JPH0712226A - ピストンと連接棒の連結構造 - Google Patents

ピストンと連接棒の連結構造

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Publication number
JPH0712226A
JPH0712226A JP17377093A JP17377093A JPH0712226A JP H0712226 A JPH0712226 A JP H0712226A JP 17377093 A JP17377093 A JP 17377093A JP 17377093 A JP17377093 A JP 17377093A JP H0712226 A JPH0712226 A JP H0712226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
connecting rod
receiving member
housing
cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP17377093A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeaki Horiuchi
重昭 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
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Publication of JPH0712226A publication Critical patent/JPH0712226A/ja
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  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 連接棒の受部材に対し、ピストンがクランク
軸方向へ摺動するが傾動しないようにし、ピストンの傾
動を防止する。 【構成】 ピストン2のスカート部2cへ逆カツプ形の
ハウジング61を嵌挿する。ハウジング61の内部に連
接棒21の小端部に形成した半球形の受部材16を挿入
する。受部材16の球面凸部をなす下面16bを座筒2
3の球面凹部をなす上面23aに当接する。受部材16
の上面16aに形成したクランク軸方向に延びる半円筒
凹部とハウジング61の天壁との間に半円柱形の摺動体
9を挟む。分割体からなる座筒23を嵌合する捕縛筒2
2を、スカート部2cへ嵌合係止した保持筒26に支持
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関におけるピスト
ンと連接棒の連結構造、特にピストンのクランク軸方向
への摺動に伴い連接棒がクランク軸方向へ傾倒するのを
防止する、ピストンと連接棒の連結構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】特開平4-249671号公報に開示されるピス
トンと連接棒の連結構造によれば、従来のピストンピン
による連結構造に比べて、連接棒のピストンに対する揺
動中心がピストン冠面へ大幅に接近し、その分だけクラ
ンク軸の腕と連接棒を長くすれば、シリンダの寸法は変
えないでも排気量が増加し、機関の出力増加が可能にな
る。
【0003】上述のピストンと連接棒の連結構造では、
連接棒の小端部の受部材の上面に結合したピンが、ピス
トンを支持する摺動体の下面に設けた左右1対の子午線
方向の案内溝に係合される。機関の運転時、連接棒の揺
動に伴い、受部材のピンは摺動体の案内溝に沿つて摺動
し、連接棒に対しピストンがクランク軸方向へ傾くのを
抑止する。しかし、受部材のピンが摺動体の案内溝に沿
つて円滑に摺動するように、案内溝とピンの間には適正
な隙間が備えられるので、ピストンがクランク軸方向へ
傾けられると、案内溝の一側壁面にピンが強く当り、両
者の摩耗が進行するにつれてピストンの傾きが大きくな
る。ピストンのクランク軸方向への傾きが大きくなる
と、連接棒をクランク軸方向へ傾倒する力が働き、連接
棒の大端部が大端部を回転支持するクランクピンの軸受
の両端部へ強く当り、軸受が摩耗してガタが生じるとい
う問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上述の
