JPH06340851A - 金属薄膜層を有する粘着テープもしくはシート - Google Patents
金属薄膜層を有する粘着テープもしくはシートInfo
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- JPH06340851A JPH06340851A JP13172793A JP13172793A JPH06340851A JP H06340851 A JPH06340851 A JP H06340851A JP 13172793 A JP13172793 A JP 13172793A JP 13172793 A JP13172793 A JP 13172793A JP H06340851 A JPH06340851 A JP H06340851A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱性と耐塩水暴露性ともにすぐれたアクリ
ル系粘着剤を使用した金属薄膜層を有する粘着テープも
しくは板体を提供する。 【構成】 粘着テープ１は厚み３８μｍのポリエステル
フイルム１１の片面に厚み１０００Åの銀蒸着層１２が
設けられ、該ポリエステルフイルム１１の他の面に、粘
着剤組成物が塗布されて厚み２５μｍの粘着剤層１３が
形成されてなる。
ル系粘着剤を使用した金属薄膜層を有する粘着テープも
しくは板体を提供する。 【構成】 粘着テープ１は厚み３８μｍのポリエステル
フイルム１１の片面に厚み１０００Åの銀蒸着層１２が
設けられ、該ポリエステルフイルム１１の他の面に、粘
着剤組成物が塗布されて厚み２５μｍの粘着剤層１３が
形成されてなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、初期粘着力が高く、且
つ、被着体に貼付けられて塩水に暴露されても接着性の
低下が少なく、耐熱性にすぐれた金属薄膜層を有する粘
着テープもしくはシートに関する。
つ、被着体に貼付けられて塩水に暴露されても接着性の
低下が少なく、耐熱性にすぐれた金属薄膜層を有する粘
着テープもしくはシートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の粘着テープに用いられている粘着
剤としては、（メタ）アクリル酸アルキルエステルを主
成分モノマーとする共重合体を主体とするアクリル系粘
着剤があり、一般に、凝集力付与成分として、また、接
着性改良あるいは架橋起点導入成分として（メタ）アク
リル酸の如きα，β−不飽和カルボン酸が共重合される
ことが多い。
剤としては、（メタ）アクリル酸アルキルエステルを主
成分モノマーとする共重合体を主体とするアクリル系粘
着剤があり、一般に、凝集力付与成分として、また、接
着性改良あるいは架橋起点導入成分として（メタ）アク
リル酸の如きα，β−不飽和カルボン酸が共重合される
ことが多い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このようなアクリル系
粘着剤を用いて金属薄膜層を有する粘着テープとした場
合、これを塗装鋼板等の被着体に貼付後、塩水浸漬など
のように塩水暴露されると、粘着剤が塩水に侵されてめ
くれや剥離が生じるという問題がある。
粘着剤を用いて金属薄膜層を有する粘着テープとした場
合、これを塗装鋼板等の被着体に貼付後、塩水浸漬など
のように塩水暴露されると、粘着剤が塩水に侵されてめ
くれや剥離が生じるという問題がある。
【０００４】本問題点の原因として、凝集力を発現し、
接着性改良あるいは架橋基点導入成分として共重合され
る（メタ）アクリル酸の如きα，β−不飽和カルボン酸
中の−ＣＯＯＨ基のプロトンが、塩水暴露時に遊離して
しまうため、粘着剤自体が溶出することにあると考えら
れるが、その解決策として上記α，β−不飽和カルボン
酸量を少なくすると充分な耐熱性、保持性が得られなく
なる。
接着性改良あるいは架橋基点導入成分として共重合され
る（メタ）アクリル酸の如きα，β−不飽和カルボン酸
中の−ＣＯＯＨ基のプロトンが、塩水暴露時に遊離して
しまうため、粘着剤自体が溶出することにあると考えら
れるが、その解決策として上記α，β−不飽和カルボン
酸量を少なくすると充分な耐熱性、保持性が得られなく
なる。
【０００５】本発明は上記従来の問題点を解消し、耐熱
性と耐塩水暴露性ともにすぐれたアクリル系粘着剤を使
用した金属薄膜層を有する粘着テープもしくはシートを
提供することを目的とする。
性と耐塩水暴露性ともにすぐれたアクリル系粘着剤を使
用した金属薄膜層を有する粘着テープもしくはシートを
