JPH06341510A - 車両用チェーン伝動機の防音装置 - Google Patents

車両用チェーン伝動機の防音装置

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JPH06341510A
JPH06341510A JP9018694A JP9018694A JPH06341510A JP H06341510 A JPH06341510 A JP H06341510A JP 9018694 A JP9018694 A JP 9018694A JP 9018694 A JP9018694 A JP 9018694A JP H06341510 A JPH06341510 A JP H06341510A
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chain
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elastic ring
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JP9018694A
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Yoshimi Ishikawa
義美 石川
Hideaki Segami
秀明 瀬上
Makoto Tsuji
誠 辻
Toshinori Hanai
俊則 花井
Masaru Sasaguchi
優 笹口
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/30Chain-wheels
    • F16H2055/306Chain-wheels with means providing resilience or vibration damping in chain sprocket wheels

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  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用チェーン伝動機において、スプロケッ
トのチェーン巻込み側でスプロケットの歯とチェーンの
ローラが衝突して発生する騒音を減少させる。 【構成】 スプロケット1の歯2の基部3の両側面を平
坦面32とし、かつ基部に横穴4を多数設ける。該両側
面に接する一対の弾性体リング7を、一体の連結部で結
合してスプロケット1に保持させる。チェーン10がス
プロケット1に巻込まれるとき、まずリンク12が弾性
体リングに衝突して緩衝されたのち、歯2にローラが噛
合う。弾性体リング7は、連結部以外では拘束されない
から撓み易く、衝撃に耐える丈夫な材料が使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、チェーンがスプロケッ
トに巻掛かるときに発生する衝突音を減少しようとする
もので、騒音発生量を抑制したい自動二輪車の如き車両
のチェーン伝動機に適用される。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車の後輪駆動用のチェーン伝動
機のように、高速で駆動されるチェーン伝動機において
は、チェーンがスプロケットに噛込まれるとき、チェー
ンのローラがスプロケットの歯又は歯底に衝突して騒音
を発生する。
【0003】この騒音を減少するために、スプロケット
の両側に弾性体のリングを取付け、該リングによってチ
ェンのリンクを受止めてローラの衝突音を緩和する装置
は知られており、自動二輪車においては原動スプロケッ
トに用いられている。
【0004】そして、この弾性体リングは、実開昭60
−61554号においては、スプロケット側面に設けた
段部に支持されて取付けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】弾性体リングを、前記
のようにスプロケットに段部を設けて支持させたり、ま
た焼付けにより取付けると、該リングの撓みが拘束され
るため高弾性となる。このため伝達力が小さいスプロケ
ットや、巻込み側の張力が小さい被動側スプロケットに
前記の従来技術を用いると、巻込み時は弾性体リングの
強い弾発力でチェーンが浮いた状態になって巻込み部分
の噛合いが遅れ、一定位置に回転したときチェーンの張
力で弾性体リングが圧縮されて該位置に来た歯とローラ
が急速に噛合うことになる。
【0006】したがって、この急速に噛合う歯とローラ
に負荷が集中することになり、騒音が生じたり偏摩耗や
チェーンの伸びが発生し易くなる。本発明は、このよう
な不具合を防止することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における前記課題
