JPH11191138A - 手書き文字認識機能を利用した漢字入力方法及び文字入力装置 - Google Patents

手書き文字認識機能を利用した漢字入力方法及び文字入力装置

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JPH11191138A
JPH11191138A JP35853797A JP35853797A JPH11191138A JP H11191138 A JPH11191138 A JP H11191138A JP 35853797 A JP35853797 A JP 35853797A JP 35853797 A JP35853797 A JP 35853797A JP H11191138 A JPH11191138 A JP H11191138A
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input
component
stroke
kanji
pattern
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JP35853797A
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Toshinori Kawamura
聡典 河村
Yojiro Touchi
洋次郎 登内
Naoki Natori
直毅 名取
Kazuo Koyama
和雄 小山
Ichiro Sakai
一郎 坂井
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Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】文字構造に合った複数種類の部品テンプレート
を選択使用可能に用意することで、文字部品の位置指定
が簡単に且つ正確に行えるようにする。 【解決手段】文字構造の種類に応じて異なる領域分割線
を持つ複数種類の部品テンプレートが配置された部品テ
ンプレート表示領域1001、及び部品パターン入力枠
1002を含む画面を表示して、1つの部品テンプレー
ト内の領域を入力者に指定させると共に入力枠1002
に文字部品のストロークを入力させ、指定された部品テ
ンプレート内領域を検出して選択状態とし、入力枠10
02に入力されたストロークの座標系列を検出して入力
し、そのストロークの座標系列及び検出した部品テンプ
レート内領域の情報をもとに、当該ストロークの部品を
認識する部品パターン認識処理を行い、認識した部品が
当該部品テンプレート内領域に配置可能な漢字候補を検
索する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯情報機器やペ
ン入力コンピュータなどで行われる文字入力の際に、漢
字を手書き文字認識機能によって入力するのに好適な漢
字入力方法及び文字入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手書きによって漢字を入力する場合に、
偏や旁といった漢字の構造的な一部分の入力によって、
同種の構造を持つ漢字を検索する方法が提案されてい
る。即ち、漢字全体の書き方が分からなくても、また、
目的とする漢字をそっくり書かなくても、その一部分を
書くことで適合する漢字候補を抽出し、目的の漢字を選
び出す方法である。
【0003】これは、概略的には、従来の文字入力枠に
対して入力される認識対象に、偏や旁といった文字の一
部分を文字の部品(文字構成部品)として含めるという
方法で実現するものである。即ち、入力されたストロー
クから認識結果として文字部品を得て、同種の部品を持
つ漢字を検索する。
【0004】文字を構造で分類するということは、手書
き文字認識処理の側面で考えると、類似パターンの統合
による辞書の効率化や、参照パターン数の減少による処
理の高速化、高精度化が期待できる利点がある。しか
し、パターンマッチングに先立って、部品構造をいかに
抽出するかという問題が持ち上がってくる。ところが、
漢字の部分入力のように、部品の種類を予め決めて、入
力者(筆記者)による明示的な部品入力の切り出し情報
が得られるならば、部品構造の抽出問題が解決できて都
合がよい。そこで、この点に着目して、文字認識処理自
体を文字の部品単位で行うということも、例えば特開平
4−303279号、特開平6−195518号、及び
特開平8−320866号などで提案されてきた。
【0005】また、特開平8−16571号では、漢字
の部品入力手段として、ストロークの入力時に、部品と
部品位置を指定するために、文字枠(入力枠)を縦横に
分割した領域を利用する方法が提案されている。
【0006】この特開平8−16571号で提案されて
いる方法は、図21(a)に示す書き込み枠(文字枠)
に表示された領域分割線により区切られた領域(分割領
域)に、入力する部品に応じて図21(b),(c)の
例のように書き分けることで、図21(d)の定義に従
って部品の種類並びに位置を指定し、図21(e)の定
義に従って文字を構成するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】手書き文字認識による
漢字入力の場面で特に困るのは、漢字の書き方が分から
ない場合や、目的の認識結果がどうしても得られない場
合である。そうした場合、従来では、漢字コード入力や
読み、画数情報といった補助情報を入力して目的の漢字
を捜すといった機能を利用した。しかし、その補助情報
を知っていないと目的の漢字にたどりつくのに大変な手
間がかかった。
【0008】入力者が求める入力手段は、見て即座にわ
かるインタフェースが歓迎される。その点、手書き入力
では、直接文字の形を入力できるので、目的の漢字の書
き方が分からない場合や、認識処理によって候補が得ら
れない場合は、漢字の一部分を書いて、部分的に適合す
る漢字候補を取り出す方法が考えられた。
【0009】その方法は、上記特開平8−16571号
で提案されているように、縦横線で複数の領域に区切ら
れた一種類の文字入力枠に対して、入力ストロークによ
り、領域分割線を区切って書き込むことで部品位置を指
定するものであった。
【0010】しかし、この方法では分割した小さな領域
に漢字の一部を書き込む必要がある場合、ストロークが
領域からはみ出して書いてしまうと、正しい部品の位置
指定ができないという問題があった。
【0011】また、「術」「稟」など、分割領域のどの
領域にまたがってストロークを書き込むかを、入力者が
即座に判断できない場合や、領域に誤って書き込んだ場
合の修正作業に余計な手問がかかる恐れもあった。
【0012】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであり、その目的は、漢字の構造で分類され
る構造種類毎に、その構造をなす要素の種類並びに位置
を反映した少なくとも1つの領域からなる部品テンプレ
ートを用意して、その部品テンプレートを選択的に使用
可能なようにすることで、文字部品の位置指定が簡単に
且つ正確に行える漢字入力方法及び文字入力装置を提供
することにある。
【0013】本発明の他の目的は、文字の少なくとも一
部を構成するストロークに続いて、入力終了を示す特定
のストロークを入力するだけで、両ストロークの位置関
係から、部品テンプレートを用いることなく文字部品の
位置指定が簡単に且つ正確に行える漢字入力方法及び文
字入力装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、漢字の構造で
分類される構造種類毎に用意され、その構造をなす要素
の種類並びに位置を反映した少なくとも1つの領域から
なる部品テンプレート、及び文字の少なくとも一部を構
成するストロークを手書き入力するための入力枠を含む
漢字入力画面を表示して、上記複数種類の部品テンプレ
ートのうちのいずれか1つの部品テンプレート内の領域
を入力者に指定させると共に、上記入力枠に直接または
間接にストロークを入力させ、入力者により部品テンプ
レート内の領域が指定された場合には、その指定された
部品テンプレート内領域を検出し、上記入力枠にストロ
ークが入力された場合には、そのストロークの座標系列
を検出して入力し、この入力したストロークの座標系列
及び上記検出した部品テンプレート内領域の情報をもと
に、当該ストロークの部品パターンを認識する部品パタ
ーン認識処理を行い、認識した部品及び上記検出した部
品テンプレート内領域の情報をもとに、当該部品を含む
漢字候補を検索することを特徴とする。
【0015】このように本発明においては、漢字の構造
で分類される構造種類毎に、その構造をなす要素の種類
並びに位置を反映した少なくとも1つの領域からなる部
品テンプレートを用意して、その部品テンプレートを選
択的に使用可能なようにすることで、目的の漢字の1構
成部品(文字部品)を手書き入力する場合に、目的の漢
字の構造と、その構造における当該部品の種類と位置を
簡単に且つ正確に指定できる。また、当該部品は、部品
テンプレートとは独立の入力枠に、当該部品の漢字構造
上の位置を意識せずに手書き入力することができるた
め、入力効率も向上する。
【0016】ここで、各部品テンプレートの形状を矩形
とし、その矩形内を、対応する部品テンプレートに固有