提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の本発明の
金属薄膜層を有する粘着テープもしくはシートは、合成
樹脂フイルムもしくはシートからなる基材の片面に金属
薄膜層が設けられ、該基材の他の面には粘着剤層が設け
られてなる粘着テープもしくはシートにおいて、該粘着
剤層が、一般式、ＣＨ2 ＝ＣＲ1 ＣＯＯＲ2 （式中、Ｒ
1 は水素またはメチル基、Ｒ2は炭素数が２〜１８のア
ルキル基）のアルキル（メタ）アクリレートモノマーの
少なくとも１種と、Ｎ−ビニルピロリドン、アクリロイ
ルモルホリン、Ｎ−イソプロピルアクリルアミド、Ｎ−
ビニルカプロラクタムおよびジアセトンアクリルアミド
の中から選ばれる１種以上のモノマー３〜１０重量％
（モノマー成分中）と水酸基を有する（メタ）アクリレ
ートモノマー０．１〜０．５重量％とを共重合して得ら
れるアクリル系共重合体樹脂と、架橋剤としてのポリイ
ソシアネート化合物とを含むアクリル系感圧性接着剤組
成物であって、該感圧性接着剤組成物の架橋度が６０〜
９０重量％であるアクリル系粘着剤組成物であることを
特徴とするものである。
金属薄膜層を有する粘着テープもしくはシートは、合成
樹脂フイルムもしくはシートからなる基材の片面に金属
薄膜層が設けられ、該基材の他の面には粘着剤層が設け
られてなる粘着テープもしくはシートにおいて、該粘着
剤層が、一般式、ＣＨ2 ＝ＣＲ1 ＣＯＯＲ2 （式中、Ｒ
1 は水素またはメチル基、Ｒ2は炭素数が２〜１８のア
ルキル基）のアルキル（メタ）アクリレートモノマーの
少なくとも１種と、Ｎ−ビニルピロリドン、アクリロイ
ルモルホリン、Ｎ−イソプロピルアクリルアミド、Ｎ−
ビニルカプロラクタムおよびジアセトンアクリルアミド
の中から選ばれる１種以上のモノマー３〜１０重量％
（モノマー成分中）と水酸基を有する（メタ）アクリレ
ートモノマー０．１〜０．５重量％とを共重合して得ら
れるアクリル系共重合体樹脂と、架橋剤としてのポリイ
ソシアネート化合物とを含むアクリル系感圧性接着剤組
成物であって、該感圧性接着剤組成物の架橋度が６０〜
９０重量％であるアクリル系粘着剤組成物であることを
特徴とするものである。
【０００７】請求項２記載の本発明の金属薄膜層を有す
る粘着テープもしくはシートは、透明な合成樹脂フイル
ムもしくはシートからなる基材の片面に金属薄膜層が設
けられ、該金属薄膜層面に粘着剤層が設けられてなる粘
着テープもしくはシートにおいて、該粘着剤層が、一般
式、ＣＨ2 ＝ＣＲ1 ＣＯＯＲ2 （式中、Ｒ1 は水素また
はメチル基、Ｒ2は炭素数が２〜１８のアルキル基）の
アルキル（メタ）アクリレートモノマーの少なくとも１
種と、Ｎ−ビニルピロリドン、アクリロイルモルホリ
ン、Ｎ−イソプロピルアクリルアミド、Ｎ−ビニルカプ
ロラクタムおよびジアセトンアクリルアミドの中から選
ばれる１種以上のモノマー３〜１０重量％（モノマー成
分中）と水酸基を有する（メタ）アクリレートモノマー
０．１〜０．５重量％とを共重合して得られるアクリル
系共重合体樹脂と、架橋剤としてのポリイソシアネート
化合物とを含むアクリル系感圧性接着剤組成物であっ
て、該感圧性接着剤組成物の架橋度が６０〜９０重量％
であるアクリル系粘着剤組成物であることを特徴とする
ものである。
る粘着テープもしくはシートは、透明な合成樹脂フイル
ムもしくはシートからなる基材の片面に金属薄膜層が設
けられ、該金属薄膜層面に粘着剤層が設けられてなる粘
着テープもしくはシートにおいて、該粘着剤層が、一般
式、ＣＨ2 ＝ＣＲ1 ＣＯＯＲ2 （式中、Ｒ1 は水素また
はメチル基、Ｒ2は炭素数が２〜１８のアルキル基）の
アルキル（メタ）アクリレートモノマーの少なくとも１
種と、Ｎ−ビニルピロリドン、アクリロイルモルホリ
ン、Ｎ−イソプロピルアクリルアミド、Ｎ−ビニルカプ
ロラクタムおよびジアセトンアクリルアミドの中から選
ばれる１種以上のモノマー３〜１０重量％（モノマー成
分中）と水酸基を有する（メタ）アクリレートモノマー
０．１〜０．５重量％とを共重合して得られるアクリル
系共重合体樹脂と、架橋剤としてのポリイソシアネート
化合物とを含むアクリル系感圧性接着剤組成物であっ
て、該感圧性接着剤組成物の架橋度が６０〜９０重量％
であるアクリル系粘着剤組成物であることを特徴とする
ものである。
【０００８】本発明において使用されるアルキル（メ
タ）アクリレートモノマーとしては、一般式、ＣＨ2 ＝
ＣＲ1 ＣＯＯＲ2 で表されるもので、Ｒ1 は水素または
メチル基、Ｒ2 は炭素数が２〜１８の範囲にあるアルキ
