JPH06340891A

JPH06340891A - 洗浄剤組成物

Info

Publication number: JPH06340891A
Application number: JP12971893A
Authority: JP
Inventors: Hajime Soga; 元曽我; Masaki Tosaka; 正樹登坂; Kazutoshi Ide; 一敏井手
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1993-05-31
Filing date: 1993-05-31
Publication date: 1994-12-13
Anticipated expiration: 2013-11-11
Also published as: JP2824192B2

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】特にポリエチレン、ポリプロピレン等の低エ
ネルギー表面上の油脂汚れの除去に効果的であり、しか
も溶液安定性の良好な洗浄剤組成物を提供する。【構成】下記成分（ａ）及び（ｂ）の総含有量が５〜
５０重量％、配合比（ｂ）／（ａ）が１／５０〜１／１
（重量比）である組成物。（ａ）スルホン酸系若しくは硫酸エステル系の陰イオン
性界面活性剤であって、該活性剤の総量の１０〜１００
％（当量）がアルカリ土類金属塩である陰イオン性界面
活性剤成分、又は、スルホン酸系若しくは硫酸エステル
系の陰イオン性界面活性剤に、該活性剤と置換できる水
溶性アルカリ土類金属塩を、該活性剤の総量に対して１
０〜３００％（当量）共存させた陰イオン性界面活性剤
成分。（ｂ）アルキルグリコシド及び糖脂肪酸エステルからな
る群から選ばれる１種又は２種以上の非イオン性界面活
性剤成分。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、洗浄剤組成物、詳しく
は、油脂汚れに対する洗浄時に豊かで安定な泡立ちを有
し、且つその泡量を損なうことなく強い油脂汚れ洗浄力
を発揮し、特にポリエチレン、ポリプロピレン等の低エ
ネルギー表面上の油脂汚れの除去に効果的であり、しか
も溶液安定性の良好な洗浄剤組成物に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】家庭用
の洗浄剤組成物に求められる最も基本的な性能として洗
浄力と起泡力が挙げられる。一般に洗浄力と起泡力との
間に普遍的な関連性はないと言われている。しかしなが
ら、消費者は洗浄時に泡の消失をもって洗浄力を判断す
ることが多く、また嗜好性の点からも豊かな泡立ちを好
む傾向にある。この為、商品としては起泡力、特に油汚
れ存在下でも豊かな泡立ちを持つ洗浄剤が好ましい。

【０００３】従来の洗浄剤は、主に起泡力の理由から陰
イオン性界面活性剤を主洗浄基剤とし、更に油汚れ存在
下での起泡力増強、皮膚に対する作用の緩和といった目
的で、第３級アミンオキサイド、高級脂肪酸アルカノー
ルアミド、アルキルベタイン等の含窒素両性又は非イオ
ン性界面活性剤が併用されている。しかしながら、これ
ら界面活性剤の組み合わせによる洗浄剤組成物では、一
般的に界面活性剤の界面化学的性質上、油脂汚れに対す
る乳化力が高くなる程、起泡力が損なわれる傾向にあ
る。

【０００４】また、アルキルベンゼンスルホン酸塩は、
優れた洗浄力及び起泡力を持った界面活性剤であり、液
体洗浄剤の原料として広く用いられてきた。しかしなが
ら、配合物の低温安定性が悪いため、低温安定化剤とし
て、エタノール等の低級アルコール類、ベンゼンスルホ
ン酸塩やｐ−トルエンスルホン酸塩等の低級アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、エチレングリコールやプロピレン
グリコール等のグリコール類、尿素等が単独又は組み合
わせて使用されてきた。これらの中で尿素は優れた効果
を示し且つ経済的であるために広く用いられているが、
高温で保存した場合に分解してアンモニア臭等の不快臭
を発生したり、ｐＨを上昇させたりする欠点がある。一
方、その他の低温安定化剤は、少量では効果が少なく、
多量配合しても充分な低温安定化効果は認められず、且
つ不経済である。

【０００５】そこで、界面活性剤として洗浄力をもち、
且つ低温安定化効果のあるアルコールエトキシレート系
非イオン界面活性剤と併用することが試みられてきた
が、低温安定化効果は未だ充分でなく多量に配合すると
洗浄性、起泡性も低下する欠点があった。

