JPH06339737A - 筆記用具或いは化粧用具のキャップの加工方法 - Google Patents

筆記用具或いは化粧用具のキャップの加工方法

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JPH06339737A
JPH06339737A JP5154171A JP15417193A JPH06339737A JP H06339737 A JPH06339737 A JP H06339737A JP 5154171 A JP5154171 A JP 5154171A JP 15417193 A JP15417193 A JP 15417193A JP H06339737 A JPH06339737 A JP H06339737A
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Akiyasu Watanabe
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャップ素材の内部に板バネが内装されてお
り、その板バネによってキャップ部と胴体部とが着脱自
在に係止可能となる筆記用具或いは化粧用具のキャップ
を、見栄え良く、且つ、内部に板バネを脱落不能に取付
け可能にすると共に、短時間で大量生産可能にする。 【構成】 深絞り加工により適宜長尺の円筒容器状キャ
ップ素材1を形成し、このキャップ素材1の開口部側の
先端部2に絞り加工を施して、先端部2の周壁部分の径
が所定寸法小さくなるように形成すると同時に、その先
端部2周壁の基部にキャップ素材1の周壁に対して断面
において略垂直な段差部3を形成し、次ぎに、前記先端
部2を切り落とした後、前記段差部3表面に面取り加工
を施してキャップ素材1の内側に向かって傾斜する傾斜
面4を周設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、筆記用具或いは化粧
用具のキャップの加工方法に係り、キャップ素材の内部
に板バネが内装されており、その板バネによってキャッ
プ部と胴体部とが着脱自在に係止可能となる筆記用具或
いは化粧用具のキャップの加工方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、筆記用具、化粧用具等のキャ
ップとして、内部に略円筒状の板バネが内装されてい
て、その板バネによって筆記用具或いは化粧用具のキャ
ップ部と胴体部とが着脱自在に係止可能となるものが各
種提供されている。このようなキャップの板バネは、円
筒容器状キャップ素材の内側に接着剤で接着したり、キ
ャップ素材の内側に形成した係止溝に板バネ自身の弾撥
力を利用して係止することで取付けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、板バネ
を接着剤で接着する場合、接着剤がキャップ素材に付着
してしまい、見栄えを悪くすることがたびたびあり、筆
記用具や化粧用具の外観上の品質を低下させることにも
つながった。また、接着剤は老化すると接着力が弱まる
ので、古くなると板バネが脱落する故障が発生しやす
く、接着剤による板バネの取付けは寿命の短いものであ
った。
【0004】また、板バネをキャップ素材の内側の係止
溝に板バネ自身の弾撥力を利用して係止する構造のもの
は、円筒容器状キャップ素材の内側に係止溝を切削する
工程が難しく、一つのキャップ素材に係止溝を切削形成
するのにも相当の時間を要するので短時間に大量生産す
ることはできなかった。
【0005】そこで、この発明は、上述した不都合な点
等に鑑み、キャップ素材の内部に板バネが内装されてお
り、その板バネによってキャップ部と胴体部とが着脱自
在に係止可能となる筆記用具或いは化粧用具のキャップ
を、見栄え良く、且つ、内部に板バネを脱落不能に取付
け可能にすると共に、短時間で大量生産可能にする筆記
用具或いは化粧用具のキャップの加工方法を提供するこ
とを課題として創出されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このためこの発明は、深
絞り加工により適宜長尺の円筒容器状キャップ素材を形
成し、このキャップ素材の開口部側の先端部に絞り加工
を施して、先端部の周壁部分の径が所定寸法小さくなる
ように形成すると同時に、その先端部周壁の基部にキャ
ップ素材の周壁に対して断面において略垂直な段差部を
