JPH06342346A - Icカードのデータ記憶方法及びicカード装置 - Google Patents

Icカードのデータ記憶方法及びicカード装置

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JPH06342346A
JPH06342346A JP5129808A JP12980893A JPH06342346A JP H06342346 A JPH06342346 A JP H06342346A JP 5129808 A JP5129808 A JP 5129808A JP 12980893 A JP12980893 A JP 12980893A JP H06342346 A JPH06342346 A JP H06342346A
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JP5129808A
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Akira Aoki
亮 青木
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ICカードに接続されているバスが1つであ
ってもコントローラの制御によりA−Dコンバータのサ
ンプリング周波数、エンコーダにおける圧縮率を変える
ことで、複数の入力を1つのバスで伝送できるようにす
ると共に、各データにTOCを付加して記録すること
で、ICカードのバスが1つ、或いは少ないビット数で
あっても従来より規定されているICカード周辺のハー
ド構成を変えることなく、ICカードを記憶媒体とした
様々な電子機器を実現することができるようにする。 【構成】 ICカード15に入力データを記憶する際
に、入力データの情報量に応じてICカードのバスを分
割するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばICカードに複
数の情報に記憶したり記憶した複数の情報を読み出した
りするICカードシステムに適用して好適なICカード
のデータ記憶方法及びICカード装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にICカードと呼ばれているものと
しては、バッテリバックアップ付きのRAMカード、シ
ンセサイザ等の波形メモリ、或いはワードプロセッサ等
のプログラムメモリとしてのROMカード、コンピュー
タ(特にノート型パーソナルコンピュータ等)の増設メ
モリ等がある。
【0003】何れのICカードにしても、ICカードの
使用方法としては単にデータを1つのバスでICカード
に供給し、順次ICカードに記憶し、記憶したデータを
再び1つのバスを介して読み出すといった使われ方がな
されている。
【0004】つまり、ICカードでは1つのバスを用い
てデータを記憶するといった使われ方がなされている。
【0005】一方、記憶(記録)媒体としてコンパクト
テープカセットがオーディオ用、データ記録用として広
く用いられている。このコンパクトテープカセットは通
常2チャンネル記録用のカセットテープレコーダで使用
されるときには2チャンネル記録され、MTR(マルチ
・トラック・レコーダ)等の複数チャンネル記録用のカ
セットテープレコーダで使用されるときは複数チャンネ
ルで記録される。尚、現在コンパクトテープカセットを
用いたMTRでは8チャンネル記録ができるようになっ
ているものまである。
【0006】このMTRは複数のヘッドを有し、各ヘッ
ドに夫々ピアノ、ギター、ボーカル等、種々の音声を同
時、或いは別々に供給し、複数のヘッドで磁気テープに
これらを記録し、記録で形成された複数の音声トラック
を複数のヘッドで同時に再生することによって記録した
複数の音声を同時に出力するものである。
【0007】図4に4チャンネルのMTRの一例の外観
斜視図を示す。この図4に示す4チャンネルのMTR
(ミクサ付きのものを例として示す)は、筐体1内にカ
セットデッキ部3が設けられ、各チャンネルの録音或い
は入力レベルを示すためのレベルインディケータ5、定
位や利得等を調整するためボリウム、各チャンネルの入
