JPH06340606A - 共重合可能なオキシムエーテル - Google Patents

共重合可能なオキシムエーテル

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JPH06340606A
JPH06340606A JP6039490A JP3949094A JPH06340606A JP H06340606 A JPH06340606 A JP H06340606A JP 6039490 A JP6039490 A JP 6039490A JP 3949094 A JP3949094 A JP 3949094A JP H06340606 A JPH06340606 A JP H06340606A
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oxime ether
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copolymer
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JP6039490A
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Kaspar Bott
カスパル、ボト
Gerhard Bauer
ゲールハルト、バウァー
Karl Haeberle
カール、ヘベレ
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BASF SE
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F20/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride, ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F20/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms, Derivatives thereof
    • C08F20/52Amides or imides
    • C08F20/54Amides, e.g. N,N-dimethylacrylamide or N-isopropylacrylamide
    • C08F20/60Amides, e.g. N,N-dimethylacrylamide or N-isopropylacrylamide containing nitrogen in addition to the carbonamido nitrogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C271/00Derivatives of carbamic acids, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atom not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C271/62Compounds containing any of the groups, X being a hetero atom, Y being any atom, e.g. N-acylcarbamates
    • C07C271/64Y being a hydrogen or a carbon atom, e.g. benzoylcarbamates

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Abstract

(57)【要約】 【目的】分散液あるいは溶液中で、架橋剤の存在下にも
長い保存寿命を有する架橋可能な、室温で架橋する共重
合体を提供すること。 【構成】式、 【化1】 で示され、式中、Aは二価の結合員、R1 およびR2
それぞれ独立にC1 −C10−アルキル、C1 −C10−ア
ルコキシ、C5 −C10−シクロアルキル、C5 −C10
アリールまたは水素であり、Zは共重合可能なエチレン
性不飽和基を有するn価の有機基、およびnは1−3の
