JPH06340256A - プラグドア装置 - Google Patents

プラグドア装置

Info

Publication number
JPH06340256A
JPH06340256A JP5156099A JP15609993A JPH06340256A JP H06340256 A JPH06340256 A JP H06340256A JP 5156099 A JP5156099 A JP 5156099A JP 15609993 A JP15609993 A JP 15609993A JP H06340256 A JPH06340256 A JP H06340256A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
retracting
vehicle body
rail
pins
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5156099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2594529B2 (ja
Inventor
Kazutama Takahashi
一玉 高橋
Shinji Ueda
晋司 上田
Kazuo Aso
和夫 麻生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHUBU H S S T KAIHATSU KK
Nabco Ltd
Tokyu Car Corp
Original Assignee
CHUBU H S S T KAIHATSU KK
Nabco Ltd
Tokyu Car Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CHUBU H S S T KAIHATSU KK, Nabco Ltd, Tokyu Car Corp filed Critical CHUBU H S S T KAIHATSU KK
Priority to JP5156099A priority Critical patent/JP2594529B2/ja
Publication of JPH06340256A publication Critical patent/JPH06340256A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2594529B2 publication Critical patent/JP2594529B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 戸閉時において引込装置を用いて気密性を高
くし、且つ引込装置の設置スペースを小さくしたプラグ
ドア装置を提供する。 【構成】 扉の戸先側上部及び下部と戸尻側下部とが案
内支持されて扉を開閉させるプラグドア装置において、
前記扉の戸尻側上部及び下部に2本のピン63を設け、
この戸尻側上部及び下部に相対する乗降口縁部に、戸閉
時にこれらのピン63と係合して扉を車内側に引き入れ
る引込装置11aを設け、この引込装置11aは、戸閉
の最終工程で前記ピン63に当接して引込シリンダ61
を始動させる第1爪57aと、この引込シリンダ61の
作動により前記ピン63を車内側に引き込む第2爪57
bとを有する引込カム57を備えており、前記ピン63
は扉が閉まる最終工程の水平面内軌跡Bに対して略直角
となるように戸尻側端部に斜めに突設され、前記引込カ
ム57は前記水平面内軌跡Bに略平行となるように乗降
口縁部に斜めに回動自在に設けられているものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両等の車体の乗
降口に設けられた扉を車体側に押し出すと共に、車体側
面に沿って開閉させるプラグドア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のプラグドア装置としては、英国
特許1482981に開示されるものが知られている。
扉を車体側面に沿って開閉させるために、昇降口の上方
に上レールが設けられ、昇降口の下方に戸先レールが設
けられ、この戸先レールと並列に戸尻側から車体側面に
沿った戸尻レールが設けられている。そして、扉を車体
側に押し出すために、上レールと戸先レールは戸尻側が
戸先側に向かって昇降口に近づくように傾斜配置され、
戸尻レールの戸先側は昇降口に向かう湾曲部を有してい
る。この上レールに戸先側上部がスライド部材等の連結
部を介して係合され、戸先レールに戸先側下部がローラ
等の案内具を介して係合され、戸尻レールに戸尻側下部
がローラ等の案内具を介して係合されている。また、扉
