JPH0634292Y2 - 弾性反転する蓋板付き器具 - Google Patents
弾性反転する蓋板付き器具Info
- Publication number
- JPH0634292Y2 JPH0634292Y2 JP1987140676U JP14067687U JPH0634292Y2 JP H0634292 Y2 JPH0634292 Y2 JP H0634292Y2 JP 1987140676 U JP1987140676 U JP 1987140676U JP 14067687 U JP14067687 U JP 14067687U JP H0634292 Y2 JPH0634292 Y2 JP H0634292Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- top wall
- lid plate
- plate
- lid
- cover plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Closures For Containers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は、本体頂壁に設けた収納物取出し孔開閉の蓋板を
有するキャップ或いは容器等の蓋板付き器具に係る。
有するキャップ或いは容器等の蓋板付き器具に係る。
「従来の技術」 例えばキャップ本体周壁の後部に、いわゆる三点ヒンジ
の弾性反転機構部を介してキャップ本体頂壁に穿設した
口部開閉用の蓋板を付設したものが知られている。
の弾性反転機構部を介してキャップ本体頂壁に穿設した
口部開閉用の蓋板を付設したものが知られている。
「考案が解決しようとする課題」 従来の、いわゆる三点ヒンジ機構により弾性反転可能に
蓋板を付設したキャップは、ヒンジ箇所が多いため構造
が複雑化する欠点があった。
蓋板を付設したキャップは、ヒンジ箇所が多いため構造
が複雑化する欠点があった。
本案は、例えば長方形状弾性板の長手方向中間部に薄肉
ヒンジを設け、かつ該弾性板を、短手方向中間が高くて
両部が低くなるよう緩やかに弯曲させておき、上記薄肉
ヒンジ両側の一方板部を持ち他方板部を持上げると、初
め薄肉ヒンジの上記短手方向両側部には引張り力が、又
短手方向中間部には圧縮力が作用し、起立状態を過ぎ他
方板部が逆弯曲することで該他方板部が一方板部上へ弾
性反転して重なり、上記両方が解消する現象を利用する
ものであり、キャップ本体等の頂壁を上記一方板部で、
又その頂壁に穿設した収納物取出し孔を開閉する蓋板を
上記他方板部で形成して、もって簡易な構造の弾性反転
する蓋板付き器具を提案するものである。
ヒンジを設け、かつ該弾性板を、短手方向中間が高くて
両部が低くなるよう緩やかに弯曲させておき、上記薄肉
ヒンジ両側の一方板部を持ち他方板部を持上げると、初
め薄肉ヒンジの上記短手方向両側部には引張り力が、又
短手方向中間部には圧縮力が作用し、起立状態を過ぎ他
方板部が逆弯曲することで該他方板部が一方板部上へ弾
性反転して重なり、上記両方が解消する現象を利用する
ものであり、キャップ本体等の頂壁を上記一方板部で、
又その頂壁に穿設した収納物取出し孔を開閉する蓋板を
上記他方板部で形成して、もって簡易な構造の弾性反転
する蓋板付き器具を提案するものである。
「課題を解決するための手段」 頂壁２の周縁から周壁３を垂下し、かつ頂壁２に収納物
取出し孔４を穿設した本体部材１と、上記頂壁に下面を
接して頂壁上面を覆合させ、上記取出し孔を閉塞する蓋
板５とからなり、上記頂壁と該頂壁上面を覆う蓋板５と
を左右両側部よりも中間部が高い弯曲壁に形成すると共
に、頂壁後端縁と蓋板後端縁とを弯曲する薄肉ヒンジ６
で連結させ、かつ蓋板に前端縁から後端縁まで複数の溝
９を平行に穿設し、上記頂壁２と蓋板５との弯曲を、薄
肉ヒンジを中心とする蓋板５の回動によって、蓋板５が
逆方向へ弯曲し、かつ蓋板５の上下が逆転した状態へ弾
性反転することが可能な弯曲度に形成し、又上記本体部
材と蓋板５とを弾性に富む合成樹脂材で形成した。
取出し孔４を穿設した本体部材１と、上記頂壁に下面を