の文字構造を反映するように、その構造の要素(をなす
部品)の領域を、所定の線種或いは色の領域境界線(領
域分割線)で明示するとよい。また、個々の領域を色を
変えて表示してもよい。つまり、文字構造の種類に応じ
て異なる領域境界線を持つ複数の部品テンプレートを用
意するとよい。領域境界線によって区切られる各部品テ
ンプレート内の領域は、図21に示したような単なる縦
横線によって区切られた枠ではなく、「偏と旁」の部品
テンプレートでは左右の領域、「冠と脚」の部品テンプ
レートでは上下の領域というように、漢字の構造によっ
て明示的に分割する(図13参照)。このことで、文字
部品の位置指定を簡単、正確に行えるようになる。
【0017】また本発明は、上記部品パターン認識処理
の実行を開始する条件として、入力者により部品テンプ
レート内の領域が指定された結果、その指定された部品
テンプレート内領域を検出した場合とすることをも特徴
とする。
【0018】このようにすると、部品パターン認識処理
を開始させるための特別のボタン操作等を不要とするこ
とができる。この場合、入力枠へのストローク入力の終
了後に部品テンプレート内の領域を選択指定する手順を
適用すればよい。
【0019】また本発明は、上記各部品テンプレートを
入力枠として兼用し、部品テンプレートにストロークを
入力することを許すようにしたことをも特徴とする。そ
のため本発明では、部品テンプレート内の領域にストロ
ークが手書き入力された場合、そのストロークが手書き
入力された部品テンプレート内の領域を検出する(つま
り、入力された部品の種類と位置を検出する)と共に、
そのストロークの座標系列を検出して入力し、入力した
ストロークの座標系列及び検出した部品テンプレート内
領域の情報をもとに、当該ストロークの部品パターンを
認識する部品パターン認識処理を行い、認識した部品及
び上記検出した部品テンプレート内領域の情報をもと
に、当該部品を含む漢字候補を検索する。
【0020】このように本発明においては、部品テンプ
レートと入力枠の両方を用いる場合と比べて、部品スト
ロークを、当該部品の漢字構造上の種類と位置に対応す
る部品テンプレート内の領域に筆記する必要があるた
め、入力効率は低下するものの、その部品テンプレート
内領域は、文字構造を反映しているため、図21に示し
たような単なる縦横線によって区切られた領域に筆記す
る場合に比べれば、筆記しやすい。また、文字部品の位
置指定が簡単に且つ正確に行える点は、部品テンプレー
トと入力枠の両方を用いる場合と同様である。
【0021】また本発明は、部品テンプレートを用いな
くても、部品テンプレートを用いた場合と同等の効果を
得るために、文字の少なくとも一部を構成するストロー
クを手書き入力するための入力枠を含む漢字入力画面を
表示して、上記入力枠に直接または間接にストロークを
入力させ、上記入力枠にストロークが入力された場合に
は、そのストロークの座標系列を検出して入力し、1ス
トロークの座標系列を入力する毎に、当該ストロークが
予め定められた特定ストロークであるか否かを調べ、特
定ストロークである場合には部品パターンの入力終了を
判定して、当該特定ストロークと、当該特定ストローク
に先行して入力された部品パターンのストロークとの位
置関係から、当該入力された部品パターンの漢字構造上
の種類並びに位置を判別し、上記部品パターンのストロ
ークの座標系列及び上記判別した漢字構造上の種類並び
に位置をもとに、当該部品パターンを認識する部品パタ
ーン認識処理を行い、認識した部品と同一の部品であっ
て、上記判別した漢字構造上の種類並びに位置が一致す
る部品を含む漢字候補を検索することを特徴とする。
【0022】このように本発明においては、部品テンプ
レートを使用しない代わりに、入力枠に、部品パターン
のストローク(部品ストローク)の入力に続いて入力終
了を指示する(部品ストロークと区別することが可能
な)特定ストローク(以下、ワイルドストロークと称す
る)を入力するストローク入力手順を採用し、当該ワイ
ルドストロークの入力を検出すると、部品ストロークに
対する処理が開始され、ワイルドストロークと部品スト
ロークとの位置関係から、当該入力された部品パターン
の漢字構造上の種類並びに位置が判別される。この漢字
構造上の種類並びに位置は、上記部品テンプレート内領
域に相当するもので、部品テンプレートを用いることな
く、文字部品の位置指定が簡単に且つ正確に行える。
【0023】ここで、ワイルドストロークと部品ストロ
ークとの位置関係を調べるには、ワイルドストロークの
外接矩形と部品ストロークの外接矩形を求め、その両外
接矩形方の位置関係を調べるとよい。例えば、ワイルド
ストロークの外接矩形が部品ストロークの外接矩形の左
側にあれば、部品ストロークは「偏」であり、対応する
部品を含む漢字の左側に位置する判別できる。
【0024】また、ワイルドストロークを適用する場合
にも、上記した複数種類の部品テンプレートを表示し、
上記入力された部品パターンの漢字構造上の種類並びに
位置を判別した場合には、上記各部品テンプレートのう
ち当該判別した漢字構造上の種類並びに位置に対応する
部品テンプレート内領域を、当該部品テンプレート内領
域が選択指定されていることを示すために、他の領域と
は異なる特別の表示形態で表示するようにするとよい。
このようにすると、入力者は、自身が入力枠に入力した
部品ストロークに対する漢字構造上の種類並びに位置の
判別結果を視認することができる。
【0025】また、部品テンプレート内領域が特別の表
示形態で表示されているときに、他の部品テンプレート
内領域が指定された場合に、特別の表示形態で表示され
る部品テンプレート内領域を、当該指定された部品テン
プレート内領域に切り替え、この切り替え後の部品テン
プレート内領域をもとに、入力枠に入力された部品パタ
ーンの漢字構造上の種類並びに位置を判別するようにす
るとよい。このようにすると、入力者は、自身が入力枠
に入力した部品ストロークに対して判別された漢字構造
上の種類並びに位置を簡単に修正することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。
【0027】図1は本発明の一実施形態に係る文字入力
装置の構成を示すブロック図である。
【0028】図1の文字入力装置において、入力装置1
01は、入力した文字ストロークの形状をペン等で指示
した座標系列として出力する手書き入力装置である。
【0029】部品パターン入力部102は、文字(漢
字)の構造に合わせて用意される複数種の部品テンプレ
ートを部品テンプレート設定部103を通して画面に表
示させ、部品パターン入力枠情報部106の示す部品パ
ターン入力枠に入力されたストローク情報を、部品パタ
ーンバッファ107に格納する。
【0030】部品テンプレート設定部103は、文字の
部品パターンの分類情報を格納した部品テンプレート情
報部104、及び部品パターン入力枠情報部106の情
報をもとに、各種部品テンプレート、部品パターン入力
枠が配置された手書き漢和辞書画面を表示する。また、
部品テンプレート設定部103は、入力者が選択指定し
た部品テンプレート内の領域の位置情報を部品テンプレ
ート選択バッファ105に格納する。
【0031】部品認識部108は、部品パターンバッフ
ァ107に格納された文字ストローク情報を部品パター
ン辞書109を使って認識し、その認識結果である、例
えば認識した部品(文字構成部品)のパターンコード
(部品パターンコード)と位置情報(位置コード)を部
品認識結果バッファ110に格納する。
【0032】ワイルドパターン検出部130は、後述す
る[変形例3]において利用され、入力ストロークが部
品テンプレートの指定ストロークであることを判定す
る。
【0033】パターン検索部111は、部品認識結果バ
ッファ110に格納されている文字の部品パターンコー
ドと位置情報を使って、部品辞書112を参照し、部品
パターンに対応する文字候補を検索対象文字候補として
選び出して、候補バッファ113に格納する。
【0034】候補絞り込み部114は、候補バッファ1
13に格納された検索対象文字候補に対して、入力文字
の読み情報が格納される読み情報バッファ115、入力
文字が含まれる単語情報が格納される単語情報バッファ
116、入力文字の画数が格納される画数情報バッファ
117をもとに、それぞれ読み辞書118、単語辞書1
19、画数辞書120を参照して、部品パターンに対す
る文字候補を限定し、即ち文字候補を絞り込み、結果を
絞り込み候補バッファ121に格納する。
【0035】候補選択部123は、絞り込み候補バッフ
ァ121に格納された文字候補を対象に利用者による文
字選択を行わせ、利用者が選択した文字(の文字コー
ド)を候補選択バッファ124に格納する。
【0036】漢字検索部122は、候補選択バッファ1
24に格納された文字(の文字コード)をキーにして漢
和辞書125を検索し、検索結果を出力バッファ126
に格納する。また漢字検索部122は、最後に出力バッ
ファ126の内容を、ディスプレイを備えた出力装置1
27の表示画面に表示する。
【0037】本実施形態において、入力装置101は、
図2に示すように、座標入力装置としてのタブレット1
01aと、当該タブレット101aの入力面(筆記面)
に文字等を(構成するストロークを)手書きするための
