JPH06339730A - 曲げ加工装置 - Google Patents

曲げ加工装置

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JPH06339730A
JPH06339730A JP12874393A JP12874393A JPH06339730A JP H06339730 A JPH06339730 A JP H06339730A JP 12874393 A JP12874393 A JP 12874393A JP 12874393 A JP12874393 A JP 12874393A JP H06339730 A JPH06339730 A JP H06339730A
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Masao Yokoyama
政雄 横山
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 固定金型1における曲げ支点用金型5が、そ
のワーク導通孔5aにおけるワークの曲げ内周側を挾む
態様において左右一対の分割金型10、11に分割され
ると共に、分割金型10、11が相対的に接近・離反可
能に支持され、更に該分割金型10、11を相対的に接
近・離反調整する操作ボルト21が備えられている。し
かも、分割金型10、11に、ワークの曲げ内周側を挾
む態様において前方に突出して該ワークの曲げ内周側を
導通せしめる、対をなす延長突出部25、26が備えら
れている。 【効果】 その場その場の情況に応じて、固定金型1の
ワーク導通孔5aとワークとの間の隙間量を、適宜、最
適なものに調整することができ、ワークWを、しわやへ
こみ、座屈等のない、形状面での品質が良好な曲がり品
に曲げ加工することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アルミニウム製押出
型材等の金属製のワーク、例えば薄肉部を有するワーク
に対し、その薄肉部を曲げの内周側にして曲げ加工する
ような場合に特に有用な、マルチベンダータイプの曲げ
加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、アルミニウム押出材等のワークの
曲げ加工に、マルチベンダーと称される曲げ加工装置が
多く用いられる傾向にある。
【0003】この曲げ加工装置は、図6に示されるよう
に、ワーク導通孔(51a )を有する固定金型(51)と、
固定金型(51)の前方に配置されると共に、ワーク導通
孔(2a)を有し、かつ転向・変位可能に支持された可動
金型(2)と、固定金型(51)の後方に配置され、該ワ
ーク(W)を固定金型(51)のワーク導通孔(51a )に
強制導通せしめるワークフィーダー(3)とを備えてい
る。
【0004】そして、フィーダー(3)による両金型導
通孔(51a )(2a)へのワーク(W)の強制導通と、可
動金型(2)の転向・変位動作との協働作用により、ワ
ーク(W)の曲げ加工を行うものとなされている。
【0005】ところで、この曲げ加工装置において、そ
の固定金型(51)は、前側の曲げ支点用金型(55)と後
側のワークガイド用金型(56)と、これら両金型(55)
(56)を保持する保持用金型(57)とを備えている。特
に、曲げ支点用金型(55)は、従来、図7に示されるよ
うに、ワーク(W)の横断面外周形状に即した内周形状
のワーク導通孔(55a )が穿孔された一体物として製作
されていた。
【0006】そして、このワーク導通孔(55a )は、ワ
ーク(W)のスムーズな導通を許容しつつ、ワーク
(W)を形状面において品質良好な曲げ加工品に曲げ加
工しうるように、ワーク(W)と導通孔(55a )との間
に(5/100)mmに肉厚公差±0.1mmを考慮し
た隙間が形成されるような横断面サイズを有するものに
形成されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来構造のマルチベンダーを用いて、ワーク
(W)、例えば図5(イ)に示されるような1.5mm
以下の薄肉板部(W1)(W2)を両側部に有するようなワ
ーク(W)をその幅方向に曲げ加工した場合、図5
(ロ)に示されるように曲げ加工された曲がり品(B)
の曲がり部の内周側の薄肉平板部(W2)に、しわやへこ
