該所定時間後の状態量からボイドの発生などの未来
事象を推定して該事象を表示すると共に、想定した操作
量に対する前記状態量の変化を予測し、該状態量の変化
に基づいて生じる未来事象を推定して該事象を表示する
ようにしたものである。
【0012】また、第2の目的を達成するために、プラ
ントの構造材又は機器に発生した欠陥を検出し、該欠陥
の位置及び大きさを測定する非破壊検査診断システムに
おいて、該欠陥の現在の状態を表示すると共に、該欠陥
の進展を予測し、所定時間後の欠陥の状態を表示するよ
うにしたものである。
【0013】また、第2の目的を達成するために、プラ
ントの構造材又は機器に発生した欠陥を検出し、該欠陥
の位置及び大きさを測定する非破壊検査診断システムに
おいて、該欠陥の進展を予測して所定時間後の欠陥の状
態を求め、該予測結果と、プラントの構造材又は機器の
耐久性能とを比較して前記欠陥の進展により引き起こさ
れる波及事象を推定し、該事象を表示するようにしたも
のである。
【0014】
【作用】本発明によれば、プラントの監視情報から環境
の現在の状態量を求め、該状態量から所定時間後の状態
量を予測し、該所定時間後の状態量からボイドの発生な
どの未来事象を推定し、該事象を表示することにより、
プラントの現在の環境状態が推移して発生する未来事象
を運転員に視覚的に認識させることができるので、豊富
な経験・知識を有しない運転員でもプラントの環境状態
及び未来事象を容易に監視診断できる。
【0015】また、プラントの監視情報から環境の現在
の状態量を求め、該状態量から所定時間後の状態量を予
測し、該予測結果と、プラントの構造材又は機器の耐久
性能とを比較して前記現在の状態量の推移により引き起
こされる波及事象を推定し、該事象を表示することによ
り、新たに発生する波及事象を運転員に視覚的に認識さ
せることができるので、豊富な経験・知識を有しない運
転員でもプラントの環境状態及び波及事象を容易に監視
診断できる。
【0016】また、プラントの監視情報から所定時間後
の環境の状態量を予測し、該所定時間後の状態量からボ
イドの発生などの未来事象を推定して該事象を表示する
と共に、想定した操作量に対する前記状態量の変化を予
測し、該状態量の変化に基づいて生じる未来事象を推定
して該事象を表示することにより、プラントの現在の環
境状態が推移して発生する未来事象と、想定した操作量
に対して生じる未来事象の両方を運転員に視覚的に認識
させることができるので、豊富な経験・知識を有しない
運転員でもプラントの環境状態及び未来事象を容易に監
視診断できると共に、適切な対応を採ることができる。
【0017】また、プラントの構造材又は機器に発生し
た欠陥の現在の状態を表示すると共に、該欠陥の進展を
予測し、所定時間後の欠陥の状態を表示することによ
り、欠陥の将来の進展状況を検査員に視覚的に認識させ
ることができるので、検査員は欠陥の重大性を容易に認
識することができる。
【0018】また、プラントの構造材又は機器に発生し
た欠陥の進展を予測して所定時間後の欠陥の状態を求
め、該予測結果と、プラントの構造材又は機器の耐久性
能とを比較して前記欠陥の進展により引き起こされる波
及事象を推定し、該事象を表示することにより、欠陥が
将来引き起こす波及事象を検査員に視覚的に認識させる
ことができるので、検査員は欠陥の重大性を容易に認識
することができる。
【0019】尚、本明細書においては、プラントのいわ
ゆる異常に当たるガス・流体のリーク,容器の破壊,配
管・ノズルの破断などを波及事象と呼び、これらの波及
事象と、観測が困難なボイドの発生,容器の膨張などと
を含めて未来事象と呼ぶ。
【0020】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1に本発明をプラント監視診断システムに適用し
た第1の実施例を示す。1a,1b,1cはそれぞれプラント
を監視するセンサで、2a,2b,2cはそれぞれのセンサの
信号処理装置である。状態量演算装置3は、信号処理装
置2a,2b,2cから入力される温度,圧力などの監視情報
に基づいてプラントの環境を表す状態量を演算し、必要
に応じて監視情報及び状態量の時間的変化も記憶する。
状態量予測装置4は、状態量演算装置3から入力される
状態量,監視情報,及び状態量の時間的変化に基づいて
所定時間後の状態量を予測演算する。未来事象予測装置
5は、状態量予測装置4から入力される状態量の予測情
報に基づいて、それにより引き起こされる未来事象を予
測する。 画像情報処理装置6aは、状態量演算装置3か
ら入力される状態量を画像情報に変換し、その画像情報
を表示装置7aで表示する。画像情報処理装置6bは、状態
量予測装置4から入力される所定時間後の予測状態量を
画像情報に変換し、その画像情報を表示装置7bで表示す
る。画像情報処理装置6cは、未来事象予測装置5により
予測された未来事象を画像情報に変換処理し、その画像
情報を表示装置7cに表示する。
【0021】図2は、図1のシステムを加圧プラントに