問題を解消するために、連接棒の受部材に対し、ピスト
ンがクランク軸方向へ摺動はするが傾動しないように支
持した、ピストンと連接棒の連結構造を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成はピストンのスカート部へ逆カツプ形
のハウジングを嵌挿し、ハウジングの内部に連接棒の小
端部に形成した半球形の受部材を挿入し、受部材の球面
凸部をなす下面を座筒の球面凹部をなす上面に支持し、
受部材の上面に形成したクランク軸方向に延びる半円筒
凹部とハウジングの天壁との間に半円柱形の摺動体を挟
み、分割体からなる座筒を嵌合する捕縛筒を、スカート
部へ嵌合係止した保持筒に支持したものである。
【0006】
【作用】連接棒の受部材の上面にクランク軸方向へ延び
る半円筒凹部を形成し、ピストン冠部の平坦な下面と半
円筒凹部の間に、蒲鉾形ないし半円柱形の摺動体を挟ん
であるので、ピストンをクランク軸方向へ傾倒させるよ
うな力が働いても、ピストンは摺動体に対しクランク軸
方向へ水平に摺動し、クランク軸方向へ傾くことはな
い。したがつて、ピストンから連接棒へ作用する力、つ
まり連接棒をクランク軸方向へ傾倒させるような力が排
除され、連接棒をクランクピンに支持する軸受の負担が
軽減される。
【0007】
【実施例】図1は本発明に係るピストンと連接棒の連結
構造、特にピストンの冠部とスカート部のハツチングを
省略して示す正面断面図である。本発明によるピストン
2は冠部2aの上面に非対称なくぼみからなる燃焼室4
を設けられ、外周面の上半部に複数のリング溝3を設け
られる。冠部2aの中央部は燃焼室4の底部を囲むよう
に下方へ突出され、冠部2aの下面2bは平坦にされ
る。冠部2aの下面2bは燃焼室4を囲むように環状の
油室5を形成される。
【0008】本発明によれば、連接棒21の小端部に形
成した半球形の受部材16は、逆カツプ形のハウジング
61の内部で、半円柱形ないし蒲鉾形の摺動体9と座筒
23とにより揺動可能に挟持される。ハウジング61の
天壁は環状の溝62を設けられ、連接棒21の揺動時受
部材16の周縁部を部分的に受け入れる。
【0009】図3に示すように、摺動体9は両端部9d
をテーパに面取りされ、かつ受部材16の上面16aに
設けた半円筒凹部16cへ摺動可能に係合される。摺動
体9は平坦な上面9aに、ハウジング61の天壁を摺動
可能に支持し、かつブロツク状の連結体50により、図
1の左右方向への摺動を規制されるが、前後方向(機関
のクランク軸方向)への摺動を許される。
【0010】このため、連結体50はハウジング61の
天壁の角孔52に嵌挿支持され、上端部を冠部2aの図
1の紙面に対し垂直方向へ延びる溝51へ摺動可能に係
合され、同様に下端部を摺動体9の上面9aに設けた紙
面に対し垂直方向へ延びる溝53へ摺動可能に係合され
る。連結体50の摺動部を潤滑するために、連接棒21
の内部油路19は、摺動体9の油路41を経て、連結体
50を貫通する上下方向の油路42へ連通される。連結
体50は油路42と交差し、かつ角孔52へ開口する円
錐形の油孔43を備えられる。
【0011】図1に示すように、受部材16の球面凸部
をなす下面16bは、座筒23の球面凹部をなす上面2
3aへ摺動可能に支持される。座筒23は組立の都合上
2分割体からなり、捕縛筒22へ嵌合して組み合され
る。捕縛筒22の下端フランジ22bは保持筒26の上
端面26aへ支持される。
【0012】図2に示すように、捕縛筒22は外周面に
クランク軸と平行な左右1対の平坦面22aを形成さ
れ、かつハウジング61の内部へ嵌合される。各平坦面
22aとハウジング61の周壁部61aとの間に平面断
面が三日月形のパツド20が挟まれる。各パツド20は
径方向のピン63の内端を圧入嵌合され、ハウジング6
1は周壁部61aのピン孔64へピン63のの頭部ない
し外端を嵌挿される。
【0013】図1に示すように、逆カツプ形のハウジン
グ61はスカート部2cへ嵌挿され、天壁を冠部2aの
下面2bへ当接され、捕縛筒22を保持筒26へ支持さ
れる。詳しくは、図2に示すように、スカート部2cは
下端部周壁へ一体的に、径内方へ突出する幅の広い複数
の突片27を周方向等間隔に形成される。一方、保持筒
26は外周面に突片27よりも幅が広い軸方向の溝26
bを設けられる。保持筒26をスカート部2cへ嵌合す
るには、溝26bを突片27へ係合して押し込む。次い
で保持筒26を所定量回動すると、保持筒26が突片2
