JPH06344756A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH06344756A
JPH06344756A JP13620593A JP13620593A JPH06344756A JP H06344756 A JPH06344756 A JP H06344756A JP 13620593 A JP13620593 A JP 13620593A JP 13620593 A JP13620593 A JP 13620593A JP H06344756 A JPH06344756 A JP H06344756A
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JP
Japan
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air
temperature
comfort index
comfort
target
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Application number
JP13620593A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Aso
博史 麻生
Eiji Ukita
英治 浮田
Yasuhiro Tono
安広 遠野
Takashi Tsuchida
貴志 土田
Toshikazu Ishikawa
俊和 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Naldec Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Naldec Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 季節変化や、走行地域の変遷等に伴って変化
する環境条件に追随して、乗員の快適性の変化を適切に
空調制御に反映できる車両用空調装置を提供する。 【構成】 制御装置22は、乗員の上半身の快適性を重
視した快適度指数F2 と、乗員の下半身の快適性を重視
した快適度指数F4 と、乗員の全身の快適性を総合的に
示す全体快適度指数F3 とを求める。全体快適度指数F
3 は、〔 F3 =α・F2 +(1−α)F4 〕により演
算される。制御装置22は、全体快適度指数F3 が目標
快適度指数FSET に一致又は近似するように、目標吹出
温度Va 及び目標送風量To の最適な組合せを選択す
る。全体快適度指数F3 は、熱負荷Qsat の関数として
設定され、熱負荷が所定範囲内の負荷であるとき、重み
付け係数αは、熱負荷Qsat に正比例して漸増され、重
み付け係数(1−α)は、熱負荷Qsat に反比例して漸
減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空調装置に関す
るものであり、より詳細には、空調用空気を加熱及び/
又は冷却し、吹出空気の吹出温度を目標吹出温度に調節
する調温装置と、前記空調用空気を、前記調温装置を介
して、車室に送風する送風装置と、前記調温装置の目標
吹出温度と、前記送風装置の目標送風量とを制御する制
御装置とを有する車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動温度調節手段を備えた車両用空調装
置は一般に、車両の車室内温度を所望の快適温度に維持
するために、空調装置の熱交換能力と熱負荷とのヒート
バランスを制御し、室温を適温に維持するように構成さ
れている。例えば、空調装置の熱交換能力をQa 、外気
温と室温との温度差による伝熱負荷をQu 、日射による
熱負荷をQs 、乗員の人体発熱による熱負荷をQm 、エ
ンジン等の車両機器類から発生する熱負荷をQe とする
と、冷房運転時の熱収支を下式により定義することがで
きる。 Qa =Qu −Qs −Qm −Qe ・・・・・・・(1) ここに、 Qa =Cp ・γ・Va(To −Tr) Qu =K・A(Tr −Ta) Qs =Ks ・Ts であり、上式において、 Va :吹出風量(送風機の送風量) To :空調装置の吹出空気温度 Tr :車室温度(通風ダクトの吸込空気温度) Ta :外気温度 Ts :日射量の温度換算値 Cp :空気定圧比熱 γ :空気の比重 K :熱通過率 A :伝熱面積 Ks :日射─温度換算係数である。 上記式(1) において、Qm 、Qe は近似的に一定の値で
あると見做し、Qm ・Qe =C(定数)と仮定すると、
上記式(1)を下式によって表現することが可能とな
る。 Cp ・γ・Va(To −Tr)=K・A(Tr −Ta)−Ks ・Ts −C・・・・(2) 車室温度Tr と、マニュアル設定された設定温度TSET
とが実質的に一致するとき、上記(2)式を下式(3) によ
り表現し得る。 Cp ・ γ・Va(To −TSET ) =K・A(TSET −Ta)−Ks ・Ts −C ・・・・・・ (3) かくして、吹出風量Va 及び吹出空気温度To の各目標
値を上記式(3)式から求め、空調装置の送風量Va 及
び吹出空気温度To を各目標値に収束させることによ
り、車室温度Tr を実質的に設定温度TSET に維持でき
る。しかしながら、上記式(3)には、二つの変数、即
ち、吹出風量Va 及び吹出空気温度To が含まれてお
り、従って、式(3)より吹出風量Va 及び吹出空気温
度To の各目標値を一義的に決定し難い。
【0003】特公昭62−8327号公報に開示された
空調装置では、外気温度等の環境条件と吹出風量との関
係を予め設定し、検出した環境条件に基づいて吹出風量
を決定し、決定した吹出風量に応じて所要の吹出空気温
度を演算し、かくして決定された吹出空気温度が得られ
るようにエアミックスダンパを開度制御するように構成
されている。
【0004】また、特開昭57─77216号公報に
は、設定された目標車室温度と、測定された外気温度及
び車室温度とに基づき、最適な空調装置の吹出空気温度
を決定するように構成された車両用空調装置が開示され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特公昭62−83
27号公報に開示された空調装置によれば、意図された
適当な吹出風量は得られるが、吹出空気温度は成行きに
ならざるを得ない。他方、上記特開昭57─77216
号公報に開示された空調装置によれば、意図された適当
な吹出風空気温度は得られるが、吹出風量は成行きにな
ってしまう。
【0006】殊に、吹出口に比較的近い位置に乗員が搭
乗する車両用空調装置では、過剰に高く又は低い吹出空
気温度や、過大又は過少な吹出風量は、乗員に不快感を
与え、或いは、空調に対する乗員の要求を満足させるこ
とができない。また、乗員が実際に体感する温度は、吹
出風量及び吹出空気温度の双方に関連しており、一方を
優先的に決定し、他方を成行きにした場合、乗員が実際
が体感する温度が、所望の温度から逸脱してしまうこと
がある。
【0007】本出願人は、このような不都合を解消すべ
く、吹出空気温度及び吹出風量のみならず、外気温度、
車室内温度及び日射量等の環境条件を含む空調条件の指
