JPH06341216A - 転倒安全性に優れた保護床材 - Google Patents

転倒安全性に優れた保護床材

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JPH06341216A
JPH06341216A JP15421493A JP15421493A JPH06341216A JP H06341216 A JPH06341216 A JP H06341216A JP 15421493 A JP15421493 A JP 15421493A JP 15421493 A JP15421493 A JP 15421493A JP H06341216 A JPH06341216 A JP H06341216A
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JP
Japan
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floor
cushion
protective
base material
foam layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP15421493A
Other languages
English (en)
Inventor
Keishiyou Hiragami
恵章 平上
Naoshige Hayashi
尚茂 林
Masayuki Higuchi
雅之 樋口
Naotoshi Murakami
直敏 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toli Corp
Original Assignee
Toli Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 転倒衝突しても安全で、歩行感が良く、車椅
子等の走行性が良く、また清掃もしやすく、更に高い遮
音性と優れた耐久性をも合わせ有する転倒安全性に優れ
た保護床材を提供する。 【構成】 軟質表面仕上げ材1下に、僅かな撓みを有す
る基材2を積層し、基材にクツシヨン材3を裏打ちし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば老人、身体的弱
者或いは一般の人にとつても安全で衛生的でその上に体
にやさしい転倒安全性に優れた保護床材に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、老人をはじめ身体的弱者の福祉サ
ービスや福祉施設が充実してきた。この流れに床材も対
応していかなければならない。これら身体的弱者の精神
的、肉体的特徴、さらには行動の特徴、介護する人たち
の立場などの観点から床材に要求される項目は次のよう
なものがある。 1.転倒衝突時に怪我をしないこと 2.表面かたさが適度なこと 3.車椅子等のキヤスター類の走行性がよいこと 4.清掃しやすいこと 現在、個々の項目について性能を満足するものは存在す
るが、全ての項目に満足の得られる床材は存在しなかつ
た。
【0003】即ち、現在、医療、福祉施設床は、ほとん
どの場合長尺塩ビシートかカーペツトで構成されてい
る。しかし、必ずしも確固たる性能的裏付けがあつて選
ばれているとは限らず、シート直貼りであればかたく、
万一シートに転倒した場合は怪我や骨折が多かつた。一
方、カーペツトであれば、重量物を載せたキヤスターの
歩行性が鈍るなどの弊害がある。
【0004】一方、公知の床材として例えば(a)硬質表
面材及び該表面材と床下地間に位置する下部波状形状の
低倍率の発泡層からなり、かつ(b)発泡層内部及び発泡
層と床下地間又は、(c)発泡層と硬質表面材間及び発泡
層と床下地間に空隙部を有することを特徴とする複合床
材(特公平5−27740号)があるが、この床材は床
衝撃音を低減し、歩行感の良いことを目的としており、
転倒時等の衝撃緩和は不十分である。又、基材の下に単
にクツシヨン材を裏打ちした床材も公知であるが、この
ような床材は使用によりクツシヨン材の老化が早く耐久
性に劣るという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は転倒衝
突しても安全で、歩行感が良く、車椅子等の走行性が良
く、また清掃もしやすい転倒安全性に優れた保護床材を
提供することにある。
【0006】又、本発明の目的は高い遮音性と優れた耐
久性をも合わせ有する転倒安全性に優れた保護床材を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は(a)軟質表面仕