ル基、即ち、エチル基、ｎ−ブチル基、ｎ−オクチル
基、２−エチルヘキシル基、イソオクチル基、イソノニ
ル基等からなるモノマーから選ばれる少なくとも１種か
らなるものが好適に用いられる。
タ）アクリレートモノマーとしては、一般式、ＣＨ2 ＝
ＣＲ1 ＣＯＯＲ2 で表されるもので、Ｒ1 は水素または
メチル基、Ｒ2 は炭素数が２〜１８の範囲にあるアルキ
ル基、即ち、エチル基、ｎ−ブチル基、ｎ−オクチル
基、２−エチルヘキシル基、イソオクチル基、イソノニ
ル基等からなるモノマーから選ばれる少なくとも１種か
らなるものが好適に用いられる。
【０００９】本発明において使用するＮ−ビニルピロリ
ドン、アクリロイルモルホリン、Ｎ−イソプロピルアク
リルアミド、Ｎ−ビニルカプロラクタムおよびジアセト
ンアクリルアミドの中から選ばれる１種以上のモノマー
の含有量は３〜１０重量％（モノマー成分中）であり、
好ましくは５〜８重量％である。含有量が３重量％未満
である場合には、粘着剤の凝集力が小さくて粘着力が低
くなり、１０重量％を超える場合には、貼付後初期の粘
着物性のバランスがとれない。
ドン、アクリロイルモルホリン、Ｎ−イソプロピルアク
リルアミド、Ｎ−ビニルカプロラクタムおよびジアセト
ンアクリルアミドの中から選ばれる１種以上のモノマー
の含有量は３〜１０重量％（モノマー成分中）であり、
好ましくは５〜８重量％である。含有量が３重量％未満
である場合には、粘着剤の凝集力が小さくて粘着力が低
くなり、１０重量％を超える場合には、貼付後初期の粘
着物性のバランスがとれない。
【００１０】上記粘着剤組成物に用いられるアクリル系
共重合体樹脂は、溶液重合、塊状重合等の任意の方法に
より得られるが、通常、アルキル（メタ）アクリレート
モノマーの少なくとも１種と、Ｎ−ビニルピロリドン、
Ｎ−ビニルカプロラクタム、Ｎ−イソプロピルアクリル
アミド、ジアセトンアクリルアミド、アクリロイルモル
ホリンの群から選ばれる１種もしくは２種以上のモノマ
ーと、水酸基を有する（メタ）アクリレートモノマーと
を、例えば、酢酸エチル等の適当な溶剤に溶解し、重合
開始剤を用いて溶液重合法により容易に得ることがで
き、重合性不飽和カルボン酸を含有しないものである。
共重合体樹脂は、溶液重合、塊状重合等の任意の方法に
より得られるが、通常、アルキル（メタ）アクリレート
モノマーの少なくとも１種と、Ｎ−ビニルピロリドン、
Ｎ−ビニルカプロラクタム、Ｎ−イソプロピルアクリル
アミド、ジアセトンアクリルアミド、アクリロイルモル
ホリンの群から選ばれる１種もしくは２種以上のモノマ
ーと、水酸基を有する（メタ）アクリレートモノマーと
を、例えば、酢酸エチル等の適当な溶剤に溶解し、重合
開始剤を用いて溶液重合法により容易に得ることがで
き、重合性不飽和カルボン酸を含有しないものである。
【００１１】本発明で用いられる粘着剤組成物は、上記
アクリル系共重合樹脂に架橋剤としてポリイソシアネー
ト化合物が配合される。使用し得るポリイソシアネート
化合物としては、トリレンジイソシアネートもしくはそ
の水素化物、又はトリレンジイソシアネートのトリメチ
ロールプロパンの付加物、トリフェニルメタントリイソ
シアネート、メチレンビス（４−フェニルイソシアネー
ト）もしくはその水素化物、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート、４，４′−ジシ
クロヘキシルメタンジイソシアネート、あるいはこれら
の重合物のように分子内に２個以上のイソシアネート基
を有するものが挙げられる。
アクリル系共重合樹脂に架橋剤としてポリイソシアネー
ト化合物が配合される。使用し得るポリイソシアネート
化合物としては、トリレンジイソシアネートもしくはそ
の水素化物、又はトリレンジイソシアネートのトリメチ
ロールプロパンの付加物、トリフェニルメタントリイソ
シアネート、メチレンビス（４−フェニルイソシアネー
ト）もしくはその水素化物、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート、４，４′−ジシ
クロヘキシルメタンジイソシアネート、あるいはこれら
の重合物のように分子内に２個以上のイソシアネート基
を有するものが挙げられる。
【００１２】上記粘着剤組成物のテトラヒドロフランに
浸漬後の非可溶分率を尺度とする架橋度は６０〜９０重
量％である。架橋度が６０％未満では粘着剤の凝集力が
低下し、充分な耐熱性、保持性が得られない。また、９
０％を超えると粘着力が低下する。
浸漬後の非可溶分率を尺度とする架橋度は６０〜９０重
