JPH0634140Y2 - 表紙材またはケース材 - Google Patents

表紙材またはケース材

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JPH0634140Y2
JPH0634140Y2 JP915790U JP915790U JPH0634140Y2 JP H0634140 Y2 JPH0634140 Y2 JP H0634140Y2 JP 915790 U JP915790 U JP 915790U JP 915790 U JP915790 U JP 915790U JP H0634140 Y2 JPH0634140 Y2 JP H0634140Y2
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Japan
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vinyl
cover
case
vinyl material
inverted
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JP915790U
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JPH03100471U (ja
Inventor
圭二 冨田
Original Assignee
株式会社富田産業
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は文具の分野で利用される。
本考案は表紙材またはケース材に関し、詳しくは少くと
も上面が合成樹脂液などによりコーティングされた板紙
芯材と、これより幅広で四囲周縁部が内方に折り曲げら
れ反転して、該板紙芯材の四囲周縁部を包被する表側ビ
ニール材と、四囲周縁部が表側ビニール材の反転周縁部
と熱溶着された裏側ビニール材とからなる表紙材または
ケース材に関し、とくにその改良に関する。
(ロ)従来技術 少くとも上面が合成樹脂液などによりコーティングされ
た板紙芯材と、これより幅広で四囲周縁部が内方に折り
曲げられ反転して、該板紙芯材の四囲周縁部を包被する
表側ビニール材と、四囲周縁部が表側ビニール材の反転
周縁部と熱溶着された裏側ビニール材とからなる、いわ
ゆる包込み式表紙材またはケース材は、既に知られてお
り、ブックバインダー、ノートバインダーなどまたは筆
箱、絵具箱などに使われている。
この包込み式表紙材またはケース材は、裏側ビニールシ
ート材が接着剤を使わず熱溶着されているので端正では
がれず、また表側ビニール材はその四囲周縁部が反転し
て該板紙芯材の四囲周縁部を包被して美麗な仕上がりと
なる。
この包込み式表紙材またはケース材の製作に関し、包被
部隅角部において小じわが少なく、引きつれもなく美し
い仕上げとなる、ビニール又は合成皮革シート材の反転
四囲周縁部の溶着方法は、本出願人の特公昭56-41404号
公報により提案されている。
また、該周縁端の内方折り返しを機械的に行ない、その
仕上げを接着剤を使わず熱溶着により可能にした表紙基
材の成形装置は、本出願人の特公昭54-26930号の公報に
より知られる。
(ハ)考案が解決しょうとする課題 このような包込み式表紙材またはケース材の従来例は、
第4図の部分断面図に例示されている。
10′が表側ビニール材、20が板紙芯材、30が裏側ビニー
ルシート材である。10′aは表側ビニール材10の周縁部
反転した端縁部であり、他方30aは裏側ビニールシート
材30の端縁部である。図示例のように、それぞれの端縁
部10′a、30aを重ねて溶着されている。
ところで、表側ビニール材は、柔軟性に欠け、硬直性が
あるため、その四囲周縁部を折り曲げ、起立させ、反転
させる場合の作業性が悪く、またその反転周縁部がやや
もすればしわが重なり、この上に高周波加熱などのを適
用すると、反転隅角部の丸みを欠き、見ばえが悪いと指
適されている。
本考案の目的は、少くとも上面が合成樹脂液などにより
コーティングされた板紙芯材と、これより幅広で四囲周
縁部が内方に折り曲げられ反転して、該板紙芯材の四囲
周縁部を包被する表側ビニール材と、四囲周縁部が表側
ビニール材の反転周縁部と熱溶着された裏側ビニール材
とからなる表紙材またはケース材において、表側ビニー
ル材の四囲周縁部の折り曲げ、起立、反転などの作業が
容易で、とくにその反転隅角部のしわが重ならずその丸
みがシャープに仕上がる表紙材またはケース材を提供す
ることである。
(ニ)課題を解決するための手段 前記した目的は、少くとも上面が合成樹脂液などにより
コーティングされた板紙芯材と、これより幅広で四囲周
