JPH06346969A - ピストンと連接棒の連結構造 - Google Patents

ピストンと連接棒の連結構造

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JPH06346969A
JPH06346969A JP16525993A JP16525993A JPH06346969A JP H06346969 A JPH06346969 A JP H06346969A JP 16525993 A JP16525993 A JP 16525993A JP 16525993 A JP16525993 A JP 16525993A JP H06346969 A JPH06346969 A JP H06346969A
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JP
Japan
Prior art keywords
housing
receiving member
top wall
oil chamber
cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP16525993A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeaki Horiuchi
重昭 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH06346969A publication Critical patent/JPH06346969A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連接棒の受部材を挟む構成部品を予めハウジ
ングの内部へ組み込むことにより作業性を高め、冷却油
室と潤滑油室を分離して各性能を高める。 【構成】 逆カツプ形のハウジング61の天壁の下面に
環状溝62を設けて潤滑油室65を形成する。ハウジン
グ61の内部へ連接棒21の小端部に形成した半球形の
受部材16を挿入する。受部材16の球面凸部をなす下
面16bを座筒23の球面凹部をなす上面23aへ支持
する。受部材16の上面16aに形成したクランク軸方
向に延びる半円筒凹部16cとハウジング61の天壁と
の間に、半円柱形の摺動体9を挟む。ハウジング61を
ピストン2のスカート部2cへ嵌挿し、ハウジング61
の天壁の上側に冷却油室5を区画する。2分割体からな
る座筒23を嵌合する捕縛筒22を、スカート部2cへ
係止した保持筒26へ支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関におけるピスト
ンと連接棒の連結構造、特に組立が容易であり、潤滑と
冷却の油系統を分離し各性能を高める、ピストンと連接
棒の連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平4-249671号公報に開示されるピス
トンと連接棒の連結構造によれば、従来のピストンピン
による連結構造に比べて、連接棒のピストンに対する揺
動中心がピストン冠面へ大幅に接近し、その分だけクラ
ンク軸の腕と連接棒を長くすれば、シリンダの寸法は変
えないでも排気量が増加し、機関の出力増加が可能にな
る。
【0003】上述のピストンと連接棒の連結構造では、
スカート部の内部へ摺動体、連接棒の受部材、受部材を
支持する座筒、座筒を捕縛する捕縛筒、保持筒を順次ス
カート部へ組み込むものであり、組み込む時の各部品の
姿勢が不安定であるので、組立に手数がかかり、特に保
持筒と座筒の隙間が狭くなつているので、保持筒をスカ
ート部へ螺合する際に座筒が傾くと、保持筒の円滑な回
転が妨げられる。また、油ジエツトから油によりリング
溝を冷却する冷却油室へ供給した後に受部材の摺動部を
潤滑するのでは、摺動部への油の到達量が十分とはいえ
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上述の
問題に鑑み、連接棒の受部材を挟む構成部品を予めハウ
ジングの内部へ組み込んだ後に、ハウジングをスカート
部へ組み付けることにより作業性を高め、また冷却油室
と潤滑油室を分離して各性能を高める、ピストンと連接
棒の連結構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成はピストンのスカート部へ逆カツプ形
のハウジングを嵌挿してハウジングの天壁の上側に環状
の冷却油室を区画し、天壁の下面に環状溝を設けて潤滑
油室を区画し、ハウジングの内部に連接棒の小端部に形
成した半球形の受部材を挿入し、受部材の球面凸部をな
す下面を座筒の球面凹部をなす上面へ支持し、受部材の
上面に形成したクランク軸方向に延びる半円筒凹部とハ
ウジングの天壁との間に半円柱形の摺動体を挟み、2分
割体からなる座筒を嵌合する捕縛筒をスカート部へ嵌合
係止した保持筒に支持したものである。
【0006】
【作用】受部材を挟む摺動体と座筒をカツプ形のハウジ
ングの内部へ組み込むと、ハウジングの天壁の下側に潤
滑油室が区画され、ハウジングをスカート部へ嵌合して
保持筒により締結すると、ハウジングの天壁の上側に冷
却油室が区画される。
【0007】受部材の摺動部の隙間は、ハウジングの天
壁に対する摺動体と座筒の各隙間により決まる。ハウジ
ングの天壁の下面に設けた環状溝は、連接棒の揺動時受
部材の周縁を部分的に受け入れ、また連接棒の内部通路
から供給される油の潤滑油室を構成する。受部材の摺動
部は油ポンプから連接棒の内部通路を経て潤滑油室へ供
給される油により潤滑される。
【0008】
【実施例】図1は本発明に係るピストンと連接棒の連結
構造、特にピストンの冠部とスカート部のハツチングを
省略して示す正面断面図である。本発明によるピストン
2は冠部2aの上面に非対称なくぼみからなる燃焼室4
を設けられ、外周面の上半部に複数のリング溝3を設け
られる。冠部2aの中央部は燃焼室4の底部を囲むよう
に下方へ突出され、冠部2aの下面2bは平坦にされ
る。冠部2aの下面2bは燃焼室4を囲むように環状の
