JPH06344573A - インク噴射装置 - Google Patents

インク噴射装置

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JPH06344573A
JPH06344573A JP5137796A JP13779693A JPH06344573A JP H06344573 A JPH06344573 A JP H06344573A JP 5137796 A JP5137796 A JP 5137796A JP 13779693 A JP13779693 A JP 13779693A JP H06344573 A JPH06344573 A JP H06344573A
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liquid chambers
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    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インク液滴の噴射の周波数が高く、印字の速
度が速いインク噴射装置を提供すること。 【構成】 (b)で、インク液室12a及び12c
の電極に負の駆動電圧−Vが印加され、インク液室12
a及び12cの容積が拡大状態となり、インクが供給さ
れる。(c)で、インク液室12a、12c及び12y
の電極に正の駆動電圧Vが印加され、インク液室12a
及び12cが拡大状態から収縮状態となり、ノズルから
インク液滴が噴射される。このとき、インク液室12b
及び12dが拡大状態となり、インクが供給される。次
に、(d)で、インク液室12b及び12dの電極に正
の駆動電圧Vが印加され、インク液室12b及び12d
が拡大状態から収縮状態とされてノズルからインク液滴
が噴射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク噴射装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタヘッドとして、圧電セラ
ミックスを応用したドロップオンデマンド方式のインク
ジェットプリンタヘッドが提案されている。これは、圧
電セラミックスの変形によってインク液室の容積を変化
させることにより、その容積減少時にインク液室内のイ
ンクをノズルから液滴として噴射し、容積増大時に他方
のインク導入路からインク液室内にインクを導入するよ
うにしたものである。そして、このようなインク液室を
多数互いに近接して配置し、所望の印字データに従って
所望の位置のノズルからインク液滴を噴射させることに
より、そのノズルと対向する紙面上等に所望の文字や画
像を形成するものである。
【0003】この種のインク噴射装置としては、例えば
特開昭63−247051号公報、特開昭63−252
750号公報及び特開平2−150355号公報に記載
されているものがある。図29、図30、図31、図3
2及び図33にそれら従来例の概略図を示す。以下、イ
ンク噴射装置の断面図を示す図29によって、従来例の
構成を具体的に説明する。複数の溝15及び該溝15を
隔てる側壁11を有し、かつ矢印4の方向に分極処理を
施した圧電セラミックスプレート1と、セラミックス材
料または樹脂材料等からなるカバープレート2とが、エ
ポキシ系接着剤等からなる接合層3により接合されるこ
とで、溝15は横方向に互いに間隔を有する複数のイン
ク液室12となる。インク液室12は長方形断面の細長
い形状であり、側壁11はインク液室12の全長にわた
って伸びている。側壁11の接着層3付近の側壁11上
部から側壁11中央部までの両表面には、駆動電界印加
用の金属電極13が形成されている。全てのインク液室
12内には、インクが充填される。
【0004】次に、インク噴射装置の断面図を示す図3
0によって、従来例の動作を説明する。該インク噴射装
置において、所望の印字データに従って例えばインク液
室12bが選択されると、金属電極13eと13fに急
速に正の駆動電圧が印加され、金属電極13dと13g
は接地される。これにより側壁11bには矢印14bの
方向の駆動電界が、側壁11cには矢印14cの方向の
駆動電界が作用する。このとき駆動電界方向14b及び
14cと分極方向4とが直交しているため、側壁11b
及び11cは、圧電厚みすべり効果によってインク液室
12bの内部方向に急速に変形する。この変形によって
インク液室12bの容積が減少してインク液室12bの
インク圧力が急速に増大し、圧力波が発生して、インク
液室12bに連通するノズル32(図31)からインク
液滴が噴射される。また、駆動電圧の印加を徐々に停止
すると、側壁11b及び11cが変形前の位置(図29
参照)に戻るためインク液室12b内のインク圧力が徐
々に低下し、インク供給口21(図31)からマニホー
ルド22(図31)を通してインク液室12b内にイン
クが供給される。
【0005】このインク噴射装置では、隣接する2つの
インク液室に連通する2つのノズルから同時にインク液
滴を噴射することができないため、例えば、左端から奇
数番目のインク液室12a、12cに連通するノズル3
2からインク液滴を噴射した後、偶数番目のインク液室
12b、12dに連通するノズル32からインク液滴を
噴射し、次に再び奇数番目からインク液滴を噴射すると
いうように、インク液室12及びノズル32を複数のグ
ループに分割してインク液滴の噴射が行われる。
【0006】但し、上記の動作は従来例の基本動作に過
ぎず、製品として具体化される場合には、まず駆動電圧
を容積が増加する方向に電圧が印加され、先にインク液
室12bにインクが供給された後に、上記の動作が行わ
れることもある。