み、座屈等を生じることがあり、ワーク(W)が、形状
面で品質良好な曲がり品(B)に曲げ加工されない場合
を生じるという問題があった。
【0008】そこで、その原因を種々調査・研究したと
ころ、固定金型(51)のワーク導通孔(51a )の構造
に、その原因があることをつきとめた。
【0009】即ち、従来の固定金型(51)は、上記のよ
うに、特にその曲げ支点用金型(55)が、図7に示され
るように、これにワーク導通孔(55a )を穿孔せしめた
一体物の金型によるものとなされており、しかも、この
ワーク導通孔(55a )は、導通時のワーク(W)との間
に経験的に求められた一定の隙間を生じるよう、予め所
定の一定の形状・サイズを有するものに形成されてい
た。
【0010】しかるに、曲げ加工作業中の環境温度の変
化、ワーク(W)の実際の寸法誤差の存在などにより、
ワーク(W)と導通孔(55a )との間の隙間量が、予定
どおりの適正の隙間量とならない場合があり、そのため
に、曲げ支点用金型(55)のワーク導通孔(55a )とワ
ーク(W)との間に予期に反して大きな隙間を生じるこ
とがあった。
【0011】その結果、可動金型(2)の転向・変位動
作中、ワーク(W)が、曲げ支点用金型(55)の導通孔
(55a )内で、フィーダー(3)による押し力も手伝っ
て、このような予期に反した大きな隙間に起因して、曲
げの内周側にしわやへこみ、座屈等を起こし、これが曲
がり品(B)の曲がり部内周側のしわやへこみ、座屈等
となって、曲がり品(B)の形状面での品質を悪くして
いた。
【0012】しかもまた、ワーク(W)は、固定金型
(51)と可動金型(2)との間の領域を通過する過程で
は、これら金型による形状拘束を解除された状態となる
ため、これに起因して、ワーク(W)の曲げの内周側に
しわやへこみ、座屈等を起こすことがあり、このこと
も、同様に、曲がり品の形状面での品質を悪くする原因
となっていた。
【0013】この発明は、上記のような従来の問題点に
鑑み、ワークを、特にその曲げの内周側においてしわや
へこみ、座屈等のない、形状面での品質が良好な曲がり
品に曲げ加工することができる曲げ加工装置を提供する
ことを第1の目的とする。
【0014】また、この発明の第2の目的は、上記第1
の目的を達成しながら、同時に曲率半径の小さい厳しい
曲げ加工を実現することができる曲げ加工装置を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的において、第1
の発明は、ワーク導通孔を有する固定金型と、該固定金
型の前方に配置されると共に、ワーク導通孔を有し、か
つ転向・変位可能に支持された可動金型と、固定金型の
後方に配置され、該ワークを固定金型のワーク導通孔に
強制導通せしめるワークフィーダーと、が備えられ、ワ
ークフィーダーによる両金型導通孔へのワークの強制導
通と、可動金型の転向・変位動作との協働作用によりワ
ークの曲げを行うものとなされた曲げ加工装置におい
て、前記固定金型が、そのワーク導通孔におけるワーク
の曲げ内周側を挾む態様において複数個の分割金型に分
割されると共に、該分割金型が相対的に接近・離反可能
に支持され、更に該分割金型を相対的に接近・離反調整
する調節手段が備えられ、かつ、該固定金型において、
該分割金型に、該ワークの曲げ内周側を挾む態様におい
て可動金型側に突出して該ワークの曲げ内周側を導通せ
しめる、対をなす延長突出部が備えられてなることを特
徴とする曲げ加工装置を要旨とする。
【0016】また、第2の発明は、上記第1の発明にお
いて、延長突出部間を通過するワークの曲げの内周部と
なる側に対向して延長曲げ支点部が配されている曲げ加
工装置を要旨とする。
【0017】
【作用】上記第1の発明にかかる曲げ加工装置では、固
定金型が、そのワーク導通孔におけるワークの曲げ内周
側を挾む態様において複数個の分割金型に分割されると
共に、該分割金型が相対的に接近・離反可能に支持さ
れ、更に該分割金型を相対的に接近・離反調整する調節
手段が備えられたものであることにより、分割金型を相
対的に接近・離反調整することにより、ワークの曲げの
内周側において、種々の情況に応じて、ワーク導通孔と
ワークとの間の隙間量を、適宜最適な隙間量に調整しう
る。従って、曲げ加工を行うに際して、分割金型同士の