力音声のレベルを調整するためのフェーダー7、各チャ
ンネルの録音時の録音レベルを調整するためのフェーダ
ー8等を有する。また、リアパネル2には、通常、各チ
ャンネルに対応した入力端子(ホーンジャック、キャノ
ン等)、或いは信号の入出力端子等が設けられている。
【0008】MTRを用いた録音方法としては様々な録
音方法があるが、最も簡単な方法としては、各チャンネ
ルに対応して入力された音声をコンパクトテープカセッ
ト4に記録しておき、フェーダー7を再生時の再生レベ
ル調整用に、ボリウム6で複数チャンネルを左右に振り
分けるよう設定しておき、コンパクトテープカセット4
を再生してその再生レベルを調整し、調整した再生音声
を左右の2チャンネルでミックスして出力(ミックスダ
ウン)し、これをアンプを介してスピーカに、或いは他
の2チャンネルのマスターテープレコーダ等に供給する
方法がある。
【0009】つまり、ピアノ、ベース、ドラムス、ボー
カル等の音声を録音しておき、再生時に左右チャンネル
に調整して振り分けると共に、フェーダー7を用いてレ
ベル調整、例えばボーカルのレベルを大きく、ドラムス
のレベルを抑え目にする等を行い、その結果出力される
2チャンネルの音声をスピーカから出力したり、記録し
たりする。
【0010】つまり、コンパクトテープカセットは使用
される機器のバス(チャンネル)の数に応じたチャンネ
ルで記録されるようになっており、これに対してICカ
ードは1つのバスで1つのデータを記憶するようになっ
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、IC
カードは1つのデータを1つのバスを用いて記憶するよ
うになっているので、例えばMTRのように、複数のデ
ータを同時に、或いは時間軸上において同一の位置に記
憶することができないという不都合があった。
【0012】本発明はこのような点を考慮してなされた
もので、複数のデータを同時に、或いは時間軸上におい
て同一の位置に記憶することのできるICカードのデー
タ記憶方法及びICカード装置を提案しようとするもの
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明ICカードのデー
タ記憶方法は、ICカード15に入力情報を記憶する際
に、入力情報の情報量に応じてICカード15のバスを
分割するようにしたものである。
【0014】また本発明ICカード装置は、複数の入力
情報を圧縮する圧縮手段12と、この圧縮手段12から
の複数の圧縮情報をバスの1或いは複数ビットに夫々割
り当てる割当手段13と、この割当手段13からの出力
をICカード15に記憶させる記憶手段16とを有する
ものである。
【0015】更に上述において本発明ICカード装置
は、圧縮手段12での圧縮率及び割当手段13における
複数の圧縮情報に対して夫々割り当てるバスのビット数
を指定する指定手段10、11を設けたものである。
【0016】更に上述において本発明ICカード装置
は、ICカード15に記憶された記憶情報を読み出す読
み出し手段16と、この読み出し手段16で読み出され
た記憶情報をデコードするデコード手段17、18とを
設けたものである。
【0017】
【作用】上述せる本発明の方法によれば、ICカード1
5に入力情報を記憶する際に、入力情報の情報量に応じ
てICカード15のバスを分割する。
【0018】また本発明の構成によれば、複数の入力情
報を圧縮手段12で圧縮し、この圧縮手段12からの複
数の圧縮情報を割当手段13でバスの1或いは複数ビッ
トに夫々割り当て、この割当手段13からの出力を記憶
手段16でICカード15に記憶させる。
【0019】更に上述において本発明の構成によれば、
指定手段10、11により、圧縮手段12での圧縮率及
び割当手段13における複数の圧縮情報に対して夫々割
り当てるバスのビット数を指定する。
【0020】更に上述において本発明の構成によれば、
ICカード15に記憶された記憶情報を読み出し手段1
6で読み出し、この読み出し手段16で読み出された記
憶情報をデコード手段17、18でデコードする。
【0021】
【実施例】以下に、図1を参照して本発明ICカードの
