JPH06339713A - 圧延機の油圧圧下装置およびその使用方法 - Google Patents

圧延機の油圧圧下装置およびその使用方法

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JPH06339713A
JPH06339713A JP15424493A JP15424493A JPH06339713A JP H06339713 A JPH06339713 A JP H06339713A JP 15424493 A JP15424493 A JP 15424493A JP 15424493 A JP15424493 A JP 15424493A JP H06339713 A JPH06339713 A JP H06339713A
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JP
Japan
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hydraulic
rolling
cylinder
check valve
hydraulic pressure
Prior art date
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Application number
JP15424493A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kageyama
慎一 影山
Toshiaki Kawashima
俊明 川島
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 板噛み時における油柱沈み込み現象を低減さ
せる。 【構成】 油圧圧下装置を有する圧延機において、油圧
圧下シリンダ4とこれを制御するサーボ弁9とを結ぶ油
圧配管6a,6bの油圧圧下シリンダ4直近位置にパイ
ロットチェック弁7を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧圧下装置を有する
鋼帯、厚鋼板等の金属板の圧延機において、板噛み時に
発生する油柱沈み込みと呼ばれる現象を抑制する油圧圧
下装置ならびにその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧圧下装置を有する鋼帯、厚鋼板等の
金属板の圧延機には、さまざまな形式があるが、圧延機
のハウジングと、ロールチョックとの中間に油圧圧下シ
リンダを備えるという点においてほぼ共通している。一
例として、厚板圧延用のラム位置検出型油圧圧下方式の
圧延機を図4に示す。
【0003】図4はこの圧延機ならびにその制御系統を
示す構成図で、1は圧延機、2a、2bはワークロール、3
a、3bはバックアップロール、4は油圧圧下シリンダ、
5はラム位置検出器、6は油圧圧下シリンダとサーボ弁
を結ぶ油圧配管、9はサーボ弁、10は油圧ポンプ、11は
圧下制御装置、12は設定器である。油圧圧下シリンダ4
内のラムの位置は、たとえば電磁式などのラム位置検出
器5により検出される。ラムには下側のバックアップロ
ール3bおよびワークロール2bが直接載せられていると考
えてよいから、ラム位置から直ちにロール開度を知るこ
とができ、圧下制御装置11において設定器12による設定
値と比較してサーボ弁9に指令が発せられ、油圧圧下シ
リンダ4内のラムの位置が修正される。
【0004】このような油圧圧下方式の圧延機におい
て、あるパスにおけるロール開度は、パス後の板厚に見
合うものであり、入って来る板厚よりも当然小さいか
ら、板噛みの瞬間に、平均荷重の約 1.3倍という強い衝
撃力が発生し、この衝撃力によって油圧圧下シリンダ内
の油が圧縮されてラムが下方に移動する油柱沈み込みと
呼ばれる現象が発生することが知られている。図3は、
このときの圧延荷重(a)ならびにシリンダのラム位置
(b)を概念的に示したものである。
【0005】油柱沈み込み現象は、たとえば 0.005秒と
いう極めて短時間のうちに解消し、油圧圧下シリンダの
ラムは所定位置に復帰するけれども、この間も板先端部
に対する圧延は行われているから、噛込み先端側の板厚
が厚くなってしまうという問題点があった。そこで、こ
の油柱沈み込み現象を抑制するため、特開昭47-27160号
公報によれば、油圧圧下シリンダ内に油よりも圧縮性が
小さくかつシリンダ内外へ流出入可能な物体、たとえば
水銀を充填して、油圧圧下シリンダ内の油量を減少させ
ることが提案されている。
【0006】また、特開昭59−183915号公報によれば、
ゲージメータ式とよばれる次式 S = H − F/M ・・・(1) 但し、S:ロール開度(mm)、 H:出側目標板厚(m
m)、F:予想平均荷重(kg)、 M:ミル定数(kg/m
m)を使用してプロセスコンピュータによりロール開度
Sを設定する際、予想平均荷重に代えて板噛み時の衝撃
荷重を使用し、かつ、その時のラム位置を検出して油柱
高さを求め、これから油柱圧縮量を演算して、油柱圧縮
量分だけロール開度を小さく設定して板先端部分の圧延
を行い、板噛み検出後この補正を解除することが提案さ
れている。
【0007】ところで、前者の作動油中に水銀を充填す
る方法は、水銀が高価であるばかりでなく、水銀の粘度
が低いためパッキン等からリークしやすく、かつ環境汚
染のおそれがあるなどの問題があり、現実的でない。後
者のロール開度補正方法は、プロセスコンピュータにお
ける演算では精度が悪く、十分な効果が得られないとい
う問題点があり、いずれも満足すべき解決策とはなって
いない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、こうした問