相対位置関係を、ワークの曲げの内周側においてワーク
との間に最適な隙間間隔を形成しうるように、調整する
ようにすることによって、ワークを、しわやへこみ、座
屈等のない曲がり品に曲げ加工することができる。
【0018】しかも、固定金型において、分割金型に、
ワークの曲げ内周側を挾む態様において可動金型側に突
出して該ワークの曲げ内周側を導通せしめる、対をなす
延長突出部が備えられたものであることにより、曲げの
内周側において、固定金型と可動金型との間の金型によ
る拘束が解除される領域範囲が狭められ、固定金型と可
動金型との間で金型による拘束を解除されることに起因
したワークの曲げ内周側におけるしわやへこみ、座屈等
の発生も抑制される。
【0019】また、第2の発明にかかる曲げ加工装置で
は、延長突出部間を通過するワークの曲げの内周部とな
る側に対向して延長曲げ支点部が配されていることによ
り、可動金型に近い位置において曲げの支点部が存在さ
れ、そのため、曲率半径の小さい厳しい曲げ加工が可能
となる。もとより、このような厳しい曲げ加工を行って
も、延長突出部の採用により、ワークは、曲げの内周側
におけてしわやへこみ、座屈等のない、曲がり品に曲げ
加工される。
【0020】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。
【0021】曲げ加工の対象たるワーク(W)は、図5
(イ)に示されるように、両側部に側方突出状の薄肉板
部(w1)(w2)を有する、横断面ハット状のアルミニウ
ム製中空押出材によるものである。なお、該ワーク
(W)の側方突出板部(W1)(W2)は、例えば1.5m
m以下の薄肉に成形されている。本発明の曲げ加工装置
は、このワーク(W)を、図5(ロ)に示されるよう
に、その一方の薄肉平板部(w2)を内周側として、その
幅方向に、曲げ加工する。
【0022】曲げ加工装置は、その基本構成において、
上記した従来のマルチベンダーと略同様の構成を有す
る。即ち、図6に示されるように、固定金型(1)と、
可動金型(2)と、ワークフィーダー(3)とを備え、
固定金型(1)はワーク導通孔(1a)を有する。また、
可動金型(2)は、固定金型(1)の前方に配置される
と共に、ワーク導通孔(2a)を有し、かつ転向・変位可
能に支持されている。フィーダー(3)は、固定金型
(1)の後方に配置され、ワーク(W)を固定金型
(1)のワーク導通孔(1a)に強制導通せしめるものと
なされている。そして、フィーダー(3)による両金型
導通孔(1a)(2a)へのワーク(W)の強制導通と、可
動金型(2)の転向・変位動作との協働作用によりワー
ク(W)の曲げを行うものとなされている。
【0023】また、固定金型(1)は、前側の曲げ支点
用金型(5)と、後側のワークガイド用金型(6)と、
これら両金型(5)(6)を保持する保持用金型(7)
とを備え、これらの各ワーク導通孔(5a)(6a)は、固
定金型(1)のワーク導通孔(1a)として、ワーク
(W)の外周形状に即するように形成されている。ま
た、可動金型(2)は、そのワーク導通孔(2a)が、前
後方向中央位置においてワーク(W)の外周形状に即し
た内周形状を有すると共に、該中央位置から前後両方向
に向けて曲面テーパー状に開く鼓曲面状に形成され、可
動金型(2)の転向・変位時にワーク(W)が所定の態
様にスムーズに曲げられながら該導通孔(2a)を通過し
うるようにされている。更に、フィーダー(3)は、前
後方向に強制移動される押金(3a)を備えたものとなさ
れている。
【0024】そして、本発明における曲げ加工装置で
は、その固定金型(1)における曲げ支点用金型(5)
が、図1に示されるように、そのワーク導通孔(5a)、
更に詳しくは、同導通孔(5a)におけるワーク側方突出
板部(W1)(W2)の通過部(8)(9)を挾む態様にお
いて左右に分割された一対の分割金型(10)(11)から
なるものとなされている。
【0025】これら各分割金型(10)(11)には、図1
ないし図4に示されるように、それらの各上下両面に左
右方向延びる態様においてカイド用凸条(13)(14)が
形成されると共に、保持用金型(7)側には、上下の、
左右方向に延びる内向き対向状のガイド用凹条(15)
(16)が設けられ、カイド用凸条(13)(14)がそれぞ
れガイド用凹条(15)(16)内に摺動自在に嵌合される