適用した場合の表示装置7aの画像表示例を示す。図2
は、コンプレッサ101,配管102,加圧タンク103,電磁弁10
4,ノズル105,タンク内ガス106,温度センサ201,タンク内
圧力センサ202,配管の流量センサ203 で構成される加圧
プラントの環境状態を示す画像を表示装置7aの画面500
上に表示したものである。ここで、例えば、環境の状態
量をタンク内ガス106 の圧力又は温度に指定すると、ガ
スの画像を圧力センサ202 又は温度センサ201 の監視情
報に比例した所定の輝度あるいは色相で表示する。
【0022】図3は、図1のシステムを加圧プラントに
適用した場合の表示装置7bの画像表示例を示す。図3は
図2の画像構成と同じであるが、図2の所定時間後の状
態量を予測した画像を示す。この場合、状態量予測装置
4による状態量の予測は、以下に述べる演算に基づき実
施する。
【0023】現時点における流量センサ203 の監視情報
である流量をv0、温度センサ201 の監視情報である温度
をT0、圧力センサ202 の監視情報である圧力をP0 とす
る。いま、流量v0 一定で運転した時、所定時間t後の
圧力Pt 及び温度Tt は数1,数2から求めることがで
きる。
【0024】
【数1】 Pt=(1+S・v0・t/V)・(P0+R・(Tt−T0)) ……(数
1)
【0025】
【数2】 (Tt−T0)=(Pt−P0)・V/R ……(数
2) ここで、Sは配管102 の断面積、Vは加圧タンク103 の
容積、Rはガス定数である。数1,数2からPt,Tt を
求め、図3ではタンク内ガス106 の状態量の予測値Pt,
Tt に対応した画像を、図2とは異なる輝度又は色相で
表示する。
【0026】流量v0 を一定にしない場合は、例えば、
現時点までの流量vのトレンドを時間tをパラメ−タと
したスプライン関数でフィッティングして得られるv
(t)を流量の予測値とする。この時、数1中のv0・tを
次式のように置換する。
【0027】
【数3】
【0028】図4は、図1に示すシステムを加圧プラン
トに適用した場合の表示装置7cの画像表示例を示す。図
4では、図2,3とは異なり、加圧タンク103 の膨張30
1 及びノズル105 からのガスの放出302 といった未来事
象である波及事象を画像で表示している。尚、事象の表
示はこのような画像表示に限らず、文字表示やランプ表
示であってもよい。
【0029】このとき、未来事象予測装置5における波
及事象の予測は以下に述べる手順で実施される。例え
ば、状態量予測装置4の状態量の所定時間t後の予測値
を温度Tt,圧力Pt とする。未来事象予測装置5では、
加圧タンク103 の変形耐圧Pd及び電磁弁104 の作動圧
力Ps と圧力Pt とを比較し、次式に従って波及事象を
予測する。
【0030】
【数4】 if Pt 〉 Pd , then 加圧タンク103 膨張, if Pt ≦ Pd , then 加圧タンク103 膨張せず, if Pt ≧ Ps , then 電磁弁104 作動,ノズル105 からガス放出 if Pt 〈 Ps , then 電磁弁104 作動せず ……(数4) 次に、図5を用いて本発明をプラント監視診断システム
に適用した第2の実施例を説明する。1a,1b,1cはそれ
ぞれプラントを監視するセンサで、2a,2b,2cはそれぞ
れのセンサの信号処理装置である。状態量演算装置3
は、信号処理装置2a,2b,2cから入力される監視情報に
基づいてプラントの環境を表す状態量を演算し、必要に
応じて監視情報及び状態量の時間的変化も記憶する。環
境事象演算装置8は、状態量演算装置3から入力される
状態量,監視情報,及び状態量の時間的変化に基づい
て、観測できない環境状態量及び事象を推定し、その時
間的変化も記憶する。この推定した結果は、画像情報処
理装置6a、及び未来事象予測装置5にそれぞれ出力され
る。未来事象予測装置5は、環境事象演算装置8から入
力される状態量,監視情報,及び状態量の所定時間前か
ら現在までの時間的変化に基づいて、所定時間後の状態
量及び未来事象を予測する。画像情報処理装置6aは、環
境事象演算装置8から入力される状態量を画像情報に変
換し、その画像情報を表示装置7aで表示する。画像情報
処理装置6bは、未来事象予測装置5から入力される状態
量及び未来事象を画像情報に変換し、その画像情報を表
示装置7bで表示する。
【0031】図6に図5のシステムを発熱沸騰容器に適
用した例を示す。図6は、容器107,発熱体300,電磁弁10
4,ノズル105,容器内蒸気109,水108,温度センサ201,203,
蒸気圧力センサ202 で構成される発熱沸騰容器を示す図
である。ここで、容器内の水の沸騰状態は設置している
センサでは直接把握できないが、その状態が分かれば発
熱沸騰容器内部の制御が容易になる。そこで、図5に示
すシステムにより、図7に示すように、容器内部の水の
沸騰状態を表すボイド400 の画像を圧力センサ202 及び
温度センサ201,203 の監視情報に対応させて所定の輝度
