JPH06343041A - シンセサイザ回路 - Google Patents

シンセサイザ回路

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JPH06343041A
JPH06343041A JP5130201A JP13020193A JPH06343041A JP H06343041 A JPH06343041 A JP H06343041A JP 5130201 A JP5130201 A JP 5130201A JP 13020193 A JP13020193 A JP 13020193A JP H06343041 A JPH06343041 A JP H06343041A
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frequency
circuit
signal
input
synthesizer
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JP5130201A
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Inventor
Masayuki Ishikawa
正幸 石川
Akihiro Yamagishi
明洋 山岸
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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    • Y02B60/50

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】携帯電話などの無線通信システムに用いられる
800MHzから2GHz程度の動作周波数において、低
消費電力で動作し、かつ、高速に周波数の切替えを行う
ことのできるシンセサイザ回路を実現する。 【構成】波形生成論理回路2とディジタル・アナログ変
換回路3とよりなる波形生成回路9により、周波数設定
端子1より入力された信号に応じて所望の周波数の信号
波形を生成し、これを2つの入力端子6,7を有する周
波数合成回路5の第1の入力端子6に入力し、第2の入
力端子7には外部から第2の周波数の信号を入力して、
これら2つの入力信号の和の周波数の信号を生成し、シ
ンセサイザ回路全体の出力信号として出力端子10より
出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シンセサイザ回路に係
り、特に、周波数を短時間に切り替えられる直接周波数
合成形式のシンセサイザ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の直接周波数合成形式の
シンセサイザ回路の構成を示す図である。例えば、第1
5回ヨーロッパ固体回路会議予稿集(1989年)、2
56頁(Proceedings of 15th European Solid‐
State Circuits Conference(1989)、256)
を参考論文として挙げることができる。
【0003】図10において、周波数設定端子1から入
力されるデータに応じて波形生成論理回路2はディジタ
ル値で表された波形、例えば正弦波を発生し、これをデ
ィジタル・アナログ変換回路3でアナログ信号に変換
し、目的とするアナログ信号を端子4に発生させる。こ
の場合、所望のシンセサイザ出力周波数に対して、ディ
ジタル・アナログ変換回路3、および波形生成論理回路
2は2倍以上のクロック周波数で動作させることが必要
であり、通常は、3〜4倍のクロック周波数が用いられ
る。例えば上記参考論文では、最大500MHzの信号
を得るために、2GHz以上のクロックを用いている。
【0004】本構成において、ある周波数のアナログ信
号から別の周波数のアナログ信号に変化させるまでの時
間(以下、周波数切り替え時間と称す)は、周波数設定
端子1に入力するデータが変化してから波形生成論理回
路2で新しい周波数のディジタル信号を作成するまでの
時間と、ディジタル・アナログ変換回路3の遅延時間と
の合計によって決まる。したがって、長い時定数のPL
Lループを持つ周波数シンセサイザに比べて、短時間で
所望の周波数に切り替えられる利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】携帯電話などの無線通
信システムでは、800MHzから2GHz程度の周波数