ペン101bと、キーボード101cとを備え、出力装
置127はディスプレイ127aを備えている。ここで
は、タブレット101aとディスプレイ127aの表示
面は、同図に示すように一体化された構造となっている
ことを想定しているが、これに限るものではない。例え
ば、マウス等のポインティングデバイスと、これとは独
立に設けられたディスプレイとを備え、ポインティング
デバイスを用いた移動操作により手書きされる文字の筆
跡の座標を検出すると共に、その検出座標に基づいて対
応する筆跡を入力面とは独立に設けられた画面上に表示
する構成であっても構わない。
【0038】次に図1の構成の文字入力装置の具体的な
動作について、当該装置を手書き入力漢和辞書(手書き
入力漢和辞書装置)に適用した場合を例に、図3乃至図
5のフローチャートを適宜参照して説明する。
【0039】まず部品テンプレート設定部103は、部
品パターン入力部102の制御のもとで、部品テンプレ
ート情報部104及び部品パターン入力枠情報部106
の情報に従って、図10に示すような手書き漢和辞書画
面を出力装置127(のディスプレイ127a)に表示
する(ステップ301)。
【0040】図10の画面には、部品テンプレート表示
領域1001、部品パターン入力枠1002、検索ボタ
ン1003、絞り込み情報入力領域1004、文字候補
表示領域1005、及び検索結果表示領域1006が配
置されている。
【0041】部品テンプレート表示領域1001には、
漢字構造の種類に応じて個別に用意される複数の部品テ
ンプレートが、入力者(筆記者)にわかりやすいように
並べて配置(表示)される。この部品テンプレート表示
領域1001に配置される部品テンプレートの種類に
は、漢字の構造に合わせて「偏(1)と労(2)」「冠
(3)と脚(4)」「構え(5)とその下部(6)」
「垂れ(7)とその下部(8)」「繞(にょう)(9)
とその上部(10)」などがある。この部品テンプレー
トに表示される境界線(ここでは、点線)は、漢字の構
造に応じて領域を分割するもので、その意味は図13に
示す通りである。
【0042】入力者は、入力装置101(中のペン10
1bなど)を用いて、目的とする文字の構造の種類を表
す部品テンプレートの中から、手書きしようとしている
当該文字内の構成部品が位置する領域(部品テンプレー
ト内領域)を選択指定することができる。部品テンプレ
ート内領域を選択指定するということは、その部品テン
プレートに固有の文字構造の種類と、その部品テンプレ
ート内の領域に配置可能な部品の構造上の種類(要素の
種類)並びに位置を指定することに他ならない。本実施
形態では、この部品テンプレート内領域を識別するため
に、各部品テンプレートの各領域に、それぞれ固有の位
置コード(テンプレート情報)を割り付けている。図1
3には、各部品テンプレートの各領域に割り付けられた
位置コードも併せて示してある。
【0043】なお、本実施形態では、部品テンプレート
中の境界線を点線を用いて表示するようにしているが、
入力者が位置指定を行うときにわかりやすくすることが
主旨であり、線種や色などの属性は問わない。
【0044】また、図13に示した以外の部品テンプレ
ートの例を図14に示す。
【0045】さて、図10に示す手書き漢和辞書画面が
表示されている状態では、入力者は、部品テンプレート
表示領域1001に表示されている部品テンプレート群
の中から、目的とする漢字の構造に合致した部品テンプ
レートを入力装置101を操作して選択することができ
る。この部品テンプレートの選択は、目的とする文字の
構成部品の中で、部品パターン入力枠1002内に実際
に手書き入力(筆記)しようとする部品の種類と位置に
相当する部品テンプレート内領域を、入力装置101中
のペン101bでタッチするといった位置指定操作によ
り行うことができる。
【0046】部品テンプレート設定部103は、入力者
により部品テンプレート内領域が選択されると、部品テ
ンプレート情報部104の情報に従って、その選択され
た部品テンプレート内領域に固有の位置コードを求め、
当該位置コードを部品テンプレート選択バッファ105
に格納する(ステップ302)。このとき部品テンプレ
ート設定部103は、選択された部品テンプレート内領
域を、他の非選択領域とは異なる特別の表示形態で表示
することで、例えば反転表示することで、当該部品テン
プレート内領域の選択状態を入力者に提示する。
【0047】また、部品テンプレート設定部103は、
入力者のタッチする領域に応じて、選択状態にある部品
テンプレート内領域(反転表示領域)を動的に切り替え
る。この切り替え(選択領域の変更)は、入力者の指示
によっていつでも行える。つまり入力者は、一旦部品テ
ンプレート内領域を選択しても、別の部品テンプレート
内領域をタッチし直すことで、新たな部品テンプレート
内領域を選択指定することができる。この場合、部品パ
ターン入力枠1002への入力後であっても、変更後の
部品テンプレート内領域の示す種類と位置に適合する部
品(漢字部分)を当該入力枠1002に入力することも
可能である。この様子を、図11(a),(b)に示
す。
【0048】入力者は、部品テンプレート内領域を選択
すると、その部品テンプレートに対応した構造の文字
(漢字)の一部をなし、その選択した部品テンプレート
内領域の位置に配置可能な種類の部品(図11(a)の
例であれば「偏」、図11(b)の例であれば「冠」)
を構成するストロークを、入力装置101(内のペン1
01b)を用いて手書きで部品パターン入力枠1002
に筆記する。部品パターン入力部102は、入力者が入
力装置101を通して手書き入力した筆跡のストローク
情報を部品パターンバッファ107に格納すると共に、
筆跡のパターン(部品パターン)を部品パターン入力枠
1002内にリアルタイムで表示する(ステップ30
3)。ここで、1つのストロークは、ペンが入力装置1
01(内のタブレット101a)の座標入力面に触れて
から離れるまでの筆跡の(座標系列の)ことをいう。
【0049】このような状態で、入力者がペン101b
で検索ボタン1003をタッチするなどして、当該ボタ
ン1003を選択すると、部品パターン入力部102は
検索開始が指示されたものと判断し、部品認識部108
に対して部品パターンバッファに格納されているストロ
ーク(入力者が手書き入力した部品パターン)の認識を
指示する(ステップ304)。
【0050】部品認識部108は、この指示により、部
品パターンバッファ107に格納されているストローク
を部品パターン辞書109を使って認識する(ステップ
305)。この部品パターン辞書109の構成例を図8
に示す。ここでは、各部品テンプレート内領域の各位置
コード毎に、その位置コードの示すテンプレート内領域
に配置可能な全ての部品パターン、即ち部品テンプレー
トの位置コードに適合する部品パターンについて、当該
部品パターンに固有の部品パターンコードを持ち、更に
その部品パターンコードから、そのパターンのストロー
ク情報に対応するように構成されている。
【0051】部品認識部108での部品パターンの認識
には、従来のオンライン手書き文字認識エンジンが利用
できる。例えば、入力した部品ストロークから特徴点を
抽出して、辞書パターンの特徴点との距離値を相違度と
して総和し、相違度の小さい候補を、つまり入力した部
品ストロークとの一致度(類似性)の高い候補を部品認
識結果候補として選択するといった方法が使える。
【0052】部品認識部108は、部品パターンバッフ
ァ107に格納されているストロークを部品パターン辞
書109を使って認識して認識結果候補を選択すると、
その候補に固有の部品パターンコードを部品パターン辞
書109から取得し、それを認識結果として部品認識結
果バッファ110に格納する。
【0053】すると、部品パターン入力部102により
パターン検索部111に制御が渡される。これによりパ
ターン検索部111は、入力者が部品パターン入力枠1
002に筆記した部品に対応する文字候補の検索を、図
4のフローチャートに従って次のように行う(ステップ
306)。
【0054】まずパターン検索部111は、部品テンプ
レート選択バッファ105から(入力者が選択したテン
プレート内領域を指す)位置コード(テンプレート情
報)を取り出す(ステップ401)。次にパターン検索
部111は、部品認識結果バッファ110から(入力者
が部品パターン入力枠1002に筆記した部品に対する
認識結果としての)部品パターンコードを取り出し(ス
テップ402)、位置コードと部品パターンコードで部
品辞書112を検索して、候補文字(漢字)を取得し、
候補バッファ113に格納する(ステップ403)。
【0055】部品辞書112は、図9に示すように、部
品パターンコードと部品テンプレートの位置コードとの
対と、その位置コードの示す位置にその部品パターンコ
ードの示す部品が配置可能な全ての漢字についてのコー
ド情報(漢字コード)の組からなるリストにより構成さ
れている。
【0056】例えば、図10の手書き漢和辞書画面で
は、図13(a)に示す「偏(1)と労(2)」の漢字
構造に適合する部品テンプレートの左側の領域、つまり
「偏(1)」の領域の選択状態にあるため、位置コード
(1)が取得される。この場合、部品パターン入力枠1
002に手書きされた部品(のストローク)は、「偏」