の第1の解決手段は、請求項1に記載したとおり、車両
のパワーユニットから駆動車輪への動力伝達を一対のス
プロケットとチェーンにより行ない、該スプロケットの
側面に、チェーンのリンクが接触する緩衝用の弾性体リ
ングを取付けた、車両用チェーン伝動機の防音装置にお
いて、被動スプロケットの弾性体リングの弾性を、駆動
スプロケットの弾性体リングの弾性より弱くしてあるこ
とを特徴とする。
【0008】また、第2の解決手段は、請求項2に記載
したとおり、請求項1において、被動スプロケットの半
径を駆動スプロケットの半径より大にしたことを特徴と
する。
【0009】そして、第3の解決手段は、スプロケット
の両側面にチェーンのリンクが接触する緩衝用の弾性体
リングを取付けた車両用チェーン伝動機の防音装置にお
いて、スプロケットの弾性体リングの取付位置近傍の取
付け面を平坦面とし、取付け位置に多数の横穴を等間隔
で設け、該横穴を通る一体の連結部で両側の弾性体リン
グを連結し、かつ該弾性体リングとスプロケットを非接
着としたことを特徴とする。
【0010】
【作用】前記請求項1の手段によれば、チェーンがスプ
ロケットに巻込まれるとき、チェーンのリンクは弾性リ
ングに衝突して運動エネルギーの一部を吸収させたの
ち、チェーンのローラが歯に噛合うので、噛合い時の衝
撃が小さく騒音の発生は少ない。そして、被動スプロケ
ットでは弛み側が巻込まれるので衝撃作用は小さく、駆
動スプロケットでは、緊張側に強い力が作用しながら伸
び状態で巻込まれるので衝撃作用は大きいが、弾性体リ
ングの弾発力を、被動スプロケット側で小さく、駆動ス
プロケット側で大きくしたので、各スプロケットにおい
て適正な緩衝作用をすることができる。
【0011】また、チェーンの各スプロケットに巻掛け
られた部分には、弾性体リングの弾発力で正しい噛合い
位置から浮上がらせる方向の押上げ力が生じ、該押上げ
力は、前記弾発力の強さと巻掛け長さの積になるが、請
求項2の手段によれば、大径の被動スプロケットでは、
巻掛け長さは長いが弾性体リングの弾発力は小さいもの
とし、小径の駆動スプロケットでは、巻掛け長さは短い
が弾性体リングの弾発力は大きいものとしたため、前記
の積を略一定にすることができ、両スプロケットに適正
の噛合い位置を保持させることができる。
【0012】次に、請求項3の手段によれば、スプロケ
ットの弾性体リングの取付位置近傍を平坦面とし、弾性
体リングを等間隔の連結部で取付け、前記平坦面と弾性
体リングは非接着であるので、該弾性体リングは、リン
クと接触する部分の弾発力に比して全体的には撓み易く
することができ、チェーンを浮上げる力を小さくするこ
とができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1、図2において1はスプロケットで多数の歯
2を有し、該歯2の基部3に円周方向に等間隔で多数の
横穴4、4…が設けられている。基部3の内方には軽量
穴5、車輪への取付穴6等が設けられている。
【0014】基部3の両側面に弾性体リング7、7が添
設されるが、該両側面は平坦面31,32とされ、両弾性
体リング7、7は、前記横穴4を通る連結部8、8…に
よって接続されており、前記両平坦面31,32には固着
されておらず、外周面9に外力が作用したときは容易に
変形するようになっている。リング7の軸方向寸法はチ
ェーンのリンクの厚さより充分に大きくされ、半径方向
の寸法も大きくして局部的に大きい歪が生じないように
され、外周面9はスプロケット2の歯底より僅かに低く
されている。
【0015】チェーン10は、リンク11、12、ロー
ラ13、ピン14等を備える常用のものであり、スプロ
ケットに巻込まれるとき幅が広い方のリンク12が弾性
体リング7の外周面9に接触して弾力的に若干圧縮変形
させるようになっている。
【0016】図3において15は本発明を実施した自動
二輪車で、エンジン16を備えるパワーユニット17の
出力軸に駆動スプロケット18が固定され、駆動車輪1
9に前記スプロケット1が被動スプロケットとして固定
され、両スプロケット18、1にチェーン10が巻掛け
られてチェーン伝動機20を構成している。図中21
は、駆動輪19を支持するスイングアームである。
【0017】自動二輪車15の走行により、チェーン1
0の弛み側は、矢印22の方向に運動してスプロケット
1に巻込まれ、図2に示すローラ13が歯2に衝突しよ
うとする。しかし、それより先にリンク12の外周面が
弾性体リング7の外周面9に当接して弾性変形させ、該
弾性体リング7でチェーン1の運動エネルギを吸収して
衝突力を弱める。このとき、チェーン10の弛み側によ
る弾性体リング7に及ぼす圧縮力は小さいが、該弾性体
リング7は、側面が固定されていないので容易に弾性変
形しチェーン10と歯2の正しい噛合いに対しては妨害
をしない。