上げ材下に、(b)僅かな撓みを有する基材を積層し、(c)
基材にクツシヨン材を裏打ちしたことを特徴とする転倒
安全性に優れた保護床材に係る。
【0008】図1〜6は、本発明の保護床材の断面図で
ある。1は軟質表面仕上げ材である。表面仕上げ材は例
えばポリ塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン、ゴム等
の軟質樹脂シート、タイル等が挙げられる。表面仕上げ
材は発泡層を含むものでも含まないものでもよい。表面
仕上げ材は20℃へこみ量(JIS A 5705)が0.15〜
3.0、更に望ましくは0.5〜2.3の範囲が好ましい。また
本発明においては、軟質表面層を若干のエンボスを付与
する、ポリウレタン等のノンスリツプチツプをマトリツ
クス材に分散させる等のノンスリツプ性能を付与するこ
とにより、さらに一段と安全性が得られる。基材は僅か
に撓み性を有する。この撓み性は1辺450mmの正方形の
基材の対角線中心に100kg重の荷重をかけた端の撓み量
が1.5〜4mmの値が好適である。基材は例えば厚さ3〜1
5mmの合板が好適である。その他にも撓み量が1.5〜4mm
程度なら、合板と金属層またはプラスチツク層の積層
体、繊維板、パーテイクル板等が好適である。基材に撓
み性があるので床面で受けた衝撃が全般に拡散され、最
大加速度Gが低い値になる。一方上記基材がないと、転
倒した時床面の特定の局部で体を打つので最大加速度が
高い値になる。
【0009】クツシヨン材は波状発泡体、凸状発泡体
(突起状発泡体)、平滑なシート状発泡体等で全厚は3
〜10mmが好適である。材質としてはPVC、ラバー、ポ
リウレタン等が好適である。発泡体は中空でもよい。低
発泡で高弾性率のものが望ましい。発泡体は独立気泡の
発泡体でも連続気泡の発泡体でもよい。クツシヨン材は
適宜不織布で積層してもよい。またクツシヨン材として
は厚いフエルトでもよい。また空気を密閉したクツシヨ
ン材でもよい。クツシヨン材として例えば図1〜6にお
いて記号3で示されるものを挙げることができる。図1
のクツシヨン材は発泡層内部及び発泡層と床下地間に空
隙部を有するクツシヨン材である。図2〜3のクツシヨ
ン材は発泡層と基材間及び発泡層と床下地間に空隙部を
有するクツシヨン材である。図4のクツシヨン材は溶融
押出し機より押出したフイラメントを屈曲成型して得ら
れた高パイル部と低パイル部からなるクツシヨン材であ
る。図5のクツシヨン材は不織布の下に波状のクツシヨ
ン層を積層したものである。図6のクツシヨン材は平滑
なシート状発泡体である。又、本発明の床材においては
適宜中間シート4を軟質表面仕上げ材1と僅かな撓みを
有する基材2の間、又は僅かな撓みを有する基材2とク
ツシヨン材3の間に設けることにより、更にクツシヨン
性と遮音性を向上させる、或いは特に波状クツシヨン材
の場合には基材への接着性を向上させることができる。
中間シート4としては例えば不織布、プラスチツクシー
ト、メツシユ等が好ましい。
【0010】本発明においては、転倒し頭や肘が床に衝
突してもその衝撃が緩和される。しかも歩行感も良好
で、介護者が車椅子や什器を運搬してもカーペツトの場
合と比べ走行性が良い。さらに、表面仕上げ材に既存の
塩ビタイル、シート等が使用されるために清掃しやすい
ことが挙げられる。更に本発明において特に図1〜3の
床材は遮音性及び耐久性にも著しく優れており好ましい
ものである。
【0011】転倒衝突時の衝撃緩和性能の評価方法とし
ては、JIS A 6519 転倒衝突時の床のかたさ試
験方法がある。これは人間の頭部をモデル化した装置を
所定の高さから床上に自由落下させたときに、加速度計
に発生する最大加速度(G)を測定することで、転倒衝
突時の安全性からみた床の硬さを評価するものである。
安全性の観点から、最大加速度(G)は100以下、特に8
0以下が望ましい。
【0012】床のかたさに関しては、東京工業大学小野
英哲研究室において研究されている(日本建築学会構造
系論文報告書)。歩行時の床のかたさ試験方法は、床の
かたさ測定装置を用いて測定する。重量40kgの重錘をゴ
ムばねに接触させたまま、落下させたときの床の動的変
形挙動を測定するものである。得られた床の動的変形挙
動より硬さを表示する物理量を算出する。数値が0に近
づくほど硬く、1.5に近づくと柔らかくなる。歩行時の
硬さとしては0.5〜1.0が良い。床の硬さが硬いと勿論危
険だが、上記床の硬さは歩行感の良さを示す指標であ
り、足が疲れない指標である。
【0013】本発明は、軟質表面仕上げ材と僅かな撓み
のある基材とクツシヨン層との積層体である床材によ