形成し、次ぎに前記先端部を切り落とした後、前記段差
部表面に面取り加工を施してキャップ素材の内側に向か
って傾斜する傾斜面を周設することにより上記課題を解
決する。
【0007】
【作用】しかしてこの発明によれば、キャップ素材の開
口部側の先端部の周壁部分は、絞り加工によって径が所
定寸法小さくなるよう窄められ、同時にその先端部周壁
の基部には、キャップ素材の周壁に対して断面において
略垂直な段差部が形成される。そして、この段差部は、
板バネがキャップ素材に内装された際には、板バネが開
口部から脱落することを阻止するものとなる。
【0008】次ぎに、前記先端部を切り落とした後、前
記段差部表面に面取り加工を施してキャップ素材の内側
に向かって傾斜する傾斜面を周設することで、キャップ
素材の開口部は見栄えの良いものとなると共に、化粧用
具又は筆記用具のキャップとなった時には、キャップ部
に胴部を差し込むことがスムーズになる。
【0009】よって、キャップ素材の内側に係止溝を形
成するための切削加工を施す必要もなく、板バネを内装
してキャップ部と胴体部とが着脱自在に係止可能となる
筆記用具或いは化粧用具のキャップを短時間で加工して
量産することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。先ず、耐熱合金の板に深絞り加工を施し、所定
寸法(例えば、長さ約50mm、外径9mm、内径8m
m)の円筒容器状のキャップ素材1を形成する。
【0011】次ぎに、このキャップ素材1の閉鎖部側を
部材回転機の三爪チャック(図示せず)により固定し
て、キャップ素材1を軸回転させ、この状態で開口部か
ら内接棒10を挿入する。内接棒10は、所定寸法(例
えば、外径6mm)の略円柱形状の胴部11とその胴部1
1の先端側に連設されて胴部11よりも所定寸法(例え
ば、約0.4mm)径が大きい先頭部12とから形成され
ており、胴部11と先頭部12の境界部分には胴部11
及び先頭部12の周面に対して断面において垂直な段差
部13が形成されている。そして、この内接棒10を先
頭部12の先端面がキャップ素材1内底面に当接すると
ころまで挿入し、軸回転させながら接触ャップ素材1内
周面の一方側に寄せて、先頭部12の周面をキャップ素
材1の内周面に接触させる(図1・工程図(A)参
照)。
【0012】更に、この状態で、キャップ素材1の外周
面に外接棒14を近接させて、前記内接棒10とこの外
接棒14とでキャップ素材1を挟みつけるようにして押
圧し、キャップ素材1の先端部2の周壁部分の径を所定
寸法小さくする。この外接棒14は、所定寸法(例え
ば、長さ約15mm、外径10mm)の略円柱形状に形成
されており、実際には、この外接棒14を軸回転させな
がら内接棒10の中心に向かって一方側から接近させ、
前記内接棒10の段差部13の接触位置よりもキャップ
素材1の肉厚分開口部寄りの位置でキャップ素材1の外
周面に接触するようにし、キャップ素材1の内周面が内
接棒10の胴部11に接触するところまで押圧する。そ
うすると、キャップ素材1の先端部2の周壁部分は、閉
鎖部側よりも所定寸法(約0.4mm)径が小さくなり、
その先端部2の周壁の基部には、キャップ素材の周壁に
対して断面において略垂直な段差部3が形成される(図
1・工程図(B)参照)。
【0013】それから、このキャップ素材1を切断機
(図示せず)によって段差部3に沿い垂直に切断して先
端部2を切り落とす(図1・工程図(C)参照)。
【0014】次いで、段差部3の表面に面取り加工を施
す。この面取り加工は、略切頭円錐形を呈し、その円錐
面に微細な研削刃が形成されている面取りカッター6を
用い、この面取りカッター6を軸回転させながら、先頭
部をキャップ素材1の開口部に差し込むようにして円錐
面の研削刃により段差部3の表面を研削する(図1・工
程図(D)参照)。そうすると、段差部3にはキャップ
素材1の内側に向かって傾斜する傾斜面4が周設される
ことになる(図1・工程図(E)参照)。この傾斜面4
は、キャップ素材1の開口部を見栄え良くすると共に、
実際にキャップ素材1を筆記用具又は化粧用具のキャッ
プとして使用したときには、各用具の胴体部をキャップ
部にスムーズに差し込めるようにする。
【0015】こうして構成されたキャップ素材1に対
し、所定寸法の略円筒状の板バネ5を内装すると、板バ
ネ5の手前側の端縁部が段差部3の内側に掛止すること
になり、板バネ5は脱落不能に取付けられる。従って、
