JPH0634699A - 多芯回路自動絶縁試験方法およびその装置 - Google Patents

多芯回路自動絶縁試験方法およびその装置

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JPH0634699A
JPH0634699A JP19406292A JP19406292A JPH0634699A JP H0634699 A JPH0634699 A JP H0634699A JP 19406292 A JP19406292 A JP 19406292A JP 19406292 A JP19406292 A JP 19406292A JP H0634699 A JPH0634699 A JP H0634699A
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JP
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core
insulation
relay
insulation resistance
ground
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JP19406292A
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Tetsumi Kondo
鐵美 近藤
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TOUYOKO SHARYO DENSETSU KK
Original Assignee
TOUYOKO SHARYO DENSETSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多芯回路自動絶縁試験方法およびその装置
を、リレーの長寿命化が図れ、また、効率よく試験が行
えるようにする。 【構成】 多芯回路自動絶縁試験装置10は、第1の芯
311 の絶縁抵抗の測定が終了すると、リレー制御回路
13により水銀リレー15を制御して、水銀リレー15
の端子bと端子cとを電気的に接続することにより、第
1の芯311 の絶縁抵抗の測定時に第1の芯311 の寄
生容量Cに蓄積された電荷を放電する。その後、リレー
制御回路13によりリレー12を制御して、水銀リレー
15の端子cと第2の芯312 とを電気的に接続したの
ち、リレー制御回路13により水銀リレー15を制御し
て、水銀リレー15の端子aと端子cとを電気的に接続
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多芯回路自動絶縁試験
方法およびその装置に関し、特に、電車の引通し線の絶
縁試験を自動的に行うのに適した多芯回路自動絶縁試験
方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、電車の引通し線の絶縁試験方法
を説明するための図である。
【0003】電車の各車両100 には、多数本(たとえ
ば、百数十本)の芯からなる引通し線101 が設けられて
いる。なお、図3には、簡単のため、引通し線101 の4
本の芯(第1乃至第4の芯1011〜1014)のみを示す。ま
た、引通し線101 の第1乃至第4の芯1011〜1014は、各
負荷と第1乃至第4のスイッチ1021〜1024とスイッチ10
3 とを介してレール110 (大地E)と電気的にそれぞれ
接続されている。さらに、引通し線101 の両端には、他
の車両の引通し線との電気的接続のための第1および第
2の車両側連結栓1051,1052がそれぞれ設けられてい
る。
【0004】電車の車両100 の保守点検における引通し
線101 の試験項目としては、以下に示す3つの試験項目
がある。 (a)導通試験 引通し線101 の各芯1011〜1014について、一本ずつ導通
の有無を順次調べていく試験である。 (b)芯間絶縁試験 引通し線101 の各芯1011〜1014間の絶縁を順次調べてい
く試験である。 (c)大地間絶縁試験 引通し線101 の各芯1011〜1014と大地Eとの間の絶縁を