データ記憶方法及びICカード装置の一実施例について
詳細に説明する。
【0022】この図1において、10は例えばテン・キ
ー、キーボード、ポインティング・デバイス等の入力部
で、後述する複数の入力データの圧縮率や複数の入力デ
ータのバス(16或いは32ビット)の何ビットに割り
当てるかの指定やサンプリング周波数等の指定の他、電
子機器として一般に備えている各種操作を行うためのも
のである。
【0023】この入力部10からの入力情報はコントロ
ーラ11に供給される。このコントローラ11は入力部
10からの各種操作指定に基いて例えば記憶、再生等の
動作を開始させたり、上述したように、サンプリング周
波数や圧縮率の制御、後述するTOC(テーブル・オブ
・コンテンツ)情報の付加等を行う。
【0024】図に示す例においてはアナログ信号、例え
ば音声や映像信号を記憶、再生する場合について示して
おり、従って、複数の入力端子I1〜Inに対応して複
数のA−DコンバータAD1〜ADnを設けている。従
って、もしディジタル信号、例えばディジタル音声や映
像信号を入力する端子を設ける場合は、ディジタル入力
用の端子を設け、A−DコンバータAD1〜ADnの出
力とディジタル信号とを切り換えるためのセレクタ等を
設ければ良い。
【0025】また、A−DコンバータAD1〜ADnは
夫々コントローラ11から供給されるサンプリングクロ
ック信号により、入力されるアナログ信号をディジタル
信号に変換する。これらA−DコンバータAD1〜AD
nの出力はエンコーダ12に供給される。
【0026】エンコーダ12は例えばA−Dコンバータ
AD1〜ADnから供給されるディジタル信号を固定長
となる圧縮処理により圧縮する。このとき、このエンコ
ーダ12はコントローラ11からの圧縮率を示す制御信
号に基いた圧縮率となるように圧縮を行う。つまり、1
つのデータが16ビットデータの場合に、2ビット、或
いは4ビット等のデータになるように圧縮する。つま
り、A−DコンバータAD1〜ADnのサンプリング周
波数とエンコーダ12の圧縮処理によって1つの入力デ
ータのビット数を可変することができる。
【0027】尚、単純に圧縮するだけでなく、DCT
(離散コサイン変換)、ADRC(アダプティブ・ダイ
ナミック・レンジ・コーディング)、ランレングスやハ
フマン符号化等の圧縮方法を用い、且つ、各トラックの
データに関して一定のビット数となるように制御するよ
うにしても良い。
【0028】このエンコーダ12の出力はマルチプレク
サ13に夫々供給される。マルチプレクサ13はコント
ローラ11からの制御信号に基いて各圧縮データをバス
の1つ或いは複数ビットに割り当てると共に、各データ
の先頭にコントローラ11から供給されるTOC(テー
ブル・オブ・コンテンツ)データを付加して出力する。
マルチプレクサ13の出力は例えば16或いは32ビッ
トのバスとなっており、このバス及びカードスロットル
14を介して複数の圧縮データがICカード15に供給
されるようになっている。
【0029】このICカード15としては例えばフラッ
シュメモリ(EEPROM)、バッテリバックアップ付
きRAM、図示しない機器の電源回路から供給される電
源によって動作するようになっているRAM、或いはP
ROMやワンタイムROM等でも良い。このICカード
15は制御回路16からの記憶用のアドレス信号でデー
タが記憶され、また読み出し用のアドレスで記憶してい
るデータの読み出しが制御される。
【0030】この制御回路16に対する記憶、読み出し
の開始指示は、入力部10で指定できるものとすればコ
ントローラ11からの制御信号で制御され、もし入力部
10以外の図示しない入力部で指定できるものとすれ
ば、その入力部からの制御信号で直接データの記憶、読
み出しができるようにしても良い。
【0031】ICカード15から読み出されたデータは
デマルチプレクサ17に供給される。このデマルチプレ
クサ17はICカード15からカードスロットル14を
介して供給される夫々先頭のTOCに基いて、バスの構
成ビットの内第何ビットから第何ビットまでがどのチャ
ンネルかを判断し、後述するセレクタ19の選択動作を