このキャップ素材1は、板バネ5によってキャップ部と
胴体部とが着脱自在に係止可能となる筆記用具或いは化
粧用具のキャップとして好適なものとなる。
【0016】ところで、本発明の筆記用具或いは化粧用
具のキャップの加工方法は、プレス加工及び切断加工か
ら構成されていることから、図示した(A)から(E)
までの工程は、順送り加工が可能であり、筆記用具或い
は化粧用具のキャップを短時間で量産することを可能に
するものである。
【0017】尚、キャップ素材の材質、構成、形状、寸
法、キャップ素材に傾斜面が形成されるまでの具体的工
程数や工具、工程途中及び工程終了後に於ける具体的形
状、板バネの構成、形状、寸法等については、実施例の
ものに限定されることなく適宜自由に設定できるもので
ある。
【0018】
【発明の効果】上述のごとく構成したこの発明によれ
ば、深絞り加工により適宜長尺の円筒容器状キャップ素
材1を形成し、このキャップ素材1の開口部側の先端部
2に絞り加工を施して、先端部2の周壁部分の径が所定
寸法小さくなるように形成すると同時に、その先端部2
周壁の基部にキャップ素材1の周壁に対して断面におい
て略垂直な段差部3を形成し、次ぎに、前記先端部2を
切り落とした後、前記段差部3表面に面取り加工を施し
てキャップ素材1の内側に向かって傾斜する傾斜面4を
周設するから、キャップ素材1の内部に板バネ5を内装
すると、板バネ5は段差部3に掛止されることよって、
キャップ素材1の開口部から脱落するのを阻止される。
従って、このキャップ素材1は、板バネ5によってキャ
ップ部と胴体部とが着脱自在に係止可能となる筆記用具
或いは化粧用具のキャップとして好適なものとなる。
【0019】また、段差部3表面には、面取り加工を施
してキャップ素材1の内側に向かって傾斜する傾斜面4
を周設するから、キャップ素材1の開口部は見栄えの良
いものとなり、且つ、傾斜面4によって、実際にキャッ
プ素材1を筆記用具又は化粧用具のキャップとして使用
したときには、傾斜面4によって、各用具の胴体部はキ
ャップ部にスムーズに差し込めるようになる。
【0020】ところで、本発明の筆記用具或いは化粧用
具のキャップの加工方法は、プレス加工及び切断加工か
ら構成されていることから、キャップ素材1に絞り加工
を施して段差部を形成して、段差部3表面に面取り加工
を施して傾斜面4を周設するまでの工程を、順送り加工
によって行うことができ、筆記用具或いは化粧用具のキ
ャップを形成する際の製造能率を一段と向上させるもの
である。
【0021】以上説明したように、この発明によれば、
内装した板バネによってキャップ部と胴体部とが着脱自
在に係止可能となる筆記用具或いは化粧用具のキャップ
を能率よく製造でき、これらの製品の低価格化に貢献で
きる等極めて有益な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の工程図である。
【図2】この発明の実施例のキャップ素材に板バネを内
装した状態を示す一部切欠の側面図である。
【図3】板バネの斜視図である。
【符号の説明】
1 キャップ素材 2 先端部 3 段差部 4 傾斜面
5 板バネ 6 面取りカッター 10 内接棒 11 胴部 12 先頭部
13 段差部 14 外接棒

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 深絞り加工により適宜長尺の円筒容器状
    キャップ素材を形成し、このキャップ素材の開口部側の
    先端部に絞り加工を施して、先端部の周壁部分の径が所
    定寸法小さくなるように形成すると同時に、その先端部
    周壁の基部にキャップ素材の周壁に対して断面において
    略垂直な段差部を形成し、次ぎに、前記先端部を切り落
    とした後、前記段差部表面に面取り加工を施してキャッ
    プ素材の内側に向かって傾斜する傾斜面を周設すること
    を特徴とする筆記用具或いは化粧用具のキャップの加工
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11311671B2 (en) 2010-06-28 2022-04-26 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Auto-injector
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