を開閉駆動するために、上記連結部がドアエンジン等の
駆動部に接続されている。
【0003】このような構造のプラグドア装置において
は、車体側面から乗降口に向かう扉閉の最終工程で、上
レール、戸先レール及び戸尻レールに案内された扉は車
体側に押し出され、シール部材を介して乗降口に密着す
る構造となっている。そのため、一般に戸袋が不要で気
密性が良いドア装置として知られている。
【0004】しかし、上述したプラグドア装置はレール
を3本しか有しておらず、扉を戸先側上部、戸先側下部
及び戸尻側下部の3点で支持する構造となっている。そ
のため、走行中の風圧などによって扉がガタガタし、戸
尻側上部での気密性が損なわれやすい。そこで、上述し
た英国特許1482981に開示されるプラグドア装置
では、図11の如きキャッチ装置を戸尻側上部に設けて
ガタを防ぐようにしている。このキャッチ装置は、扉1
01の戸尻側上部にプレート102を介して設けられた
ローラ103と、車体104の乗降口縁部105にブラ
ケット106を介して設けられたロート状のキャッチャ
ー107とからなるものである。戸閉時の最終工程で
は、扉101の戸尻側は矢印jのように車体104に向
かって押し出されるので、ローラ103がキャッチャー
107で受け止められ係止させられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近の車両の
高速走行化によって、例えばトンネル通過時や列車のす
れ違い時など車体側面の風圧が増してくると、上述のよ
うな従来のキャッチ装置ではローラ103とキャッチャ
ー107との間に隙間を有していることに起因して、高
圧状態での扉の振動を防いだり、気密を保持することが
できな。すなわち、高速走行時の騒音や隙間風の侵入が
無視できなくなるという問題点を有するようになった。
そこで戸閉時に引込装置を用いることも考えられるが、
引込装置が大掛かりとなって広い設置スペースが必要に
なるという問題点もあった。
【0006】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、戸閉時において
引込装置を用いて気密性を高くし、且つ引込装置の設置
スペースを小さくしたプラグドア装置を提供することに
ある。
【0007】
【発明を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のプラグドア装置は、車体の乗降口に設けら
れた扉を車体側に押し出すと共に、車体側面に沿って開
閉させるプラグドア装置であって、前記乗降口の上方に
設けられる上レールと、下方に設けられる戸先レール及
びこの戸先レールと並列に前記扉の戸尻側より車体側面
に延びる戸尻レールとを有し、前記上レールが扉の戸先
側上部と連結部を介して係合されると共に、前記戸先レ
ール及び戸尻レールが扉の戸先側下部及び戸尻側上部と
案内具を介して係合され、前記連結部が駆動部に接続す
ることにより、扉の戸先側上部及び下部と戸尻側下部と
が案内支持されて扉を開閉させるプラグドア装置におい
て、前記扉の戸尻側上部及び下部に2本のピンを設け、
この戸尻側上部及び下部に相対する乗降口縁部に、戸閉
時にこれらのピンと係合して扉を車内側に引き入れる引
込装置を設け、この引込装置は、戸閉の最終工程で前記
ピンに当接して引込シリンダを始動させる第1爪と、こ
の引込シリンダの作動により前記ピンを車内側に引き込
む第2爪とを有する引込カムを備えており、前記ピンは
扉が閉まる最終工程の水平面内軌跡に対して略直角とな
るように戸尻側端部に斜めに突設され、前記引込カムは
前記水平面内軌跡に略平行となるように乗降口縁部に斜
めに回動自在に設けられているものである。
【0008】
【作用】戸閉の最終工程では、扉が車体側に押し出さ
れ、戸尻側上部に設けられたピンがこの戸尻側上部の相
対する乗降口縁部に設けられた引込装置に接近する。す
ると、引込装置の引込カムにおける第1爪が扉側のピン
に当接し引込カムの回動で引込シリンダを作動させる。
引込シリンダは引込カムを更に回動させ、引込カムにお
ける第2爪が扉側のピンを強力に引き込む。その結果、
扉の戸尻側上部は車体側に引き込まれた状態で支持さ
れ、戸先側上部の連結部、戸先側下部の案内具及び戸尻
側下部の案内具と共に、扉の4隅を車体の乗降口に押し
出した状態で支持する。この引込カムは、扉が閉まる最
終工程の水平面内軌跡に対して略平行となるように乗降
口縁部に斜めに回動自在に設けられており、断面が四角
スペースの乗降口縁部に有効に収まる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明のプラグドア装置の正面図であ
り、図2は本発明のプラグドア装置の側面図である。ま
ず図1及び図2によりプラグドアの全体を説明し、つい