【０００６】一方、油脂汚れに対する乳化力の点からは
陰イオン性界面活性剤のマグネシウム塩又はカルシウム
塩を用いると乳化力が高まり、油脂汚れ洗浄性が優れる
ことが知られている（特公昭４６−４３５５０号公報参
照）。しかし、油脂存在下での安定な泡立ちを達成する
には不充分であり、洗浄力以外にも、低温安定性、泡持
続性等を満足するためには、他成分の選択、配合組成の
最適化等、未だ多くの課題を残している。

【０００７】また、アルキルグリコシドや糖脂肪酸エス
テルは、非イオン性界面活性剤であるにもかかわらず、
それ自体が安定な泡を形成し、他の陰イオン性界面活性
剤に対しても、泡安定化剤として作用することが知られ
ている。

【０００８】例えば、特開昭５８−１０４６２５号公報
には、アルキルグリコシド及び陰イオン性界面活性剤を
含有する起泡性界面活性剤組成物が記載され、特開昭６
２−７４９９９号公報には、アルキルグリコシド、陰イ
オン性界面活性剤及び脂肪酸アルカノールアミドを含有
する低刺激性で且つ発泡力及び洗浄力の優れた食器手洗
用液体洗剤組成物が記載されている。しかしながら、こ
れらの洗浄剤組成物は、低温下での溶液安定性におい
て、未だ充分でなかった。

【０００９】従って、本発明の目的は、油脂汚れに対す
る洗浄時に豊かで安定な泡立ちを有し、且つその泡量を
損なうことなく強い油脂汚れ洗浄力を発揮し、特にポリ
エチレン、ポリプロピレン等の低エネルギー表面上の油
脂汚れの除去に効果的であり、しかも溶液安定性の良好
な洗浄剤組成物を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく、特に乳化力、洗浄力と起泡力の両立とい
う点に関し、鋭意研究を行った結果、陰イオン性界面活
性剤のカウンターイオンとして、アルカリ土類金属を特
定量含み、且つ特定の糖誘導体界面活性剤を併用するこ
とにより、上記目的を達成する洗浄剤組成物が得られる
ことを知見した。

【００１１】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、下記成分（ａ）及び（ｂ）を含有し、且つ（ａ）と
（ｂ）の総含有量が５〜５０重量％、配合比（ｂ）／
（ａ）が１／５０〜１／１（重量比）であることを特徴
とする洗浄剤組成物を提供するものである。

【００１２】（ａ）スルホン酸系若しくは硫酸エステル
系の陰イオン性界面活性剤であって、該活性剤の総量の
１０〜１００％（当量）がアルカリ土類金属塩である陰
イオン性界面活性剤成分、又は、スルホン酸系若しくは
硫酸エステル系の陰イオン性界面活性剤に、該活性剤と
置換できる水溶性アルカリ土類金属塩を、該活性剤の総
量に対して１０〜３００％（当量）共存させた陰イオン
性界面活性剤成分。

【００１３】（ｂ）アルキルグリコシド及び糖脂肪酸エ
ステルからなる群から選ばれる１種又は２種以上の非イ
オン性界面活性剤成分。

【００１４】以下、本発明の洗浄剤組成物について詳述
する。

【００１５】本発明の成分（ａ）のスルホン酸系若しく
は硫酸エステル系の陰イオン性界面活性剤としては、特
に制限されるものではなく、例えば、下記の（１）〜
（５）の群の陰イオン洗剤から選ばれる１種又は２種以
上が用いられる。

【００１６】（１）アルキル基が炭素原子９〜１５、好
ましくは炭素原子１１〜１４を含む直鎖アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、特に好ましい直鎖アルキルベンゼンス
ルホン酸塩は炭素原子１２を２０％以上含むものであ
る。

【００１７】（２）炭素原子８〜２２、好ましくは炭素
原子１２〜１６を有するアルコールを硫酸化することに
よって得られるアルキル硫酸塩。

【００１８】（３）アルキル残基中に炭素原子８〜２
２、好ましくは炭素原子１２〜１６を有するアルカンス
ルホン酸塩。

【００１９】（４）炭素原子８〜２２、好ましくは炭素
原子１２〜１６を有するα−オレフィンスルホン酸塩。

【００２０】（５）炭素原子８〜２２、好ましくは炭素
原子１２〜１６を有するアルコールをエチレンオキシド
１〜３０モル、好ましくは１〜１２モルでエトキシ化す
ることによって誘導されるポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸塩。

