JPH06341513A - ドライブ軸の支持構造 - Google Patents

ドライブ軸の支持構造

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JPH06341513A
JPH06341513A JP5152771A JP15277193A JPH06341513A JP H06341513 A JPH06341513 A JP H06341513A JP 5152771 A JP5152771 A JP 5152771A JP 15277193 A JP15277193 A JP 15277193A JP H06341513 A JPH06341513 A JP H06341513A
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JP
Japan
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differential
transmission
shaft
drive shaft
case
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JP5152771A
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Inventor
Satokazu Ubagaya
聡和 祖母谷
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、自動化設備や冶具、特別
な技術を要することなくドライブ軸の組付時にシール体
が損傷することを防止し得て、また、シール体への泥水
等の被着を防止し得てシール機能の低下を回避し得て、
さらに、泥水等の浸入を阻止し得てオイルの潤滑機能を
確保することにある。 【構成】 このため、この発明は、デフケースのデフ側
軸支部先端側にジャーナル部とシール体のオイル用リッ
プ部との間に位置される保護体を設け、また、ドライブ
軸にオイル用リップ部の摺接される介装体を設け、シー
ル体の外側を覆う被覆体を設け、さらに、シール体の外
側を覆う被覆体に摺接されるダスト用リップ部をシール
体に設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はドライブ軸の支持構造
に係り、特にドライブ軸の組付時にシール体が損傷する
ことを防止し得て、また、シール機能の低下を回避し得
て、さらに、オイルの潤滑機能を確保し得るドライブ軸
の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、エンジンの発生する駆
動力を変速機により運転状態に応じて所要に取出し、デ
ファレンシャル装置を介してドライブ軸に伝達してい
る。この変速機には、変速機ケース内にデファレンシャ
ル装置を備え、このデファレンシャル装置にドライブ軸
を支持しているものがある。
【0003】このような変速機としては、例えば、図4
・図5に示すものがある。図5において、102は変速
機、104はデファレンシャル装置である。変速機10
2は、変速機ケース106を構成する変速機第1ケース
部106−1と変速機第2ケース部106−2とに、並
行に配設されたメイン軸108とカウンタ軸110と
を、夫々メイン第1・第2軸受112−1・112−2
とカウンタ第1・第2軸受114−1・114−2とに
より軸支している。なお、符号106−3は、変速機第
3ケース部たる変速機カバーである。
【0004】変速機102は、メイン軸108及びカウ
ンタ軸110間に複数段の変速ギヤ列116を設け、こ
れら複数段の変速ギヤ列116を選択的に切換噛合させ
る複数の切換機構118を設けている。前記カウンタ軸
110の出力端には、終減速ギヤ列120の終減速ドラ
イブギヤ122が設けられている。終減速ギヤ列120
の終減速ドリブンギヤ124は、変速機102の変速機
ケース106内に設けられたデファレンシャル装置10
4のデフケース126に固定されている。
【0005】デファレンシャル装置104のデフケース
126は、図4に示す如く、変速機102の変速機ケー
ス106に軸支されている。変速機ケース106の変速
機第1・第2ケース部106−1・106−2には、夫