【0007】次に、インク噴射装置の斜視図を示す図3
1によって、従来例の構成及び製造法を説明する。分極
処理を施した圧電セラミックスプレート1に、薄い円板
状のダイヤモンドブレードを使用した研削加工等によっ
て、前記の形状のインク液室12を形成する平行な溝1
5が作製される。溝15は圧電セラミックスプレート1
のほぼ全域で同じ深さの平行であるが、端面17に近づ
くにつれて徐々に浅くなり、端面17付近では浅く平行
な浅溝18となる。この溝15及び浅溝18の内面に
は、前記の金属電極13がスパッタリング等によって形
成される。溝15の内面にはその側面の上半分のみに金
属電極13が形成されるが、浅溝18の内面にはその側
面及び底面全体に金属電極13が形成される。また、セ
ラミックス材料または樹脂材料等からなるカバープレー
ト2に、研削または切削加工等によって、インク導入口
21及びマニホールド22が形成される。
【0008】次に、圧電セラミックスプレート1の溝1
5加工側の面とカバープレート2のマニホールド22加
工側の面とが、エポキシ系接着剤等によって、各々の溝
15が前記の形状のインク液室12を形成するように接
着される。次に、圧電セラミックスプレート1及びカバ
ープレート2の端面16に、各インク液室12の位置に
対応した位置にノズル32が設けられたノズルプレート
31が接着される。圧電セラミックスプレート1の溝1
5加工側と反対側の面には、各インク液室12の位置に
対応した位置に導電層のパターン42が設けられた基板
41が、エポキシ系接着剤等によって接着される。そし
て、浅く平行な溝18の底面の金属電極13と導電層の
パターン42とが、周知のワイヤボンディングによって
導線43で接続される。
【0009】次に、制御部のブロック図を示す図32に
よって、従来例の制御部の構成を説明する。基板41に
設けられた導電層のパターン42は各々個々にLSIチ
ップ51に接続され、クロックライン52、データライ
ン53、電圧ライン54及びアースライン55もLSI
チップ51に接続されている。LSIチップ51は、ク
ロックライン52から供給された連続するクロックパル
スに基づいて、データライン53上に現れるデータか
ら、どのノズル32からインク液滴の噴射を行うべきか
を判断し、駆動するインク液室12内の金属電極13に
導通する導電層のパターン42に、電圧ライン54の電
圧Vを印加する。また、前記インク液室12以外の金属
電極13に導通する導電層のパターン42にアースライ
ン55の電圧0を印加する。
【0010】次に、プリンタの斜視図を示す図33によ
って、従来例の構成及び動作を説明する。インク噴射装
置61及びノズルプレート31は、図29、図30及び
図31で説明した構成、動作をもつものである。インク
噴射装置61はキャリッジ62上に固定され、図示しな
いインクタンクに連結されたインク供給チューブ63は
インク供給口21(図31)に連通し、LSIチップ5
1(図32)はキャリッジ62に内蔵され、フレキシブ
ルケーブル64は図25に示したクロックライン52、
データライン53、電圧ライン54及びアースライン5
5に対応している。キャリッジ62はスライダ66に沿
って矢印65方向に記録紙71の全幅にわたって往復移
動し、インク噴射装置61はキャリッジ62が移動して
いる時にプラテンローラ72に保持された記録紙71に
対して、ノズルプレート31に設けられたノズル32
(図31)からインク液滴を噴射し、記録紙71上にイ
ンク液滴を付着させる。
【0011】また、記録紙71はインク噴射装置61が
インク液滴を噴射しているときは静止しているが、キャ
リッジ62が往復動作を行う度に紙送りローラ73及び
74によって矢印75方向に一定量ずつ移送される。こ
れによって、インク噴射装置61は記録紙71の全面に
所望の文字や画像を形成することが可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の特開昭63−247051号公報、特開昭
63−252750号公報及び特開平2−150355
号公報に記載されたインク噴射装置61では、あるイン
ク液室12bからインク噴射すると、隣接するインク液
室12a,12c内に圧力波が発生するので、その圧力
の振動が収まらない内にインク液室12a,12cから
インクを噴射させようとしても、噴射されるインク液滴
の体積が異なったり、インク液滴が噴射されなかったり
して、印字品質が悪くなる。前記圧力振動の期間は、ノ
ズル反射係数によって異なるが、3L/aから6L/a
程度である。前記L/aはインク液室12内の圧力波が
インク液室12の長手方向(マニホールド22からノズ
ルプレート31まで、またはその逆)に対して、片道伝
播するに必要な時間であり、インク液室12の長さLと
インク中での音速aによって決まる。例えば、インク液
室12の長さLが4mmであるとL/aは6μsecで
あり、15mmであるとL/aは25μsecである。
【0013】このため、複数のグループに分割したイン
ク液室12及びノズル32からインク液滴の噴射を行う
ために、あるグループのインク液室12及びノズル32
からインク液滴を噴射した後、隣接するグループのイン
ク液室12内の圧力の振動が収まってからしか、その隣
接するグループのインク液室12及びノズル32からイ
ンク液滴を噴射することができなかった。従って、従来
のインク噴射装置61では、インク液滴の噴射の周波数
が低く、印字の速度が遅いという問題点があった。
【0014】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、印字の速度が速いインク噴射装
置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1では、圧電素子の隔壁によって隔て
