JPS5932281Y2 - スピニングリ−ル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はオープンフェイス型のスピニングリールの形
状の改良に関するものである。

この種スピニングリールは、従来より第１図に示す構造
のものが一般的である。

同図に於いて、１は本体、２は本体１の前面に一体成形
されたフランジ、３は本体１の開口部を閉塞するカバー
、４はフランジ２を囲繞する如く装着されたロータ、５
はロータアーム、６はロータアーム５に取付けられたペ
イル、７はスプールであって、本体１に取付けられた操
作ハンドル（図示せず）を回転させることにより、スプ
ール７を非回転の状態で前後にスライドさせ乍らロータ
４及びペイル６を回転させてスプール７に釣糸を巻取る
様に構成されている。

ところで、上記スピニングリールの形状的特徴としては
、 （ａ） ロータアーム５の後端百８がロータアーム５
の側面とほぼ直角である。

ら）本体１からフランジ２へ移行する部分がほぼ直角で
ある。

（Ｃ） カバー３の先端面とフランジ２との間に僅か
な隙間９がある。

等が挙げられる。

これらの形状的特徴により釣りの最中にスプール７から
過剰に繰出されて緩んだ釣糸が前述の部分で絡み付くこ
とが多々あった。

その為、絡み付いた釣糸を取除くのに多大の時間を要し
、無駄な労力を強いられることが多かった。

この考案は従来のスピニングリールの上記問題点に鑑み
、これを改良除去したものである。

即ち、この考案は、ロータ及びロータアームの後部と本
体及びカバーの先端部との間に釣糸の移行が容易な勾配
面を形成することにより釣糸の絡みを生じ難くしたリー
ルを提供する。

以下、この考案の実施例を図面を参照して説明する。

第２図及び第３図に於いて、１０は本体、１１は本体１
０の先端に形成されたフランジ、１２は本体の側面開口
部を閉塞するカバー、１３は脚、１４はロータ、１５は
ロータ１４に一体のロータアーム、１６はロータアーム
１５に取付けられたペイル、１７はスプール、１８は操
作ハンドルであって、釣糸（図示せず）の巻取り操作は
、従来と同様である。

上記スピニングリールの形状的特徴は、 （Ａ） 本体１０から先端のフランジ１１に至る部分
を前方に向い外方に拡げて境目を除去し、当該移行部１
９を滑らかな曲面になすと共にカバー１２の先端部２０
も外方に拡げて本体１０の移折部１９と面一になる様に
形成しである。

（Ｂ） ロータアーム１５の外側面から後端面にかけ
て滑らかな勾配面２１に形成すると共にロータアーム１
５の勾配面２１に至る両側縁をアール形状２２に形成し
である（第３図参照）。

上記形状を有するリールでは、魚釣り時にスプール１１
から過剰に繰出されて垂んだ釣糸がロータアーム１５の
後部及び本体１０に絡み付こうとしても釣糸を前方へ引
っ張ることにより釣糸は本体１０の移行部１９及びカバ
ー１２の先端部２１の曲面に沿って前方へ案内され、更
にロータアーム１６の勾配面２１及びアール部２２に沿
って前方へ引出されるので、ロータアーム１５の後端部
等で引っ掛かったり、絡み付いたりしない。

また、仮りに絡み付いても簡単に取除くことができる。

尚、本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、
本考案要旨の範囲内で任意に改変し得ることは勿論であ
る。

以上説明した様に、この考案によれば、スプールから過
剰に繰出されて緩んだ釣糸が本体のフランジ部分或いは
ロータアームの後端面で引っ掛かって絡み付くことが殆
んど無くなり、仮りに絡み付いても簡単に取除くことが
でき、従来のリールの如く絡み付いた釣糸の除去に多く
の時間をかけるといった無駄が無くなり、非常に便利と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のスピニングリールの一例を示す平面図、
第２図は本考案に係るスピニングリールの一実施例を示
す平面図、第３図はその側面図である。 １０・・・・・・本体、１１・・・・・・フランジ、１
２・・・・・・カバー、１３・・・・・・脚、１４・・
・・・・ロータ、１５・・・・・・ロータアーム、１６
・・・・・・ペイル、１７・・・・・・スプール、１９
・・・・・・移行音医２０・・・・・・勾配面、２２・
・・・・・アール部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ロータアームの側面後方をアール形状とし、後面を勾配
   面に成形したロータと、本体から前方のフランジへの移
   行部を滑らかな曲面に成形して戒る本体と、本体を閉塞
   するカバーの前方を本体と段差のない曲面にしたカバー
   とを有し、全体に釣糸が引っ掛り難い形状にしたことを
   特徴とするスピニングリール。