JPH06338843A - 自動伝言送達装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 伝言を伝えたい相手をポケットベルで呼出
し、当該相手からの電話に対して音声で伝言内容を自動
的に伝達する。 【構成】 回線接続部１０、自動発信部１１、着信検出
部１２、プッシュホン信号受信部１３、伝言情報蓄積部
１６及び音声合成部１７の各機能部と主制御部１４並び
に操作部１５を有し、操作部の指令に基づき、主制御部
が各機能部の動作を制御して、伝言情報蓄積部の蓄積内
容に応じて、ポケットベルの呼出しの有無の検出、ポケ
ットベルの呼出、電話をかけてきた相手の確認、音声に
よる伝言送達を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ポケットベルを携帯さ
せた外勤職員に伝言のあることを知らせ、電話をかけて
きた外勤職員に当該伝言を知らせることのできる自動伝
言送達装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ポケットベルの一般的な使用法として、
外勤職員に緊急の伝言がある場合、外勤職員に携帯させ
たポケットベルを内勤職員が呼び出し、外勤職員が公衆
電話からあらかじめ定めた内勤職員の番号に電話をかけ
させ、内勤職員が伝言を伝えるという方法が取られてい
た。この方法では、外勤職員がいつかけてくるかわから
ない電話を内勤職員が待ち続けなければならず、内勤職
員が席を外した場合や、就業時間を過ぎると、かけてき
た外勤職員に正確な伝言ができないという欠点があっ
た。

【０００３】この点を改善する従来技術として、外勤職
員に対する伝言内容を内勤職員が音声の形で音声蓄積装
置に登録しておき、ポケットベルで呼び出された外勤職
員が音声蓄積装置に電話して伝言内容を聴取する方法が
考えられていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来技術では、ポケッ
トベルによる呼び出しと伝言の送達が別の系で行われる
ために、外勤職員をポケットベルで呼びだしたかどう
か、呼びだした日時、外勤職員が伝言を聴取したかどう
か、伝言を聴取した時間などの情報を一元的に把握する
ことが困難であり、伝言未送達の職員に対する再呼び出
しがやりにくいという欠点があった。

【０００５】本発明は、外勤職員のポケットベルの呼び
出し、外勤職員からの電話の受付、伝言の連絡を正確か
つ効率的に行う方法を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の伝言送達装置で
は、伝言相手への伝言の内容の登録と、ポケットベルへ
の呼び出しと、呼び出された相手への伝言の送達と、伝
言送達状況の管理を行う手段を有する。

【０００７】

【実施例】以下、実施例について図面を用いて本発明を
詳細に説明する。図１は、本発明の一実施例である自動
伝言送達のためのシステム構成を示すブロック図であっ
て、１は自動伝言送達装置、２は電話交換機、３はポケ
ットベル呼び出し装置、４はポケットベル、５は公衆電
話である。

【０００８】図２は、図１の自動伝言送達装置１の装置
構成を詳細に示すブロック図であって、１０は回線接続
部、１１は自動発信部、１２は着信検出部、１３はプッ
シュホン信号受信部、１４は主制御部、１５は操作部、
１６は伝言情報蓄積部、１７は音声合成部である。

【０００９】図１において、内勤職員が自動伝言送達装
置１を操作して、伝えたい伝言の内容とそれを伝える外
勤職員を登録する。登録が終われば、自動伝言送達装置
１は既登録済の外勤職員のコード番号とポケットベルの
電話番号との対応表を用いて、当該外勤職員のポケット
ベルの電話番号をダイヤルし、それが電話交換機２を経
由して、ポケットベル呼び出し装置３に伝えられる。ポ
ケットベル呼び出し装置３は呼び出し信号を受信する
と、対応するポケットベル４を無線呼び出しする。ポケ
ットベル４を保有する外勤職員は、呼び出し音、振動、
もしくは表示などにより、自分が呼び出されたことを知
り、近くの公衆電話５から、あらかじめ知らされている
自動伝言送達装置１の電話番号に向け電話する。自動伝
言送達装置１は、電話がかかってくると設定された音声
を出力して電話に応対し、外勤職員から暗証番号を受信
するなどして本人確認したのち、設定されている伝言内
容を音声で知らせる。さらに、自動伝言送達装置１は当
該外勤職員が電話をかけてきた時間や、伝言を伝えたこ
とを記録して、伝言の連絡処理が正しく行われたことを
蓄積しておく。

