JPH0634106B2 - コリメータ - Google Patents
コリメータInfo
- Publication number
- JPH0634106B2 JPH0634106B2 JP2022789A JP2278990A JPH0634106B2 JP H0634106 B2 JPH0634106 B2 JP H0634106B2 JP 2022789 A JP2022789 A JP 2022789A JP 2278990 A JP2278990 A JP 2278990A JP H0634106 B2 JPH0634106 B2 JP H0634106B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- collimator
- plate
- lead
- slit
- slice
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Measurement Of Radiation (AREA)
- Nuclear Medicine (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 この発明はシングルフォトンエミッヨンCTなど放射線
を利用する装置に用いるコリメータに関するものであ
る。
を利用する装置に用いるコリメータに関するものであ
る。
(B)従来の技術 従来におけるコリメータは第11図,第12図に示すように
コリメータとなるタングテン板Cを組立治具に配置しそ
の空間を発泡樹脂Hで埋めたものを単体とし,これをシ
ールド材と交互に複数枚重ねて組立て,構成するように
している。
コリメータとなるタングテン板Cを組立治具に配置しそ
の空間を発泡樹脂Hで埋めたものを単体とし,これをシ
ールド材と交互に複数枚重ねて組立て,構成するように
している。
(C)発明が解決しようとする課題 コリメータを基本的に構成するスライス面のシールド材
とこれと直交する面の分解を定めるコリメータ板は,放
射線を阻止させる機能の面では同様の目的で用いるが,
構造物とするには異なった性質の材料を必要とするとい
う認識はなされてきたものの具体的に解決する提案はな
されていない。
とこれと直交する面の分解を定めるコリメータ板は,放
射線を阻止させる機能の面では同様の目的で用いるが,
構造物とするには異なった性質の材料を必要とするとい
う認識はなされてきたものの具体的に解決する提案はな
されていない。
その主な理由は,放射線のシールド材となる高密度材
(金属)が,高い融点を持つ焼結金属である固いタング
ステン・モリブテン等か,逆に融点が低く軟い鉛(鉛合
金)といった両極端な性質を持つ材質にあったためと考
えられる。
(金属)が,高い融点を持つ焼結金属である固いタング
ステン・モリブテン等か,逆に融点が低く軟い鉛(鉛合
金)といった両極端な性質を持つ材質にあったためと考
えられる。
タングステン・モリブテン等はその性質によりスリット
のような微細加工を施すには適さず,鉛合金はその性質
から加工にさしたる困難はないが,剛性に不足がある。
いずれも放射線をシールドする高密度金属である事を共
通の性質とするだけでタングステン・モリブテン等はコ
リメータ材としては適しているが,微細加工を施すには
困難があるためスライス面の理想の構造と考えられてき
たコリメータ材を固定するためのスリットを設ける事が
出来なかった。
のような微細加工を施すには適さず,鉛合金はその性質
から加工にさしたる困難はないが,剛性に不足がある。
いずれも放射線をシールドする高密度金属である事を共
通の性質とするだけでタングステン・モリブテン等はコ
リメータ材としては適しているが,微細加工を施すには
困難があるためスライス面の理想の構造と考えられてき
たコリメータ材を固定するためのスリットを設ける事が
出来なかった。
このため今日までコリメータは複数枚で構成されるスラ
イス面に於いてコリメータ板を貫通して配置された精度
の高い組立品は存在しなかった。
イス面に於いてコリメータ板を貫通して配置された精度
の高い組立品は存在しなかった。
以上をまとめるとコリメータ板をスライス面で支える構
造としていないつまり,ボルト位置のみで支える構造と
しているので水平面における剛性が低く構造物として不
安定である。また,コリメータ板をスライス面で支える
構造としていないのでコリメータ板の角度の配置精度が
得難くコリメータ組立品を重ねスライス面の複数化を計
ってもスライス面相互の間の角度精度を得ることが困難
である。
造としていないつまり,ボルト位置のみで支える構造と
しているので水平面における剛性が低く構造物として不
安定である。また,コリメータ板をスライス面で支える
構造としていないのでコリメータ板の角度の配置精度が
得難くコリメータ組立品を重ねスライス面の複数化を計
