JPH06337963A - 文字認識装置 - Google Patents

文字認識装置

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JPH06337963A
JPH06337963A JP12600793A JP12600793A JPH06337963A JP H06337963 A JPH06337963 A JP H06337963A JP 12600793 A JP12600793 A JP 12600793A JP 12600793 A JP12600793 A JP 12600793A JP H06337963 A JPH06337963 A JP H06337963A
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JP
Japan
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character
input
recognition
handwritten
coordinate
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Application number
JP12600793A
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English (en)
Inventor
Takeshi Inoue
健 井上
Kenji Suzuki
謙二 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】手書き入力された文字の向きが、あらかじめ定
められた向きからずれていても、正しい認識が行えるよ
うにする。 【構成】座標入力装置1上の所定の認識枠への手書き文
字の入力が終了すると、文字方向判別部214は、文字
方向管理バッファ227内の認識枠と文字の向きとの関
係を示す対応テーブル参照して、文字が入力された認識
枠内の文字の向きを示す文字方向情報を読み取る。座標
正規化部215は、この文字方向情報を基に、入力され
た手書き文字の座標値を認識枠の中央点を中心に回転さ
せて、手書き文字の向きを認識可能な向き、すなわち手
書き文字認識辞書41内の辞書パターンの向きに合わせ
る。手書き文字認識部216は、回転させた手書き文字
の座標値列を手書き文字認識辞書41内の辞書パターン
と比較して、手書き文字を文字として認識する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手書き入力された文字
を認識し、文章を作成する手書きワードプロセッサなど
に用いて好適な文字認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パターン認識技術の進歩に伴い、
透明タブレットとディスプレイとを積層一体化した装置
を用いて、スタイラスペンなどで入力した手書き文字を
認識する文字認識装置を作成することが可能になった。
【0003】しかし、手書き文字認識の技術はいまだ完
全なものではなく、従来の文字認識装置では、多少の許
容度はあるものの、常にある一定の向きで文字を入力し
ないと正しい認識は行われなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の手書き文字認識装置では、常にある一定の向きで文字
を入力しないと正しい認識は行われない。このため、1
つの装置に異なる向きから入力を行うような場合、例え
ば銀行などで必要事項を客と行員とが向き合って、1つ
の入力装置上で入力を行うような場合では、文字の正し
い認識は行われないという問題があった。
【0005】このような問題の解決策として、想定され
る全ての入力方向に対応した文字認識辞書を用いて文字
認識を行うというような手法などが考えられるが、この
ような手法では、辞書の容量が増大してしまったり、認
識の速度および精度が低下してしまったりするという問
題点があるため、十分とはいえない。
【0006】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、その目的は、入力された手書き文字の向
きが、あらかじめ定められた向きからずれていても文字
の正しい認識ができる文字認識装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(第1の構成)本発明の第1の構成は、表示装置と、こ