順次調べていく試験である。
【0005】ここで、引通し線101 の芯間絶縁試験(上
記(b))は、絶縁抵抗計(以下、「メガー」と称す
る。)を用いて、以下のようにして行われる。 (1)引通し線101 の各芯1011〜1014と大地Eとの間の
電気的接続を遮断するため、第1乃至第4のスイッチ10
21〜1024およびスイッチ103 を開く。 (2)続いて、第1の芯1011を基準として第2乃至第4
の芯1012〜1014との間の絶縁抵抗を順次調べていく。す
なわち、メガーの第1の端子を第1の芯1011に第1の車
両側連結栓1051を介して電気的に接続させるとともに、
メガーの第2の端子を第2の芯1012に第1の車両側連結
栓1051を介して電気的に接続させて、第1の芯1011と第
2の芯1012との間の絶縁抵抗を調べる。次に、メガーの
第1の端子を第1の芯1011に第1の車両側連結栓1051
介して電気的に接続させたまま、メガーの第2の端子を
第3の芯1013に第1の車両側連結栓1051を介して電気的
に接続させて、第1の芯1011と第3の芯1013との間の絶
縁抵抗を調べる。次に、メガーの第1の端子を第1の芯
1011に第1の車両側連結栓1051を介して電気的に接続さ
せたまま、メガーの第2の端子を第4の芯1014に第1の
車両側連結栓1051を介して電気的に接続させて、第1の
芯1011と第4の芯1014との間の絶縁抵抗を調べる。 (3)以上のようにして、第1の芯1011を基準とした絶
縁抵抗の試験が終了したら、第2の芯1012を基準として
第3および第4の芯1013〜1014との間の絶縁抵抗を順次
調べていく。すなわち、メガーの第1の端子を第2の芯
1012に第1の車両側連結栓1051を介して電気的に接続さ
せるとともに、メガーの第2の端子を第3の芯1013に第
1の車両側連結栓1051を介して電気的に接続させて、第
2の芯1012と第3の芯1013との間の絶縁抵抗を調べる。
次に、メガーの第1の端子を第2の芯1012に第1の車両
側連結栓1051を介して電気的に接続させたまま、メガー
の第2の端子を第4の芯1014に第1の車両側連結栓1051
を介して電気的に接続させて、第2の芯1012と第4の芯
1014との間の絶縁抵抗を調べる。 (4)以上のようにして、第2の芯1012を基準とした絶
縁抵抗の試験が終了したら、第3の芯1013を基準として
第4の芯1014との間の絶縁抵抗を調べる。すなわち、メ
ガーの第1の端子を第3の芯1013に第1の車両側連結栓
1051を介して電気的に接続させるとともに、メガーの第
2の端子を第4の芯1014に第1の車両側連結栓1051を介
して電気的に接続させて、第3の芯1013と第4の芯1014
との間の絶縁抵抗を調べる。
【0006】また、引通し線101 の大地間絶縁試験(上
記(c))は、メガーを用いて、以下のようにして行わ
れる。 (1)引通し線101 の各芯1011〜1014と大地Eとの間の
各負荷を介した電気的接続を行うため、第1乃至第4の
スイッチ1021〜1024およびスイッチ103 を閉じる。 (2)メガーの接地端子をレール110 (大地E)と電気
的に接触させるとともに、メガーの第1の端子を第1の
芯1011に第1の車両側連結栓1051を介して電気的に接続
させて、第1の芯1011と大地Eとの間の絶縁抵抗を調べ
る。 (2)続いて、メガーの接地端子をレール110 (大地
E)と電気的に接触させたまま、メガーの第1の端子を
第2の芯1012に第1の車両側連結栓1051を介して電気的
に接続させて、第2の芯1012と大地Eとの間の絶縁抵抗
を調べる。 (3)続いて、メガーの接地端子をレール110 (大地
E)と電気的に接触させたまま、メガーの第1の端子を
第3の芯1013に第1の車両側連結栓1051を介して電気的
に接続させて、第3の芯1013と大地Eとの間の絶縁抵抗
を調べる。 (4)続いて、メガーの接地端子をレール110 (大地
E)と電気的に接触させたまま、メガーの第1の端子を
第4の芯1014に第1の車両側連結栓1051を介して電気的
に接続させて、第4の芯1014と大地Eとの間の絶縁抵抗
