JPH06340181A - 感熱記録材料及びその製造方法 - Google Patents

感熱記録材料及びその製造方法

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JPH06340181A
JPH06340181A JP5153028A JP15302893A JPH06340181A JP H06340181 A JPH06340181 A JP H06340181A JP 5153028 A JP5153028 A JP 5153028A JP 15302893 A JP15302893 A JP 15302893A JP H06340181 A JPH06340181 A JP H06340181A
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Japan
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heat
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sensitive recording
color
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JP5153028A
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English (en)
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Yuichi Itabashi
祐一 板橋
Shunsaku Azuma
俊作 東
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】中間調の再現性に優れた、高品質の画像を記録
することができる感熱記録材料及びその製造方法を提供
すること。 【構成】実質的に無色の発色成分Aと、該発色成分と反
応して発色する実質的に無色の発色成分Bとを含有する
感熱記録層を支持体上に有する感熱記録材料であって、
前記発色成分A、Bのうちの少なくとも一方が熱感度の
異なる2種以上のマイクロカプセルに内包されているこ
とを特徴とする感熱記録材料及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録材料及びその
製造方法に関し、特に中間濃度の色調(中間調という)
の画像再現性に優れた感熱記録材料及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来技術】感熱記録方法は、使用する記録装置が簡便
であるにもかかわらず信頼性が高くメンテナンスも不要
であることから、近年、ファクシミリやプリンター等の
種々の分野に使用されている。このような感熱記録方法
に使用される感熱記録材料の耐薬品性や保存性を高める
ことを目的として、発色成分の何れか一方をマイクロカ
プセル化した感熱記録材料も開発されている(例えば、
特開昭63−92489号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな感熱記録材料に使用するマイクロカプセルは、通
常、特定組成のマイクロカプセル壁材からなる1種類の
マイクロカプセルであり、加熱してマイクロカプセル壁
が物質透過性となるときの温度も一通りであるので、印
加熱エネルギーを調整してマイクロカプセル壁の物質透
過性をコントロールするということは困難である。
【0004】従って、上記の感熱記録材料を用いて写真
的な画像を記録した場合には、微妙な濃度調製を必要と
する中間調の画像再現性が悪く、濃度ムラが生じるの
で、画像品質が劣るという欠点があった。一方、種々の
発色成分を含有する層を重層塗布することによって、中
間調の画像再現性が良好な感熱記録記録材料を製造する
ことも可能であるものの、このような感熱記録材料は製
造適性に劣る上、記録方法も煩雑となるという欠点があ
った。
【0005】そこで、本発明者等は、上記の欠点を解決
すべく鋭意検討した結果、同一の発色成分を熱感度の異
なる2種以上のマイクロカプセルに内包させた場合に
は、印加される熱エネルギーによって所定の熱感度の温
度以上に達したマイクロカプセルのみが物質透過性とな
るので、中間調の画像の再現性が改善されるというこ
と、及び、その感熱記録材料を製造するための簡便な方
法を見いだし本発明に到達した。
【0006】従って本発明の第1の目的は、中間調の再
現性に優れた、高品質の画像を記録することができる感
熱記録材料を提供することにある。本発明の第2の目的