量％である。架橋度が６０％未満では粘着剤の凝集力が
低下し、充分な耐熱性、保持性が得られない。また、９
０％を超えると粘着力が低下する。
【００１３】上記粘着剤組成物には必要に応じて、石油
樹脂、テルペン樹脂、ロジン樹脂、クマロン−インデン
樹脂、フェノール樹脂等の粘着付与樹脂、各種の安定
剤、充填剤等を配合してもよい。
樹脂、テルペン樹脂、ロジン樹脂、クマロン−インデン
樹脂、フェノール樹脂等の粘着付与樹脂、各種の安定
剤、充填剤等を配合してもよい。
【００１４】基材の合成樹脂としては、ポリエステル、
ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリクロロプレン、ポ
リ塩化ビニル、アクリル系樹脂等からなるフイルムもし
くはシートが使用され、耐熱性にすぐれたものが好まし
い。又、シートは平面状のものでも、曲面を有するもの
でもよい。請求項２記載の発明における基材には、上記
のもので、且つ透明なものが使用される。この理由は被
着体に貼付されたとき、基材を通して金属薄膜層による
反射光が得られるからである。
ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリクロロプレン、ポ
リ塩化ビニル、アクリル系樹脂等からなるフイルムもし
くはシートが使用され、耐熱性にすぐれたものが好まし
い。又、シートは平面状のものでも、曲面を有するもの
でもよい。請求項２記載の発明における基材には、上記
のもので、且つ透明なものが使用される。この理由は被
着体に貼付されたとき、基材を通して金属薄膜層による
反射光が得られるからである。
【００１５】本発明では基材の片面に金属薄膜層が設け
られる。金属薄膜層としては銀、金、アルミニウム等一
般に薄膜層として使用されているものであり、スパッタ
法、真空蒸着法により形成される。該金属薄膜層の厚み
は１０００Å程度が好ましい。請求項１記載のものは基
材の片面に金属薄膜層が、他の面に前記粘着剤層が設け
られる。このものは被着体に貼付したとき、金属薄膜層
が最外層となるので光線反射率は最もよいが、金属薄膜
層を保護するために透明な樹脂からなる保護層を設ける
ことが好ましい。
られる。金属薄膜層としては銀、金、アルミニウム等一
般に薄膜層として使用されているものであり、スパッタ
法、真空蒸着法により形成される。該金属薄膜層の厚み
は１０００Å程度が好ましい。請求項１記載のものは基
材の片面に金属薄膜層が、他の面に前記粘着剤層が設け
られる。このものは被着体に貼付したとき、金属薄膜層
が最外層となるので光線反射率は最もよいが、金属薄膜
層を保護するために透明な樹脂からなる保護層を設ける
ことが好ましい。
【００１６】保護層としてはポリエステル系樹脂、ニト
ロセルロース系のものなどが挙げられるが、９０℃にお
ける耐熱試験で発泡しないものが好ましく、この点では
イソシアネート架橋されたポリエステル系樹脂のものが
好適である。これらは薄膜面に直接塗布して保護層とす
ることができる。
ロセルロース系のものなどが挙げられるが、９０℃にお
ける耐熱試験で発泡しないものが好ましく、この点では
イソシアネート架橋されたポリエステル系樹脂のものが
好適である。これらは薄膜面に直接塗布して保護層とす
ることができる。
【００１７】請求項２記載のものは、透明な基材の片面
に金属薄膜層が、該金属薄膜層面に粘着剤層が設けられ
るのであるが、金属薄膜層と粘着剤層との間に金属薄膜
層の保護層を設けてもよい。保護層としては上記請求項
１記載のものに用いられる保護層と同様のものが使用で
きる。
に金属薄膜層が、該金属薄膜層面に粘着剤層が設けられ
るのであるが、金属薄膜層と粘着剤層との間に金属薄膜
層の保護層を設けてもよい。保護層としては上記請求項
１記載のものに用いられる保護層と同様のものが使用で
きる。
【００１８】本発明の金属薄膜層を有する粘着テープも
しくはシートは、金属薄膜層による光反射性と、耐熱性
及び耐塩水性により、例えば照明灯の反射板等として屋
内用は勿論、屋外では海岸近くでも使用できる。
しくはシートは、金属薄膜層による光反射性と、耐熱性
及び耐塩水性により、例えば照明灯の反射板等として屋
内用は勿論、屋外では海岸近くでも使用できる。
【００１９】
【作用】本発明による請求項１記載の金属薄膜層を有す
る粘着テープもしくはシートは叙上のような構成とされ
ることにより、貼付初期の粘着物性に優れ、且つ、耐熱
性と耐塩水性にすぐれる。
る粘着テープもしくはシートは叙上のような構成とされ
ることにより、貼付初期の粘着物性に優れ、且つ、耐熱