を調べる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
引通し線101 の芯間絶縁試験方法では、メガーの第1お
よび第2の端子と各芯1011〜1014との上述したような電
気的接続は人手により行われていたため、引通し線101
の芯の本数が十数本程度であればそれほど問題ではない
が、引通し線101 の芯の本数が百数十本となると、試験
時間が長くなるとともに、接続ミスが多くなるという問
題があった。また、従来の引通し線101 の大地間絶縁試
験においても、メガーの第1の端子と各芯1011〜1014
の上述したような電気的接続は人手により行われていた
ため、同様の問題が生じていた。
【0008】かかる問題を解決する一手段として、メガ
ーの第1および第2の端子と各芯1011〜1014との電気的
接続をリレーを介して行い、該リレーをマイクロコンピ
ュータなどの制御手段により自動的に制御する方法が提
案されており、かかる方法を用いた多芯回路自動絶縁試
験装置も一部製品化されている(たとえば、東横車輌電
設株式会社製,TK−200型多芯回路自動絶縁試験装
置)。
【0009】しかし、かかる多芯回路自動絶縁試験装置
においても、以下に示すような問題が残されており、そ
の解決が急がれている。
【0010】メガーを用いた絶縁抵抗の測定は一般にた
とえば500V程度の高電圧を印加することにより行わ
れるため、500V程度の高電圧に耐えられるリレーが
用いられる。しかし、かかるリレーを用いても、接点の
開閉動作による接点劣化がなおも生じ、たとえばリレー
の機械的寿命が5000万回であるにもかかわらず電気
的寿命が20万回程度となってしまうなど、リレーの長
寿命化が十分に図れない。また、引通し線101 の多芯化
に伴い、効率のよい絶縁試験方法の開発を必要としてい
る。
【0011】本発明の目的は、リレーの長寿命化が図
れ、また、効率よく試験が行える多芯回路自動絶縁試験
方法およびその装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の多芯回路
自動絶縁試験方法は、車両の引通し線の各芯と絶縁抵抗
計とをリレーを介して電気的に接続して、該引通し線の
芯間絶縁試験または大地間絶縁試験を行う多芯回路自動
絶縁試験方法において、前記リレーを介して前記絶縁抵
抗計と電気的に接続されている前記引通し線の芯の寄生
容量に蓄積されている電荷を放電したのち、前記リレー
の接点切換えを行う。
【0013】本発明の第2の多芯回路自動絶縁試験方法
は、車両の引通し線の各芯と絶縁抵抗計とをリレーを介
して電気的に接続して、該引通し線の芯間絶縁試験を行
う多芯回路自動絶縁試験方法において、前記引通し線の
任意の一本の芯を基準として、該引通し線の他の各芯と
の間の絶縁抵抗を前記絶縁抵抗計により測定する際に、
絶縁不良が生じた前記引通し線の他の芯をすべて記憶
し、前記引通し線の他の一本の芯を基準として、該引通
し線のその他の各芯との間の絶縁抵抗を前記絶縁抵抗計
により測定する際に、前記絶縁不良が生じた他の芯との
組み合せに該当する場合には前記絶縁抵抗計による絶縁
抵抗の測定を行わない。
【0014】本発明の第3の多芯回路自動絶縁試験方法
は、車両の引通し線の各芯と絶縁抵抗計とをリレーを介
して電気的に接続して、該引通し線の芯間絶縁試験また
は大地間絶縁試験を行う多芯回路自動絶縁試験方法にお
いて、前記絶縁抵抗計から一定電流を流す。
【0015】本発明の第1の多芯回路自動絶縁試験装置
は、車両の引通し線の各芯と絶縁抵抗計とをリレーを介
して電気的に接続して、該引通し線の芯間絶縁試験また
は大地間絶縁試験を行う多芯回路自動絶縁試験装置にお
いて、前記絶縁抵抗計と前記リレーとの間に設けられ
た、該リレーと該絶縁抵抗計との間の電気的接続および
該リレーと大地との間の抵抗を介した電気的接続を選択
的に切換える水銀リレーを含む。
【0016】本発明の第2の多芯回路自動絶縁試験装置
は、車両の引通し線の各芯と絶縁抵抗計とをリレーを介
して電気的に接続して、該引通し線の芯間絶縁試験また
は大地間絶縁試験を行う多芯回路自動絶縁試験装置にお