ことによって、両分割金型(10)(11)がワーク導通孔
(5a)を挾んで相対的に接近・離反移動しうるものとな
されている。
【0026】また、各分割金型(10)(11)には、各外
方の上下周縁部に左右方向に長い長孔(17)が形成さ
れ、各分割金型(10)(11)は、該長孔(17)を通じて
通された固定用ボルト(18)…にて、左右方向の所定の
設定位置にて、保持用金型(7)側に位置決め状態に締
付け固定されるものとなされている。このような長孔
(17)の採用により、固定用ボルト(18)…を緩めるだ
けで分割金型(10)(11)の左右方向における移動が許
容されるようになって、分割金型(10)(11)の相対位
置関係の調整作業を簡易・能率的に遂行することができ
る。
【0027】また、分割金型(10)(11)の各外方の側
面中央部にはねじ孔(20)(20)が設けられると共に、
該ねじ孔(20)(20)に対応して保持用金型(7)側に
は左右一対の調整用ボルト(21)(21)が回転自在に保
持され、かつ、該調整用ボルト(21)(21)がそれぞれ
ねじ孔(20)(20)に螺合されており、これにより該調
整用ボルト(21)(21)の回転操作にて、分割金型(1
0)(11)が個別に左右方向に変位移動しうるようにさ
れている。即ち、調整用ボルト(21)(21)を回転操作
することにより、分割金型(10)(11)が導通孔(5a)
を挾んで相対的に接近・離反調整されるものとなされて
いる。調整用ボルト(21)(21)、ねじ孔(20)(20)
等は本発明における調整手段を構成している。
【0028】そして、左右の各分割金型(10)(11)の
それぞれには、ワーク(W)の曲げの内周側となる上寄
りの部分に、互いに対応して前方、即ち可動金型(2)
側に突出する延長突出部(25)(26)が、その対向両内
面を分割金型本体(27)(28)のワーク導通孔(5a)に
おける曲げの内周側となる両対向面と面一とするよう
に、片持ち状態に一体に設けられている。そしてこれに
より、分割金型本体(27)(28)に挾まれたワーク導通
孔(5a)を通過したワーク(W)の曲げの内周側となる
薄肉平板部(w2)が、分割金型本体(27)(28)内から
連続して、両延長突出部(25)(26)に挾まれたワーク
導通部(29)を通過するようになされている。
【0029】更に、曲げ加工中における両延長突出部
(25)(26)の不本意な開き変形を防ぐ目的において、
一体成形にかかる逆U字状の変形規制体(30)が、両延
長突出部(25)(26)を跨ぐ態様において配置され、該
変形規制体(30)の一方の足(30a )の内面と、他方の
足(30b )に内向きに貫通螺合された調整用ねじ(31)
の内方先端とで、両延長突出部(25)(26)を、その両
外方側から、支持するようになされている。
【0030】また、図1及び図3に示されるように、一
方の延長突出部(25)の内面上寄りの領域は、不連続状
態に所定高さ、例えば1.2mm程度高く形成され、こ
れにより、ワーク(W)の曲げの内周である上側薄肉平
板部(w2)の上面と対向する延長曲げ支点部(32)が形
成されている。この延長曲げ支点部(32)は、図3に示
されるように、分割金型本体(27)の曲げ支点部(12)
に連続され、かつ、可動金型(2)側に向けて斜め上方
の方向、即ち曲げの方向に滑らかに傾斜されたものとな
されている。
【0031】上記構成の曲げ加工装置では、図5(イ)
に示されるワーク(W)を曲げ加工するに際し、固定金
型(1)における曲げ支点用金型(5)の分割金型(1
0)(11)間の相対位置関係を、固定用ボルト(18)…
を緩めた状態にして、第1図に示されるように、左右の
調整用ボルト(21)(21)を回転操作することにより調
整し、ワーク(W)の曲げの内周側となる上側薄肉板部
(W2)と対応導通孔部(8)との間の隙間量を最適なも
のに設定する。そして、固定用ボルト(18)…を締めて
分割金型(10)(11)を位置決め固定する。更に、両延
長突出部(25)(26)に跨いで配された逆U字状の変形
規制体(30)における調整用ねじ(31)を回転操作し
て、両延長突出部(25)(26)の不本意な開きを規制し
た状態する。そして、ワーク(W)の曲げ加工を行う。
【0032】この曲げ加工において、曲がり品(B)の
曲がり部内周側、即ち薄肉平板部(W2)にしわやへこ