制御すると共に、各TOCの次に夫々供給されるデータ
をデコーダ18に供給する。
【0032】デコーダ18はデマルチプレクサ17から
の各圧縮データから元のデータを再現し、再現した元の
データをデマルチプレクサ17から供給されるチャンネ
ル情報に基いてD−AコンバータDA1〜DAnに夫々
供給する。D−AコンバータDA1〜DAnに供給され
たディジタル信号はこれらD−AコンバータDA1〜D
Anによって夫々元のアナログ信号に変換され、この後
セレクタ19に供給される。尚、図示せずも、これらD
−AコンバータDA1〜DAnの変換用クロックはコン
トローラ11から供給されるものとする。
【0033】セレクタ19はデマルチプレクサ17から
の制御信号、例えばどのラインが音声或いは映像信号か
を示す信号によって、入力されたアナログ信号が音声か
映像かを認識し、映像の場合はモニタ(テレビジョンモ
ニタ等)21に供給し、音声の場合はミクサ20に供給
する。
【0034】ミクサ20はセレクタ19から供給される
音声信号を例えば図示しないフェーダーやボリウム等で
2チャンネル音声にするようになっており、このミクサ
20からの2チャンネル音声信号は増幅回路22を介し
てスピーカ23に供給され、スピーカ23から音声とし
て出力される。尚、図1においては説明の便宜上スピー
カを1つだけ示した。
【0035】ここで、ICカード15にどのようにデー
タが記録されるかを図3を参照して説明する。
【0036】図3に示すように、ICカード15にデー
タを供給するバスはコントローラ11によるA−Dコン
バータAD1〜ADnのサンプリング周波数及びエンコ
ーダ12における圧縮率の制御によって分割されること
になる。つまり、バスが1つであっても、1つのバスを
分割して複数のチャンネルを割り当てることにより、例
えば上述したMTRのように、複数の入力データを複数
のバスを介して処理することができるようになるのであ
る。
【0037】図に示すように、1つのバスを複数に分割
した場合、分割された各バスの一部のデータは夫々トラ
ック(チャンネル)1、トラック(チャンネル)2、・
・・・トラック(チャンネル)nのデータとされること
になる。従って、ICカード15の記憶エリアはこれに
対応してトラック1〜トラックnに分割され、各トラッ
ク1〜トラックnに対応した記憶エリアの先頭にはTO
C、続いてデータが記憶される。この記憶の順序である
が、この図3に示す例においては、垂直方向のアドレス
があるアドレスのときに、水平方向のアドレスが順次イ
ンクリメントし、水平方向のアドレスが最高位となった
ときに垂直方向のアドレスがインクリメントするように
なっている。この場合、デマルチプレクサ17において
は垂直方向のアドレスが同一のデータが全て読み出され
るまで保持し、同一の垂直方向のアドレスのデータが揃
ったところでデコーダ18に供給するような機能を持た
せても良い。
【0038】TOCは上述したが、そのトラックのデー
タのトラック番号(或いはチャンネル番号)、ビット
数、音声或いは映像の別等のデータで構成するようにす
る。
【0039】次に図1に示した音声も映像も処理するこ
とのできるICカード装置の動作について説明する。
【0040】入力部10からサンプリング周波数や圧縮
率の指定が入力され、更に記憶を指令するコマンドが入
力されると、コントローラ11はA−DコンバータAD
1〜ADnに供給するクロック信号の周波数を指定周波
数にセットし、更にエンコーダ12に圧縮率を示す制御
信号を供給する。
【0041】この後、入力端子I1〜Inを介して供給
されるアナログ音声や映像信号はA−DコンバータAD
1〜ADnによってディジタル信号に変換される。この
ディジタル信号はエンコーダ12に供給され、エンコー
ダ12において指定された圧縮率で圧縮され、所定ビッ
ト長のデータに変換され、この後マルチプレクサ13に
夫々供給される。
【0042】マルチプレクサ13はコントローラ11か
らのTOC情報をバスの対応部分に出力すると共に、コ
ントローラ11からの制御信号によってエンコーダ12
からの各データをバスの対応部分に振り分ける。マルチ
プレクサ13からの夫々TOC情報を先頭にした各トラ