又は色相で変化させるか、或いは動画像で表示する。
【0032】このとき、図5の環境事象演算装置8にお
ける環境事象の推定は、以下に述べる演算に基づき実施
する。いま、現時点の圧力センサ202 の監視情報である
圧力をP0、温度センサ201,203 の監視情報である温度を
Tw0,Tm0 とすると、ボイドの単位時間の発生量Dの推
定値は次式で与えられる。
【0033】
【数5】 D=α(Tm0−Tw0)/P0−Fr(P0,Tc−Tw0) ……(数5) ここで、αは発熱体300 から水108 への熱流量を示す係
数、Tc は臨界温度、Fr は温度差(Tc−Tw0)及び圧
力P0 での復水量を表す。数5から求まるボイド発生量
Dに比例又は対応させて、図7のボイド400 の輝度又は
色相を変化させるか、上昇速度を速めるか、大きさを変
化させるか、或いはこれらを複合して、画像情報処理装
置6aにより表示装置7aに動画像を表示する。
【0034】図5の未来事象予測装置5においては、例
えば、一定時間t経過後の容器107の圧力Pp を次式を
用いて予測する。
【0035】
【数6】 Pp=P0(V−Vw+Ds)/(V−Vw) ……(数6) ここで、Ds は発熱体300 の発熱量一定のときの所定時
間tまでのボイドの総発生量、Vは容器107 の容量、V
w は水108 の量である。発熱体300 の発熱量が変化する
場合は、数5のDを用いて次式からDs を求める。
【0036】
【数7】
【0037】次に、圧力Pp と電磁弁104 の作動圧力P
eとを比較し、次式から、波及事象を予測する。
【0038】
【数8】 if Pp ≧ Pe , then 電磁弁104 作動,ノズル105 から蒸気放出, 蒸気圧Pp 低下 if Pp < Pe , then 電磁弁104 作動せず,蒸気圧Pp 上昇 ……(数8) このようにして予測した波及事象に基づき、図5中の画
像情報処理装置6bは、例えば、図8のようにノズル105
から蒸気が放出され、蒸気圧Pp が低下する波及事象を
表示装置7bに画像で表示する。この場合、放出される蒸
気401 を動画像で表示することも可能である。また、蒸
気圧Pp の低下は、輝度又は色相の変化、或いは容器10
7 の収縮を示す動画像で表示することも可能である。
【0039】次に、本発明をプラント監視診断システム
に適用した第3の実施例について説明する。図7で示し
たボイド400 や図8中の放出蒸気401 等は実形状が把握
困難で、観測できない未来事象である。そこで、第3の
実施例では、これらの未来事象を、運転員に直感的に理
解し易い模式的な動画像で表示する。例えば、ボイド40
0 の場合は、図9,10,11に示すように、順次ボイド
の上昇及び上昇に伴うボイド径の増大を動画像で繰返し
表示する。また、放出蒸気401 の場合は、図12,13,
14に示すように、順次放出蒸気の蒸気面402 が破線で
示す前時点の位置から前方に伝播拡散する状況を繰返し
表示し、放出蒸気 401 の放出事象を模式的に動画像で
表す。このとき、単に繰返して動画像を表示するのでは
なく、図9〜11の場合はボイドの単位時間発生量Dに
応じて、図12〜14の場合は蒸気圧Pp に応じて、そ
れぞれ動画像の繰返し周期を変化させることも併用す
る。更に、図9〜11の場合はボイドの単位時間発生量
Dに応じて、ボイド104 のボイド径を変化させることを
併用してもよい。
【0040】次に、図15を用いて本発明をプラント監
視診断システムに適用した第4の実施例について説明す
る。同図で、1a,1b,1cはプラントを監視するセンサ、
2a,2b,2cはそれぞれのセンサの信号処理装置である。
状態量演算装置3は、信号処理装置2a,2b,2cから入力
される監視情報に基づいてプラントの環境を表す状態量
を演算し、必要に応じて監視情報及び状態量の時間的変
化も記憶する。環境事象演算装置8は、状態量演算装置
3から入力される状態量,監視情報,及び状態量の時間
的変化に基づき、観測できない環境状態量及び事象を演
算し、その時間的変化も記憶する。この演算結果は異常
監視装置9及び未来事象予測装置5にそれぞれ出力され
る。異常監視装置9は、信号処理装置2dを介してセンサ
1dの情報を入力し、環境事象演算装置8から入力される
情報と合わせて、センサ及び信号処理装置の異常を検知
すると共に、この異常に関する情報と環境事象演算装置
8の情報を画像情報処理装置6aに出力する。未来事象予
測装置5は、環境事象演算装置8から入力される状態
量,監視情報,及び状態量の所定時間前から現在までの
時間的変化に基づき、所定時間後の状態量及び未来事象
を予測する。画像情報処理装置6aは、異常監視装置9か
ら入力される状態量を画像情報に変換し、その画像情報
を表示装置7aで表示する。画像情報処理装置6bは、未来
事象予測装置5から入力される未来事象を画像情報に変
換し、その画像情報を表示装置7bで表示する。
【0041】図16に図15のシステムを発熱沸騰容器
に適用した例を示す。発熱沸騰容器は、容器107,発熱体
