JPH0633781A - 機械式過給機 - Google Patents

機械式過給機

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Publication number
JPH0633781A
JPH0633781A JP19177992A JP19177992A JPH0633781A JP H0633781 A JPH0633781 A JP H0633781A JP 19177992 A JP19177992 A JP 19177992A JP 19177992 A JP19177992 A JP 19177992A JP H0633781 A JPH0633781 A JP H0633781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impeller
sun gear
bearing
supercharger
center
Prior art date
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Pending
Application number
JP19177992A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Teraoka
正夫 寺岡
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication of JPH0633781A publication Critical patent/JPH0633781A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 増速部を介してエンジンに駆動されるように
構成され、振動が小さく、軸受の焼付きやインペラの破
損などの生じない機械式過給機の提供を目的とする。 【構成】 この発明の機械式過給機(1)は、エンジン
からの駆動力をプラネタリーギヤ式の増速部(5)で増
速し、そのサンギヤ(37)を介して過給機(7)に伝
達するように構成され、インペラシャフト(39)の軸
方向一側に前記サンギヤ(37)を設け軸方向他側に過
給機(7)のインペラ(53)を固定した回転体(6
1)と、回転体(61)をその重心よりサンギヤ(3
7)側で揺動自在に支承してインペラ(53)側の自己
センタリングを可能にする軸受(49)とを備えたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、機械式過給機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特表平3−500319号公報に図4の
ような機械式過給機201が記載されている。この機械
式過給機201はエンジンの駆動力をプラネタリーギヤ
式の増速機構203で増速し、そのサンギヤ205を介
して過給機207を駆動するように構成され、サンギヤ
205は一端にインペラ209が固定されたインペラシ
ャフト211の他の一端に形成されている。インペラシ
ャフト211はベアリング213とオイルフィルムダン
パ215とを介してケーシング217に支承されてい
る。インペラシャフト211はベアリング213に強制
支持され、オイルフィルムダンパ215は軸受作用をし
ながらベアリング213とインペラシャフト211とイ
ンペラ209の回転振動を吸収する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、インペラ2
09は高速で回転し回転振動数が高くなるから、このよ
うな状態ではオイルの粘性抵抗が急激に増大しオイルフ
ィルムダンパ215のダンピング効果と軸受効果とが低
下してベアリング213の焼付きやインペラ209の破
損などが発生する。
【0004】そこで、この発明は、回転振動が小さく軸
受の焼付きやインペラの破損などの生じない機械式過給
機の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の機械式過給機
は、エンジンからの駆動力をプラネタリーギヤ式の増速
部で増速し、そのサンギヤを介して過給機に伝達するよ
うに構成され、インペラシャフトの軸方向一側に前記サ
ンギヤを設け軸方向他側に過給機のインペラを固定した
回転体と、この回転体をその重心よりサンギヤ側で揺動
自在に支承してインペラ側の自己センタリングを可能に
する軸受とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】サンギヤとインペラシャフトとインペラなどか
らなる回転体はその重心よりサンギヤ側に配置された軸
受により揺動自在に支承されている。このように、サン
ギヤは近接配置された軸受により強制的に支持されるか
ら良好な噛合状態が保たれると共に、質量の大きいイン
ペラ側は強制支持ではなくその重心を通る自由軸を中心
に自己センタリングしながら回転するので回転振動が大
幅に軽減される。従って、装置全体の振動が極めて小さ
くなると共に、インペラの破損が防止され、回転体の振
動が軸受に掛らないから軸受の寿命が長く焼付きも生じ
ない。
【0007】
【実施例】図1と図2とにより第1実施例の説明をす
る。図1はこの実施例の機械式過給機1を示す。左右の
方向は図1と図2での左右の方向であり、符号を与えて
いない部材等は図示されていない。
【0008】この機械式過給機1は、ベルト式無段変速
機3と増速部5と遠心コンプレッサー式の過給機7とを
備えている。
【0009】ベルト式無段変速機3はドライブプーリ9
とドリブンプーリ11とを備えている。これらのプーリ
9,11はそれぞれ可動フランジ13,15と固定フラ
ンジ17,19とを備えており、これらの間に装着され