で戸尻側引込装置の詳細を説明する。
【0010】図1において、1は車体、2は乗降口、3
a,3bは両開きの扉、4a,4bは上レール、5a,
5bは戸先レール、6a,6bは戸尻レール、7a,7
bは連結部、8a,8bは戸先案内具、9a,9bは戸
尻案内具、10は駆動部、11a,11bは戸尻側の下
部引込装置、12a,12bは戸尻側の上部引込装置で
ある。
【0011】駆動部10は、ドアエンジン20の先端が
連結部7bと上ラック21とに接続され、連結部7aに
接続された下ラック22がピニオン23に噛み合うと共
に上ラック21に噛み合う構造である。ドアエンジン2
0が伸長すると、連結部7bに連結された扉3bが図面
左方に開き、同時に上ラック21に噛み合うピニオン2
3が回転し、ピニオン23に噛み合う下ラック22が上
ラック21とすれ違うように走行し、連結部7aを介し
て扉3aが図面右方に開く。
【0012】図1の扉3a,3bは、戸先側上部の連結
部7a,7bで上レール4a,4bに係合し、戸先側下
部の案内具8a,8bで戸先レール5a,5bに係合
し、戸尻側下部の案内具9a,9bで戸尻側レール6
a,6bに係合し、連結部7a,7bに接続されたドア
エンジン10によって乗降口2を塞ぐ閉位置から車体1
の側面に位置する開位置との間を開閉する。図2に明瞭
に示されるように、閉位置の扉3a,3bは車体1の側
に押し込まれているが、二点鎖線の如き開位置の扉3
a,3bは車体1から飛び出しており車体1の側面に位
置している。
【0013】つぎに戸閉の最終工程で扉を車体に押し出
す戸先レール5a,5b及びその案内具8a,8bと戸
尻レール6a,6b及びその案内具9a,9bの構造を
図3乃至図5により説明する。図3において、戸先レー
ル5a,5bは車体1の乗降口2に相当する位置に設け
られ、全体が直線状であって、戸先側が車体1の内に入
った傾斜角度αを有している。戸尻レール6a,6bは
扉3の戸尻側から車体1の側面に延びるように設けら
れ、直線部6aa,6baと湾曲部6ab,6bbとを
有している。即ち、扉3a,3bの戸先側は戸先レール
5a,5bに沿って徐々に車体1側に押し込まれるが、
扉3a,3bの戸尻側は戸閉の最終工程で戸尻レール6
a,6bの湾曲部6ab,6bbに沿って急速に押し込
まれる。
【0014】図4において、戸先レール5a,5bは、
車体1の下部枠体30が形成する横向き凹部内に収まる
ように固設されており、案内凹溝31を有している。戸
先側案内具8a,8bは、扉3a,3bに対する横向き
突出部33の先端に、ローラ34を回転自在に軸支した
ものである。ローラ34は案内凹溝31に入って図面の
左右方向で規制され案内される。
【0015】図5において、戸尻レール6a,6bは、
車体1の下部枠体36が形成する横向き凹部内に収まる
ように固設されており、下側案内凹溝37と上側案内傾
斜面38とを有している。戸先側案内具9a,9bは、
扉3の下端に固設されたブラケット32の先端に、上ロ
ーラ40と下ローラ41を回転自在に軸支したものであ
る。上ローラ40はその円錐部が上側案内傾斜面38に
当たって図面の上下方向で規制され案内される。下ロー
ラ41は下側案内凹溝37に入って図面の左右方向で規
制され案内される。
【0016】つぎに同様に、上レール4と連結部9の構
造を図6により説明する。上レール4a,4bはスライ
ドレールであり、図3の戸先レール5a,5bと同様
に、戸先側が車体1内に入った傾斜角度αを有して設け
られている。連結部7a,7bは、図2に示されるよう
に、球面軸受47を介して上レール4a,4bに沿って
走行するスライド部材48に連結されている。
【0017】つぎに、上述した構造のプラグドア装置の
開閉作動を図1により説明する。ドアエンジン20が図
面左方向に伸長すると、連結部7bで接続された扉3b
は図面左方向に移動し、上ラック21とピニオン23と
下ラック22により、下ラック22に接続された扉3a
は図面右方向に移動する。また、戸先側下部の案内具8
a,8bが戸先レール5a,5bに沿って案内され、戸
尻側下部の案内具9a,9bも戸尻レール6a,6bに
沿って案内される。図3のように、戸尻レール6a,6
bは湾曲部6ab,6bbを有しており、扉3a,3b
の戸尻側は戸開の初期段階で車体1と反対側に押し出さ
れる。図3の戸先レール5a,5b及び図6の上レール
4a,4bは角度αで傾斜しているので、戸開動作の全
工程で徐々に車体1の反対側に押し出され、最終的に車
体1の側面に沿った図2の如き二点鎖線の位置となる
【0018】また、図4及び図5に示されるように、戸
先側下部の案内具8a,8b及び戸尻側下部の案内具9
a,9bにおける案内凹溝31とローラ34及び下側案
内凹溝37と下ローラ41によって扉3の図面左右方向