300,電磁弁104,ノズル105,容器内蒸気109,水108,温度セ
ンサ201,203,蒸気圧力センサ202,流量センサ204 で構成
される。図15中のセンサ1dが図16中の流量センサ20
4 に相当する。以下、図15に示すシステムにより、図
16の各センサ201,202,203 の異常を監視する場合を説
明する。
【0042】例えば、センサ1d即ち流量センサ204 の示
す単位時間当たりの流量がMであるとき、圧力センサ20
2,温度センサ201,203 の監視情報である圧力P0,温度T
w0,Tm0 の間には、次式の関係が成立する。
【0043】
【数9】 D=α(Tm0−Tw0)/P0−Fr(P0,Tc−Tw0)+M ……(数9) いま、監視情報P0,Tw0,Tm0 の間に数9の関係が成立
せず、Tm0をTm0+ΔTに代えると数9が成立し、且つ
Tm0以外の情報に変化がない場合には、温度Tm0の情報
が不良、即ち温度センサ203 が異常と判定する。この場
合、表示装置7aは、図17の破線部で示すようなセンサ
画像の変化450 で温度センサ203 の異常を表示する。セ
ンサ画像の変化450 は画像の大きさ,輝度,又は色相の
変化、或いはこれらの複合表示や動画像の表示でもよ
く、文字表示やランプ表示などでもよい。 次に、図1
5のシステムで、異常監視装置9が未来事象予測装置5
の情報も含めて異常監視を行なう第5の実施例について
説明する。未来事象予測装置5においては、例えば、一
定時間t経過後の容器107 の圧力Pp を予測する。圧力
Pp は数6から得られる。いま、発熱体300 の発熱量を
一定とした場合を考え、容器107 の容量をV、水108 の
量をVw とし、センサ1d即ち流量センサ204 の示す単位
時間当たりの流量M0 が所定時間t経過後はMp になる
と予測したものとする。このとき、所定時間tまでのボ
イドの総発生量Ds と流量とは次式の関係が成り立つ。
【0044】
【数10】
【0045】数10の等号が成り立たない場合は、次式
に従って異常事象を予測する。
【0046】
【数11】
【0047】次に、一定時間後の容器内圧力及び流量を
測定し、予測事象と比較して異常を判断する。例えば、
容器内の圧力上昇及び流量増加を予測したにもかかわら
ず、これらの測定値が予測したほど増加しない場合は、
容器に蒸気のリ−クがあると判断する。また、容器内の
圧力低下及び流量減少を予測したにもかかわらず、これ
らの測定値は減少せず、水温度Tw が増加し、発熱体温
度Tm は増加しない場合は、温度センサ203 の異常と判
断する。このような異常の判断結果に基づいて波及事象
を画像表示した例を図18に示す。同図は、容器107 に
蒸気のリ−クがあると判断し、なお且つ容器内の圧力上
昇が止まらず、流量が増加しない場合、容器の破壊事象
451 或いはノズルの破断事象452 が発生すると推定し、
その波及事象を画像で表示している。
【0048】次に、図19を用いて本発明をプラント監
視診断システムに適用した第6の実施例を説明する。同
図は、図15のシステムに制御装置10,駆動装置11,及
び給電装置12を追加した構成となっている。以下、図1
9のシステムを図20に示す発熱沸騰容器に適用した例
を説明する。図20は、図6に示した装置構成に発熱体
300 に電力を供給する給電装置12と、電磁弁104 を駆動
する駆動装置11とが加わった構成であり、給電装置12及
び駆動装置11は制御装置10で制御される。図19のその
他の構成は図15と同じであるので、ここでは説明を省
略する。
【0049】いま、電磁弁104 閉のまま、操作員が制御
装置10により給電装置12を介して発熱体300 への給電量
を増加させると、現時点の圧力センサ202 の監視情報で
ある圧力P0 、温度センサ201,203 の監視情報である温
度Tw0,Tm0 は増加すると予想される。この予想に反す
る情報が得られた場合、その情報をもたらすセンサが異
常、或いは発熱体300 が異常であると推定できる。もち
ろん、発熱体300 が異常の場合、圧力P0 ,温度Tw0
増加しないので、センサ203 (温度Tm0の情報源)の異
常と区別できる。
【0050】同様に、発熱体300 への給電量を変えず
に、操作員が制御装置10により駆動装置11を介して電磁
弁104 を開にすると、圧力P0 は低下し、流量M0 及び
ボイドの単位時間発生量Dは増加するが、その後、圧力
0 ,流量M0 ,ボイド発生量Dは平衡状態となり、一
定値になると予想される。この予想に反して、流量M0
がゼロなら電磁弁104 が閉のままであり、電磁弁104 又
は駆動装置11が異常、或いは操作員の誤操作と判定でき
る。このとき、制御装置10から操作員に対して再操作を
要求して、操作員に再操作させ、同様に流量M0 がゼロ
であれば、誤操作が原因でなく電磁弁104 又は駆動装置
11が異常と判定する。
【0051】さらに、電磁弁104 開の操作後、圧力P0,
温度Tw0,Tm0,流量M0,及びボイド発生量Dの変化を監