ック(チャンネル)のデータ列はカードスロットル14
を介してICカード15に供給され、制御回路16から
の記憶用のアドレス信号によって図3に示したようにト
ラック毎に記憶される。
【0043】続いて入力部10から再生の指令が供給さ
れると、コントローラ11は制御回路16に読み出しの
開始を示す制御信号を供給する。制御回路16はコント
ローラ11から読み出しの開始を示す制御信号を受け取
ると、ICカード15に対して読み出しアドレス信号を
供給する。制御回路16からの読み出しアドレス信号が
供給されると、ICカード15からは順次各トラックに
対応したTOC及びデータが出力され、この出力データ
がデマルチプレクサ17に供給される。
【0044】デマルチプレクサ17はICカード15か
らのデータをTOCに基いてデコーダ18に供給する。
デコーダ18はデマルチプレクサ17からのデータをT
OCに基いて夫々伸長処理して元のデータを得、これら
のデータをD−AコンバータDA1〜DAnに夫々供給
する。D−AコンバータDA1〜DAnに供給された各
トラックのデータはアナログ信号に変換された後にセレ
クタ19に供給される。
【0045】セレクタ19に供給されたアナログはデマ
ルチプレクサ17からの音声或いは映像を示す信号によ
って映像の場合はモニタ21に、音声の場合はミクサ2
0に夫々供給される。モニタ21に供給された映像信号
はその管面上に画像として映出される。また、ミクサ2
0に供給された音声信号はこのミクサ20において定
位、サウンドエフェクト、利得、左右チャンネルの振り
分け等の処理が施された後に2チャンネル音声信号とし
て増幅回路22を介してスピーカ23に供給され、音声
として出力される。
【0046】図2は図4に示したコンパクトテープカセ
ットを用いた4トラックのMTRとは異なり、ICカー
ド15を記憶媒体としたMTRを示す外観斜視図であ
る。
【0047】この図2に示すICカード15を用いた4
トラックのMTR(ミクサ付きのものを例として示す)
は、筐体30内にカードスロットル14が設けられ、各
トラックの録音或いは入力レベルを示すためのレベルイ
ンディケータ34、定位や利得等を調整するためボリウ
ム33、各トラックの入力音声のレベルを調整するため
のフェーダー32、各トラックの録音時の録音レベルを
調整するためのフェーダー35等を有する。また、リア
パネル31には、通常、各トラックに対応した入力端子
(ホーンジャック、キャノン等)、或いは信号の入出力
端子等が設けられている。
【0048】この図2に示すMTRの動作を最も簡単な
録音処理、つまり、4つの入力音声信号をICカード1
5に記憶し、それを再生して2チャンネルの音声信号に
加工して出力する場合の動作について図1の音声処理系
をも参照して説明する。
【0049】先ず、リアパネル31の音声入力端子(キ
ャノンコネクタやホーンジャック等)に例えばピアノ、
ボーカル、ベース、ドラムス(通常は複数チャンネルが
必要であろう)等合計4つの音声出力用のプラグを接続
する。通常、ピアノ、ボーカル、ドラムス等は専用のマ
イクロフォンを用いて音声を得、ベースがエレクトリッ
クベースの場合はその出力端子に接続したシールド線を
プリアンプ等に接続し、更にプリアンプの出力端子を接
続することになる。
【0050】次に、図1に示した入力部10からサンプ
リング周波数及び圧縮率等のパラメータを入力する。こ
こで、A−DコンバータAD1〜ADn(この場合nは
4となる)のサンプリング周波数を例えば44.1KH
z、16ビット出力とし、ICカード15のバスのビッ
ト数を16ビットとしている場合、エンコーダ12の圧
縮率は1/4となる。
【0051】つまり、この場合A−DコンバータはAD
1〜AD4まで夫々16ビットのディジタルデータの出
力があり、ICカード15のバスのビット数は16ビッ
トなので、この16ビットのバスに対して供給されるビ
ット数は16×4ビット=64ビットとなるので、この
ままではICカード15に1トラック分の音声信号しか
記憶することができない。そこで、エンコーダ12にお
いて圧縮を行って4つのトラックのデータを全て4ビッ
トに圧縮するわけである。尚、圧縮率はトラック毎に可