ってもスライス面相互の間の角度精度を得ることが困難
である。
他方,出願人はスライス材ならびにそれらを多段に組み
合わせこの全体にスリットを貫通加工する新しい方法に
提案した(特願平1−237756号「フリメータの製
造方法」)。
合わせこの全体にスリットを貫通加工する新しい方法に
提案した(特願平1−237756号「フリメータの製
造方法」)。
この新しい提案によってスリットは良好に加工できる
が,コリメータ板はタングステン・モリブデン等の焼結
材を主体とし,曲げ強度が小さく,かつワイヤカット法
等で細長く加工する際に生じる湾曲によりスリットを挿
入しにくいという欠点を有している。
が,コリメータ板はタングステン・モリブデン等の焼結
材を主体とし,曲げ強度が小さく,かつワイヤカット法
等で細長く加工する際に生じる湾曲によりスリットを挿
入しにくいという欠点を有している。
(D)課題を解決するための手段 この発明は,まずスライス面のシールドに微細な加工を
可能にするため,鉛合金の欠点である剛性の不足を補い
且つスライス面の間隔を正確に得るために放射線を吸収
する事の少ない発泡樹脂を接合して取扱いに耐える剛性
を有する複合材(複合化した材料)を用いる。そしてこ
の複合材を多段に組み合わせてスリットを加工し,この
スリットにコリメータ板を挿入する。コリメータ板は,
鉛材の面に曲げ強度を補なう助材を付設したものを使用
する。
可能にするため,鉛合金の欠点である剛性の不足を補い
且つスライス面の間隔を正確に得るために放射線を吸収
する事の少ない発泡樹脂を接合して取扱いに耐える剛性
を有する複合材(複合化した材料)を用いる。そしてこ
の複合材を多段に組み合わせてスリットを加工し,この
スリットにコリメータ板を挿入する。コリメータ板は,
鉛材の面に曲げ強度を補なう助材を付設したものを使用
する。
(E)作用 鉛材は曲げ強度が補強されスリットへの挿入が円滑にな
る。
る。
(F)実施例 以下図面に示す実施例にしたがってこの発明を説明す
る。なお図示例は,出願人が新しく提案した前述のコリ
メータ製造方法の内容が合わせて開示されている。した
がってこの図示例の説明においては,この方法の内容も
合わせて説明する。
る。なお図示例は,出願人が新しく提案した前述のコリ
メータ製造方法の内容が合わせて開示されている。した
がってこの図示例の説明においては,この方法の内容も
合わせて説明する。
第1図は,スライス材1(例えば,鉛又は鉛合金板板厚
0.5mm)とX線,γ線等の透過性の高い材料2(例え
ば,発泡アクリル板で板厚は4ないし2mm)を接着剤3
(例えば,低温活性型熱圧着シート状接着剤)を用いて
密着接合した複合化した板材を示している。大きさはた
とえば400×400mmである。
0.5mm)とX線,γ線等の透過性の高い材料2(例え
ば,発泡アクリル板で板厚は4ないし2mm)を接着剤3
(例えば,低温活性型熱圧着シート状接着剤)を用いて
密着接合した複合化した板材を示している。大きさはた
とえば400×400mmである。
これを第2図に示すような形状の多くのスリット4′
(幅約0.5mm)をもったリング状コリメータ単体を炭酸
ガスレーザ加工機を用いて40枚程加工する。
(幅約0.5mm)をもったリング状コリメータ単体を炭酸
ガスレーザ加工機を用いて40枚程加工する。
すなわち,第3図に示すようにたとえば炭酸ガスレーザ
加工機Mを用いて素材をレーザ加工する。この場合,図
に示すように素材は発泡アクリル板2の側からレーザ光
Lを照射する。この場合は鉛材であるスライス材1は最
後にスリット加工されるので,鉛が溶けて発泡アクリル
板2側に流れ込むようなことはなく,きわめて良好なス
リットの孔があけられる。
加工機Mを用いて素材をレーザ加工する。この場合,図
に示すように素材は発泡アクリル板2の側からレーザ光
Lを照射する。この場合は鉛材であるスライス材1は最
後にスリット加工されるので,鉛が溶けて発泡アクリル
板2側に流れ込むようなことはなく,きわめて良好なス
リットの孔があけられる。
以上のようにして加工した第2図に示すコリメータ単体
を,第5図に示すように,ボルト穴6Hを利用してボル
ト6に多段にたとえば40層重ね合わせるのである。な
お,第2図において(A)は平面図,(B)は断面図である。
を,第5図に示すように,ボルト穴6Hを利用してボル
ト6に多段にたとえば40層重ね合わせるのである。な
お,第2図において(A)は平面図,(B)は断面図である。
各単体Sを重ね合わせるとき,発泡アクリル板2が弾性
材であるので,ボルト6による締め付けで単体が変形し
ないようにする必要がある。そのため,第5図に示すよ
うにこのボルト6による締め付け部分においてのみ発泡
アクリル板2の内方に空間が形成されこの部分にスペー
サ5が介在されている。
材であるので,ボルト6による締め付けで単体が変形し