々変速機側第1・第2支持部128−1・128−2を
設けている。前記デフケース126には、デフ側第1・
第2軸支部130−1・130−2を設けている。デフ
側第1・第2軸支部130−1・130−2は、変速機
側第1・第2支持部128−1・128−2に、夫々デ
フ第1・第2軸受132−1・132−2により軸支し
て設けている。
【0006】前記デファレンシャル装置104のデフケ
ース126内には、デフギヤ列134を軸支している。
デフギヤ列134は、デフピニオンギヤ136−1・1
36−2をデフピニオン軸138により軸支して設け、
デフサイドギヤ140−1・140−2をデフケース1
26に軸支して設けている。
【0007】デファレンシャル装置104には、ドライ
ブ軸142−1・142−2を支持するために、デフサ
イドギヤ140−1・140−2にギヤ側スプライン孔
144−1・144−2を形成し、デフケース126の
デフ側第1・第2軸支部130−1・130−2にデフ
側軸支孔146−1・146−2を形成している。
【0008】前記ドライブ軸142−1・142−2に
は、基端側に軸側スプライン部148−1・148−2
を設けるとともにこの軸側スプライン部148−1・1
48−2に連続してジャーナル部150−1・150−
2を設けている。
【0009】ドライブ軸142−1・142−2は、軸
側スプライン部148−1・148−2をデフサイドギ
ヤ140−1・140−2のギヤ側スプライン孔144
−1・144−2にスプライン嵌合させるとともに、ジ
ャーナル部150−1・150−2をデフ側軸支部13
0−1・130−2のデフ側軸支孔146−1・146
−2に嵌挿することにより、支持して設けている。ドラ
イブ軸142−1・142−2の先端側は、図示しない
車輪に連絡される。
【0010】また、前記変速機第1・第2ケース部10
6−1・106−2には、デフ第1・第2軸受132−
1・132−2の装着された変速機側第1・第2支持部
128−1・128−2よりも外側に位置させて、変速
機側第1・第2取付部152−1・152−2を設けて
いる。変速機側第1・第2取付部152−1・152−
2には、シール体154−1・154−2を取付けて設
けている。
【0011】シール体154−1・154−2には、オ
イル用リップ部156−1・156−2を設けている。
オイル用リップ部156−1・156−2は、ジャーナ
ル部150−1・150−2に連設されたオイル用摺接
部158−1・158−2のオイル用摺接面160−1
・160−2に摺接され、変速機ケース106内とドラ
イブ軸142−1・142−2との間をシールする。
【0012】このようなデファレンシャル装置として
は、例えば、実公平4−21708号公報に開示される
ものがある。この公報に開示されるものは、変速機の副
軸の挿入ケースへ臨む部分とクラッチケースへ突出する
部分に大小2つの出力歯車を結合し、差動歯車装置のキ
ャリヤケースに遊回転支持した小大2つの歯車を大小2
つの出力歯車に噛み合せ、クラッチにより小大2つの歯
車を選択的にキャリヤケースに回転結合可能にして副変
速機を構成し、同時に終減速比を従来のFR車両の後軸
の終減速機に適合させることにより、FF車両のトラン
スアクスルと互換性を有する四輪駆動車両のトランスア
クスルを実現し、製造コストの低減を図るものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記図4・
図5に示すデファレンシャル装置104にドライブ軸1
42−1・142−2を組付ける際には、ドライブ軸1
42−1・142−2基端側の軸側スプライン部148
−1・148−2を変速機第1・第2ケース部106−
1・106−2に取付けられたシール体154−1・1
54−2内に挿入し、デフサイドギヤ140−1・14
0−2のギヤ側スプライン孔144−1・144−2に
スプライン嵌合させている。
【0014】ところが、ドライブ軸142−1・142
−2をデファレンシャル装置104に組付ける際に、作
業者が不慣れ等の場合には、軸側スプライン部148−
1・148−2が中心からずれる等の理由によって、シ
ール体154−1・154−2のオイル用リップ部15
6−1・156−2を傷付けてしまい、オイル漏れの原
因となる問題があった。