の表示装置に積層一体化された座標入力装置と、この座
標入力装置により入力された手書き文字を認識する際に
参照される辞書パターンが格納された手書き文字認識辞
書とを備えた文字認識装置において、前記座標入力装置
により入力された手書き文字の向きを判別する文字方向
判別手段と、この判別された文字の向きに基づいて、前
記入力された手書き文字の向きを前記手書き文字認識辞
書内の辞書パターンの向きに合わせる正規化手段と、前
記手書き文字認識辞書内の辞書パターンを参照して、前
記正規化手段によって向きを合わせた手書き文字の座標
値列を、文字として認識する文字認識手段とを設けた構
成としたことを特徴とする。 (第2の構成)本発明の第2の構成は、表示装置と、こ
の表示装置に積層一体化された座標入力装置と、この座
標入力装置により入力された手書き文字を認識する際に
参照される辞書パターンが格納された手書き文字認識辞
書とを備えた文字認識装置において、前記座標入力装置
により入力された手書き文字の向きを判別する文字方向
判別手段と、前記手書き文字認識辞書内の辞書パターン
の向きを、前記文字方向判別手段により判別された手書
き文字の向きに合わせて、この手書き文字の座標値列を
文字として認識する文字認識手段とを設けた構成とした
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記した第1の構成では、座標入力装置により
手書き文字が入力されると、文字方向判別手段によって
その文字の向きが判別される。この文字方向判別手段で
判別された文字の向きを基に、正規化手段は、入力され
た手書き文字の向きを手書き認識辞書内の辞書パターン
に合わせる。このように、手書き文字の座標値列は、正
規化手段によって辞書パターンの向きに対して正規化さ
れる。辞書パターンの向きに対して正規化された手書き
文字の座標値列は、文字認識手段によって手書き文字認
識辞書内の辞書パターンと比較されて、文字として認識
される。
【0009】また、上記した第2の構成では、座標入力
装置により手書き文字が入力されると、文字方向判別手
段によってその文字の向きが判別される。ここまでは、
第1の構成と同じである。この第2の構成では、文字認
識手段が、辞書内の辞書パターンの向きを、文字方向判
別手段により判別された手書き文字の向きに合わせる。
このように、手書き文字認識辞書内の辞書パターンの向
きを入力された手書き文字の向きに合わせた状態で、手
書き文字の座標値列は、文字認識手段によって辞書パタ
ーンと比較されて、文字として認識される。
【0010】ここで、文字方向判別手段による入力文字
の向きの判別は、例えば手書き文字が入力された座標入
力装置上の入力領域に応じて行うことも、その入力され
た項目に応じて行うことも可能である。
【0011】また、上記座標入力装置上で座標を位置指
定するためのスタイラスペンを複数設けておいて、実際
にどのスタイラスペンで手書き文字の入力が行われたの
かによって、入力された手書き文字の向きを判別するよ
うにしても良い。
【0012】また、上記座標入力装置上の文字列記入欄
(手書き文字を入力する複数の入力領域からなる文字列
記入欄)のどちらの端から手書き文字が入力されたのか
によって、入力された手書き文字の向きを判別するよう
にしても良い。
【0013】また、あらかじめ入力モードを複数設定し
ておいて、どの入力モードが選択されたのかによって、
入力された手書き文字の向きを判別するようにしても良
い。以上述べた通り、第1の構成および第2の構成で
は、入力された手書き文字の向きを判別して、この判別
した手書き文字の向きを基に、手書き文字の向きと手書
き文字認識辞書内の辞書パターンの向きとを合わせて、
認識処理を行うようにしている。このため、同一装置
(座標入力装置)上に、複数の向きから手書き文字の入
力が行われる場合、すなわち入力された手書き文字の向
きが一定でない場合に生じる誤認識を防ぐことができ
る。したがって、複数の人物が同一装置上に手書きで文
字を入力する際に、文字入力の効率を向上させることが
できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は、同実施例における文字認識装置の構成
を示すブロック図、図2は、図1の文字認識装置の外観
的な概略図である。
【0015】図1において、文字認識装置は、座標入力
