JPH06344265A - ダイヤモンドホイール - Google Patents
ダイヤモンドホイールInfo
- Publication number
- JPH06344265A JPH06344265A JP13703193A JP13703193A JPH06344265A JP H06344265 A JPH06344265 A JP H06344265A JP 13703193 A JP13703193 A JP 13703193A JP 13703193 A JP13703193 A JP 13703193A JP H06344265 A JPH06344265 A JP H06344265A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wheel
- grinding
- diamond
- diamond wheel
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加工不良が低減し、寿命を長くすることので
きるダイヤモンドホイールを提供する。 【構成】 円筒状基体の外周面にダイヤモンド砥粒を固
着したダイヤモンドホイールであって、ホイールの外周
部に複数の溝を形成し、そして円筒状基体の内部に溝と
連通する検索液供給空間を設ける。
きるダイヤモンドホイールを提供する。 【構成】 円筒状基体の外周面にダイヤモンド砥粒を固
着したダイヤモンドホイールであって、ホイールの外周
部に複数の溝を形成し、そして円筒状基体の内部に溝と
連通する検索液供給空間を設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークの外周面又は内
周面を研削加工するためのダイヤモンドホイールに関す
る。
周面を研削加工するためのダイヤモンドホイールに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】アークセグメント形状のワーク（例えば
フェライト磁石）の外周面又は内周面の研削加工を効率
よく行なうために、通常、外周面にダイヤモンド砥粒を
例えば電着法により固着したダイヤモンドホイールが使
用されている。
フェライト磁石）の外周面又は内周面の研削加工を効率
よく行なうために、通常、外周面にダイヤモンド砥粒を
例えば電着法により固着したダイヤモンドホイールが使
用されている。
【０００３】このダイヤモンドホイールを使用して上記
ワークを研削加工する場合は、図８及び図９に示すよう
に駆動用スピンドル３および４にそれぞれ取り付けてあ
る外周面研削用ダイヤモンドホイール（以下単に外研用
ダイヤモンドホイールという）１′と内周面研削用ダイ
ヤモンドホイール（以下単に内研用 ダイヤモンドホイ
ールという）２′とをそれぞれ矢印方向に回転させ、図
７に示す形状のワーク５の姿形をした上記ダイヤモンド
ホイール１′と２′の間にワーク５を治具（図示せず）
を介して強制的に供給することにより、ワークの外周面
及び内周面を所定寸法に研削するものである。なお図中
６は、研削液供給用ノズルである。
ワークを研削加工する場合は、図８及び図９に示すよう
に駆動用スピンドル３および４にそれぞれ取り付けてあ
る外周面研削用ダイヤモンドホイール（以下単に外研用
ダイヤモンドホイールという）１′と内周面研削用ダイ
ヤモンドホイール（以下単に内研用 ダイヤモンドホイ
ールという）２′とをそれぞれ矢印方向に回転させ、図
７に示す形状のワーク５の姿形をした上記ダイヤモンド
ホイール１′と２′の間にワーク５を治具（図示せず）
を介して強制的に供給することにより、ワークの外周面
及び内周面を所定寸法に研削するものである。なお図中
６は、研削液供給用ノズルである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記の研削方法では、
ダイヤモンドホイールの外部から研削液（例えば水）を
ワークの研削面に供給している。しかるにこの方法であ
ると、研削液がダイヤモンドホイールの遠心力によりは
じき飛ばされ、上記研削面に充分供給されないことが多
い。このためワーク及びダイヤモンドホイールの発熱が
大となり、短期間で研削抵抗が増大し、ワークに欠けや
割れ又はウネリなどの加工不良が発生するといった問題
がある。またダイヤモンドホイールの寿命も低下すると
いう問題も生ずる。
ダイヤモンドホイールの外部から研削液（例えば水）を
ワークの研削面に供給している。しかるにこの方法であ
ると、研削液がダイヤモンドホイールの遠心力によりは
じき飛ばされ、上記研削面に充分供給されないことが多