整数である、共重合可能なオキシムエーテル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は共重合可能なオキシムエ
ーテルに関する。
【0002】更に本発明は上記オキシムエーテルを含有
する共重合体、およびこのオキシムエーテルの製造法に
関する。
【0003】
【従来技術】ラッカ−やワニスなどの塗布材料中または
接着剤中に使用される共重合体は架橋可能な共重合体で
あることが多い。架橋の結果として、例えば良好な弾
性、高い凝集力、薬品や溶剤に対する優れた耐性を有す
る保護塗膜、粘着塗膜を得ることが可能である。
【0004】共重合体は一般的に共重合体中の官能基と
反応する架橋剤を添加することにより架橋される。使用
可能な架橋剤の例はヒドロキシル基もしくはアミノ基と
反応するポリイソシアネートである。
【0005】ドイツ特許出願公開第3521618号公
報には水中に分散するポリイソシアネートを架橋剤とし
て、遊離基重合により得られた共重合体の水性分散液に
添加する、対応する水性接着剤配合物が開示されてい
る。これに類似する配合物が米国特許第4396738
号明細書、ドイツ特許出願公開第3112117号公報
にも記載されている。
【0006】しかしながら、これら水性配合物には保存
寿命が短いという欠点がある。従って、使用の少し以前
にのみポリイソシアネートを水に分散して、共重合体と
混合することができる。
【0007】イソシアネート基を例えばオキシム、カプ
ロラクタム、フェノール、またはマレイン酸ジアルキル
などのブロッキング剤と反応させることにより、長い保
存寿命が得られる。得られたブロックされたポリイソシ
アネートは水分散液中で僅かに加水分解を受けるにすぎ
ない。
【0008】ドイツ特許出願公開第3807555号公
報はそれ自体、水に分散され、かつ水中に分散されてい
る重合体に使用される添加剤として適するオキシムブロ
ックジイソシアネートに関するものである。
【0009】しかしながら、架橋反応は約130℃より
高い温度でブロッキング剤を除去した後に初めて起こ
る。
【0010】従って、架橋剤として使用されるポリイソ
シアネート含有の慣用の水性接着剤配合物はいずれも十
分に長い保存寿命を有さず、これにより二成分系として
のみ使用されるか、或は高温でのみ架橋される得る。
【0011】欧州特許出願公開第3516号公報には保
存寿命が長く、溶剤を除去した後に室温で架橋する水性
分散液が開示されている。この分散液には共重合体中の
カルボニル含有単量体と反応するポリヒドラジドが含ま
れている。
【0012】更に、欧州特許出願公開第516074号
公報にはアミノオキシ架橋剤含有の分散液が開示されて
いる。ドイツ特許出願公開第4121946.5号公報
にはオキシムブロックされたポリイソシアネートが、ド
イツ特許出願公開第4219385.0号公報には共重
合可能なオキシムエーテルがそれぞれ架橋剤として開示
されている。どちらの場合もカルボニル含有共重合体と
の架橋が起こる。
【0013】理論上は、室温で架橋する、貯蔵寿命の長
い分散液を更に開発し、ポリヒドラジン架橋の代替物を
提供することが望ましい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、分散
液あるいは溶液中で、架橋剤の存在下にも長い保存寿命
を有し、室温で架橋可能な共重合体を提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は上記目的
が一般式、
【0016】
【化2】 で示され、式中、Aは二価の結合員、R1 およびR2
それぞれ独立にC1 −C10−アルキル、C1 −C10−ア
ルコキシ、C5 −C10−シクロアルキルまたはC5 −C
10−アリールであり、これらはそれぞれ炭素鎖または炭
素環中の異原子としての隣接しない1−3個の窒素原
子、酸素原子または硫黄原子を更に有しても良く、また
1から3個のC1 −C4 −アルキル基またはC1 −C4
−アルコキシ基で置換されても良く、R1 およびR2
水素であっても良く、またはR1 とR2 が一緒になって
3−14個の炭素原子の橋を形成しても良く、この炭素
のうちのいくつかが更に芳香環の一部となってもよく、
Zは共重合可能なエチレン性不飽和基を有するn価の有
機基、およびnは1−3の整数である、共重合可能なオ
キシムエーテル、およびオキシムエーテルの製造法によ
り達成されることを見い出した。