冷却油室5を形成される。
【0009】本発明によれば、連接棒21の小端部に形
成した半球形の受部材16は、逆カツプ形のハウジング
61の内部で、半円柱形ないし蒲鉾形の摺動体9と座筒
23とにより揺動可能に挟持される。ハウジング61の
天壁の下面は潤滑油室65をなす環状溝62を設けら
れ、連接棒21の揺動時受部材16の周縁部を部分的に
受け入れる。
【0010】図3に示すように、摺動体9は両端部9d
をテーパにされ、かつ受部材16の上面16aに設けた
半円筒凹部16cへ係合される。摺動体9は平坦な上面
9aに、ハウジング61の天壁を支持し、かつブロツク
状の連結体50により、図1の左右方向への摺動を規制
されるが、前後方向(機関のクランク軸方向)への摺動
を許される。このため、連結体50はハウジング61の
天壁の角孔52に嵌合支持され、上端部を冠部2aの図
1の紙面に対し垂直方向へ延びる溝51へ摺動可能に係
合され、同様に下端部を摺動体9の上面9aに設けた紙
面に対し垂直方向へ延びる溝53へ摺動可能に係合され
る。
【0011】図1に示すように、受部材16の球面凸部
をなす下面16bは、座筒23の球面凹部をなす上面2
3aへ摺接可能に係合される。座筒23は組立の都合上
2分割体からなり、捕縛筒22へ嵌合して組み合され
る。捕縛筒22の下端フランジは保持筒26の上端面2
6aへ支持される。
【0012】図2に示すように、捕縛筒22は外周面に
クランク軸と平行な左右1対の平坦面22aを形成さ
れ、かつハウジング61の内部へ嵌合される。各平坦面
22aとハウジング61の周壁部61aとの間に平面断
面が三日月形のパツド20が挟まれる。各パツド20は
径方向のピン63の内端を圧入嵌合され、ハウジング6
1は周壁部61aのピン孔64へピン63の外端を嵌挿
される。
【0013】逆カツプ形のハウジング61はスカート部
2cへ嵌挿され、天壁を冠部2aの下面2bへ当接さ
れ、捕縛筒22の下端フランジを保持筒26へ支持され
る。詳しくは、図2に示すように、スカート部2cは下
端部周壁へ一体的に、径内方へ突出する幅の広い複数の
突片27を周方向等間隔に形成される。一方、保持筒2
6は外周面に突片27よりも幅が広い軸方向の溝26b
を設けられる。図1に示すように、ピン37が基端を保
持筒26の周壁へ螺合支持され、先端をスカート部2c
のピン孔38へ嵌挿される。
【0014】保持筒26をスカート部2cへ嵌合するに
は、ピン37を引込めた状態にし、溝26bを突片27
へ係合して押し込む。次いで保持筒26を所定量回動す
ると、保持筒26が突片27の上に重なり、保持筒26
は抜けなくなる。ピン37の先端をピン孔38へ係合す
ると、保持筒26はピン37により周方向にも軸方向に
も移動できなくなる。
【0015】ピストン2の冠部2aを取り囲む冷却油室
5は、ハウジング61の天壁により区画される。図示し
てない油ジエツトから噴射される油は、座筒23の入口
油路33、ハウジング61の油路33aを経て環状の冷
却油室5へ入り、冠部2aを冷却し、ハウジング61の
油路34a、座筒23の出口油路34を経てクランク室
へ戻る。
【0016】図示してない油ポンプから送られる油は、
クランク軸、連接棒21の内部油路19を経て、受部材
16と摺動体9の摺動部、摺動体9とハウジング61の
天壁の摺動部、ハウジング61の天壁と冠部2aの摺動
部を潤滑し、また摺動体9とハウジング61の天壁の摺
動部を経て潤滑油室65へ入り、座筒23と受部材16
の摺動部を潤滑し、クランク室へ戻る。
【0017】
【発明の効果】本発明は上述のように、ピストンのスカ
ート部へ逆カツプ形のハウジングを嵌挿してハウジング
の天壁の上側に環状の冷却油室を区画し、天壁の下面に
環状溝を設けて潤滑油室を区画し、ハウジングの内部に
連接棒の小端部に形成した半球形の受部材を挿入し、受
部材の球面凸部をなす下面を座筒の球面凹部をなす上面
へ支持し、受部材の上面に形成したクランク軸方向に延
びる半円筒凹部とハウジングの天壁との間に半円柱形の
摺動体を挟み、2分割体からなる座筒を嵌合する捕縛筒
をスカート部へ嵌合係止した保持筒に支持したものであ
り、予めハウジングの内部へ摺動体、受部材、座筒を組
み込むことにより、組立部品の姿勢が安定にあり、作業
が容易になり、ピストンを傷つける恐れがない。
【0018】ハウジングの天壁により油ジエツトから油
を受ける冷却油室と、油ポンプから油を受ける潤滑油室
とが隔離されるので、リング溝などの冷却性能と受部材
の摺動部の潤滑性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るピストンと連接棒の連結構造の正
面断面図である。
【図2】同ピストンと連接棒の連結構造の底面図であ
る。
【図3】同ピストンと連接棒の連結構造の要部を示す側
面断面図である。
【符号の説明】
2:ピストン 2c:スカート部 5:冷却油室 9:
摺動体 16:受部材 16c:半円筒凹部 21:連接棒 22:捕縛筒 2
3:座筒 61:ハウジング 65:潤滑油室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンのスカート部へ逆カツプ形のハウ
    ジングを嵌挿してハウジングの天壁の上側に環状の冷却
    油室を区画し、天壁の下面に環状溝を設けて潤滑油室を
    区画し、ハウジングの内部に連接棒の小端部に形成した
    半球形の受部材を挿入し、受部材の球面凸部をなす下面
    を座筒の球面凹部をなす上面へ支持し、受部材の上面に
    形成したクランク軸方向に延びる半円筒凹部とハウジン
    グの天壁との間に半円柱形の摺動体を挟み、2分割体か
    らなる座筒を嵌合する捕縛筒をスカート部へ嵌合係止し
    た保持筒に支持したことを特徴とするピストンと連接棒
    の連結構造。
JP16525993A 1993-06-10 1993-06-10 ピストンと連接棒の連結構造 Pending JPH06346969A (ja)

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