視し、所定時間後に一定値にならない場合は、一定値に
ならない情報を与えるセンサ又は容器構造物に異常があ
ると判定する。圧力P0,温度Tm0,流量M0 が減少のま
まであれば発熱体300 の異常、圧力P0 のみ減少しボイ
ド発生量Dは一定であるならば圧力センサ202 の異常、
等と判定する。このようにして判定した異常事象は、例
えば、図17で示したセンサ異常事象450 、図18で示
した破壊事象451 及び破断事象452 のように画像で表示
する。
【0052】次に、運転員が操作する前に、その操作量
が適正かどうか確認するための機能について説明する。
例えば、運転員が電磁弁104 を開から閉に操作したい場
合、図19中の未来事象予測装置5に電磁弁104 を開か
ら閉にするという想定操作量を運転員が入力する。未来
事象予測装置5では、現時点における圧力P0,温度T
w0,Tm0,流量M0,及びボイド発生量Dに基づいて、電
磁弁104 を閉としたときの圧力Pp,温度Twp,Tmp,及び
ボイド発生量Dp を予測する。この予測値に従って、画
像情報処理装置6bは表示装置7bにより予測状態量及び未
来事象を画像で表示する。例えば、ボイド発生量の予測
値Dp は図9〜11で示したような動画像により、予測
圧力Pp,温度Twp,Tmp は図7に示したように蒸気109,
発熱体300,水108 の表示輝度又は色相を圧力,温度に関
連付けて変化させ表示する。
【0053】また、予測圧力Pp と電磁弁104 の動作圧
力Pe とを比較し、数8に従って未来事象を予測する。
電磁弁104 から蒸気がリ−クすると判定した場合には、
図8で示したように放出蒸気401 を表示する。このよう
な表示画像により、運転員が操作する前に、その操作量
が適正かどうか確認できると共に、その操作によってプ
ラントシステムがどのように変化するかを事前に把握で
きる。
【0054】次に、図21を用いて本発明を非破壊検査
診断システムに適用した第7の実施例を説明する。本シ
ステムは、軌道16を使ってセンサ1を配管17表面上で、
溶接部18に直交方向及び平行方向に走査する走査装置15
と、走査装置15の駆動制御を行う走査制御装置13と、セ
ンサ1の送受信を制御し且つセンサ情報及び走査制御装
置13からのセンサ位置情報を処理する信号処理装置14
と、信号処理装置14の情報に基づいて配管溶接部18に存
在する欠陥の形状・大きさ等の物理量を演算する状態量
演算装置3と、状態量演算装置3から得られる欠陥の物
理量をもとに所定時間経過後の欠陥の進展を予測する状
態量予測装置4と、その演算結果を画像情報に変換処理
する画像情報処理装置6と、欠陥の画像を表示する表示
装置7とで構成される。
【0055】いま、センサ1に超音波探触子を使用し、
その超音波を配管溶接部18に直交方向から、斜角θで入
射させる。この時、配管溶接部18に平行方向をX軸、直
交方向をY軸、配管表面から肉厚方向をZ軸とし、配管
表面のZ座標をゼロとすると、欠陥の座標(x,y,z)
は、次式のようになる。
【0056】
【数12】x=Xs y=Ys+(ν・t1・sinθ)/2 z=(ν・t1・cosθ)/2……(数12) ここで、Xs,Ys はそれぞれセンサの走査位置、νは配
管中の音速、t1 はセンサから発信された超音波が欠陥
面で反射され再びセンサで受信されるまでの超音波の配
管中の伝播時間であり、信号処理装置14で測定される。
実際には、超音波は拡散伝播するので、数12で得られ
る欠陥の座標(x,y,z)を、状態量演算装置3で次式
のように処理して正確な欠陥の座標(x0,y0,z0)を得
る。
【0057】
【数13】 F{A(x0,y0,z0)}=F{A(x,y,z)}/F{H(x,y,z)} ……(数13) ここで、関数Aは存在確率を示し、欠陥が存在する座標
上では1、存在しない座標上では0となる関数であり、
関数Fはフ−リエ変換を示し、H(x,y,z)は座標(x,y,
z)での超音波の強度を示す関数である。数13は、一
般にホログラフィ像再生演算と呼ばれる処理である。本
処理を施すことにより、超音波の拡散伝播による影響を
低減し、正確な欠陥の座標が得られる。
【0058】また、欠陥のX,Y,Z軸上の長さLx,Ly,
Lz はそれぞれ次式から得られる。
【0059】
【数14】Lx = x0max − x0min Ly = y0max − y0min Lz = Zt − z0min……(数14) ここで、Zt は配管17の肉厚、x0max,y0maxは欠陥の
存在するX,Y座標の最大値、x0min,y0min,z0min
は欠陥の存在するX,Y,Z座標の最小値である。
【0060】状態量予測装置4は、上記の長さLx,Ly,
Lz 及び各方向の応力Kx,Ky,Kzに基づいて、所定時
間t経過後の欠陥長さLxp,Lyp,Lzpを次式から予測す
る。
【0061】
【数15】 Lxp = Lx + f(Lx,Ky,Kz,t) Lyp = Ly + f(Ly,Kz,Kx,t) Lzp = Lz + f(Lz,Kx,Ky,t)/2 ……(数15) ここで、関数fは亀裂伝播の長さを表す関数で、亀裂伝