【0015】このような問題に対処するものとしては、
自動化設備による組付けの自動化やオイルプロテクタ等
の冶具を使用して組付ることが考えられる。
【0016】しかし、自動化設備の設置は、コストの上
昇を招く不都合がある。また、冶具の使用は、構築上の
問題や作業者への冶具使用技術の指導を必要とすること
により、容易に実施し難い不都合がある。さらに、シー
ル体154−1・154−2は、変速機第1・第2ケー
ス部106−1・106−2にデフ第1・第2軸受13
2−1・132−2よりも外側に位置させて取付けてい
ることにより、走行時に跳ね上げられた泥水等が被着し
やすくシール機能の招く不都合があるとともに、被着し
た泥水等が浸入してオイルの潤滑機能の低下を招く不都
合がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、変速機の変速機ケースの
変速機側支持部にデファレンシャル装置のデフケースの
デフ側軸支部をデフ軸受により軸支して設け、前記デフ
ケース内に軸支されるデフサイドギヤのギヤ側スプライ
ン孔にドライブ軸基端側の軸側スプライン部をスプライ
ン嵌合させるとともに前記デフ側軸支部のデフ側軸支孔
に前記軸側スプライン部に連設されたジャーナル部を軸
支して設け、前記変速機ケース内とドライブ軸との間を
シールするシール体を前記変速機側支持部よりも外側の
変速機側取付部に取付けて設けたドライブ軸の支持構造
において、前記デフ側軸支部先端側に前記ジャーナル部
とシール体のオイル用リップ部との間に位置される保護
体を設けたことを特徴とし、また、前記ドライブ軸の支
持構造において、前記デフ側軸支部先端側に前記ジャー
ナル部とシール体のオイル用リップ部との間に位置され
る保護体を形成して設け、前記ドライブ軸に前記オイル
用リップ部の摺接される介装体を設け、前記シール体の
外側を覆う被覆体を設けたことを特徴とし、さらに、前
記ドライブ軸の支持構造において、前記デフ側軸支部先
端側に前記ジャーナル部とシール体のオイル用リップ部
との間に位置される保護体を設け、前記ドライブ軸に前
記オイル用リップ部の摺接される介装体を設け、前記シ
ール体の外側を覆う被覆体を設け、この被覆体に摺接さ
れるダスト用リップ部を前記シール体に設けたことを特
徴とする。
【0018】
【作用】この発明の構成によれば、デフケースのデフ側
軸支部先端側にジャーナル部とシール体のオイル用リッ
プ部との間に位置される保護体を設けたことにより、こ
の保護体によって、ドライブ軸を組付ける際に軸側スプ
ライン部がシール体のオイル用リップ部に接触すること
を回避できる。また、前記ドライブ軸の支持構造におい
て、ドライブ軸にオイル用リップ部の摺接される介装体
を設け、シール体の外側を覆う被覆体を設けたことによ
り、この被覆体によって、走行時に跳ね上げられた泥水
等がシール体に被着することを防止できる。さらに、前
記ドライブ軸の支持構造において、シール体の外側を覆
う被覆体に摺接されるダスト用リップ部をシール体に設
けたことにより、被覆体とダスト用リップ部とによるシ
ール機能によって、走行時に跳ね上げられた泥水等が浸
入することを防止できる。
【0019】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を説明
する。図1〜図3は、この発明の実施例を示すものであ
る。図3において、2は変速機、4はこの変速機2に備
えられたデファレンシャル装置、6は変速機ケースであ
る。変速機ケース6は、変速機第1ケース部6−1と変
速機第2ケース部6−2と変速機第3ケース部たる変速
機カバー6−3とからなる。
【0020】変速機2には、変速機第1ケース部6−1
の第1ケース部壁6−1Aと変速機第2ケース部6−2
の第2ケース部壁6−2Aとに、図示しないエンジンか
らの動力がクラッチ(図示せず)を介して入力されるメ
イン軸8とこのメイン軸8に並行なカウンタ軸10と
を、夫々メイン第1・第2軸受12−1・12−2とカ
ウンタ第1・第2軸受14−1・14−2とにより軸支
している。
【0021】変速機2は、メイン軸8及びカウンタ軸1
0間に、エンジン側から順次に1速ギヤ列16とリバー
スギヤ列18と2速ギヤ列20と3速ギヤ列22と4速
ギヤ列24と5速ギヤ列26とを設け、これら各ギヤ列
16〜26を選択的に切換噛合させる1速・2速切換機