み、座屈等の形状不良を生じた場合には、上記と同様の
要領で、分割金型(10)(11)間の相対位置関係を調整
し直すと共に、併せて変形規制体(30)における調整ね
じ(31)についても調整し直し、ワーク(W)の曲げ加
工を再開する。
【0033】従って、上記構成の曲げ加工装置によれ
ば、ワーク(W)の曲げ加工に際して、固定金型(1)
における曲げ支点用金型(5)のワーク導通孔(5a)と
ワーク(W)との間の隙間量を、その場その場の情況に
応じて、適宜最適なものに変更調整し直していくことが
でき、ワーク(W)を、その曲げの内周側薄肉平板部
(w2)において、しわやへこみ、座屈等のない、形状面
での品質良好な曲がり品(B)に曲げ加工することがで
きる。
【0034】しかも、各分割金型(10)(11)におい
て、曲げの内周側となる上寄りの位置に、可動金型
(2)側に突出する、対をなす延長突出部(25)(26)
が設けられて、曲げの内周側において、固定金型(1)
と可動金型(2)との間の形状拘束解除領域範囲が狭め
られたものとなされているから、該ワーク(W)の薄肉
平板部(W2)におけるしわやへこみ、座屈等の不本意な
変形が抑制され、ワーク(W)を、より一層、形状品質
良好な曲がり品(B)に曲げ加工することができる。
【0035】加えて、片持ち状態に突出された延長突出
部(25)(26)は、逆U字状の変形規制体(30)と調整
用ねじ(31)により、その不本意な開き変形が規制され
るものとなされているから、延長突出部(25)(26)の
有する上記のような機能がいかんなく発揮される。
【0036】更に、延長突出部(25)の内面には、分割
金型本体部(27)の曲げ支点部(12)に連続する態様に
おいて、延長曲げ支点部(32)が形成されているから、
ワーク(W)の曲げの支点となる部分が、可動金型
(2)に接近した状態に存在され、そのため、上記のよ
うな薄肉部(W2)を有するワーク(W)に対しても、そ
の幅方向に、曲率半径の小さい非常に厳しい曲げ加工
を、形状面での品質良く、施すことができる。
【0037】しかも、該延長曲げ支点部(32)は、前方
に向けて曲げ方向に沿って傾斜されているものとなされ
ているから、曲率半径の小さい更に厳しい曲げ加工を、
形状面での品質良く、施すことができる。
【0038】加えて、上記実施例装置は、分割金型(1
0)(11)が、上下の凹凸各条(13)(14)(15)(1
6)の嵌合により左右方向に移動自在にガイド保持され
ると共に、調整用ボルト(21)(21)によるねじ送りに
て移動調整されるものとなされているから、分割金型
(10)(11)の相対位置関係の調整を、微妙に、しかも
精度良く、遂行することができる。
【0039】しかも、このような分割金型(10)(11)
のガイド保持構造(13)(15)…、及びねじ送り構造
(21)…との組み合わせにおいて、長孔(17)を通じた
固定用ボルト(18)による分割金型(10)(11)の位置
決め固定構造を採用したものであるから、調整後の分割
金型(10)(11)の位置決め固定を確実なものにするこ
とができるのはもとより、固定用ボルト(18)…を緩め
るだけで、調整作業を遂行しえ、調整作業を手早く能率
的に遂行することができる。
【0040】なお、上記実施例では、固定金型(1)と
して、曲げ支点用金型(5)とワークガイド用金型
(6)とを備えたものを採用し、曲げ支点用金型(5)
について、これを分割金型(10)(11)によるものとし
調整手段(21)(21)にてワーク(W)との間の隙間量
を調整しうるように構成されたものについて説明した
が、ワークガイド用金型(6)についても同様に、分割
金型構造による隙間量調整機構が組み込まれた構造が採
用されてもよい。また、分割金型(10)(11)の個数
は、ワーク(W)の形状に依存して決められるものであ
り、従って、3つ以上の分割金型からなる曲げ支点用金
型が採用されることも当然にある。
【0041】
【発明の効果】上述の次第で、第1の発明にかかるマル
チベンダータイプの曲げ加工装置は、固定金型が、その
ワーク導通孔におけるワークの曲げ内周側を挾む態様に
おいて複数個の分割金型に分割されると共に、該分割金
型が相対的に接近・離反可能に支持され、更に該分割金
型を相対的に接近・離反調整する調節手段が備えられた
ものであるから、その場その場の情況に応じて、ワーク