【0017】更に本願発明者等は、共重合可能なオキシ
ムエーテルから成る共重合体、および塗布材料または接
着剤としてのこの共重合体の使用を見い出した。
【0018】共重合可能なオキシエーテルから成る共重
合体は非常に広範囲の支持体に対する良好な接着性を示
し、特にアルデヒド基またはケト基を含む化合物と架橋
する。
【0019】前記一般式IにおけるAは炭素原子数2−
12、ことに2−8の線状または分枝状の炭化水素鎖
(炭素原子が1−3個、ことに1−2個の隣接しない硫
黄原子、または窒素原子、好ましくは酸素原子にさえぎ
られても良い)、またはC5 −C10−シクロアルキレン
またはC5 −C10−アリーレン環である。ことに好まし
くは炭素原子数2−8の線状または分枝状の炭化水素鎖
である。
【0020】R1 およびR2 はそれぞれ独立に水素、C
1 −C6 −アルキル、C1 −C6 −アルコキシまたはC
5 −C10−アリール、ことにフェニル環であることが好
ましい。置換基が水素の場合には、R1 、R2 の二基の
うちの1方のみが水素であって良い。nは1−3の整
数、好ましくは1を示す。
【0021】Zは共重合可能なエチレン性不飽和基を有
する有機基を示す。
【0022】このようなZは、式Iにより、遊離基重合
に使用される公知の単量体であっても良く、式
【0023】
【化3】 で示される基で置換される。
【0024】適する基Zの例は、炭素原子数20までの
ビニル芳香族基、または式
【0025】
【化4】 で示される(メタ)アクリレート基である(上記式中、
3 は水素またはメチル、Xは好ましくは炭素原子数1
−20の有機結合員であり、ことに好ましくはC1 −C
10−アルキレンを示す。)。
【0026】他の好ましい基Zはウレタン基を有するエ
チレン性不飽和基であり、イソシアネートに対して反応
性の単量体をイソシアネート、ことにジイソシアネート
と反応させることにより得られる。
【0027】Zとしては式
【0028】
【化5】 で示される(メタ)アクリロイル基がことに好ましい。
【0029】式Iの共重合可能なオキシムエーテルは式
【0030】
【化6】 で示されるオキシムエーテルアルコールを式
【0031】
【化7】 で示されるイソシアネート化合物と反応させることによ
り製造できる。
【0032】この反応は好ましくは0−50℃、ことに
0−20℃で、好ましくはイソシアネート基に対して化
学量論比のオキシムエーテルアルコールを使用して出発
原料を配合する、簡単な方法で行われる。反応は好まし
くは溶媒の存在下に行われる。溶媒の例としては芳香族
または脂肪族炭化水素および塩素化炭化水素が挙げられ
る。ドイツ特許出願第4219385.0号公報には、
オキシムエーテルアルコールを塩基の存在下に(メタ)
アクリロイルクロライドまたは(メタ)アクリル酸無水
物と反応させて共重合可能なオキシムエーテルを製造す
る方法が記載されている。この方法により相当量の塩が
得られるが、この工程は先に記載した新規方法では省か
れている。
【0033】出発化合物として反応に使用される式II
Iのオキシムエーテルは公知方法により、例えばオキシ
ムエーテルをエチレンオキサイドやプロピレンオキサイ
ドなどの酸化アルキレンまたはハロゲンアルコールと、
塩基の存在下に反応させることにより得られる。
【0034】イソシアネート化合物IVは遊離基重合を
被ることが可能な単量体、すなわち共重合可能なエチレ
ン性不飽和基と少なくとも1個のイソシアネート基を含
む化合物である。
【0035】好適なイソシアネート化合物の例は(メ
タ)アクリロイルイソシアネート、または少なくとも1
個、好ましくは1個のイソシアネート基、例えば2−イ
ソシアネートエチル(メタ)アクリレートまたはm−、
p−イソプロペニル−α,α′−ジメチルベンジルイソ
シアネートによってアルキル基中で置換されているC1
−C10−アルキル(メタ)アクリレートである。
【0036】イソシアネート化合物IVは初めにポリイ
ソシアネート、ことにジイソシアネートをエチレン性不
飽和化合物と反応させる簡単な方法でも製造され、少な
くとも1個の遊離イソシアネート基が残存する。適する
エチレン性不飽和化合物はイソシアネートに対して反応
性の少なくとも1個の基、例えば第一アミノ、第二アミ
ノ基、または好ましくはヒドロキシル基を有するもので
ある。これらは公知方法でポリイソシアネートと反応さ