【００１０】自動伝言送達装置１における動作を、図２
を用いてより詳細に説明する。自動伝言送達装置１は、
操作者である内勤職員が操作部１５を操作して動作させ
る。外勤職員に伝言する必要が生じた場合、まず操作部
１５を操作して伝言登録状態にし、主制御部１４とのや
りとりにより、伝えるべき内容と相手を入力する。操作
部１５の一実施例では、操作部には日本語入力するため
のキーボードと表示するためのディスプレイを備え、内
勤職員のキー操作により自動伝言送達装置の状態切り替
え、ならびに日本語文章の形での伝言入力を行う機能を
有する。入力された伝言情報は、主制御部１４の制御の
もとに、伝言情報蓄積部１６に蓄積される。

【００１１】伝言情報蓄積部１６に蓄積される情報の実
例としては、各職員対応の職員番号、暗証番号、ポケッ
トベル電話番号、呼び出し間隔、最大呼び出し回数及び
呼び出し日時と各伝言対応の伝言番号、伝言内容、伝言
登録日時、呼び出し回数、呼び出し日時及び伝言聴取日
時があげられる。

【００１２】これらの情報は、あらかじめ設定できる項
目は前もって設定しておき、伝えたい伝言が発生した場
合には、職員番号を選択して、伝言内容のみを入力す
る。伝言番号と伝言登録日時は、自動的に設定される。
なお、呼び出し間隔と呼び出し回数は、外勤職員に対す
る１回のポケットベル呼び出しで、当該外勤職員が電話
をかけてこなかった場合に、呼び出しを繰り返す時間間
隔と最大呼び出し回数であり、全外勤職員に共通の値を
設定しても構わない。

【００１３】伝言登録が終了すると、内勤職員は操作部
１５を操作して、自動伝言送達装置１を自動運転状態に
する。自動伝言送達装置１は自動運転状態になると、主
制御部１４は伝言情報蓄積部１６の内容を読み取り、伝
言連絡のために呼び出しすべき外勤職員が有るかどうか
調べる。すなわち、各外勤職員について未送達の伝言が
存在し、かつ呼び出し回数が最大呼び出し回数以下であ
って、現在時刻が前回呼び出し日時から呼び出し間隔を
経過している場合には、呼び出しすべき外勤職員が存在
することになる。その場合、主制御部１４は伝言情報蓄
積部１６から呼び出すべきポケットベルの電話番号を読
み出し、自動発信部１１に電話番号を送る。さらに、回
線接続部１０を電話発信状態にしてダイヤル信号を送出
する。これにより、呼び出し回数が１加算され、呼び出
し日時が書き込まれる。

【００１４】以上の操作により、伝言を伝えるべき外勤
職員のポケットベル４には呼び出し信号が到達する。自
動伝言送達装置１は、呼び出し状態が終了すると、自動
的に電話受信待ち状態に遷移する。

【００１５】電話受信待ち状態において、自動伝言送達
装置１に電話がかかってきた場合の動作を次に説明す
る。電話がかかってくると、自動伝言送達装置１の回線
接続部１０から着信があることが着信検出部１２に伝え
られ、さらに主制御部１４に伝えられる。主制御部１４
は、回線接続部１０をして着信応答させる。ついで主制
御部１４は、発信してきた相手に対して、音声合成部１
７を指示して応答音声を出力させる。さらに、電話をか
けてきた相手が正しい外勤職員であるかを判断するため
に、職員番号と暗証番号の入力を求め、電話機のダイヤ
ル操作で入力される信号をプッシュホン信号受信部１３
で受信する。主制御部１４は、伝言情報蓄積部を検索
し、入力された職員番号に対応する正しい暗証番号を読
み出し、入力された暗証番号と一致することにより本人
確認を行う。本人確認が終了すると、該当する外勤職員
に伝えるべき伝言が有るかどうかを調べる。すなわち、
伝言情報蓄積部１６の当該外勤職員に対応する伝言情報
を読み出し、未送達の伝言が有るかどうか調べる。伝言
が未送達であるかどうかは、伝言聴取日時が記入されて
いないことにより判断する。