装置1、制御装置2、表示装置3、および外部記憶装置
4から構成されている。座標入力装置1は、例えば図2
に示すように透明タブレット1aとスタイラスペン1b
とから構成されている。この透明タブレット1aは、液
晶ディスプレイからなる表示装置3上に積層されて制御
装置2と一体化されている。
【0016】この透明タブレット1aと表示装置3は、
同じ座標面を有し、表示装置3上の座標位置を透明タブ
レット1aで直接指定し得ると共に、表示装置3上に表
示された情報を透明タブレット1aを通して視認し得る
ように構成されている。
【0017】文字認識装置の本体である制御装置2は、
座標入力部211、枠検切り部212、時間検切り部2
13、文字方向判別部214、座標正規化部215、手
書き文字認識部216、および表示部217からなる処
理部21と、座標デ−タバッファ221、文字座標デ−
タバッファ222、認識文字バッファ223、検切り時
間バッファ224、画面領域座標バッファ225、認識
枠管理バッファ226、文字方向管理バッファ227、
認識枠座標バッファ228、および正規化座標デ−タバ
ッファ229からなるバッファメモリ22と、時間カウ
ンタ23とから構成される。
【0018】また、外部記憶装置4は、座標入力装置1
を介して入力された手書き文字を認識する際に参照する
手書き文字認識辞書41および制御装置2のシステム初
期化に使用するデ−タなどを格納しておくためのもの
で、例えば、磁気ディスク装置である。この外部記憶装
置4は、制御装置2と一体化されている場合もある。
【0019】座標入力部211は、座標入力装置1によ
って入力された座標値を座標デ−タバッファ221に格
納して、枠検切り部212および時間検切り部213を
起動する。
【0020】枠検切り部212は、表示装置3の画面上
の認識枠毎に検切り(文字の切出し)を行うものであ
る。枠検切り部212は、座標デ−タバッファ221に
格納されている座標値を、画面領域座標バッファ225
に格納されている表示装置3の画面上の文字認識枠の位
置情報と比較することによって、入力された座標値がど
の認識枠内にあるかを判断する。ここで、画面領域座標
バッファ225には、表示装置3上の画面上の領域名と
その長方形領域の対角座標値からなる対応テーブル、す
なわち図3に示すような氏名入力画面上の認識枠とその
認識枠の対角座標値との対応関係を示す認識枠・座標値
対応テーブルが格納されている。枠検切り部212は、
画面領域座標バッファ225の文字認識枠の位置情報
(認識枠位置情報)を認識枠座標バッファ228に格納
する。枠検切り部212は、認識枠座標バッファ228
に格納された認識枠位置情報(枠番号と枠の対角座標値
との対)を基に、座標の入力が入力中の認識枠内に続け
て行われているかを判断する。
【0021】座標の入力が入力中の認識枠内に続けて行
われている場合は、枠検切り部212は、座標値を文字
座標デ−タバッファ222に格納する。一方、座標の入
力が他の認識枠内に行われた場合には、枠検切り部21
2は、その認識枠への入力が終了したと判断する。枠検
切り部212は、今まで座標入力が行われていた認識枠
を示す情報(枠番号)を認識枠管理バッファ226に格
納し、認識枠座標バッファ228の内容を現在座標入力
が行われている認識枠の位置情報に更新した後、文字方
向判別部214を起動する。
【0022】時間検切り部213は、一定時間毎に検切
り(文字の切出し)を行うものである。時間検切り部2
13は、座標入力部211から座標値が入力される度
に、時間カウンタ23によってカウントされる値を検切
り時間バッファ224で数え、その値がある一定時間を
越えた場合に、文字方向判別部214を起動する。
【0023】文字方向判別部214は、認識枠管理バッ
ファ226を参照してどの枠に入力が行われているのか
を判断し、画面上の認識枠にこの枠に対応する文字方向
管理バッファ227中の文字方向の情報を得た後に、座
標正規化部215を起動する。ここで、文字方向管理バ
ッファ227内は、図5に示すようなデ−タ構造になっ
ている。図5では、表示装置3の画面上の認識枠毎に、
それぞれの認識枠に対応する文字方向情報が格納される
ようになっている。
【0024】座標正規化部215は、文字方向判別部2
14で得られた文字方向情報の示す文字の向きに応じ
て、文字座標デ−タバッファ222に格納されている座
標値列の座標変換を行い、座標値列を向きに対して正規
化する。座標正規化部215は、文字の向きに応じた座