せても良く、尿素やウレタンが形成される。ヒドロキシ
ル基を有するエチレン性不飽和化合物、たとえばヒドロ
キシ−C2 −C 10−アルキル(メタ)アクリレートを好
ましくはポリイソシアネートと、ことにジイソシアネー
トと反応させる。適するジイソシアネートの例として
は、一般式X(NCO)2 で示されるものがあり、式
中、Xは炭素原子数4−12の脂肪族炭化水素基、炭素
原子数6−15の脂環式炭化水素、または炭素原子数6
−15の芳香族またはアルカロマティック炭化水素を示
す。その具体例としては、ブタン1,4−ジイソシアネ
ート、ヘキサン1,6−ジイソシアネート、2,2,4
−および2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソ
シアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、メチル
シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、4,4′−ジイソシアネートジフェニルメタ
ン、4,4′−ジイソシアネートジシクロヘキシルメタ
ンおよび2,4−、2,6−トルイレンジイソシアネー
トが挙げられる。
【0037】共重合可能なオキシムエーテル(単量体
a)として後述される)は慣用の遊離基重合法によりエ
チレン性不飽和の単量体と共重合させることができる。
【0038】得られた共重合体において、十分な架橋性
と良好な接着性を得るためには架橋可能なオキシムエー
テルa)の含有量を少なくとも0.01重量%とするべ
きである。30重量%を上回る含有量は通常は不要であ
る。
【0039】共重合体中の重合可能なオキシムエーテル
の含有量は好ましくは0.1−10、ことに好ましくは
0.1−5重量%である。
【0040】共重合体は主な単量体b)としてC1 −C
20−アルキル(メタ)アクリレート、炭素原子数20ま
でのカルボン酸のビニルエステル、炭素原子数20まで
のビニル芳香族、エチレン性不飽和のニトリル、ビニル
ハライドおよび少なくとも2個の共役二重結合を有する
非芳香族炭化水素から成る群から選択される単量体の3
0−99.99、好ましくは70−99.9、ことに好
ましくは85−99.9重量%を含有する。
【0041】主な単量体の例としては、C1 ーC10−ア
ルキル基を有するアリキル(メタ)アクリレート、例え
ばメチルメタアクリレート、メチルアクリレート、n−
ブチルアクリレート、エチルアクリレートおよび2−エ
チルヘキシルアクリレートが挙げられる。
【0042】アルキル(メタ)アクリレートの混合物も
特に適している。
【0043】炭素原子数1−20のカルボン酸のビニル
エステルには、例えばラウリン酸ビニルエステル、ステ
アリン酸エステル、プロピオン酸エステルおよび酢酸エ
ステルがある。
【0044】適するビニル芳香族化合物はビニルトルエ
ン、α−、p−メチルスチレン、α−ブチルスチレン、
4−n−ブチルスチレン、4−n−デシルスチレン、お
よび好ましくはスチレンである。ニトリルの例にはアク
リロニトリルおよびメタアクリロニトリルがある。
【0045】ビニルハライドとしては塩素、弗素または
臭素で置換されるエチレン性不飽和化合物、好ましくは
塩化ビニルおよび塩化ビニリデンが使用される。
【0046】炭素原子数2−8、少なくとも2個のオレ
フィン系二重結合を有する非芳香族炭化水素の例にはブ
タジエン、イソプレンおよびクロロプレンがある。
【0047】これらの主な単量体は混合物としても好ま
しく使用される。
【0048】共重合体は少なくとも1個のアルデヒドま
たはケト基を有する単量体(単量体c))を更に含有し
ても良い。
【0049】1−2個のアルデヒドまたはケト基、また
は1個のアルデヒド基および1個のケト基、および遊離
基重合を被ることのできるオレフィン系二重結合を有す
る単量体が好ましい。
【0050】例えば、アクロレイン、メタアクロレイ
ン、アルキル基が1−20、好ましくは1−10の炭素
原子を有するビニルアルキルケトン、アルキル基が1−
2個のケトまたはアルデヒド基、または1個のアルデヒ
ドおよび1個のケト基を有し好ましくは合計で3−10
の炭素原子を有するアルキル(メタ)アクリレート、例
えば(メタ)アクリロイルオキシアルキルプロパナール
が適しているとの記載がドイツ特許出願公開第2722