【００２１】本発明の成分（ａ）は、上記陰イオン性界
面活性剤の総量の１０〜１００％（当量）、より好まし
くは２５〜１００％（当量）がアルカリ土類金属塩であ
る陰イオン性界面活性剤成分、又は、上記陰イオン性界
面活性剤に、該活性剤と置換できる水溶性アルカリ土類
金属塩を、該活性剤の総量に対して１０〜３００％（当
量）、より好ましくは１０〜５０％（当量）共存させた
陰イオン性界面活性剤成分である。

【００２２】本発明の成分（ａ）である上記陰イオン性
界面活性剤成分を得る方法としては、上記陰イオン性界
面活性剤を未中和の酸の状態でアルカリ土類金属水酸化
物と混合部分中和し、残部はアルカリ金属水酸化物、炭
素数１〜３のアルカノールアミン等で中和する方法、又
は上記陰イオン性界面活性剤のナトリウム、カリウム等
のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、炭素数１〜３のア
ルカノールアンモニウム塩に、水溶性アルカリ土類金属
塩を配合する方法等がある。上記水溶性アルカリ土類金
属塩としては、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、
炭酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、酢酸マグネシウ
ム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム等がある。

【００２３】上記成分（ａ）におけるアルカリ土類金属
塩及び水溶性アルカリ土類金属塩を構成するアルカリ土
類金属としては、マグネシウム又はカルシウムが好まし
く、特に低温安定性の点からマグネシウムが好ましい。

【００２４】また、本発明の成分（ｂ）のアルキルグリ
コシド及び糖脂肪酸エステルとしては、例えば、下記
〔化３〕（〔化１〕と同じ）の一般式（Ｉ）で表される
アルキルグリコシドや、下記〔化４〕（〔化２〕と同
じ）の一般式（II）で表される糖脂肪酸エステル等が挙
げられる。

【００２５】

【化３】

【００２６】

【化４】

【００２７】上記〔化３〕の一般式（Ｉ）で表されるア
ルキルグリコシドについて更に説明すると、一般式
（Ｉ）中のｘはその平均値が０〜５であるが、この値を
変えることにより、本発明の洗浄剤組成物の水溶性及び
結晶性を調整できる。つまり、ｘの値が大きいもの程、
水溶性が高くなり且つ結晶性が低くなる傾向にある。好
ましいｘの値は０〜２であり、特に好ましくは０であ
る。一方、ｙは、その平均値が１より大きい場合、つま
り２糖類以上の糖鎖を親水性基とする一般式（Ｉ）で表
される非イオン性界面活性剤を含有する場合、糖鎖の結
合様式が１−２、１−３、１−４、１−６結合のもの、
更にα−、β−ピラノシド結合又はフラノシド結合及び
これらの混合された結合様式を有する任意の混合物を含
むことが可能である。また、一般式（Ｉ）中のｙの平均
値は１〜５、好ましくは１〜１．５、さらに好ましくは
１．１〜１．４である。尚、ｙの測定法はプロトンＮＭ
Ｒ法によるものである。

【００２８】また、一般式（Ｉ）中のＲ₁は、溶解性及
び洗浄性の点から炭素数１０〜１４のアルキル基が好ま
しい。またＲ₂は、水溶性の点から炭素数２〜３のアル
キレン基が好ましい。更に、Ｇは単糖類若しくは２糖類
以上の原料によってその構造が決定されるが、このＧの
原料としては、単糖類ではグルコース、フルクトース、
ガラクトース、キシロース、マンノース、リキソース、
アラビノース、及びこれらの混合物が挙げられ、２糖類
以上ではマルトース、キシロビオース、イソマルトー
ス、セロビオース、ゲンチビオース、ラクトース、スク
ロース、ニゲロース、ツラノース、ラフィノース、ゲン
チアノース、メレジトース、及びこれらの混合物等が挙
げられる。これらのうち、好ましい原料は、それらの入
手容易性及びコストの点から、単糖類ではグルコース及
びフルクトースであり、２糖類以上ではマルトース及び
スクロースである。この中でも特に入手容易性の点から
グルコースが好ましい。