標変換により正規化された座標値列(正規化座標値列)
を正規化座標デ−タバッファ229に格納して、その後
に手書き文字認識部216を起動する。
【0025】手書き文字認識部216は、外部記憶装置
4の手書き文字認識辞書41を参照して、正規化座標デ
−タバッファ229に格納されている正規化座標値列を
文字として認識する。手書き文字認識部216は、認識
結果を認識文字バッファ223に格納した後に、表示部
217を起動する。
【0026】表示部217は、表示装置3上に文字認識
枠などを表示するのに加えて、座標入力装置1から入力
された手書き文字の座標値列を基にその手書き文字の筆
跡パターンを表示したり、手書き文字認識部216によ
って認識文字バッファ223に格納されている認識結果
を表示したりする。
【0027】つぎに上記構成の文字認識装置の動作を図
を用いて具体的に説明する。いま、2人の入力者、例え
ば、銀行の行員と客とが文字認識装置を介して向かい合
って、同装置に互いの名前(氏名)を入力する場合を考
える。
【0028】表示装置3上には、図6(a)に示すよう
な氏名入力画面が表示されているものとする。この氏名
入力画面は、互いに入力の向きが異なる2つの領域、す
なわち行員(担当者)の氏名を入力するための担当者名
入力欄51と、客の氏名を入力するための客氏名入力欄
52とから構成されている。この担当者名入力欄51お
よび客氏名入力欄52には、それぞれ認識枠51-1〜5
1-6および認識枠52-1〜52-6が設けられており、実
際の氏名の入力は、認識枠に1文字づつ手書きで入力す
るようになっている。さらに、認識枠51-1〜51-6お
よび認識枠52-1〜52-6には、各認識枠を識別するた
めの情報として、それぞれの認識枠に枠番号“1”〜
“12”が割り当てられている。
【0029】この認識枠番号と認識枠の対角座標値との
対応関係を示す認識枠・座標値対応テーブルを作成して
おき、同テーブルをあらかじめ画面領域座標バッファ2
25に格納しておく。
【0030】また、上記した構成の氏名入力画面では、
担当者名入力欄51および客氏名入力欄52に対して、
それぞれ入力される文字の向きがあらかじめ設定されて
いる。
【0031】そこで、この文字の向きと上記した認識枠
の枠番号とを対にして、図6(b)に示すような認識枠
・文字方向対応テーブルを作成して、同テーブルを文字
方向管理バッファ227に格納しておく。図6(b)の
認識枠・文字方向対応テーブルでは、客氏名入力欄52
に入力される文字の向きを基準として、担当者名入力欄
51の認識枠51-1〜51-6(枠番号“1”〜“6”)
および客氏名入力欄52の認識枠52-1〜52-6(枠番
号“7”〜“12”)に入力される文字の向きが、各認
識枠51-1〜51-6および各認識枠52-1〜52-6にそ
れぞれ対応付けられている。ここで、この文字の向き
は、基準となる向きからどれだけずれているかで表され
る。例えば、基準となる文字の向き(基準方向)を示す
情報(文字方向情報)としては“0”を設定しておく。
これに対して、基準となる文字に対して逆向きの文字
は、その向きが基準方向から180°ずれていることに
なるので、その文字方向情報として“180”を設定し
ておく。すなわち、上記氏名入力画面の場合であれば、
客氏名入力欄52内の各認識枠52-1〜52-6に対して
は、客氏名入力欄52に入力される文字の向きを基準と
することにより、文字方向情報として“0”が設定され
る。一方、担当者名入力欄51内の認識枠51-1〜51
-6内に入力される文字の向きは、客氏名入力欄52に入
力される文字の向きとは逆となっているので、文字方向
情報として“180”が設定される。
【0032】このように構成された氏名入力画面上に、
客および担当者が氏名を入力する。ここでは、客がその
氏名「顧客花子」を入力した後に、担当者が自分の氏名
「担当太郎」を入力するものとする。
【0033】客は、まず、図6(a)の氏名入力画面の
客氏名入力欄52の認識枠52-1内に自分の氏名「顧客
花子」の先頭の文字「顧」をスタイラスペン1bを用い
て書き始める。
【0034】このとき、スタイラスペン1bが透明タブ
レット1bにタッチすると、座標入力部211は、この
タッチされた位置の座標値、すなわち書き始めの座標値
を座標デ−タバッファ221に格納して、その後に枠検
切り部212および時間検切り部213を起動する。
【0035】すると、枠検切り部212は、座標デ−タ