のガタが規制されている。また、上側案内傾斜面38と
上ローラ40の円錐部の当接によって扉3a,3bの下
方向への自重による下がりが規制されている。これらの
規制により、扉3a,3bはガタなくスムースに開閉す
る。
【0019】ところで、図1の扉3a,3bは、戸先側
上部の連結部7a,7bと戸先側下部の案内具8a,8
bと戸尻側下部の案内具9a,9bの3点で支持されて
いるため、フリーな戸尻側上部でガタが発生する恐れが
ある。そこで、戸尻側の上下に引込装置11a,12
a,11b,12bが設けられている。この上部引込装
置11aの構造と作動を図7及び図8により説明する。
【0020】図7(a)は図1のX−X断面図、図7
(b)は図8aのZ方向矢視図であり、引込前状態を示
す。図8は図7と同じ断面であって引込後状態を示す作
動図である。図7(a)(b)において、下部引込装置
11aは、基台55、回転軸56、引込カム57、切換
弁59、引込シリンダ61、ロックシリンダ60とを主
要部分としてなっており、車体1の乗降口2の縁にある
フレーム枠側面に固設されている。また、扉3aの戸尻
側で引込カム57と相対する位置に開放された窪み62
が形成され、窪み62をから斜めにピン63が突設され
ている。このピン63の突設方向は、扉3aの戸閉の最
終工程の軌跡Bに略直角の斜め方向に突設されている。
【0021】回転軸56は基台55に対して斜めに突設
され、戸閉時のピン63と略平行となっている。この回
転軸56に引込カム57が嵌入固定されており、引込カ
ム57は軌跡Bの最終段階と略平行の配置になり、乗降
口縁部の四角枠内の対角線方向に効率的に収納されてい
る。また引込カム57にはタイミングカム部58を有し
ており、タイミングカム部58には切換弁59のレバー
59aの先端ローラ59bが当接状態に付勢されてい
る。先端ローラ59bがタイミングカム部58の小径部
58aから大径部58bに移動すると、レバー59aが
下がり、切換弁59が切り換わり、引込シリンダ61を
短縮させる。
【0022】上記引込カム57は第1爪57a及び第2
爪57bを有し、爪57a,57bの反対側は引込シリ
ンダ61のロッド61a先端にピン連結されている。戸
閉の最終工程で戸尻先端は軌跡Aのように湾曲移動し、
扉3aのピン63も軌跡Bの如く湾曲移動し、第2爪5
7bより長い第1爪57aが最初にピン63に当たる。
第2爪57bの先端は回転軸56の周方向時計回りに屈
折した鉤状になっており、引込シリンダ61が引込カム
57を時計方向に回転付勢すると、図8のようにピン6
3を車体1側に引き込む。
【0023】引込シリンダ61は、そのシリンダ側室に
バネが内蔵されており、ロッド側室が大気に連通してい
る状態では、バネによりロッド61aが伸長し、引込カ
ム57は図7(b)の解除状態となる。切換弁59によ
り圧力空気がロッド側室に供給されると、ロッド61a
が短縮し、引込カム57は図8(b)の作動状態とな
る。
【0024】また、図7の下部引込装置11bには、ロ
ックシリンダ60と引込カム57の凹部57cからなる
ロック装置が設けられている。図8のように、引込カム
57がピン63を引き込んだ状態では、凹部57cがロ
ックシリンタ60に対面する位置となり、ロックシリン
ダ60のロッド先端60aが進出すると凹部57cの端
に引っ掛かる。このロックシリンダ60の作動の切り換
えは、図7の切換弁59を共用して行われる。
【0025】つぎに、上述の下部引込装置11aの作動
を説明する。図7(a)の戸開状態において、引込シリ
ンダ61のロッド側室は大気に連通しており、図外のバ
ネによってロッド61aは伸長している。扉3aが閉ま
る最終工程で、図7(b)のように、ピン63が引込カ
ム57の第1爪57aに当たると、引込カム57は時計
方向に回転する。すると、引込カム57のタンミングカ
ム部58によって、レバー59aが下がって切換弁59
が切り換わり、引込シリンダ61のロッド側室に圧力空
気が供給される。そして図8の如く、引込レバー57は
図示の作動位置まで回転し、第2爪57bがピン63を
車体1側に強く引き込み、戸尻側を車体1に密閉する。
同時にロックシリンダ60の先端60aが進出し、引込
カム57に当たりつつ最終的には凹部57cに入り込ん
で、引込カム57の引き込み状態をロックする。そし
て、図8の扉3aが開く場合には、扉3aの開く力が引
込シリンダ61の力量を上回るので、引込カム57は反
時計方向に回転する。やがて図7(b)の切換弁59が
切り換わり、引込シリンダ61のロッド側室が大気に連
通し、ロッド61aはシリンダ側室に内蔵される図外の
バネで伸長し、引込カム57は元の解除状態に戻る。同
時にロックシリンダ60のシリンダ側室も大気に連通
し、ロッド側室に内蔵された図外のバネによって先端6