性と耐塩水性にすぐれる。
【００２０】請求項２の発明においては、透明な基材の
片面の金属薄膜層面に粘着剤層が設けられてなるので、
被着体に貼付した後、基材を通して金属薄膜層による反
射光線が得られ、粘着剤層は請求項１と同じものである
から、貼付初期の粘着物性に優れ、且つ、耐熱性と耐塩
水性に優れる。
片面の金属薄膜層面に粘着剤層が設けられてなるので、
被着体に貼付した後、基材を通して金属薄膜層による反
射光線が得られ、粘着剤層は請求項１と同じものである
から、貼付初期の粘着物性に優れ、且つ、耐熱性と耐塩
水性に優れる。
【００２１】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。冷却管、
攪拌機及び温度計を備えたセパラブルフラスコに、アク
リル酸ブチル９４．７重量部、Ｎ−ビニルピロリドン５
重量部及びメタクリル酸２−ヒドロキシエチル０．３重
量部を、上記モノマー合計量が酢酸エチルに対して重量
比で５５／４５となるように酢酸エチルに溶解し、得ら
れた溶液に重合開始剤としてペンゾイルパーオキサイド
０．０６２重量部を添加した。該混合溶液を窒素還流
下、８０℃で８時間攪拌して重合反応を行い、アクリル
系共重合体樹脂溶液を得た。上記アクリル系共重合体溶
液にイソシアネート系架橋剤（日本ポリウレタン社製：
商品名「コロネートＬ」の有効成分５５％のもの（トリ
レンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付
加反応物））２重量部を配合して粘着剤組成物を調整し
た。
攪拌機及び温度計を備えたセパラブルフラスコに、アク
リル酸ブチル９４．７重量部、Ｎ−ビニルピロリドン５
重量部及びメタクリル酸２−ヒドロキシエチル０．３重
量部を、上記モノマー合計量が酢酸エチルに対して重量
比で５５／４５となるように酢酸エチルに溶解し、得ら
れた溶液に重合開始剤としてペンゾイルパーオキサイド
０．０６２重量部を添加した。該混合溶液を窒素還流
下、８０℃で８時間攪拌して重合反応を行い、アクリル
系共重合体樹脂溶液を得た。上記アクリル系共重合体溶
液にイソシアネート系架橋剤（日本ポリウレタン社製：
商品名「コロネートＬ」の有効成分５５％のもの（トリ
レンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付
加反応物））２重量部を配合して粘着剤組成物を調整し
た。
【００２２】（実施例１）図１は請求項１記載の金属薄
膜層を有する粘着テープもしくはシートの実施例を示す
断面図である。１は金属薄膜層を有する粘着テープであ
り、厚み３８μｍのポリエステルフイルム１１の片面に
厚み１０００Åの銀薄膜層１２が設けられ、該ポリエス
テルフイルム１１の他の面に、上記粘着剤組成物が塗布
されて厚み２５μｍの粘着剤層１３が形成されてなる。
膜層を有する粘着テープもしくはシートの実施例を示す
断面図である。１は金属薄膜層を有する粘着テープであ
り、厚み３８μｍのポリエステルフイルム１１の片面に
厚み１０００Åの銀薄膜層１２が設けられ、該ポリエス
テルフイルム１１の他の面に、上記粘着剤組成物が塗布
されて厚み２５μｍの粘着剤層１３が形成されてなる。
【００２３】（実施例２）図２は請求項２記載の金属薄
膜層を有する粘着テープもしくはシートの実施例を示す
断面図である。２は金属薄膜層を有する粘着テープであ
り、厚み３８μｍの透明なポリエステルフイルム２１の
片面に、実施例１と同様に銀薄膜層２２が設けられ、該
銀薄膜層２２面にポリエステル系樹脂（和信化学社製
商品名：ＳＶ１１２５）からなる保護層２４が設けら
れ、該保護層２４面に実施例１で用いたものと同じ粘着
剤層２３が厚み２５μｍで形成されてなる。
膜層を有する粘着テープもしくはシートの実施例を示す
断面図である。２は金属薄膜層を有する粘着テープであ
り、厚み３８μｍの透明なポリエステルフイルム２１の
片面に、実施例１と同様に銀薄膜層２２が設けられ、該
銀薄膜層２２面にポリエステル系樹脂（和信化学社製
商品名：ＳＶ１１２５）からなる保護層２４が設けら
れ、該保護層２４面に実施例１で用いたものと同じ粘着
剤層２３が厚み２５μｍで形成されてなる。
【００２４】（実施例３）Ｎ−ビニルピロリドンをＮ−
ビニルカプロラクタムとした以外は、実施例１と同様の
金属薄膜層を有する粘着テープである。
ビニルカプロラクタムとした以外は、実施例１と同様の
金属薄膜層を有する粘着テープである。
【００２５】（実施例４）Ｎ−ビニルピロリドンをＮ−
イソプロピルアクリルアミドとした以外は、実施例１と