は、中間調の再現性に優れると共に高品質の画像を記録
することのできる感熱記録材料の製造方法であって、製
造適性に優れた方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
実質的に無色の発色成分Aと、該発色成分と反応して発
色する実質的に無色の発色成分Bとを含有する感熱記録
層を支持体上に有する感熱記録材料であって、前記発色
成分A、Bのうちの少なくとも一方が熱感度の異なる2
種以上のマイクロカプセルに内包されていることを特徴
とする感熱記録材料及びその製造方法によって達成され
た。
【0008】本発明で使用する、熱感度の異なる組成の
マイクロカプセル壁材は特に限定されるものではなく、
公知のマイクロカプセル壁材の中から、熱感度の異なる
組成のものを適宜選択して使用することができる。この
ような、マイクロカプセル壁材としては、ポリウレタ
ン、ポリウレア、ポリエステル、ポリカーボネート、尿
素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ポリスチレ
ン、スチレンメタクリレート共重合体、スチレン−アク
リレート共重合体、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、
ポリビニルアルコール等が良く知られており、本発明に
おいては、上記の高分子物質のうち、特にポリウレタ
ン、ポリウレア、ポリアミド、ポリエステル、ポリカー
ボネート等が好ましく、ポリウレタン及びポリウレアが
最も好ましい。
【0009】これらの材料を使用したマイクロカプセル
は、従来からコアセルベーション法、界面重合法、in-s
itu 重合法等により製造されている。コアセルベーショ
ン法については米国特許第2,800,457号、同
2,800,458号、同3,687,865号等に、
界面重合法については米国特許第3,429,827
号、同3,577,515号、同3,886,085号
等に、in-situ 重合法については米国特許第3,72
6,804号,同3,796,669号等に詳細に報告
されている。
【0010】特に、多価イソシアネートと水、多価アミ
ン類若しくは多価アルコール類とを反応させたポリウレ
タン膜又はポリウレア膜を使用する界面重合法、又はin
-situ 重合法は、濃度の高いマイクロカプセル液が得ら
れること、得られるマイクロカプセルの耐水性が良いこ
と、マイクロカプセル化が短時間でできること等の優れ
た特徴があるため記録材料に使用されている。
【0011】マイクロカプセルを製造する方法は、発色
剤を溶解した疎水性液体(芯物質という)を水溶性高分
子を溶解した水溶液中に添加して乳化させた後、公知の
方法に従って、油水界面にポリウレタン及び/又はポリ
ウレアの合成被膜を形成させれば良い。本発明の記録材
料においては、このようにして同一の発色成分を内包さ
せた、熱感度の異なる2種以上のマイクロカプセルを感
熱記録層に含有させる。
【0012】本発明において、熱感度の異なる2種以上
のマイクロカプセルを製造する方法は、異なるカプセル
壁形成成分を含有する1種又は2種以上の水溶液と、そ
れらの成分と反応し得る他方のマイクロカプセル壁形成
成分を含有する1種又は2種以上の芯物質とを順次乳化
分散させた後、マイクロカプセル化の反応を開始させれ
ば良い。
【0013】本発明においては、特に製造工程を単純化
させて製造適性を良好にするという観点から、マイクロ
カプセル壁形成成分のうちの一方の成分を含有する水溶
液に対し、他方のカプセル壁形成成分と発色成分のうち
の一方の成分を含有する芯物質であって、該発色成分は
同一であって、前記他方のカプセル壁形成成分が相異な
る2種以上の芯物質を順次乳化分散させた後、マイクロ
カプセル化の反応を開始させることが好ましく、特に、
上記の水溶液を同一とすることが製造適性の観点から好
ましい。
【0014】発色剤を溶解する疎水性液体としては、公
知の天然油若しくは合成油の中から適宜選択された少な
くとも1種を用いる。上記疎水性液体の具体例として
は、灯油、パラフィン、ナフテン油、アルキル化ビフェ
ニル、アルキル化ターフェニル、塩素化パラフィン、ア
ルキル化ナフタレン、ジアリールアルカーン、フタル酸
エステル及びリン酸エステル等を挙げることができる。
【0015】マイクロカプセルの体積平均粒径は、記録
材料の品質向上の観点から、0.01〜10μmである
ことが好ましく、特に0.2〜2μmであることが好ま
しい。本発明で使用することがきる発色成分A(発色
剤)及び発色成分B(顕色剤)とは、物質の接触に基づ
く発色反応を生ずる成分であり、特に、電子供与性染料