をなすものとして部品認識処理が行われ、図10の例で
は、図8の部品パターン辞書109の構成から明らかな
ように、部品コード<302>として認識される。した
がって、結果として「さんずい」の漢字が検索対象と
り、図9の構成の部品辞書112から、「さんずい」の
漢字が候補文字として検索されて、候補バッファ113
に格納される。
【0057】次に、パターン検索部111から候補絞り
込み部114に制御が渡される。これにより候補絞り込
み部114は、候補バッファ113に格納された候補
を、検索対象の漢字の読みや、その漢字が含まれる単
語、画数といった付加情報(補助情報)の有無によって
絞り込む処理(候補絞り込み処理)を、図5のフローチ
ャートに従って次のように行う(ステップ307)。
【0058】まず候補絞り込み部114は、読み情報バ
ッファ115、単語情報バッファ116、及び画数情報
バッファ117を参照して付加情報(絞り込み情報)の
有無を判定する(ステップ501)。
【0059】ここで、絞り込み情報は、図10の手書き
漢和辞書画面上の絞り込み情報入力領域1004に確保
された3つの入力フィールド(読み入力フィールド、単
語入力フィールド、画数入力フィールド)の少なくとも
1つに、例えば入力装置101内のキーボード101c
を用いて利用者が入力設定することができる。絞り込み
情報入力領域1004内の読み情報入力フィールドに入
力された読み情報は読み情報バッファ115に格納さ
れ、同じく単語入力フィールドに入力された単語の読み
情報は単語情報バッファ116に格納され、画数入力フ
ィールドに入力された画数情報は画数情報バッファ11
7に格納される。
【0060】もし、(バッファ115〜117のいずれ
にも)絞り込み情報がなければ、候補絞り込み部114
は候補バッファ113の内容を全て絞り込み候補バッフ
ァ121に転送して処理を終了する(ステップ50
2)。
【0061】これに対して絞り込み情報があり、その情
報が読み情報バッファ115にあるならば、即ち読み情
報があるならば、候補絞り込み部114は当該読み情報
バッファ115の内容をキーに読み辞書118を検索
し、検索結果と一致した候補バッファ113の候補だ
け、つまり読み情報が一致した候補だけを絞り込み候補
バッファ121に転送する(ステップ503) 同様に、絞り込み情報が単語情報バッファ116にある
ならば、即ち単語の読み情報があるならば、候補絞り込
み部114は当該単語情報バッファ116の内容をキー
に単語辞書119を検索して、読み情報を例えば漢字列
からなる単語に変換し、その単語に含まれる漢字のいず
れかと一致した候補バッファ113の候補だけを絞り込
み候補バッファ121に転送する(ステップ504)。
【0062】同様に、絞り込み情報が画数情報バッファ
117にあるならば、即ち画数情報があるならば、候補
絞り込み部114は当該画数情報バッファ117の内容
をキーに画数辞書120を検索し、検索結果と一致した
候補バッファ113の候補だけ、つまり画数が一致した
候補だけを絞り込み候補バッファ121に転送する(ス
テップ505)。
【0063】このように候補絞り込み部114は、読み
に一致した候補、単語を構成する漢字列のいずれかの漢
字と一致した候補、そして画数が一致した候補によっ
て、候補をふるいにかけ、結果を絞り込み候補バッファ
121に格納する(ステップ307)。
【0064】図10の例では、絞り込み情報入力領域1
004(中の読みフィールド)により、「さんずい」の
候補に対して、読み情報「たき」を与えて、候補を絞っ
た例である。なお、図5のフローチャートでは、絞り込
みの条件がOR条件となっているが、AND条件とする
ことも可能である。
【0065】次に、候補絞り込み部114から漢字検索
部122に制御が渡される。これにより漢字検索部12
2は、絞り込み候補バッファ121に格納されている文
字候補を図10の手書き漢和辞書画面上の文字候補表示
領域1005に表示し、入力者に選択させる(ステップ
308)。
【0066】図10では、絞り込み情報入力領域100
4を用いて指定された絞り込み情報に従って絞られた2
つの候補「瀧」及び「滝」が文字候補表示領域1005
に表示され、そこから「瀧」が選択(されて当該「瀧」
が反転表示)されている様子が示されている。
【0067】さて、文字候補表示領域1005に表示さ
れた文字候補の中から、入力者が検索対象の漢字を指定
すると、漢字検索部122により候補選択部123が起
動される。すると候補選択部123は、入力者が選択し
た漢字の文字コード(漢字コード)をもとに漢和辞書1
25を検索し、検索した結果を出力バッファ126に格
納する。漢字検索部122は、出力バッファ126の内
容を図10の手書き漢和辞書画面上の検索結果表示領域
1006に表示する(ステップ309)。これにより一
連の処理が終了する。
【0068】このようにして、図10中の検索結果表示
領域1006に、目的の漢字の検索結果を得ることがで
きる。
【0069】[変形例1]なお、以上に述べた実施形態
では、図3のフローチャートに示したように、部品テン
プレート(内領域)を選択指定してから(ステップ30
2)、部品パターン入力枠1002への部品パターン入
力(部品の手書き入力)を行い(ステップ303)、し
かる後に検索ボタン1003を押すことで(ステップ3
04)、部品パターン入力枠1002に筆記されたスト
ロークに対して部品パターン認識処理に進むものとした
がこれに限るものではない。
【0070】例えば、部品テンプレートの選択指定と部
品パターン入力の手順を入れ替えるようにしても構わな
い。これについて、図6のフローチャートを参照して説
明する。
【0071】まず、前記実施形態におけるステップ30
1と同様の入力準備を行った後(ステップ601)、最
初に部品パターン入力枠1002への部品パターン入力
を行う(ステップ602)。
【0072】その後で、入力した部品が配置される部品
テンプレート(内領域)を選択指定する(ステップ60
3)。
【0073】このような手順を適用した場合、部品パタ
ーン入力部102は、部品テンプレート(内領域)が選
択指定された時点で、部品パターン入力枠1002への
部品パターン入力も済んでいると判断できるため、検索
ボタン1003が押されなくても、部品パターン入力枠
1002に筆記された部品のストロークに対する、部品
認識部108による部品パターン認識処理を起動する
(ステップ604)。したがって、検索ボタン1003
を押す手順を省略することができる。
【0074】[変形例2]また、前記実施形態では、部
品テンプレート表示領域1001に配置される部品テン
プレートとは別に部品パターン入力枠1002を設け、
当該部品パターン入力枠1002に部品パターンを筆記
するものとして説明したが、これに限るものではない。
例えば、部品パターン入力枠1002を設ける代わり
に、部品テンプレートに直接部品パターン(のストロー
ク)を筆記入力するようにしても構わない。この部品テ
ンプレートへの入力例を図15に示す。
【0075】この場合、部品テンプレート設定部103
は、入力者が部品(を構成するストローク)を筆記(入
力)した部品テンプレート内領域を検出する機能を持つ
必要がある。
【0076】[変形例3]以上の説明は、いずれも入力
者が部品テンプレートを使用することを前提としている
が、部品テンプレートを使用せず、部品パターン入力枠
1002に、入力終了を指示する特定のストロークを入
力し、その入力位置によって、それまで入力した部品パ
ターンのストローク位置指定が行える構成とすることも
可能である。ここでは、このような特定のストロークを
ワイルドストロークと呼ぶことにする。このストローク
の検出のために、図1に示すように、ワイルドストロー
ク検出部130が追加されている。勿論、部品テンプレ
ートを使用する場合には、このワイルドストローク検出
部130は不要となる。
【0077】さて、ワイルドストローク検出部130に
よるワイルドストロークの検出は、文字ストロークの格
納に先立って行われる。このため、手書き文字のストロ
ークと区別できるように、特別なストロークが使用され
る。例えば、右下から左上方向のストロークは、手書き
文字を書くときには使われないので都合がよい。この他
に、ストロークを1回転させて入力することで、手書き
文字のストロークとは明確に区別できるようにしてもよ
い。このようなワイルドストロークを用いた手書き入力
例を図12に示す。図12(a),(b)中のワイルド
ストローク1201,1202は、右下から左上方向の
ストロークの例であり、図12(c)中のワイルドスト
ローク1203は、ストロークを1回転させた例であ
る。
【0078】先の図11(a),(b)では、部品テン
プレートと部品パターン入力枠を使って、順に「さんず
い」と「あめかんむり」を入力した例を示したが、ワイ
ルドストロークを使った場合は、図12(a),(b)
のような入力形態となる。また、図12(a)の入力形
態に代えて、図12(c)の入力形態を適用することも
可能である。
【0079】以下、図1の構成において、図12
(a),(b)に示したようなワイルドストロークを適
用した場合の、ストローク情報の入力から部品パターン
認識までの処理手順について、図7のフローチャートを
参照して説明する。
【0080】まずワイルドストローク検出部130は、