【００２９】上記成分（ａ）と（ｂ）の総含有量は、５
〜５０重量％、好ましくは１０〜３０重量％、配合比
（ｂ）／（ａ）は１／５０〜１／１、好ましくは１／２
０〜１／５である。

【００３０】本発明の洗浄剤組成物には、起泡力を向上
させる及び皮膚に対する作用を改善させるために、更に
成分（ｃ）として下記〔化５〕の一般式の（１）〜
（５）式で表される第３級アミンオキシド、アルキルカ
ルボベタイン及びアルキルスルホベタインからなる群か
ら選ばれる１種又は２種以上の両性界面活性剤を含有さ
せることが好ましい。その含有量は、好ましくは０．１
〜２０重量％、より好ましくは０．５〜１０重量％であ
る。

【００３１】

【化５】

【００３２】本発明の洗浄剤組成物の前記成分の残部は
水であるが、その他に脂肪酸アルカノールアマイド等の
非イオン性界面活性剤を含むことができる。さらに、従
来公知の低温安定剤、例えば、エタノール、イソプロパ
ノールのような低級アルコール類、エチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ポリプロピレングリコール等のグリコール類、ベンゼン
スルホン酸塩、ｐ−トルエンスルホン酸塩、キシレンス
ルホン酸塩等の低級アルキルベンゼンスルホン酸塩類、
アセトアミド類、安息香酸塩やサリチル酸塩のような芳
香族カルボン酸塩類などを併用することができる。その
他液体洗剤に配合できるものとして既に公知の諸物質を
その目的に応じて併用できる。このような物質として
は、クエン酸、リンゴ酸、グルコン酸又はその塩等の洗
浄力を向上させるための有機ビルダーや無機ビルダー、
さらに手荒れ防止剤、酵素、蛋白質誘導体、不透明化
剤、着色料、保存料、香料等の添加物が挙げられる。

【００３３】本発明の洗浄剤組成物は、衣料用洗浄剤、
台所用洗浄剤、毛髪用洗浄剤、身体用洗浄剤、住居用洗
浄剤、金属プラスチック等の硬質表面洗浄剤等として好
適に用いられる。

【００３４】

【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明の洗浄剤組成物
を更に詳しく説明する。

【００３５】実施例１下記〔表１〕に示す組成の液体洗浄剤組成物を調製し、
それぞれについて、起泡力、洗浄力及び凍結回復性（溶
液安定性）を下記試験法により測定した。その結果を下
記〔表１〕に示す。

【００３６】（１）起泡力試験法（Ｉ）汚れ成分として市販のバターを濃度１．０重量％の洗剤
溶液（使用水は３．５°ＤＨの水）に１．０重量％添加
した時の起泡力を測定する。測定法は、直径５cmのガラ
ス円筒にバターを添加した上記洗剤を４０ml入れ、２０
℃で１５分間回転攪拌を行い、停止直後の泡高さを測定
する。

【００３７】（２）起泡力試験法（II）牛脂／ナタネ油（９／１）を融解して、皿上に５．０ｇ
付着させた後、室内で数日放置した汚れ成分を、濃度
５．０重量％の洗剤溶液（使用水は３．５°ＤＨの水）
３０mlにてスポンジ洗浄する。この際に発生した泡をメ
スシリンダーに移し、その泡の体積を測定する。

【００３８】（３）洗浄力試験法汚れ成分として牛脂／大豆油（１／１）を融解して、ポ
リプロピレンプレート上に０．５ｇ付着させた後、この
プレートを０．１５重量％の洗剤溶液７００ｍｌ（使用
水は３．５°ＤＨの水）中に入れ、リーナッツ改良洗浄
力試験器（回転数毎分２５０回）を使用し、３０°Ｃ、
１５分間洗浄する。その後、このプレートを水ですす
ぎ、一昼夜風乾放置する。次いで、放置後のポリプロピ
レンプレートの重量の測定を行い、プレートからの汚れ
成分の脱落割合（％）を求め、これを洗浄力の指標とす
る。