前駆体(発色剤)と電子受容性化合物(顕色剤)の組み
合わせ、又はジアゾ化合物(発色剤)とカップリング化
合物(顕色剤)の組み合わせが好ましい。
【0016】本発明で使用することのできる電子供与性
染料前駆体は特に限定されるものではないが、エレクト
ロンを供与して、或いは酸等のプロトンを受容して発色
する性質を有するものであって、通常略無色で、ラクト
ン、ラクタム、サルトン、スピロピラン、エステル、ア
ミド等の部分骨格を有し、顕色剤と接触してこれらの部
分骨格が開環若しくは開裂する化合物が用いられる。
【0017】具体的には、クリスタルバイオレットラク
トン、ベンゾイルロイコメチレンブルー、マラカイトグ
リーンラクトン、ローダミンBラクタム、1,3,3−
トリメチル−6’−エチル−8’−ブトキシインドリノ
ベンゾスピロピラン等がある。これらの発色剤に対する
顕色剤としては、フェノール化合物、有機酸若しくはそ
の金属塩、オキシ安息香酸エステル等の酸性物質が用い
られる。これらの顕色剤の具体例は、例えば特開昭61
−291183号に記載されている。
【0018】本発明で使用するジアゾ化合物とは、後述
するカップリング成分と呼ばれる顕色剤と反応して所望
の色相に発色するものであって、反応前に特定の波長の
光を照射すると分解し、もはやカップリング成分が作用
しても発色能力を持たなくなる光分解性のジアゾ化合物
である。本発明における光分解性のジアゾ化合物とは主
に芳香族ジアゾ化合物を指し、更に具体的には、芳香族
ジアゾニウム塩、ジアゾスルホネート化合物、ジアゾア
ミノ化合物等の化合物を指す。これらのジアゾ化合物に
ついての詳細は、例えば、特開平4−338585号公
報に記載されている。
【0019】光分解用の光源としては、希望する波長の
光を発する種々の光源を用いることができ、例えば種々
の螢光灯、キセノンランプ、キセノンフラッシュラン
プ、各種圧力の水銀灯、写真用フラッシュ、ストロボ等
種々の光源を用いることができる。本発明に用いられる
ジアゾ化合物(ジアゾニウム塩)とカップリングして色
素を形成するカップリング成分は、例えば、2−ヒドロ
キシ−3−ナフトエ酸アニリドの他、レゾルシンを初め
とし特開昭62−146678号に記載されているもの
を挙げることができる。
【0020】本発明においては、前記顕色剤を常法によ
って固体分散させても良いが、水に難溶性又は不溶性の
有機溶剤に溶解せしめた後、これを、必要に応じて界面
活性剤を含有した、水溶性高分子を保護コロイドとして
有する水相と混合し、乳化分散した分散物の形で使用す
ることができる。後者の場合には、得られた記録層が透
明となるので、多色記録材料やOHP用記録材料とする
場合に好適である。
【0021】本発明においては、感熱記録層の上部に保
護層を設けても良い。特に、保護層に透明性が要求され
る場合には、ケイ素変性ポリビニルアルコール及びコロ
イダルシリカを主成分とすることが好ましい。保護層を
感熱記録層の最上層に設けた場合には、感熱記録層表面
の機械的強度を向上させることができる。保護層中には
熱記録時のサーマルヘッドとのマッチング性の向上、保
護層の耐水性の向上等の目的で、顔料、金属石鹸、ワッ
クス、架橋剤等が添加される。これらの顔料、金属石
鹸、ワックス、架橋剤等の詳細については、例えば、特
開平2−141279号公報に記載されている。
【0022】本発明の感熱記録材料に用いられる支持体
は、透明であっても不透明であっても良い。透明な支持
体としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポ
リブチレンテレフタレート等のポリエステルフィルム、
三酢酸セルロースフィルム等のセルロース誘導体フィル
ム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、
ポリエチレンフィルム等のポリオレフィンフィルム、ポ
リイミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化
ビニリデンフィルム、ポリアクリルフィルム、ポリカー
ボネートフィルム等が挙げられ、これらを単独或いは貼
り合わせて用いることができる。
【0023】又、フィルム状支持体から記録層全体が剥
がれることを防ぐ目的で、マイクロカプセルなどを含有
する記録層を支持体上に塗布する前に、支持体上に下塗
り層を設けることが望ましい。下塗り層としては、アク
リル酸エステル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、SB
R、水性ポリエステル、ポリビニルアルコール、ゼラチ
ン、アルギン酸塩及びデンプン等を用いることができ、
