JPH06340208A

JPH06340208A - 識別文字を有したタイヤ

Info

Publication number: JPH06340208A
Application number: JP3326018A
Authority: JP
Inventors: Aristides E Makris; イー．マクリスアリスティデス
Original assignee: Uniroyal Goodrich Tire Co
Current assignee: Uniroyal Goodrich Tire Co
Priority date: 1990-12-10
Filing date: 1991-12-10
Publication date: 1994-12-13
Also published as: BR9105313A; FI915782A; FI915782A0; MX9102479A; EP0490247A1; NO914746L; CA2056572A1; NO914746D0; KR920011783A; AU641063B2; AU8823991A

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明の目的は、より見易く、目立ち、そし
て見た目に区別され易い識別文字を有したタイヤを提供
することにある。【構成】上述の目的を達成するために本発明によるタ
イヤは、横方向の中心軸の回りに回転自在となってお
り、そして前記軸方向に相互に離隔したビード部と、側
壁部分とを具備して成り、前記各側壁部分は、夫々の前
記ビード部の第１端部に接続し、そして該タイヤが正し
く装着されたときに前記ビード部の略半径方向に延設さ
れるようになっており、更に該タイヤは、前記側壁部分
に接続するトレッド部と、前記側壁部分に配置された少
なくとも１つの文字を具備して成り、前記文字は、前記
側壁部分に関して鋭角に延設された少なくとも一対の面
を有する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般的に弾性高分子か
ら成る製品に形成された識別文字に関する。特に本発明
は、“傾斜（ベベルド）”した断面形状を有する様式化
された識別文字であって、タイヤの側壁に鋳造されてい
る識別文字に関する。

【０００２】

【従来の技術】タイヤ製造者が．タイヤのトレッド部以
外の部分に識別文字を鋳造すると言うことが周知となっ
ている。該識別文字は、少なくとも１つの側壁部分に鋳
造された、文字、数字、図形シンボル（グラフィックシ
ンボル）等を典型的に含んでいる。この識別文字をより
見易く、目立つように、そして見た目に区別され易くす
るために、タイヤ製造者は様々な手段、方法を取ってき
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】識別文字を、その残り
のタイヤの側壁部分から区別する１つの周知の方法は、
識別色（コントラスティングカラー）で作ることであ
る。例えばタイヤ上に白文字を塗装したり、或いは白色
ゴムコンパウンドによりタイヤに白文字を鋳造する等で
ある。この方法はタイヤの側壁に文字を形成するという
目的は達成するが、欠点がいくつか存在する。例えば白
色のゴムコンパウンドや、塗料を使用することは、タイ
ヤの通常の耐用期間を通じて清浄かつ鮮明であり続けな
い。白色のゴムコンパウンドは、タイヤの側壁に使用さ
れる黒色のゴムコンパウンドとは異なる機械的特性を有
していることが周知となっている。更にそのような浮き
彫りにされた白色文字は、製造困難でありそして製造費
用の掛かるものである。

【０００４】タイヤの側壁から識別文字を際立たせる他
の方法は、米国特許公報第４１９８７７４号、第４４４
４７１３号、第４８２３８５６号により開示された方法
を含んで成る。これらの開示された方法は、識別文字の
輪郭を際立たせる鋸歯状の刻み（セレーション）を使用
しており、該方法は、前記鋸歯状の刻みを識別文字の境
界に配置し、或いは識別文字の周囲を相当に荒らした粗
面で囲うという方法である。上述の鋸歯状の刻や粗面
は、識別文字を残りのタイヤの側壁部分から際立たせる
が、いくつかの欠点が存在する。例えば前記鋸歯状の刻
みや粗面は、汚れ易くそしてそれは除去しにくいという
ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述の欠点の
無い識別文字を有したタイヤに関する。タイヤは縦方向
の中心軸の回りに回転自在となっている。該タイヤは、
一対の前記軸方向に互いに離隔した環状のビード部を含
んで成る。該タイヤはまた一対の前記軸方向に互いに離
隔した環状の側壁部分を含んで成る。前記各環状の側壁
部分は、夫々の前記ビード部の半径方向の第１端部に接
合する。前記側壁部分は、タイヤが正しく装着されたと
き、夫々の前記ビード部の前記軸方向の外方に延設され
るようになっている。トレッド部は、前記各側壁部分の
半径方向の第２端部で相互に接合している。前記側壁部
分に少なくとも１つの識別文字が配置されている。該識
別文字は、少なくとも一対の面から画定される足部を有
しており、該面は、前記側壁部分に関して鋭角に延設さ
れている。好ましくは、前記足部の一対の面は平面であ
る。前記鋭角は、好ましくは５゜から２５゜である。前
記識別文字と前記側壁部分は、ほぼ同種の弾性材料から
一体的に形成される。以下、本発明を添付図面に示す実
施例に基づいて、更に詳細に説明する。