部品パターン入力枠情報部106の情報に従って設定さ
れる部品パターン入力枠1002に手書きされた部品パ
ターンのストロークを1ストローク毎に入力して(ステ
ップ701)、そのストロークの方向抽出を行う(ステ
ップ702)。
【0081】次にワイルドストローク検出部130は、
ストロークの始点と終点を直線で結んだ方向が右下から
左上方向に延びるストロークであるか否かを調べ(ステ
ップ703)、そうでなければ、そのストロークを部品
パターンバッファ107に順次格納する(ステップ70
4)。
【0082】もし、入力ストロークが右下から左上の方
向であるならば、ワイルドストローク検出部130は当
該ストロークはワイルドストロークであると判断し、当
該ワイルドストロークと、それまで入力したストローク
の系列(部品パターンバッファ107に格納されてい
る)の、各々の外接矩形を計算する(ステップ70
5)。外接矩形とは、図17(a)に示すように、入力
ストロークの系列(部品ストローク)に対しては、当該
部品ストロークを包含する最小の矩形1701であり、
ワイルドストロークに対しては当該ワイルドストローク
を包含する最小の矩形1702のことである。外接矩形
の計算は、ストロークサンプル点の座標値の最大、最小
値を計算することで容易に計算できる。その最大値、最
小値は、矩形の右下と左上の座標値となる。
【0083】次にワイルドストローク検出部130は、
上記2つの矩形の位置関係を計算する(ステップ70
6)。図17(a)において、矩形1703は(上記矩
形1701に相当するもので)部品ストロークの外接矩
形、矩形1704は(上記矩形1702に相当するもの
で)ワイルドストロークの外接矩形(網かけ部分)であ
る。図17では他のパターン例についても、同図
(b),(c)に並べて示してある。
【0084】次にワイルドストローク検出部130は、
上記2つの矩形の位置関係から、部品ストロークが位置
している部品テンプレート内領域の位置コードを求める
(ステップ707)。2つの矩形の位置関係と、部品テ
ンプレート情報部104により管理されている部品テン
プレートから、図17(a)中の符号1705で示すよ
うに、部品ストロークが、図13(a)に示した「偏
(1)と労(2)」の漢字構造に適合する部品テンプレ
ートの左側の領域、つまり「偏(1)」の領域にあるこ
とを示す位置コード(1)が求められる。
【0085】ここで、上記ステップ707の処理、即ち
2つの矩形の位置関係から、部品ストロークが位置して
いる部品テンプレート内領域(の位置コード)を求める
処理の詳細について、図18乃至図20を参照して説明
する。なお、図18は、部品ストローク外接矩形(以
下、矩形1と称する)の左上座標(xs1,ys1)と右下
座標(xe1,ye1)、ワイルドストローク外接矩形(以
下、矩形2と称する)の左上座標(xs2,ys2)と右下
座標(xe2,ye2)を示す。また、図19及び図20
は、処理手順を示すフローチャートである。
【0086】ここでは、まず、矩形1と矩形2の重なり
関係を調べる(ステップ1091)。例えば、条件xe1
<xs2または、xe2<xs1または、ye1<ys2または、
ye2<ye1を満たすとき、矩形1と矩形2は重なってい
ないと判定し、そうでないときは重なっていると判定す
る(ステップ1901)。
【0087】矩形1と矩形2とが重なっていないとき
は、更に条件xe1<xs2を満たし、且つ条件ys2<ys1
<ye2または、ys2<ye1<ye2を満たすとき、即ち矩
形2が矩形1の右側にあるとき(ステップ1902)、
矩形1を図13(a)に示した「偏(1)と労(2)」
の漢字構造に適合する部品テンプレート内の領域(1)
にあると判定し、該当する位置コード(1)を取得する
(ステップ1903)。
【0088】以下同様に、条件xe2<xs1を満たし、且
つ条件ys2<ys1<ye2または、ys2<ye1<ye2を満
たすとき、即ち矩形2が矩形1の左側にあるとき(ステ
ップ1904)、矩形1を図13(a)に示した「偏
(1)と労(2)」の漢字構造に適合する部品テンプレ
ート内の領域(2)にあると判定し、該当する位置コー
ド(2)を取得すする(ステップ1905)。
【0089】また、条件ye1<ys2を満たし、且つ条件
xs2<xs1<xe2または、xs2<xe1<xe2を満たすと
き、即ち矩形2が矩形1の下側にあるとき(ステップ1
906)、矩形1を図13(b)に示した「冠(3)と
脚(4)」の漢字構造に適合する部品テンプレート内の
領域(3)にあると判定し、該当する位置コード(3)
を取得する(ステップ1907)。
【0090】また、条件ye2<ye1を満たし、且つ条件
xs2<xs1<xe2またはxs2<xe1<xe2を満たすと
き、即ち矩形2が矩形1の上側にあるとき(ステップ1
908)、矩形1を図13(b)に示した「冠(3)と
脚(4)」の漢字構造に適合する部品テンプレート内の
領域(4)にあると判定し、該当する位置コード(4)
を取得する(ステップ1909)。
【0091】また、(矩形1と矩形2とが重なっている
ときで)これらの条件に当てはまらないときは、矩形1
を図13(h)に示した部品テンプレート内の領域(1
5)にあると判定し、該当する位置コード(15)を取
得する(ステップ1910)。
【0092】図20のフローチャートは、図19中のス
テップ1901で矩形1と矩形2が重なっていると判定
された場合の処理手順を示している。
【0093】ここでは、右下の境界判定(ステップ19
11,1913)、右上の境界判定(ステップ191
5,1917)、左下の境界判定(ステップ1919,
1921)を、矩形の重なりが対象矩形の1/3を基準
に行う。
【0094】また、中央下の境界判定(ステップ192
3,1925)は、上下の重なりが対象矩形の1/2、
左右両端に矩形の1/4の隙間があることを基準に行
う。更に、中央部の境界判定(ステップ1927,19
29)は、上下左右両端に矩形の1/4の隙問があるこ
とを基準に行う。
【0095】そして、矩形2が矩形1の右下にあるとき
(ステップ1911)、矩形1を図13(d)に示した
「垂れ(7)と下部(8)」の漢字構造に適合する部品
テンプレート内の領域(7)にあると判定し、該当する
位置コード(7)を取得する(ステップ1912)。
【0096】また、矩形2が矩形1を右下に含むとき
(ステップ1913)、矩形1を図13(d)に示した
「垂れ(7)と下部(8)」の漢字構造に適合する部品
テンプレート内の領域(8)にあると判定し、該当する
位置コード(8)を取得する(ステップ1914)。
【0097】また、矩形2が矩形1の右上にあるとき
(ステップ1915)、矩形1を図13(e)に示した
「繞(9)と上部(10)」の漢字構造に適合する部品
テンプレート内の領域(9)にあると判定し、該当する
位置コード(9)を取得する(ステップ1916)。
【0098】また、矩形2が矩形1を右上に含むとき
(ステップ1917)、矩形1を図13(e)に示した
「繞(9)と上部(10)」の漢字構造に適合する部品
テンプレート内の領域(10)にあると判定し、該当す
る位置コード(10)を取得する(ステップ191
8)。
【0099】また、矩形2が矩形1の左下にあるとき
(ステップ1919)、矩形1を図13(g)に示した
「冠(13)と下部(14)」の漢字構造に適合する部
品テンプレート内の領域(13)にあると判定し、該当
する位置コード(13)を取得する(ステップ192
0)。
【0100】また、矩形2が矩形1を左下に含むとき
(ステップ1921)、矩形1を図13(g)に示した
「冠(13)と下部(14)」の漢字構造に適合する部
品テンプレート内の領域(14)にあると判定し、該当
する位置コード(14)を取得する(ステップ192
2)。
【0101】また、矩形2が矩形1の中央下にあるとき
(ステップ1923)、矩形1を図13(c)に示した
「構え(5)と下部(6)」の漢字構造に適合する部品
テンプレート内の領域(5)にあると判定し、該当する
位置コード(5)を取得する(ステップ1924)。
【0102】また、矩形2が矩形1を中央下に含むとき
(ステップ1925)、矩形1を図13(c)に示した
「構え(5)と下部(6)」の漢字構造に適合する部品
テンプレート内の領域(6)にあると判定し、該当する
位置コード(6)を取得する(ステップ1926)。
【0103】また、矩形2が中央にあるとき(ステップ
1927)、矩形1を図13(f)に示した「構え(1
1)と内部(12)」の漢字構造に適合する部品テンプ
レート内の領域(11)にあると判定し、該当する位置
コード(11)を取得する(ステップ1928)。
【0104】また、矩形2が矩形1を中央に含むとき
(ステップ1929)、矩形1を図13(f)に示した
「構え(11)と内部(12)」の漢字構造に適合する
部品テンプレート内の領域(12)にあると判定し、該
当する位置コード(12)を取得する(ステップ193
0)。
【0105】そして、これらの条件に当てはまらないと
きは、矩形1を図13(h)に示した部品テンプレート
内の領域(15)にあると判定し、該当する位置コード
(15)を取得する(ステップ1931)。
【0106】このようにして、部品ストロークの位置コ
ードが得られた後は(ステップ707)、図3のフロー