0aは退避位置に退出する。
【0026】また、図1の扉3aの下部引込装置11a
以外に上部引込装置12aが設けられ、図1の扉3bに
は下部引込装置11bと上部引込装置12bが設けられ
ている。これらの引込装置12a,11b,12bを図
9により説明する。引込シリンダ61の切り換えは、図
7の切換弁59を共用して行われるため、切換弁59の
部分は単なる台座55aとなっている。また引込カム5
7の凹部57cに対するストッパーシリンダによるロッ
クは、図7の引込カム57が代表して行われているた
め、図9の引込カム57に対してはストッパーシリンダ
が設けられていない。その他の構造と作動は図7と同様
である。
【0027】図1の扉3a,3bの戸尻側に引込装置1
2a,12b,11a,11bを設けると、戸先側上部
の連結部7a,7bと戸先側下部の案内具8a,8bと
戸尻側下部の案内具9a,9bの3点支持に加えて、5
点支持になるため、高速走行時の高圧においても、扉3
a,3bがガタガタすることがない。
【0028】つぎに、上述したドアエンジン20、引込
装置に対する空気回路図を図10により説明する。70
は乗降口上部に設けられる上部ユニット、68は扉3a
側の引込装置ユニット、69は扉3b側の引込装置ユニ
ットである。また、車体の適所に、ドアコック71、空
気源73が設けられる。
【0029】ドアコック71からの通路74は上部ユニ
ット70に入り、フィルタ75、戸開電磁弁76を経て
ドアエンジン20に接続される。また、通路74から分
岐する通路78を経て引込装置ユニット68にも圧力空
気が供給され、通路92を経て引込装置ユニット69に
も圧力空気が供給される。
【0030】さらに、上述した空気回路図で扉の開閉動
作を説明する。図示の状態は扉が閉まった状態を示して
いる。すなわち、戸閉用電磁弁76は第1ポジション7
6aに切り換えられている。空気源73の圧力空気は通
路77を経てシリンダ20aのロッド側室20cに入
り、ドアエンジン20が扉閉方向に作動する。また、空
気源73の圧力空気は、通路74から分岐する通路7
8、ロック用電磁弁89、切換弁59、速調弁90、急
速切換弁91を経て、通路92a,92,92cで分配
される4個の引込シリンダ61のロッド側室61aに導
入されており、ロッドが短縮した図8の如き引込位置と
なっている。また、引込シリンダ61に至る通路92a
から分岐した通路93はロックシリンダ60のシリンダ
側室60aにも導入されており、ロッドが伸長した図8
の如きロック位置となっている。
【0031】扉を開く場合には、戸閉用電磁弁76は第
2ポジション76bに切り換える。空気源73の圧力空
気は通路79を経てシリンダ20aのシリンダ側室20
bに入り、ドアエンジン20が扉開方向に作動する。こ
の時、ロック用電磁弁89はポジション89aに切り換
わり、切換弁59もポジション59aに切り換わり、急
速排気弁91の上流側が低圧になるため、急速排気弁9
1は排気ポジションとなって、4個の引込シリンダ61
及びロックシリンダ94への圧力空気は急速に排気され
る。したがって、扉が開こうとする時には、引込シリン
ダ61及びロックシリンダ60は図7の状態に戻ってい
る。
【0032】
【発明の効果】本発明のプラグドア装置は、扉の戸尻側
上部及び下部に2本のピンを設け、この戸尻側上部及び
下部に相対する乗降口縁部に、戸閉時にこれらのピンと
係合して扉を車内側に引き入れる引込装置を設け、この
引込装置は、戸閉の最終工程で前記ピンに当接して引込
シリンダを始動させる第1爪と、この引込シリンダの作
動により前記ピンを車内側に引き込む第2爪とを有する
引込カムを備えており、前記ピンは扉が閉まる最終工程
の水平面内軌跡に対して略直角となるように戸尻側端部
に斜めに突設され、前記引込カムは前記水平面内軌跡に
略平行となるように乗降口縁部に斜めに回動自在に設け
られているものであり、戸閉の最終工程では、扉が車体
側に押し出され、戸尻側上部に設けられたピンがこの戸
尻側上部の相対する乗降口縁部に設けられた引込装置に
接近し、引込装置の引込カムにおける第1爪が扉側のピ
ンに当接し引込カムの回動で引込シリンダを作動させ、
引き込みシリンダは引込カムを更に回動させ、引込カム
における第2爪が扉側のピンを強力に引き込み、扉は戸
尻側上部は車体側に引き込まれた状態で支持され、戸先
側上部の連結部、戸先側下部の案内具及び戸尻側下部の
案内具と共に、扉の4隅を車体の乗降口に押し出した状
態で支持するようにし、引込カムの設置スペースが小さ
くなるようにしたので、乗降口縁部の引込装置用設置空
間を最小限にして扉は車体の乗降口に確実に密着し、高
速走行時の高圧状態でも扉が振動することがなく、高速