において、高速に周波数を切り替えられるシンセサイザ
が要求されている。このようなシステムに図10に示す
ような従来の直接周波数合成形式のシンセサイザ回路を
適用しようとすると、例えば2GHzの信号を発生する
ためには、クロック周波数として前記のごとく3〜4倍
の周波数のクロックを用いなければならず、6〜8GH
zのクロックで動作する波形生成論理回路2とディジタ
ル・アナログ変換回路3とが必要となる。しかし、この
ような高周波で動作する回路、特にディジタル・アナロ
グ変換回路に関しては、現在のところ、まだ実現されて
いない。また、前記参考論文の回路では500MHzの
信号を発生させるのに2W以上の膨大な電力を必要とし
ており、このようなシンセサイザ回路は実現できたとし
ても、携帯機器に搭載できないほど大きな電力を消費す
るという欠点がある。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、低消費電力で動作し、かつ、周波数切
り替え時間の速いシンセサイザ回路を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明においては、周波数を指定する信号に応じて
所望の周波数の信号波形を表すディジタルデータを発生
する波形生成論理回路とディジタル・アナログ変換回路
とからなる波形生成回路と、第1と第2の2つの入力端
子に入力する2つの周波数の信号の和あるいは差の周波
数の信号を生成する周波数合成回路とを有し、上記波形
生成回路の出力信号を第1の周波数として上記周波数合
成回路の第1の入力端子に、また、外部から与えられる
第2の周波数の信号を第2の入力端子にそれぞれ入力す
る。
【0008】また、上記シンセサイザ回路において、波
形生成回路と周波数合成回路との間に、入力周波数の2
倍の周波数の信号を出力する逓倍回路を1段以上縦続接
続した逓倍ブロックを設け、波形生成回路の出力を逓倍
ブロックの入力端子に入力し、逓倍ブロックの出力信号
を第1の周波数として周波数合成回路の第1の入力端子
に入力する。
【0009】また、上記の波形生成回路の代わりに、信
号に応じて所望の周波数のパルス波形を発生するパルス
発生回路を用い、このパルス発生回路の出力信号を第1
の周波数の信号として上記周波数合成回路の第1の入力
端子に入力してもよい。
【0010】そして、これらのシンセサイザ回路におい
て、周波数合成回路の第1の入力端子に入力する信号の
周波数の最低値をf1、最高値をf2としたとき、f2
1の2倍よりも低い周波数に制限する。
【0011】
【作用】このシンセサイザ回路においては、回路の後段
にある周波数合成回路により、出力信号の周波数をより
高い周波数に変換できるため、前段の波形生成回路やパ
ルス発生回路で発生する信号周波数を低く抑えることが
できる。このため、波形生成回路やパルス発生回路の動
作周波数を低く下げることができ、消費電力を大幅に小
さくできるので、結果として、周波数切り替え時間の遅
れを生じることなく、シンセサイザ回路全体の消費電力
を低く抑えることができる。
【0012】また、周波数合成回路の第1入力端子に入
力する信号の周波数の最高値f2を最低値f1の2倍以下
に制限することによって、回路中で発生する不要波信号
の周波数と目的とする信号の周波数とが重なることが避
けられる。
【0013】ところで、波形生成回路で生成する信号の
周波数を下げることにより、シンセサイザ回路で生成で
きる周波数の範囲が狭くなるが、携帯電話などの無線通
信システムでは、通常、広い周波数範囲の信号を発生さ
せる必要はなく、例えば、800MHz近傍の20MHz
程度、あるいは、2GHz近傍の20MHz程度の範囲内
で信号を発生させればよいので、特に問題が生じること
はない。
【0014】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明に係るシンセサイザ回路の
第1の実施例の構成を示す図である。
【0015】まず、周波数設定端子1から入力されるデ
ータに応じて、波形生成論理回路2はディジタル値で表
された波形を生成し、ディジタル・アナログ変換回路3
でアナログ信号に変換される。ここまでは波形生成回路
9であり、従来例を示す図10と同じである。次に、従
来例である図10と異なるところは、ディジタル・アナ
ログ変換回路3の出力アナログ信号を周波数合成回路5
の第1の入力端子6に入力し、第2の入力端子7には外
部からアナログ信号を入力し、出力端子8には両者の周
波数を加算した周波数、あるいは減算した周波数の信号