097号公報にある。例えば米国特許第4226007
号明細書、ドイツ特許出願公開第2061213号公報
またはドイツ特許出願公開第2207209号公報に
は、N−オキソアルキル(メタ)アクリルアミドが好適
であると開示されている。
【0051】アセトアセチル(メタ)アクリレート、ア
セトアセトオキシエチル(メタ)アクリレート、および
ことにジアセトンアクリルアミドは特に好ましい。
【0052】これらの単量体の含有量は、通常0−3
0、ことに0−10、ことに好ましくは0−5重量%で
ある。
【0053】この共重合体は自己架橋または外的に架橋
可能であると良い。自己架橋性がある場合は、共重合可
能なオキシムエーテルおよび好ましくは少なくとも1個
のケトまたはアルデヒド基を有する単量体の双方が共重
合体に含有される。この共重合体は架橋剤を添加せず
に、オキシム基と同一共重合体中のケトまたはアルデヒ
ド基との反応によって架橋する。
【0054】この場合、共重合体は少なくとも1個のケ
トまたはアルデヒド基c)を有する単量体を好ましくは
少なくとも0.1重量%含むべきである。これにより主
な単量体の最大可能量が0.1重量%削減される。良好
な接着性を得るために単量体c)が存在することは必須
ではない。
【0055】更に、単量体a)−c)とは異なり、共重
合体中に存在しても良い単量体d)の例として、アクリ
ル酸またはメタアクリル酸と、アルコール基中に酸素原
子の他に少なくとも更に1個の異原子を含み、および/
または脂肪環または芳香環を包含する炭素原子数1−2
0のアルコールとのエステル、例えば2−エトキシエチ
ルアクリレート、2−ブトキシエチル(メタ)アクリレ
ート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジ
エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、アリール、
アルキルアリールまたはシクロアルキル、(メタ)アク
リレート、例えばシクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、フェニルエチル(メタ)アクリレートまたはフェニ
ルプロピル(メタ)アクリレート、またはアクリル酸と
複素環式アルコールとのエステル、例えばフルフリル
(メタ)アクリレートが挙げられる。
【0056】更に、窒素原子上でC1 −C4 −アルキル
で置換された(メタ)アクリルアミドおよびその誘導体
も単量体として適している。
【0057】ヒドロキシル官能基を有する単量体、例え
ば1−2個のヒドロキシル基で置換されたC1 ーC15
アルキル(メタ)アクリレートも重要視される。ヒドロ
キシル官能基を有する、ことに重要な共重合体としては
n−ヒドロキシエチル、n−ヒドロキシプロピルまたは
n−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどのC2
−C8 −ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートが挙
げられる。
【0058】塩形成基を有するコモノマーが存在する
と、例えば水性二次分散液として適する自己分散性共重
合体を製造する際に好ましい。塩形成基を有する単量体
としては、ことにイタコン酸、アクリル酸およびメタア
クリル酸がある。
【0059】共重合体中のこの更なるコモノマーの使用
量は0−50、好ましくは0−20、極めて好ましくは
0−10重量%である。
【0060】共重合体a)は遊離基重合によって製造さ
れる。塊状、溶液、懸濁液または乳化重合などの適する
重合法は当業者に知られている。
【0061】本発明の共重合体はこのましくは溶液重合
を行い、続いて水に分散することにより、また、ことに
好ましくは乳化重合により製造される。
【0062】乳化重合において、コノモノマーは水溶性
開始剤または乳化剤の存在下好ましくは30−95℃
で、慣用の方法によって重合される。
【0063】適する開始剤の例は過硫酸ナトリウム、過
硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、tert−ブチル
ヒドロパーオキサイド、水溶性アゾ化合物または酸化還
元開始剤である。
【0064】使用される乳化剤には例えば、比較的長鎖
の脂肪酸のアルカリ金属塩、アルキル硫酸塩、アルキル
