JPH0634494U - 鏡餅様の餅包装体 - Google Patents

鏡餅様の餅包装体

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JPH0634494U
JPH0634494U JP073803U JP7380392U JPH0634494U JP H0634494 U JPH0634494 U JP H0634494U JP 073803 U JP073803 U JP 073803U JP 7380392 U JP7380392 U JP 7380392U JP H0634494 U JPH0634494 U JP H0634494U
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JP
Japan
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rice cake
container body
mochi
kagami
filled
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Application number
JP073803U
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English (en)
Inventor
武夫 松野
吉郎 古川
Original Assignee
木村食品工業株式会社
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Publication date
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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Cereal-Derived Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鏡餅として使用することができ、その後食す
る際には裁断等の手間がない新規な鏡餅様の餅包装体を
提供する。 【構成】 不透明な餅色のプラスチック材料により鏡餅
を模した重ね餅状の殻壁構造を有すると共に底部が開口
された容器本体に、一口分程度の大きさを有する複数個
の個装した餅を充填し、その容器本体の底部開口を封止
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、鏡餅として使用され、その後食される餅の包装体に関するものであ る。
【0002】
【考案の背景と従来技術】
餅を二段重ねとして昆布や海老等の縁起と共に鏡餅として正月に家の玄関など に飾ることは、我国古来からの風習として日本全国において広く行なわれており 、古くは年末に各家庭で餅をついたり町の米屋に注文するなどしてこの鏡餅を準 備していた。
【0003】 しかし、餅を鏡餅の形に成形することにはかなりの熟練性が必要であって少量 生産では比較的コストが高くなるなどの理由があるため、近時においては、餅の 製造業者がこれを機械的に大量生産して市場に提供することが普通になっており 、更に、このような機械的な大量生産の際の生産性を向上させる目的で種々の工 夫が古くから提案されている。このような提案として広く知られるものの一つに 特公昭49−26880号で提案された方式がある。これは、二段重ねの鏡餅に 合致した中空をもつ所定強度の包装用具に、軟らかい餅を流し込むだけで成形を 行なうことができるとした内容を提案するものである。現在においてもこの方式 を基本として種々変更した手法が広く実施されている。
【0004】 またこの方式は、製造を容易とするだけでなく、製造された鏡餅包装体は内容 物をその包装用具で外気から封止しているために餅のカビ発生やヒビ割れが生じ にくくしているため、正月の間これを飾った後で例えば鏡開きの際に包装用具を 除去して餅を食するという我が国の慣習から考えると、包装用具が上述のような 成形具であると同時に、食品の保存,衛生面での保護具としても機能する点で優 れた方式であることは従来から認められている。
【0005】 要するに、上記の特公昭49−26880号、あるいはその後の特公昭49− 46910号,特公昭59−5266号等の従来の技術的手法において提案され ているのは、実際に需要者に供給される鏡餅の商品形態(つまり鏡餅の包装体の 形態)が、二段重ねの鏡餅形状に合致した中空形状をもつように予め準備された プラスチック製の包装用具内部に餅を密充填させてなるものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述の提案で解決されるのは、機械的に大量生産して製品を安価に提 供するという製造面の課題についてであって、鏡餅が、これを飾った後で例えば 鏡開きという我国古来からの風習にならってこれを食する際の便宜については、 上述した衛生面以外には考慮されていなかった。
【0007】 ところが本考案者の検討によると、上記のような鏡餅包装体を購買する需要者 の側からみれば、プラスチック製の包装用具に充填された上述の二段重ね形状の 包装体を除去し更にこれを適当な大きさに裁断して食する場合、包丁等で切ると きの負担はかなり大きいし、また大きな力で切るために誤って怪我する危険もあ ることも従来から経験されていたが、これに適切に対処した提案は従来全くされ ずに放置されていたのが現状である。この問題は特に大きな寸法の鏡餅において 顕著である。
【0008】 このような不具合に対処する方法として例えば鏡餅を模型(模造品)とするこ とも考えられるが、これでは鏡餅を食する鏡開きという我国の慣習を全く無視す ることになるので適当でない。
【0009】 そこで本考案者は、餅を使用しつつ上記のような製造時の大量生産に適すると いう課題を満足し、しかも鏡開きなどに際してもこれを餅として容易に食するこ とができる様に工夫された構造をもつ鏡餅様包装体を提供することを目的として 鋭意検討を重ねた。
【0010】 このような工夫としては、例えば上述した二段重ねの鏡餅形状の中空をもつプ ラスチック製の包装用具の内部に仕切りを設けて、包装を除去した際に充填した 餅が仕切りされた個々の部分に分けられるようにすることも考えられるが、この ようにした場合には、製造時の取り扱いが面倒になるという問題がある。また上 記の中空の包装用具の内面に沿って例えば10〜15mm程度の厚みの餅を充填 することも考えられるが、この場合にも製造時の取り扱いが面倒である。
