JPH0634465U - 片軸受リール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 片軸受リールにおけるサミング時のハンドル
操作の操作性を向上し、片軸受リールの軽量化を図る。 【構成】 リール本体１に固定されたシャフト２にスプ
ール３の軸挿通部３ａを挿入する。スプール３の側壁部
３ｂに指８が係合可能な指係合凹部３ｄを係合させる。
この指係合凹部３ｄに指８を係合させた状態で直接スプ
ール３を回転させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は片軸受リールに係り、特にスプールの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、広く知られている片軸受リールは、リール本体に回転可能に設けられ りたスプールにハンドルを取付け、このハンドルを回転させることにより、スプ ールを回転させるようにしたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、ハンドルが設けられていると、サミング（スプールの回転に制動を かけること）時にハンドルが邪魔となり、操作し難いといった問題点がある。ま た、落下時等に破損し易い。さらに、糸が絡み易く、リール全体のバランスを取 るためにある程度の重さを有するバランスウェイトが必要となり、重量が増加す るといった問題点がある。

【０００４】 本考案は上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、サミング操作がし 易い片軸受リールを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、リール本体に回転可能にスプールが設けられた片軸受リールにおい て、上記スプールの側壁部には指係合部が形成され、上記指係合部に指を係合さ せて上記スプールを回転させることを特徴とする。

【０００６】

【作用】

スプールに釣糸を巻付ける際には、指をスプールの側壁部に形成された指係合 部に係合させ、スプールを回動させる。これにより、釣糸がスプールに巻付けら れる。

【０００７】 また、サミングする際には、指等をスプールの適所に押し付けることにより、 スプールの回転に制動をかけることができる。このときハンドルが邪魔になるこ とがなく、サミング操作がし易い。

【０００８】

【実施例】

以下、添付図面を参照して本考案の一実施例について説明する。 図１は本考案における片軸受リールの断面図、図２は正面図である。図１中符 号１はリール本体であり、このリール本体１の中心部にはシャフト２が固定され ている。このシャフト２にスプール３の中心部に形成された軸挿通部３ａが挿入 され、スプール３が回転可能に支持されている。このスプール３の軸挿通部３ａ の図１中右端側には側壁部３ｂが形成され、この側壁部３ｂの外周側に巻付胴部 ３ｃが形成されている。また、側壁部３ｂには、図２に示す如く３つの指係合凹 部３ｄ，３ｄ，３ｄが周方向に等間隔を有して形成されている。さらに、図１に おいて、スプール３の図中右側部には蓋４が取付けられており、この蓋４とスプ ール３とによって形成される中空部５内にコイルばね６およびプッシュボタン７ が収納されている。このプッシュボタン７はコイルばね６によって図中下方に押 圧されており、プッシュボタン７に形成された孔７ａ内にシャフト２の端部が挿 入され、コイルばね６によって付勢されたプッシュボタン７がシャフト２に形成 された周溝２ａに係合することにより、スプール３がシャフト２から抜け落ちる のが防止される。

【０００９】 このように構成された片軸受リールの作用について説明する。 釣糸をスプール３に巻付ける際には、指８を指係合凹部３ｄに係合させ（状態 Ｉ）、スプール３を直接、釣糸を巻付ける方向に回転させる。これにより、釣糸 がスプール３に巻回される。

【００１０】 次に、針掛りした魚が釣糸を引き出すことで回転するスプール３をサミングす る際には、指８をスプール３の適所に押圧させ（状態II）、スプール３の回転を 抑制する。これによりサミング操作がなされる。このとき、ハンドルを有してい ないので、サミング操作時にハンドルが邪魔になることがなく、操作性が向上す る。

【００１１】 図３は本考案の他の実施例における片軸受リールの断面図、図４は正面図であ る。上述第一実施例と同一部材には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。 本実施例は、スプール３の側壁部３ｂの図３中右側に指を係合させるための指 係合凸部３ｅ，３ｅ，３ｅを図４に示す如く、周方向等間隔で３ヶ所配設したも のである。そして、スプール３を回転させる際には、指係合凸部３ｅに指を係合 させてスプール３を直接回転させる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は上述のように構成したことにより、ハンドルを必要とせず、サミング 時にハンドルが邪魔になることがなく、サミング操作の操作性が向上する。また 、ハンドルが落下時等に破損することがなく、糸がハンドルに絡むといったこと がない。さらに、ハンドルを取り付けた場合に必要となるバランスウェイトも不 要なため、リール全体の軽量化を図ることができる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案における片軸受リールの断面図である。

【図２】本考案における片軸受リールの正面図である。

【図３】本考案における他の片軸受リールの断面図であ
る。

【図４】本考案における他の片軸受リールの正面図であ
る。

【符号の説明】

１…リール本体 ３…スプール ３ｂ…側壁部 ３ｄ…指係合凹部（指係合部） ３ｅ…指係合凸部（指係合部）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 リール本体に回転可能にスプールが設け
   られた片軸受リールにおいて、上記スプールの側壁部に
   は指係合部が形成され、上記指係合部に指を係合させて
   上記スプールを回転させることを特徴とする片軸受リー
   ル。