播の実験値から求めた実験式、又は理論式を用いること
ができる。また、応力Kx,Ky,Kz は実験等による既知
の値、又は理論的に推定された値を用いる。
【0062】画像情報処理装置6は、数15から得られ
る欠陥長さの予測値Lxp,Lyp,Lzp、及び欠陥の座標
(x0,y0,z0)から表示装置7で欠陥の画像を表示す
る。図22に、欠陥を表示した例を示す。配管の画像46
1,溶接部の画像462 に対して欠陥の位置及び形状が把握
し易い欠陥像460 を表示する。図23は、図22で示し
た画像に対して進展した欠陥像470 を表示した例を示
す。この場合、欠陥像460 と進展した欠陥像470 を合わ
せて表示しても、欠陥像460 の輪郭を初期値に、進展し
た欠陥像470 の輪郭を最終値にして、輪郭が移動する動
画像で表示しても良い。
【0063】更に、図21のシステムに未来事象予測装
置5を追加することによって、所定時間t経過後の欠陥
長さの予測値Lxp,Lyp,Lzpからその進展で波及する事
象を推定できる。即ち、Lzp≧Zt であれば欠陥は貫通
し、配管内部を通過する流体(例えば、水,蒸気など)
のリ−クの発生を推定する。また、Lxp,Lypが所定値
より大きければ、配管の破断の発生を推定する。このよ
うにして、欠陥の貫通及び流体のリ−クの発生を推定し
た場合は、図20に示すように、リ−ク480 の事象も合
わせて動画像で表示しても、文字表示やランプ表示して
もよい。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のプラント監
視診断システムは、プラントの現在の環境状態が推移し
て発生する未来事象を運転員に視覚的に認識させること
ができるので、豊富な経験・知識を有しない運転員でも
プラントの環境状態及び未来事象を容易に監視診断でき
る。
【0065】また、本発明のプラント監視診断システム
は、新たに発生する波及事象を運転員に視覚的に認識さ
せることができるので、豊富な経験・知識を有しない運
転員でもプラントの環境状態及び波及事象を容易に監視
診断できる。
【0066】また、本発明のプラント監視診断システム
は、プラントの現在の環境状態が推移して発生する未来
事象と、想定した操作量に対して生じる未来事象の両方
を運転員に視覚的に認識させることができるので、豊富
な経験・知識を有しない運転員でもプラントの環境状態
及び未来事象を容易に監視診断できると共に、適切な対
応を採ることができる。
【0067】また、本発明の非破壊検査診断システム
は、欠陥の将来の進展状況を検査員に視覚的に認識させ
ることができるので、検査員は欠陥の重大性を容易に認
識することができる。
【0068】また、本発明の非破壊検査診断システム
は、欠陥が将来引き起こす波及事象を検査員に視覚的に
認識させることができるので、検査員は欠陥の重大性を
容易に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をプラント監視診断システムに適用した
第1の実施例を示す図。
【図2】図1の表示装置の画像表示例を示す図。
【図3】図1の表示装置の画像表示例を示す図。
【図4】図1のシステムを加圧プラントに適用した画像
表示例を示す図。
【図5】本発明をプラント監視診断システムに適用した
第2の実施例を示す図。
【図6】図5のシステムを発熱沸騰容器に適用した画像
表示例を示す図。
【図7】図6の画像にボイドの状態を表示した図。
【図8】図6の画像に蒸気リ−クの波及事象を表示した
図。
【図9】図6の画像にボイドの動画像を表示した図。
【図10】図6の画像にボイドの動画像を表示した図。
【図11】図6の画像にボイドの動画像を表示した図。
【図12】図6の画像に蒸気リ−クの動画像を表示した
図。
【図13】図6の画像に蒸気リ−クの動画像を表示した
図。
【図14】図6の画像に蒸気リ−クの動画像を表示した
図。
【図15】本発明をプラント監視診断システムに適用した
第4の実施例を示す図。
【図16】図15のシステムを発熱沸騰容器に適用した画像
表示例を示す図。
【図17】図16の画像にセンサ異常状態を表示した図。
【図18】図16の画像に波及事象を表示した図。
【図19】本発明をプラント監視診断システムに適用した
第6の実施例を示す図。
【図20】図19のシステムを発熱沸騰容器に適用した画像
表示例を示す図。
【図21】本発明を非破壊検査診断システムに適用した第
7の実施例を示す図。
【図22】図21の表示装置に欠陥像を表示した図。
【図23】図21の表示装置に進展した欠陥像を表示した
図。
【図24】図21の表示装置に欠陥の進展で生じる波及事象
を表示した図。
【符号の説明】
1…センサ、1a…センサ、1b…センサ、1c…セン
サ、2a…信号処理装置、2b…信号処理装置、2c…
信号処理装置、3…状態量演算装置、4…状態量予測装
置、5…未来事象予測装置、6a…画像情報処理装置、