走行時の騒音や隙間風の侵入を完全に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラグドア装置の正面図である。
【図2】本発明のプラグドア装置の側面図である。
【図3】戸先レール及び戸尻レールの配置図である。
【図4】戸先レールの側面図である。
【図5】戸尻レールの側面図である。
【図6】上レールの配置図である。
【図7】図1のX−X断面図である。
【図8】引込装置の作動を示す図である。
【図9】図1のY−Y断面図である。
【図10】プラグドア装置の空気圧回路図である。
【図11】従来のプラグドア装置に設けられるキャッチ
ャーの上面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 乗降口 3a,3b 扉 4a,4b 上レール 5a,5b 戸先レール 6a,6b 戸尻レール 7a,7b 連結部 8a,8b 案内具 9a,9b 案内具 10 駆動部 11a,11b 下部引込装置 12a,12b 上部引込装置 57 引込カム 57a 第1爪 57b 第2爪 61 引込シリンダ 63 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 一玉 兵庫県神戸市垂水区清水ケ丘3丁目3番35 −606号 (72)発明者 上田 晋司 兵庫県神戸市垂水区中道6丁目1番35号 (72)発明者 麻生 和夫 神奈川県横浜市金沢区釜利谷町1番地 東 急車輛製造株式会社車両工場設計部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の乗降口に設けられた扉を車体側に
    押し出すと共に、車体側面に沿って開閉させるプラグド
    ア装置であって、前記乗降口の上方に設けられる上レー
    ルと、下方に設けられる戸先レール及びこの戸先レール
    と並列に前記扉の戸尻側より車体側面に延びる戸尻レー
    ルとを有し、前記上レールが扉の戸先側上部と連結部を
    介して係合されると共に、前記戸先レール及び戸尻レー
    ルが扉の戸先側下部及び戸尻側上部と案内具を介して係
    合され、前記連結部が駆動部に接続することにより、扉
    の戸先側上部及び下部と戸尻側下部とが案内支持されて
    扉を開閉させるプラグドア装置であって、 前記扉の戸尻側上部及び下部に2本のピンを設け、この
    戸尻側上部及び下部に相対する乗降口縁部に、戸閉時に
    これらのピンと係合して扉を車内側に引き入れる引込装
    置を設け、この引込装置は、戸閉の最終工程で前記ピン
    に当接して引込シリンダを始動させる第1爪と、この引
    込シリンダの作動により前記ピンを車内側に引き込む第
    2爪とを有する引込カムを備えており、 前記ピンは扉が閉まる最終工程の水平面内軌跡に対して
    略直角となるように戸尻側端部に斜めに突設され、前記
    引込カムは前記水平面内軌跡に略平行となるように乗降
    口縁部に斜めに回動自在に設けられていることを特徴と
    するプラグドア装置。
JP5156099A 1993-06-01 1993-06-01 プラグドア装置 Expired - Fee Related JP2594529B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5156099A JP2594529B2 (ja) 1993-06-01 1993-06-01 プラグドア装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5156099A JP2594529B2 (ja) 1993-06-01 1993-06-01 プラグドア装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06340256A true JPH06340256A (ja) 1994-12-13
JP2594529B2 JP2594529B2 (ja) 1997-03-26

Family

ID=15620297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5156099A Expired - Fee Related JP2594529B2 (ja) 1993-06-01 1993-06-01 プラグドア装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2594529B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200446378Y1 (ko) * 2007-12-20 2009-10-27 김수군 전동차 출입문 이탈 방지편