構28と3速・4速切換機構30と5速切換機構32と
リバース切換機構36とを設けている。
【0022】前記カウンタ軸10の出力端には、終減速
ギヤ列38の終減速ドライブギヤ40が設けられてい
る。終減速ギヤ列40の終減速ドライブギヤ40に噛合
される終減速ドリブンギヤ42は、変速機ケース6内に
設けられたデファレンシャル装置4のデフケース44に
ギヤ取付ボルト46により固定されている。
【0023】デファレンシャル装置4のデフケース44
は、図1・図2に示す如く、変速機ケース6に軸支され
ている。変速機ケース6の変速機第1・第2ケース部6
−1・6−2には、夫々変速機側第1・第2支持部48
−1・48−2を設けている。前記デフケース44に
は、デフ側第1・第2軸支部50−1・50−2を設け
ている。デフ側第1・第2軸支部50−1・50−2
は、変速機側第1・第2支持部48−1・48−2に、
夫々デフ第1・第2軸受52−1・52−2により軸支
して設けている。
【0024】前記デファレンシャル装置4のデフケース
44内には、デフギヤ列54を軸支している。デフギヤ
列54は、デフピニオンギヤ56−1・56−2とデフ
サイドギヤ58−1・58−2とからなり、デフピニオ
ンギヤ56−1・56−2をデフケース44に固定され
たデフピニオン軸60に軸支して設け、このデフピニオ
ンギヤ56−1・56−2に噛合されるデフサイドギヤ
58−1・58−2をデフケース44のギヤ支持部62
−1・62−2に軸支して設けている。
【0025】このデファレンシャル装置4には、ドライ
ブ軸64−1・64−2を支持するために、デフサイド
ギヤ58−1・58−2にギヤ側スプライン孔66−1
・66−2を形成し、デフケース44のデフ側第1・第
2軸支部50−1・50−2にギヤ側スプライン孔66
−1・66−2に一致させてデフ側軸支孔68−1・6
8−2を形成している。
【0026】前記ドライブ軸64−1・64−2には、
基端側に軸側スプライン部70−1・70−2を設ける
とともにこの軸側スプライン部70−1・70−2に連
続してジャーナル部72−1・72−2を設けている。
【0027】前記ドライブ軸64−1・64−2は、基
端側の軸側スプライン部70−1・70−2をデフサイ
ドギヤ58−1・58−2のギヤ側スプライン孔66−
1・66−2にスプライン嵌合させるとともに、軸側ス
プライン部70−1・70−2に連設されたジャーナル
部72−1・72−2をデフ側軸支部50−1・50−
2のデフ側軸支孔68−1・68−2に嵌挿することに
より、支持して設けている。なお、ドライブ軸64−1
・64−2の先端側は、図示しない車輪に連絡される。
【0028】また、前記変速機第1・第2ケース部6−
1・6−2には、デフ第1・第2軸受52−1・52−
2の装着された変速機側第1・第2支持部48−1・4
8−2よりも外側に位置させて、変速機側第1・第2取
付部74−1・74−2を設けている。変速機側第1・
第2取付部74−1・74−2には、シール体76−1
・76−2を取付けて設けている。シール体76−1・
76−2は、オイル用リップ部78−1・78−2によ
って、変速機ケース6内とドライブ軸64−1・64−
2との間をシールする。
【0029】このようなドライブ軸64−1・64−2
の支持構造において、デフケース44のデフ側第1・第
2軸支部50−1・50−2先端側には、保護体80−
1・80−2を設けている。この実施例においては、デ
フ側第1・第2軸支部50−1・50−2の先端側を延
長することにより、ジャーナル部72−1・72−2と
シール体76−1・76−2のオイル用リップ部78−
1・78−2との間に位置されるよう、デフ側第1・第
2軸支部50−1・50−2の先端側に保護体80−1
・80−2を一体的に形成して設けている。
【0030】また、前記ドライブ軸64−1・64−2
は、第1・第2デフ軸受52−1・52−2よりも外側
に位置されるシール体76−1・76−2のオイル用リ
ップ部78−1・78−2に達する長さに、前記ジャー
ナル部72−1・72−2を形成して設けている。つま
り、ジャーナル部72−1・72−2は、デフ側第1・
第2軸支部50−1・50−2の先端側に延長して形成
された保護体80−1・80−2の長さだけ、先端側に
延長して形成している。
【0031】前記ドライブ軸64−1・64−2には、
ジャーナル部72−1・72−2に連続して先端側に軸
側取付部82−1・82−2を形成している。この軸側
取付部82−1・82−2には、オイル用リップ部78
−1・78−2の摺接される円筒形状の介装体84−1
・84−2を圧入して取付けて設けている。介装体84
−1・84−2の外周には、オイル用リップ部78−1
・78−2の摺接される転走面であるオイル用摺接面8
6−1・86−2を設けている。
【0032】前記ドライブ軸64−1・64−2には、
前記シール体76−1・76−2の外側を覆う被覆体8
8−1・88−2を設けている。被覆体88−1・88
−2は、前記シール体76−1・76−2の外側を覆う
ように、円板部90−1・90−2と円筒部92−1・
92−2とより断面L字型の円環形状に形成されてい
る。この実施例においては、被覆体88−1・88−2
を前記介装体84−1・84−2に一体的に形成して設
けている。
【0033】さらに、前記シール体76−1・76−2
には、被覆体88−1・88−2に摺接されるダスト用
リップ部94−1・94−2を形成して設けている。ダ
スト用リップ部94−1・94−2は、被覆体88−1
・88−2の円筒部92−1・92−2の内周の転走面
であるダスト用摺接面96−1・96−2に摺接され
る。
【0034】次に作用を説明する。
【0035】デファレンシャル装置4にドライブ軸64
−1・64−2を組付ける際には、図2に示す如く、変
速機ケース6にデファレンシャル装置4のデフケース4
4を軸支するとともに変速機側第1・第2取付部74−
1・74−2にシール体76−1・76−2を取付け、
ドライブ軸64−1・64−2の軸側取付部82−1・
82−2に介装体84−1・84−2を取付ける。
【0036】この介装体84−1・84−2を取付けた
ドライブ軸64−1・64−2は、基端側の軸側スプラ
イン部70−1・70−2を、デフケース44のデフ側
軸支部50−1・50−2に形成したデフ側軸支孔68
−1・68−2に対向位置させる。
【0037】この状態から、ドライブ軸64−1・64
−2は、基端側の軸側スプライン部70−1・70−2
をデフ側軸支部50−1・50−2のデフ側軸支孔68
−1・68−2に挿入し、デフサイドギヤ58−1・5
8−2のギヤ側スプライン孔66−1・66−2に嵌挿
する。
【0038】これにより、ドライブ軸64−1・64−
2は、図1に示す如く、基端側の軸側スプライン部70
−1・70−2をデフサイドギヤ58−1・58−2の
ギヤ側スプライン孔66−1・66−2にスプライン嵌
合されるとともに、ジャーナル部72−1・72−2を
デフ側軸支部50−1・50−2に形成したデフ側軸支
孔68−1・68−2に嵌挿されて支持される。
【0039】また、これと同時に、ドライブ軸64−1
・64−2の軸側取付部82−1・82−2に取付けら
れた介装体84−1・84−2は、デフ側第1・第2軸
支部50−1・50−2先端側の保護体80−1・80
−2に外嵌しつつ、この保護体80−1・80−2と変
速機側第1・第2取付部74−1・74−2に取付けら
れたシール体76−1・76−2との間に挿入され、介
装体84−1・84−2の外周のオイル用摺接面86−
1・86−2にオイル用リップ部78−1・78−2が
当接位置される。
【0040】これにより、シール体76−1・76−2
は、オイル用摺接面86−1・86−2にオイル用リッ
プ部78−1・78−2を摺接することになり、変速機
ケース6内とドライブ軸64−1・64−2との間をシ
ールする。
【0041】さらに、介装体84−1・84−2に一体
的に形成された被覆体88−1・88−2は、円板部9
0−1・90−2及び円筒部92−1・92−2により
シール体76−1・76−2の外側を覆うようにシール
体76−1・76−2に対向位置され、円筒部92−1
・92−2の内周のダスト用摺接面96−1・96−2
にダスト用リップ部94−1・94−6が当接位置され
る。
【0042】これにより、シール体76−1・76−2
は、ダスト用摺接面96−1・96−2にダスト用リッ
プ部94−1・94−2を摺接することになり、外部か
らの泥水等の浸入を阻止するシール機能を発揮する。
【0043】このように、このドライブ軸64−1・6
4−2の支持構造によれば、デフケース44のデフ側軸