チャート中のステップ305と同様の、部品認識部10
8による部品パターン認識処理を行い(ステップ70
8)、以下図3のフローチャート中のステップ306〜
309と同様の処理を行う。
【0107】ところで、入力者による部品ストロークと
ワイルドストロークの書き方(筆記する位置)によって
は、ワイルドストローク検出部130が取得する部品ス
トロークの位置コード、つまり矩形1と矩形2の位置関
係から検出された、部品の種類と位置(を表す部品テン
プレート内領域)が、入力者の意図したものでないこと
もあり得る。
【0108】そこで、ワイルドストロークを用いる場合
にも、図10のように、部品テンプレート表示領域10
01内に予め定められた種類の部品テンプレートを表示
し、ワイルドパターン検出部130により部品ストロー
クの位置コードが取得された際に、当該位置コードの示
す部品テンプレート内領域を部品テンプレート設定部1
03が例えば反転表示することで、入力者が入力した部
品ストロークとワイルドストロークに基づく部品ストロ
ークの位置コード(部品の種類と位置)の判別結果を入
力者に提示するとよい。
【0109】ここで、反転表示された部品テンプレート
内領域が入力者の意図したものでないならば、入力者は
自身の意図した部品テンプレート内領域をペン101b
等で選択指定する。部品テンプレート設定部103は、
入力者のタッチした領域に応じて、選択状態(反転表示
状態)にある部品テンプレート内領域を、入力者のタッ
チした部品テンプレート内領域に切り替える。この場
合、部品パターン入力枠1002への部品ストローク入
力後であっても、変更後の部品テンプレート内領域の示
す種類と位置に適合する部品ストロークを当該入力枠1
002に入力することも可能である。
【0110】なお、以上に述べた実施形態で適用された
文字入力装置は、手書き文字入力機能を持つ入力装置を
備えた、或いは接続可能なコンピュータ、例えばパーソ
ナルコンピュータに、前記実施形態で適用したような、
部品テンプレートを利用した文字部品の位置指定に従う
漢字入力機能、或いはワイルドストロークを利用した文
字部品の位置指定に従う漢字入力機能を実現するための
プログラムが記録されたCD−ROM、フロッピーディ
スク、メモリカード等の記録媒体を装着して、当該記録
媒体に記録されているプログラムをパーソナルコンピュ
ータで読み取り実行させることによっても実現可能であ
る。なお、このプログラムは、ネットワーク等の通信媒
体により供給することも可能である。
【0111】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、漢
字の構造で分類される構造種類毎に、その構造をなす要
素の種類並びに位置を反映した少なくとも1つの領域か
らなる部品テンプレートを用意して、その部品テンプレ
ートを選択的に使用可能なようにしたので、文字部品の
位置指定を簡単に且つ正確に行うことができる。
【0112】また本発明によれば、文字の少なくとも一
部を構成するストロークに続いて、入力終了を示す特定
のストロークを入力するだけで、両ストロークの位置関
係から、部品テンプレートを用いることなく文字部品の
位置指定が簡単に且つ正確に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る文字入力装置の構成
を示すブロック図。
【図2】図1中の入力装置101及び出力装置127の
構成例を示す図。
【図3】図1の構成により手書き漢和辞書を実現する際
の全体の処理の手順を説明するためのフローチャート。
【図4】図3中のステップ306の処理(入力された部
品に対応する文字候補の検索処理)の詳細な手順を説明
するためのフローチャート。
【図5】図3中のステップ307の処理(絞り込み情報
に従う候補文字の絞り込み処理)の詳細な手順を説明す
るためのフローチャート。
【図6】検索ボタン操作を不要とすることが可能な、図
3の手順の変形例を示すフローチャート。
【図7】部品テンプレートの使用を不要とすることが可
能な、ワイルドストローク適用時のストローク情報の入
力から部品パターン認識までの処理手順を説明するため
のフローチャート。
【図8】図1中の部品パターン辞書109の構成例を示
す図。
【図9】図1中の部品辞書112の構成例を示す図。
【図10】手書き漢和辞書の画面例を示す図。
【図11】部品テンプレートによる位置コードの指定例
を示す図。
【図12】ワイルドストロークによる入力例を示す図。
【図13】部品テンプレートの種類と、各部品テンプレ
ート内領域に割り当てられた位置コードとの関係を示す
図。
【図14】図13に示す部品テンプレート以外に適用可
能な部品テンプレー卜例を示す図。
【図15】部品テンプレートへの入力例を示す図。
【図16】ワイルドストロークによる入力例を示す図。
【図17】ワイルドストローク入力後の判定処理に用い
られる外接矩形の概念と、判定結果の例を示す図。
【図18】部品ストロークの外接矩形とワイルドストロ
ークの外接矩形の位置関係を説明するための図。
【図19】部品ストロークとワイルドストロークの両外
接矩形の位置関係から、部品ストロークが位置している
部品テンプレート内領域の位置コードを求める処理手順
を説明するためのフローチャートの一部を示す図。
【図20】部品ストロークとワイルドストロークの両外
接矩形の位置関係から、部品ストロークが位置している
部品テンプレート内領域の位置コードを求める処理手順
を説明するためのフローチャートの残りを示す図。
【図21】従来の漢字部品入力のための文字枠の使い方
を説明するための図。
【符号の説明】
101…入力装置 102…部品パターン入力部 103…部品テンプレート設定部(部品テンプレート領
域検出手段) 108…部品認識部 109…部品パターン辞書 111…パターン検索部 112…部品辞書 114…候補絞り込み部 122…漢字検索部 127…出力装置 130…ワイルドストローク検出部 1001…部品テンプレート表示領域 1002…部品パターン入力枠 1003…検索ボタン 1004…絞り込み情報入力領域 1005…文字候補表示領域 1006…検索結果表示領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06K 9/46 G06K 9/46 G (72)発明者 登内 洋次郎 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 名取 直毅 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 小山 和雄 東京都青梅市新町1381番地1 東芝コンピ ュータエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 坂井 一郎 東京都青梅市新町1381番地1 東芝コンピ ュータエンジニアリング株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漢字の構造で分類される構造種類毎に用
    意され、その構造をなす要素の種類並びに位置を反映し
    た少なくとも1つの領域からなる部品テンプレート、及
    び文字の少なくとも一部を構成するストロークを手書き
    入力するための入力枠を含む漢字入力画面を表示して、
    前記複数種類の部品テンプレートのうちのいずれか1つ
    の部品テンプレート内の領域を入力者に指定させると共
    に、前記入力枠に直接または間接にストロークを入力さ
    せ、 入力者により部品テンプレート内の領域が指定された場
    合には、その指定された部品テンプレート内領域を検出
    し、 前記入力枠にストロークが入力された場合には、そのス
    トロークの座標系列を検出して入力し、 前記入力したストロークの座標系列及び前記検出した部
    品テンプレート内領域の情報をもとに、当該ストローク
    の部品パターンを認識する部品パターン認識処理を行
    い、認識した部品及び前記検出した部品テンプレート内
    領域の情報をもとに、当該部品を含む漢字候補を検索す
    ることを特徴とする漢字入力方法。
  2. 【請求項2】 漢字の構造で分類される構造種類毎に用
    意され、その構造をなす要素の種類並びに位置を反映し
    た少なくとも1つの領域からなり、文字の少なくとも一
    部を構成するストロークを手書き入力するための入力枠
    を兼ねた部品テンプレートを含む漢字入力画面を表示し
    て、前記複数種類の部品テンプレートのうちのいずれか
    1つの部品テンプレート内の領域に直接または間接にス
    トロークを入力させ、 前記部品テンプレート内の領域にストロークが手書き入
    力された場合、そのストロークが手書き入力された部品
    テンプレート内の領域を検出すると共に、そのストロー
    クの座標系列を検出して入力し、 前記入力したストロークの座標系列及び前記検出した部
    品テンプレート内領域の情報をもとに、当該ストローク
    の部品パターンを認識する部品パターン認識処理を行
    い、認識した部品及び前記検出した部品テンプレート内
    領域の情報をもとに、当該部品を含む漢字候補を検索す
    ることを特徴とする漢字入力方法。