変できるので、例えばベースの音声のようにレベルが低
域に集中するような音声の場合にはビット数が最も少な
くなるようにし、例えばボーカルのようにその音楽の主
体となる音声には他の音声よりも多くのビット数を与え
るようにしても良い。
【0052】さて、エンコーダ12で4ビットずつに圧
縮されたディジタル音声データはマルチプレクサ13に
おいてコントローラ11からのTOCが付加された後I
Cカード15に順次記憶される。
【0053】次に、入力部10から再生の指定があった
場合は、コントローラ11が制御回路16に読み出し開
始を示す制御信号を供給する。制御信号16から読み出
しアドレス信号がICカード15に供給されると、IC
カード15に記憶されている各トラックのTOC及びデ
ィジタル音声データは夫々読み出されてデマルチプレク
サ17、続いてデコーダ18に供給されて伸長されて元
の16ビットのデータに復元される。
【0054】これら16ビットディジタル音声データは
D−AコンバータDA1〜DA4に夫々供給されて元の
アナログ音声信号に変換され、この後ミクサ20に供給
され、上述した処理を経て2チャンネル音声信号として
スピーカ23から出力される。尚、MTRの場合は図1
示すセレクタやモニタ21は必要なくなる。
【0055】このように本例においては、ICカード1
5に接続されているバスが1つであってもコントローラ
11の制御によりA−DコンバータAD1〜ADnのサ
ンプリング周波数、エンコーダ12における圧縮率を変
えることで、複数の入力を1つのバスで伝送できるよう
にすると共に、各データにTOCを付加して記録するよ
うにしたので、ICカード15のバスが1つ、或いは少
ないビット数であっても従来より規定されているICカ
ード15周辺のハード構成を変えることなく、ICカー
ド15を記憶媒体とした様々な電子機器を実現すること
ができる。
【0056】ところで、上述の例においては、ICカー
ド15を記憶媒体する電子機器として映像及び音声の記
録再生機(図1参照)やMTR(図2参照)を示した
が、例えば携帯用の録音再生機(コンパクトテープカセ
ットを用いるものとしてはヘッドフォンステレオ等があ
る)やからおけ機器等でも良い。
【0057】コンパクトテープカセットを用いるヘッド
フォンステレオに本発明を適用した場合、現在、一般に
出回っているコンパクトテープカセットを用いるヘッド
フォンステレオよりもずっと小さいものを得ることがで
きると共に、コンパクトテープカセットで問題となるジ
ッタ等は全くなくなる。また、上述のように、映像や音
声のみならず、文字情報やコンピュータ情報でも良い。
【0058】また、からおけ機器に適用する場合、IC
カードとしてはROMカードで良い。また、ROMカー
ドだけを用いる機器としては再生専用の機器となるの
で、例えば現在市販されているレコードやCD−DAデ
ィスクにの代わりにICカードをメディアとすることが
できる。更に、この場合、機器に書き換えを行う機能を
設ければ(但しEEPROMやPROMの場合)、例え
ば音楽ソフトであればボーカルの部分だけを自分で歌っ
たものに変えることで、本格的な演奏と自分の歌声を合
わせた新たな自分だけのメディアを得ることも可能とな
り、今まで専門的な知識を有する難しい機器、例えばマ
ニア向け、或いは業務用の録音再生機(MTR等)を用
いてしかできなかったことが簡単な機器及び操作で実現
できるようになる。
【0059】また、上述の例においてはA−Dコンバー
タAD1〜ADn及びD−AコンバータDA1〜DAn
のクロック信号の周波数を可変できる場合について説明
したが、固定でも良い。
【0060】尚、上述の実施例は本発明の一例であり、
本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取
り得ることは勿論である。
【0061】
【発明の効果】上述せる本発明によれば、ICカードに
入力情報を記憶する際に、入力情報の情報量に応じてI
Cカードのバスを分割するようにしたので、ICカード
の入出力に関連したハード構成を変えることなく、IC
カードを記憶媒体とした様々な電子機器を実現すること
ができ、また、その場合、記録媒体を駆動するための機