ないようにする必要がある。そのため,第5図に示すよ
うにこのボルト6による締め付け部分においてのみ発泡
アクリル板2の内方に空間が形成されこの部分にスペー
サ5が介在されている。
単体Sの組立体に対しては,第4図に示すようにコリメ
ータ板4を挿入することによりコリメータができあが
る。そして最後に第6図に示すように補強枠7を上下端
に嵌め込みねじ8で固定する。この発明はこのコリメー
タ板4の構成に特徴があり以下はこの点について説明す
る。
ータ板4を挿入することによりコリメータができあが
る。そして最後に第6図に示すように補強枠7を上下端
に嵌め込みねじ8で固定する。この発明はこのコリメー
タ板4の構成に特徴があり以下はこの点について説明す
る。
すなわちこの発明によれば,コリメータ板4はコリメー
タのシールド材となる鉛あるいは鉛合金板に,曲げ強度
を補強する保持材として剛性の高い金属板あるいは樹脂
板を片面または両面に配置して複合材とし,スライス面
の剛性を高めこれをスリット部に挿入するようにしたの
である。ガンマ線コリメートする材質としては,高密度
な金属を必要とする,具体的には,タングステン,モリ
ブデン,鉛が使用されるがタングステン,モリブデンは
極めて高価である,本考案によればスライス面とコリメ
ータ板の全てのシールド面を鉛で構成できるので安価に
造ることができるのである。具体的には第9図,第10
図に実施例が示されている。第7図は鉛または鉛合金板
4Cの両面に金属あるいは樹脂板4Pを接合した複合形
のコリメータ板4を示しており,第8図は剛性の高い金
属あるいは樹脂板4Pの両面に鉛または鉛合金板4Cを
接合した複合形のコリメータ板4を示している。
タのシールド材となる鉛あるいは鉛合金板に,曲げ強度
を補強する保持材として剛性の高い金属板あるいは樹脂
板を片面または両面に配置して複合材とし,スライス面
の剛性を高めこれをスリット部に挿入するようにしたの
である。ガンマ線コリメートする材質としては,高密度
な金属を必要とする,具体的には,タングステン,モリ
ブデン,鉛が使用されるがタングステン,モリブデンは
極めて高価である,本考案によればスライス面とコリメ
ータ板の全てのシールド面を鉛で構成できるので安価に
造ることができるのである。具体的には第9図,第10
図に実施例が示されている。第7図は鉛または鉛合金板
4Cの両面に金属あるいは樹脂板4Pを接合した複合形
のコリメータ板4を示しており,第8図は剛性の高い金
属あるいは樹脂板4Pの両面に鉛または鉛合金板4Cを
接合した複合形のコリメータ板4を示している。
なお,これら図示例では両面接合形であるが片面同志を
接合させる形のものとしてもよい。要は曲げ強度を補強
する助材が接合された鉛板を主体とするコリメータ板で
ある。この発明は上記以外種々の変形例を包含するもの
であり,たとえば多重リング型コリメータ(第7図)
や,弓形(第8図)等の各種コリメータにも実施が可能
となる。
接合させる形のものとしてもよい。要は曲げ強度を補強
する助材が接合された鉛板を主体とするコリメータ板で
ある。この発明は上記以外種々の変形例を包含するもの
であり,たとえば多重リング型コリメータ(第7図)
や,弓形(第8図)等の各種コリメータにも実施が可能
となる。
また,X線,γ線等の透過性の高いフィルムを外周に貼
り合わせたり,補強板を溶接により固定したり,スライ
ス面同士も接着してコリメータ全体を接着一体化したも
のも含まれる。
り合わせたり,補強板を溶接により固定したり,スライ
ス面同士も接着してコリメータ全体を接着一体化したも
のも含まれる。
(G)発明の効果 この発明は以上詳述したとおりであるからスライス材
(鉛板)と間隔保持材(発泡ウレタン)を複合化させる
ことにより加工品の剛性を増し,薄い鉛板(0.5mmt)を
スライス材として用いる問題を克服できる。これと精密
な加工手段とを組み合わせれば数十層のスライス面を持
つことが可能となり,さらに鉛(鉛合金)と剛性を高め
る金属樹脂と複合したコリメータ板を用いる事によりタ
ングステン・モリブデン等の焼結金属をワイヤカット法
で細長く加工する際に生じる湾曲の問題を解決すること
ができる。
(鉛板)と間隔保持材(発泡ウレタン)を複合化させる
ことにより加工品の剛性を増し,薄い鉛板(0.5mmt)を
スライス材として用いる問題を克服できる。これと精密
な加工手段とを組み合わせれば数十層のスライス面を持
つことが可能となり,さらに鉛(鉛合金)と剛性を高め
る金属樹脂と複合したコリメータ板を用いる事によりタ
ングステン・モリブデン等の焼結金属をワイヤカット法
で細長く加工する際に生じる湾曲の問題を解決すること
ができる。
したがって従来の製造技術で造られたコリメータで得る
事の出来なかった高いサンプリング精度が期待できるコ
リメータの製造が可能となり,加えて安価な鉛材の利用