い。このためワーク及びダイヤモンドホイールの発熱が
大となり、短期間で研削抵抗が増大し、ワークに欠けや
割れ又はウネリなどの加工不良が発生するといった問題
がある。またダイヤモンドホイールの寿命も低下すると
いう問題も生ずる。
【０００５】したがって本発明の目的は、加工不良を低
減しかつ寿命の長いダイヤモンドホイールを提供するこ
とである。
減しかつ寿命の長いダイヤモンドホイールを提供するこ
とである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、円筒状基体の外周面にダイヤモンド砥粒
を固着したダイヤモンドホイールにおいて、前記ホイー
ルの外周部に複数の溝を形成しかつ前記基体に前記溝に
連通する研削液供給用空間が設けられている、という技
術的手段を採用した。
に、本発明は、円筒状基体の外周面にダイヤモンド砥粒
を固着したダイヤモンドホイールにおいて、前記ホイー
ルの外周部に複数の溝を形成しかつ前記基体に前記溝に
連通する研削液供給用空間が設けられている、という技
術的手段を採用した。
【０００７】
【作用】上記の構成により、ホイールの内部からも溝を
介して研削液が供給されるので、冷却効果が向上しもっ
て加工不良が減少し、又ホイールの寿命を長くすること
ができる。
介して研削液が供給されるので、冷却効果が向上しもっ
て加工不良が減少し、又ホイールの寿命を長くすること
ができる。
【０００８】
【実施例】以下本発明の詳細を図面により説明する。図
１は本発明の実施例に係る外研用ダイヤモンドホイール
の斜視図、図２は同断面図である。両図において、１は
外研用ダイヤモンドホイールであり、鋼などの金属材料
で形成された円筒状基体１０の外周面に、ダイヤモンド
砥粒を例えば電着法により固着して形成した砥石部１１
を有する。砥石部１１の外周面には、横溝１２が所定間
隔をおいて形成されている。また円筒状基体１０の内部
には、研削液供給空間１３が設けられ、この空間は各横
溝と連通している。
１は本発明の実施例に係る外研用ダイヤモンドホイール
の斜視図、図２は同断面図である。両図において、１は
外研用ダイヤモンドホイールであり、鋼などの金属材料
で形成された円筒状基体１０の外周面に、ダイヤモンド
砥粒を例えば電着法により固着して形成した砥石部１１
を有する。砥石部１１の外周面には、横溝１２が所定間
隔をおいて形成されている。また円筒状基体１０の内部
には、研削液供給空間１３が設けられ、この空間は各横
溝と連通している。
【０００９】上記ダイヤモンドホイール１及び２により
研削を行なう場合は、研削液は、ノズル６（図８参照）
に加えて、ホイールの両側からも（図９の矢印Ｘ1，
Ｘ2，Ｙ1，Ｙ2で示す）供給されるので、ホイールの内
側から研削面中央部に供給され、従来よりも冷却効果が
向上する。ここで十分な冷却効果を得るためには、横溝
１２の数が多い方がよいが、多すぎるとホイールの製作
コストの上昇を招来するので、４〜１２個の範囲で、研
削条件やホイールの寸法等を考慮して適宣定めればよ
い。
研削を行なう場合は、研削液は、ノズル６（図８参照）
に加えて、ホイールの両側からも（図９の矢印Ｘ1，
Ｘ2，Ｙ1，Ｙ2で示す）供給されるので、ホイールの内
側から研削面中央部に供給され、従来よりも冷却効果が
向上する。ここで十分な冷却効果を得るためには、横溝
１２の数が多い方がよいが、多すぎるとホイールの製作
コストの上昇を招来するので、４〜１２個の範囲で、研
削条件やホイールの寸法等を考慮して適宣定めればよ
い。
【００１０】また横溝１２（図３参照）の寸法は、十分
な冷却効果を得るためにワークの幅Ｗ、ワークの長さ
Ｌ、ホイールの外径Ｄとの関係で、次のように設定する
ことが望ましい。溝の全幅ａは、Ｗの７０％以上とし、
溝幅ｂは、Ｌの５〜５０％とし、溝の深さＣはＤの２〜
３０％とする。
な冷却効果を得るためにワークの幅Ｗ、ワークの長さ
Ｌ、ホイールの外径Ｄとの関係で、次のように設定する
ことが望ましい。溝の全幅ａは、Ｗの７０％以上とし、
溝幅ｂは、Ｌの５〜５０％とし、溝の深さＣはＤの２〜
３０％とする。
【００１１】図４は本発明の実施例に係る内研用ダイヤ
モンドホイールの斜視図、図５は同断面図である。両図
において、２は内研用ダイヤモンドホイールであり、円
筒状基体２０の外周面に、砥石部２１を有する。砥石部
２１の外周面は、横溝２２が形成されており、この横溝
は、基体２０の内部に設けられた研削液供給空間２３と
連通している。なお基体２０、砥石部２１及び横溝２２
の構成は、外研用ダイヤモンドホイールの場合と同様で
ある。
モンドホイールの斜視図、図５は同断面図である。両図