標として、快適度指数を起案し、快適度指数に基づいて
空調条件を設定するように構成された車両用空調装置を
特願平3─170015号(特開平5─116521
号)において提案している。この空調装置では、各種空
調条件を総合的に考慮した上で設定される快適度指数が
所定の値に一致又は近似するように、吹出温度及び吹出
風量の双方が決定され、決定された吹出温度及び吹出風
量を設定すべく、空調装置の送風機及びミキシングダン
パが制御される。
【0008】ここに、車外の環境条件は、季節変化や、
走行地域の変遷等に伴って変化する。或る環境条件下、
例えば、夏期には、上半身、例えば、頭部の快適性が主
に要求され、他の環境条件下、例えば、冬季には、下半
身、例えば、脚部の快適性が主に要求され、また、中間
的な環境条件下、例えば、中間期又は端境期等には、上
半身及び下半身の双方の快適性が平均的に要求される。
しかるに、快適度指数に基づいて空調条件を設定するよ
うに構成された上記車両用空調装置は、上半身の快適性
と下半身の快適性とを常に同等且つ一定の比率で空調制
御に反映しており、このため、環境条件の変化に十分に
追随した空調制御を実行し難い。かくて、上記形式の車
両用空調装置は、季節や走行地域等の相違による快適性
の要求の相違を十分に反映し難く、更なる改善の余地が
残されていた。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、季節変化や、走行地
域の変遷等に伴って変化する環境条件に追随して、乗員
の快適性の変化を適切に空調制御に反映できる車両用空
調装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
目的を達成するために、空調用空気を加熱及び/又は冷
却し、吹出空気の吹出温度を目標吹出温度に調節する調
温装置と、前記空調用空気を、前記調温装置を介して、
車室に送風する送風装置と、前記調温装置の目標吹出温
度と、前記送風装置の目標送風量とを制御する制御装置
とを有する車両用空調装置において、前記制御装置は、
少なくとも吹出温度及び吹出風量の関数として示され且
つ乗員が体感する快適性を指示する快適度指数を求める
快適度指数設定手段を備え、該快適度指数は、乗員の上
半身の快適性を重視した第1快適度指数と、乗員の下半
身の快適性を重視した第2快適度指数と、乗員の全身の
快適性を全体的に指示する全体快適度指数とを含み、前
記制御装置は、前記全体快適度指数が目標値に一致又は
近似するように、前記目標吹出温度及び目標送風量を設
定する温度及び風量の決定手段を更に備え、前記快適度
指数設定手段は、前記第1快適度指数と可変設定可能な
第1の重み付け係数との積と、前記第2快適度指数と可
変設定可能な第2の重み付け係数との積との和により、
前記全体快適度指数を設定する全体快適度指数設定手段
を有することを特徴とする車両用空調装置を提供する。
【0011】上記構成の車両用空調装置によれば、快適
度指数設定手段は、乗員の上半身の快適性を重視した第
1快適度指数と、乗員の下半身の快適性を重視した第2
快適度指数と、乗員の全身の快適性を指示する全体快適
度指数とを設定し、全体快適度指数設定手段は、第1快
適度指数と第1の重み付け係数との積と、第2快適度指
数と第2の重み付け係数との積とを総合して、全体快適
度指数を設定する。温度及び風量の決定手段は、全体快
適度指数が目標値に収束するように、目標吹出温度及び
目標送風量を設定する。第1及び第2の重み付け係数
は、可変設定可能な値であり、これらの重み付け係数を
可変設定することにより、上半身を重視した空調制御、
下半身を重視した空調制御、或いは、上半身及び下半身
を平均的に重視した空調制御を適宜実行できる。かくし
て、本発明の空調装置によれば、季節変化や、走行地域
の変遷等に伴って変化する環境条件に追随して、乗員の
快適性の変化を適切に空調制御に反映できる。
【0012】本発明の好ましい実施態様においては、前
記制御装置は、熱負荷を検出する熱負荷検出手段を備
え、前記全体快適度指数設定手段は、車両の熱負荷が増
大するにつれて、前記第1の重み付け係数を増大させ且
つ前記第2の重み付け係数を低減させる係数変更手段を
有する。かかる構成によれば、環境条件の変化は、熱負
荷により検出される。全体快適度指数設定手段は、車両
の熱負荷の増大につれて、第1の重み付け係数を相対的
に増大させ、全体快適度指数における第1快適度指数の
比重を高める。従って、空調装置は、夏期又は高温地域
にて熱負荷が増大したときに、乗員の上半身の快適性を
重視した空調制御を実行し、他方、冬季又は低温地域に
て熱負荷が低減したときに、乗員の下半身の快適性を重
視した空調制御を実行できる。
【0013】本発明の更に好ましい実施態様において
は、前記熱負荷検出手段は、外気温度を検出する外気温
度検出手段を備え、前記係数変更手段は、少なくとも外
気温度に基づいて、前記重み付け係数を変更する。かか
る構成によれば、環境条件の変化を簡単且つ確実に検出
して、重み付け係数を設定できる。本発明の他の好適な
実施態様においては、前記係数変更手段は、車両の熱負
荷が第1の所定負荷以上に増大したとき、前記第2の重
み付け係数を零に設定し、車両の熱負荷が第2の所定負
荷以下に低減したとき、前記第1の重み付け係数を零に
設定する。かかる構成によれば、空調装置は、真夏又は
酷暑地域にて上半身の快適性を最大限重視した空調制御
を実行し、厳冬季又は寒冷地域にて下半身の快適性を最
大限重視した空調制御を実行できる。
【0014】
【発明の効果】本発明の上記構成によれば、季節変化
や、走行地域の変遷等に伴って変化する環境条件に追随
して、乗員の快適性の変化を適切に空調制御に反映でき
る車両用空調装置を提供することが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について詳細
に説明する。図1は、本発明に係る制御装置を備えた車
両用空調装置の実施例を示す全体構成図である。図1に
示すように、車両用空調装置(以下、空調装置という)
は、空調空気を循環するための通風ダクト1を備える。
通風ダクト1の上流端部分には、外気を導入するための
外気導入口2と、車室内の空気を導入するための内気導
入口3とが設けられる。導入口2、3には、導入口2、
3を選択的に開閉制御する内外気切換ダンパ4が配設さ
れる。また、通風ダクト1の下流端部分には、ベント吹
出口5、フット吹出口6及びデフロスタ吹出口7が夫々
設けられる。3つのモード切換ダンパ8、9、10が通
風ダクト1内の所定位置に設けられ、各切換ダンパ8、
9、10は、各吹出口5、6、7に通じるダクト部分を
選択的に開閉制御し、各吹出口5、6、7による空調空
気の吹出しを制御する。
【0016】空調装置は又、通風ダクト1の上流側部分
に配設された可変風量式の送風機11を備え、送風機1
1により、内気導入口2又は外気導入口3から取入れた
吸気を通風ダクト1及び上記吹出口5、6、7を介して
車室内へ吹出す。空調装置は更に、通風ダクト1内に配
設された冷却用熱交換器12及び加熱用熱交換器14を
備える。冷却用熱交換器12は、送風機11の下流側に
配置され、加熱用熱交換器14は、冷却用熱交換器12
の下流側に配置される。エバポレータとして機能する冷
却用熱交換器12は、コンプレッサ15、コンデンサ1
6及びレシーバ17を含む冷媒循環回路Xに接続され
る。コンプレッサ15は、電磁クラッチのON/OFF
制御によってエンジン18の回転要素に対して選択的に
締結又は解放される。また、ヒータコアとして構成され
た加熱用熱交換器14は、エンジン18の冷却水循環回
路に接続される。加熱用熱交換器14に通水されるエン
ジン冷却水の流量は、エアミックスダンパ13と関連し
て制御される開閉制御弁(図示せず)によって制御され
る。
【0017】エアミックスダンパ13は、冷却用熱交換
器12と加熱用熱交換器14との間に配置される。加熱
用熱交換器14の通風量は、エアミックスダンパ13の
開度制御によって調節される。エアミックスダンパ13
は、冷却用熱交換器12を通過した空気を選択的に加熱
用熱交換器14に案内するように構成される。エアミッ
クスダンパ13は、全流量の空気を加熱用熱交換器14
に通さずに吹出口5、6、7に送る全閉位置(実線で示
す)と、全流量の空気を、加熱用熱交換器14を介して
吹出口5、6、7に送る全開位置(仮想線で示す)とに
選択的に設定し得るとともに、部分流量の空気を、加熱
用熱交換器14を介して吹出口5、6、7に送る中間位
置(図示せず)に設定し得る。エアミックスダンパ13
の位置制御により、加熱用熱交換器14にて加温される
空気と、加熱用熱交換器14を迂回する空気との混合比
が調整される。エアミックスダンパ13の開度θ(0〜
1)は、全流量の空気が加熱用熱交換器14に通される
全開位置(θ=1)と、全流量の空気が加熱用熱交換器
14を迂回する全閉位置(θ=0)との間で無段階に調
節できる。従って、吹出空気温度To は、開度θ=1に
て得られる最高温度と、開度θ=0にて得られる最低温
度との間の範囲内で、加熱用熱交換器14を通過した空
気の流量と、加熱用熱交換器14を迂回した空気の流量
との混合比により、無段階に調節し得る。
【0018】上記エアミックスダンパ13の開度θは、
次式により与えられる。 θ=(To −Te)/(Kw ・Tw −Te)・・・・・・・・・・・・・(5) ここに、Te :冷却用熱交換器12の出口温度 Tw :エンジン冷却水温度 Kw :エンジン冷却水温度を加熱用熱交換器14の出口
温度に換算するための係数 空調装置は、各種ダンパの駆動装置として、内外気切換
ダンパ4を駆動するための電動モータ19、モード切換
ダンパ8、9、10を駆動するための電動モータ20、
及びエアミックスダンパ13を駆動するためのサーボモ
ータ21を備える。空調装置は又、これらの駆動装置の
制御手段として、上記モータ19、20、21の作動及
び送風機11の送風量を制御する制御装置22と、空調
条件をマニュアル設定するための操作盤23とを備えて
いる。操作盤23は、乗員が操作可能な各種スイッチ
類、例えば、空調の自動制御又はマニュアル制御を選択
するためのオートスイッチ23a、乗員が要求する車室
温度TSET をマニュアル設定するための車室内温度設定
スイッチ23b、内外気の導入割合をマニュアル設定す
るための内外気切換スイッチ23c、吹出モードを選択
するための吹出モード切換スイッチ23d、デフロスタ
吹出口7の開度をマニュアル設定するためのデフロフタ
スイッチ23eなどを備えている。本例では、車室内温
度設定スイッチ23bは、車室温度TSET を32℃以下
且つ18℃以上の温度に設定できるように構成されてい
る。
【0019】図2は、制御装置22の全体構成を示す概
略構成図である。本例の制御装置22は、CPU、RA
M及びROM(図示せず)等を備えたマイクロコンピュ
ータとして構成されている。制御装置22は、安定化電
源32に接続され、操作盤23に表示データを出力する
マイクロプロセッサ(以下、CPUという)30を備え
る。CPU30は、ドライバー35〜37を介して上記
モータ19、20、21を駆動させるとともに、ドライ
バー38を介してコンプレッサ15の電磁クラッチ31
を締結又は解放させる。制御装置22は、モータ19、
20の制御により、空調装置の空調モードを切換えると
ともに、サーボモータ21の位置制御により、エアミッ
クスダンパ13の開度θを調節する。
【0020】制御装置22は又、ブロアモータ11a を
駆動するD/A変換器33及びドライバー34を備え
る。制御装置22は、ブロアモータ11a の作動及び停
止を制御するとともに、ブロアモータ11a に対する印
加電圧の調整により、送風機11の送風量を可変制御
し、これによって、空調装置の吹出風量Va を制御す
る。空調装置は更に、環境条件を検出するための各種セ
ンサ類、例えば、通風ダクト1内に導入した空気温度を
車室内温度Tr として検出する室温センサ24、外気温
度Ta を検出する外気温センサ25、日射量Ts を検出
する日射センサ26、冷却用熱交換器12の出口温度T
e を検出するダクトセンサ27、エンジン冷却水の温度
Tw を検出する水温センサ28、エアミックスダンパ1
3の開度θを検出するポテンシオメータ29などを備え
る。これらセンサ類は、制御装置22に接続され、各セ
ンサ24〜29の検出結果は、CPU30に入力され
る。
【0021】図3は、制御装置22の構成を機能的に示
す概略構成図である。制御装置22は、第1演算手段4
0を備え、第1演算手段40には、上記各種センサ類2
4〜29の検出信号が入力されるとともに、操作盤23
の各種スイッチ類23a〜23e(スイッチ23bのみ
示す)のスイッチ信号が入力される。第1演算手段40
は、車室内温度Tr を設定温度TSET に維持するための
基本条件、即ち、吹出空気温度To と吹出風量Va との
基本的な相関関係を求める。吹出空気温度To と吹出風
量Va との相関関係は、例えば、前述の熱バランス式
(3)〔Cp ・ γ・Va(To −TSET ) =K・A(TSET
−Ta)−Ks ・Ts −C〕により求められる。
【0022】制御装置22は更に、快適度指数Fを演算
する第2演算手段41を備える。快適度指数Fは、乗員
が体感する快適度の指標であり、換言すれば、空調に対
する乗員の満足度を示す指標である。快適度指数Fは、
空調条件(吹出風量Va 、吹出空気温度To )及び環境
条件(外気温度Ta 、車室内温度Tr 、日射量Ts )の
関数として、評価実験により求められた以下の一般式に
より算出される。 F=K1 ・ Va +K2 ・To +K3 ・Tr+K4 ・Ta+K5 ・Ts +K6 ・・・・・・(4) なお、K1 〜K6 は各条件要素の重み付け係数である。
【0023】重み付け係数として、冷房運転時の空調吹
出モードと、暖房運転時の空調吹出モードとの相違を考
慮した2種類の重み付け係数、即ち、夏季(冷房運転
時)の空調運転を想定した重み付け係数K11〜K61と、
冬季(暖房運転時)の空調運転を想定した重み付け係数
12〜K62とが、予め決定された実験値として、制御装
置22に記憶されている。従って、係数K11〜K61を用
いた夏季(冷房運転時)の快適度指数F2 と、係数K12
〜K62を用いた冬季(暖房運転時)の快適度指数F4
が、下式に示す如く設定される。 F2 =K11・ Va +K21・To +K31・Tr+K41・Ta+K51・Ts +K61 ・・・・・・(5) F4 =K12・ Va +K22・To +K32・Tr+K42・Ta+K52・Ts +K62 ・・・・・・(6) 上記快適度指数F2 、F4 は、空調条件及び環境条件の
変化により、1乃至9の範囲で変動するように設定され
る。夏期の快適度指数F2 は、上半身、例えば、頭部の
快適性を重視した指数であり、指数F2 の値が低減する
につれて、乗員が上半身に寒さを体感し、快適度指数F
2 が増大するにつれて、乗員が上半身に暑さを体感する
ように設定される。他方、冬季の快適度指数F4 は、下
半身、例えば、脚部の快適性を重視した指数であり、指
数F2 の値が低減するにつれて、乗員が下半身に寒さを
体感し、快適度指数F2 が増大するにつれて、乗員が下
半身に暑さを体感するように設定される。
【0024】制御装置22は更に、第2演算手段41に
よって求められる快適度指数F2 、F4 が総合的に目標
快適度指数FSET に最も近似するように、吹出空気温度
To、吹出風量Va 及び吹出モードを決定する選択手段
42と、選択手段42によって選択された吹出空気温度
To 、吹出風量Va 及び吹出モードに基づき、エアミッ
クスダンパ13の開度θ、送風機11の送風量及びモー
ド切換ダンパ8、9、10の開閉位置を制御する作動制
御手段43とを備えている。
【0025】図4乃至図9に示すフローチャートを参照
して、本実施例の車両用空調装置における制御態様につ
いて説明する。図4は制御装置22による空調装置の基
本制御ルーチンを示すフローチャートである。制御装置
22は、初期設定を行った後(ステップST1)、車室内温
度設定スイッチ23bによりマニュアル設定された要求
車室温度TSET 及び各種センサ類24〜29の検出結果
等を読み込む(ST2)。制御装置22は更に、車室内温度
設定スイッチ23bによって乗員がマニュアル設定した
設定車室温度TSET に基づき、快適度指数Fの目標値F
SET を設定する(ST3 、ST4)。
【0026】制御装置22は、所望の車室内温度Tr の
安定目標値、即ち、ターゲット温度TTRG を算定すると
ともに(ST4) 、快適度指数F2 及び快適度指数F4 を総
合した全体満足度を示す全体快適度指数F3 を算定する
(ST5) 。制御装置22は更に、全体快適度指数F3 が上
記目標値FSET に一致又は近似するように、吹出空気温
度To 及び吹出風量Va を算定するとともに(ST6) 、空
調条件及び環境条件に適した空調吹出モードを決定し
(ST7)、エアミックスダンパ13の開度θ、送風機11
の送風量及びモード切換ダンパ8、9、10の開閉位置
を制御する(ST8) 。制御装置22は更に、コンプレッサ
15の作動を制御する(ST9) 。
【0027】図5は、快適度指数Fの目標値FSET を設
定するためのサブルーチンを示すフローチャートであ
り、図6は、設定車室温度TSET と快適度指数Fの目標
値FSE T との相関関係を示す線図である。制御装置22
は、乗員がマニュアル設定した設定車室温度TSET が有
効に設定可能な最高温度(32℃)又は最低温度(18
℃)に設定されている場合、空調装置の運転モードを最
大冷房運転(MAX・COOL)又は最大暖房運転(M
AX・HEET)に設定する(S10 、11、17、18) 。例
えば、冬季の車両始動時には、乗員は、車室内の室温を
早期に昇温させるべく、設定車室温度TSET を最高値、
即ち、32℃に設定する。この場合、空調装置は、乗員
の快適性を考慮することなく、全暖房運転にて運転され
る(S10、18) 。即ち、エアミックスダンパ13は全開位
置(開度θ=1)に設定され、加熱用熱交換器14に通
水されるエンジン冷却水の流量は最大流量に設定され、
しかも、送風機11の送風量は、送風可能な最大風量に
設定される。他方、夏期の車両始動時には、乗員は、車
室内の室温を早期に降温させるべく、設定車室温度T
SET を最低値、即ち、18℃に設定する。この場合、空
調装置は、乗員の快適性を考慮することなく、全冷房運
転にて運転される(S11、17) 。即ち、エアミックスダン
パ13は全閉位置(開度θ=0)に設定され、空調空気
の全流量が冷却用熱交換器12のみに通される。また、
コンプレッサ15はフル稼働され、送風機11の送風量
は、送風可能な最大風量に設定される。
【0028】他方、設定車室温度TSET が所定範囲内の
温度、例えば、18℃乃至32℃の範囲内の温度に設定
されている場合、設定車室温度TSET に応じて、快適度
指数Fの目標値FSET (以下、目標快適度指数FSET
いう)が可変設定される(S12 〜S16)。即ち、設定車室
温度TSET が所定の第1温度範囲、例えば、18℃乃至
23℃の範囲内の温度に設定されている場合、目標快適
度指数FSET は、(設定車室温度TSET −17)/2に
設定され(S12 、13、15) 、設定車室温度TSE T が所定
の第2温度範囲、例えば、23℃以上27℃以下の温度
に設定されている場合、目標快適度指数FSET は、(設
定車室温度TSET −20)に設定され(S12 、13、14)
、設定車室温度TSET が所定の第3温度範囲、例え
ば、27℃乃至32℃の範囲内の温度に設定されている
場合、目標快適度指数FSET は、(設定車室温度TSET
−13)/2に設定される(S12 、16) 。
【0029】上記目標快適度指数FSET 設定ルーチンに
より設定される目標快適度指数FSE T が、図6に示され
ている。目標快適度指数FSET は、18℃乃至27℃の
範囲内で設定車室温度TSET が上昇するにつれて、1乃
至9の範囲内で漸増しており、例えば、設定車室温度T
SET が25℃に設定されるとき、目標快適度指数FSE T
は5に設定される。
【0030】図7は、ターゲット温度TTRG を設定又は
補正するためのサブルーチンを示すフローチャートであ
る。制御装置22は、熱負荷Q0 を安定時熱負荷Qsat
に設定するとともに、ターゲット温度TTRG を室温セン
サ24の検出値、即ち、現状の車室内温度Tr に設定す
る(S20、21) 。
【0031】安定時熱負荷Qsat は、予測値であり、外
気温センサ25の検出値Ta (外気温度)、ターゲット
温度TTRG 、及び日射による熱負荷Qs に基づき、下式
(7)にて演算される。 Qsat =ka (Ta −TTRG ) +ks ・Qs +C・・・・・・・・(7) なお、ka 、ks 、Cは、車体構造等に基づいて予め設
定された係数又は定数である。
【0032】制御装置22は更に、安定時熱負荷Qsat
及びターゲット温度TTRG に基づき、空調装置の所望の
吹出風量Va及び吹出空気温度Toを算出する(S21) 。
空調装置が全冷房モード(FULL・COOL)又は全
暖房モード(FULL・HEAT)にて運転していない
場合、制御装置22は、全体快適度指数F3 と目標快適
度指数FSET との偏差を判定する(S22 〜 25)。(全体
快適度指数F3−目標快適度指数FSET )が−0.1未
満であるとき、乗員が寒さを比較的強く感じていると想
定されるので、ターゲット温度TTRG が32℃未満であ
れば、ターゲット温度TTRG は、所定の温度ΔT、増大
される(S24 、30、31) 。他方、(全体快適度指数F3
−目標快適度指数FSET )が+0.1を超えていると
き、乗員が暑さを比較的強く感じていると想定されるの
で、ターゲット温度TTRG が18℃を超えているとき、
ターゲット温度TTRG は、所定の温度ΔT、低減される
(S25 、32、33) 。なお、全冷房モード(FULL・C
OOL)及び全暖房モード(FULL・HEAT)は夫
々、空調装置の降温機能及び昇温機能を最大限有効に使
用するための運転モードであり、全冷房モードでは、エ
アミックスダンパ13は全閉位置(開度θ=0)に設定
され、コンプレッサ15はフル稼働され、他方、全暖房
モードでは、エアミックスダンパ13は全開位置(開度
θ=1)に設定される。
【0033】また、(全体快適度指数F3 −目標快適度
指数FSET )が−0.1以上且つ+0.1以下である場
合、即ち、全体快適度指数F3 と目標快適度指数FSET
とが近似又は一致している場合、制御装置22は、熱負
荷Q0 の正負により、空調条件及び環境条件が冷房運転
条件であるか、或いは、暖房運転条件であるかを判定す
る(S26) 。熱負荷Q0 が負であるとき、即ち、暖房運転
条件が成立しているとき、ターゲット温度TTRG が32
℃未満であれば、ターゲット温度TTRG は、所定の温度
ΔT、増大され(S26 、27、28) 、車両の熱負荷計算が
実行される(S29) 。熱負荷計算により算出される車両熱
負荷Qは、下式(8) により演算される。 Q=K A (Ta −TTRG ) +K S ・Ts +K C +K R (Tr −TTRG ) ・・・・・・・・(8) なお、K A 、K S 、K R 、Cは、車体構造等に基づいて
予め設定された係数又は定数である。他方、熱負荷Q0
が正であるとき、即ち、冷房運転条件が成立していると
き、ターゲット温度TTRG が18℃を超えていれば、タ
ーゲット温度TTRG は、所定の温度ΔT、低減され(S2
6 、34、35) 、しかる後、上式(8) により車両の熱負荷
計算が実行され、車両熱負荷Qが算定される(S29) 。
【0034】図8は、全体快適度指数F3 を演算するた
めのサブルーチンを示すフローチャートである。制御装
置22は、上記安定時熱負荷Qsat が+200kcal以下
且つ−200kcal以上の値である場合、係数αを〔(安
定時熱負荷Qsat /400)+0.5〕に設定し、係数
αを演算する(S40、41、42) 。制御装置22は更に、上
記式(5)、(6) により、快適度指数F2 及び快適度指数
4 を演算する(S43、44) 。安定時熱負荷Qsat は、上
式(7) 〔Qsat =ka (Ta −TTRG ) +ks ・Qs +
C〕から明らかな通り、車外の環境条件(外気温度Ta
、日射量Ts )により実質的に決定される熱負荷であ
り、安定時熱負荷Qsat は、季節の変化や、走行地域の
変遷などの環境条件の変化を示す指標として有効に用い
得る。かくして、〔(安定時熱負荷Qsat /400)+
0.5〕により演算される係数αは、車外の環境条件に
よる熱負荷が比較的大きい時期又は走行地域、例えば、
夏期又は高温地域にて増大し、車外の環境条件による熱
負荷が比較的小さい時期又は走行地域、例えば、冬季又
は低温地域にて低減する。
【0035】制御装置22は更に、全体快適度指数F3
を下式(9) により演算する(S45) 。 F3 =α・F2 +(1−α)F4 ・・・・・・・・・・・・(9) かくして演算された全体快適度指数F3 は、上半身の快
適性を重視した快適度指数F2 と、下半身の快適性を重
視した快適度指数F4 とを総合した乗員の満足度を示す
指標である。また、上記係数α及び(1−α)は、快適
度指数F2 及び快適度指数F4 の重み付け係数を夫々構
成する。
【0036】安定時熱負荷Qsat が+200kcalを超え
る場合、例えば、真夏の時期や、酷暑地域を走行する
際、係数αは1に設定される(S40、47) 。この結果、全
体快適度指数F3 は、主に上半身の快適性を示す快適度
指数F2 に一致し(S45) 、制御装置22は、上半身の快
適性を最大限重視した空調制御を実行する。他方、安定
時熱負荷Qsat が−200kcal未満である場合、例え
ば、厳冬期や、寒冷地域を走行する際、係数αは0に設
定される(S41、46) 。この結果、全体快適度指数F
3 は、主に下半身の快適性を示す快適度指数F4 に一致
し(S45) 、制御装置22は、下半身の快適性を最大限重
視した空調制御を実行する。また、安定時熱負荷Qsat
が+200kcal乃至−200kcalの範囲内の熱負荷であ
るとき、例えば、中間期や、温暖地域又は避暑地域等を
走行する際、全体快適度指数F3 は、快適度指数F2
重み付け係数αとの積と、快適度指数F4 と重み付け係
数(1−α)との積との総和であり、快適度指数F2
4 を熱負荷に応じた割合で総合的に評価した値に設定
される(S40-45) 。従って、制御装置22は、上半身の
快適性と下半身の快適性とを熱負荷Qsat に応じて適当
に重視した空調制御を実行する。
【0037】図16は、全体快適度指数を演算するため
のサブルーチンによる係数αの設定方法を示す線図であ
る。上述の如く、係数αは、熱負荷Qsat (=ka (T
a −TTRG ) +ks ・Qs+C)の関数として設定され
る。熱負荷Qsat が−200kcal未満の値である場合
(領域A)、例えば、厳冬期又は寒冷地域走行時など
に、快適度指数F2 の重み付け係数αは、0に設定さ
れ、他方、快適度指数F4 の重み付け係数(1−α)
は、1に設定される。また、熱負荷Qsat が+200kc
alを超えるとき(領域C)、例えば、真夏や、酷暑地域
走行時などに、快適度指数F2 の重み付け係数αは、1
に設定され、他方、快適度指数F4 の重み付け係数(1
−α)は、0に設定される。また、熱負荷Qsat が±2
00kcal以内の負荷であるとき(領域B)、重み付け係
数αは、熱負荷Qsat に正比例して漸増され、他方、重
み付け係数(1−α)は、熱負荷Qsat に反比例して漸
減される。
【0038】図9及び図10は、吹出風量Va及び吹出
空気温度Toを演算するためのサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。制御装置22は、図9及び図10に
示すサブルーチンにおいて、吹出風量Vを最低風量Val
から最高風量Vahまで所定加算風量ΔVa 毎に段階的に
増大し、各段階で設定された各吹出風量Vに基づき、冷
房運転における全体快適度指数F3を演算し、全体快適
度指数F3 を目標快適度指数FSET に最も近似させるこ
とができる吹出風量V及び吹出空気温度Tを夫々、目標
吹出風量Va及び目標吹出空気温度Toとして決定す
る。
【0039】先ず、制御装置22は、吹出風量Vを、送
風機11により設定可能な最低風量Valに設定し(S50)
、フラグFH、FCを初期値0に設定する(S51) 。なお、
フラグFH=1は、全暖房モードを指示し、フラグFCは、
全冷房モードを指示する。制御装置22は更に、吹出空
気温度Tを演算する(S52) 。吹出空気温度Tは、熱負荷
Q、吹出風量V及び車室内温度Tr に基づき、下式(10)
によって求められる。 T=−(Q/0.28V)+Tr ・・・・・・・・・・・(10) 次いで、制御装置22は、演算された吹出空気温度Tが
所定の範囲内の温度であるか否かを判定した後、全体快
適度指数F3 を演算する。より詳しくは、吹出空気温度
Tが、空調装置の冷房能力により冷却可能な最低温度T
E 未満の温度であるとき、フラグFCは0に設定され(S5
3、54) 、更に、吹出空気温度Toが、空調装置の暖房
能力により昇温可能な最高温度TWO未満の温度であると
き、フラグFHは0に設定される(S55、56、57) 。しかる
後、制御装置22は、全体快適度指数F3 を演算する(S
58) 。全体快適度指数F3 の演算(S58) は、上記式(9)
によりなされる。
【0040】なお、最低温度TE は一般に、冷却用熱交
換器12の冷房能力により決定され、吹出空気温度T
(To)が最低温度TE 未満の温度であるとき、フラグ
FCは1に設定され、全冷房モードが選択される(S53、S7
0)。また、最高温度TWOは一般に、エンジン冷却水温度
Tw に設定され、吹出空気温度T(To)が最高温度T
WO以上の温度であるとき、フラグFHが1に設定され、全
暖房モードが選択される(S56、71) 。
【0041】制御装置22は更に、全体快適度指数F3
と目標快適度指数FSET との偏差の拡大傾向又は収束傾
向を判定し(S59) 、該偏差が収束する傾向にあるとき、
即ち、|F3 −FSET (n-1) −|F3 −FSET n
正の値であるとき、制御装置に内蔵されたRAMに(F
3 −FSET )の値を記憶し、既にRAMに記憶されてい
た(F3 −FSET )の値を更新する(S60) 。制御装置2
2は又、設定又は演算した吹出空気温度T及び目標吹出
風量Vを、目標吹出空気温度To及び目標吹出風量Va
として上記RAMに記憶する(S61) 。
【0042】次いで、制御装置22は、吹出風量Vを所
定値ΔVだけ増大させ、増大させた吹出風量Vが、設定
可能な送風機11の最大送風量Vah以下であるか否かを
判定する(S62) 。目標吹出風量Vが最大送風量Vah以下
である場合、上記ステップS52乃至S61に示す判定
又は演算を反復実行する(S63)。以上の判定及び演算を
反復することにより、空調装置の空調能力の範囲内で最
適な目標吹出空気温度To及び目標吹出風量Va、即
ち、全体快適度指数F3 と目標快適度指数FSETとの偏
差を最小化し得る目標吹出空気温度To及び目標吹出風
量Vaの組合せが決定される。
【0043】制御装置22は、吹出風量Vが送風機11
の最大送風量Vahを超えたとき、吹出空気温度T及び吹
出風量Vの判定及び演算(S52〜S62)を終了し、フラグFC
及びフラグFHの指示値を判定する。フラグFCが1を指示
しているとき、即ち、全冷房モードが選択されていると
き、目標吹出空気温度Toは、空調装置の冷房能力によ
り冷却可能な最低温度TE に設定され、目標吹出風量V
aは、送風可能な最大送風量Vahに設定される(S64、6
6) 。従って、空調装置は、全冷房能力を可及的に発揮
するように運転される。また、フラグFHが1を指示して
いるとき、即ち、全暖房モードが選択されたとき、目標
吹出空気温度Toは、空調装置の暖房能力により暖房可
能な最高温度TWOに設定され、目標吹出風量Vaは、送
風可能な最大送風量Vahに設定される(S65、67) 。従っ
て、空調装置は、全暖房能力を可及的に発揮するように
運転される。フラグFC、FHが共に0を指示している場
合、図11に示す吹出モード設定ルーチンが実行される
(S63、64、65) 。
【0044】図11は、空調装置の吹出モードを自動設
定するためのサブルーチンを示すフローチャートであ
る。また、図12乃至図14は、上記吹出モード設定ル
ーチンによる吹出モードの設定方法を示す線図である。
制御装置22は、オートスイッチ23a により自動制御
運転が選択されているとき(S80) 、快適度指数F2 、F
4 に応じて空調吹出モードをベントモード、B/Lモー
ド又はヒートモードに選択的に自動設定する。ベントモ
ードは一般に、モード切換ダンパ8のみを開放し、主と
してベント吹出口5から空調空気を吹出す吹出モードで
あり、B/Lモードは、ベント吹出口5及びフット吹出
口6の双方から所定の比率で空調空気を吹出す吹出モー
ドであり、また、ヒートモードは、フット吹出口6から
主として空調空気を吹出し、デフロスタ吹出口7から部
分的に空調空気を吹出す吹出モードである。ヒートモー
ドにおける吹出比率は、例えば、75%の吹出風量をフ
ット吹出口6から吹出し、25%の吹出風量をデフロス
タ吹出口7から吹出すように設定される。
【0045】制御装置22は、設定されている現状の吹
出モードがB/Lモードである場合、快適度指数F2
4 を演算し、快適度指数F2 、F4 と目標快適度指数
SE T との偏差を判定する(S81、82、83、84〜87) 。快
適度指数F4 と目標快適度指数FSET との偏差が±0.
5の範囲内の値であり、しかも、快適度指数F2 と目標
快適度指数FSET との偏差が±0.5の範囲内の値であ
る場合、B/Lモードは維持される(S84、85、86、87、
88) 。他方、快適度指数F4 と目標快適度指数FSET
の偏差が+0.5を超える場合、乗員が下半身、例え
ば、脚部に暑さを感じていると想定され、また、快適度
指数F2 と目標快適度指数FSET との偏差が+0.5を
超える場合、乗員が上半身、例えば、頭部に暑さを感じ
ていると想定される。制御装置22は、いずれかの偏差
が+0.5を超えるとき、主にベント吹出口5から空調
空気を吹出すベントモードに吹出モードを変更する(S8
4、85、94) 。
【0046】また、快適度指数F2 と目標快適度指数F
SET との偏差が−0.5未満の値である場合、乗員が上
半身、例えば、頭部に寒さを感じていると想定され、快
適度指数F4 と目標快適度指数FSET との偏差が−0.
5未満の値である場合、乗員が下半身、例えば、脚部に
寒さを感じていると想定される。従って、制御装置22
は、いずれかの偏差が−0.5未満の値であるとき、フ
ット吹出口6から主として空調空気を吹出すヒートモー
ドに吹出モードを変更する(S86、87、104)。
【0047】かかる吹出モードの設定ルーチンによる吹
出モードの設定方法が図13に示されている。図におい
て、B/Lモードを他の吹出モードに変更すべき領域
が、斜線により図示されている。また、制御装置22
は、設定されている現状の吹出モードがベントモードで
ある場合、快適度指数F2 、F4 を演算した後、エアミ
ックスダンパ13の開度θを判定する(S81、82、90) 。
制御装置22は、快適度指数F2 と目標快適度指数F
SET との偏差及び快適度指数F4 と目標快適度指数F
SET との偏差が夫々、+0.5以下の値及び−0.5以
上の値であるか否かを判定する。快適度指数F2と目標
快適度指数FSET との偏差が+0.5以下の値であり且
つ快適度指数F4と目標快適度指数FSET との偏差が−
0.5以上の値である場合、ベントモードは維持される
(S92 、93、94) 。他方、エアミックスダンパ13の開
度θが0.2を超え且つ快適度指数F2 と目標快適度指
数FSET との偏差が+0.5を超える場合、或いは、快
適度指数F4 と目標快適度指数FSET との偏差が−0.
5未満の値である場合、乗員が上半身に暑さを感じ、或
いは、乗員が下半身に寒さを感じていると想定され、制
御装置22は、ベント吹出口5及びフット吹出口6の双
方から空調空気を吹出すB/Lモードに吹出モードを変
更する(S92、93、88)。
【0048】かかる吹出モードの設定ルーチンによる吹
出モードの設定方法が図12に示されている。図12
(A)には、エアミックスダンパ13の開度θが0.2
を超えており、従って、比較的多量の空気が加熱用熱交
換器14を通過しているときに、ベントモードをB/L
モードに変更すべき領域が、斜線により図示されてお
り、図12(B)には、エアミックスダンパ13の開度
θが0.2以下の値であるときにベントモードをB/L
モードに変更すべき領域が、斜線により図示されてい
る。
【0049】更に、制御装置22は、設定されている現
状の吹出モードがヒートモードである場合、快適度指数
2 、F4 を演算した後、エアミックスダンパ13の開
度θを判定する(S81、100 、101)。制御装置22は、快
適度指数F4 と目標快適度指数FSET との偏差及び快適
度指数F2 と目標快適度指数FSET との偏差が夫々、−
0.5以上の値及び+0.5以下の値であるか否かを判
定する。快適度指数F 4 と目標快適度指数FSET との偏
差が−0.5以上の値であり且つ快適度指数F 2 と目標
快適度指数FSET との偏差が+0.5以下の値である場
合、ヒートモードは維持される(S102、103 、104)。他
方、エアミックスダンパ13の開度θが0.8未満の値
であり且つ快適度指数F4 と目標快適度指数FSET との
偏差が−0.5未満の値である場合、或いは、快適度指
数F2 と目標快適度指数FSET との偏差が+0.5を超
える場合、乗員が下半身に寒さを感じ、或いは、乗員が
上半身に暑さを感じていると想定され、制御装置22
は、ベント吹出口5及びフット吹出口6の双方から空調
空気を吹出すB/Lモードに吹出モードを変更する(S10
1 、102 、103 、88) 。
【0050】かかる吹出モードの設定ルーチンによる吹
出モードの設定方法が図14に示されている。図14
(A)には、エアミックスダンパ13の開度θが0.8
未満の値であり、比較的多量の空気が加熱用熱交換器1
4を通過せずに給送されている場合に、ヒートモードを
B/Lモードに変更すべき領域が、斜線により図示され
ており、図14(B)には、エアミックスダンパ13の
開度θが0.8以上の値であるときにヒートモードをB
/Lモードに変更すべき領域が、斜線により図示されて
いる。
【0051】図15は、コンプレッサ制御のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。制御装置22は、コン
プレッサ15が稼働しており、外気温度Taが−5℃未
満の温度である場合、或いは、コンプレッサ15が停止
しており、外気温度Taが0℃以下の温度である場合、
コンデンサ16の凍結を防止すべく、コンプレッサ15
を停止させ、或いは、コンプレッサ15の停止を保持す
る(S110 、111 、116 、115)。制御装置22は更に、オ
ートスイッチ23a による自動制御運転の選択及びコン
プレッサ15の運転状態を判定する(S112)。自動制御運
転が選択されているか、或いは、コンプレッサ15がフ
ル稼働している場合、コンプレッサ15は、フル稼働モ
ード(A/C・MAX)にて運転される(S112、113 、
117)。制御装置22は、自動制御運転が選択されておら
ず、しかも、コンプレッサ15がフル稼働していない場
合、コンプレッサ15がエコノミーモード(ECO)に
て運転しているか否かを判定し、コンプレッサ15がエ
コノミーモードにて運転しているとき、エコノミーモー
ドを維持し(S114 、118)、他方、コンプレッサ15がエ
コノミーモードにて運転していないとき、コンプレッサ
15の作動を停止させる(S114 、115)。なお、コンプレ
ッサ15は、電磁クラッチ31の解放により停止され
る。また、コンプレッサ15のフル稼働モード(A/C
・MAX)は、冷却用熱交換器12の出口温度Te が所
定の温度Te ′以下の温度であるとき、電磁クラッチ3
1を解放し、出口温度Te が所定の温度Te ″(Te ″
>Te ′)以上の温度であるとき、電磁クラッチ31を
締結するコンプレッサ15の運転モードであり、エコノ
ミーモードは、所定の温度Te ′、Te ″を吹出空気温
度Toに基づき可変設定するコンプレッサ15の運転モ
ードである。
【0052】以上説明した通り、本実施例に係る車両用
空調装置においては、制御装置22は、吹出空気温度T
o及び吹出風量Vaの関数として示され且つ乗員が体感
する快適性を指示する3種類の快適度指数、即ち、快適
度指数F2 、快適度指数F4及び全体快適度指数F3
求める。快適度指数F2 は、乗員の上半身の快適性を重
視した快適度指数であり、快適度指数F4 は、乗員の下
半身の快適性を重視した快適度指数である。また、全体
快適度指数F3 は、乗員の全身の快適性を全体的又は総
合的に示す快適度指数であり、上式(9) 〔 F3 =α・
2 +(1−α)F4 〕により演算される。制御装置2
2は、全体快適度指数F3 の目標値、即ち、目標快適度
指数FSET を算定し、全体快適度指数F3 が目標快適度
指数FSE T に一致又は近似するように、目標吹出温度V
a 及び目標送風量To の最適な組合せを選択する。
【0053】全体快適度指数F3 は、熱負荷Qsat (=
ka (Ta −TTRG ) +ks ・Qs+C)の関数として
設定される。熱負荷Qsat が±200kcal以内の負荷で
あるとき、重み付け係数αは、熱負荷Qsat に正比例し
て漸増され、重み付け係数(1−α)は、熱負荷Qsat
に反比例して漸減される。熱負荷Qsat は、季節変化
や、走行地域の変遷等に伴って変化する。かくして、制
御装置22は、環境条件の変化、殊に、外気温度Ta の
変化に追随して、全体快適度指数F3 を変化させ、例え
ば、夏期又は高温地域にて上半身の快適性を重視した空
調制御を実行し、冬季又は低温地域にて下半身の快適性
を重視した空調制御を実行できる。
【0054】更に、快適度指数F2 の重み付け係数α
は、熱負荷Qsat が−200kcal未満の値である場合、
例えば、厳冬期又は寒冷地域走行時などに、0に設定さ
れ、他方、熱負荷Qsat が+200kcalを超えるとき、
例えば、真夏や、酷暑地域走行時などに、1に設定され
る。従って、制御装置22は、例えば、真夏や、酷暑地
域にて上半身の快適性を最大限重視した空調制御を実行
し、厳冬期又は寒冷地域にて下半身の快適性を最大限重
視した空調制御を実行できる。
【0055】図17は、係数αの他の設定方法を示す線
図である。図17に示す如く、係数αは、外気温度Ta
の関数として設定される。外気温度Ta が所定の外気温
以下、例えば、10℃以下であるとき、快適度指数F2
の重み付け係数である係数αは、0に設定され、従っ
て、快適度指数F4 の重み付け係数を構成する(1−
α)は、1に設定される。他方、外気温度Ta が所定の
外気温以上、例えば、20℃以上の温度であるとき、快
適度指数F2 の重み付け係数である係数αは、1に設定
され、従って、快適度指数F4 の重み付け係数を構成す
る(1−α)は、0に設定される。また、外気温度Ta
が10℃乃至20℃の範囲内の温度であるとき、快適度
指数F2 の重み付け係数αは、外気温度Ta に正比例し
て漸増され、快適度指数F4 の重み付け係数(1−α)
は、外気温度Ta に反比例して漸減される。