支部50−1・50−2先端側にジャーナル部72−1
・72−2とシール体76−1・76−2のオイル用リ
ップ部78−1・78−2との間に位置される保護体8
0−1・80−2を設けている。
【0044】これにより、この保護体80−1・80−
2によって、ドライブ軸64−1・64−2を組付ける
際に、軸側スプライン部70−1・70−2がシール体
76−1・76−2のオイル用リップ部78−1・78
−2に接触することを回避できる。このため、自動化設
備や冶具、特別な技術を要することなく、ドライブ軸6
4−1・64−2の組付時にシール体76−1・76−
2が損傷されることを防止でき、ドライブ軸64−1・
64−2を容易に組付けることができ、シール機能の低
下を回避し得て、オイル漏れにより焼付きが発生するこ
とを防止できる。
【0045】また、このドライブ軸64−1・64−2
の支持構造は、ドライブ軸64−1・64−2にオイル
用リップ部78−1・78−2の摺接される介装体84
−1・84−2を設け、シール体76−1・76−2の
外側を覆う被覆体88−1・88−2を設けている。
【0046】これにより、この被覆体88−1・88−
2によって、走行時に跳ね上げられた泥水等がシール体
76−1・76−2に被着することを防止できる。この
ため、泥水等の被着によるシール体76−1・76−2
のシール機能の低下を回避することができる。
【0047】さらに、このドライブ軸64−1・64−
2の支持構造は、シール体76−1・76−2の外側を
覆う被覆体88−1・88−2に摺接されるダスト用リ
ップ部94−1・94−2を、シール体76−1・76
−2に設けている。
【0048】これにより、被覆体88−1・88−2と
ダスト用リップ部94−1・94−2とによるシール機
能によって、走行時に跳ね上げられた泥水等が浸入する
ことを防止できる。このため、オイルに泥水等が混入す
ることを防止し得て、オイルの潤滑機能を確保すること
ができる。
【0049】
【発明の効果】このように、この発明によれば、デフケ
ースのデフ側軸支部先端側にドライブ軸のジャーナル部
とシール体のオイル用リップ部との間に位置される保護
体を設けたことによって、ドライブ軸を組付ける際に軸
側スプライン部がシール体のオイル用リップ部に接触す
ることを回避できる。このため、自動化設備や冶具、特
別な技術を要することなく、ドライブ軸の組付時にシー
ル体が損傷されることを防止でき、シール機能の低下を
回避し得て、オイル漏れにより焼付きが発生することを
防止できる。
【0050】また、ドライブ軸にオイル用リップ部に摺
接される介装体を設け、シール体の外側を覆う被覆体を
設けたことによって、走行時に跳ね上げられた泥水等が
シール体に被着することを防止できる。このため、泥水
等の被着によるシール体のシール機能の低下を回避する
ことができる。
【0051】さらに、シール体の外側を覆う被覆体に摺
接されるダスト用リップ部をシール体に設けたことによ
って、走行時に跳ね上げられた泥水等が浸入することを
防止できる。このため、オイルに泥水等が混入すること
を防止し得て、オイルの潤滑機能を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドライブ軸の組付完了時のデファレンシャル装
置の断面図である。
【図2】ドライブ軸の組付開始時のデファレンシャル装
置の断面図である。
【図3】デファレンシャル装置を備えた変速機の断面図
である。
【図4】従来例を示すドライブ軸の組付開始時のデファ
レンシャル装置の断面図である。
【図5】従来例を示すデファレンシャル装置を備えた変
速機の断面図である。
【符号の説明】
2 変速機 4 デファレンシャル装置 6 変速機ケース 6−1 変速機第1ケース部 6−2 変速機第2ケース部 44 デフケース 48−1・48−2 変速機側第1・第2支持部 50−1・50−2 デフ側第1・第2軸支部 52−1・52−2 デフ第1・第2軸受 56−1・56−2 デフピニオンギヤ 58−1・58−2 デフサイドギヤ 64−1・64−2 ドライブ軸 66−1・66−2 ギヤ側スプライン孔 68−1・68−2 デフ側軸支孔 70−1・70−2 軸側スプライン部 72−1・72−2 ジャーナル部 74−1・74−2 変速機側第1・第2取付部 76−1・76−2 シール体 78−1・78−2 オイル用リップ部 80−1・80−2 保護体 82−1・82−2 軸側取付部 84−1・84−2 介装体 88−1・88−2 被覆体 94−1・94−2 ダスト用リップ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機の変速機ケースの変速機側支持部