において、２は内研用ダイヤモンドホイールであり、円
筒状基体２０の外周面に、砥石部２１を有する。砥石部
２１の外周面は、横溝２２が形成されており、この横溝
は、基体２０の内部に設けられた研削液供給空間２３と
連通している。なお基体２０、砥石部２１及び横溝２２
の構成は、外研用ダイヤモンドホイールの場合と同様で
ある。
【００１２】本発明においては、溝の総てがストレート
な横溝である必要はなく、他の溝は、例えば図６（ａ）
及び（ｂ）及び（ｃ）に示すような長方形状（例えば斜
めに配列）、Ｖ字状、円形状等の形状であってもよい。
要するに本発明においては、ダイヤモンドホイールの内
部からこれらの溝を介して研削液が供給されるので、優
れた冷却効果を得ることができる。また溝のエッジ部か
らの電着ダイヤモンド砥粒層の剥離を防止する為、エッ
ジ部の面取り又はＲをつけることが有効である。
な横溝である必要はなく、他の溝は、例えば図６（ａ）
及び（ｂ）及び（ｃ）に示すような長方形状（例えば斜
めに配列）、Ｖ字状、円形状等の形状であってもよい。
要するに本発明においては、ダイヤモンドホイールの内
部からこれらの溝を介して研削液が供給されるので、優
れた冷却効果を得ることができる。また溝のエッジ部か
らの電着ダイヤモンド砥粒層の剥離を防止する為、エッ
ジ部の面取り又はＲをつけることが有効である。
【００１３】更に、本発明のダイヤモンドホイールを使
用する場合、上記溝からの研削液の噴射量は、ホイール
（直径２００〜３００ｍｍ）の回転数を1500〜3000r.p.
mとし、た時に、４〜１５リットル／分とすることが望
ましい。
用する場合、上記溝からの研削液の噴射量は、ホイール
（直径２００〜３００ｍｍ）の回転数を1500〜3000r.p.
mとし、た時に、４〜１５リットル／分とすることが望
ましい。
【００１４】（実験例）Ｄ1＝２７７ｍｍ、Ｄ2＝２５０
ｍｍ、Ｂ1＝５０ｍｍ、Ｒ1＝２０ｍｍの寸法を有し、ａ
＝４０ｍｍ、ｂ＝５ｍｍ、ｃ＝２０ｍｍの溝を円周方向
に等間隔で６個設けた外研用ダイヤモンドホイールを準
備した。Ｄ3＝２５０ｍｍ、Ｂ2＝４５ｍｍ、Ｒ2＝１５
ｍｍの寸法を有し、上記と同様の溝を有する内研用ダイ
ヤモンドホイールを準備した。これらのダイヤモンドホ
イールにおいては、ダイヤモンド砥石層は、人造ダイヤ
モンド（１００メッシュ）を結合剤（ニッケル）で電着
法により０．２ｍｍの厚さに形成したものである。上記
のダイヤモンドホイールを用いて、Ｗ＝４５ｍｍ、Ｌ＝
５０ｍｍのアークセグメント状Ｓｒフェライト磁石を図
８図９に示すように加工した。ここで研削代は、外径面
が１．６ｍｍ、内径面が０．２ｍｍとし、ダイヤモンド
ホイールの回転数を2000r.p.m、ワーク送り速度を1000m
m／分とし、３ケ所のノズルから供給される研削液
（水）の供給量を３０リットル／分とした。また比較の
ために、溝を設けないダイヤモンドホイールを用いて上
記と同様の条件で研削を行なった。
ｍｍ、Ｂ1＝５０ｍｍ、Ｒ1＝２０ｍｍの寸法を有し、ａ
＝４０ｍｍ、ｂ＝５ｍｍ、ｃ＝２０ｍｍの溝を円周方向
に等間隔で６個設けた外研用ダイヤモンドホイールを準
備した。Ｄ3＝２５０ｍｍ、Ｂ2＝４５ｍｍ、Ｒ2＝１５
ｍｍの寸法を有し、上記と同様の溝を有する内研用ダイ
ヤモンドホイールを準備した。これらのダイヤモンドホ
イールにおいては、ダイヤモンド砥石層は、人造ダイヤ
モンド（１００メッシュ）を結合剤（ニッケル）で電着
法により０．２ｍｍの厚さに形成したものである。上記
のダイヤモンドホイールを用いて、Ｗ＝４５ｍｍ、Ｌ＝
５０ｍｍのアークセグメント状Ｓｒフェライト磁石を図
８図９に示すように加工した。ここで研削代は、外径面
が１．６ｍｍ、内径面が０．２ｍｍとし、ダイヤモンド
ホイールの回転数を2000r.p.m、ワーク送り速度を1000m
m／分とし、３ケ所のノズルから供給される研削液
（水）の供給量を３０リットル／分とした。また比較の
ために、溝を設けないダイヤモンドホイールを用いて上
記と同様の条件で研削を行なった。
【００１５】上記の研削実験によれば、溝の無い外研用
ダイヤモンドホイールによれば、約８万個の加工を行な
った段階でワークに割れが多発し、ホイールの継続使用
は不可能となったのに対し、横溝を有するダイヤモンド
ホイールによれば、約１３万個まで加工してもワークに
割れは発生しなかった。なお、ワークの内径面の取代は
少ないので、内研用ダイヤモンドホイールは約３０万個
まで十分使用できることを確認した。
ダイヤモンドホイールによれば、約８万個の加工を行な
った段階でワークに割れが多発し、ホイールの継続使用