  3. 【請求項3】 文字の少なくとも一部を構成するストロ
    ークを手書き入力するための入力枠を含む漢字入力画面
    を表示して、前記入力枠に直接または間接にストローク
    を入力させ、 前記入力枠にストロークが入力された場合には、そのス
    トロークの座標系列を検出して入力し、 1ストロークの座標系列を入力する毎に、当該ストロー
    クが予め定められた特定ストロークであるか否かを調
    べ、特定ストロークである場合には部品パターンの入力
    終了を判定して、当該特定ストロークと、当該特定スト
    ロークに先行して入力された部品パターンのストローク
    との位置関係から、当該入力された部品パターンの漢字
    構造上の種類並びに位置を判別し、 前記部品パターンのストロークの座標系列及び前記判別
    した漢字構造上の種類並びに位置をもとに、当該部品パ
    ターンを認識する部品パターン認識処理を行い、認識し
    た部品と同一の部品であって、前記判別した漢字構造上
    の種類並びに位置が一致する部品を含む漢字候補を検索
    することを特徴とする漢字入力方法。
  4. 【請求項4】 漢字の構造で分類される構造種類毎に用
    意され、その構造をなす要素の種類並びに位置を反映し
    た少なくとも1つの領域からなる部品テンプレート、及
    び文字の少なくとも一部を構成するストロークを手書き
    入力するための入力枠を含む漢字入力画面を表示して、
    前記複数種類の部品テンプレートのうちのいずれか1つ
    の部品テンプレート内の領域を入力者に指定させると共
    に、前記入力枠に直接または間接にストロークを入力さ
    せ、 入力者により部品テンプレート内の領域が指定された場
    合には、その指定された部品テンプレート内領域を検出
    し、 前記入力枠にストロークが入力された場合には、そのス
    トロークの座標系列を検出して入力し、 前記入力したストロークの座標系列及び前記検出した部
    品テンプレート内領域の情報をもとに、前記各部品テン
    プレートの個々の領域にそれぞれ対応して、その領域に
    配置可能な、文字の少なくとも一部からなるストローク
    情報が、文字を構成する部品パターンとして、その部品
    パターンに固有の部品パターンコードと共に登録された
    部品パターン辞書を参照して、前記入力したストローク
    の部品パターンを認識する部品パターン認識処理を行
    い、 しかる後に、前記部品パターンの認識結果及び前記検出
    した部品テンプレート内領域の情報をもとに、各部品パ
    ターンコードと部品テンプレート内領域の情報との対
    と、その部品テンプレート内領域にその部品パターンコ
    ードの示す部品パターンが配置可能な全ての漢字の組か
    らなるリストにより構成される部品辞書を参照して、該
    当する漢字候補を検索することを特徴とする漢字入力方
    法。
  5. 【請求項5】 漢字の構造で分類される構造種類毎に用
    意され、その構造をなす要素の種類並びに位置を反映し
    た少なくとも1つの領域からなり、文字の少なくとも一
    部を構成するストロークを手書き入力するための入力枠
    を兼ねた部品テンプレートを含む漢字入力画面を表示し
    て、前記複数種類の部品テンプレートのうちのいずれか
    1つの部品テンプレート内の領域に直接または間接にス
    トロークを入力させ、 前記部品テンプレート内の領域にストロークが手書き入
    力された場合、そのストロークが手書き入力された部品
    テンプレート内の領域を検出すると共に、そのストロー
    クの座標系列を検出して入力し、 前記入力したストロークの座標系列及び前記検出した部
    品テンプレート内領域の情報をもとに、前記各部品テン
    プレートの個々の領域にそれぞれ対応して、その領域に
    配置可能な、文字の少なくとも一部からなるストローク
    情報が、文字を構成する部品パターンとして、その部品
    パターンに固有の部品パターンコードと共に登録された
    部品パターン辞書を参照して、前記入力したストローク
    の部品パターンを認識する部品パターン認識処理を行
    い、 しかる後に、前記部品パターンの認識結果及び前記検出
    した部品テンプレート内領域の情報をもとに、各部品パ
    ターンコードと部品テンプレート内領域の情報との対
    と、その部品テンプレート内領域にその部品パターンコ
    ードの示す部品パターンが配置可能な全ての漢字の組か
    らなるリストにより構成される部品辞書を参照して、該
    当する漢字候補を検索することを特徴とする漢字入力方
    法。
  6. 【請求項6】 文字の少なくとも一部を構成するストロ
    ークを手書き入力するための入力枠を含む漢字入力画面
    を表示して、前記入力枠に直接または間接にストローク
    を入力させ、 前記入力枠にストロークが入力された場合には、そのス
    トロークの座標系列を検出して入力し、 1ストロークの座標系列を入力する毎に、当該ストロー
    クが予め定められた特定ストロークであるか否かを調
    べ、特定ストロークである場合には部品パターンの入力
    終了を判定して、当該特定ストロークと、当該特定スト
    ロークに先行して入力された部品パターンのストローク
    との位置関係から、当該入力された部品パターンの漢字
    構造上の種類並びに位置を判別し、 前記部品パターンのストロークの座標系列及び前記判別
    した漢字構造上の種類並びに位置をもとに、漢字の少な
    くとも一部分の構造的な種類並びに位置を示す各領域情
    報にそれぞれ対応して、その領域情報の示す位置に配置
    可能な漢字の少なくとも一部分からなるストローク情報
    が、文字を構成する部品パターンとして、その部品パタ
    ーンに固有の部品パターンコードと共に登録された部品
    パターン辞書を参照して、前記部品パターンを認識する
    部品パターン認識処理を行い、 しかる後に、前記部品パターンの認識結果及び前記判別
    した漢字構造上の種類並びに位置をもとに、各部品パタ
    ーンコードと漢字構造上の種類並びに位置の情報との対
    と、その位置にその部品パターンコードの示す部品パタ
    ーンが配置可能な全ての漢字の組からなるリストにより
    構成される部品辞書を参照して、該当する漢字候補を検
    索することを特徴とする漢字入力方法。
  7. 【請求項7】 入力者により部品テンプレート内の領域
    が指定された結果、その指定された部品テンプレート内
    領域を検出した際に、前記部品パターン認識処理を実行
    することを特徴とする請求項1または請求項4記載の漢
    字入力方法。
  8. 【請求項8】 前記検索した漢字候補を絞り込むための
    入力者指定の絞り込み情報を入力し、当該絞り込み情報
    に従って前記検索した候補を絞り込むことを特徴とする
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の漢字入力方
    法。
  9. 【請求項9】 前記入力した絞り込み情報は、目的とす
    る漢字の読み、目的とする漢字を含む単語の読み、目的
    とする漢字の画数のうちの少なくとも1つを含み、前記
    検索した候補のうち、当該入力した情報に合致した候補
    を選択することを特徴とする請求項8記載の漢字入力方
    法。
  10. 【請求項10】 前記部品パターンの漢字構造上の種類
    並びに位置の判別を、前記特定ストロークの外接矩形
    と、前記部品パターンのストロークの外接矩形との位置
    関係に基づいて行うことを特徴とする請求項3または請
    求項6に記載の漢字入力方法。
  11. 【請求項11】 前記漢字入力画面に、漢字の構造で分
    類される構造種類毎に用意され、その構造をなす要素の
    種類並びに位置を反映した少なくとも1つの領域からな
    る部品テンプレートを配置し、 前記特定ストロークと、当該特定ストロークに先行して
    入力された部品パターンのストロークとの位置関係か
    ら、当該入力された部品パターンの漢字構造上の種類並
    びに位置を判別した場合には、前記各部品テンプレート
    のうち当該判別した漢字構造上の種類並びに位置に対応
    する部品テンプレート内領域を、当該部品テンプレート
    内領域が選択指定されていることを示すために、他の領
    域とは異なる特別の表示形態で表示することを特徴とす
    る請求項3または請求項6に記載の漢字入力方法。
  12. 【請求項12】 前記各部品テンプレートのうちのいず
    れか1つの部品テンプレート内領域が特別の表示形態で
    表示されているときに、他の部品テンプレート内領域が
    指定された場合には、前記特別の表示形態で表示される
    部品テンプレート内領域を、当該指定された部品テンプ
    レート内領域に切り替え、この切り替え後の部品テンプ
    レート内領域をもとに、前記入力枠に入力された部品パ
    ターンの漢字構造上の種類並びに位置を判別することを