スルホン酸塩、アルキル化アリールスルホン酸塩または
アルキル化ジフェニルエーテルスルホン酸塩がある。他
の適する乳化剤はアルキレン酸化物、ことにエチレンオ
キサイドまたはプロピレンオキサイドと脂肪アルコー
ル、脂肪酸、またはフェノールとの反応生成物、または
アルキルフェノールである。
【0065】水性二次分散液を製造する場合には、まず
共重合体を有機溶剤中で溶液重合させて製造し、次いで
塩形成剤、例えばアンモニアをカルボキシル含有共重合
体に添加し、乳化剤や分散剤は使用せずに水中に分散す
る。使用の有機溶剤を蒸留除去する。水性二次溶液の製
造は当業者には知られており、また例えばドイツ特許出
願公開第3720860号公報にも記載されている。
【0066】重合反応の際に重合調整剤を使用して分子
量を調整しても良い。例えば、SH基含有の化合物、例
えばメルカプトエタノール、メルカプトプロパノール、
チオフェノール、チオグリセロール、エチルチオグリコ
レート、メチルチオグリコレートおよびtert−ドデ
シルメルカプタンが好ましい。
【0067】コモノマーの種類および使用量を適宜決定
し、得られる共重合体のガラス転移温度を好ましくは−
60から140℃、ことに好ましくは−30から80℃
として、例えばラッカーとして使用され、極めて好まし
くはガラス転移温度を−30から20℃とし、接着剤と
して使用される。共重合体のガラス転移温度は示差熱分
析法または示差走査熱量法などの慣用の方法で測定する
ことができる(ASTM3418/82、すなわち mid
point temperature 参照)。
【0068】共重合体が自己架橋性を有さない場合、つ
まり単量体c)を包含しない場合は適する架橋剤を共重
合体に添加し架橋作用を得ることもできる。架橋剤とし
ては、通常は少なくとも2個のケト基またはアルデヒド
基、または少なくとも1個のケト基および1個のアルデ
ヒド基を有する化合物を使用する。
【0069】これらの化合物の具体例はスクシンアルデ
ヒド、グルタルアルデヒドおよびテレフタルアルデヒド
である。
【0070】他の好ましい架橋剤は、ことに遊離基重合
により得られ、高分子架橋剤として後述され、上記の単
量体c)を重合単位として含む共重合体である。
【0071】例えば、30−99.9重量%、好ましく
は70−99.9重量%の単量体b)、0.1−30、
好ましくは0.1−10重量%の単量体c)、および0
−50、好ましくは0−20重量%の単量体d)から成
る高分子架橋剤が適している。上記共重合体に関して上
述した単量体の種類、ガラス転移温度および製造法はこ
こでも適用される。
【0072】本発明の新規の共重合体はヒドロキシル基
含有化合物、ことにヒドロキシル基含有共重合体と更に
架橋させることができる。
【0073】必要に応じて、溶液または分散液に架橋剤
を添加することが好ましい。
【0074】しかしながら、この場合も共重合体と架橋
剤は使用時、例えば表面塗布を行う場合にのみ混合する
ことができる。この為、例えば架橋剤を最初に下塗剤と
して表面に施し、次いで共重合体の分散液または溶液で
塗膜に作用を与えることができる。本発明の新規の共重
合体溶液または分散液は例えばワニスまたはラッカーな
どの塗布材料として表面保護または装飾の目的で、例え
ばプラスチック、木または金属表面を有する様々な支持
体、あるいは繊維、不織布、皮革または紙などに対して
の使用に適している。また、これらをビルディング薬
品、例えば接着剤、封止剤、結合剤などに適用すること
も有利である。
【0075】分散液または溶液には使用目的に応じて慣
用の助剤または添加剤が含まれていても良い。助剤また
は添加剤の例には、石英粉、珪砂、微細状シリカ、重晶
石、炭化カルシウム、白亜、ドロマイトまたはタルクな
どの充填剤が含まれ、適する湿潤剤、例えばヘキサメタ
燐酸ナトリウムなどのポリ燐酸塩、ナフタレンスルホン
酸、ポリアクリル酸アンモニウムまたはポリアルリル酸
ナトリウムと共に頻繁に使用され、この湿潤剤は、通常
充填剤に対して0.2−0.6重量%添加される。
【0076】保存用に殺カビ剤を添加しても良い。これ
らは通常分散液または溶液に対して0.02−1重量%
使用される。好適な殺カビ剤はフェノール誘導体、クレ
ゾール誘導体または有機燐化合物である。
【0077】塗液として使用される場合、分散液または