【００３９】（４）凍結回復性試験法容量１００ｍｌのガラス製サンプルビンに組成物を入
れ、−１５°Ｃ恒温槽中に２４時間放置して凍結させ
る。この後、サンプルを５°Ｃ恒温槽に移し２４時間後
の状態を肉眼観察し、次の判断基準にて凍結回復時の安
定性を判定する。 ○；均一透明溶液 ×；溶液全体に濁りを生じているか、沈殿を生じている

【００４０】

【表１】

【００４１】実施例２下記〔表２〕に示す組成の液体洗浄剤組成物を調製し、
それぞれについて、起泡力、洗浄力及び凍結回復性を実
施例１の場合と同様にして測定した。その結果を下記
〔表２〕に示す。

【００４２】

【表２】

【００４３】実施例３下記〔表３〕に示す組成の液体洗浄剤組成物を調製し、
それぞれについて、起泡力、洗浄力及び凍結回復性を実
施例１の場合と同様にして測定した。その結果を下記
〔表３〕に示す。

【００４４】

【表３】

【００４５】尚、上記の〔表１〕、〔表２〕及び〔表
３〕中、＊１〜＊６を付した化合物は次の通りである。＊１ＡＥＳ−Ｍｇ（Ｃ₁₂）；ポリオキシエチレン
（４）ドデシルエーテル硫酸マグネシウム＊２ＡＥＳ−Ｎａ（Ｃ₁₂）；ポリオキシエチレン
（４）ドデシルエーテル硫酸ナトリウム＊３ＬＡＳ−Ｎａ（Ｃ₁₂）；直鎖ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム＊４ＡＳ−Ｎａ（Ｃ₁₂）；ドデシル硫酸ナトリウム＊５ＡＯＳ−Ｎａ（Ｃ₁₄）；α−オレフィンスルホン
酸ナトリウム＊６ＳＡＳ−Ｎａ（Ｃ₁₂）；ドデカンスルホネン酸ナ
トリウム

【００４６】

【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、油脂汚れに対
する洗浄時に豊かで安定な泡立ちを有し、且つその泡量
を損なうことなく強い油脂汚れ洗浄力を発揮し、特にポ
リエチレン、ポリプロピレン等の低エネルギー表面上の
油脂汚れの除去に効果的であり、しかも低温下での溶液
安定性に良好なものである。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】下記成分（ａ）及び（ｂ）を含有し、且
つ（ａ）と（ｂ）の総含有量が５〜５０重量％、配合比
（ｂ）／（ａ）が１／５０〜１／１（重量比）であるこ
とを特徴とする洗浄剤組成物。（ａ）スルホン酸系若しくは硫酸エステル系の陰イオン
性界面活性剤であって、該活性剤の総量の１０〜１００
％（当量）がアルカリ土類金属塩である陰イオン性界面
活性剤成分、又は、スルホン酸系若しくは硫酸エステル
系の陰イオン性界面活性剤に、該活性剤と置換できる水
溶性アルカリ土類金属塩を、該活性剤の総量に対して１
０〜３００％（当量）共存させた陰イオン性界面活性剤
成分。（ｂ）アルキルグリコシド及び糖脂肪酸エステルからな
る群から選ばれる１種又は２種以上の非イオン性界面活
性剤成分。
【請求項２】成分（ｃ）として、第３級アミンオキシ
ド、アルキルカルボベタイン及びアルキルスルホベタイ
ンからなる群から選ばれる１種又は２種以上の両性界面
活性剤を０．１〜２０重量％含有する請求項１記載の洗
浄剤組成物。
【請求項３】成分（ｂ）が、下記〔化１〕の一般式
（Ｉ）で表されるアルキルグリコシド又は下記〔化２〕
の一般式（II）で表される糖脂肪酸エステルである請求
項１又は２記載の洗浄剤組成物。【化１】【化２】
【請求項４】スルホン酸系若しくは硫酸エステル系の
陰イオン性界面活性剤が、直鎖アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルキル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩及びα−オレフ
ィンスルホン酸塩からなる群から選ばれる１種又は２種
以上である請求項１又は２記載の洗浄剤組成物。
【請求項５】成分（ａ）におけるアルカリ土類金属塩
及び水溶性アルカリ土類金属塩を構成するアルカリ土類
金属が、マグネシウム又はカルシウムである請求項１、
２及び４の何れかに記載の洗浄剤組成物。