【0011】 本考案はこれらの種々の検討の結果なされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記のような目的を実現するためになされた本考案の鏡餅様の餅包装体の特徴 は、鏡餅様の外観を呈する容器を用いて一見した状態では内部に餅が充満したよ うに見えるが、包装を除去した場合には、そのまま裁断された切り餅と同様に取 り扱うことができる餅が取出されるように工夫されている点にある。
【0013】 すなわち本考案の鏡餅様の餅包装体の特徴は、不透明な餅色のプラスチック材 料により鏡餅を模した重ね餅状の殻壁構造を有すると共に、底部が開口された容 器本体と、この容器本体の殻壁内部に充填された一口分程度の大きさを有する予 め切断した切り餅あるいは丸形,角形,円板形等の適当な形状の成形餅の複数個 と、この餅が充填された状態の容器本体の底部開口を封止した底部密閉用シール とからなるところにある。
【0014】 上記容器本体は不透明な餅色のプラスチック材料によって形成され、一般的に は乳白色の餅色とされるが、紅白の餅など一般に着色された餅が作られることも あるのでこれを模したものであってもよい。
【0015】 上記の容器本体に充填される餅は、個々に一つづつ包装されているものでなく ともよいが、かびの発生やヒビ割れ等の防止をより確実に図る等のために個装し たものとするのが望ましい。また同様のかび発生防止等のために容器本体内を窒 素置換するとか、脱酸素剤が餅と共に充填することも好ましい。
【0016】 また、餅の容器内での遊動を制限する目的で、容器内に多数の紙片やプラスチ ック製のスポンジなどのパッキング材を合わせて充填することもできる。
【0017】 なお容器本体の重ね餅状の殻壁底部の開口縁部には、底部密閉用シールを接着 し易くしあるいは安定化を図る目的で外向きの周状フランジを設けることも好ま しい。また底部密閉用シールは、不透明であってもよいし、内部が見えるように 透明あるいは半透明のシールを使用してもよい。また内部が見えるようにするた めには、鏡餅として飾った時に容器本体の背面となる位置に透明の窓を設けても よい。
【0018】 容器本体を形成するプラスチック材には、鏡餅様の外観を呈するのに適当な材 質のものを適宜選択して使用することができる。
【0019】 このような本考案の鏡餅様の餅包装体は、鏡餅として使用した後にこれを食す る際の裁断の不便さを解消するために工夫されたものであるから、鏡餅としての 大きさが小さいもの例えば下段の直径が85cm程度以下のものでは必要がなく 、一般的には直径110cm以上、特には直径140cm以上のものに好適に適 用される。
【0020】
【実施例】
図1及び図2は、本考案よりなる鏡餅様の餅包装体の一例を説明するための図 である。これらにおいて、1はプラスチック製の容器本体であり、本例では乳白 色の不透明な餅色を呈すると共に、外観形状は、鏡餅を模した重ね餅状の殻壁構 造をなし、底部が開口した構造に形成されている。なお本例の容器本体1は、二 段の下側部分11の直径が14cm程度、上側部分12の直径が10cm程度の 大きさとされている。13はこの本体容器1の底部開口14から外側に向かって 延出した周状のフランジであり、その外郭は矩形に設けられている。またこの本 体容器1は、包装容器として容易には変形,破損しない程度の強度をもつ材料で 形成されている。
【0021】 2はこの容器本体の内部に充填された多数の切り餅個装体であり、従来一般に 市販されている程度の大きさのものをそのまま用いることができる。3はこの切 り餅個装体2と共に本体容器内に充填された脱酸素剤の袋であり、同様に従来市 販されているものを使用できる。
【0022】 4は、容器本体1の底部開口13を封止する底部密閉用シールであり、本例で は容器本体1のフランジ14裏面にヒートシール部5で熱溶着されて容器内部を 外気から密封封止している。
【0023】 このようにして形成された鏡餅様の餅包装体は、従来の鏡餅包装体と同様の外 観を呈するのでそのまま鏡餅として使用することができる。しかし、これを食し ようとする際には、容器本体を除去すれば内部から個装された多数の小さな切り 餅を取出せるので、その個装の包装を除去するだけでそのまま煮たり焼いたりし て食することができ、従来のような大きくて硬く固化した鏡餅を裁断するという 面倒さがないという利点がある。
【0024】
【考案の効果】
本考案によれば、包装体を一見した状態では内部に餅が充満したように見えて 従来の鏡餅包装体と同様に飾ることができると共に、包装を除去した場合には、 例えば裁断された切り餅状態のものが取出されてそのまま適当な調理をしてこれ を食することができ、したがって従来のように硬く固化した鏡餅を裁断するとい う厄介な手間をなくすことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の鏡餅様の餅包装体の斜視図
を、その容器の一部を切り欠いて示した図、
【図2】図1の餅包装体の底面を示した図である。
【符号の説明】
1・・・容器本体、2・・・切り餅個装体、3・・・脱
酸素剤の袋、4・・・底部密閉用シール、5・・・ヒー
トシール部。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不透明な餅色のプラスチック材料により
    鏡餅を模した重ね餅状の殻壁構造を有すると共に、底部
    が開口された容器本体と、この容器本体の殻壁内部に充
    填された一口分程度の大きさを有する複数個の餅と、こ
    の餅が充填された状態の容器本体の底部開口を封止した
    底部密閉用シールとからなることを特徴とする鏡餅様の
    餅包装体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、容器本体の殻壁内部
    に充填された餅がそれぞれ一つづつ個装されていること
    を特徴とする鏡餅様の餅包装体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、容器本体の殻
    壁内部は、窒素置換されているか、又は脱酸素剤が餅と
    共に充填されていることを特徴とする鏡餅様の餅包装
    体。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    容器本体の殻壁内部には、餅の遊動を制限するパッキン
    グ材が充填されていることを特徴とする鏡餅様の餅包装
    体。
JP073803U 1992-10-22 1992-10-22 鏡餅様の餅包装体 Pending JPH0634494U (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19981215