は不可能となったのに対し、横溝を有するダイヤモンド
ホイールによれば、約１３万個まで加工してもワークに
割れは発生しなかった。なお、ワークの内径面の取代は
少ないので、内研用ダイヤモンドホイールは約３０万個
まで十分使用できることを確認した。
【００１６】
【発明の効果】本発明によれば、ダイヤモンドホイール
の周面に特定形状の溝が設けられ、この溝を介して研削
液がワークに供給されるので、十分な冷却効果が得ら
れ、加工不良が低減され、又ダイヤモンドホイールの寿
命を長くすることができる。
の周面に特定形状の溝が設けられ、この溝を介して研削
液がワークに供給されるので、十分な冷却効果が得ら
れ、加工不良が低減され、又ダイヤモンドホイールの寿
命を長くすることができる。
【図１】本発明の実施例に係る外研用ダイヤモンドホイ
ールの部分斜視図である。
ールの部分斜視図である。
【図２】図１の要部拡大断面図である。
【図３】横溝の平面図である。
【図４】本発明の実施例に係る内研用ダイヤモンドホイ
ールの部分斜視図である。
ールの部分斜視図である。
【図５】図４の要部拡大断面図である。
【図６】本発明の他の実施例に係る外研用ダイヤモンド
ホイールの部分斜視図である。
ホイールの部分斜視図である。
【図７】ワークの外観を示す斜視図である。
【図８】従来の研削方法を示す概略図である。
【図９】図８のＡ−Ａ断面図である。
１ 外研用ダイヤモンドホイール、 ２ 内研用ダイヤ
モンドホイール、５ ワーク、 １２ 横溝、 １３
研削液供給空間
モンドホイール、５ ワーク、 １２ 横溝、 １３
研削液供給空間
Claims (1)
- 【請求項１】 円筒状基体の外周面にダイヤモンド砥粒
を固着したダイヤモンドホイールにおいて、前記ホイー
ルの外周部に複数の溝を形成しかつ前記基体に前記溝に
連通する研削液供給用空間が設けられていることを特徴
とするダイヤモンドホイール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13703193A JPH06344265A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | ダイヤモンドホイール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13703193A JPH06344265A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | ダイヤモンドホイール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06344265A true JPH06344265A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15189235
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13703193A Pending JPH06344265A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | ダイヤモンドホイール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06344265A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009045683A (ja) * | 2007-08-17 | 2009-03-05 | Disco Abrasive Syst Ltd | 総型砥石工具 |
| JP2014128865A (ja) * | 2012-12-31 | 2014-07-10 | Yukio Ito | 超砥粒電着砥石の砥石内研削液供給装置とその研削方法 |
-
1993
- 1993-06-08 JP JP13703193A patent/JPH06344265A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009045683A (ja) * | 2007-08-17 | 2009-03-05 | Disco Abrasive Syst Ltd | 総型砥石工具 |
| JP2014128865A (ja) * | 2012-12-31 | 2014-07-10 | Yukio Ito | 超砥粒電着砥石の砥石内研削液供給装置とその研削方法 |
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