られた複数のインク液室と、前記インク液室にインクを
供給する供給源とを有し、前記隔壁の変形により前記イ
ンク液室の容積を自然状態より拡大して、前記供給源か
らインク液室にインクを補給した後、隔壁の変形により
インク液室の容積を自然状態より収縮してインクを噴射
するインク噴射装置であって、前記インク液室からのイ
ンク噴射を制御する制御手段を備え、その制御手段は、
前記複数のインク液室の内、互いに隣接する第一インク
液室及び第二インク液室の両者からインクを噴射させる
とき、第一インク液室からインク噴射させる第一インク
液室の容積収縮時に、第二インク液室を前記インク補給
のために容積拡大し、その後、第二インク液室を容積収
縮してインク噴射させることを特徴とする。
【0016】請求項2では、前記インク液室の両側とな
る両隔壁が変形して、インク液室における前記インク補
給のための容積拡大及び前記インク噴射のための前記容
積収縮することを特徴とする。
【0017】
【作用】上記の構成を有する本発明のインク噴射装置で
は、前記制御手段は、前記複数のインク液室の内、互い
に隣接する第一インク液室及び第二インク液室の両者か
らインクを噴射させるとき、第一インク液室からインク
噴射させる第一インク液室の容積収縮時に、第二インク
液室を前記インク補給のために容積拡大し、その後、第
二インク液室を容積収縮してインク噴射させ、インク液
滴の噴射の周波数が高くなる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を具体化した第一実施例を図面
を参照して説明する。尚、従来技術と同一の部材には同
一の符号を付し、その説明を省略する。
【0019】インク噴射装置の断面図を示す図1、図
3、図5、図7、図9、図11、図13、及び、インク
液室12内の電極13の駆動電圧波形を示す図2、図
4、図6、図8、図10、図12、図14によって、本
発明の第一実施例の構成及び動作を説明する。
【0020】あるインク液室12のノズル32からイン
ク液滴を噴射する場合をF、噴射しない場合をNで表
し、インク液室12a、12b、12c、12d(図3
0)にそれぞれ連通するノズル32を、図示はしないが
ノズル32a,ノズル32b,ノズル32c,ノズル3
2dとし、それらノズル32からのインク液滴の噴射パ
ターンを、この順番にFまたはNをならべて表現する。
例えば、FNNFは、インク液室12a,12dのノズ
ル32a,32dからインク液滴の噴射を行い、インク
液室12b,12cのノズル32b,32cからは噴射
を行わないことを示す。ここで、インク液室12の両端
となるインク液室12x,12yはインクを噴射しない
インク液室として設けられ、片側の壁しか変形しない。
尚、側壁11を変形するために印加される電圧の幅は前
記L/aである。本実施例では、インク液室12の長さ
を4mmとし、L/aは6μsecである。
【0021】そして、噴射パターンがFFFFの場合
を、図1及び図2によって説明する。図1の(a)、
(b)、(c)、(d)、(e)は、それぞれ、図2の
駆動電圧波形の(a)、(b)、(c)、(d)、
(e)で記したタイミングでの側壁11の変形状態を示
している。そして、図2の駆動電圧波形(a)、
(b)、(c)、(d)、(e)の幅はL/aである。
【0022】(a)では、全ての電極13の駆動電圧が
0であり、全てのインク液室12は自然状態である。
【0023】(b)で、インク液室12a内に形成され
た電極13に負の駆動電圧−Vが印加される。すると、
図30で説明した従来例のインク液室12b両側の側壁
11b及び11cの場合と電界方向が逆になるため、イ
ンク液室12aの両側の側壁11a及び11bは中立状
態(自然状態)からインク液室12aの外側方向に急速
に変形する。この変形によってインク液室12aの容積
が自然状態から拡大した状態(以下、拡大状態と称す)
となり、インク液室12aのインク圧力が急速に減少
し、図示しないインクタンクからインク供給チューブ6
3(図33),インク供給口21(図31),マニホー
ルド22(図31)を通してインク液室12a内にイン
クが供給される。また、この時、インク液室12c内に
形成された電極13にも負の駆動電圧−Vが印加され、
同様に、インク液室12cの容積が拡大して、インクが
供給される。
【0024】このインク液室12a,12cの容積拡大
により、インク液室12aとインク液室12cとの間の
インク液室12bは、両側の側壁11b及び11cが中
立状態からインク液室12bの内側方向に急速に変形さ
れ、インク液室12bの容積が収縮した状態(以下、収
縮状態と称す)となり、インク圧力が増大する。しか
し、このインク液室12b内に発生する圧力は、インク
液室12の拡大状態から自然状態を越えて収縮状態とな
ったときに発生する圧力の半分程度しかなく、インク液
室12bに連通するノズル32からはインク液滴の噴射
が行われない。
【0025】(c)で、インク液室12a、12c及び
12yの内部に形成された電極13のみに正の駆動電圧
Vが印加され、インク液室12a及び12cの両側の側
壁11a、11b及び11c、11dが、外側方向に変
形した状態から中立状態を経て内側方向に急速に変形す
る。このため、インク液室12a及び12cの容積が拡
大状態から自然状態を経て収縮状態となり、インク液室
12a及び12cのインク圧力が急速に増大し、インク
液室12a及び12cに連通するノズル32aおよび3
2cからインク液滴が噴射される。また、このとき、イ
ンク液室12b及び12dが拡大状態となり、インク液
室12b及び12dのインク圧力が急速に減少し、図示
しないインクタンクからインク供給チューブ(図3