たベルト21により互いに連結されている。ドライブプ
ーリ9の固定フランジ17にはベルト伝動機構の伝動プ
ーリが固定され、ドライブプーリ9はこのベルト伝動機
構を介してエンジンのクランクシャフトにより回転駆動
される。又、ドリブンプーリ11は固定フランジ19に
連結された入力軸23を介して増速部5に駆動力を伝達
する。
【0010】ドライブプーリ9では、皿ばね25により
可動フランジ13が固定フランジ17側に押圧されベル
ト21に張力が与えられる。又、ドリブンプーリ11に
はフライウェート27とカム面29,29とからなる遠
心カム31が形成されており、エンジン回転数が上昇す
ると遠心カム31のカムスラスト力により可動フランジ
15が固定フランジ19側に押圧されてドリブンプーリ
11のプーリピッチ径R2 が大きくなると共にベルト張
力によりドライブプーリ9のプーリピッチ径R1 が小さ
くなり、ベルト式無段変速機3の増速比を下げる。又、
エンジン回転数が下がると遠心カム31のカムスラスト
力が小さくなり皿ばね25によりプーリピッチ径R1
大きくR2 が小さくなって、増速比が上がる。
【0011】このように、増側部5への入力回転は回転
数の変動幅をエンジン回転数の変動幅より小さく抑えら
れると共にエンジンの常用回転数域内でほぼ一定に保た
れる。
【0012】増速部5はプラネタリーギヤ式の増速機構
であり、ケーシング33に収納されている。インターナ
ルギヤ35は入力軸23の右端に一体形成され、サンギ
ヤ37は過給機7のインペラシャフト39の左端に形成
されている。又、ピニオンギヤ41はベアリング43を
介してピニオンシャフト45に支承されており、ピニオ
ンシャフト45はケーシング33のフランジ部47に支
持されている。インペラシャフト39はサンギヤ37に
近接するQ点に配置された単列ボールベアリング49
(軸受)を介してフランジ部47に支承されている。フ
ランジ部材47にはベアリング49の止め輪51が装着
されている。
【0013】過給機7のインペラ53はインペラシャフ
ト39の右端に圧入され、ナット55によりロックされ
ている。又、インペラシャフト39にはベアリング49
の左右のそれぞれ位置決め用のスリーブ57,59が装
着されている。こうして、回転体61が構成されてい
る。又、コンプレッサハウジング63はケーシング33
の円周溝65に係合した連結部材67とボルト69とに
よりケーシング33に固定されている。
【0014】ベルト式無段変速機3を介して増速部5に
入力したエンジンの駆動力は、インターナルギヤ35か
らピニオンギヤ41とサンギヤ37とを介して増速さ
れ、インペラシャフト39を介してインペラ53を回転
させる。過給機7は加圧した吸気をエンジンに供給す
る。
【0015】スリーブ59とフランジ部47との間には
シール71が配置されている。ケーシング33にはオイ
ルポンプに接続されたオイルプラグ73が取付けられて
おり、このオイルプラグ73とノズル75から油路77
を介してベアリング49にオイルが送られ、油路79を
介してベアリング43にオイルが送られ、このオイルは
更に増速部5などに送られる。
【0016】回転体61の重心は図1の矢印81の位置
にあり、単列ボールベアリング49は回転体61を図2
の矢印83のようにQ点を中心にして揺動自在に支承す
る。サンギヤ37はベアリング49に近接しているから
その振幅は非常に小さく実質的に強制支持されており、
ピニオンギヤ41との噛合いは良好な状態に保たれてい
る。一方、質量の大きいインペラ53側は強制支持され
ていないから、自己センタリングをしながら重心を通る
自由軸を中心にして回転振動が極めて小さい状態で回転
する。
【0017】フランジ部47には揺動する回転体61と
干渉しないように右に向って広くなるスペース85が設
けられ、このスペース85にはフランジ部47とスリー
ブ59との間にベローズ型のダンパ87が配置されてい
る。このダンパ87は図2のようにインペラ53側の重
量Wや車両の走行による加速度及び特に起動時の回転体
61のジャイロモーメントによるQ点回りのモーメント
を受けることによりセンタリングを助けてインペラ53
とコンプレッサハウジング63との接触を防止する。ダ
ンパ87はゴムやテフロンなどの弾性体で作られてい
る。
【0018】こうして、機械式過給機1が構成されてい
る。
【0019】上記のように、回転体61をサンギヤ37
に近接配置した単列ボールベアリング49で揺動自在に
支承したから、サンギヤ37の噛合いは良好に保たれ
る。これに加えて、インペラシャフト全体を揺動不可能
に強制支持する従来例と異なって、回転体61の重心が
例えば3μm程度偏心していても、重量が約95gのイ
ンペラ53が高速回転しても大きな揺動が生じない。こ
のように、サンギヤ37の噛合いを正常に保ちながら機
械式過給機11の振動を極めて小さくできると共に、イ
ンペラ53の破損が防止され、ベアリング49の負担が
軽減されて焼付きが防止され寿命がのびる。
【0020】なお、増速部をヘリカルギヤで構成しその
スラスト力でインペラ53のスラスト力を相殺するよう
に構成してもよい。この構成によればベアリング49の
負担は更に軽減される。
【0021】次に、図3により第2の実施例の説明をす
る。この実施例の機械式過給機89は回転体のセンタリ
ング機能を補助するダンパを第1実施例のようなベロー
ズ型からオイルフィルムダンパに変えたものである。以
下、第1実施例との相違点を主に説明する。左右の方向
は図3での左右の方向であり第1実施例と同機能の部材
には同じ符号を与えてある。
【0022】増速部5のサンギヤ37はインペラシャフ
ト39の左端部に形成されており、インペラシャフト3
9はサンギヤ37の右側に近接して配置された単列ボー
ルベアリング91(軸受)を介してフランジ部47に支