【０００６】

【実施例】図１に、本発明を実施する識別文字を有した
タイヤ２０を図示する。該タイヤ２０は、縦方向の中心
軸Ａの回りに回転自在となっている。該タイヤ２０は、
自動車のホイール（図示せず）に装着される。前記タイ
ヤ２０は、一対の環状ビード部２２（そのうち一方のみ
図示する）を含んで成り、該ビード部２２は互いに前記
軸Ａに沿って離隔している。前記各ビード部２２は、伸
長性のない、好ましくは鋼線から作られたビード部材
（図示せず）を含んで成る。該ビード部２２は前記ビー
ド部材を内包した弾性高分子材料を含んでなる。本明細
書中において使用される弾性高分子材料は、適切な全て
の天然ゴム、合成ゴム、或いは両者の組み合わせを意味
している。各一対の環状側壁部分２４（そのうち一方の
み図示している）は、それぞれ前記ビード２２の半径方
向の端部に取着されている。各側壁部２４は、タイヤ２
０が、自動車のホイールに正しく装着され、膨らまされ
たときに、前記ビード部２２から略半径方向の外方に延
設されるようになっている。前記一対の側壁部２４の半
径方向の外方端部にトレッド部２６が接続されている。
該トレッド部２６は、前記軸Ａと略平行な前記軸方向に
延設されている。周知なように該タイヤ２０もまた、少
なくとも１つの繊維強化されたカーカス層と内側のライ
ナを具備している。前記側壁部、トレッド部、カーカス
層、そして内側のライナは全て、様々な適切な全ての弾
性高分子材料を含んで成る。

【０００７】該タイヤ２０は、更に、複数の識別文字４
２Ａ、４２Ｔ、４２ｍ、４２Ｃを含んで成り、そしてそ
れらは少なくとも１つの前記側壁部２４に環状に正しく
配置されている。これら各識別文字４２は、以下に記述
する”傾斜（ベベルド）“様式にて統一されている。前
記識別文字４２は、全ての文字、数字、目に見える図形
シンボル（ビジュアルグラフィックシンボル）その他を
含んで成る。図１に図示される前記識別文字４２は、Ｂ
ＦＧｏｏｄｒｉｃｈ（登録商標）ＣｏｍｐＴ／Ａ（登
録商標）の語を綴ったものである。前記ＢＦＧｏｏｄｒ
ｉｃｈＣｏｍｐＴ／Ａは、最内周に配置された識別
文字の底部を正しく環状に配列して図示されている。然
しながら識別文字４２のどのような組み合わせ、配列、
或いは方向も、本発明により実施できることは言うまで
もない。それぞれの前記識別文字４２は、ほぼ同種の弾
性高分子材料から一体の物として、該タイヤ２０の側壁
部２４と一体的に鋳造、成形される。前記各識別文字４
２は、該タイヤ２０がタイヤ型内で成形され、硬化され
る際、成形される。

【０００８】図２、図３を参照すると、前記識別文字
“Ａ”４２Ａと“Ｔ”４２Ｔが図示されている。各識別
文字４２Ａ、４２Ｔは足部４４から形成されている。該
足部４４は、一対の表面４６を含んで成る。前記各面４
６は、タイヤ２０の前記側壁部分２４に関して鋭角Ｌ
（図４）に配置されている。前記鋭角Ｌは好ましくは５
゜から２５゜である。前記タイヤ２０の側壁２４は、平
面である必要のないことは言うまでもない。タイヤ２０
の側壁２４は、正しく自動車のホイールに装着され、そ
して膨らまされたとき、その外表面が略凸面となること
が周知となっている。従って前記鋭角Ｌは、図３に示す
４−４線におよそ沿って切断された断面を見たとき、文
字に隣接する側壁部分に関して位置決めされる。好まし
くは、前記各面４６は平面である。然しながら凸面や凹
面によっても前記面４６は、置き換えることができるこ
とは言うまでもない。凸面、或いは凹面が使用された場
合、図４と同様に断面を見たとき、これらの面の端点
は、前記鋭角Ｌに配置された直線によって連結可能であ
る。前記識別文字４２は、端面４８も含んで成る。これ
ら端面４８は、好ましくは平面であって、タイヤ２０の
側壁部分２４に関して鋭角に配置される。前記面４６、
４８は、好ましくは前記側壁部分２４から前記軸方向の
外方に配置される。然しながら該面４６、４８は、前記
側壁部分２４に前記軸方向の内方に配置することも可能
なことは言までもない。識別文字“Ｔ”について詳細に
記述たが、同じ説明が別の文字、数字、或いは目に見え
る図形シンボルに付いてもなされることは言うまでもな
い。例えば、図２において文字“Ａ”が記述される。該
文字“Ａ”４２Ａは、前記文字“Ｔ”が２つの足部４４
を具備していたのに対して、４つの足部４４を有してい
る。