によるコストの低減化を図ることができる。
事の出来なかった高いサンプリング精度が期待できるコ
リメータの製造が可能となり,加えて安価な鉛材の利用
によるコストの低減化を図ることができる。
第1図はこの発明によるコリメータ単体の素材を示す
図,第2図は単体を示す図,第3図はスリットの加工法
を示す図,第4図から第6図は組立工程を示す図,第7
図,第8図はこの発明の特徴であるコリメータ板を示す
斜視図,第9図,第10図は変形例を示す図,第11図,第
12図は従来の構成を示す図である。 1……スライス材,2……発泡アクリル板 3……接着財,4′……スリット 5……スペーサ,6……ボルト L……レーザ光,M……レーザ加工機 S,S′……コリメータ単体, 4……コリメータ板,4C……鉛板 4P……金属板
図,第2図は単体を示す図,第3図はスリットの加工法
を示す図,第4図から第6図は組立工程を示す図,第7
図,第8図はこの発明の特徴であるコリメータ板を示す
斜視図,第9図,第10図は変形例を示す図,第11図,第
12図は従来の構成を示す図である。 1……スライス材,2……発泡アクリル板 3……接着財,4′……スリット 5……スペーサ,6……ボルト L……レーザ光,M……レーザ加工機 S,S′……コリメータ単体, 4……コリメータ板,4C……鉛板 4P……金属板
Claims (1)
- 【請求項1】スライス面のシールドを行なう高密度金属
板にスライス板の間隔を規制する低減衰材料を接合して
複合化した材料を多段に組み合わせこれら多段全体に貫
通するスリットを加工するとともに,このスリットに鉛
材に曲げ強度を補う助材を付設したコリメータ板を挿入
したことを特徴とするコリメータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022789A JPH0634106B2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | コリメータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022789A JPH0634106B2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | コリメータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03226699A JPH03226699A (ja) | 1991-10-07 |
JPH0634106B2 true JPH0634106B2 (ja) | 1994-05-02 |
Family
ID=12092449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022789A Expired - Lifetime JPH0634106B2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | コリメータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0634106B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002541486A (ja) * | 1999-04-14 | 2002-12-03 | ジャック イー ジュニ | 単光子放射型コンピュータ断層撮影システム |
DE10136946A1 (de) * | 2001-07-28 | 2003-02-06 | Philips Corp Intellectual Pty | Streustrahlenraster für eine Röntgeneinrichtung |
JP5172705B2 (ja) * | 2006-02-02 | 2013-03-27 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 散乱防止装置、方法及びシステム |
JP5809499B2 (ja) * | 2011-09-16 | 2015-11-11 | ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー | 2次元コリメータモジュール、放射線検出器、x線ct装置、2次元コリメータモジュールの組立て方法、および2次元コリメータ装置の製造方法。 |
-
1990
- 1990-01-31 JP JP2022789A patent/JPH0634106B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03226699A (ja) | 1991-10-07 |
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