同様の金属薄膜層を有する粘着テープである。
イソプロピルアクリルアミドとした以外は、実施例１と
同様の金属薄膜層を有する粘着テープである。
【００２６】（実施例５）Ｎ−ビニルピロリドンをジア
セトンアクリルアミドとした以外は、実施例１と同様の
金属薄膜層を有する粘着テープである。
セトンアクリルアミドとした以外は、実施例１と同様の
金属薄膜層を有する粘着テープである。
【００２７】（実施例６）Ｎ−ビニルピロリドンをアク
リロイルモルホリンとした以外は、実施例１と同様の金
属薄膜層を有する粘着テープである。
リロイルモルホリンとした以外は、実施例１と同様の金
属薄膜層を有する粘着テープである。
【００２８】（実施例７）架橋剤としてのコロネートＬ
配合部数を１重量部とした以外は、実施例１と同様の金
属薄膜層を有する粘着テープである。
配合部数を１重量部とした以外は、実施例１と同様の金
属薄膜層を有する粘着テープである。
【００２９】（比較例１）架橋剤としてのコロネートＬ
配合部数を０．３重量部とした以外は、実施例１と同様
の金属薄膜層を有する粘着テープである。
配合部数を０．３重量部とした以外は、実施例１と同様
の金属薄膜層を有する粘着テープである。
【００３０】（比較例２）架橋剤としてのコロネートＬ
配合部数を５重量部とした以外は、実施例１と同様の金
属薄膜層を有する粘着テープである。
配合部数を５重量部とした以外は、実施例１と同様の金
属薄膜層を有する粘着テープである。
【００３１】（比較例３）モノマー組成比を、アクリル
酸ブチル／Ｎ−ビニルピロリドン／メタクリル酸２−ヒ
ドロキシエチル＝９８．７／１／０．３とした以外は実
施例１と同様の金属薄膜層を有する粘着テープである。
酸ブチル／Ｎ−ビニルピロリドン／メタクリル酸２−ヒ
ドロキシエチル＝９８．７／１／０．３とした以外は実
施例１と同様の金属薄膜層を有する粘着テープである。
【００３２】（比較例４）モノマー組成比を、アクリル
酸ブチル／Ｎ−ビニルピロリドン／メタクリル酸２−ヒ
ドロキシエチル＝８４．７／１５／０．３とした以外は
実施例１と同様の金属薄膜層を有する粘着テープであ
る。
酸ブチル／Ｎ−ビニルピロリドン／メタクリル酸２−ヒ
ドロキシエチル＝８４．７／１５／０．３とした以外は
実施例１と同様の金属薄膜層を有する粘着テープであ
る。
【００３３】（比較例５）モノマー組成比を、アクリル
酸ブチル／アクリル酸＝９７／３とした以外は実施例１
と同様の金属薄膜層を有する粘着テープである。
酸ブチル／アクリル酸＝９７／３とした以外は実施例１
と同様の金属薄膜層を有する粘着テープである。
【００３４】（比較例６）モノマー組成比を、アクリル
酸ブチル／アクリル酸＝９７／３とした以外は実施例１
と同様の金属薄膜層を有する粘着テープである。
酸ブチル／アクリル酸＝９７／３とした以外は実施例１
と同様の金属薄膜層を有する粘着テープである。
【００３５】(1) 耐熱評価試験 上記実施例１〜６及び比較例１〜６の各々の粘着テープ
を、常温にて亜鉛メッキ鋼板に貼り合わせ、常温で２時
間放置した後、９０℃雰囲気下に４週間放置して、発泡
状態、剥がれ及び変色を観察した。結果を表１に示す。
を、常温にて亜鉛メッキ鋼板に貼り合わせ、常温で２時
間放置した後、９０℃雰囲気下に４週間放置して、発泡
状態、剥がれ及び変色を観察した。結果を表１に示す。
【００３６】(2) 塩水暴露試験 上記実施例１及び実施例３乃至７の各々の粘着テープ
を、常温にて亜鉛メッキ鋼板に貼り合わせ、常温で２時
間放置した後、３０℃、５％ＮａＣｌ溶液に４時間浸漬
後、粘着テープ端部からの塩水浸食状態を観察した。結
果を表１に示す。
を、常温にて亜鉛メッキ鋼板に貼り合わせ、常温で２時
間放置した後、３０℃、５％ＮａＣｌ溶液に４時間浸漬
後、粘着テープ端部からの塩水浸食状態を観察した。結
果を表１に示す。
【００３７】
【表１】
【００３８】表１から明らかなように、本発明の実施例
の場合は、いずれも粘着剤層の発泡や剥がれはなく、塩
水暴露試験において比較例１〜４と比べ、ほぼ同等であ
るが、比較例５、６と比べて格段にすぐれている。
の場合は、いずれも粘着剤層の発泡や剥がれはなく、塩
水暴露試験において比較例１〜４と比べ、ほぼ同等であ
るが、比較例５、６と比べて格段にすぐれている。
【００３９】
【発明の効果】本発明金属薄膜層を有する粘着テープも
しくはシートは上記の構成となされているので、請求項
１記載のものによると、金属薄膜層を有する粘着テープ
もしくはシートは、金属薄膜層による光線反射性がよ
く、貼付初期の粘着物性に優れ、且つ、耐熱性と耐塩水
性にすぐれる。