6b…画像情報処理装置、6c…画像情報処理装置、7
a…表示装置、7b…表示装置、7c…表示装置、8…
環境事象演算装置、9…異常監視装置、10…制御装
置、11…駆動装置、12…給電装置、13…走査制御
装置、14…信号処理装置、15…走査装置、16…軌
道、17…配管、18…溶接部、101…コンプレッ
サ、102…配管、103…加圧タンク、104…電磁
弁、105…ノズル、106…タンク内ガス、107…
容器、108…水、109…蒸気、201…温度セン
サ、202…圧力センサ、203…流量センサ、204
…流量センサ、300…発熱体、301…タンク膨張の
画像、302…ガス放出の画像、400…ボイド、40
1…放出蒸気の画像、402…放出蒸気の蒸気面の画
像、 450…センサ異常状態の画像、451…破壊事
象の画像、452…破断事象の画像、460…欠陥像、
461…配管の画像、462…溶接部の画像、470…
進展した欠陥像、480…リークの画像。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤森 治男 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所エネルギー研究所内 (72)発明者 山田 泉 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所エネルギー研究所内 (72)発明者 福崎 孝治 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所エネルギー研究所内 (72)発明者 長瀬 誠 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所エネルギー研究所内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラントの監視情報から環境の現在の状態
    量を求めて該状態量を表示すると共に、 該状態量から所定時間後の状態量を予測し、 該所定時間後の状態量からボイドの発生などの未来事象
    を推定し、該事象を表示することを特徴とするプラント
    監視診断システム。
  2. 【請求項2】プラントの監視情報から環境の現在の状態
    量を求め、 該状態量から所定時間後の状態量を予測して該所定時間
    後の状態量を表示すると共に、 該所定時間後の状態量からボイドの発生などの未来事象
    を推定し、該事象を表示することを特徴とするプラント
    監視診断システム。
  3. 【請求項3】プラントの監視情報から環境の現在の状態
    量を求めて該状態量を表示し、 該状態量から所定時間後の状態量を予測して該所定時間
    後の状態量を表示すると共に、 該所定時間後の状態量からボイドの発生などの未来事象
    を推定し、該事象を表示することを特徴とするプラント
    監視診断システム。
  4. 【請求項4】プラントの監視情報から環境の現在の状態
    量を求めて該状態量を表示すると共に、 該状態量から所定時間後の状態量を予測し、 該予測結果と、プラントの構造材又は機器の耐久性能と
    を比較して前記現在の状態量の推移により引き起こされ
    る波及事象を推定し、該事象を表示することを特徴とす
    るプラント監視診断システム。
  5. 【請求項5】プラントの監視情報から環境の現在の状態
    量を求め、 該状態量から所定時間後の状態量を予測して該所定時間
    後の状態量を表示すると共に、 該予測結果と、プラントの構造材又は機器の耐久性能と
    を比較して前記現在の状態量の推移により引き起こされ
    る波及事象を推定し、該事象を表示することを特徴とす
    るプラント監視診断システム。
  6. 【請求項6】プラントの監視情報から環境の現在の状態
    量を求めて該状態量を表示し、 該状態量から所定時間後の状態量を予測して該所定時間
    後の状態量を表示すると共に、 該予測結果と、プラントの構造材又は機器の耐久性能と
    を比較して前記現在の状態量の推移により引き起こされ
    る波及事象を推定し、該事象を表示することを特徴とす
    るプラント監視診断システム。
  7. 【請求項7】プラントの監視情報から環境の状態量を求
    めて該状態量を表示すると共に、 該状態量の時間的変化,現在の状態量,及び前記監視情
    報から所定時間後の状態量を予測し、 該予測結果と、プラントの構造材又は機器の耐久性能と
    を比較して前記現在の状態量の推移により引き起こされ
    る波及事象を推定し、該事象を表示することを特徴とす
    るプラント監視診断システム。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7の何れかにおいて、前記状
    態量の変化に応じて、前記状態量の表示を変化させるこ