3),インク供給口21(図31),マニホールド22
(図31)を通してインク液室12b及び12d内にイ
ンクが供給される。
【0026】次に、(d)で、インク液室12b及び1
2dの内部に形成された電極13のみに正の駆動電圧V
が印加され、インク液室12b及び12dの側壁11が
変形して、インク液室12b及び12dが拡大状態から
自然状態を経て収縮状態とされてノズル32からインク
液滴が噴射される。
【0027】(e)で、全ての電極13の駆動電圧が0
とされ、全てのインク液室12が自然状態となり、噴射
パターンFFFFインク噴射が終了する。
【0028】尚、このようなインク液室12の電極13
への電圧の制御は従来と同じようにLSIチップ(図示
せず)が行なっている。
【0029】次に、噴射パターンがFFFNの場合を、
図3及び図4によって説明する。
【0030】(a)では、全ての電極13の駆動電圧が
0であり、全てのインク液室12は自然状態である。
【0031】(b)で、インク液室12a及び12cの
内部に形成された電極13のみに負の駆動電圧−Vが印
加され、インク液室12a及び12cの容積が拡大して
インクが供給される。
【0032】(c)で、インク液室12a及び12cの
内部に形成された電極13のみに正の駆動電圧Vが印加
され、インク液室12a及び12cが拡大状態から自然
状態を経て収縮状態をとなり、ノズル32a及び32c
からインク液滴が噴射される。この時、インク液室12
bが拡大状態となりインクが供給される。
【0033】(d)で、インク液室12bの内部に形成
された電極13のみに正の駆動電圧Vが印加され、イン
ク液室12bが拡大状態から自然状態を経て収縮状態と
なりノズル32bからインク液滴が噴射される。
【0034】(e)で、全ての電極13の駆動電圧が0
とされ、全てのインク液室12が自然状態となり、噴射
パターンFFFNのインク噴射が終了する。
【0035】尚、噴射パターンがNFFFの場合も、以
上の構成及び動作と同様である。
【0036】次に、噴射パターンがFFNFの場合を、
図5及び図6によって説明する。
【0037】(a)では、全ての電極13の駆動電圧が
0であり、全てのインク液室12は自然状態である。
【0038】(b)で、インク液室12a及び12dの
内部に形成された電極13のみに負の駆動電圧−Vが印
加され、インク液室12a及び12dが拡大状態となり
インクが供給される。
【0039】(c)で、インク液室12b及び12xの
内部に形成された電極13のみに負の駆動電圧−V、イ
ンク液室12dの内部に形成された電極13のみに正の
駆動電圧Vが印加される。すると、インク液室12a及
び12dが拡大状態から自然状態を経て収縮状態となり
ノズル32a及び32dからインク液滴が噴射され、イ
ンク液室12bが拡大状態となりインクが供給される。
【0040】(d)で、インク液室12bの内部に形成
された電極13のみに正の駆動電圧Vが印加され、イン
ク液室12bが拡大状態から収縮状態となりノズル32
bからインク液滴が噴射される。
【0041】(e)で、全ての電極13の駆動電圧が0
とされ、全てのインク液室12が自然状態となり、噴射
パターンFFNFインク噴射が終了する。
【0042】尚、噴射パターンがFNFFの場合も、以
上の構成及び動作と同様である。
【0043】次に、噴射パターンがFFNNの場合を、
図7及び図8によって説明する。
【0044】(a)では、全ての電極13の駆動電圧が
0であり、全てのインク液室12は自然状態である。
【0045】(b)で、インク液室12aの内部に形成
された電極13のみに負の駆動電圧−Vが印加され、イ
ンク液室12aが拡大状態となりインクが供給される。
【0046】(c)で、インク液室12b及び12xの
内部に形成された電極13のみに負の駆動電圧−Vが印
加され、インク液室12aが拡大状態から収縮状態とな
りノズル32aからインク液滴が噴射され、インク液室
12bが拡大状態となりインクが供給される。
【0047】(d)で、インク液室12bの内部に形成
された電極13のみに正の駆動電圧Vが印加され、イン
ク液室12bが拡大状態から収縮状態となりノズル32
bからインク液滴が噴射される。
【0048】(e)では、全ての電極13の駆動電圧が
0とされ、全てのインク液室12が自然状態となり、噴
射パターンFFNNのインク噴射が終了する。
【0049】尚、噴射パターンがNNFF及びNFFN
の場合も、以上の構成及び動作と同様である。
【0050】次に、噴射パターンがFNFNの場合を、
図9及び図10によって説明する。
【0051】(a)では、全ての電極の駆動電圧が0で
あり、インク液室12は自然状態である。
【0052】(b)で、インク液室12aの内部に形成
された電極13のみに負の駆動電圧−Vが印加され、イ
ンク液室12aが拡大状態となりインクが供給される。
【0053】(c)で、インク液室12cの内部に形成
された電極13のみに負の駆動電圧−V、インク液室1
2aの内部に形成された電極13のみに正の駆動電圧V
が印加される。すると、インク液室12aが拡大状態か
ら収縮状態となりノズル32aからインク液滴が噴射さ
れ、インク液室12cが拡大状態となりインクが供給さ
れる。
【0054】(d)で、インク液室12cの内部に形成
された電極13のみに正の駆動電圧Vが印加され、イン
ク液室12cが拡大状態から収縮状態となりノズル32
cからインク液滴が噴射される。
【0055】(e)で、全ての電極13の駆動電圧が0
とされ、全てのインク液室12が自然状態となり、噴射
パターンFNFNのインク噴射が終了する。
【0056】尚、噴射パターンがNFNFの場合も、以
上の構成及び動作と同様である。
【0057】次に、噴射パターンがFNNFの場合を、