いて、前記絶縁抵抗計が定電流源を含む。
【0017】
【作用】本発明の第1の多芯回路自動絶縁試験方法およ
び第1の多芯回路自動絶縁試験装置は、リレーの電気的
寿命を短縮させている原因が引通し線の芯のリアクタン
ス分と寄生容量とであることに着目し、リレーを介して
絶縁抵抗計と電気的に接続されている引通し線の芯の寄
生容量に蓄積されている電荷を放電したのち、リレーの
接点切換えを行うことにより、接点の開閉動作による接
点劣化を防止するものである。
【0018】本発明の第2の多芯回路自動絶縁試験方法
は、引通し線の任意の一本の芯を基準として引通し線の
他の各芯との間の絶縁抵抗を絶縁抵抗計により測定した
ときに絶縁不良が生じた引通し線の他の芯同士は、基準
とした芯を介して電気的に接続されていることに着目
し、引通し線の他の一本の芯を基準として、引通し線の
その他の各芯との間の絶縁抵抗を絶縁抵抗計により測定
する際に、絶縁不良が生じた他の芯との組み合せに該当
する場合には絶縁抵抗計による絶縁抵抗の測定を行わな
いことにより、不要な測定を可能な限り排除するもので
ある。
【0019】本発明の第3の多芯回路自動絶縁試験方法
および第2の多芯回路自動絶縁試験装置は、定電圧源を
含む絶縁抵抗計を用いた絶縁試験において試験時間を長
くしている原因の一つが引通し線の芯の寄生容量を充電
させるための時間であることに着目し、絶縁抵抗計から
一定電流を流すことにより、試験時間の短縮化を図るも
のである。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0021】図1は、本発明の第1の多芯回路自動絶縁
試験方法の一実施例および本発明の第1の多芯回路自動
絶縁試験装置の一実施例を説明するための図である。
【0022】多芯回路自動絶縁試験装置10は、メガー
11(絶縁抵抗計)とリレー12との間に設けられた、
リレー12とメガー11との間の電気的接続およびリレ
ー12と大地Eとの間の抵抗Rを介した電気的接続を選
択的に切換える水銀リレー15を含む点で、従来の多芯
回路自動絶縁試験装置と異なる。なお、リレー12およ
び水銀リレー15は、リレー制御回路13により接点切
換えがそれぞれ制御される。
【0023】次に、多芯回路自動絶縁試験装置10の動
作について、説明の簡単のため、第1乃至第7の芯31
1〜317からなる引通し線の大地間絶縁試験を行う場合
を例として説明する。
【0024】メガー11の接地端子11E を大地Eと電
気的に接続させるとともに、メガー11の第1の端子1
1 を水銀リレー15の端子aに電気的に接続させる。
水銀リレー15の端子bを抵抗Rを介して大地Eと電気
的に接続させる。引通し線の各芯311〜317と大地E
との間の各負荷を介した電気的接続を行うため、各芯3
1〜317と大地Eとの間に設けられている各スイッチ
(不図示,図3参照)をすべて閉じる。その後、リレー
制御回路13により。水銀リレー15を制御して、水銀
リレー15の端子bと端子cとを電気的に接続するとと
もに、リレー制御回路13によりリレー12を制御し
て、水銀リレー15の端子cと第1の芯311 とを電気
的に接続する。その後、多芯回路自動絶縁試験装置10
の連結栓14と車両の第1の車両側連結栓351とを連
結する。
【0025】続いて、リレー制御回路13により水銀リ
レー15を制御して、水銀リレー15の端子aと端子c
とを電気的に接続したのち、メガー11から500Vの
電圧を第1の芯311 と大地Eとの間に印加する。その
後、メガー11に流れる電流が安定したのちの該電流の
値を読み取ることにより、第1の芯311 と大地Eとの
間の絶縁抵抗を求める。
【0026】以上のようにして、第1の芯311 の絶縁
抵抗の測定が終了すると、リレー制御回路13により水
銀リレー15を制御して、水銀リレー15の端子bと端
子cとを電気的に接続することにより、第1の芯311
の絶縁抵抗の測定時に第1の芯311 の寄生容量Cに蓄
積された電荷を放電する。その後、リレー制御回路13
によりリレー12を制御して、水銀リレー15の端子c
と第2の芯312 とを電気的に接続したのち、リレー制