    とを特徴とするプラント監視診断システム。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8の何れかにおいて、前記状
    態量又は前記事象の表示を画像で行うことを特徴とする
    プラント監視診断システム。
  10. 【請求項10】請求項9において、前記表示画像は、前
    記状態量又は前記事象を模式的に表現した動画像を含む
    ことを特徴とするプラント監視診断システム。
  11. 【請求項11】請求項9において、前記所定時間後の状
    態量を予測するに当っては複数の監視情報を用い、 各監視情報の関連性から逸脱した監視情報を異常と判定
    し、該異常と判定した監視情報を提供するセンサ,信号
    系統,又は処理系統を、正常状態と区別する画像で表示
    することを特徴とするプラント監視診断システム。
  12. 【請求項12】請求項1乃至9の何れかにおいて、前記
    所定時間後の状態量を予測するに当っては複数の監視情
    報を用い、 各監視情報の関連性から逸脱した監視情報を異常と判定
    し、該異常監視情報と他の監視情報の所定時間後の変化
    量との相関が認定された時点で前記異常監視情報を正常
    と判定し、前記異常監視情報を与えた事象を推定するこ
    とを特徴とするプラント監視診断システム。
  13. 【請求項13】プラントの監視情報から所定時間後の環
    境の状態量を予測し、 該所定時間後の状態量からボイ
    ドの発生などの未来事象を推定して該事象を表示すると
    共に、 想定した操作量に対する前記状態量の変化を予測し、該
    状態量の変化に基づいて生じる未来事象を推定して該事
    象を表示することを特徴とするプラント監視診断システ
    ム。
  14. 【請求項14】請求項13において、前記想定した操作
    量に対する状態量の変化を与える監視情報と、実際の操
    作量に応じて変化した監視情報とを比較して、該監視情
    報を提供するセンサ,信号系統,又は処理系統の正常・
    異常を判定し、その判定結果を表示することを特徴とす
    るプラント監視診断システム。
  15. 【請求項15】請求項13又は14において、前記事象
    の表示を画像で行うことを特徴とするプラント監視診断
    システム。
  16. 【請求項16】プラントの構造材又は機器に発生した欠
    陥を検出し、該欠陥の位置及び大きさを測定する非破壊
    検査診断システムにおいて、 該欠陥の現在の状態を表示すると共に、 該欠陥の進展を予測し、所定時間後の欠陥の状態を表示
    することを特徴とする非破壊検査診断システム。
  17. 【請求項17】プラントの構造材又は機器に発生した欠
    陥を検出し、該欠陥の位置及び大きさを測定する非破壊
    検査診断システムにおいて、 該欠陥の現在の状態を表示すると共に、 該欠陥の進展を予測して所定時間後の欠陥の状態を求
    め、 該予測結果と、プラントの構造材又は機器の耐久性能と
    を比較して前記欠陥の進展により引き起こされる波及事
    象を推定し、該事象を表示することを特徴とする非破壊
    検査診断システム。
  18. 【請求項18】プラントの構造材又は機器に発生した欠
    陥を検出し、該欠陥の位置及び大きさを測定する非破壊
    検査診断システムにおいて、 該欠陥の進展を予測して所定時間後の欠陥の状態を求
    め、該所定時間後の欠陥の状態を表示すると共に、 該予測結果と、プラントの構造材又は機器の耐久性能と
    を比較して前記欠陥の進展により引き起こされる波及事
    象を推定し、該事象を表示することを特徴とする非破壊
    検査診断システム。
  19. 【請求項19】プラントの構造材又は機器に発生した欠
    陥を検出し、該欠陥の位置及び大きさを測定する非破壊
    検査診断システムにおいて、 該欠陥の現在の状態を表示し、 該欠陥の進展を予測して所定時間後の欠陥の状態を求
    め、該所定時間後の欠陥の状態を表示すると共に、 該予測結果と、プラントの構造材又は機器の耐久性能と
    を比較して前記欠陥の進展により引き起こされる波及事
    象を推定し、該事象を表示することを特徴とする非破壊
    検査診断システム。
  20. 【請求項20】プラントの構造材又は機器に発生した欠
    陥を検出し、該欠陥の位置及び大きさを測定する非破壊
    検査診断システムにおいて、 該欠陥の現在の状態を表示すると共に、 該欠陥の現在の状態、及び前記構造材又は機器の応力か
    ら所定時間後の欠陥の状態を予測して、該所定時間後の
    欠陥の状態を表示することを特徴とする非破壊検査診断
    システム。
  21. 【請求項21】請求項16乃至20の何れかにおいて、
    前記状態又は前記事象の表示を画像で行うことを特徴と
    するプラント監視診断システム。
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