図11及び図12によって説明する。
【0058】(a)では、全ての電極の駆動電圧が0で
あり、全てのインク液室12は自然状態である。
【0059】(b)で、インク液室12a及び12dの
内部に形成された電極13のみに負の駆動電圧−Vが印
加され、インク液室12a及び12dが拡大状態となり
インクが供給される。
【0060】(c)で、インク液室12a及び12dの
内部に形成された電極13のみに正の駆動電圧Vが印加
され、インク液室12a及び12dが拡大状態から収縮
状態となりノズル32a及び32dからインク液滴が噴
射される。
【0061】(d)では、全ての電極の駆動電圧が0と
され、全てのインク液室12が自然状態となり、噴射パ
ターンFNNFのインク噴射が終了する。
【0062】次に、噴射パターンがFNNNの場合を、
図13及び図14によって説明する。
【0063】(a)では、全ての電極13の駆動電圧が
0であり、全てのインク液室12が自然状態である。
【0064】(b)で、インク液室12aの内部に形成
された電極13のみに負の駆動電圧−Vが印され、イン
ク液室12aが拡大状態となりインクが供給される。
【0065】(c)で、インク液室12aの内部に形成
された電極13のみに正の駆動電圧Vが印加され、イン
ク液室12aが拡大状態から収縮状態となりノズル32
aからインク液滴が噴射される。
【0066】(d)で、全ての電極13の駆動電圧が0
とされ、全てのインク液室12が自然状態となり、噴射
パターンFNNNのインク噴射が終了する。
【0067】尚、噴射パターンがNFNN、NNFN、
NNNFの場合も、以上の構成及び動作と同様である。
【0068】噴射パターンがNNNNの場合は、全ての
電極13の駆動電圧を0に保持する。
【0069】上述した電極13への電圧制御はLSIチ
ップが行なっている。
【0070】以上説明したように、第一実施例のインク
噴射装置では、複数のインク液室12の内、互いに隣接
する、例えばインク液室12a及びインク液室12bの
両者からインク液滴を噴射させるとき、インク液室12
aからインク噴射させるインク液室12aの収縮状態時
に、インク液室12bをインク補給のために拡大状態と
し、前記L/a(本実施例では6μsec)後に、イン
ク液室12bを拡大状態から収縮状態としてインク噴射
させているので、ノズル32aから噴射したL/a後
に、ノズル32bからインク液滴が噴射される。従っ
て、互いに隣接する2つのインク液室12に連通する2
つのノズル32a及び32bからL/a(本実施例では
6μsec)である非常に短い間(ほぼ同時)にインク
液滴を噴射することができる。
【0071】そして、従来例における、あるグループの
インク液室12及びノズル32からインク液滴を噴射し
た後、隣接するグループのインク液室12内の圧力の振
動が収まってから、その隣接するグループのインク液室
12及びノズル32からインク液滴を噴射していたイン
ク噴射装置61(図33)と第一実施例のインク噴射装
置とを比較すると、インク液滴の噴射の周波数が著しく
速くなる。このため、印字の速度が速いインク噴射装置
を提供することが可能である。
【0072】次に、本発明を具体化した、あるインク液
室から複数個のインク液滴を噴射させて、飛翔中にそれ
らインク液滴を、インクの表面張力などによって一体化
させて一体化インク液滴を形成する第二実施例を図面を
参照して説明する。尚、従来技術及び第一実施例と同一
の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0073】インク噴射装置の断面図を示す図15、図
17、図19、図21、図23、図25、図27、及
び、インク液室12内の電極13の駆動電圧を示す図1
6、図18、図20、図22、図24、図26、図28
によって、本発明の第二実施例の構成及び動作を説明す
る。
【0074】まず、噴射パターンがFFFFの場合を、
図15及び図16によって説明する。図15の(a)、
(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)は、
それぞれ、図16の駆動電圧波形の(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)、(f)、(g)で記したタイ
ミングでの側壁11の変形状態を示している。第一実施
例で説明した図1(a)〜(c)と図15(a)〜
(c)とは同一の動作であるので、その説明を省略す
る。
【0075】(d)で、インク液室12a、12c及び
12yの内部に形成された電極13に負の駆動電圧−V
が印加される。すると、インク液室12a及び12cが
収縮状態から拡大状態となりインクが供給され、インク
液室12b及び12dが拡大状態から収縮状態となりノ
ズル32b及び32dからインク液滴が噴射される。
【0076】(e)で、インク液室12a、12c及1
2yの内部に形成された電極13のみに正の駆動電圧V
が印加される。すると、インク液室12a及び12cが
拡大状態から収縮状態となりノズル32a及び32cか
らインク液滴が噴射され、インク液室12b及び12d
が収縮状態から拡大状態となりインクが供給される。こ
の時ノズル32a及び32cから噴射されたそれぞれの
インク液滴は、インクの表面張力などによって、(c)
でノズル32a及び32cから噴射されたそれぞれのイ
ンク液滴と飛翔中に一体化して、それぞれの一体化イン
ク液滴となる。
【0077】次に、(f)で、インク液室12b及び1
2dの内部に形成された電極13のみに正の駆動電圧V
が印加され、インク液室12b及び12dの側壁11が
変形して、インク液室12b及び12dが拡大状態から
自然状態を経て収縮状態とされてノズル32b及び32
dからインク液滴が噴射される。この時噴射されたそれ
