JPH0643246U - ピストンと連接棒の連結構造 - Google Patents

ピストンと連接棒の連結構造

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Publication number
JPH0643246U
JPH0643246U JP40545590U JP40545590U JPH0643246U JP H0643246 U JPH0643246 U JP H0643246U JP 40545590 U JP40545590 U JP 40545590U JP 40545590 U JP40545590 U JP 40545590U JP H0643246 U JPH0643246 U JP H0643246U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
boss member
connecting rod
pin
oil
Prior art date
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Pending
Application number
JP40545590U
Other languages
English (en)
Inventor
重昭 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
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Publication of JPH0643246U publication Critical patent/JPH0643246U/ja
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  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] ピストンピンをピストン冠部へ接近して配置
し、ピストンに作用する横荷重を緩和し、組立を容易す
る。 [構成] ピストン2の内空部に内周面に隙間を存して
円柱形のボス部材10を嵌挿し、ピストン2の内空部へ
螺合した保持筒21により、ボス部材10の上端面をピ
ストン冠部2aに押し付ける。ボス部材10の下端面1
3から下方へ突出する突壁15の中間に切欠凹部14を
設け、切欠凹部14へ連接棒26の小端部を挿入し、ボ
ス部材10を横方向に貫通するピン孔8と、連接棒26
の小端部のピン孔25とにピストンピン24を嵌合す
る。ボス部材10の上端周縁部とピストン冠部2aの間
に油溜4を区画し、ボス部材10に下端面13から油溜
4へ延びる入口通路16と油溜4からピン孔25,8へ
延びる複数の油孔6,17,18を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はピストンピンがピストン冠部に接近され、ピストン冠部の冷却と連接 棒の揺動部の潤滑が効果的に行われる、ピストンと連接棒の連結構造に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
実開昭64-44348号に開示されるピストンと連接棒の連結構造では、連接棒の小 端部にピストンピンにより連結した小ピストンを、ピストンの内空部へ嵌合支持 することにより、ピストンのリング溝に制限されることなく、ピストンピンをピ ストン冠部へ大幅に接近してし配置でき、連接棒に対するピストンの姿勢が安定 になり、ピストンの首振り運動が抑えられる。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】
上述のピストンと連接棒の連結構造では、小ピストンにピストンピンと連接棒 を組み込んだ後の、ピストンに対する小ピストンの圧入作業に手数が掛る。小ピ ストンはピストンの内空部に圧入嵌合されるので、両者の間で横移動はなく、ピ ストンに作用する横荷重はシリンダ内壁へ直接作用する。
【0004】 本考案の目的は上述の問題に鑑み、ピストンピンをピストン冠部へ接近して配 置し、ピストンに作用する横荷重を緩和し、組立を容易にする、ピストンと連接 棒の連結構造を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の構成はピストンの内空部に内周面に隙間 を存して円柱形のボス部材を嵌挿し、ピストンの内空部へ螺合した保持筒により ボス部材の上端面をピストン冠部に押し付け、ボス部材の下端面から下方へ突出 する突壁からボス部材の内部へ、連接棒の小端部を挿入する切欠凹部を設け、ボ ス部材を横方向に貫通するピン孔と連接棒の小端部のピン孔とにピストンピンを 嵌合し、ボス部材の上端周縁部とピストン冠部の間に油溜を区画し、ボス部材に 下端面から油溜へ延びる入口通路と油溜からピン孔へ延びる複数の油孔を設けた ものである。
【0006】
【作用】
連接棒の小端部にピストンピンにより連結したボス部材は、ピストンの内空部 へ弛く嵌挿され、スカート部に螺合した保持筒によりピストン冠部へ押し付けら れる。ピストン冠部とボス部材の上端部との間に設けた環状の油溜の油は、ピス トン冠部を冷却するとともに、ボス部材の油孔を経てピストンピンと連接棒との 結合部を潤滑する。ボス部材が横荷重を受けると、ピストン冠部と保持筒との間 でボス部材が僅かに横移動し、摺動部の油の粘性抵抗が衝撃を緩和するので、ピ ストンがシリンダ内壁へ当る時の衝撃荷重が緩和され、衝突騒音も低減される。
【0007】
【考案の実施例】