しくはシートは上記の構成となされているので、請求項
１記載のものによると、金属薄膜層を有する粘着テープ
もしくはシートは、金属薄膜層による光線反射性がよ
く、貼付初期の粘着物性に優れ、且つ、耐熱性と耐塩水
性にすぐれる。
【００４０】一方、請求項２記載のものによれば、透明
な基材の片面に金属薄膜層が、該金属薄膜層面に粘着剤
層が設けられてなるので、被着体に貼付した後、基材を
通して金属薄膜層による反射光線が得られ、貼付初期の
粘着物性に優れ、且つ、耐熱性と耐塩水性にすぐれる。
な基材の片面に金属薄膜層が、該金属薄膜層面に粘着剤
層が設けられてなるので、被着体に貼付した後、基材を
通して金属薄膜層による反射光線が得られ、貼付初期の
粘着物性に優れ、且つ、耐熱性と耐塩水性にすぐれる。
【００４１】従って、本発明の金属薄膜層を有する粘着
テープもしくはシートは、特に海岸の照明灯反射板等の
用途に好適に用いることができる。
テープもしくはシートは、特に海岸の照明灯反射板等の
用途に好適に用いることができる。
【００４２】
【図１】本発明請求項１記載の金属薄膜層を有する粘着
テープもしくはシートの実施例を示す断面図。
テープもしくはシートの実施例を示す断面図。
【図２】本発明請求項２記載の金属薄膜層を有する粘着
テープもしくはシートの実施例を示す断面図。
テープもしくはシートの実施例を示す断面図。
【符号の説明】 １、２ ：金属薄膜層を有する粘着テープ １１、２１：基材 １２、２２：金属薄膜層 １３、２３：粘着剤層 ２４ ：保護層
Claims (2)
- 【請求項１】 合成樹脂フイルムもしくはシートからな
る基材の片面に金属薄膜層が設けられ、基材の他の面に
は粘着剤層が設けられてなる粘着テープもしくはシート
において、粘着剤層が、 一般式、ＣＨ2 ＝ＣＲ1 ＣＯＯＲ2 （式中、Ｒ1 は水素
またはメチル基、Ｒ2は炭素数が２〜１８のアルキル
基）のアルキル（メタ）アクリレートモノマーの少なく
とも１種と、Ｎ−ビニルピロリドン、アクリロイルモル
ホリン、Ｎ−イソプロピルアクリルアミド、Ｎ−ビニル
カプロラクタムおよびジアセトンアクリルアミドの中か
ら選ばれる１種以上のモノマー３〜１０重量％（モノマ
ー成分中）と、水酸基を有する（メタ）アクリレートモ
ノマー０．１〜０．５重量％とを共重合して得られるア
クリル系共重合体樹脂と、架橋剤としてのポリイソシア
ネート化合物とを含むアクリル系粘着剤層からなり、該
粘着剤層の架橋度が６０〜９０重量％であることを特徴
とする金属薄膜層を有する粘着テープもしくはシート。 - 【請求項２】 透明な合成樹脂フイルムもしくはシート
からなる基材の片面に金属薄膜層が設けられ、該金属薄
膜層面に粘着剤層が設けられてなる粘着テープもしくは
シートにおいて、該粘着剤層が、 一般式、ＣＨ2 ＝ＣＲ1 ＣＯＯＲ2 （式中、Ｒ1 は水素
またはメチル基、Ｒ2は炭素数が２〜１８のアルキル
基）のアルキル（メタ）アクリレートモノマーの少なく
とも１種と、Ｎ−ビニルピロリドン、アクリロイルモル
ホリン、Ｎ−イソプロピルアクリルアミド、Ｎ−ビニル
カプロラクタムおよびジアセトンアクリルアミドの中か
ら選ばれる１種以上のモノマー３〜１０重量％（モノマ
ー成分中）と、水酸基を有する（メタ）アクリレートモ
ノマー０．１〜０．５重量％とを共重合して得られるア
クリル系共重合体樹脂と、架橋剤としてのポリイソシア
ネート化合物とを含むアクリル系粘着剤層からなり、該
粘着剤層の架橋度が６０〜９０重量％であることを特徴
とする金属薄膜層を有する粘着テープもしくはシート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13172793A JPH06340851A (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | 金属薄膜層を有する粘着テープもしくはシート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13172793A JPH06340851A (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | 金属薄膜層を有する粘着テープもしくはシート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06340851A true JPH06340851A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=15064792