り、表面仕上げ材がある程度軟らかいのと、基材によつ
て衝撃が分散され、かつ基材とクツシヨン層の積層体に
衝撃が緩和されて衝撃時に受けるG値は100以下で、さ
らに好ましくG値が80以下となる。
【0014】
【実施例】
実施例1 12mmの合板の基材の下に8mm厚の図2の凸状発泡体をア
クリル系接着剤を用いて貼りつけて、クツシヨン層を裏
打ちした床下地材を作成した。これをコンクリート下地
上に床用接着剤で貼りつけた。更にその上に3mm厚の発
泡塩ビシートをゴム系ラテツクス接着剤で貼りつけるこ
とにより本発明の保護床材を得た。
【0015】実施例2〜7及び比較例1〜6 表1に記載の各軟質表面仕上げ材、基材、クツシヨン材
を用いた以外は実施例1と同様にして床材を得た。
【0016】
【表1】
【0017】試験例1 実施例1〜7及び比較例1〜6の床材について、JIS
A 6519 転倒衝突時の床のかたさ試験方法により
最大加速度G、東京工業大学小野英哲研究室による歩行
時の床のかたさ試験方法により、歩行時のかたさを測定
し、床材としての転倒安全性を評価した。又、上記床材
の軽量衝撃音(L値)を測定した。結果を表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】試験例2 本発明の実施例1〜5の床材に対して1カ月間1kg/cm2
の荷重をかけた後、除荷し、その回復率を測定したとこ
ろ95%の回復率を示した。
【0020】
【発明の効果】本発明の保護床材は、身体的弱者が転倒
衝突しても安全で歩行感が良く、かつ介護者が車椅子や
什器を運んでも歩行性が良く、また清掃もしやすいもの
である。又、本発明の保護床材は高い遮音性と優れた耐
久性をも合わせ有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保護床材の1例の断面図である。
【図2】本発明の保護床材の他の例の断面図である。
【図3】本発明の保護床材の他の例の断面図である。
【図4】本発明の保護床材の他の例の断面図である。
【図5】本発明の保護床材の他の例の断面図である。
【図6】本発明の保護床材の他の例の断面図である。
【符号の説明】
1 軟質表面仕上げ材 2 僅かな撓みを有する基材 3 クツシヨン材 4 中間シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 直敏 兵庫県伊丹市東有岡5丁目125番地 東リ 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)軟質表面仕上げ材下に、(b)僅かな撓
    みを有する基材を積層し、(c)基材にクツシヨン材を裏
    打ちしたことを特徴とする転倒安全性に優れた保護床
    材。
  2. 【請求項2】 転倒衝突時の床のかたさ試験方法におい
    て最大加速度(G)が100G以下である請求項1の保護
    床材。
  3. 【請求項3】 基材の厚みが、3〜15mmである請求項1
    の保護床材。
  4. 【請求項4】 表面仕上げ材の表面がノンスリツプ性を
    付与されたものである請求項1の保護床材。
  5. 【請求項5】 クツシヨン材が発泡層内部及び発泡層と
    床下地間に空隙部を有するクツシヨン材である請求項1
    の保護床材。
  6. 【請求項6】 クツシヨン材が発泡層と基材間及び発泡
    層と床下地間に空隙部を有するクツシヨン材である請求
    項1の保護床材。
JP15421493A 1993-05-31 1993-05-31 転倒安全性に優れた保護床材 Pending JPH06341216A (ja)

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JP (1) JPH06341216A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10231613A (ja) * 1997-02-21 1998-09-02 Sekisui Chem Co Ltd 床材及びこれを使用したマンション
JP2009150142A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Panasonic Electric Works Co Ltd 防音床材
JP2018178367A (ja) * 2017-04-03 2018-11-15 アキレス株式会社 床材

Cited By (3)

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