膜厚は、0.1〜0.5μmとすることが望ましい。
【0024】これらの組成物からなる下塗層は、エアナ
イフ塗布法等の公知の塗布方法により塗布される。塗布
量は1〜20g/m2 であることが好ましく、特に3〜
10g/m2 とすることが好ましい。更に、下塗層を塗
布する前には、支持体の表面を公知の方法により活性化
処理する事が望ましい。
【0025】活性化処理の方法としては、酸によるエッ
チング処理、ガスバーナーによる火焔処理、コロナ放電
処理、グロー放電処理等が用いられるが、コストの面或
いは簡便さの点から、米国特許第2,715,075
号、同第2,846,727号、同第3,549,40
6号、同第3,590,107号等に記載されたコロナ
放電処理が最も好んで用いられる。一方、不透明な支持
体としては紙、合成紙、アルミ蒸着ベース、前記透明な
支持体に顔料等をコートしたもの等が挙げられる。又、
感熱記録層には、必要に応じて、顔料、ワックス、硬膜
剤等を添加しても良い。
【0026】本発明の感熱記録材料は、電子供与性染料
前駆体又はジアゾ化合物を内包した前記マイクロカプセ
ル及び少なくとも顕色剤を乳化又は固体分散した分散
物、必要に応じて、更に、水溶性高分子等のバインダー
その他の添加物を含有しさせた塗布液を調製し、合成樹
脂フイルム等の支持体の上にバー塗布、ブレード塗布、
エアナイフ塗布、グラビア塗布、ロールコーティング塗
布、スプレー塗布、ディップ塗布等の塗布法により塗布
乾燥し、固形分が2.5〜25g/m2 の記録層を設け
て製造することができる。
【0027】必要に応じて、米国特許第2,761,7
91号、同第3,508,947号、同第2,941,
898号、及び同第3,526,528号明細書、原崎
勇次著「コーティング工学」253頁(1973年朝倉
書店発行)等に記載された方法等により、2層以上に分
けて同時に塗布することも可能であり、塗布量、塗布速
度等に応じて適切な方法を選ぶことができる。本発明に
用いる塗液に、顔料分散剤、増粘剤、流動変性剤、消泡
剤、抑泡剤、離型剤及び着色剤等を必要に応じて適宜配
合することは、特性を損なわない限り何ら差し支えな
い。
【0028】
【発明の効果】本発明の感熱記録材料は、同一の発色成
分を、熱感度の異なる2種以上のマイクロカプセルに内
包させているので、中間調の画像の再現性が従来のもの
に比べて極めて優れ、高品質の画像を記録することがで
きる。また、カプセル壁形成反応の一方の成分を含有す
る一つの反応液に、該成分と反応する成分を含有する2
種以上の反応液を順次添加した場合の製造適性は良好で
ある。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
尚、添加量を示す「部」は「重量部」を示す。
【0030】実施例1.電子供与性染料前駆体を含有するカプセル液の調製 電子供与性染料前駆体であるクリスタルバイオレットラ
クトン3.0部を酢酸エチル20部に溶解し、次いで高
沸点溶媒であるアルキルナフタレン20部を添加し、加
熱して均一に混合した。更に、この混合液にカプセル壁
剤として、下記化1で表される化合物20部を添加し、
均一に攪拌した。
【化1】
【0031】別途、ポリビニルアルコール(重合度17
00、鹸化度88%)の6重量%水溶液54部を用意し
た後、先の電子供与性染料前駆体溶液を添加し、ホモジ
ナイザーを用いて5000rpmで5分間乳化分散し
た。得られた乳化液に水68部を加えて均一化した後、
攪拌しながら50℃に昇温し、3時間カプセル化反応を
行わせて目的のカプセル液(a)を得た。カプセルの平
均粒子径は1.2μmであった。
【0032】次に、クリスタルバイオレットラクトン
3.0部を酢酸エチル20部に溶解し、次いで高沸点溶
媒であるアルキルナフタレンを20部添加し、加熱して
均一に混合した。この混合液に、カプセル壁剤として、
上記化1で表される化合物10部及び下記化2で表され
る化合物10部を更に添加し、均一に攪拌した。
【化2】
【0033】別途、ポリビニルアルコール(重合度17
00、鹸化度88%)の6重量%水溶液54部を用意
し、先の電子供与性染料前駆体溶液を添加し、ホモジナ
イザーを用いて5000rpmで5分間乳化分散した。
得られた乳化液に水68部を加えて均一化した後、攪拌
しながら50℃に昇温し、3時間カプセル化反応を行わ
せて目的のカプセル液(b)を得た。カプセルの平均粒
子径は1.2μmであった。
【0034】電子受容性化合物分散液の調製 電子受容性化合物としてビスフェノールA30部をポリ
ビニルアルコール4重量%水溶液150部中に加え、ボ
ールミルにて24時間分散して分散液を調製した。分散