【０００９】他の代替的な実施例を図５から図７に示
す。識別文字は図２から図４に図示した実施例から僅か
に修正されている。例えば、識別文字“Ａ”１４２Ａ
（図５）と、識別文字“Ｔ”１４２Ｔ（図６）が図示さ
れている。前記識別文字１４２Ｔは、ここでも鋭角Ｌに
配置されている面４６と、前述の図２から図４に図示さ
れた端面４８とを含んで成る。然しながら前記面４６
は、もう１つ別の中間面１４４により相互に離隔してい
る。該中間面１４４は、好ましくは、対応するタイヤ２
０の側壁部分２４に略平行で、同部分から外方に離隔し
た軸線に沿って延設されている。この修正された識別文
字１４２Ａ、１４２Ｔは、前述の文字４２Ａ、４２Ｔよ
りも幾らか肉太で目立っている。と言うのは幅がより広
くなっているが、前記斜面４６からは依然として光が反
射されているからである。

【００１０】図８から図１０を参照すると、本発明の更
に別の実施例が図示されている。例えば図８に識別文字
“Ａ”２４２Ａが、そして図９に識別文字“Ｔ”２４２
Ｔが図示されている。識別文字２４２Ｔ（図９）は、前
述の図３に図示した文字４２Ｔと同様の方法で組み合わ
される面４６、４８を含んで成る。然しながら前記文字
２４２Ｔは、更に面２４４（図９、１０）も含んで成
る。該面２４４は略平面であり、タイヤ２０の側壁部分
２４に略平行な方向に沿って延設されている。前記面２
４４は前記側壁部分２４と、前記面４６の一方の面との
間に配置されている。従って該面２４４は、前記文字２
４４Ｔの幅の狭い外形線をほぼ形成することとなる。前
記面２４４は、図１０に見られるように、前記側壁部分
２４の前記軸方向の外方に配置されている。然しながら
該面２４４は、前記側壁部分２４に凹設したり、或いは
前記軸方向の内方に配置することもできることは言うま
でもない。前記文字２４２Ａ（図８）は、更に略平面の
別の面２４６を含んで成る。該面２４６は、前記外形面
２４４と同様の面であるが、該面２４６は、周囲を取り
囲まれた“Ａ”の中心部内に完全に配置されている。

【００１１】図１１から図１３を参照すると、本発明の
更に他の実施例が図示されている。例えば、図１１に識
別文字“Ａ”３４２Ａが、図１２に識別文字“Ｔ”３４
２Ｔが図示されている。該文字３４２Ｔ（図１２）は、
前述の図３に図示した文字４２の面４６、４８を含んで
成る。該文字３４２Ｔは、改良された略平面３４４を更
に含み、該面３４４は、同様に文字の外形線としてはた
らく。該面３４４は、図１３の断面図を見ると略平面を
している。該面３４４は、タイヤ２０の側壁部分２４か
ら前記軸方向の外方に離隔している。該面３４４は、前
記側壁部分２４に略平行に延設されている。前記文字３
４２Ｔは更に、該文字の前記面３４４と前記面４６との
間に位置している。前記面３４６は略Ｕ字状の形をして
おり文字を更に縁取る溝である。該面３４６は、前記文
字３４２Ｔを前記タイヤ２０の側壁部分２４から更に際
立たせる。前記文字３４２Ａ（図１１）もまた平面３４
８とＵ字状の面３５０を含んで成る。該面３４８、３５
０は、周囲を取り囲まれた“Ａ”の中心部に完全に配置
されている。

【００１２】本明細書中において“略平面”の記載は、
識別文字の断面を見るとき、該識別文字の直近に隣接す
る領域の前記側壁部分２４に対して平行であることを意
味することが理解される。このことは、前記側壁部分が
前記軸線Ａから半径方向に離隔するにつれ湾曲している
ことを考慮してのことである。上述した本発明の好まし
い実施例の記載から、この技術分野において通常の知識
を有する者は、その改良や、変更、修正を思いつくであ
ろう。こうしたこの技術分野において通常の知識を有す
る者の改良や、変更、修正は、添付した請求の範囲によ
り保護される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による識別文字を有するタイヤの側面図
である。