接して頂壁上面を覆合させ、上記取出し孔を閉塞する蓋
板５とからなり、上記頂壁と該頂壁上面を覆う蓋板５と
を左右両側部よりも中間部が高い弯曲壁に形成すると共
に、頂壁後端縁と蓋板後端縁とを弯曲する薄肉ヒンジ６
で連結させ、かつ蓋板に前端縁から後端縁まで複数の溝
９を平行に穿設し、上記頂壁２と蓋板５との弯曲を、薄
肉ヒンジを中心とする蓋板５の回動によって、蓋板５が
逆方向へ弯曲し、かつ蓋板５の上下が逆転した状態へ弾
性反転することが可能な弯曲度に形成し、又上記本体部
材と蓋板５とを弾性に富む合成樹脂材で形成した。
「作用」 第１図Ａおよび同図Ｂが示す状態から第２図が示すよう
に弯曲する薄肉ヒンジ６を中心に蓋板５を回動させる
と、第５図が示すように蓋板５の前端面中間部A1は、そ
の後端面の中間部O1を中心として円弧C1を通って回動し
ようとし、又蓋板５前端面の左右両側部A2は、その後端
面の左右両部O2を中心として円弧C2を通って回動しよう
とする。すると閉蓋状態において第５図が実線で示すよ
うに、同一垂直面上に位置していた上記蓋板前端面の中
間部A1と左右両部A2とは蓋板起立状態に近ずくにつれて
A1部分よりもA2部分が下方へ移動しようとすることとな
り、よって蓋板左右方向の中間部がその両側部を引上げ
ようとすることで、該両側部に引張力が作用し、又両側
部が中間部を押下げようとすることでその中間部に圧縮
力が作用することとなる。又それ等圧縮力と引張力とに
よって生ずる応力は、主として肉薄ヒンジ６と溝９…の
底壁部分とに分散して、蓋板を蓋板前端面の中間部A1が
左右両側部A2よりも高方に位置するよう弾性変形させ、
溝９…底壁は肉薄ヒンジ６に過大の応力が集中すること
を防止する。該起立状態から更に回動させることで蓋板
５は、閉蓋時と逆方向に、つまり蓋板下面が上面側に蓋
上面側が下面側へ位置して左右方向中間部が高く、左右
両側部が低い弯曲板に弾性復元する。
に弯曲する薄肉ヒンジ６を中心に蓋板５を回動させる
と、第５図が示すように蓋板５の前端面中間部A1は、そ
の後端面の中間部O1を中心として円弧C1を通って回動し
ようとし、又蓋板５前端面の左右両側部A2は、その後端
面の左右両部O2を中心として円弧C2を通って回動しよう
とする。すると閉蓋状態において第５図が実線で示すよ
うに、同一垂直面上に位置していた上記蓋板前端面の中
間部A1と左右両部A2とは蓋板起立状態に近ずくにつれて
A1部分よりもA2部分が下方へ移動しようとすることとな
り、よって蓋板左右方向の中間部がその両側部を引上げ
ようとすることで、該両側部に引張力が作用し、又両側
部が中間部を押下げようとすることでその中間部に圧縮
力が作用することとなる。又それ等圧縮力と引張力とに
よって生ずる応力は、主として肉薄ヒンジ６と溝９…の
底壁部分とに分散して、蓋板を蓋板前端面の中間部A1が
左右両側部A2よりも高方に位置するよう弾性変形させ、
溝９…底壁は肉薄ヒンジ６に過大の応力が集中すること
を防止する。該起立状態から更に回動させることで蓋板
５は、閉蓋時と逆方向に、つまり蓋板下面が上面側に蓋
上面側が下面側へ位置して左右方向中間部が高く、左右
両側部が低い弯曲板に弾性復元する。
閉蓋時にも蓋板５は上記のように弾性変形して弾性反転
する。
する。
「実施例」 まず第１図Ａ、Ｂおよび第２図が示す第１実施例につい
て説明すると、１は頂壁２周縁から周壁３を垂設するキ
ャップ本体としての本体部材で、該本体部材は周壁下端
を底壁で閉塞する容器とすることが出来る。その頂壁２
には収納物取出し孔４が穿設してあり、又その頂壁２は
左右両側部よりも中間部が高い弯曲壁に形成している。
て説明すると、１は頂壁２周縁から周壁３を垂設するキ
ャップ本体としての本体部材で、該本体部材は周壁下端
を底壁で閉塞する容器とすることが出来る。その頂壁２
には収納物取出し孔４が穿設してあり、又その頂壁２は
左右両側部よりも中間部が高い弯曲壁に形成している。
上記頂壁２上は、下面を接して蓋板５で覆合させ、上記
取出し孔４を該蓋板で閉塞させている。該蓋板も頂壁と
同じ曲率半径の中間部が高い弯曲壁とし、かつ該蓋板後
端縁と頂壁後端縁とは弯曲する薄肉ヒンジ６で連結させ