    特徴とする請求項11記載の漢字入力方法。
  13. 【請求項13】 漢字の構造で分類される構造種類毎に
    用意され、その構造をなす要素の種類並びに位置を反映
    した少なくとも1つの領域からなる部品テンプレート、
    及び文字の少なくとも一部を構成するストロークを手書
    き入力するための入力枠を含む漢字入力画面を表示する
    漢字入力画面表示手段と、 前記入力枠に直接または間接に入力されたストロークの
    座標系列を検出して入力するための入力手段と、 入力者による部品テンプレート内領域指定を受け付け
    て、前記複数種類の部品テンプレートの中から入力者に
    より指定された部品テンプレート内の領域を検出する部
    品テンプレート領域検出手段と、 前記各部品テンプレートの個々の領域にそれぞれ対応し
    て、その領域に配置可能な、文字の少なくとも一部から
    なるストローク情報が、文字を構成する部品パターンと
    して、その部品パターンに固有の部品パターンコードと
    共に登録された部品パターン辞書と、 前記入力手段により入力されたストロークの座標系列及
    び前記部品テンプレート領域検出手段によって検出され
    た部品テンプレート内領域の情報をもとに前記部品パタ
    ーン辞書を参照して、前記入力枠に入力されたストロー
    クの部品パターンを認識する部品認識手段と、 各部品パターンコードと部品テンプレート内領域の情報
    との対と、その部品テンプレート内領域にその部品パタ
    ーンコードの示す部品パターンが配置可能な全ての漢字
    の組からなるリストにより構成される部品辞書と、 前記部品認識手段による部品パターン認識結果及び前記
    部品テンプレート検出手段によって検出された部品テン
    プレート内領域の情報をもとに前記部品辞書を参照し
    て、該当する漢字候補を検索するパターン検索手段とを
    具備することを特徴とする文字入力装置。
  14. 【請求項14】 漢字の構造で分類される構造種類毎に
    用意され、その構造をなす要素の種類並びに位置を反映
    した少なくとも1つの領域からなり、文字の少なくとも
    一部を構成するストロークを手書き入力するための入力
    枠を兼ねた部品テンプレートを含む漢字入力画面を表示
    する漢字入力画面表示手段と、 前記部品テンプレートの1つに直接または間接に入力さ
    れたストロークの座標系列を検出して入力するための入
    力手段と、 前記ストロークが手書き入力された部品テンプレート内
    の領域を検出する部品テンプレート領域検出手段と、 前記各部品テンプレートの個々の領域にそれぞれ対応し
    て、その領域に配置可能な、文字の少なくとも一部から
    なるストローク情報が、文字を構成する部品パターンと
    して、その部品パターンに固有の部品パターンコードと
    共に登録された部品パターン辞書と、 前記入力手段により入力されたストロークの座標系列及
    び前記部品テンプレート領域検出手段によって検出され
    た部品テンプレート内領域の情報をもとに前記部品パタ
    ーン辞書を参照して、前記入力枠に入力されたストロー
    クの部品パターンを認識する部品認識手段と、 各部品パターンコードと部品テンプレート内領域の情報
    との対と、その部品テンプレート内領域にその部品パタ
    ーンコードの示す部品パターンが配置可能な全ての漢字
    の組からなるリストにより構成される部品辞書と、 前記部品認識手段による部品パターン認識結果及び前記
    部品テンプレート領域検出手段によって検出された部品
    テンプレート内領域の情報をもとに前記部品辞書を参照
    して、該当する漢字候補を検索するパターン検索手段と
    を具備することを特徴とする文字入力装置。
  15. 【請求項15】 文字の少なくとも一部を構成するスト
    ロークを手書き入力するための入力枠を含む漢字入力画
    面を表示する漢字入力画面表示手段と、 前記入力枠に直接または間接に入力されたストロークの
    座標系列を検出して入力するための入力手段と、 漢字の少なくとも一部分の構造的な種類並びに位置を示
    す各領域情報にそれぞれ対応して、その領域情報の示す
    位置に配置可能な漢字の少なくとも一部分からなるスト
    ローク情報が、文字を構成する部品パターンとして、そ
    の部品パターンに固有の部品パターンコードと共に登録
    された部品パターン辞書と、 前記入力手段により1ストロークの座標系列が入力され
    る毎に、当該ストロークが予め定められた特定ストロー
    クであるか否かを調べ、特定ストロークである場合には
    部品パターンの入力終了を判定して、当該特定ストロー
    クと、当該特定ストロークに先行して入力された部品パ
    ターンのストロークとの位置関係から、当該入力された
    部品パターンの漢字構造上の種類並びに位置を判別する
    特定ストローク検出手段と、 前記部品パターンのストロークの座標系列及び前記特定
    ストローク検出手段によって判別された漢字構造上の種
    類並びに位置をもとに前記部品パターン辞書を参照し
    て、前記部品パターンを認識する部品認識手段と、 各部品パターンコードと漢字構造上の種類並びに位置の
    情報との対と、その位置にその部品パターンコードの示
    す部品パターンが配置可能な全ての漢字の組からなるリ
    ストにより構成される部品辞書と、 前記部品認識手段による部品パターン認識結果及び前記
    特定ストローク検出手段によって判別された漢字構造上
    の種類並びに位置をもとに前記部品辞書を参照して、該
    当する漢字候補を検索するパターン検索手段とを具備す
    ることを特徴とする文字入力装置。
  16. 【請求項16】 漢字の構造で分類される構造種類毎に
    用意され、その構造をなす要素の種類並びに位置を反映
    した少なくとも1つの領域からなる部品テンプレート、
    及び文字の少なくとも一部を構成するストロークを手書
    き入力するための入力枠を含む漢字入力画面を表示し
    て、前記複数種類の部品テンプレートのうちのいずれか
    1つの部品テンプレート内の領域を入力者に指定させる
    と共に、前記入力枠に直接または間接にストロークを入
    力させるステップと、 入力者により部品テンプレート内の領域が指定された場
    合には、その指定された部品テンプレート内領域を検出
    させるステップと、 前記入力枠にストロークが入力された場合には、そのス
    トロークの座標系列を検出して入力させるステップと、 前記入力されたストロークの座標系列及び前記検出され
    た部品テンプレート内領域の情報をもとに、当該ストロ
    ークの部品パターンを認識する部品パターン認識処理を
    行わせ、認識された部品及び前記検出された部品テンプ
    レート内領域の情報をもとに、当該部品を含む漢字候補
    を検索させるステップとを、 コンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
  17. 【請求項17】 文字の少なくとも一部を構成するスト
    ロークを手書き入力するための入力枠を含む漢字入力画
    面を表示して、前記入力枠に直接または間接にストロー
    クを入力させるステップと、 前記入力枠にストロークが入力された場合には、そのス
    トロークの座標系列を検出して入力させるステップと、 1ストロークの座標系列が入力される毎に、当該ストロ
    ークが予め定められた特定ストロークであるか否かを調
    べさせ、特定ストロークである場合には部品パターンの
    入力終了であるとして、当該特定ストロークと、当該特
    定ストロークに先行して入力された部品パターンのスト
    ロークとの位置関係から、当該入力された部品パターン
    の漢字構造上の種類並びに位置を判別させるステップ
    と、 前記部品パターンのストロークの座標系列及び前記判別
    された漢字構造上の種類並びに位置をもとに、当該部品
    パターンを認識する部品パターン認識処理を行わせ、認
    識された部品と同一の部品であって、前記判別された漢
    字構造上の種類並びに位置が一致する部品を含む漢字候
    補を検索させるステップとを、 コンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100473660B1 (ko) * 2001-07-11 2005-03-10 가부시끼가이샤 도시바 단어인식방법
JP2005165533A (ja) * 2003-12-01 2005-06-23 Sharp Corp 電子機器および電子辞書装置
CN102981753A (zh) * 2003-11-28 2013-03-20 诺基亚公司 改进的手写汉字输入识别方法
JP2016161983A (ja) * 2015-02-26 2016-09-05 株式会社日立製作所 文字検索方法およびシステム

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