の曲げの内周側において、固定金型のワーク導通孔とワ
ークとの間の隙間量を、適宜、最適なものに調整するこ
とができ、従って、ワークを、曲げの内周側において、
しわやへこみ、座屈等のない、形状面での品質が良好な
曲がり品に曲げ加工することができる。
【0042】しかも、固定金型において、分割金型に、
該ワークの曲げ内周側を挾む態様において可動金型側に
突出して該ワークの曲げ内周側を導通せしめる、対をな
す延長突出部が備えられたものとなされているから、固
定金型と可動金型との間の金型拘束解除領域が、曲げの
内周側に位置するワーク部分において、狭められ、固定
金型と可動金型との間において生じる金型拘束解除に起
因したワークの曲げ内周側におけるしわやへこみ、座屈
等の発生をも抑制しえて、いよいよ、ワークを、しわや
へこみ、座屈等のない、形状面での品質が良好な曲がり
品に曲げ加工することができる。
【0043】特に、例えば、薄肉部を有するようなワー
クを、該薄肉部を曲げの内周側としてその幅方向に曲げ
加工するような場合に、該ワークを、形状面での品質が
非常に良好な曲がり品に、曲げ加工しうる。
【0044】また、第2の発明にかかる曲げ加工装置
は、延長突出部間を通過するワークの曲げの内周部とな
る側に対向して延長曲げ支点部が配されているから、可
動金型に近い位置におけて曲げの支点部が存在され、そ
のため、曲率半径の小さい、より厳しい曲げ加工を実現
することができる。もとより、このような厳しい曲げ加
工を行っても、金型を分割構成にすると共に延長突出部
を備えたものとしているから、ワークを、その曲げの内
周側に、しわやへこみ、座屈等のない形状面での品質良
好な曲率半径の小さい曲がり品に曲げ加工することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例にかかる曲げ加工装置の固定金型の正
面図である。
【図2】同固定金型の前部側面図である。
【図3】固定金型における分割金型の内面図である。
【図4】分割金型を分離状態にして示す斜視図である。
【図5】図(イ)はワークの断面斜視図、図(ロ)は曲
がり品の平面図である。
【図6】マルチベンダータイプの曲げ加工装置の一般的
構成を示す断面側面図である。
【図7】従来のマルチベンダーの固定金型の正面図であ
る。
【符号の説明】
1…固定金型 1a…ワーク導通孔 2…可動金型 2a…ワーク導通孔 3…フィーダー 5a…ワーク導通孔 10、11…分割金型 21…調整用ボルト(調整手段) 25、26…延長突出部 32…延長曲げ支点部 W…ワーク W2…薄肉板部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク導通孔を有する固定金型と、 該固定金型の前方に配置されると共に、ワーク導通孔を
    有し、かつ転向・変位可能に支持された可動金型と、 固定金型の後方に配置され、該ワークを固定金型のワー
    ク導通孔に強制導通せしめるワークフィーダーと、 が備えられ、 ワークフィーダーによる両金型導通孔へのワークの強制
    導通と、可動金型の転向・変位動作との協働作用により
    ワークの曲げを行うものとなされた曲げ加工装置におい
    て、 前記固定金型が、そのワーク導通孔におけるワークの曲
    げ内周側を挾む態様において複数個の分割金型に分割さ
    れると共に、該分割金型が相対的に接近・離反可能に支
    持され、更に該分割金型を相対的に接近・離反調整する
    調節手段が備えられ、かつ、 該固定金型において、該分割金型に、該ワークの曲げ内
    周側を挾む態様において可動金型側に突出して該ワーク
    の曲げ内周側を導通せしめる、対をなす延長突出部が備
    えられてなることを特徴とする曲げ加工装置。
  2. 【請求項2】 前記延長突出部間を通過するワークの曲
    げの内周部となる側に対向して延長曲げ支点部が配され
    ている請求項1に記載の曲げ加工装置。
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JP2006000920A (ja) * 2004-06-21 2006-01-05 Opton Co Ltd 曲げ加工装置
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