を出力するように構成していることである。ディジタル
・アナログ変換回路3から周波数fa1からfa2までの
信号を発生させ、図1中の端子7に供給される信号の周
波数をfbとし、周波数合成回路5に入力する2つの周波
数を加算した信号をシンセサイザ回路の出力とする場合
には、シンセサイザ回路の出力端子10にはfb+fa1
からfb+fa2までの周波数の信号が現れ、周波数シン
セサイザ回路として機能する。
【0016】なお本構成では端子7に入力する信号を作
る回路が新たに必要になる。しかし、本構成では波形生
成回路9からの信号の周波数を変えることによって複数
の周波数を出せるようにしているため、端子7に与える
信号の周波数は変化する必要がなく、固定の周波数で良
いため、通常のPLL回路などで発生させれば少ない消
費電力で済む。図7に固定周波数を発振させるPLL回
路の一例を示す。基準発振器40、位相比較器41、低
域通過フィルタ42、電圧制御発振器43、1/N分周
器44で構成され、1/N分周器44の分周数Nは、基
準発振器40の発振周波数をfr、電圧制御発振器43
で発振すべき周波数をfVCOとすると、N=fVCO/
frとなるようにNを選べばよい。例えば、基準発振器
40の発振周波数frを10MHzとし、電圧制御発振器
43から2GHzの周波数を発振させるとすれば、N=
200と選べば良い。このように高周波を必要とする回
路は電圧制御発振器43と1/N分周器44の一部のみ
であり、全体としては少ない消費電力で動作させること
ができる。
【0017】一例として、波形生成回路9から10MH
zから15MHzの信号を1KHz間隔で発生させ、周波
数合成回路5の端子7に与えられる信号の周波数を2G
Hzとすれば、シンセサイザ回路として2.01GHzか
ら2.015GHzの範囲で1KHz間隔の周波数の信号
を生成することができる。この場合、波形生成論理回路
2、ディジタル・アナログ変換回路3の動作速度は、波
形生成回路9で生成する最大の周波数15MHzの高々
4倍の60MHz程度で良く、直接2GHz程度の信号を
波形生成論理回路2とディジタル・アナログ変換回路3
で作る場合に比べ、大幅な低電力化が可能である。
【0018】一方このような構成をとった場合のシンセ
サイザ回路の周波数切り替え時間は、端子1に与えられ
る周波数設定信号が切り替えられてから波形生成論理回
路2で新たな波形を生成する時間と、ディジタル・アナ
ログ変換回路3、周波数合成回路5の遅延時間を加算し
たものによって決まり、長い応答時間をもつPLLルー
プなどを含まないため、高速な周波数切り替え時間が得
られる。なお、端子7に与える固定周波数の信号をPL
L回路で作ったとしても、PLL回路の出力信号の周波
数は変える必要がないため、シンセサイザ回路の周波数
切り替え時間に影響は与えない。
【0019】以上により、本構成のシンセサイザ回路で
は、高速の周波数切り替え時間と低消費電力を両立させ
ることができる。
【0020】次に、図2に、周波数合成回路5の最も簡
単な一例を示す。これは、例えば、アラン・B・グレベ
ン著の「バイポーラ アンド モス アナログ インテグレ
ーテッド サーキット デザイン」(ウィリーインタサイ
エンス社)(Alan.B.Grebene:「Bipolar and M
os Analog Integrated Circuit Design」(Wiley
−Interscience Co.))にも掲載されているギルバ
ートセル乗算器と呼ばれる回路である。いま、入力端子
IN1に周波数f1の信号を、入力端子IN2に周波数
2の信号を入力し、f2>f1とすると、差動の出力端
子OUTには、両者の差の周波数f2−f1と和の周波数
2+f1の信号がほぼ同じ強度で、それより弱い強度で
n×f2−f1,n×f2+f1(nは2以上の整数)など
の周波数の信号が出力させる。したがって、このような
構成により、所望の周波数の信号、例えば、周波数f2
+f1の信号を発生させることができる。ここで、前述
のように周波数f2−f1,n×f2−f1,n×f2+f1
等の不要な信号(以下不要波と呼ぶ)も発生するが、自
動車電話などのシステムではアンテナの近傍などに不要
な周波数成分を通過させないようにするフィルタ回路を
持つため、この不要波が出ても問題ない場合も多く、こ
の場合には図2に示した簡単な周波数合成回路が使え
る。一方、周波数f2−f1等の信号が発生しては困る場
合には、次に述べる不要波を除去する機能を持つ周波数
合成回路を使えば良い。
【0021】図3に不要波を除去する機能を持つ周波数