御回路13により水銀リレー15を制御して、水銀リレ
ー15の端子aと端子cとを電気的に接続する。このと
き、第1の芯311 の寄生容量Cに蓄積された電荷はす
べて放電されているため、リレー12の接点切換え時に
生じる火花をなくすことができる。
【0027】続いて、メガー11から500Vの電圧を
第2の芯312 と大地Eとの間に印加して、上述した第
1の芯311 の場合と同様にして、第2の芯312 と大
地Eとの間の絶縁抵抗を求める。
【0028】以上の動作が繰り返されることにより、第
1乃至第7の芯311〜317の各絶縁抵抗がそれぞれ測
定される。
【0029】なお、図1に示した実施例においては引通
し線の大地間絶縁試験を行ったが、引通し線の芯間絶縁
試験を行う場合にも、リレー12を介してメガー11と
電気的に接続されている芯の寄生容量に蓄積されている
電荷を放電したのち、リレー12の接点切換えを行うこ
とにより、同様の効果が得られる。
【0030】次に、本発明の第2の多芯回路自動絶縁試
験方法の一実施例について、説明の簡単のため、第1乃
至第7の芯311〜317からなる引通し線の芯間絶縁試
験を行う場合を例として説明する。
【0031】引通し線の各芯311〜317と大地Eとの
間の電気的接続を遮断するため、各芯311〜317と大
地Eとの間に設けられている各スイッチ(図3参照)を
すべて開く。続いて、第1の芯311 を基準として第2
乃至第7の芯312〜317との間の絶縁抵抗を順次調べ
ていく。このときの絶縁抵抗の測定方法は、従来例で説
明した方法を用いてもよいし、上述したようなリレー1
2を介してメガー11と電気的に接続されている芯の寄
生容量に蓄積されている電荷を放電したのち、リレー1
2の接点切換えを行う方法を用いてもよい。
【0032】第1の芯311 を基準として第2乃至第7
の芯312〜317との間の絶縁抵抗を順次調べた結果、
たとえば、第1の芯311 と第3の芯313 との間,第
1の芯311 と第6の芯316 との間および第1の芯3
1 と第7の芯317 との間に絶縁不良が生じていた場
合には、絶縁不良が生じていた各芯(すなわち、第3の
芯313 ,第6の芯316 および第7の芯317 )を記
憶しておく。
【0033】第1の芯311 を基準とした絶縁抵抗の試
験が終了したら、第2の芯312 を基準として第3乃至
第7の芯313〜317との間の絶縁抵抗を順次調べてい
く。このとき、前記記憶した各芯の中に第2の芯312
は含まれていなかったため、第2の芯312 とのすべて
の組み合せについて絶縁抵抗の測定を行う。なお、この
場合にも、たとえば、第2の芯312 と第3の芯313
との間に絶縁不良が生じていた場合には、絶縁不良が生
じていた各芯(すなわち、第3の芯313 )を記憶して
おく。
【0034】第2の芯312 を基準とした絶縁抵抗の試
験が終了したら、第3の芯313 を基準として第4乃至
第7の芯314〜317との間の絶縁抵抗を順次調べてい
く。このとき、前記記憶した各芯の中に第3の芯313
が含まれているため、絶縁不良が生じた他の芯との組み
合せ(すなわち、第3の芯313 と第6の芯316 およ
び第3の芯313 と第7の芯317 )については、絶縁
不良が生じていること(すなわち、第1の芯311 を介
して互いに電気的に接続されていること)がこれまでの
測定で明らかであるため、絶縁抵抗の測定は行わない。
したがって、この場合には、第3の芯313 と第4の芯
314 との間の絶縁抵抗および第3の芯313 と第5の
芯315 との間の絶縁抵抗のみが測定される。なお、こ
の場合には、絶縁不良は生じていなかったとする。
【0035】第3の芯313 を基準とした絶縁抵抗の試
験が終了したら、第4の芯314 を基準として第5乃至
第7の芯315〜317との間の絶縁抵抗を順次調べてい
く。このとき、前記記憶した各芯の中に第4の芯314
は含まれていなかったため、第4の芯314 とのすべて
の組み合せについて絶縁抵抗の測定を行う。なお、この
場合には、絶縁不良は生じていなかったとする。
【0036】第4の芯314 を基準とした絶縁抵抗の試
験が終了したら、第5の芯315 を基準として第6およ