7の上に重なり、保持筒26は抜けなくなる。
【0014】ピストン2の冠部2aを取り囲む油室5
は、ハウジング61の天壁により区画される。図示して
ない油ジエツトから噴射される油は、座筒23の入口油
路33、ハウジング61の油路33aを経て環状の油室
5へ入り、冠部2aを冷却し、ハウジング61の油路3
4a、座筒23の出口油路34を経てクランク室へ戻
る。 図示してない油ポンプから連接棒21の内部油路
19へ供給される油は、油路41,42へ流れ、受部材
16と摺動体9の摺動部、摺動体9とハウジング61の
天壁の摺動部、ハウジング61の天壁と冠部2aの摺動
部、連結体50と各溝51,53,角孔52の摺動部を
それぞれ潤滑する。さらに、内部油路19の油は摺動体
9とハウジング61の天壁の摺動部を経て溝62へ流
れ、受部材16と座筒23の摺動部を潤滑する。
【0015】連接棒21の受部材16の上面の半円筒凹
部16cと、ピストン2の冠部2aの平坦な下面2bと
の間に、蒲鉾形ないし半円柱形の摺動体9が挟まれてい
るので、機関の運転時、ピストン2にクランク軸方向へ
傾倒させるような力が働いても、ピストン2の冠部2a
の下面2bとハウジング61の天壁との間、ハウジング
61の天壁と摺動体9の上面9aとの間、摺動体9の下
面9bと受部材16の半円筒凹部16cとの間で、それ
ぞれクランク軸方向の相対摺動が生じ、ピストン2がク
ランク軸方向へ傾くことはない。こうして、ピストン2
から連接棒21へ作用する力、つまり連接棒21をクラ
ンク軸方向へ傾倒しようとする力が遮断され、連接棒2
1をクランクピンに支持する軸受の負担が軽減される。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述のように、ピストンのスカ
ート部へ逆カツプ形のハウジングを嵌挿し、ハウジング
の内部に連接棒の小端部に形成した半球形の受部材を挿
入し、受部材の球面凸部をなす下面を座筒の球面凹部を
なす上面に支持し、受部材の上面に形成したクランク軸
方向に延びる半円筒凹部とハウジングの天壁との間に半
円柱形の摺動体を挟み、分割体からなる座筒を嵌合する
捕縛筒を、スカート部へ嵌合係止した保持筒に支持した
ものであるから、ピストンをクランク軸方向へ傾けるよ
うな力が作用しても、ピストンの冠部とハウジングの天
壁との間、摺動体と受部材との間で、クランク軸方向の
水平な相対摺動が生じるだけで、ピストンがクランク軸
方向へ傾動することはない。したがつて、ピストンが連
接棒をクランク軸方向へ倒そうとするような力は排除さ
れ、連接棒の大端部をクランクピンに回転支持する軸受
が、片当りによる偏摩耗を生じることもない。
【0017】半円筒凹部の曲率は座筒の球面凹部の曲率
よりも小さいので摩擦が小さく、連接棒の受部材とピス
トンとの間で、クランク軸方向の円滑な平面的摺動が得
られる。
【0018】半球形の摺動体の子午線方向の案内溝へ受
部材のピンを係合する構造のものに比べて、耐久性、信
頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るピストンと連接棒の連結構造の正
面断面図である。
【図2】同ピストンと連接棒の連結構造の底面図であ
る。
【図3】同ピストンと連接棒の連結構造の要部を示す側
面断面図である。
【符号の説明】
2:ピストン 2c:スカート部 9:摺動体 16:
受部材 16c:半円筒凹部 21:連接棒 22:捕
縛筒 23:座筒 26:保持筒 61:ハウジング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンのスカート部へ逆カツプ形のハウ
    ジングを嵌挿し、ハウジングの内部に連接棒の小端部に
    形成した半球形の受部材を挿入し、受部材の球面凸部を
    なす下面を座筒の球面凹部をなす上面に支持し、受部材
    の上面に形成したクランク軸方向に延びる半円筒凹部と
    ハウジングの天壁との間に半円柱形の摺動体を挟み、分
    割体からなる座筒を嵌合する捕縛筒を、スカート部へ嵌
    合係止した保持筒に支持したことを特徴とする、ピスト
    ンと連接棒の連結構造。
JP17377093A 1993-06-21 1993-06-21 ピストンと連接棒の連結構造 Pending JPH0712226A (ja)

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