合成回路の一例を示す。これは図2に示したギルバート
セル乗算器の出力端子に一定の周波数の信号のみを通過
させる機能を持つフィルタ回路FILを付加したもので
ある。ここでフィルタ回路FILを周波数f2+f1の所
望波のみを通過させ、他の不要波を遮断するように構成
すれば、所望波のみをシンセサイザ回路から取り出すこ
とができる。この構成によれば、アンテナ近傍のフィル
タ回路がない場合や、あっても不十分な場合にも高い性
能のシンセサイザ回路として動作させることができる。
【0022】(実施例2)図4に、本発明に係るシンセ
サイザ回路の第2の実施例の構成を示す。
【0023】図4において、第1の実施例の図1と異な
るところは、波形生成回路9と周波数合成回路5との間
に逓倍回路20を持つことである。これにより波形生成
回路9で生成すべき信号の周波数を1/2に低減できる
ため、波形生成回路9での消費電力を更に小さくするこ
とができる。この場合には新たに逓倍回路20が必要に
なるため、そこでの消費電力が新たに発生するが、通
常、逓倍回路20の付加による電力の増加よりも波形生
成回路9での消費電力低減の効果の方が大きいため、シ
ンセサイザ回路全体としての消費電力も低減できる。な
お逓倍回路20としては、図2あるいは図3に示した周
波数合成回路の2つの入力端子IN1,IN2に同一の
周波数の信号を入力すれば実現できる。
【0024】一例として、波形生成回路から5MHzか
ら7.5MHzの信号を0.5KHz間隔で発生させ、周波
数合成回路5の端子7に与えられる信号の周波数を2G
Hzとすれば、図1に示した第1の実施例の場合と同様
に、シンセサイザ回路として2.01GHzから2.01
5GHzの範囲で1KHz間隔の周波数の信号を生成する
ことができる。この場合には、波形生成論理回路2、デ
ィジタル・アナログ変換回路3の動作速度は、波形生成
回路9で生成する最大の周波数7.5MHzの高々4倍の
30MHz程度で良く、図1の動作速度60MHzと比べ
ても半分の動作速度で良く、さらに低電力化が可能であ
る。一方、周波数切り替え時間に関しては、第1の実施
例の場合と同様に長い応答時間を持つループを持たない
ため高速である。従って本構成によれば、第1実施例の
場合と同様の高速な周波数切り替え時間を、より少ない
消費電力で実現できる。
【0025】なお、図4の実施例では、逓倍回路20を
1つ持つ例を示したが、複数段縦続に接続した逓倍ブロ
ックを用いてもよい。例えば、m段縦続に接続した逓倍
ブロックによれば、波形生成回路9で生成すべき信号の
周波数を2のm乗分の1に低減でき、更に消費電力を低
減できる。
【0026】(実施例3)図5,6は、本発明に係るシ
ンセサイザ回路の第3の実施例の構成を示す図である。
【0027】まず、図5における回路構成は、第1実施
例を示す図1において、波形生成論理回路2とディジタ
ル・アナログ変換回路3からなる波形生成回路9の代わ
りに、パルス発生回路30を用いたものである。一般
に、パルス波形はその繰り返し周波数成分の他にその整
数倍の不要周波数成分を持つが、アンテナの近傍などに
不要な周波数成分を通過させないようにするフィルタ回
路を持つ場合には、これら不要波が出ても問題ない場合
が多い。一般に、同一の周波数の信号を発生させる場
合、アナログ信号をディジタル・アナログ変換回路を用
いて発生させる場合に比べ、パルスを発生させる方が低
消費電力でできる。このため、図1あるいは図4に示す
実施例の場合よりも、更に少ない電力のシンセサイザ回
路が実現できる。
【0028】また、図6は、図5の回路構成を少し変形
したもので、パルス発生回路30で発生する不要周波数
成分を除去するために、パルス発生回路30と周波数合
成回路5との間にフィルタ回路31を設置したものであ
る。これにより、図1あるいは図4に示したディジタル
・アナログ変換回路3を用いた場合と同様に、単一の周
波数の信号(正弦波)を得ることができる。また、一般
に、フィルタ回路はコンデンサ、コイルなどの受動部品
のみで実現でき、電力を消費しないため、サイズの増大
は招くが、消費電力としては図5の場合と同じである。
【0029】そして、これらの図5,6に示した構成で
は、ディジタル・アナログ変換回路が不要になり、設計
が容易になる利点がある。
【0030】(実施例4)いままでの説明では、ディジ
タル・アナログ変換回路3や逓倍回路20からは所望の
周波数、例えばディジタル・アナログ変換回路3からは
周波数faの信号のみが、逓倍回路20からはその信号
を2逓倍した周波数2faの信号のみが出力されるとし
て説明してきたが、一般的には、それらを構成するトラ
ンジスタの持つ非直線特性により高調波歪成分(所望の
周波数の整数倍の周波数成分)も併せて発生する。一例
として、第2実施例を示す図4を用いてその影響を示
す。ディジタル・アナログ変換回路3からは所望の周波
数faの他にその2倍、3倍等の不要な周波数(高調波
と呼ぶ)2fa,3faの周波数が、そして、逓倍回路2
0の出力端子からは所望の周波数2faの他に4fa,6
fa等の周波数も発生し、周波数合成回路5の出力には
多くの不要成分が含まれることになる。これら不要周波
数成分の強度が大きくても、シンセサイザ回路からは不
要な周波数成分が出ないようにする構成が、以下に述べ
る実施例4の場合である。
【0031】図8は、図1あるいは図4に示した周波数
合成回路5の第1の入力端子6に入力する信号の周波数
をfxからfyまでとし、端子7に与える信号の周波数を
fbとし、2×fx>fyとした場合の、周波数合成回路
5の出力端子8に出力される周波数の中で、所望周波数
であるfb+fxからfb+fyまでの近傍に現れる不要周
波数の配置を示す図である。なお周波数合成回路5の第
1の入力端子6に入力する信号とは、図1の回路におい
て波形生成回路9、図4においては波形生成回路9と逓
倍回路20で生成する信号のことである。以下に図8の
中のそれぞれの不要波の意味を示す。
【0032】不要波1:周波数合成回路5に与えられる
2つの信号の差の周波数を持つ成分、 不要波2a,2b,3a,3b:端子6に与えられる信号の
高調波成分と端子7に与えられる信号周波数の和あるい
は差の成分、 不要波4:端子7に与えられる信号が周波数合成回路5
の出力端子8に洩れこむ成分、 ここでシンセサイザ回路の所望の周波数をfb+fxから
fb+fyまでとし、周波数合成回路として、図3に示す
ような不要波を除去する機能を持つ周波数合成回路を使
用し、図3中のフィルタ回路FILではfb+fxからf
b+fyまでの周波数は通過させ、他の周波数を全て遮断
するような回路となるように構成すれば、これらの不要
周波数成分は全て遮断され、シンセサイザ回路の出力端
子10からは所望の周波数、fb+fxからfb+fy、の
みを取り出すことができる。
【0033】一方、2×fx<fyの場合には、図9に示
すように、所望波の周波数領域、fb+fx〜fb+fyと
不要波2aの領域が重なり、フィルタ回路で所望波のみ
を取り出すことが不可能になる。
【0034】以上により、本構成では、ディジタル・ア
ナログ変換回路3、あるいは逓倍回路20から高調波成
分が発生しても、それをフィルタ回路で除去することが
できるため、ディジタル・アナログ変換回路3に高い線
形性を要求する必要がなくなり、その設計が容易にな
る。
【0035】なお、以上の説明では周波数合成回路5と
して、図3に示すような不要波を除去する機能を持つ周
波数合成回路を使用するものとして説明してきたが、例
えば、アンテナ近傍などに不要な周波数成分を通過させ
ないようにするフィルタ回路を持つ場合には、周波数合
成回路5として、図2に示すような簡単な回路を用いて
もよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るシン
セサイザ回路においては、周波数合成回路の使用により
出力信号の周波数をより高い周波数に変換できるため、
波形生成論理回路とディジタル・アナログ変換回路とか
らなる波形生成回路、あるいはパルス発生回路の動作周
波数を低くすることができ、シンセサイザ回路全体の消
費電力を大きく低減することができ、かつ、短い時間で
周波数の切替えを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシンセサイザ回路の第1実施例の
構成図である。
【図2】周波数合成回路の一例を示す回路図である。
【図3】同上の回路図である。
【図4】本発明に係る第2実施例の構成図である。
【図5】本発明に係る第3実施例の構成図である。
【図6】同上の他の構成図である。
【図7】固定周波数を発振するPLL回路の一例を示す
図である。
【図8】本発明に係る第4実施例の場合に、周波数合成
回路から出力される周波数を示す図である。
【図9】上記の条件を満たさない場合に、周波数合成回
路から出力される周波数を示す図である。
【図10】従来の技術による直接周波数合成形式のシン
セサイザ回路の構成図である。
【符号の説明】
1…周波数設定端子 2…波形生成論理回路 3…ディジタル・アナログ変換回路 4…出力端子 5…周波数合成回路 6…周波数合成回路の第1の入力端子 7…周波数合成回路の第2の入力端子 8…周波数合成回路の出力端子 9…波形生成回路 10…出力端子 20…逓倍回路 21…逓倍回路の入力端子 30…パルス発生回路 31…フィルタ回路 40…基準発振器 41…位相比較器 42…低域通過フィルタ 43…電圧制御発振器 44…1/N分周器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周波数を指定する信号に応じて所望の周波
    数の信号波形を表すディジタルデータを発生する波形生
    成論理回路とディジタル・アナログ変換回路とからなる
    波形生成回路と、第1と第2の2つの入力端子を有し、
    該第1、第2の入力端子に入力する2つの周波数の信号
    の和あるいは差の周波数の信号を生成する周波数合成回
    路とで構成され、上記波形生成回路の出力信号を第1の
    周波数として上記周波数合成回路の上記第1の入力端子
    に、また、外部から与えられる第2の周波数の信号を該
    周波数合成回路の上記第2の入力端子にそれぞれ入力し
    たことを特徴とするシンセサイザ回路。
  2. 【請求項2】上記波形生成回路と上記周波数合成回路と
    の間に、入力周波数の2倍の周波数の信号を出力する逓
    倍回路を1段あるいは複数段縦続接続した逓倍ブロック
    を設け、上記波形生成回路の出力を上記逓倍ブロックの
    入力端子に入力し、該逓倍ブロックの出力信号を第1の
    周波数として上記周波数合成回路の第1の入力端子に入
    力したことを特徴とする請求項1に記載のシンセサイザ
    回路。
  3. 【請求項3】周波数を指定する信号に応じて所望の周波
    数のパルス波形を発生するパルス発生回路と、第1と第
    2の2つの入力端子を有し、該第1、第2の入力端子に
    入力する2つの周波数の信号の和あるいは差の周波数の
    信号を生成する周波数合成回路とで構成され、上記パル
    ス発生回路の出力信号を第1の周波数の信号として上記
    周波数合成回路の第1の入力端子に入力し、外部から与
    えられる第2の周波数の信号を該周波数合成回路の第2
    の入力端子にそれぞれ入力したことを特徴とするシンセ
    サイザ回路。
  4. 【請求項4】上記周波数合成回路の上記第1の入力端子
    に入力する信号の周波数の最低値をf1、最高値をf2
    したとき、f2をf1の2倍よりも低い周波数としたこと
    を特徴とする請求項1、2または3に記載のシンセサイ
    ザ回路。
JP5130201A 1993-06-01 1993-06-01 シンセサイザ回路 Pending JPH06343041A (ja)

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JP5130201A Pending JPH06343041A (ja) 1993-06-01 1993-06-01 シンセサイザ回路

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JP (1) JPH06343041A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6640091B1 (en) 1999-07-30 2003-10-28 Nec Compound Semiconductor Devices, Ltd. Dual-band output switching high-frequency transmission circuit with a transmission mixer having two outputs
KR100696756B1 (ko) * 1999-03-17 2007-03-19 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 스퍼 제거를 가능하게 하는 직접 디지털 주파수 합성

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100696756B1 (ko) * 1999-03-17 2007-03-19 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 스퍼 제거를 가능하게 하는 직접 디지털 주파수 합성
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