溶液の全ては塗液に典型的な被膜形成助剤、顔料、艶消
剤、増粘剤、顔料分散剤、被膜化防止剤などの添加剤お
よび天然、合成樹脂、例えばアルキド樹脂またはポリウ
レタン樹脂を含有してもよい。
【0078】この分散液または溶液を封止配合物または
接着配合物、ことに積層フィルムまたは高光沢フィルム
を製造する際の貼り合せ用接着剤としても好適に使用さ
れる。このように本発明における分散液または溶液は上
記の添加剤に加えて、接着技術において従来から使用さ
れている特別の助剤または添加剤を含んでも良い。これ
らには、例えばロジンエステルなどの天然樹脂、変性樹
脂、またはフタル酸エステル樹脂などの合成樹脂などに
よる増粘剤、可塑剤、または粘着付与剤が含まれる。
【0079】自己架橋性または外部架橋性共重合体およ
び架橋剤をも含む本発明の分散液または溶液は長い貯蔵
寿命を有する。室温程度の低温で溶剤の揮発と共に架橋
反応が起こる。この共重合体に金属塩を添加しても、そ
の架橋性および良好な接着性に悪影響が及ぼされること
はない。これらの分散剤または溶液を使用して得られた
塗膜または接着層は薬品および溶媒に対する良好な耐性
と優れた内部強度(凝集力)を有する。
【0080】
【実施例】共重合可能なオキシムエーテルV1−V5の製造 (3−メタアクリルアミドカルボニルオキシプロピル)
−アセトンオキシムエーテル(VI) ジクロロメタン50ml中のメタアクルロイルイソシア
ネート55.5g(0.50モル)の溶液をO−(3−
ヒドロキシプロピル)−アセトンオキシム65.5g
(0.50モル)およびジクロロメタン100mlの混
合物中に10℃で、30分にわたり滴下した。反応を1
0℃で2時間継続し、溶媒を減圧下にて室温で蒸発させ
た。蒸留残渣は121g(収率100%)の結晶状の生
成物から成り、これをメチルtert−ブチルエーテル
で、−25℃で再結晶した物質は51−53℃で溶融し
た。元素分析結果 理論量 C 54.53 H 7.49 O 26.41
N 11.56 C 54.7 H 7.6 O 26.6
N 11.8 表1中のすべての共重合可能なオキシムエーテルについ
て正確な元素分析結果およびH−NMRスペクトルを得
ることができた。
【0081】共重合可能なオキシムエーテルV2−V5
の製造をV1の場合と同様に行った。表1にその出発原
料、生成物、およびこれらの構造式を示す。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】
【0084】
【表3】
【0085】分散液D1−D15の製造 分散液D1 脱イオン水200g、37gの供給材料1(以下参
照)、20gの供給材料2をまず攪拌機および2つの供
給容器(供給材料1および供給材料2用)を具備する反
応容器に取り込み、85℃に加熱した。15分後、供給
材料1を2時間にわたり反応容器に均一に添加し、反応
材料2を2.5時間にわたり均一に供給した。開始剤
(供給材料2)を添加し終わってから、分散液を85℃
で更に1時間攪拌した。 供給材料1:(重合中、供給材料を攪拌した。) 脱イオン水 107.5g エチルアクリレート 400g メチルメタアクリレート 90g 濃度20重量%の ジアセトンアクリルアミド 水溶液 50g 濃度20重量%の p−ドデシルジフェニルエーテル ジスルホネートのナトリウム塩の 水溶液(乳化剤) 50g 濃度20重量%の p−イソノニルフェノールと 約50モルのエチレンオキサイドの 反応生成物の水溶液(乳化剤) 50g 供給材料2: 脱イオン水 100g 過硫酸ナトリウム 3g
【0086】同様に分散液D2−D15を製造した。そ
れぞれの共重合体の組成を表2に示す。架橋性試験(膨潤挙動による試験および抽出物の測定) 得られた分散液をそれぞれ10gずつ、フィルム状と
し、各フィルムを室温で1週間乾燥させた。次いで、フ
ィルム状の試料約1gをテトラヒドロフラン中に2日間
貯蔵し、%を単位として溶媒の吸収度を測定することに
より、テトラヒドロフラン中での膨潤挙動を調べ、これ
らのフィルムの架橋度の基準とした(結果を表6に記
載)。
【0087】架橋した共重合体の場合、溶媒の吸収の結
果として膨潤が起こっている。架橋度が高いほど膨潤が
起こりにくいが、これは緻密に架橋した重合体ほど溶媒
を吸収しにくいためである。未架橋または低架橋の重合
体は、溶液によりかなりの程度溶解するか、あるいは架