ぞれのインク液滴は、インクの表面張力などによって、
(d)でノズル32b及び32dから噴射されたそれぞ
れのインク液滴と飛翔中に一体化して、それぞれの一体
化インク液滴となる。
【0078】(g)で、全ての電極13の駆動電圧が0
とされ、全てのインク液室12が自然状態となり、噴射
パターンFFFFインク噴射が終了する。
【0079】尚、このようなインク液室12の電極13
への電圧の制御はLSIチップが行なっている。
【0080】次に、噴射パターンがFFFNの場合を、
図17及び図18によって説明する。第一実施例で説明
した図3(a)〜(c)と図17(a)〜(c)とは同
一の動作であるので、その説明を省略する。
【0081】(d)で、インク液室12a及び12cの
内部に形成された電極13のみに負の駆動電圧−Vが印
加される。すると、インク液室12bが拡大状態から収
縮状態となりノズル32bからインク液滴が噴射され、
インク液室12a及び12cが収縮状態から拡大状態と
なりインクが供給される。
【0082】(e)で、インク液室12a及び12cの
内部に形成された電極13のみに正の駆動電圧Vが印加
される。すると、インク液室12a及び12cが拡大状
態から収縮状態となりノズル32a及び32cからイン
ク液滴が噴射され、インク液室12bが収縮状態から拡
大状態となりインクが供給される。これら噴射されたイ
ンク液滴は、(c)でノズル32a及び32cから噴射
されたそれぞれのインク液滴と飛翔中に一体化して、そ
れぞれの一体化インク液滴となる。
【0083】(f)で、インク液室12bの内部に形成
された電極13のみに正の駆動電圧Vが印加され、イン
ク液室12bが拡大状態から自然状態を経て収縮状態と
なりノズル32bからインク液滴が噴射される。この噴
射されたインク液滴は、(d)でノズル32bから噴射
されたインク液滴と飛翔中に一体化して一体化インク液
滴となる。
【0084】(g)で、全ての電極13の駆動電圧が0
とされ、全てのインク液室12が自然状態となり、噴射
パターンFFFNのインク噴射が終了する。
【0085】尚、噴射パターンがNFFFの場合も、以
上の構成及び動作と同様である。
【0086】次に、噴射パターンがFFNFの場合を、
図19及び図20によって説明する。第一実施例で説明
した図5(a)〜(c)と図19(a)〜(c)とは同
一の動作であるので、その説明を省略する。
【0087】(d)で、インク液室12dの内部に形成
された電極13のみに負の駆動電圧−V、インク液室1
2b及び12xの内部に形成された電極13のみに正の
駆動電圧Vが印加される。すると、インク液室12bが
拡大状態から収縮状態となりノズル32bからインク液
滴が噴射され、インク液室12a及び12dが収縮状態
から拡大状態となりインクが供給される。
【0088】(e)で、インク液室12b及び12xの
内部に形成された電極13のみに負の駆動電圧−V、イ
ンク液室12dの内部に形成された電極13のみに正の
駆動電圧Vが印加される。すると、インク液室12a及
び12dは拡大状態から収縮状態となりノズル32a及
び32dからインク液滴が噴射され、インク液室12b
が収縮状態から拡大状態となりインクが供給される。こ
のときノズル32a及び32dから噴射されたそれぞれ
のインク液滴は、(c)でノズル32a及び32dから
噴射されたそれぞれのインク液滴と飛翔中に一体化し
て、それぞれの一体化インク液滴となる。
【0089】(f)で、インク液室12bの内部に形成
された電極13のみに正の駆動電圧Vが印加され、イン
ク液室12bが収縮状態となりノズル32bからインク
液滴が噴射される。この噴射されたインク液滴は、
(d)でノズル32bから噴射されたインク液滴と飛翔
中に一体化して一体化インク液滴となる。
【0090】(g)で、全ての電極13の駆動電圧が0
とされ、全てのインク液室12が自然状態となり、噴射
パターンFFNFインク噴射が終了する。
【0091】尚、噴射パターンがFNFFの場合も、以
上の構成及び動作と同様である。
【0092】次に、噴射パターンがFFNNの場合を、
図21及び図22によって説明する。第一実施例で説明
した図7(a)〜(c)と図21(a)〜(c)とは同
一の動作であるので、その説明を省略する。
【0093】(d)で、インク液室12b及び12xの
内部に形成された電極13のみに正の駆動電圧Vが印加
される。すると、インク液室12bが拡大状態から収縮
状態となりノズル32bからインク液滴が噴射され、イ
ンク液室12aが収縮状態から拡大状態となりインクが
供給される。
【0094】(e)で、インク液室12b及び12xの
内部に形成された電極13のみに負の駆動電圧−Vが印
加される。すると、インク液室12aが拡大状態から収
縮状態となりノズル32aからインク液滴が噴射され、
インク液室12bが収縮状態から拡大状態となりインク
が供給される。このとき噴射されたインク液滴は、
(c)で噴射されたインク液滴と飛翔中に一体化して一
体化インク液滴となる。
【0095】(f)で、インク液室12bの内部に形成
された電極13のみに正の駆動電圧Vが印加され、イン
ク液室12bが拡大状態から収縮状態となりノズル32
bからインク液滴が噴射される。この噴射されたインク
液滴は、(d)で噴射されたインク液滴と飛翔中に一体
化して一体化インク液滴となる。
【0096】(g)では、全ての電極13の駆動電圧が
0とされ、全てのインク液室12が自然状態となり、噴
射パターンFFNNのインク噴射が終了する。
【0097】尚、噴射パターンがNNFF及びNFFN
の場合も、以上の構成及び動作と同様である。
【0098】次に、噴射パターンがFNFNの場合を、
図23及び図24によって説明する。第一実施例で説明