び第7の芯316,317との間の絶縁抵抗を順次調べて
いく。このとき、前記記憶した各芯の中に第5の芯31
5 は含まれていなかったため、第5の芯315 とのすべ
ての組み合せについて絶縁抵抗の測定を行う。なお、こ
の場合には、絶縁不良は生じていなかったとする。
【0037】第5の芯315 を基準とした絶縁抵抗の試
験が終了したら、第6の芯316 と第7の芯317との
間の絶縁抵抗を調べるが、前記記憶した各芯の中に第6
の芯315 が含まれているため、両者の間には絶縁不良
が生じていること(すなわち、第1の芯311 を介して
互いに電気的に接続されていること)がこれまでの測定
で明らかであるため、絶縁抵抗の測定は行わない。
【0038】したがって、本発明の第2の多芯回路自動
絶縁試験方法によれば、すべての芯の組み合せについて
絶縁抵抗を測定する必要がないため、試験時間の短縮化
が図れる。
【0039】次に、本発明の第3の多芯回路自動絶縁試
験方法の一実施例および本発明の第2の多芯回路自動絶
縁試験装置の一実施例について、図2(A),(B)を
それぞれ参照して説明する。
【0040】従来の多芯回路自動絶縁試験装置が具備す
るメガー50は、図2(A)に示すように、500Vの
直流電圧を出力する定電圧源51と、定電圧源51と互
いに直列に設けられた電流計52とを含む構成となって
いる。したがって、たとえば、引通し線の芯間絶縁試験
を行う際に、メガー50と第1の芯とをリレーにより電
気的に接続した際、負荷として接続される寄生容量Cを
充電するのに所定時間かかるため、電流計52が安定す
るまでに時間がかかる。その結果、引通し線の芯間絶縁
試験にかかる試験時間も膨大なものになるという問題が
ある。
【0041】一方、本発明による多芯回路自動絶縁試験
装置の一実施例が具備するメガー60は、図2(B)に
示すように、所定の電流値の電流を出力する定電流源6
1と、定電流源61と互いに並列に設けられた電圧計6
2とを含む構成となっている。なお、メガー60におけ
る絶縁抵抗の測定は、(電圧計62の計測値)÷(定電
流計61から出力する電流値)により求める。
【0042】ここで、定電流源61から出力される電流
の電流値は、引通し線の芯間絶縁試験または大地間絶縁
試験を行う際に負荷として接続される寄生容量Cを短時
間に充電できる値(たとえば、10mA)となってい
る。したがって、メガー60を具備する多芯回路自動絶
縁試験装置を用いて引通し線の芯間絶縁試験または大地
間絶縁試験を行うことにより、絶縁抵抗を即時に測定す
ることができるため、試験時間の大幅な短縮が図れる。
【0043】なお、本発明の多芯回路自動絶縁試験方法
として、以下に示す変形例が考えられる。 (1)本発明の第1の多芯回路自動絶縁試験方法により
引通し線の芯間絶縁試験または大地間絶縁試験を行う際
に、本発明の第3の多芯回路自動絶縁試験方法を併用す
る。 (2)本発明の第1の多芯回路自動絶縁試験方法により
引通し線の芯間絶縁試験を行う際に、本発明の第2の多
芯回路自動絶縁試験方法を併用する。 (3)本発明の第2の多芯回路自動絶縁試験方法により
引通し線の芯間絶縁試験を行う際に、本発明の第3の多
芯回路自動絶縁試験方法を併用する。
【0044】また、本発明の多芯回路自動絶縁試験装置
の変形例として、本発明の第1の多芯回路自動絶縁試験
装置と本発明の第2の多芯回路自動絶縁試験装置とを組
み合せたものが考えられる。
【0045】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に示す効果を奏する。
【0046】請求項1および請求項4記載の発明は、引
通し線の芯の寄生容量に起因する接点の開閉動作による
接点劣化を防止することができるため、リレーの長寿命
化が図れる。
【0047】請求項2記載の発明は、引通し線の芯間絶
縁試験を行う際に、不要な測定を可能な限り排除するこ
とができるため、引通し線の芯間絶縁試験の効率化が図
れる。
【0048】請求項3および請求項5記載の発明は、引
通し線の芯の寄生容量の充電に起因する試験時間の長期
化を防止することができるため、引通し線の絶縁試験の