橋部位が少ない場合には過度に膨潤する。
【0088】抽出物を80℃の乾燥炉中で4時間乾燥さ
せた後、室温で再計量による測定を行った。
【0089】
【表4】
【0090】[略号] EA エチルアセテート nBA n−ブチルアクリレート MMA メチルメタアクリレート HEA ヒドロキシルエチルアクリレート DAA ジアセトンアクリルアミド
【0091】分散液D1−D3の場合、架橋は起こらな
かった。自己架橋性を有する分散液D4−D11には架
橋剤V1−V5およびケト基を有する単量体が含まれ
る。これらは室温においても容易に架橋する。分散液D
12−D15における結果から重合したオキシムエーテ
ルはヒドロキシル基とも(D12、D13)、またはそ
れ自体(D14、D15)架橋することがわかった。
【0092】木材塗装の実施例 木材塗装1 第一使用混合物: ラウリル硫酸ナトリウム (H2 O中、濃度10%) 80.00g 供給材料1 59.90g 供給材料2 30.77g H2 O 270.00g 供給材料1: ラウリル硫酸ナトリム (H2 O中、濃度10%) 80.00g DAAM(H2 O中、濃度20%) 60.00g アクリル酸 24.00g ジビニルベンゼン 12.00g ブチルメタアクリレート 738.80g 共重合可能な オキシムエーテルV1 13.20g H2 O 270.00g 供給材料2: 過硫酸ナトリム 4.00g H2 O 303.69g 供給材料3: アンモニア (H2 O中、濃度25%) 7.36g
【0093】第一使用混合物を85℃に加熱し、15分
間予備重合を行った。供給材料1を2時間にわたり、供
給材料2を2.5時間にわたり添加した。得られた混合
物を冷却した後、供給材料3を使用してpH値を7とし
た。 テトラヒドロフラン中での膨潤 580重量% 抽出物 5重量%
【0094】木材塗装2 第一使用混合物: ラウリル硫酸ナトリウム (H2 O中、濃度10%) 80.00g 供給材料1 58.70g 供給材料2 30.77g H2 O 294.00g 供給材料1: ラウリル硫酸ナトリム (H2 O中、濃度10%) 80.00g AAEM 20.00g アクリル酸 24.00g ジビニルベンゼン 12.00g ブチルメタアクリレート 726.40g 共重合した オキシムエーテルV1 17.60g H2 O 294.00g 供給材料2: 過硫酸ナトリム 4.00g H2 O 303.69g 供給材料3: アンモニア (H2 O中、濃度25%) 7.36g
【0095】木材塗装1と同様の処理を行った。 テトラヒドロフラン中での膨潤 490重量% 抽出物 84重量%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲールハルト、バウァー ドイツ、69469、ヴァインハイム、フリー ドリッヒ−フォーグラー−シュトラーセ、 4 (72)発明者 カール、ヘベレ ドイツ、67346、シュパイァ、アラーハイ リゲンシュトラーセ、15

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式I 【化1】 で示され、式中、Aは二価の結合員、R1 およびR2
    それぞれ独立にC1 −C10−アルキル、C1 −C10−ア
    ルコキシ、C5 −C10−シクロアルキルまたはC5 −C
    10−アリールであり、これらはそれぞれ炭素鎖または炭
    素環中の異原子としての隣接しない1−3個の窒素原
    子、酸素原子または硫黄原子を更に有しても良く、また
    1から3個のC1 −C4 −アルキル基またはC1 −C4
    −アルコキシ基で置換されても良く、R1 およびR2
    水素であっても良く、またはR1 とR2 が一緒になって
    3−14個の炭素原子の橋を形成しても良く、この炭素
    のうちのいくつかが更に芳香環の一部となってもよく、
    Zは共重合可能なエチレン性不飽和基を有するn価の有
    機基、およびnは1−3の整数である、共重合可能なオ
    キシムエーテル。
JP6039490A 1993-03-22 1994-03-10 共重合可能なオキシムエーテル Withdrawn JPH06340606A (ja)

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