JPH0634553Y2 - シートシャッターの座板構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、開口部に設置するシートシャッターの座板構
造に関する。

［従来の技術］ シートの上端を巻取りシャフトに固着し、下端には座板
を取付けたシートシャッターにおいては、一般に座板は
シートに一体的に固定されている。

［考案が解決しようとする問題点］ ところでシートシャッターは巻上げ時どうしてもシート
が巻取りシャフトに片寄って巻取られ易く、このため座
板がガイドレールの一方に片寄って巻上げられて体裁を
害するのみならず、ガイドレールを擦って軋み音を発生
させたり、擦り傷をつけたりする不都合があった。

［問題点を解決するための手段］ 本考案は前記従来の問題点を解決するために創案された
ものであって、シートシャッターの巻上げ時、シートが
巻取りシャフトに片寄って巻取られても、座板が常にガ
イドレールの中間に位置し、ガイドレールを擦って軋み
音を発生させたり、擦り傷をつけたりする不都合が解消
できるシートシャッターの座板構造を提供することを目
的とし、この目的を達成するため本考案は、座板の両端
には座板とガイドレールとの接触を規制するガイドロー
ラーを設ける一方、座板とシートは、シート下端に沿っ
て設けた座板レールと座板に設けられた座板レール上を
転動するローラーとで、シート下端が座板を左右方向摺
動可能に吊持したことを特徴としている。

［作用］ 上記座板構造により、シートシャッターの巻上げ時、シ
ートが巻取りシャフトに片寄って巻取られても、ローラ
を介して座板レールに吊持された座板は左右のガイドレ
ールによって位置規制され、シートに拘束されず自由に
座板レールを移動し、常にガイドレールの中間に位置す
る。従って座板がガイドレールを摺って軋み音を発生さ
せたり、擦り傷をつけたりする不都合が解消される。

［実施例］ 以下本考案を図示の一実施例に基いて説明する。第１図
は本考案に係る座板構造を適用したシートシャッターの
要部側面図、第２図はその要部正面図、第３図は座板の
一端部の拡大平面図であって、シートシャッター１は布
等で成るシート２の上端が巻取りシャフト３に固着さ
れ、下端に座板４が取付けられ、巻取りシャフト３を巻
上げ又は巻下げ方向に駆動することによってシート２が
開口部両側に立設されたガイドレール５に両側を案内さ
れて開口部を開放又は閉鎖するようになっている。

シート２の下端には全幅に亘り平鋼６がつつみこまれて
補強されると共に、平鋼６にシート２共々打付けた複数
のリベット８によって同長の座板レール７が垂下状に止
着されている。そして座板レール７には、シート２の下
端を表裏両面から覆う表面板4a、裏面板4bおよび底板4c
から成る座板４が所定ピッチで取付けられたローラー９
を介してシート２の幅方向に摺動自在に吊持されてい
る。座板４は図示例では、アルミ型材により一体に形成
した裏面板4bと底板後半部4c″とローラー９のブラケッ
ト4dと、同じくアルミ型材により一体に形成した表面板
4aと底板前半部4c′とをビス10で箱状に組立ててある。

底板4c上面にはシート２の下端より左右に延出する角鋼
材11が固着され、その各端部にはガイドローラー12を設
け、ガイドローラー12がガイドレール５の開口部側端壁
に内側から摺接することにより、座板４を位置規制し、
座板４がガイドレール５に接触することを規制してい
る。

叙上の構成において、巻取りシャフト３を巻上げ方向に
駆動しシート２を巻上げた時、シート２が巻取りシャフ
ト３に片寄って巻取られても、座板４は左右のガイドレ
ール５、５に嵌合するガイドローラー12によって位置規
制されると共に、シート２下端に対して幅方向に摺動自
在であるから、シート２と共に片寄らず自由に座板レー
ル７を移動し、常にガイドレール５、５の中間に位置す
る。従って座板４がガイドレール５を擦って軋み音を発
生させたり、擦り傷をつけたりする不都合が解消され
る。

［考案の効果］ 以上説明したように本考案は、下端に座板を有するシー
トの上端を巻取りシャフトに固着し、該巻取りシャフト
の回転によりシートを開口部左右に立設したガイドレー
ルに沿って昇降自在に案内させるようにしたシートシャ
ッターにおいて、座板の両端には座板と上記ガイドレー
ルとの接触を規制するガイドローラーを設ける一方、座
板とシートは、シート下端に沿って設けた座板レールと
座板に設けられた座板レール上を転動するローラーと
で、シート下端が座板を左右方向摺動可能に吊持したか
らシートシャッターの巻上げ時、シートが巻取りシャフ
トに片寄って巻取られても、ローラーを介して座板レー
ルに吊持された座板は左右のガイドレールによって位置
規制され、シートに拘束されず自由に座板レールを移動
し、常にガイドレールの中間に位置する。従って座板が
ガイドレールを摺って軋み音を発生させたり、擦り傷を
つけたりする不都合が解消され、また座板がガイドレー
ルの一方に片寄って巻上げられる不体裁を免れることが
できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は本考案に係る
座板構造を適用したシートシャッターの要部側面図、第
２図はその要部正面図、第３図は座板の一端部の拡大平
面図である。 １……シートシャッター、２……シート、３……巻取り
シャフト、４……座板、4a……表面板、4b……裏面板、
4c……底板、4c′……底板前半部、4c″……底板後半
部、５……ガイドレール、６……平鋼、７……座板レー
ル、８……リベット、９……ローラー、10……ビス、11
……角鋼材、12……ガイドローラー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】下端に座板を有するシートの上端を巻取り
   シャフトに固着し、該巻取りシャフトの回転によりシー
   トを開口部左右に立設したガイドレールに沿って昇降自
   在に案内させるようにしたシートシャッターにおいて、
   座板の両端には座板と上記ガイドレールとの接触を規制
   するガイドローラーを設ける一方、座板とシートは、シ
   ート下端に沿って設けた座板レールと座板に設けられた
   座板レール上を転動するローラーとで、シート下端が座
   板を左右方向摺動可能に吊持したことを特徴とするシー
   トシャッターの座板構造。