ている。７は上記取出し孔４内へ嵌合させる栓である。
蓋板５には上面の前端縁から後端縁まで複数の溝９を平
行に穿設している。溝底壁は薄肉に形成する。
取出し孔４を該蓋板で閉塞させている。該蓋板も頂壁と
同じ曲率半径の中間部が高い弯曲壁とし、かつ該蓋板後
端縁と頂壁後端縁とは弯曲する薄肉ヒンジ６で連結させ
ている。７は上記取出し孔４内へ嵌合させる栓である。
蓋板５には上面の前端縁から後端縁まで複数の溝９を平
行に穿設している。溝底壁は薄肉に形成する。
上記頂壁２と蓋板５との弯曲は第２図が示すように、上
記薄肉ヒンジ６を中心とする回動によって頂壁２後方へ
移動させることで頂壁２上面を開放することが可能な弯
曲度に形成する。その回動によって、蓋板５はその弾性
に抗して逆方向へ弯曲し、かつ蓋板の上下が逆転した状
態に弾性反転する。つまりその回動途中の思案点にいた
るまではその蓋板および薄肉ヒンジの弾性に抗して、又
その思案点を過ぎるとそれ等蓋板等の復元力により弾性
を伴って反転する。尚既述の頂壁および蓋板５の弯曲
は、正確な曲面ではなく、図示のように数個の平板状部
を屈折部を介して連結して形成してもよく、頂壁２では
その屈折部が稜線８を形成し、又蓋板５ではその屈折部
に溝９を穿設し、閉蓋時に稜線８上方へ溝９の底壁が位
置するよう設けている。
記薄肉ヒンジ６を中心とする回動によって頂壁２後方へ
移動させることで頂壁２上面を開放することが可能な弯
曲度に形成する。その回動によって、蓋板５はその弾性
に抗して逆方向へ弯曲し、かつ蓋板の上下が逆転した状
態に弾性反転する。つまりその回動途中の思案点にいた
るまではその蓋板および薄肉ヒンジの弾性に抗して、又
その思案点を過ぎるとそれ等蓋板等の復元力により弾性
を伴って反転する。尚既述の頂壁および蓋板５の弯曲
は、正確な曲面ではなく、図示のように数個の平板状部
を屈折部を介して連結して形成してもよく、頂壁２では
その屈折部が稜線８を形成し、又蓋板５ではその屈折部
に溝９を穿設し、閉蓋時に稜線８上方へ溝９の底壁が位
置するよう設けている。
第３図、第４図が示す第２実施例は、キャップ本体とし
ての本体部材１を別に設けた容器本体10口頸部に嵌合さ
せた例を示すもので、又蓋板の左右方向中間部の前端に
は指掛け片11を付設し、又蓋板閉蓋状態でその指掛け片
下方の本体部材前端部上縁には指掛け用凹部12を穿設し
た例を示す。
ての本体部材１を別に設けた容器本体10口頸部に嵌合さ
せた例を示すもので、又蓋板の左右方向中間部の前端に
は指掛け片11を付設し、又蓋板閉蓋状態でその指掛け片
下方の本体部材前端部上縁には指掛け用凹部12を穿設し
た例を示す。
「考案の効果」 本案は既述構成とするもので、本部部材と平行な溝付き
蓋板とを弯曲させ、かつ弯曲する薄肉ヒンジ６で連結す
るだけでよいから蓋板の弾性反転機構としては極めて簡
易な構造とすることが出来、又本体部材と蓋板とは、本
体部材に底壁を設ける場合を除いて、第２図のように蓋
板を開いた状態で、それ等本体部材と蓋板とを弾性に富
む合成樹脂材で一体成形すればよいからその製造も容易
に行なうことが出来る。更に蓋板５には前端縁から後端
縁まで複数の溝９を穿設したから、それ等溝底壁にも蓋
板弾性変形時の応力が分散することとなって肉薄ヒンジ
６の耐久性を向上させることが出来ると共に、このよう
にして蓋板５の弾性変形は主として肉薄ヒンジ６と複数
溝９の底壁とで行なうこととなるから、溝両側の蓋板部
分肉厚を、さほど肉薄に形成する必要がなく、蓋板回動
に必要な程度の肉厚とすることが出来るから、弾性に富
む合成樹脂材で成形するに拘らず、回動の際に蓋板が撓
み、そのため開閉が不便となるようなことがない。
蓋板とを弯曲させ、かつ弯曲する薄肉ヒンジ６で連結す
るだけでよいから蓋板の弾性反転機構としては極めて簡
易な構造とすることが出来、又本体部材と蓋板とは、本
体部材に底壁を設ける場合を除いて、第２図のように蓋
板を開いた状態で、それ等本体部材と蓋板とを弾性に富
む合成樹脂材で一体成形すればよいからその製造も容易
に行なうことが出来る。更に蓋板５には前端縁から後端
縁まで複数の溝９を穿設したから、それ等溝底壁にも蓋