した図9(a)〜(c)と図23(a)〜(c)とは同
一の動作であるので、その説明を省略する。
【0099】(d)で、インク液室12aの内部に形成
された電極13のみに負の駆動電圧−V、インク液室1
2cの内部に形成された電極13のみに正の駆動電圧V
が印加される。すると、インク液室12cが拡大状態か
ら収縮状態となりノズル32cからインク液滴が噴射さ
れ、インク液室12aが収縮状態から拡大状態となりイ
ンクが供給される。
【0100】(e)で、インク液室12cの内部に形成
された電極13のみに負の駆動電圧−V、インク液室1
2aの内部に形成された電極13のみに正の駆動電圧V
が印加される。すると、インク液室12aが拡大状態か
ら収縮状態となりノズル32aからインク液滴が噴射さ
れ、インク液室12cが収縮状態から拡大状態となりイ
ンクが供給される。このとき噴射されたインク液滴は、
(c)で噴射されたインク液滴と飛翔中に一体化して一
体化インク液滴となる。
【0101】(f)で、インク液室12cの内部に形成
された電極13のみに正の駆動電圧Vが印加され、イン
ク液室12cが拡大状態から収縮状態となりノズル32
cからインク液滴が噴射される。この噴射されたインク
液滴は、(d)で噴射されたインク液滴と飛翔中に一体
化して一体化インク液滴となる。
【0102】(g)で、全ての電極13の駆動電圧が0
とされ、全てのインク液室12が自然状態となり、噴射
パターンFNFNのインク噴射が終了する。
【0103】尚、噴射パターンがNFNFの場合も、以
上の構成及び動作と同様である。
【0104】次に、噴射パターンがFNNFの場合を、
図25及び図26によって説明する。第一実施例で説明
した図11(a)〜(c)と図25(a)〜(c)とは
同一の動作であるので、その説明を省略する。
【0105】(d)で、インク液室12a及び12dの
内部に形成された電極13のみに負の駆動電圧−Vが印
加され、インク液室12a及び12dが収縮状態から拡
大状態となりインクが供給される。
【0106】(e)で、インク液室12a及び12dの
内部に形成された電極13のみに正の駆動電圧Vが印加
され、インク液室12a及び12dが拡大状態から収縮
状態となりノズル32a及び32dからインク液滴が噴
射される。このとき噴射されたそれぞれのインク液滴
は、(c)で噴射されたそれぞれのインク液滴と飛翔中
に一体化して、ぞれぞれの一体化インク液滴となる。
【0107】(f)では、全ての電極13の駆動電圧が
0とされ、全てのインク液室12が自然状態となり、噴
射パターンFNNFのインク噴射が終了する。
【0108】次に、噴射パターンがFNNNの場合を、
図27及び図28によって説明する。第一実施例で説明
した図11(a)〜(c)と図25(a)〜(c)とは
同一の動作であるので、その説明を省略する。
【0109】(d)で、インク液室12aの内部に形成
された電極13のみに負の駆動電圧−Vが印加され、イ
ンク液室12aが収縮状態から拡大状態となりインクが
供給される。
【0110】(e)で、インク液室12aの内部に形成
された電極13のみに正の駆動電圧Vが印加され、イン
ク液室12aが拡大状態から収縮状態となりノズル32
aからインク液滴が噴射される。この噴射されたインク
液滴は(c)で噴射されたインク液滴と飛翔中に一体化
して一体化インク液滴となる。
【0111】(f)で、全ての電極13の駆動電圧が0
とされ、全てのインク液室12が自然状態となり、噴射
パターンFNNNのインク噴射が終了する。
【0112】尚、噴射パターンがNFNN、NNFN、
NNNFの場合も、以上の構成及び動作と同様である。
【0113】噴射パターンがNNNNの場合は、全ての
電極13の駆動電圧を0に保持する。
【0114】上述した電極13への電圧制御はLSIチ
ップが行なっている。
【0115】以上説明したように、第二実施例のインク
噴射装置では、複数のインク液室12の内、例えば、互
いに隣接するインク液室12a及び12bの両者から一
体化インク液滴を形成するとき、インク液室12aから
インク液滴を噴射させるインク液室12aの収縮状態時
に、インク液室12bをインク補給のために拡大状態と
し、前記L/a(本実施例では6μsec)後に、イン
ク液室12bを収縮状態としてインク液滴を噴射させる
収縮状態時に、インク液室12aをインク補給のために
拡大状態とし、L/a後、インク液室12bを拡大状態
から収縮状態としてインク液滴を噴射させ、その後、こ
の動作を繰り返してインク液室12a及び12bからそ
れぞれ2個のインク液滴を噴射して、インク液滴の飛翔
中にそれぞれ噴射されたインク液滴を一体化させてそれ
ぞれの(2つの)一体化インク液滴を形成する。インク
液室12aによって一体化インク液滴が形成されたL/
a後に、インク液室12bによって一体化インク液滴が
形成されるので、互いに隣接する2つのインク液室12
に連通する2つのノズル32a及び32bからL/a
(本実施例では6μsec)である非常に短い間(ほぼ
同時)に一体化インク液滴を噴射することができる。
【0116】そして、従来例のインク噴射装置が、一体
化インク液滴を形成する場合と比較すると、インク液滴
の噴射の周波数が著しく速くなる。このため、印字の速
度が速いインク噴射装置を提供することが可能である。
【0117】尚、第一実施例及び第二実施例において
は、インク液室12及びこれに連通するノズル32の数
が4個であったが、各インク液室12に印加される電圧
を考慮すれば、4個に限らず、何個でもよい。
【0118】また、第一実施例及び第二実施例において
は、圧電セラミックスプレート1の分極方向が矢印4方
向であったが、分極方向は矢印4の逆方向でもよい。こ
の場合、上述の駆動電圧の正負を全て逆にすることで、