バッファ221に格納された書き始めの座標値と、画面
領域座標バッファ225に格納されている画面上の文字
認識枠の位置情報とを比較することによって、入力され
た座標値がどの認識枠内にあるのかを判断する。
【0036】判断の結果、認識枠52-1(枠番号
“7”)内への入力であることがわかれば、枠検切り部
212は、認識枠52-1を示す認識枠位置情報(枠番号
“7”と枠の対角座標値との対)を認識枠座標バッファ
228に格納すると共に、入力された座標値を文字座標
デ−タバッファ222に格納する。
【0037】以下、枠検切り部212は、座標入力部2
11から座標値が入力されてくる度に、この認識枠座標
バッファ228に格納された認識枠位置情報を参照し
て、座標の入力が認識枠52-1内へ続けて行われている
のか否かを判断する。
【0038】認識枠52-1内への文字「顧」の入力、す
なわち座標の入力が認識枠52-1内へ続けて行われてい
れば、枠検切り部212は、入力されてくる座標値を文
字座標デ−タバッファ222に逐次格納していく。
【0039】そして、認識枠52-1への文字「顧」の入
力が終了して、認識枠52-2(枠番号“2”)への文字
「客」の入力が開始されると、すなわち認識枠52-2へ
の座標入力が行われると、枠検切り部212は、認識枠
52-1への座標入力が終了したと判断し、認識枠座標バ
ッファ228の内容を現在入力されている認識枠52-2
の認識枠位置情報(枠番号“8”と枠の対角座標値の
対)に更新する。これと共に枠検切り部212は、認識
枠52-1の識別情報として割り当てられている枠番号
“7”を認識枠管理バッファ226に格納する。その
後、枠検切り部212は、文字方向判別部214を起動
する。このように、認識枠52-1への文字の入力が終了
して、他の認識枠への入力が開始されると、自動的に文
字方向判別部214が起動される。
【0040】一方、枠検切り部212と同時に起動され
た時間検切り部213は、座標入力部211から座標値
が入力されている間は、座標値が入力される度に検切り
時間バッファ224をクリアする。そして、座標値の入
力がなくなると、時間検切り部213は、時間カウンタ
23によってカウントされる値を検切り時間バッファ2
24で数える。この数えた値があらかじめ設定された一
定時間(設定値)を越えたときに、時間検切り部213
は、文字方向判別部214を起動する。例えば、認識枠
52-1への文字「顧」の入力終了後、すぐに他の認識枠
への入力を開始しなくとも、文字の入力終了後に一定時
間経過すると、自動的に文字方向判別部214が起動さ
れる。
【0041】さて、枠検切り部212または時間検切り
部213により起動された文字方向判別部214は、ま
ず、認識枠管理バッファ226を参照して、どの枠への
入力であるかを示す認識枠情報すなわち認識枠の枠番号
“7”を得る。つぎに、文字方向判別部214は、文字
方向管理バッファ227内の認識枠・文字方向対応テー
ブルを参照して、この枠番号“7”に対応する文字方向
情報を得る。この場合、図6(b)に示したように、枠
番号“7”には文字方向情報“0”が対応しているの
で、文字方向判別部214は、文字方向情報として
“0”を得る。この後、文字方向判別部214は、文字
方向判別部214を起動する。
【0042】座標正規化部215は、文字方向判別部2
14により得られた文字方向情報に応じて、文字座標デ
−タバッファ222に格納されている座標値列の座標値
を認識枠の中央の点を中心に回転させて、手書き文字の
向きを認識処理の実行可能な向きに合わせる。すなわ
ち、座標正規化部215は、座標変換により文字の向き
に対しての正規化を行う。
【0043】この場合、文字方向判別部214で得られ
た文字方向情報が“0”であることから、入力された手
書き文字の向きは認識可能な向きとなっている。すなわ
ち、入力された手書き文字の座標値列は向きに対してす
でに正規化されていることになるので、座標正規化部2
15は、文字座標デ−タバッファ222に格納されてい
る座標値列を正規化座標値列としてそのまま正規化座標
デ−タバッファ229に格納する。つぎに、座標正規化
部215は手書き文字認識部216を起動する。
【0044】手書き文字認識部216は、正規化座標デ
−タバッファ229内の正規化座標値列と、外部記憶装
置4内の手書き認識辞書41とを用いて、手書き文字を
認識する。この手書き文字認識辞書41内のデ−タ構造
を図4に示す。この手書き文字認識辞書41内では、図