    にデファレンシャル装置のデフケースのデフ側軸支部を
    デフ軸受により軸支して設け、前記デフケース内に軸支
    されるデフサイドギヤのギヤ側スプライン孔にドライブ
    軸基端側の軸側スプライン部をスプライン嵌合させると
    ともに前記デフ側軸支部のデフ側軸支孔に前記軸側スプ
    ライン部に連設されたジャーナル部を軸支して設け、前
    記変速機ケース内とドライブ軸との間をシールするシー
    ル体を前記変速機側支持部よりも外側の変速機側取付部
    に取付けて設けたドライブ軸の支持構造において、前記
    デフ側軸支部先端側に前記ジャーナル部とシール体のオ
    イル用リップ部との間に位置される保護体を設けたこと
    を特徴とするドライブ軸の支持構造。
  2. 【請求項2】 変速機の変速機ケースの変速機側支持部
    にデファレンシャル装置のデフケースのデフ側軸支部を
    デフ軸受により軸支して設け、前記デフケース内に軸支
    されるデフサイドギヤのギヤ側スプライン孔にドライブ
    軸基端側の軸側スプライン部をスプライン嵌合させると
    ともに前記デフ側軸支部のデフ側軸支孔に前記軸側スプ
    ライン部に連設されたジャーナル部を軸支して設け、前
    記変速機ケース内とドライブ軸との間をシールするシー
    ル体を前記変速機側支持部よりも外側の変速機側取付部
    に取付けて設けたドライブ軸の支持構造において、前記
    デフ側軸支部先端側に前記ジャーナル部とシール体のオ
    イル用リップ部との間に位置される保護体を設け、前記
    ドライブ軸に前記オイル用リップ部の摺接される介装体
    を設け、前記シール体の外側を覆う被覆部を設けたこと
    を特徴とするドライブ軸の支持構造。
  3. 【請求項3】 変速機の変速機ケースの変速機側支持部
    にデファレンシャル装置のデフケースのデフ側軸支部を
    デフ軸受により軸支して設け、前記デフケース内に軸支
    されるデフサイドギヤのギヤ側スプライン孔にドライブ
    軸基端側の軸側スプライン部をスプライン嵌合させると
    ともに前記デフ側軸支部のデフ側軸支孔に前記軸側スプ
    ライン部に連設されたジャーナル部を軸支して設け、前
    記変速機ケース内とドライブ軸との間をシールするシー
    ル体を前記変速機側支持部よりも外側の変速機側取付部
    に取付けて設けたドライブ軸の支持構造において、前記
    デフ側軸支部先端側に前記ジャーナル部とシール体のオ
    イル用リップ部との間に位置される保護体を設け、前記
    ドライブ軸に前記オイル用リップ部の摺接される介装体
    を設け、前記シール体の外側を覆う被覆体を設け、この
    被覆体に摺接されるダスト用リップ部を前記シール体に
    設けたことを特徴とするドライブ軸の支持構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1798448A1 (en) * 2005-12-16 2007-06-20 GM Global Technology Operations, Inc. Transport and Mounting Protection Device
CN110290965A (zh) * 2017-02-01 2019-09-27 美国轮轴制造公司 具有带压配式密封轴颈的输入轴的断开式动力输出单元

Cited By (3)

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CN110290965B (zh) * 2017-02-01 2020-07-28 美国轮轴制造公司 具有带压配式密封轴颈的输入轴的断开式动力输出单元

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