本考案によるピストン2は逆カツプ形をなし、外周面の上半部に複数のリング 溝3が設けられ、ピストン冠部2aと円筒部2bとで区画される内空部に、ボス 部材10が弛く嵌挿される。スカート部2cの内面に形成したねじ孔5へ保持筒 21が螺合され、保持筒21の上端面がボス部材10の下端面13に当接して、 ボス部材10の上端面をピストン冠部2aへ押し付ける。
【0008】 保持筒21の弛みを防止するために、ねじ孔5へ環状のロツクねじ22が螺合 され、さらにねじ孔5に設けた環状溝の円錐面とロツクねじ22との間に、止め 輪23が弾性的に係合される。止め輪23は弾性的に拡開して止め輪23の下端 の円錐面が環状溝の円錐面に係合して、保持筒21とロツクねじ22の締込み量 の如何に拘らず、保持筒21とロツクねじ22の弛みを防止する。
【0009】 ほぼ円柱状をなすボス部材10の外周面12と、ピストン2の円筒部2bとの 間に、適当な隙間が備えられる。ボス部材10の上端周縁部に設けた切欠9によ り、ピストン冠部2aとの間に環状の油溜4が形成される。ボス部材10の上端 面に環状溝7が形成され、環状溝7は油孔6により油溜4へ、油孔17により切 欠凹部14へ、油孔18によりピン孔8へそれぞれ連通される。ボス部材10の 下端面13の軸心側に下方へ突出する突壁15が設けられ、突壁15からボス部 材10の内部へ、連接棒26の小端部を挿入するための切欠凹部14が形成され る。切欠凹部14により突壁15は左右に分割される。切欠凹部14を横切るよ うにボス部材10にピン孔8が設けられる。ピン孔8の中心はほぼ下端面13と ほぼ一致する。
【0010】 ボス部材10をピストン2へ組み込む前に、ボス部材10の切欠凹部14へ連 接棒26の小端部を挿入し、中空のピストンピン24をボス部材10の横からピ ン孔8と連接棒26のピン孔25へ嵌装して、ボス部材10を連接棒26に組み 付ける。
【0011】 図2に示すように、ボス部材10の周壁部に接近して、下端面13から切欠9 へ延びる入口通路16が設けられる。シリンダ下端部に配設した公知の油ジエツ トからの油が入口通路16から油溜4へ供給され、油溜4の油は互いに反対方向 へ半周しつつピストン冠部2aを冷却し、入口通路16と反対側の絞られた出口 通路(図示せず)からクランク室へ戻る。油溜4の油は油孔6を経て環状溝7へ 入り、さらに油孔17を経て切欠凹部14へ流れ、連接棒26のピン孔25に設 けた油溝25aへ入り、連接棒26のピン孔25とピストンピン24との間を潤 滑する。同時に、環状溝7から油孔18を経てボス部材10のピン孔8とピスト ンピン24との間を潤滑する。
【0012】 上述のように、ピストン2の内空部は油により潤滑されるから、保持筒21の 締付量を適当にしておけば、ピストン2またはボス部材10に作用する横荷重に 対し、ボス部材10とヒストン2との間で横移動が生じ、油の粘性抵抗によりピ ストン2がシリンダ内壁へ打ち付けられる時の衝撃と騒音が緩和される。
【0013】
【考案の効果】
本考案は上述のように、連接棒にピストンピンよりボス部材を連結し、ボス部 材をピストンの内空部へ弛く嵌挿し、ピストンの内空部へ螺合した保持筒により ボス部材を支持するものであるから、組立が容易であり、ボス部材とピストン冠 部との間に形成した環状の油溜によりピストン冠部が冷却され、油溜からの油に よりピストンピンと連接棒の結合部が潤滑されるので、機関の高速・高負荷運転 にも十分耐える。
【0014】 ピストンの内空部は油溜の油により潤滑されるので、ピストンまたはボス部材 に作用する横荷重に対し、ピストンとボス部材の間で横移動が生じ、摺動部の油 の粘性抵抗により衝撃が緩和される。
【0015】 ピストンピンをピストン冠部へ接近して配置し、スカート部を長くできるので 、連接棒に対するピストンの姿勢が安定になり、スラツプ騒音が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるピストンと連接棒の連結構造を示
す正面断面図である。
【図2】同側面断面図である。
【符号の説明】
2:ピストン 2a:ピストン冠部 4:油溜 6:油孔 8:ピン孔 10:ボス部材 13:下端面 14:切欠凹部 15:突壁 16:入口通路 17:油孔 18:油孔 24:ピストンピン 25:ピン孔 26:連接棒

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンの内空部に内周面に隙間を存して
    円柱形のボス部材を嵌挿し、ピストンの内空部へ螺合し
    た保持筒によりボス部材の上端面をピストン冠部に押し
    付け、ボス部材の下端面から下方へ突出する突壁からボ
    ス部材の内部へ、連接棒の小端部を挿入する切欠凹部を
    設け、ボス部材を横方向に貫通するピン孔と連接棒の小
    端部のピン孔とにピストンピンを嵌合し、ボス部材の上
    端周縁部とピストン冠部の間に油溜を区画し、ボス部材
    に下端面から油溜へ延びる入口通路と油溜からピン孔へ
    延びる複数の油孔を設けてなる、ピストンと連接棒の連
    結構造。
JP40545590U 1990-12-31 1990-12-31 ピストンと連接棒の連結構造 Pending JPH0643246U (ja)

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JPH0643246U true JPH0643246U (ja) 1994-06-07

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