縁部が内方に折り曲げられ反転して、該板紙芯材の四囲
周縁部を包被する表側ビニール材と、四囲周縁部が表側
ビニール材の反転周縁部と熱溶着された裏側ビニール材
とからなる表紙材またはケース材において、表側ビニー
ル材の四囲周縁部をその中央部より薄厚にすることによ
り、達成される。
なお、ここで言う『ビニール材』とはビニールシートに
限らず、合成皮革シートも含まれ、説明の便宜上『ビニ
ール材』に代表している。
(ホ)作用 表側ビニール材は柔軟性に欠け、同様に伸縮性にも欠け
るので、とくにその四囲周縁部のみを他の中央部より薄
厚にして、柔軟性を持たせ、これにより内方への折り曲
げ、起立、反転などの作業性が容易になり、またその反
転隅角部のしわが重ならず、丸みもシャープに仕上が
る。
(ヘ)実施例 本考案の好適な実施例は、図面に基づいて説明される。
第1図は本考案による表紙材の平面図、第2図は第1図
の線II−IIの拡大断面図である。
これらの図面において、10は表側ビニール材、20は少な
くとも上面が合成樹脂液などによりコーティングされた
板紙芯材、30は裏側ビニール材である。
表側ビニール材10では、その四囲周縁部が内方に折り曲
げられ反転して、板紙芯材20の周縁部と熱溶着される反
転端縁部10aを有する。
裏側ビニール材30はその下面全域が板紙芯材20の上面と
熱溶着され、その四囲周縁部30aは表側ビニール材10の
反転端縁部10aの一部と熱溶着されている。
ここで、起立反転させる以前の表側ビニール材の四囲周
縁部10eは、他の部分の厚みTより薄く厚みtを有して
いる。第2図の例10eでは一部勾配させて薄くしそのま
ま直線状になっている。第3図の例12eでは、端縁まで
勾配して薄くなっている。
なお、10bは表側ビニール材の反転長手直線縁部、また1
0cは表側ビニール材10の反転隅角部であり、図示例のよ
うに僅かなしわで広がり、しわが重なることがなく、丸
みもシャープに仕上がる。
さらに、38は折れ部であり、例えばここに図示しないバ
インダーの金具が装着される。
前示実施例のように、ビニール材は元来硬直性ないし非
伸縮性のものであるが、これを四囲周縁部に限ってその
厚みを薄くすることによりその部位に柔軟性を持たし
て、折り曲げ、起立、反転作業を容易にし、またその隅
角部、とくにその丸み部及び直線縁部の仕上がりがシャ
ープなものとなる。
このような表側ビニール材の四囲周縁部を他の部分より
薄くするためには、電動かんななどを使って、すきをか
けてその肉部を削除するななど前処理が行われる。
図示実施例は、バインダー金具が取り付けられる表紙材
について示しているが、他の表紙材、または筆箱などの
ケース材にも本考案が適用されることは自明である。
また、ビニールシート材には発泡ビニールシート材も含
まれる。
なお、図示しないが、裏側ビニール材はその四囲周縁部
だけが表側ビニール材の反転周縁部と熱溶着された実施
例も本考案の範囲に属する。
(ト)効果 表側ビニール材に必要な硬直性とそれと相反する柔軟性
を持たせ、ブック、ノートなどの支持部にはその硬直部
分を活かし、他方美麗な仕上がりが要求される四囲周縁
部にはその柔軟性が活かされ、有用な表紙材またはケー
ス材が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例を示した表紙材の平面図、第
2図は第1図の線II−II拡大断面図、第3図は本考案に
よる他の表側ビニール材を示した側面端面図、第4図従
来例の第2図同様図である。 10、10′、12は表側ビニール材、20は板紙芯材、30は裏
側ビニール材である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少くとも上面が合成樹脂液などによりコー
    ティングされた板紙芯材と、これより幅広で四囲周縁部
    が内方に折り曲げられ反転して、該板紙芯材の四囲周縁
    部を包被する表側ビニール材と、四囲周縁部が表側ビニ
    ール材の反転周縁部と熱溶着された裏側ビニール材とか
    らなる表紙材またはケース材において、表側ビニール材
    の四囲周縁部がその中央部より薄厚であることを特徴と
    する、表紙材またはケース材。
JP915790U 1990-01-31 1990-01-31 表紙材またはケース材 Expired - Lifetime JPH0634140Y2 (ja)

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JPH03100471U JPH03100471U (ja) 1991-10-21
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