WO2013031553A1 (ja) * 2011-08-30 2013-03-07 ナブテスコ株式会社 車両用ドア装置
KR101428853B1 (ko) * 2011-08-31 2014-08-13 한국산업은행 세미플러그형 슬라이딩 도어 시스템
CN117550059A (zh) * 2023-10-24 2024-02-13 湖南山河华宇航空科技有限公司 飞机尾舱门

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200446378Y1 (ko) * 2007-12-20 2009-10-27 김수군 전동차 출입문 이탈 방지편
WO2013031553A1 (ja) * 2011-08-30 2013-03-07 ナブテスコ株式会社 車両用ドア装置
KR101428853B1 (ko) * 2011-08-31 2014-08-13 한국산업은행 세미플러그형 슬라이딩 도어 시스템
CN117550059A (zh) * 2023-10-24 2024-02-13 湖南山河华宇航空科技有限公司 飞机尾舱门
CN117550059B (zh) * 2023-10-24 2024-06-11 湖南山河华宇航空科技有限公司 飞机尾舱门

Also Published As

Publication number Publication date
JP2594529B2 (ja) 1997-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7621379B2 (en) Elevator assembly with extendable sill
US5357869A (en) Device for facilitating access to a rail vehicle having extendable ramp assembly
US6345786B1 (en) Linked multi-segment landing gear door for aircraft
AT501468A4 (de) Schwenkschiebetür
EP0357811B1 (en) Method of streamlining the outer surface of a structure with sliding doors, and a sliding door with a mechanism for streamlining the outer surface of a structure
US7234716B2 (en) Vehicle step apparatus and method of operation thereof
JP3942346B2 (ja) 扉装置
ATE100415T1 (de) Aufzugskabine mit verbesserter tuerverriegelung.
JPH06340256A (ja) プラグドア装置
CA1130340A (en) Latch mechanism for removable roof closure
US5456504A (en) Locking and unlocking apparatus for access door on a passenger railway vehicle
KR20160000733A (ko) 철도 차량용 도어 시스템
JPH0316872A (ja) 車両用補助ステップ装置
US2952490A (en) Automobile front seat back lock
JP2594528B2 (ja) プラグドア装置
JPH06262945A (ja) プラグドア装置
JPH0578067A (ja) エレベータドア装置
US2313172A (en) Safety device
JP2650207B2 (ja) プラグドア装置
KR100440285B1 (ko) 차량의 슬라이딩도어 안전장치
CN114763089B (zh) 车辆及其控制装置、车门和坡道板的开闭展开工作方法
JPH06305420A (ja) プラグドア装置
JPH0130320Y2 (ja)
KR200376542Y1 (ko) 차량 슬라이딩 도어의 안전 래치 구조
CN110984791A (zh) 一种客车用折叠式逃生门及具有逃生门的客车

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091219

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101219

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees