JPH0634011A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JPH0634011A
JPH0634011A JP4186609A JP18660992A JPH0634011A JP H0634011 A JPH0634011 A JP H0634011A JP 4186609 A JP4186609 A JP 4186609A JP 18660992 A JP18660992 A JP 18660992A JP H0634011 A JPH0634011 A JP H0634011A
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    • F16HGEARING
    • F16H15/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
    • F16H15/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
    • F16H15/04Gearings providing a continuous range of gear ratios
    • F16H15/06Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
    • F16H15/32Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
    • F16H15/36Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
    • F16H15/38Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces
    • F16H2015/383Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces with two or more sets of toroid gearings arranged in parallel

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧系のロスを増大させることなく、入力デ
ィスクに適切な押付力を付与することができるトロイダ
ル型無段変速機を提供する。 【構成】 第1入力ディスク43fの背面と第2入力デ
ィスク43rの背面との間に、第1,第2油圧室61,6
2を備えた押付力付与手段Hが設けられ、第1,第2油
圧室61,62に油圧が供給されたときには、押付力付
与手段Hによって、第1,第2入力ディスク43f,43r
が出力ディスク側に押し付けられ、これによって各ディ
スクと各ローラとの間に適切な接触圧が保持される。ま
た、押付力付与手段Hの中空室63内に配置された皿ば
ね64によって、第1,第2入力ディスク43f,43r
が、出力ディスク側とは反対方向に常時付勢されるよう
になっていて、第1,第2油圧室61,62に油圧が供給
されていないときには、各ディスクと各ローラとの摩擦
係合が解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トロイダル型無段変速
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用のトロイダル型無段変
速機においては、エンジン側からトルクが入力される入
力ディスクと、駆動輪側にトルクを出力する出力ディス
クとが同軸に配置される一方、両ディスクと接触して両
ディスク間でトルクを伝達するローラが設けられ、該ロ
ーラの傾転角度に応じた変速比で変速が行われるように
なっている。そして、かかるトロイダル型無段変速機で
は、入・出力ディスクとローラとの間に、滑りが生じな
いように伝達トルクないしは変速比に応じた適切な接触
圧を保持する必要がある。
【0003】かかるトロイダル型無段変速機において、
入力ディスク、出力ディスク、ローラ等へのトルク負荷
を余り大きくすると、これらの耐久性が低下するといっ
た問題がある。そこで、例えば、入力ディスク、出力デ
ィスク、ローラ等からなるトロイダル型変速機構を出力
軸軸線方向(前後方向)に2組並べて配置し、両変速ユニ
ットで並列的にトルクを伝達させ、各部材へのトルク負
荷を小さくするようにしたトロイダル型無段変速機が提
案されている(特開平2−283949号公報参照)。
【0004】そして、このように2つのトロイダル型変
速機構が前後に並べられたトロイダル型無段変速機で
は、普通、前後方向にみて、2つの入力ディスクが背面
同士が対向するようにして内側に配置され、両入力ディ
スク間にインプットカムが配置され、さらにインプット
カムと各入力ディスクとの間に夫々ローディングカムが
配置される。ここで、各ローディングカムは、入力トル
クないしは変速比に応じて入力ディスクを出力ディスク
側に押し付け、ディスクとローラとの間に、変速比に応
じた適切な接触圧を生じさせるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
機械式のローディングカムでは、入力トルクないしは変
速比に対する押付力特性が固定的なものとなるので、常
に最適な押付力が得られるとは限らない。例えば、一般
に、変速比に対する好ましい押付力特性は、変速比を横
軸にとり押付力を縦軸にとれば上方に凸となるが、ロー
ディングカムで得られる押付力特性は通常下方に凸とな
る。このため、一般的には変速比の小さい領域と大きい
領域とでは、適切な押付力を得にくいといった問題があ
る。
【0006】そこで、両入力ディスク間に油圧機構を設
け、油圧により入力ディスクを出力ディスク側に押し付
けるようにしたトロイダル型無段変速機が提案されてい
る。このように油圧で入力ディスクを出力ディスク側に
押し付けるようにすれば、油圧を制御することにより、
任意の押付力特性が得られる。しかしながら、かかる従
来のトロイダル型無段変速機では、変速制御用あるいは
潤滑用の油圧に比べてかなり高い油圧を必要とするの
で、オイルポンプを含む油圧系に大きなロスを与えてし
まうといった問題がある。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決するため
になされたものであって、2つのトロイダル型変速機構
を前後に並べたトロイダル型無段変速機において、油圧
系のロスを増大させることなく、各入力ディスクに、変
速比に応じた適切な押付力を付与することができるトロ
イダル型無段変速機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、第1の発明は、夫々、入力ディスクと、該入力ディ
スクに対して湾曲面同士が対向するように配置される出
力ディスクと、入力ディスクと出力ディスクとに接触し
て傾転角度に応じた変速比で一方のディスクから他方の
ディスクにトルクを伝達するローラとを備えた第1,第
2の2つのトロイダル型変速機構が出力軸軸線方向に並
べて配置されたトロイダル型無段変速機において、各入
力ディスクを夫々対応する出力ディスク側に押し付ける
油圧室が、両入力ディスク間に複数設けられていること
を特徴とするトロイダル型無段変速機を提供する。
【0009】第2の発明は、第1の発明にかかるトロイ
ダル型無段変速機において、出力軸軸線方向にみて、両
トロイダル型変速機構の入力ディスクが互いに背面同士
が対向するように配置されていて、第1トロイダル型変
速機構の入力ディスクの背面と、第2トロイダル型変速
機構の入力ディスクに固定され両入力ディスク間に配置
される第2隔壁部とを、互いに逆方向の油圧を受ける受
圧面とする第1油圧室と、第2トロイダル型変速機構の
入力ディスクの背面と、第1トロイダル型変速機構の入
力ディスクに固定され第2トロイダル型変速機構の入力
ディスクと上記第2隔壁部との間に配置される第1隔壁
部とを、互いに逆方向の油圧を受ける受圧面とする第2
油圧室とが設けられていることを特徴とするトロイダル
型無段変速機を提供する。
【0010】第3の発明は、第2の発明にかかるトロイ
ダル型無段変速機において、第1隔壁部と第2隔壁部と
の間に、両入力ディスクを、各ディスクと各ローラとを
離間させる方向に付勢する付勢手段が設けられているこ
とを特徴とするトロイダル型無段変速機を提供する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
図4に示すように、自動車の変速装置TMには、第1〜
第4気筒#1〜#4を備えたエンジン1の出力トルク
を、トルコン2(トルクコンバータ2)と、プラネタリギ
ヤシステムからなる歯車減速機構3及び前後進切替機構
4とを介して変速機出力軸5に出力する第1の変速部が
設けられている。さらに、エンジン1の出力トルクを、
切替クラッチ6と、第1トロイダル型変速機構7及び第
2トロイダル型変速機構8を備えたトロイダル型無段変
速機Cとを介して変速機出力軸5に出力する第2の変速
部が設けられている。そして、切替クラッチ6がオフ状
態にあるときには上記第1の変速部を介してトルクが伝
達され、オン状態にあるときには第2の変速部を介して
トルクが伝達されるようになっている。
【0012】第1の変速部は、トルコン2が強力なトル
ク増大機能を有するので、主として発進時、加速時等の
比較的大きな変速比(トルク比)を必要とする場合に用い
られ、第2の変速部は、主として高速走行時等の比較的
小さな変速比で運転が行なわれる場合に用いられる。
【0013】以下、変速装置TMの具体的な構造を説明
する。まず、第1の変速部について説明する。トルコン
2は、実質的に、ポンプインペラ12とタービンライナ
13とステータ14とで構成されている。ポンプインペ
ラ12は、ポンプカバー15を介してエンジン出力軸1
1と連結され、エンジン出力軸11と一体回転するよう
になっている。さらに、ポンプインペラ12には、第1
中空シャフト16が同軸に連結され、この第1中空シャ
フト16の後端部(図4では右端部)にオイルポンプ17
が連結されている。タービンライナ13はトルコン出力
軸18(タービンシャフト)に同軸に連結されている。ま
た、ステータ14はワンウェイクラッチ19を介して第
2中空シャフト21に連結されている。なお、第2中空
シャフト21は変速機ケース22に固定されている。
【0014】トルコン2は、ポンプインペラ12から吐
出されるオイルでタービンライナ13を回転駆動し、タ
ービンライナ13ではね返るオイルをステータ14で整
流し、この整流されたオイルでポンプインペラ12の回
転を高めるといったプロセスを繰り返し、トルコン出力
軸18に、エンジン出力軸11のトルクより大きなトル
クを出力するようになっている。
【0015】歯車減速機構3は、実質的に、サンギヤ2
5と第1ピニオン26と後進用リングギヤ27と第2ピ
ニオン28と前進用リングギヤ29とキャリア30とで
構成されている。ここで、サンギヤ25にはトルコン出
力軸18のトルクが入力されるようになっている。ま
た、第1,第2ピニオン26,28はキャリア30によっ
て回転自在に支持されている。なお、キャリア30は、
変速機ケース22に固定された第2中空シャフト21に
固定されている。
【0016】そして、サンギヤ25と第1ピニオン26
の前部とが噛み合い、さらに第1ピニオン26と後進用
リングギヤ27とが噛み合い、これらは逆転減速機能を
有するプラネタリギヤシステムをなしている。このプラ
ネタリギヤシステムでは、サンギヤ25に入力されるト
ルクより大きい逆回転方向のトルクが後進用リングギヤ
27から出力されるようになっている。
【0017】また、サンギヤ25と噛み合っている第1
ピニオン26の後部と第2ピニオン28とが噛み合い、
さらに第2ピニオン28と前進用リングギヤ29とが噛
み合い、これらは正転減速機能を有するプラネタリギヤ
システムをなしている。このプラネタリギヤシステムで
は、サンギヤ25に入力されるトルクより大きい順回転
方向のトルクが前進用リングギヤ29から出力されるよ
うになっている。
【0018】前後進切替機構4は、実質的に、リバース
クラッチ31とクラッチケース32とフォワードクラッ
チ33とワンウェイクラッチ34とで構成されている。
そして、クラッチケース32は、後で説明する第1トロ
イダル型変速機構7の出力ディスク44fを介して、変
速機出力軸5に連結されている。ここで、リバースクラ
ッチ31が締結されたときには、後進用リングギヤ27
とクラッチケース32とが接続され、後進用リングギヤ
27のトルクが変速機出力軸5に伝達される。他方、フ
ォワードクラッチ33が締結されたときには、前進用リ
ングギヤ29のトルクが変速機出力軸5に伝達される。
なお、ワンウェイクラッチ34は、変速機出力軸5の回
転数が前進用リングギヤ29の回転数より大きいときに
は空転して、前進用リングギヤ29が変速機出力軸5に
よって逆駆動されるのを防止するために設けられてい
る。
【0019】次に、第2の変速部について説明する。第
2の変速部は、実質的に、該第2の変速部へのトルクの
入力を継・断する切替クラッチ6と、第1,第2トロイ
ダル型変速機構7,8を備えたトロイダル型無段変速機
Cと、切替クラッチ6からトロイダル型無段変速機Cへ
トルク伝達する歯車機構35とで構成されている。ここ
で、歯車機構35は、切替クラッチ6が締結されている
ときには、第1中空シャフト16のトルクすなわちエン
ジン出力軸11のトルクを、順次噛み合っている、ドラ
イブギヤ37とアイドルギヤ38とドリブンギヤ39と
を介してバイパスシャフト40に伝達し、さらにバイパ
スシャフト40のトルクを、夫々互いに噛み合っている
第1,第2駆動ギヤ52,53と第1,第2被駆動ギヤ5
4,55とを介してトロイダル型無段変速機Cに伝達す
るようになっている。
【0020】トロイダル型無段変速機Cは、変速機出力
軸5を取り囲むようにして前側(図4では左側)に配置さ
れた第1トロイダル型変速機構7と、後側に配置された
第2トロイダル型変速機構8とで構成されている。ここ
で、第1,第2トロイダル型変速機構7,8は、前後に対
称となるように配置されているが、両者の構成と機能は
基本的には同一であるので、対応する部材には同一番号
を付し、原則として第1トロイダル型変速機構7の各部
材には添字fを付し、第2トロイダル型変速機構8の各
部材には添字rを付している。ただし、ローラ等、各ト
ロイダル型変速機構7,8に2つづつ配設されている部
材については、添字f,rのみでは区別できないので、第
1トロイダル型変速機構7の左右に配置された各部材に
夫々添字a,bを付し、第2トロイダル型変速機構8の左
右に配置された各部材に夫々添字c,dを付している。し
たがって、以下では、ある部材についてなされた説明
は、原則として、番号が同一で添字のみ異なる他の部材
にも当てはまることになる。
【0021】第1トロイダル型変速機構7には、変速機
出力軸5まわりに遊嵌された第1入力ディスク43f
と、変速機出力軸5に固定された第1出力ディスク44
fと、第1入力ディスク43fのトルクを第1出力ディス
ク44fに伝達する第1,第2ローラ45a,45bとが設
けられている。そして、第1入力ディスク43fへは、
バイパスシャフト40のトルクが、第1駆動ギヤ52と
第1被駆動ギヤ54とを介して直接的に入力されるよう
になっている。他方、第2入力ディスク43rへは、バ
イパスシャフト40のトルクが、第2駆動ギヤ53と第
2被駆動ギヤ55とを介して直接的に入力されるように
なっている。
【0022】第1,第2ローラ45a,45bは、夫々、軸
線Yまわりに回転できるようになっていて、その周面を
第1入力ディスク43fの湾曲面と第1出力ディスク4
4fの湾曲面とに当接させている。このため、第1入力
ディスク43fのトルク(回転)が、第1,第2ローラ45
a,45bを介して第1出力ディスク44fに伝達されるよ
うになっている。ここで、第1入力ディスク43fから
第1出力ディスク44fへのトルク伝達における変速比
(トルク比)は、第1,第2ローラ45a,45bと当接して
いる位置における、第1出力ディスク44fの半径R
2と、第1入力ディスク43fの半径R1の比R2/R1
よって決定される。
【0023】そして、第1,第2ローラ45a,45bと両
ディスク43f,44fとの当接位置は、第1,第2ローラ
45a,45bの傾転角度によって決まるようになってお
り、油圧機構によって、この傾転角度を変えることによ
って、変速比を所定の範囲内で任意に設定できるように
なっている。なお、第2トロイダル型変速機構8も、基
本的には第1トロイダル型変速機構7と同様であるのは
もちろんである。
【0024】以下、バイパスシャフト40から第1,第
2入力ディスク43f,43rへのトルク伝達機構を説明
する。図1に示すように、第1,第2入力ディスク43
f,43rは、夫々、第1,第2ローラベアリング71,7
2を介して変速機出力軸5に遊嵌され、変速機出力軸5
まわりで自在に回転できるようになっている。そして、
第1,第2入力ディスク43f,43rの外周部には、夫々
第1,第2被駆動ギヤ54,55が取り付けられている。
そして、これらの第1,第2被駆動ギヤ54,55に、夫
々、バイパスシャフト40に同軸に取り付けられた第
1,第2駆動ギヤ52,53が噛み合っている。したがっ
て、バイパスシャフト40から、第1,第2入力ディス
ク43f,43rへは、個別の経路でトルクが伝達される
ので、第1,第2トロイダル型変速機構7,8へのトルク
配分が均等化される。なお、第1駆動ギヤ52及び第1
被駆動ギヤ54からなるギヤセットのヘリカル方向と、
第2駆動ギヤ53及び第2被駆動ギヤ55からなるギヤ
セットのヘリカル方向とは、互いに逆方向に設定され、
出力軸軸線方向のスラスト力が相殺されるようになって
いる。
【0025】前記したとおり、各ディスク43f,43r,
44f,44rと各ローラ45a〜45dとの間に、伝達ト
ルクないしは変速比に応じた適切な接触圧を付与するに
は、第1,第2入力ディスク43f,43rを、夫々、入力
トルクないしは変速比に応じた適切な押付力で第1,第
2出力ディスク44f,44r側に押し付ける必要があ
る。このため、第1入力ディスク43fの背面と第2入
力ディスク43rの背面との間には、油圧式の押付力付
与手段Hが設けられている。そして、詳しくは図示して
いないが、押付力付与手段Hには、油圧機構から伝達ト
ルクないしは変速比に応じた油圧が供給され、第1,第
2入力ディスク43f,43rの第1,第2出力ディスク4
4f,44r側への押付力が適正値に保持されるようにな
っている。
【0026】以下、この押付力付与手段Hについて説明
する。第1入力ディスク43fの背面(後面)には、大径
円筒部56vと第1隔壁部56wとからなる第1仕切部材
56が一体形成されている。他方、第2入力ディスク4
3rの背面(前面)には、小径円筒部57vと第2隔壁部5
7wとからなる第2仕切部材57が一体形成されてい
る。また、第1入力ディスク43fの背面の出力軸近傍
の部分に、後方に突出する略円筒状の小径筒状部58が
一体形成される一方、第2入力ディスク43rの背面の
周縁部分に、前方に突出する略円筒状の大径筒状部59
が一体形成されている。
【0027】ここで、第1隔壁部56wと小径円筒部5
7vとの間と、第2隔壁部57wと大径円筒部56vとの
間と、小径円筒部57vと小径筒状部58との間と、大
径円筒部56vと大径筒状部59との間には、夫々、シ
ール部材60が介設されている。また、第1,第2入力
ディスク43f,43rの内周面と変速機出力軸5の外周
面との間にも、夫々シール部材60が配設されている。
【0028】このため、第1入力ディスク43fの背面
と第2隔壁部57wとの間には第1油圧室61が画成さ
れ、第2入力ディスク43rの背面と第1隔壁部56wと
の間には第2油圧室62が画成され、第1隔壁部56w
と第2隔壁部57wとの間には中空室63が画成されて
いる。ここで、中空室63内には、第1,第2隔壁部5
6w,57wを互いに前後方向に離間させるように付勢す
る皿ばね64が配設されている。また、第1,第2油圧
室61,62は夫々油圧シリンダとされ、第1,第2油圧
室61,62へは、夫々、第1,第2油圧供給穴65,6
6を通して、図示していない油圧機構から、運転状態に
応じた油圧が供給されるようになっている。
【0029】かかる構成において、第1油圧室61に油
圧が供給されたときには、該油圧が第1入力ディスク4
3fの背面と第2隔壁部57wの前面とを押圧し、これに
よって第1入力ディスク43fが前向きに押圧される一
方、第2入力ディスク43rが後向きに押圧される。つ
まり第1,第2入力ディスク43f,43rが互いに前後方
向に離間する方向に押圧される。同様に、第2油圧室6
2に油圧が供給されたときには、該油圧が第2入力ディ
スク43rの背面と第1隔壁部56wの後面とを押圧し、
第1,第2入力ディスク43f,43rが互いに前後方向に
離間する方向に押圧される。そして、第1,第2油圧室
61,62の両方に油圧が供給されたときには、いずれ
か一方の油圧室61(62)に油圧が供給されたときの2
倍の押圧力で、第1,第2入力ディスク43f,43rが互
いに前後方向に離間する方向に押圧される。
【0030】かかる構成によれば、押付力付与手段H
は、第1,第2油圧室61,62に油圧を供給することに
よって、従来の普通の油圧式押付力付与手段に比べ、同
じ油圧で2倍の押付力を第1,第2入力ディスク43f,
43rに付与できることになる。換言すれば、第1,第2
入力ディスク43f,43rに所定の押付力を付与するの
に、従来の場合に比べ半分の油圧で済むことになる。し
たがって、本案によれば、オイルポンプを含む油圧系で
の負担ないしロスを増大させることなく、第1,第2入
力ディスク43f,43rに適切な押付力を付与すること
ができる。なお、本実施例では油圧室を2重に設けて、
同じ油圧で2倍の押付力を得るようにしているが、さら
に油圧室を3重、4重に設けて、3倍、4倍の押付力を
得るようにしてもよい。
【0031】中空室63内に配置されている皿ばね64
は、第1隔壁部56wの前面と第2隔壁部57wの後面と
を、互いに前後に離間する方向に付勢する。したがっ
て、皿ばね64の付勢力により、第1,第2入力ディス
ク43f,43rには互いに前後に引き合う方向の力が作
用する。したがって、第1,第2入力ディスク43f,4
3rを、夫々第1,第2出力ディスク44f,44rから引
き離す方向の力、換言すれば各ディスク43f,43r,4
4f,44rと各ローラ45a〜45dとを引き離す方向の
力が作用することになる。なお、皿ばね64は、特許請
求の範囲に記載された「付勢手段」に相当する。
【0032】このため、第1,第2油圧室61,62に油
圧が供給されていないときには、皿ばね64の付勢力に
よって、各ディスク43f,43r,44f,44rと各ロー
ラ45a〜45dとの間の接触圧がほぼ0となり、トロイ
ダル型無段変速機Cはトルクを伝達せず空転することに
なる。したがって、油圧装置の故障あるいはエンジン停
止等により、トロイダル型無段変速機Cに潤滑油を供給
できない状態が生じた場合において、該トロイダル型無
段変速機Cを搭載した自動車を、他の車両等で牽引する
必要が生じた場合でも、トロイダル型無段変速機Cに損
傷ないしダメージが生じない。
【0033】図2に、第1,第2仕切部材56',57'を
夫々第1,第2入力ディスク43f,43rとは別体で形成
するとともに、大径筒状部材59'を第1仕切部材56'
と一体形成し、かつ小径筒状部材58'を第2仕切部材
57'と一体形成し、組付性の向上を図った押付力付与
手段H'を示す。また、図3に、小径筒状部材58と大
径筒状部材59とを夫々、第1,第2入力ディスク43
f,43rと一体形成したままで、第1,第2仕切部材5
6",57"を夫々第1,第2入力ディスク43f,43rと
は別体で形成し、組付性の向上を図った押付力付与手段
H"を示す。図2及図3に示す押付力付与手段H',H"で
も、図1に示す押付力付与手段Hと同様の作用・効果が
生じるのはもちろんである。
【0034】なお、本実施例では、前後方向にみて、入
力ディスクを内側に配置しているが、逆に出力ディスク
を内側に配置した場合、あるいはトロイダル型変速機構
を1つだけ設けたトロイダル型変速機に対しても本発明
が適用できるのはもちろんである。
【0035】
【発明の作用・効果】第1の発明によれば、複数の油圧
室に夫々油圧を供給すれば、該複数の油圧室から夫々入
力ディスクに押圧力が加えられるので、入力ディスクの
出力ディスク側への押付力を、同じ油圧で大幅に高める
ことができる。このため、入力ディスクに所定の押付力
を付与するのに必要な油圧が非常に小さくなり、オイル
ポンプを含む油圧系での負担ないしロスが大幅に低減さ
れる。
【0036】第2の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、第1,第2
の油圧室へ油圧を供給することによって、従来の普通の
油圧式押付力付与手段に比べ、同じ油圧で2倍の押付力
を入力ディスクに付与することができる。したがって、
入力ディスクに所定の押付力を付与するの必要な油圧が
従来の場合に比べて半分で済むことになり、オイルポン
プを含む油圧系での負担ないしロスが低減される。
【0037】第3の発明によれば、基本的には第2の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、付勢手段に
よって、入力ディスクが、ディスクとローラとが離間す
る方向に押圧されるので、第1,第2の油圧室に油圧が
供給されていないときには、各ディスクと各ローラとの
間の接触圧がほぼ0となり、トロイダル型無段変速機は
トルクを伝達せず空転する。したがって、トロイダル型
無段変速機に潤滑油を供給できない状態が生じた場合に
おいて、該トロイダル型無段変速機を搭載した自動車
を、他の車両等で牽引する場合でも、トロイダル型無段
変速機に損傷ないしダメージが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるトロイダル型無段変速機の入
力ディスクまわりの側面断面説明図である。
【図2】 第1,第2仕切部材を第1,第2入力ディスク
とは別体構造とした例を示す、図1と同様の図である。
【図3】 第1,第2仕切部材を第1,第2入力ディスク
とは別体構造としたもう1つの例を示す、図1と同様の
図である。
【図4】 本発明にかかるトロイダル型無段変速機を備
えた変速装置のシステム構成図である。
【符号の説明】
C…トロイダル型無段変速機 H,H',H"…押付力付与手段 5…変速機出力軸 7…第1トロイダル型変速機構 8…第2トロイダル型変速機構 43f,43r…第1,第2入力ディスク 44f,44r…第1,第2出力ディスク 45a〜45d…第1〜第4ローラ 56,57…第1,第2仕切部材 56w,57w…第1,第2隔壁部 61,62…第1,第2油圧室 63…中空室 64…皿ばね

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々、入力ディスクと、該入力ディスク
    に対して湾曲面同士が対向するように配置される出力デ
    ィスクと、入力ディスクと出力ディスクとに接触して傾
    転角度に応じた変速比で一方のディスクから他方のディ
    スクにトルクを伝達するローラとを備えた第1,第2の
    2つのトロイダル型変速機構が出力軸軸線方向に並べて
    配置されたトロイダル型無段変速機において、 各入力ディスクを夫々対応する出力ディスク側に押し付
    ける油圧室が、両入力ディスク間に複数設けられている
    ことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたトロイダル型無段
    変速機において、 出力軸軸線方向にみて、両トロイダル型変速機構の入力
    ディスクが互いに背面同士が対向するように配置されて
    いて、 第1トロイダル型変速機構の入力ディスクの背面と、第
    2トロイダル型変速機構の入力ディスクに固定され両入
    力ディスク間に配置される第2隔壁部とを、互いに逆方
    向の油圧を受ける受圧面とする第1油圧室と、 第2トロイダル型変速機構の入力ディスクの背面と、第
    1トロイダル型変速機構の入力ディスクに固定され第2
    トロイダル型変速機構の入力ディスクと上記第2隔壁部
    との間に配置される第1隔壁部とを、互いに逆方向の油
    圧を受ける受圧面とする第2油圧室とが設けられている
    ことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載されたトロイダル型無段
    変速機において、 第1隔壁部と第2隔壁部との間に、両入力ディスクを、
    各ディスクと各ローラとを離間させる方向に付勢する付
    勢手段が設けられていることを特徴とするトロイダル型
    無段変速機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2591799A1 (fr) * 1985-12-18 1987-06-19 Heraeus Schott Quarzschmelze Tube a double paroi en verre de silice pour l'execution de processus de la technologie des semi-conducteurs
EP1148270A1 (en) * 2000-04-19 2001-10-24 Torotrak (Development) Limited Continuously variable ratio transmission apparatus
US6740001B1 (en) 1999-06-29 2004-05-25 Nsk Ltd. Toroidal type continuously variable transmission

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EP1148270A1 (en) * 2000-04-19 2001-10-24 Torotrak (Development) Limited Continuously variable ratio transmission apparatus

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