題点を解消し、油柱沈み込み現象を防止する方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の圧延機における
油圧圧下装置は、油圧圧下シリンダとこれを制御するサ
ーボ弁とを結ぶ油圧配管の油圧圧下シリンダ直近位置に
パイロットチェック弁を設けたことを特徴とする。ま
た、本発明の圧延機における油圧圧下装置の使用方法
は、油圧圧下シリンダとこれを制御するサーボ弁とを結
ぶ油圧配管の油圧圧下シリンダ直近位置にパイロットチ
ェック弁を設け、板噛み前はこのパイロットチェック弁
を閉としておき、板噛み直後にこれを開放することを特
徴とする。
【0010】
【作 用】本発明者らは、油柱沈み込み現象について実
験ならびに観察を繰り返した結果、油圧圧下シリンダ内
における油の圧縮によるよりも、むしろ油圧圧下シリン
ダとサーボ弁とを結ぶ油圧配管側へ油が流出するために
発生していることがわかった。この配管は長さも10メー
トル以上あり、配管内の油量が油圧圧下シリンダ内の油
量に比較して意外に多いこと、また、配管内の曲がり部
分や継手部、パッキン部分等等において瞬間的な高圧に
よる膨張現象も見られることから、油圧圧下シリンダ入
口位置にチェック弁を設けることによって前記配管を一
時的に遮断することにより、油柱沈み込み現象をほとん
ど実害のない程度に抑制することができた。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を、図1に示す構成図によ
り説明する。図4と同じものについては同じ符号を使用
している。油圧圧下シリンダ4とサーボ弁9を結ぶ油圧
配管6の途中に、パイロットチェック弁7が挿入されて
おり、油圧配管6は油圧圧下シリンダ寄りの油圧配管6a
と、サーボ弁寄りの油圧配管6bに分割されている。8は
パイロットチェック弁7を操作する切替え操作弁であ
る。
【0012】パイロットチェック弁7の挿入位置は、極
力油圧圧下シリンダ4に近いことが好ましいから、パイ
ロットチェック弁7を油圧圧下シリンダ4に直接取り付
けることができれば、前記の油圧圧下シリンダ寄りの油
圧配管6aは実質的になくても構わないし、やむを得ず設
ける場合も、ごく短いものとする。圧延機に板が進入す
るまでは、切替え操作弁8を励磁として、パイロットチ
ェック弁7を通常のチェック弁の状態とする。これによ
って油圧圧下シリンダ4内の油は封じ込められる。ロー
ドセル、あるいは油圧信号等により板噛みを検出した時
点で、切替え操作弁8を非励磁とすることによりパイロ
ットチェック弁7は導通状態となり、油圧圧下シリンダ
4とサーボ弁9は直結されて通常の運転状態となり、A
GC(Automatic Gauge Control) による自動油圧圧下
モードに従って圧下が行われ、所定厚の圧延材が製造さ
れる。
【0013】図3は、本実施例において、パイロットチ
ェック弁を使用した場合と、比較のためパイロットチェ
ック弁を使用せずに従来の方法で圧延を行った場合とに
ついてシリンダ位置を記録したもので、従来法において
記録された 680μm の油柱沈み込みが、本実施例では
60μm に減少している。その結果としてAGCに対する
油柱沈み込みの悪影響はほとんど見られず、板先端部分
の板厚精度が格段に向上した。
【0014】なお、本発明におけるパイロットチェック
弁は、実施例で図示したような通常パイロットチェック
弁と呼ばれるものに限定されるものではなく、任意のタ
イミングで油を封じ込めることの出来る他の弁、例えば
遮断弁や、通常のチェック弁と方向制御弁を並列にした
等価回路等を含む広義のパイロットチェック弁を含むも
のであることは、いうまでもない。
【0015】以上説明したように、本発明は板噛み時に
おける油柱沈み込み現象を防止することにより板先端部
分の板厚精度を向上させるから、油圧圧下方式のあらゆ
る圧延機について有効ではあるが、1パス毎に板噛みを
行う厚板圧延機においてとくに効果がある。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、板噛み込み時の油柱沈
み込み現象を抑制することにより、板先端部分の板厚精
度が向上し、オフゲージ部分が減少して材料歩留りが向
上するという、すぐれた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成図である。
【図2】本発明における改善効果を示すグラフである。
【図3】本発明に係わる油柱沈み込み現象を説明するグ
ラフである。
【図4】従来の技術を示す構成図である。
【符号の説明】
1 圧延機 2a、2b ワークロール 3a、3b バックアップロール 4 油圧圧下シリンダ 5 ラム位置検出器 6、6a、6b 油圧配管 7 パイロットチェック弁 8 切替え操作弁 9 サーボ弁 10 油圧ポンプ 11 制御装置 12 設定器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧圧下装置を有する圧延機において、
    油圧圧下シリンダ(4)とこれを制御するサーボ弁
    (9)とを結ぶ油圧配管(6)の油圧圧下シリンダ直近
    位置にパイロットチェック弁(7)を設けたことを特徴
    とする圧延機の油圧圧下装置。
  2. 【請求項2】 油圧圧下装置を有する圧延機において、
    油圧圧下シリンダとこれを制御するサーボ弁とを結ぶ油
    圧配管の油圧圧下シリンダ直近位置にパイロットチェッ
    ク弁を設け、板噛み前はこのパイロットチェック弁を閉
    としておき、板噛み直後にこれを開放することを特徴と
    する圧延機の油圧圧下装置の使用方法。
JP15424493A 1993-05-31 1993-05-31 圧延機の油圧圧下装置およびその使用方法 Pending JPH06339713A (ja)

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