上述の動作と同じ動作が行われる。
【0119】更に、第二の実施例では、噴射された2つ
のインク液滴を飛翔中に一体化させて一体化インク液滴
としていたが、3つ以上のインク液滴を一体化させて一
体化インク液滴としてもよい。
【0120】また、第一実施例及び第二実施例では、イ
ンク液室12の両側の隔壁11を変形してインクを噴射
していたが、電圧値を変更するなどして片側の隔壁の変
形によってインクを噴射させるようにしても、本発明を
用いることができ、この場合は、本実施例のインク液室
12x,12yのようなインクを噴射しないインク液室
を設けなくてよい。
【0121】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように本発
明のインク噴射装置では、複数のインク液室の内、互い
に隣接する第一インク液室及び第二インク液室の両者か
らインクを噴射させるとき、第一インク液室からインク
噴射させる第一インク液室の容積収縮時に、第二インク
液室をインク補給のために容積拡大し、その後、第二イ
ンク液室を容積収縮してインク噴射させているので、互
いに隣接する2つのインク液室に連通する2つのノズル
から短い時間の間(ほぼ同時)にインク液滴を噴射する
ことができる。従って、インク液滴の噴射の周波数が速
くなり、印字の速度が速くなる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のインク噴射装置の動作を
示す説明図である。
【図2】本発明の第一実施例の図1の動作の駆動電圧波
形を示す説明図である。
【図3】本発明の第一実施例のインク噴射装置の動作を
示す説明図である。
【図4】本発明の第一実施例の図3の動作の駆動電圧波
形を示す説明図である。
【図5】本発明の第一実施例のインク噴射装置の動作を
示す説明図である。
【図6】本発明の第一実施例の図5の動作の駆動電圧波
形を示す説明図である。
【図7】本発明の第一実施例のインク噴射装置の動作を
示す説明図である。
【図8】本発明の第一実施例の図8の動作の駆動電圧波
形を示す説明図である。
【図9】本発明の第一実施例のインク噴射装置の動作を
示す説明図である。
【図10】本発明の第一実施例の図9の動作の駆動電圧
波形を示す説明図である。
【図11】本発明の第一実施例のインク噴射装置の動作
を示す説明図である。
【図12】本発明の第一実施例の図11の動作の駆動電
圧波形を示す説明図である。
【図13】本発明の第一実施例のインク噴射装置の動作
を示す説明図である。
【図14】本発明の第一実施例の図13の動作の駆動電
圧波形を示す説明図である。
【図15】本発明の第二実施例のインク噴射装置の動作
を示す説明図である。
【図16】本発明の第二実施例の図15の動作の駆動電
圧波形を示す説明図である。
【図17】本発明の第二実施例のインク噴射装置の動作
を示す説明図である。
【図18】本発明の第二実施例の図17の動作の駆動電
圧波形を示す説明図である。
【図19】本発明の第二実施例のインク噴射装置の動作
を示す説明図である。
【図20】本発明の第二実施例の図19の動作の駆動電
圧波形を示す説明図である。
【図21】本発明の第二実施例のインク噴射装置の動作
を示す説明図である。
【図22】本発明の第二実施例の図21の動作の駆動電
圧波形を示す説明図である。
【図23】本発明の第二実施例のインク噴射装置の動作
を示す説明図である。
【図24】本発明の第二実施例の図23の動作の駆動電
圧波形を示す説明図である。
【図25】本発明の第二実施例のインク噴射装置の動作
を示す説明図である。
【図26】本発明の第二実施例の図25の動作の駆動電
圧波形を示す説明図である。
【図27】本発明の第二実施例のインク噴射装置の動作
を示す説明図である。
【図28】本発明の第二実施例の図27の動作の駆動電
圧波形を示す説明図である。
【図29】従来例のインク噴射装置の断面図である。
【図30】従来例のインク噴射装置の動作を示す説明図
である。
【図31】従来例のインク噴射装置の斜視図である。
【図32】従来例の制御部のブロック図である。
【図33】従来例のプリンタの斜視図である。
【符号の説明】
1 圧電セラミックスプレート 2 カバープレート 11 側壁 12 インク液室 32 噴射ノズル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子の隔壁によって隔てられた複数
    のインク液室と、前記インク液室にインクを供給する供
    給源とを有し、前記隔壁の変形により前記インク液室の
    容積を自然状態より拡大して、前記供給源からインク液
    室にインクを補給した後、隔壁の変形によりインク液室
    の容積を自然状態より収縮してインクを噴射するインク
    噴射装置であって、 前記インク液室からのインク噴射を制御する制御手段を
    備え、 その制御手段は、前記複数のインク液室の内、互いに隣
    接する第一インク液室及び第二インク液室の両者からイ
    ンクを噴射させるとき、第一インク液室からインク噴射
    させる第一インク液室の容積収縮時に、第二インク液室
    を前記インク補給のために容積拡大し、その後、第二イ
    ンク液室を容積収縮してインク噴射させることを特徴と
    するインク噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記インク液室の両側となる両隔壁が変
    形して、インク液室における前記インク補給のための容
    積拡大及び前記インク噴射のための前記容積収縮するこ
    とを特徴とする請求項1記載のインク噴射装置。
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