液中の電子受容性化合物の平均粒子径は1.2μmであ
った。
【0035】塗布液の調製 得られた電子供与性染料前駆体カプセル液(a)、電子
供与性染料前駆体カプセル液(b)及び電子受容性化合
物分散液を、電子供与性染料前駆体カプセル液(a)/
電子供与性染料前駆体カプセル液(b)/電子受容性化
合物分散液の重量比率が、0.1/0.9/0.2とな
るように混合して塗布液とした。
【0036】感熱記録材料の調製 上記塗布液を、乾燥重量で5g/m2 となるようにコー
ティングバーを用いて上質紙(80g/m2 )に塗布
し、50℃で3分間乾燥して感熱記録材料を得た。
【0037】画像の記録及び画質の評価 得られた感熱記録材料について、KST型のサーマルヘ
ッド(京セラ株式会社製)を用い、単位面積あたりの記
録エネルギーが7、14、21、28、35、42、4
9、56、63、70、77、84及び91mJ/mm
2 となるように、サーマルヘッドに対する印加電力及び
パルス幅を決めて画像を記録した後、記録画像の中間濃
度における画質を目視によって評価し、マクベスRD−
918濃度計を用いて発色部(77mJ/m2 のエネル
ギーで記録した部分)の濃度を測定した。結果は表1に
示した通りである。
【0038】実施例2.電子供与性染料前駆体を含有するカプセル液の調製 クリスタルバイオレットラクトン0.3部を酢酸エチル
2部に溶解し、次いでアルキルナフタレンを2部添加
し、加熱して均一に混合した。更にこの混合液にカプセ
ル壁剤として、前記化1で表される化合物2部を添加
し、均一に攪拌して電子供与性染料前駆体溶液(c)を
得た。
【0039】次に、クスリスタルバイオレットラクトン
3.0部を酢酸エチル20部に溶解し、次いで高沸点溶
媒であるアルキルナフタレンを20部添加し、加熱して
均一に混合した。この混合液に、カプセル壁剤として、
前記化1で表される化合物10部及び前記化2で表され
る化合物10部を更に添加し、均一に攪拌して電子供与
性染料前駆体溶液(d)を得た。
【0040】別途、ポリビニルアルコール(重合度17
00、鹸化度88%)の6重量%水溶液54部を用意
し、先の電子供与性染料前駆体溶液(c)を添加し、ホ
モジナイザーを用いて5000rpmで1分間乳化分散
し、更に、先に調製した電子供与性染料前駆体溶液
(d)を添加し、同様にして4分間乳化分散した。得ら
れた乳化分散液に水68部を加えて均一化した後、攪拌
しながら50℃に昇温し、3時間カプセル化反応を行わ
せて目的のカプセル液を得た。カプセルの平均粒子径は
1.2μmであった。
【0041】電子受容性化合物分散液の調製 電子受容性化合物であるビスフェノールA30部をポリ
ビニルアルコール4重量%水溶液150部中に加え、ボ
ールミルにて24時間分散し、分散液を調製した。分散
液中の電子受容性化合物の平均粒子径は1.2μmであ
った。塗布液の調製 得られた電子供与性染料前駆体カプセル液及び電子受容
性化合物分散液を、電子供与性染料前駆体/電子受容性
化合物分散液の重量比率が1/2となるように混合し、
塗布液を得た。
【0042】感熱記録材料の調製 上記塗布液を、乾燥重量で5g/m2 となるようにコー
ティングバーを用いて上質紙(80g/m2 )に塗布
し、50℃で3分間乾燥して感熱記録材料を得た。画像の記録及び画質の評価 得られた感熱記録材料について、実施例1と全く同様に
して画像を記録し、全く同様にして記録画像の画質を評
価し、発色部の濃度を測定した。結果は表1に示した通
りである。
【0043】実施例3 実施例2で使用した電子供与性染料前駆体溶液(c)に
代えて、下記の電子供与性染料前駆体溶液を使用した他
は、実施例2と全く同様にして感熱記録材料を調製し、
実施例2と全く同様にして画像を記録し、全く同様にし
て記録画像の画質を評価し、発色部の濃度を測定した。
結果は表1に示した通りである。
【0044】電子供与性染料前駆体溶液の調製 クリスタルバイオレットラクトン0.15部を酢酸エチ
ル1部に溶解し、次いで高沸点溶媒であるアルキルナフ
タレンを1部添加し、加熱して均一に混合した。更にこ
の混合液にカプセル壁剤として、前記化1で表される化
合物1部を添加し、均一に攪拌して電子供与性染料前駆
体溶液を得た。
【0045】実施例4.ジアゾ化合物カプセル液の調製 ジアゾ化合物として4−(N−(2−(2,4−ジ−t
−アミルフェノキシ)ブチリルピペラジノベンゼンジア
ゾニウムヘキサフルオロフォスフェート0.2部を酢酸
エチル2部に溶解し、次いで高沸点溶媒であるアルキル
ナフタレンを2部添加し、加熱して均一に混合してジア
ゾ化合物液(e)を調製した。
【0046】次に、4−(N−(2−(2,4−ジ−t