4に示すように画数毎に文字が分類されている。そし
て、このように分類された文字に対応して、それぞれの
認識用の辞書パターンが格納されている。また、各辞書
パターンは、対応する文字を構成する各ストロークの代
表点、すなわち各ストロークの始点と終点を、その文字
の書き出しの第1点目を基準とした相対値(相対座標)
で表したものである。
【0045】手書き文字認識部216は、正規化座標デ
−タバッファ229に格納されている正規化座標値列の
各ストローク代表点(入力パターン)およびその画数を
求める。そして、手書き文字認識部216は、手書き文
字認識辞書41を参照して、この求めた画数に対応する
文字の辞書パターンとのマッチングを行う。
【0046】手書き文字認識部216は、マッチングの
結果、座標値列との差が最小の辞書パターンに対応する
文字のデ−タ、すなわち文字「顧」の文字デ−タを認識
結果として、認識文字バッファ223に格納する。その
後、手書き文字認識部216は表示部217を起動す
る。
【0047】表示部217は、認識文字バッファ223
に格納された認識文字の文字デ−タを基に、認識結果で
ある文字「顧」を認識枠52-1内に表示する。ただし、
認識された文字の向きは、入力された手書き文字の向き
と異なるので、表示部217は、入力された手書き文字
の向きに合わせて、認識文字を認識枠52-1に表示す
る。
【0048】以下、同様の動作を繰り返して、認識枠5
2-2(枠番号“8”),52-4(枠番号“10”),5
2-5(枠番号“11”)のそれぞれの枠内に文字が入力
されていき、それぞれ「客」,「花」,「子」が認識結
果として表示されて、客は客氏名入力欄52への氏名
「顧客花子」の入力を終了する。
【0049】つぎに、担当者が、担当者名入力欄51に
担当者名「担当太郎」を入力する。この場合も、本実施
例における文字認識装置は、基本的には、上記した顧客
の入力の場合と同様の動作をする。ただし、図6(a)
に示したように、担当者名入力欄51は、文字の入力方
向が客氏名入力欄52の場合と逆になっている。このた
め、文字方向管理バッファ227内では、図6(b)に
示したように、認識枠51-1〜51-6(枠番号“1”〜
“6”)に対して、文字方向情報として“180”が設
定されている。したがって、座標正規化部215は、各
認識枠51-1〜51-6内に手書き入力された文字の座標
値列を向きに対して正規化する際に、文字方向管理バッ
ファ227内の文字方向情報“180”にしたがって、
文字が入力された認識枠の中央を中心に手書き文字の各
座標値を180°回転させる。すなわち座標正規化部2
15は、その手書き文字が入力されたときの向きとは文
字の向きを逆にして、手書き文字の向きと手書き文字認
識辞書41内の辞書パターンの向きとを合わせる。この
ように向きに対して正規化された手書き文字の座標値列
を、手書き文字認識部216での認識に用いる。
【0050】以上詳述したように、本実施例によれば、
図6(a)に示した「お客様氏名」の項目(客氏名入力
欄52)および「担当者名」の項目(担当者名入力欄5
1)を記入する際に、それぞれの項目に入力される文字
の向きを、図6(b)に示したようにあらかじめ別々の
向き、すなわち担当者名入力欄51の認識枠51-1〜5
1-6に入力される文字の向きと客氏名の入力に用いられ
る認識枠52-1〜52-6に入力される文字の向きとを別
々の向きに決めておくことができる。このため、図7お
よび図8に示すように客および担当者が向かい合ってそ
れぞれの名前「顧客花子」および「担当太郎」を入力し
た場合でも、入力された文字の向きを判別することがで
きる。さらに、この判別された文字の向きにしたがって
認識処理を行うようにしているので、客と担当者とで入
力した文字の向きが異なっていても、図9に示すよう
に、正しく認識が行われる。したがって、従来の文字認
識装置のように常に同じ方向から文字を入力しないと、
すなわち入力された文字の方向が常に一定でないと正し
い認識は行われないというようなことはなくなる。
【0051】なお、上記実施例では、座標の入力と文字
認識などの処理が逐次的に行われているがこれに限定さ
れるものではない。例えば、文字座標デ−タバッファに
複数のデ−タが保持できるようにして、文字の認識中に
も座標の入力が可能なようにしても良い。
【0052】また、上記実施例では、入力された手書き
文字の座標値を回転させて、その文字の向きを認識可能
な向き、すなわち手書き文字認識辞書41内の辞書パタ