【0018】これに対して、駆動スプロケット18に取
付けられる弾性体リングには、巻込み側にも後車輪を駆
動する高い張力が作用するので、焼付けにより側面全体
をスプロケットに固着した高弾性のものが用いられ、該
高い張力に伴う圧縮力に耐えて歯とローラの衝突力を緩
和するようになっている。
【0019】図3の自動二輪車15において、各スプロ
ケット18、1におけるチェーン10の巻掛け部分で
は、チェーンに内向きの力が作用するが、チェーン10
は、スプロケット18、1に設ける弾性体リングの弾発
力により、スプロケット18、1のピッチ円から浮上が
る方向の力を受ける。しかしこの浮上がる力は、チェー
ン10が巻掛かる長さと弾発力との積であり、両スプロ
ケット18、1の直径比が巻掛け長さに略比例し、両ス
プロケット18、1の直径と弾性体リングの弾性の強さ
とは反対の関係にあるから、各スプロケットで巻掛け長
さと弾発力の積は大差がなく、チェーンの浮上がりを防
止するように各弾性体リングの弾性を設定することは容
易である。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の手段によれば、チェーンの弛み側を巻込む被動スプ
ロケットに設ける弾性体リングの弾性を、緊張側を巻込
む駆動側スプロケットのものより弱くしてあるので、被
動側及び駆動側のいずれにおいても、巻込み部において
チェーンとスプロケットの間で作用する力に応じた緩衝
作用を行なわせることができる効果を有する。
【0021】また、請求項2の手段によれば、駆動側ス
プロケットを被動側スプロケットより小径とする通常の
チェーン伝動機において、巻掛け長さと弾性体リングの
弾性の大小が逆関係になるため、両スプロケットにおい
てチェーンから加わる荷重と弾性体リングの弾発力とを
バランスさせることができ、チェーン浮上がりを防止で
きる効果を有する。
【0022】次に、請求項3の手段によれば、弾性体リ
ングは、スプロケット側面の平坦面に接していて拘束さ
れないから撓み易く、チェーンが長期にわたって衝突し
ても耐える局部的強度をもつ弾性体を、可撓性の大きい
弾性体として使用できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例の正面図
【図2】 同上の縦断面図
【図3】 他の実施例の正面図
【符号の説明】
1…スプロケット 2…歯 31,32…平坦面 4…横穴 7…弾性体リング 8…連結部 10…チェーン 11,12…リンク 13…ローラ 18…駆動スプロケッ
ト 20…チェーン伝動機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花井 俊則 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 笹口 優 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のパワーユニットから駆動車輪への
    動力伝達を一対のスプロケットとチェーンにより行な
    い、該スプロケットの側面に、チェーンのリンクが接触
    する緩衝用の弾性体リングを取付けた、車両用チェーン
    伝動機の防音装置において、被動スプロケットの弾性体
    リングの弾性を、駆動スプロケットの弾性体リングの弾
    性より弱くしてあることを特徴とする、車両用チェーン
    駆動機の防音装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、被動スプロケットの
    半径を駆動スプロケットの半径より大にしたことを特徴
    とする、車両用チェーン伝動機装置。
  3. 【請求項3】 スプロケットの両側面にチェーンのリン
    クが接触する緩衝用の弾性体リングを取付けた車両用チ
    ェーン伝動機の防音装置において、スプロケットの弾性
    体リングの取付位置近傍の取付け面を平坦面とし、取付
    け位置に多数の横穴を等間隔で設け、該横穴を通る一体
    の連結部で両側の弾性体リングを連結し、かつ該弾性体
    リングとスプロケットを非接着としたことを特徴とす
    る、車両用チェーン伝動機の防音装置。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63251654A (ja) * 1987-04-03 1988-10-19 Yamaha Motor Co Ltd チエ−ン式伝動装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63251654A (ja) * 1987-04-03 1988-10-19 Yamaha Motor Co Ltd チエ−ン式伝動装置

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