【図２】本発明による識別文字の拡大図である。

【図３】本発明による識別文字の拡大図である。

【図４】図３の４−４線に沿う断面図である。

【図５】本発明の他の実施例による識別文字の拡大図で
ある。

【図６】本発明の他の実施例による識別文字の拡大図で
ある。

【図７】図６の７−７線に沿う断面図である。

【図８】本発明の他の実施例による識別文字の拡大図で
ある。

【図９】本発明の他の実施例による識別文字の拡大図で
ある。

【図１０】図９の１０−１０線に沿う断面図である。

【図１１】本発明の他の実施例による識別文字の拡大図
である。

【図１２】本発明の他の実施例による識別文字の拡大図
である。

【図１３】図９の１３−１３線に沿う断面図である。

【符号の説明】

２０…タイヤ２２…ビード部２４…側壁部分２６…トレッド部４２Ａ…識別文字４２Ｔ…識別文字４２ｍ…識別文字４２Ｃ…識別文字Ａ…回転軸

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】縦方向の中心軸の回りに回転自在なタイ
ヤであって、該タイヤは、前記軸方向に離隔したビード部と、前記軸
方向に離隔した側壁部分とを具備して成り、前記各側壁部分は、夫々の前記ビード部の第１端部に接
合し、そして該タイヤが正しく装着されたときに、前記
ビード部の略半径方向に延設されるようになっており、更に該タイヤは、前記側壁部分に接合するトレッド部
と、前記側壁部分に配置された少なくとも１つの文字を
具備して成り、前記文字は、足部を有しており、該足部は、前記側壁部
分に関して鋭角に延設された少なくとも一対の面により
画定されているタイヤ。
【請求項２】前記鋭角は、５゜から２５゜となってい
る請求項１に記載のタイヤ。
【請求項３】前記面は、前記側壁部分から前記軸方向
の外方に配置されている請求項１に記載のタイヤ。
【請求項４】前記一対の面の間に配置され、前記側壁
部分に略平行な方向に延設されている第３の面を含んで
成る請求項１に記載のタイヤ。
【請求項５】前記側壁部分と、前記一対の面の一方と
の間に配置され、前記側壁部分から前記軸方向に離隔い
ている更にもう１つ別の面であって、前記側壁部分に略
平行な方向に延設されている面を含んで成る請求項１に
記載のタイヤ。
【請求項６】前記もう１つ別の面は、前記側壁部分か
ら前記軸方向の外方に配置されている請求項５に記載の
タイヤ。
【請求項７】前記一対の面の一方と、前記もう１つ別
の面との間に配置された溝を画定する面を更に含んで成
る請求項５に記載のタイヤ。
【請求項８】前記溝は、略Ｕ字形をしている請求項７
に記載のタイヤ。
【請求項９】前記一対の面は、略平面となっている請
求項１に記載のタイヤ。
【請求項１０】１つの環状のビード部と、前記ビード部の第１端部に接合し、かつ該タイヤが正し
く装着されたときに、前記ビード部の略半径方向に延設
されるようになっている１つの環状の側壁部分と、前記側壁部分に配置された少なくとも１つの文字とを具
備して成り、前記文字は、前記側壁部分に関して鋭角に延設された少
なくとも一対の略平面により画定される１つの足部を有
しているタイヤ。
【請求項１１】前記鋭角は、５゜から２５゜となって
いる請求項１０に記載のタイヤ。
【請求項１２】前記平面は、前記側壁部分から軸方向
の外方に配置されている請求項１０に記載のタイヤ。
【請求項１３】前記一対の平面の間に配置され、前記
側壁部分に略平行な方向に延設されている第３の平面を
含んで成る請求項１０に記載のタイヤ。
【請求項１４】前記側壁部分と、前記一対の平面の一
方との間に配置され、前記側壁部分から前記軸方向に離
隔している更にもう１つ別の平面であって、前記側壁部
分に略平行な方向に延設された面を含んで成る請求項１
０に記載のタイヤ。
【請求項１５】前記もう１つ別の平面は、前記側壁部
分から前記軸方向の外方に配置されている請求項１４に
記載のタイヤ。
【請求項１６】前記一対の平面の一方と、前記もう１
つ別の平面との間に配置された溝を画定する面を更に含
んで成る請求項１４に記載のタイヤ。
【請求項１７】前記溝は略Ｕ字形をしている請求項１
６に記載のタイヤ。
【請求項１８】前記文字と、前記側壁部分は、ほぼ同
種の材料から一体的に形成されている請求項１０に記載
のタイヤ。