JPH06344730A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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Publication number
JPH06344730A
JPH06344730A JP5160150A JP16015093A JPH06344730A JP H06344730 A JPH06344730 A JP H06344730A JP 5160150 A JP5160150 A JP 5160150A JP 16015093 A JP16015093 A JP 16015093A JP H06344730 A JPH06344730 A JP H06344730A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bead
rim
diameter
tire
area
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5160150A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Yamaguchi
隆郎 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP5160150A priority Critical patent/JPH06344730A/ja
Publication of JPH06344730A publication Critical patent/JPH06344730A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイヤのリム組み圧を低下させて組付けを容
易とすると共に、リムずれの防止をはかる。 【構成】 D−B=−0.14〜0.7mm ・・・・・
(1) 0.1a2 ≦S≦0.15a2 ・・・・・(2) (上式中、Dはリム径1、Bはビードヒール径、aはビ
ードベース幅、Sはビード先端部の面積)で算出される
ビード部2構造を有する空気入りタイヤ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空気入りタイヤの改
良に関し、更に詳しくは高出力駆動用車両、例えば50
0馬力以上の大きなエンジン出力により駆動することの
できる車両用の空気入りタイヤのビード部の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種、高出力駆動車両としては、特に
レース用車両があるが、現在のレース用車両としては量
産車を改良したツーリングカーにおいてもそのエンジン
出力は大きく、600馬力に達するものもある。このた
めこのような高出力エンジンを搭載したレース用車両に
おいては、走行中にタイヤがリムに対して滑りを起こ
す、いわゆるリムずれ現象が見受けられる。特に、かか
る現象は大きな駆動力、制動力が加わったときに限って
起こっているものと推測される。そしてこのような現象
は駆動力、制動力を無駄にするだけでなく、タイヤを損
傷させ、また重大なる事故の原因となることもある。
【0003】そこで、このような事態に対処するため
に、JATMA(日本自動車タイヤ協会)によって定め
られたリム径に対してビードヒール部の径(以下、「ビ
ードヒール径」という。)を小さくしてこれに対応する
ことでリムずれの防止を管理してきた。即ち、図1はリ
ム1とビード部2との関係としてタイヤTがリム1に組
み付け前の状態を示している。また、図2はタイヤTが
リム1に完全に組み付けた後の状態を示している。
【0004】即ち、タイヤTを組み付けるリム径Dに対
し、予めタイヤのビードヒール径Bをそれよりも寸法的
に小さく設定してリム組み付けは困難であるが一度リム
組み付けがなされると容易にリムずれが起こらず、これ
を防止しようとするものである。
【0005】ところで、従来の管理基準は次のとおりで
ある。 (イ)(リム径D)−(ビードヒール径B);最小2.2m
m (ロ)ビードベース幅a;16mm (ハ)ビードヒールからビード先端部に向かうテーパ角
θ;水平面に対して8°
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、先述のよう
にリム径に対してビードヒール径を小さくする方法は、
リムずれ防止に対しては成程有効であるとしても一方、
タイヤをリムに組み付けるに際しては、タイヤビード部
をリム径にまで拡張せねばならず、そのためにかなり大
きい力が必要である。またこの際、タイヤ内部にはかな
りの高圧空気を充填しなければならず、この空気圧力は
現在5kg/cm2 を越えており、組み付け作業能率の
低下を招くのみならず、最悪の場合にはリムを破壊さ
せ、ひいては作業者に対し危険性がある。
【0007】そこで、この発明は、上述の如き実状に鑑
み、上記リムとタイヤ組み付けの関係およびこれに伴う
リムずれの原因について鋭意検討を行ってきた。その結
果、従来のリム径とビードヒール径との差によるリムず
れ防止の管理方式を改良すると共に、これに加えてリム
とタイヤとを組み付けるに際し、リムとタイヤの重なり
圧縮接触される部分の機能にも着目し、この部分を確保
することが、リムずれ防止に大きく作用しているという
事実を知見するに至った。即ち、ビードヒール径とビー
ド先端部の径(以下「ビート先端径」という。)との差
からリムとタイヤの重なる部分のより正確な確保を得る
ことにより、従来に比べてビードヒール径を大きくして
リム径に近づけてもリムずれは防止することができ、し
かも組み付けもより容易となるのである。
【0008】かくして、この発明は上記知見にもとづき
なされたもので、ビードベース幅およびビードヒール径
とビード先端径との差について特定範囲を設定すること
によりリム組み圧を低下させて組み付けを容易とすると
ともに、リムずれも起こらないビード部の構造を具備す
る空気入りタイヤの提供をその目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
るこの発明の特徴は、高出力駆動用空気入りタイヤにお
いて、下記の式
【0010】
【数2】D−B=−0.14〜0.7mm ・・・・・(1) 0.1a2 ≦S≦0.15a2 ・・・・・(2)
【0011】(上式中、Dはリム径、Bはビードヒール
径、aはビードベース幅、Sはビード先端部の面積)で
算出されるビード部構造を具備することにある。なお、
ビードベース幅aが16mm以上であることが好ましい。
【0012】
【作用】以上の構成からなる空気入りタイヤでは、例え
ば、500馬力以上のエンジン高出力駆動用空気入りタ
イヤであっても、ビードヒール径を大きくし、リム径と
の差を従来に比し小さくしたことによりリム組み圧を下
げることができ、またリムずれの防止はビード先端部の
面積により管理することとなるので、この2つの性能を
同時に改良することができる。
【0013】
【実施例】以下、更に添付図面を参照し、この発明の実
施例を説明するが、この発明はこれらによって限定され
るものではない。
【0014】この発明タイヤは、図1に示すリム1とビ
ード部2との関係において、ビードベース幅aは16mm
以上が好ましく、したがって先ずリム径Dとビードヒー
ル径Bとの差、即ち(D−B)は上記(1)式に示す如
く−0.14〜0.7mm であることが必要である。ここでマイ
ナスはビードヒール径Bがリム径Dよりも実質的に大き
いことを示している(図1において実線はこの発明のタ
イヤ、点線は従来タイヤのビードベースを示し、また
B′は従来タイヤのビードヒール径を示す。)。
【0015】次に、ビードベース幅aとビード先端部4
の面積Sとの関係は、上記(2)式を満足することが必
要である。即ち、図3においてビード先端部4の面積S
は、ビードヒール径Bとビード先端径Cとの差bとビー
ドベース幅aとの積の半分、即ち、b×a×1/2 に相当
する。そしてこのSの好ましい範囲は11.3〜16.7であ
り、この値はタイヤTをリム1に組み付けた際にリム1
とタイヤTの重なって圧縮接触する部分である。そして
Sが 0.1a2 未満の場合には重なり合う部分が小さくて
不充分であり、また 0.5a2 を越えるとリム1の組み付
けが困難となる。更に上記bは0.2a≦b≦0.3aの範
囲内にあると好適である。
【0016】そして更に、ビードベース幅aは16mm以
上であることが好ましく、またビードヒール3とビード
先端部4とはゆるやかな凹型のアール(R)または多数
のテーパにより結ばれるとリム組み付けが容易となって
好適である。
【0017】以上のような条件においては、ビードヒー
ル3からビード先端部4に向かうテーパ角θ1 は、従来
タイヤのθ2 が8°であるに対し結果的に15°〜16
°であり、このことによってリムとタイヤの重なる部分
は充分確保され、リムずれ防止に有効である。
【0018】この発明で重要なる点は、一般的に、従来
においては先述のとおりただリム径Dとビードヒール径
Bとの差に重点をおいてリムずれ防止の管理点とし、そ
のためにビードヒール径Bを小さくしてきたが、この発
明者は、リムとタイヤを組み付けた際のリムとタイヤの
重なる部分、面積に注目し、この部分が充分確保されて
いれば従来の如き管理をしなくてもリムずれの防止は充
分可能であるという点である。そしてこのことによって
リムずれの防止はもとより、リム組みの作業的容易さの
2性能を同時に改良することができたものである。
【0019】次に、この発明に係るタイヤについて、実
際に走行し、効果を確認したのでその結果を示す。
【0020】実験例 タイヤサイズ260/705 R 18、リムサイズ1
8×10−JJ(JATMA規格)のタイヤについて対
比のために異なるビードヒール径および異なるビード先
端部の面積をもつ各タイヤを作成し、リムに組み付けて
実際に走行してリムずれ、リム組み圧について調べた。
使用した車両はレース仕様ツーリングカーで、サーキッ
トを高速で継続走行した。その結果は表1に示した。
【0021】なお、合格基準はリム組み圧3.0 kg/c
2 以下、リムずれは10mm以下で各タイヤ6本につい
て実験し、1個でも不合格のときは×印として、また合
格基準に適合したものは○印として表示した。 以下余白
【0022】
【表1】
【0023】上記表1より明らかなとおり、前記この発
明における要件を充足するものは、リムずれ、リム組み
圧共に基準を満足し、望ましいことが分かる。
【0024】
【発明の効果】この発明は以上のように、高出力駆動の
車両用の、例えばレース車などの車両用タイヤを対象と
し、そのビード部構造をリム径とビードヒール径との差
を−0.14〜0.70mmとし、更にビード先端部の面積をビー
ドベース幅との関係において特定の範囲となしたもので
ある。したがってビードヒール径を従来タイヤに比して
大きくすることができ、しかもリムとタイヤの組み付け
に際しリムとタイヤの重なる部分を充分に確保したので
リム組みは容易であると共に、一度リム組みがなされる
とリムずれは完全に防止することができ、したがって、
リムずれの防止を管理するためのリム組みの容易さとリ
ムずれ防止という背反する2つの性能を両立させること
が可能となり、タイヤのリムへの組み付作業能力の向上
と共に、タイヤ性能の改善に頗る顕著な効果が期待され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るタイヤと従来タイヤとを対比し
たリムとビード部の関係を示す要部説明図である。
【図2】この発明に係るタイヤをリムに組み付けた場合
のタイヤビード部の要部を示す部分断面図である。
【図3】この発明に係るタイヤのベース幅とビード先端
部の面積との関係を示す要部説明図である。
【符号の説明】
1 リム 2 ビード部 3 ビードヒール 4 ビード先端部 5 ビードベース 6 ビードワイヤ B ビードヒール径 B′従来タイヤのビードヒール径 C ビード先端径 T タイヤ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高出力駆動用空気入りタイヤにおいて下
    記の式 【数1】D−B=−0.14〜0.7mm ・・・・・(1) 0.1a2 ≦S≦0.15a2 ・・・・・(2) (上式中、Dはリム径、Bはビードヒール径、aはビー
    ドベース幅、Sはビード先端部の面積)で算出されるビ
    ード部構造を具備することを特徴とする空気入りタイ
    ヤ。
JP5160150A 1993-06-03 1993-06-03 空気入りタイヤ Withdrawn JPH06344730A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5160150A JPH06344730A (ja) 1993-06-03 1993-06-03 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5160150A JPH06344730A (ja) 1993-06-03 1993-06-03 空気入りタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06344730A true JPH06344730A (ja) 1994-12-20

Family

ID=15708959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5160150A Withdrawn JPH06344730A (ja) 1993-06-03 1993-06-03 空気入りタイヤ

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JP (1) JPH06344730A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001225614A (ja) * 2000-02-15 2001-08-21 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20000905