効率化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の多芯回路自動絶縁試験方法の一
実施例および本発明の第1の多芯回路自動絶縁試験装置
の一実施例を説明するための図である。
【図2】本発明の第3の多芯回路自動絶縁試験方法の一
実施例および本発明の第2の多芯回路自動絶縁試験装置
の一実施例を説明するための図であり、(A)は従来の
多芯回路自動絶縁試験装置が具備するメガーの構成を示
す概略構成図、(B)は本発明の第2の多芯回路自動絶
縁試験装置の一実施例が具備するメガーの構成を示す概
略構成図である。
【図3】電車の引通し線の絶縁試験方法を説明するため
の図である。
【符号の説明】
10 多芯回路自動絶縁試験装置 11,60 メガー 111 第1の端子 11E 接地端子 12 リレー 13 リレー制御回路 14 連結栓 15 水銀リレー 351,352 車両側連結栓 311〜317 芯 61 定電流源 62 電圧計 E 大地 R 抵抗 C 寄生容量 a,b,c 端子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の引通し線の各芯と絶縁抵抗計とを
    リレーを介して電気的に接続して、該引通し線の芯間絶
    縁試験または大地間絶縁試験を行う多芯回路自動絶縁試
    験方法において、 前記リレーを介して前記絶縁抵抗計と電気的に接続され
    ている前記引通し線の芯の寄生容量に蓄積されている電
    荷を放電したのち、前記リレーの接点切換えを行うこと
    を特徴とする多芯回路自動絶縁試験方法。
  2. 【請求項2】 車両の引通し線の各芯と絶縁抵抗計とを
    リレーを介して電気的に接続して、該引通し線の芯間絶
    縁試験を行う多芯回路自動絶縁試験方法において、 前記引通し線の任意の一本の芯を基準として、該引通し
    線の他の各芯との間の絶縁抵抗を前記絶縁抵抗計により
    測定する際に、絶縁不良が生じた前記引通し線の他の芯
    をすべて記憶し、 前記引通し線の他の一本の芯を基準として、該引通し線
    のその他の各芯との間の絶縁抵抗を前記絶縁抵抗計によ
    り測定する際に、前記絶縁不良が生じた他の芯との組み
    合せに該当する場合には前記絶縁抵抗計による絶縁抵抗
    の測定を行わないことを特徴とする多芯回路自動絶縁試
    験方法。
  3. 【請求項3】 車両の引通し線の各芯と絶縁抵抗計とを
    リレーを介して電気的に接続して、該引通し線の芯間絶
    縁試験または大地間絶縁試験を行う多芯回路自動絶縁試
    験方法において、 前記絶縁抵抗計から一定電流を流すことを特徴とする多
    芯回路自動絶縁試験方法。
  4. 【請求項4】 車両の引通し線の各芯と絶縁抵抗計とを
    リレーを介して電気的に接続して、該引通し線の芯間絶
    縁試験または大地間絶縁試験を行う多芯回路自動絶縁試
    験装置において、 前記絶縁抵抗計と前記リレーとの間に設けられた、該リ
    レーと該絶縁抵抗計との間の電気的接続および該リレー
    と大地との間の抵抗を介した電気的接続を選択的に切換
    える水銀リレーを含むことを特徴とする多芯回路自動絶
    縁試験装置。
  5. 【請求項5】 車両の引通し線の各芯と絶縁抵抗計とを
    リレーを介して電気的に接続して、該引通し線の芯間絶
    縁試験または大地間絶縁試験を行う多芯回路自動絶縁試
    験装置において、 前記絶縁抵抗計が定電流源を含むことを特徴とする多芯
    回路自動絶縁試験装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100863648B1 (ko) * 2007-07-18 2008-10-15 한국전력공사 무수은 접점 릴레이 회로 및 카드
CN106383271A (zh) * 2016-10-21 2017-02-08 北京空间飞行器总体设计部 一种用于卫星火工品起爆桥丝阻值的测试装置及方法

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