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13172793A Pending JPH06340851A (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | 金属薄膜層を有する粘着テープもしくはシート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06340851A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000303045A (ja) * | 1999-04-20 | 2000-10-31 | Nitto Denko Corp | アクリル系感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類 |
| WO2001025361A1 (en) * | 1999-10-06 | 2001-04-12 | 3M Innovative Properties Company | Adhesive and retroreflective article comprising the adhesive |
| JP2008222967A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Lintec Corp | 粘着シート |
| JP2009062486A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Lintec Corp | 両面粘着シート |
| CN102329579A (zh) * | 2011-08-09 | 2012-01-25 | 常熟市长江胶带有限公司 | 聚酯涂铝胶带 |
| JP2014040614A (ja) * | 2013-12-04 | 2014-03-06 | 3M Innovative Properties Co | 粘着剤組成物及び粘着テープ |
| CN103773286A (zh) * | 2014-01-17 | 2014-05-07 | 苏州市贝特利高分子材料有限公司 | 一种用于薄膜电路的丝网印刷防水胶及其制备方法 |
| US9487676B2 (en) | 2008-06-02 | 2016-11-08 | 3M Innovative Properties Company | Pressure-sensitive adhesive composition and pressure-sensitive adhesive tape |
-
1993
- 1993-06-02 JP JP13172793A patent/JPH06340851A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US6428889B1 (en) | 1999-10-06 | 2002-08-06 | 3M Innovative Properties Company | Adhesive and retroreflective article comprising the adhesive |
| JP2008222967A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Lintec Corp | 粘着シート |
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| US9909036B2 (en) | 2008-06-02 | 2018-03-06 | 3M Innovative Properties Company | Pressure-sensitive adhesive composition and pressure-sensitive adhesive tape |
| CN102329579A (zh) * | 2011-08-09 | 2012-01-25 | 常熟市长江胶带有限公司 | 聚酯涂铝胶带 |
| JP2014040614A (ja) * | 2013-12-04 | 2014-03-06 | 3M Innovative Properties Co | 粘着剤組成物及び粘着テープ |
| CN103773286A (zh) * | 2014-01-17 | 2014-05-07 | 苏州市贝特利高分子材料有限公司 | 一种用于薄膜电路的丝网印刷防水胶及其制备方法 |
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