板弾性変形時の応力が分散することとなって肉薄ヒンジ
６の耐久性を向上させることが出来ると共に、このよう
にして蓋板５の弾性変形は主として肉薄ヒンジ６と複数
溝９の底壁とで行なうこととなるから、溝両側の蓋板部
分肉厚を、さほど肉薄に形成する必要がなく、蓋板回動
に必要な程度の肉厚とすることが出来るから、弾性に富
む合成樹脂材で成形するに拘らず、回動の際に蓋板が撓
み、そのため開閉が不便となるようなことがない。
第１図と第２図は本案器具の第１実施例を示すもので、
第１図Ａは蓋板閉蓋状態での断面図、同図Ｂはその斜視
図、第２図は蓋板開放状態での斜視図、第３図と第４図
は第２実施例を示すもので、第３図は容器体にキャップ
としての本体部材を嵌合させた状態での正面図、第４図
はその平面図、第５図は蓋板弾性反転の説明図である。 １…本体部材、５…蓋板 ６…薄肉ヒンジ
第１図Ａは蓋板閉蓋状態での断面図、同図Ｂはその斜視
図、第２図は蓋板開放状態での斜視図、第３図と第４図
は第２実施例を示すもので、第３図は容器体にキャップ
としての本体部材を嵌合させた状態での正面図、第４図
はその平面図、第５図は蓋板弾性反転の説明図である。 １…本体部材、５…蓋板 ６…薄肉ヒンジ
Claims (1)
- 【請求項１】頂壁２の周縁から周壁３を垂下し、かつ頂
壁２に収納物取出し孔４を穿設した本体部材１と、上記
頂壁に下面を接して頂壁上面を覆合させ、上記取出し孔
を閉塞する蓋板５とからなり、上記頂壁と該頂壁上面を
覆う蓋板５とを左右両側部よりも中間部が高い弯曲壁に
形成すると共に、頂壁後端縁と蓋板後端縁とを弯曲する
薄肉ヒンジ６で連結させ、かつ蓋板に前端縁から後端縁
まで複数の溝９を平行に穿設し、上記頂壁２と蓋板５と
の弯曲を、薄肉ヒンジを中心とする蓋板５の回動によっ
て、蓋板５が逆方向へ弯曲し、かつ蓋板５の上下が逆転
した状態へ弾性反転することが可能な弯曲度に形成し、
又上記本体部材と蓋板５とを弾性に富む合成樹脂材で形
成したことを特徴とする弾性反転する蓋板付き器具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987140676U JPH0634292Y2 (ja) | 1987-09-14 | 1987-09-14 | 弾性反転する蓋板付き器具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987140676U JPH0634292Y2 (ja) | 1987-09-14 | 1987-09-14 | 弾性反転する蓋板付き器具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6447653U JPS6447653U (ja) | 1989-03-23 |
| JPH0634292Y2 true JPH0634292Y2 (ja) | 1994-09-07 |
Family
ID=31405067
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987140676U Expired - Lifetime JPH0634292Y2 (ja) | 1987-09-14 | 1987-09-14 | 弾性反転する蓋板付き器具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0634292Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4503991A (en) * | 1984-01-06 | 1985-03-12 | Michael Joyce | Two part snap hinge |
-
1987
- 1987-09-14 JP JP1987140676U patent/JPH0634292Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6447653U (ja) | 1989-03-23 |
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