ーンの向きに合わせてから認識処理を行うようにしてい
たが、これに限定されるものではない。例えば、手書き
文字認識辞書内の辞書パターンの向きを、入力された手
書き文字の向きに合わせて、認識を行うようにしても良
い。
【0053】また、上記実施例では、入力された手書き
文字の向きを、その手書き文字が入力された座標入力装
置上の認識枠に応じて判別していたが、これに限定され
るものではない。例えば、文字の場合、左から右、上か
ら下へのストロークが多いことから、このことを利用し
て文字の向きを判別するようにしても良い。
【0054】また、入力する項目が複数用意されている
のであれば、現在どの項目に入力中であるのかによっ
て、文字の向きを判別するようにしても良い。すなわ
ち、例えば上記実施例のように項目が「担当者名」およ
び「お客様氏名」の2つであれば、どちらの項目に入力
されたのかによって、文字の向きを判別するようにすれ
ば良い。
【0055】また、文字列がどの方向に書かれているか
を全体的に見ることによって、文字の向きを判別するよ
うにしても良い。すなわち、上記実施例の客氏名入力欄
および担当者名入力欄のような文字列記入欄のどちらの
端から手書き文字が入力されたのかによって、文字の向
きを判別するようにしても良い。
【0056】また、スタイラスペンを複数用意しておい
て、どのスタイラスペンで手書き文字が入力されたのか
によって、文字の向きを判別するようにしてもよい。す
なわち、上記実施例のように入力者が担当者および客の
2人であれば、担当者用スタイラスペンと客用スタイラ
スペンとを用意しておき、どちらのスタイラスペンによ
って入力されたのかによって、文字の向きを判別するよ
うにすれば良い。
【0057】また、あらかじめ入力モードを複数設定し
ておいて、どの入力モードが選択されたのかによって、
入力された手書き文字の向きを判別するようにしても良
い。すなわち、上記実施例のように担当者および客の2
人が入力者であれば、客の入力モードと担当者の入力モ
ードをアイコン等によって選択して入力をするようにし
ておき、選択されたアイコン、すなわち選択された入力
モードによって、文字の向きを判別するようにすれば良
い。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
力された手書き文字の向きを判別して、この判別した手
書き文字の向きを基に、手書き文字の向きと手書き文字
認識辞書内の辞書パターンの向きとを合わせて、認識処
理を行うようにしている。このため、入力された手書き
文字の向きが、あらかじめ定められた向きからずれてい
ても文字の認識ができるので、従来困難だった複数の向
きからの文字の入力が可能となる。したがって、複数の
人物が同一装置上に入力する際に、文字の入力効率を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における文字認識装置の構成
を示すブロック図。
【図2】図1の文字認識装置の外観的な概略構成図。
【図3】図1の画面領域座標バッファ225内のデ−タ
構造を示す図。
【図4】図1の手書き文字認識辞書41内のデ−タ構造
を示す図。
【図5】図1の文字方向管理バッファ227内のデ−タ
構造を示す図。
【図6】図1の表示装置3上の氏名入力画面の画面構成
例および同入力画面上の認識枠と文字方向との対応関係
を示す認識枠・文字方向対応テーブルを対比させて示す
図。
【図7】図5の氏名入力画面上で客氏名が途中まで認識
・表示された状態を示す図。
【図8】図5の氏名入力画面上で担当者名が途中まで認
識・表示された状態を示す図。
【図9】図5の氏名入力画面上での客氏名および担当者
名の認識・表示が完了した状態を示す図。
【符号の説明】
1…座標入力装置、2…制御装置、3…表示装置(液晶
ディスプレイ)、4…外部記憶装置、1a…透明タブレ
ット、1b…スタイラスペン、21…処理部、22…バ
ッファメモリ、23…時間カウンタ、41…手書き文字
認識辞書、211…座標入力部、212…枠検切り部、
213…時間検切り部、214…文字方向判別部、21
5…座標正規化部、216…手書き文字認識部、217
…表示部、221…座標デ−タバッファ、222…文字
座標デ−タバッファ、223…認識文字バッファ、22
4…検切り時間バッファ、225…画面領域座標バッフ
ァ、226…認識枠管理バッファ、227…文字方向管
理バッファ、228…認識枠座標バッファ、229…正