承されている。フランジ部47にはベアリング91の止
め輪93とその押え部材95とが取付けられている。
【0023】過給機7のインペラ53はインペラシャフ
ト39の右端に圧入されナット55でロックされてい
る。インペラシャフト39の外周にはベアリング89と
インペラ53との間にスリーブ97が装着されている。
こうして、回転体99が構成されている。
【0024】スリーブ97とフランジ部47の間にはシ
ール101が配置されており、シール101の左側では
フランジ部47とスリーブ97との間にオイルフィルム
ダンパ103が形成されている。このオイルフィルムダ
ンパ103にはオイルプラグ73とノズル75から油路
105を介してオイルが送られる。又、ベアリング91
にはノズル75から油路107を介してオイルが送られ
る。
【0025】回転体97の重心は矢印109の位置にあ
り、単列ボールベアリング91は回転体99を揺動自在
に支承する。サンギヤ37はベアリング91に近接して
いるからその振幅は非常に小さく実質的には強制支持さ
れており、ピニオンギヤ41との噛合いは良好な状態に
保たれる。一方、質量の大きいインペラ53は自己セン
タリングをしながら重心を通る自由軸を中心にして回転
振動が極めて小さい状態で回転する。
【0026】オイルフィルムダンパ103は、従来例と
異なって軸受として作用させないから、油膜の厚さを充
分に厚くすることが可能であり、この実施例では通常の
0.03mmから0.2mmに厚くし大きなダンピング
効果を得て、インペラ53とコンプレッサハウジング6
3との接触を防止している。
【0027】このように、サンギヤ37の噛合いを正常
に保ちながら機械式過給機89の振動が極めて小さくな
ると共に、インペラ53の破損が防止され、ベアリング
91の負担が軽減されて焼付きが防止され寿命がのび
る。
【0028】
【発明の効果】この発明の機械式過給機は、インペラシ
ャフトの軸方向一側にサンギヤを設け他側にインペラを
設けた回転体をサンギヤに近接して配置した軸受により
揺動自在に支承した。従って、サンギヤの噛合いを正常
に保つと共に質量の大きいインペラ側は自己センタリン
グをしながら重心を通る自由軸廻りを回転振動が極めて
小さい状態で回転する。こうして、機械式過給機の振動
が大幅に軽減し、インペラの破損が防止され軸受の寿命
がのびる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す断面図である。
【図2】第1実施例の機能を説明するための概念図であ
る。
【図3】第2実施例を示す断面図である。
【図4】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1,89 機械式過給機 5 増速部 7 過給機 37 サンギヤ 39 インペラシャフト 49,91 軸受 53 インペラ 61,99 回転体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの駆動力をプラネタリーギ
    ヤ式の増速部で増速し、そのサンギヤを介して過給機に
    伝達するように構成され、インペラシャフトの軸方向一
    側に前記サンギヤを設け軸方向他側に過給機のインペラ
    を固定した回転体と、この回転体をその重心よりサンギ
    ヤ側で揺動自在に支承してインペラ側の自己センタリン
    グを可能にする軸受とを備えたことを特徴とする機械式
    過給機。
JP19177992A 1992-07-20 1992-07-20 機械式過給機 Pending JPH0633781A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19177992A JPH0633781A (ja) 1992-07-20 1992-07-20 機械式過給機

Applications Claiming Priority (1)

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JP19177992A JPH0633781A (ja) 1992-07-20 1992-07-20 機械式過給機

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Publication Number Publication Date
JPH0633781A true JPH0633781A (ja) 1994-02-08

Family

ID=16280400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19177992A Pending JPH0633781A (ja) 1992-07-20 1992-07-20 機械式過給機

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JP (1) JPH0633781A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012092707A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Isuzu Motors Ltd 電動アシストターボチャージャ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012092707A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Isuzu Motors Ltd 電動アシストターボチャージャ

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