【００１６】未送達の伝言がある場合には、主制御部１
４は当該職員に対する伝言内容を読み出し、その情報を
音声合成部１７に与える。音声合成部１７は、受け取っ
た伝言内容の文章データを音声信号に変換し、回線接続
部１０を経由して電話回線に出力する。この動作によ
り、外勤職員の公衆電話５には、伝言内容が音声の形で
伝えられる。なお、複数の伝言が存在する場合には、そ
れらが外勤職員に伝えられる。主制御部１４は、伝言の
送出が完了すると、現在日時を伝言聴取日時として蓄積
しておく。

【００１７】複数の外勤職員に同一内容の伝言を送達し
たい場合には、操作部１５から各外勤職員に同一伝言を
登録する設定を行うことにより、主制御部１４は伝言情
報蓄積部１６から複数の外勤職員のポケットベルの電話
番号を順々に取りだし、その番号をポケットベル呼び出
し装置３に順々に送出することにより実現される。

【００１８】次に、伝言の送達状況を把握する方法につ
いて説明する。内勤職員が操作部１５を操作して、まず
自動伝言送達装置１を状況表示状態に設定する。そし
て、外勤職員の職員番号を操作部から入力すると、主制
御部１４は伝言情報蓄積部１６から当該職員の伝言情報
を読み出し、操作部１５のディスプレイに表示する。こ
の操作により、ある外勤職員に対して登録された伝言の
登録日時と内容、および当該職員のポケットベルを呼び
出した回数と日時、当該伝言を聴取した場合の聴取日時
が表示される。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば伝
言を伝えるべき相手に対するポケットベル電話番号の設
定と伝言内容の登録を行っておけば、ポケットベルの呼
び出しと電話着信時の応対が自動的に実行され、さらに
伝言送達時間の記録、伝言未送達時の再呼び出しなど、
伝言連絡が無人で正確かつ迅速に処理できるという利点
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である自動伝言送達のための
システム構成を示すブロック図である。

【図２】本発明の一実施例である自動伝言送達装置の装
置構成を詳細に示すブロック図である。

【符号の説明】

１ 自動伝言送達装置 ２ 電話交換機 ３ ポケットベル呼び出し装置 ４ ポケットベル ５ 公衆電話 １０ 回線接続部 １１ 自動発信部 １２ 着信検出部 １３ プッシュホン信号受信部 １４ 主制御部 １５ 操作部 １６ 伝言情報蓄積部 １７ 音声合成部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 伝言を伝えたい相手をポケットベルで呼
   び出し、当該相手からの電話に対して音声で伝言内容を
   伝達する自動伝言送達装置において、伝言相手のポケッ
   トベル電話番号と伝言内容を蓄積する伝言情報蓄積部
   と、ポケットベル電話番号を受け取り当該ポケットベル
   を呼び出す自動発信部と、かかってきた電話に自動応答
   する着信検出部と、相手からのプッシュホン信号を受信
   するプッシュホン信号受信部と、伝言情報蓄積部の伝言
   内容を音声の形で送出する音声出力部と、伝言を登録す
   る状態とポケットベルを呼び出す状態とかかってきた電
   話の応答する状態をそれぞれ制御する機能を保有する主
   制御部と、当該主制御部の動作状態を外部から指示する
   ための操作部とを有し、伝言情報蓄積部の蓄積内容に基
   づいて、ポケットベルの呼び出しの有無の検出、ポケッ
   トベルの呼び出しのための電話番号の抽出、電話をかけ
   てきた相手の確認、正当な相手に対する音声による伝言
   送達機能を有することを特徴とする伝言送達装置。
2. 【請求項２】 伝言送達完了日時の記録、伝言未送達時
   のポケットベルの再呼び出し機能も合わせて有すること
   を特徴とする請求項１記載の伝言送達装置。