規化座標デ−タバッファ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置と、この表示装置に積層一体化
    された座標入力装置と、この座標入力装置により入力さ
    れた手書き文字を認識する際に参照される辞書パターン
    が格納された手書き文字認識辞書とを備えた文字認識装
    置において、 前記座標入力装置により入力された手書き文字の向きを
    判別する文字方向判別手段と、 前記文字方向判別手段により判別された手書き文字の向
    きに基づいて、前記入力された手書き文字の向きを前記
    手書き文字認識辞書内の辞書パターンの向きに合わせる
    正規化手段と、 前記手書き文字認識辞書内の辞書パターンを参照して、
    前記正規化手段により向きを合わせた手書き文字の座標
    値列を、文字として認識する文字認識手段とを具備した
    こと特徴とする文字認識装置。
  2. 【請求項2】 表示装置と、この表示装置に積層一体化
    された座標入力装置と、この座標入力装置により入力さ
    れた手書き文字を認識する際に参照される辞書パターン
    が格納された手書き文字認識辞書とを備えた文字認識装
    置において、 前記座標入力装置により入力された手書き文字の向きを
    判別する文字方向判別手段と、 前記手書き文字認識辞書内の辞書パターンの向きを、前
    記文字方向判別手段により判別された手書き文字の向き
    に合わせて、この手書き文字の座標値列を文字として認
    識する文字認識手段と、 を備えたことを特徴とする文字認識装置。
  3. 【請求項3】 前記文字方向判別手段は、前記手書き文
    字が入力された前記座標入力装置上の入力領域に応じ
    て、文字の向きを判別することを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の文字認識装置。
  4. 【請求項4】 前記文字方向判別手段は、前記手書き文
    字が入力された項目に応じて、文字の向きを判別するこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の文字認
    識装置。
  5. 【請求項5】 前記座標入力装置上で座標を位置指定す
    るためのスタイラスペンを複数備え、 前記文字方向判別手段は、前記複数のスタイラスペンの
    うち、位置指定による手書き文字の入力に使用されたス
    タイラスペンに応じて、文字の向きを判別することを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の文字認識装
    置。
  6. 【請求項6】 前記文字方向判別手段は、前記座標入力
    装置上の複数の入力領域からなる文字列記入欄のどちら
    の端から前記手書き文字が入力されたかに応じて、文字
    の向きを判別することを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の文字認識装置。
  7. 【請求項7】 前記文字方向判別手段は、選択された入
    力モードに応じて、文字の向きを判別することを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の文字認識装置。
JP12600793A 1993-05-27 1993-05-27 文字認識装置 Pending JPH06337963A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6226404B1 (en) 1997-06-09 2001-05-01 Nec Corporation On-line character recognition system
JP6055065B1 (ja) * 2015-11-04 2016-12-27 アイサンテクノロジー株式会社 文字認識プログラム、文字認識装置

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US6226404B1 (en) 1997-06-09 2001-05-01 Nec Corporation On-line character recognition system
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