−アミルフェノキシ)ブチリルピペラジノベンゼンジア
ゾニウムヘキサフルオロフォスフェート2.0部を酢酸
エチル20部に溶解し、次いで高沸点溶媒であるアルキ
ルナフタレンを20部添加し、加熱して均一に混合した
後、実施例1で使用したカプセル壁剤である化1で表さ
れる化合物7.5部及び化2で表される化合物7.5部
を添加し、均一に攪拌してジアゾ化合物液(f)を調製
した。
【0047】別途、ポリビニルアルコール(重合度17
00、鹸化度88%)の6重量%水溶液54部を用意
し、先のジアゾニウム化合物液(e)を添加し、ホモジ
ナイザーを用いて5000rpmで1分間乳化分散した
後、更に、先に調製したジアゾニウム化合物液(f)を
添加し、同様にして4分間乳化分散した。得られた乳化
分散液に水68部を加えて均一化した後、攪拌しながら
50℃に昇温し、3時間カプセル化反応を行わせて目的
のカプセル液を得た。カプセルの平均粒子径は1.2μ
mであった。
【0048】カプラー分散液の調製 カプラーとして1−(2’−オクチルフェニル)−3−
メチル−5−ピラゾロン10部及びパラヒドロキシ安息
香酸ドデシル20部を、ポリビニルアルコール4重量%
水溶液150部中に加え、ボールミルを用いて24時間
分散し、分散液を調製した。分散液中のカプラーの平均
粒子径は1.2μmであった。
【0049】塗布液の調製 得られたジアゾ化合物カプセル液及びカプラー分散液
を、ジアゾ化合物/カプラーの重量比率が1/2となる
ように混合して塗布液を得た。感熱記録材料の調製 上記塗布液を、乾燥重量で5g/m2 となるようにコー
ティングバーを用いて上質紙(80g/m2 )に塗布
し、50℃で3分間乾燥して感熱記録材料を得た。
【0050】画像の記録及び画質の評価 得られた感熱記録材料について、実施例1と全く同様に
して画像を記録し、蛍光灯を用いて420nmの光を照
射し、光定着した後、実施例1と全く同様にして記録画
像の画質を評価し、発色部の濃度を測定した。結果は表
1に示した通りである。
【0051】実施例5.実施例4で使用したカプラー分
散液に代えて下記のカプラー分散液を用いた他は、実施
例4と全く同様にして、感熱記録材料を調製し、画像を
記録し、光定着した後、実施例4と全く同様にして記録
画像の画質を評価し、発色部の濃度を測定した。結果は
表1に示した通りである。
【0052】比較例1.実施例1で用いたカプセル液
(a)及びカプセル液(b)に代えて、カプセル液
(a)のみを用い、カプセル液(a)/電子受容性化合
物分散液の重量比が1/2となるように塗布液を調製し
た他は、実施例1と全く同様にして感熱記録材料を調製
し、実施例1と全く同様にして画像を記録し、全く同様
にして記録画像の画質を評価し、発色部の濃度を測定し
た。結果は表1に示した通りである。
【0053】比較例2.実施例1で用いたカプセル液
(a)及びカプセル液(b)に代えて、カプセル液
(b)のみを用い、カプセル液(b)/電子受容性化合
物分散液の重量比が1/2となるように塗布液を調製し
た他は、実施例1と全く同様にして感熱記録材料を調製
し、実施例1と全く同様にして画像を記録し、全く同様
にして記録画像の画質を評価し、発色部の濃度を測定し
た。結果は表1に示した通りである。
【0054】比較例3.ジアゾ化合物溶液(e)を使用
しなかった他は、実施例4と全く同様にして、感熱記録
材料を調製し、画像を記録し、光定着した後、実施例4
と全く同様にして記録画像の画質を評価し、発色部の濃
度を測定した。結果は表1に示した通りである。
【表1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に無色の発色成分Aと、該発色成分
    と反応して発色する実質的に無色の発色成分Bとを含有
    する感熱記録層を支持体上に有する感熱記録材料であっ
    て、前記発色成分A、Bのうちの少なくとも一方が熱感
    度の異なる2種以上のマイクロカプセルに内包されてい
    ることを特徴とする感熱記録材料。
  2. 【請求項2】マイクロカプセル壁形成成分のうちの一方
    の反応成分を含有する1つの水溶液に対し、発色成分A
    及び前記マイクロカプセル壁形成成分と反応する他方の
    マイクロカプセル壁形成成分を含有すると共に、該他方
    のマイクロカプセル壁形成成分が互いに異なる、2種以
    上の芯物質を順次乳化分散した後、マイクロカプセル化
    反応を開始させることを特徴とする、請求項1に記載の
    感熱記録材料の製造方法。
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