構は全く必要としないので、コストを削減できると共
に、装置を最も小型軽量のものにできる。また、磁気テ
ープやディスクを記録媒体とした機器で生じる再生時の
ジッタを完全に排除することができ、良好な再生を行う
ことのできる装置を得ることができる。
【0062】また上述せる本発明によれば、複数の入力
情報を圧縮手段で圧縮し、この圧縮手段からの複数の圧
縮情報を割当手段でバスの1或いは複数ビットに夫々割
り当て、この割当手段からの出力を記憶手段でICカー
ドに記憶させるようにしたので、ICカードのバスのビ
ット数よりも入力のビット数が多くても良好に記憶する
ことができる。
【0063】更に上述において本発明によれば、指定手
段により、圧縮手段での圧縮率及び割当手段における複
数の圧縮情報に対して夫々割り当てるバスのビット数を
指定するようにしたので、例えば使用者が複数の入力情
報に対し、その重要度に応じたビット数を割り当てるこ
となどができ、使用者に使い勝手の良い機器を提供する
ことができる。
【0064】更に上述において本発明によれば、ICカ
ードに記憶された記憶情報を読み出し手段で読み出し、
この読み出し手段で読み出された記憶情報をデコード手
段でデコードするようにしたので、ICカードを用いた
再生機を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ICカードのデータ記憶方法及びICカ
ード装置の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明ICカードのデータ記憶方法及びICカ
ード装置をMTRに適用した例を示す外観斜視図であ
る。
【図3】本発明ICカードのデータ記憶方法及びICカ
ード装置の一実施例の説明に供する記憶フォーマットの
例を示す説明図である。
【図4】コンパクトテープカセットを用いたMTR(マ
ルチ・トラック・レコーダ)の例を示す外観斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 入力部 11 コントローラ 12 エンコーダ 13 マルチプレクサ 15 ICカード 16 制御回路 17 デマルチプレクサ 18 デコーダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICカードに入力情報を記憶する際に、
    入力情報の情報量に応じて上記ICカードのバスを分割
    するようにしたことを特徴とするICカードのデータ記
    憶方法。
  2. 【請求項2】 複数の入力情報を圧縮する圧縮手段と、 この圧縮手段からの複数の圧縮情報をバスの1或いは複
    数ビットに夫々割り当てる割当手段と、 この割当手段からの出力をICカードに記憶させる記憶
    手段とを有することを特徴とするICカード装置。
  3. 【請求項3】 上記圧縮手段での圧縮率及び上記割当手
    段における上記複数の圧縮情報に対して夫々割り当てる
    バスのビット数を指定する指定手段を設けたことを特徴
    とする請求項2記載のICカード装置。
  4. 【請求項4】 上記ICカードに記憶された記憶情報を
    読み出す読み出し手段と、 この読み出し手段で読み出された記憶情報をデコードす
    るデコード手段とを設けたことを特徴とする請求項2記
    載のICカード装置
JP5129808A 1993-05-31 1993-05-31 Icカードのデータ記憶方法及びicカード装置 Pending JPH06342346A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0922589A (ja) * 1995-05-22 1997-01-21 At & T Ipm Corp 音楽チップ用のデータプロトコル
JP2013196061A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Fujitsu Ltd データ作成装置、データ作成方法、およびデータ作成プログラム

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