【0056】かかる構成によれば、全体快適度指数F3
は、外気温度Ta の関数として設定され、外気温度Ta
が所定の範囲内の温度(10〜20℃)であるとき、重
み付け係数αは、外気温度Ta に正比例して漸増され
る。外気温度Ta は、季節変化や、走行地域の変遷等に
伴って比較的敏感に変化するので、制御装置22は、環
境条件の変化に迅速且つ確実に追随して、全体快適度指
数F3 を変化させ、例えば、夏期又は高温地域にて上半
身の快適性を重視した空調制御を実行し、冬季又は低温
地域にて下半身の快適性を重視した空調制御を実行でき
る。
【0057】図17に示すように、変形例として、快適
度指数F2 の重み付け係数α及び快適度指数F4 の重み
付け係数(1−α)を、(外気温度Ta −設定車室温度
SE T )の関数として設定しても良い。かかる変形例で
は、例えば、外気温度Ta と設定車室温度TSET との温
度差(Ta −TSET )が、−15℃乃至−5℃の範囲内
の温度差であるとき、快適度指数F2 の重み付け係数α
は、外気温度Ta に正比例して漸増され、快適度指数F
4 の重み付け係数(1−α)は、外気温度Taに反比例
して漸減される。また、外気温度Ta と設定車室温度T
SET との温度差(Ta −TSET )が、所定の温度差以
下、例えば、−15℃以下であるとき、快適度指数F2
の重み付け係数αは0に設定され、外気温度Ta と設定
車室温度T SET との温度差が、所定の温度差以上、例え
ば、−5℃以上であるとき、快適度指数F2 の重み付け
係数(1−α)は0に設定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制御装置を備えた車両用空調装置
の実施例を示す全体構成図である。
【図2】空調装置の制御装置の概略全体構成図である。
【図3】空調装置の制御装置の構成を機能的に示す概略
構成図である。
【図4】制御装置による空調制御の基本制御ルーチンを
示すフローチャートである。
【図5】目標快適度指数を設定するためのサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図6】設定車室温度と目標快適度指数との相関関係を
示す線図である。
【図7】ターゲット温度を設定又は補正するためのサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】全体快適度指数を演算するためのサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図9】目標吹出風量及び目標吹出空気温度を決定する
ためのサブルーチンを部分的に示すフローチャートであ
る。
【図10】目標吹出風量及び目標吹出空気温度を決定す
るためのサブルーチンを部分的に示すフローチャートで
ある。
【図11】空調装置の吹出モードを自動設定するための
サブルーチンを示すフローチャートである。
【図12】吹出モード設定ルーチンによる吹出モードの
設定方法を示す線図である。
【図13】吹出モード設定ルーチンによる吹出モードの
設定方法を示す線図である。
【図14】吹出モード設定ルーチンによる吹出モードの
設定方法を示す線図である。
【図15】コンプレッサ制御のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図16】全体快適度指数を演算するためのサブルーチ
ンによる係数αの設定方法を示す線図である。
【図17】全体快適度指数を演算するための係数αの他
の設定方法を示す線図である。
【符号の説明】
1 通風ダクト 8、9、10 モード切換ダンパ 11 送風機 12 冷却用熱交換器 13 エアミックスダンパ 14 加熱用熱交換器 22 制御装置 40 第1演算手段 41 第2演算手段 42 選択手段 43 作動制御手段 Va 吹出風量 Ta 外気温度 Tr 車室内温度 To 吹出空気温度 TSET 設定車室温度 TTRG ターゲット温度 F 快適度指数 F2 、F4 快適度指数 F3 全体快適度指数 FSET 目標快適度指数 K1 〜K6 、K11〜K61、K12〜K62 重み付け係数 Qsat 安定時熱負荷 α 重み付け係数 (1−α) 重み付け係数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠野 安広 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 土田 貴志 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 石川 俊和 広島県安芸郡府中町新地3番1号 ナルデ ック株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調用空気を加熱及び/又は冷却し、吹
    出空気の吹出温度を目標吹出温度に調節する調温装置
    と、前記空調用空気を、前記調温装置を介して、車室に
    送風する送風装置と、前記調温装置の目標吹出温度と、
    前記送風装置の目標送風量とを制御する制御装置とを有
    する車両用空調装置において、 前記制御装置は、少なくとも吹出温度及び吹出風量の関
    数として示され且つ乗員が体感する快適性を指示する快
    適度指数を求める快適度指数設定手段を備え、該快適度
    指数は、乗員の上半身の快適性を重視した第1快適度指
    数と、乗員の下半身の快適性を重視した第2快適度指数
    と、乗員の全身の快適性を全体的に指示する全体快適度
    指数とを含み、 前記制御装置は、前記全体快適度指数が目標値に一致又
    は近似するように、前記目標吹出温度及び目標送風量を
    設定する温度及び風量の決定手段を更に備え、 前記快適度指数設定手段は、前記第1快適度指数と可変
    設定可能な第1の重み付け係数との積と、前記第2快適
    度指数と可変設定可能な第2の重み付け係数との積との
    和により、前記全体快適度指数を設定する全体快適度指
    数設定手段を有することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、熱負荷を検出する熱負
    荷検出手段を備え、前記全体快適度指数設定手段は、車
    両の熱負荷が増大するにつれて、前記第1の重み付け係
    数を増大させ且つ前記第2の重み付け係数を低減させる
    係数変更手段を有することを特徴とする請求項1に記載
    の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記熱負荷検出手段は、外気温度を検出
    する外気温度検出手段を備え、前記係数変更手段は、少
    なくとも外気温度に基づいて、前記重み付け係数を変更
    することを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装
    置。
  4. 【請求項4】 前記係数変更手段は、車両の熱負荷が第
    1の所定負荷以上に増大したとき、前記第2の重み付け
    係数を零に設定することを特徴とする請求項2に記載の
    車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記係数変更手段は、車両の熱負荷が第
    2の所定負荷以下に低減したとき、前記第1の重み付け
    係数を零に設定することを特徴とする請求項2に記載の
    車両用空調装置。
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