JPH06337414A - 反射型液晶表示素子 - Google Patents

反射型液晶表示素子

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JPH06337414A
JPH06337414A JP5126414A JP12641493A JPH06337414A JP H06337414 A JPH06337414 A JP H06337414A JP 5126414 A JP5126414 A JP 5126414A JP 12641493 A JP12641493 A JP 12641493A JP H06337414 A JPH06337414 A JP H06337414A
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JP
Japan
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liquid crystal
substrate
plate
polarizing plate
light
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Application number
JP5126414A
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English (en)
Inventor
Yuzo Hisatake
雄三 久武
Kiyoshi Shobara
潔 庄原
Yasukatsu Hirai
保功 平井
Akio Murayama
昭夫 村山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 色付きが生じにくく見易い白黒表示の反射型
液晶表示素子を得る。 【構成】 光反射性電極27を有する第1の基板26と
透明電極24を有する透明な第2の基板21との間に誘
電異方性が正のネマティック液晶からなるツイスト角1
80°以上270°以下のねじれネマティック液晶層2
9を配置した液晶駆動セル20と、前記第2の基板21
の上に設置される少なくとも1枚の位相差板22と、こ
の位相差板上に設置される偏光板23とを具備してなる
反射型液晶表示素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示素子、とくに反
射型液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】反射型液晶表示素子はOA機器等の表示
においてバックライトを必要としないため、光源の電力
が必要でなく消費電力の低減が実現でき、携帯用に適し
ている。このような応用分野では、表示素子のコントラ
スト比やその視角依存性らの特性が望まれる他に、高い
反射率が素子の特性上必要不可欠である。前述したコン
トラスト比やその視角依存性の特性に優れるスーパーツ
イスト(ST)型液晶素子やツイステッドネマティック
(TN)型液晶素子は偏光板を2枚用いる構成のため、
必然的に反射率が低い。これに対し、偏光板を用いな
い、もしくは1枚のみ用いて、染料を液晶に添加したG
H型液晶素子が開発されてきたが、染料を添加している
ため信頼性に欠け、また染料による光吸収により充分な
反射率は得られないといった問題が有り、あまり応用は
されなかった。これらの背景をもとに近年、偏光板1枚
と反射板を組み合わせたECBモードの液晶表示素子が
開発されている。
【0003】その一例としては、ホモジニアス配列させ
た液晶層と1枚の位相差板を反射板(セル内面に配置)
と偏光板(セルと位相差板外面に配置)間に配置した構
成が日本化学会等共催で1993年10月開催の第18
回液晶討論会(予稿集第288頁)にて中村らから提案
されている。この構成では、偏光板を2枚用いる構成に
比べて著しく反射率が高くなるが、暗状態の表示を複屈
折効果によって実現しているため、どうしても色付きが
生じ、見易い白黒表示は実現しにくい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、近
年、携帯用途を中心に明るい反射型液晶素子の開発が盛
んに行われ、入反射光路として偏光板、基板を1往復し
か通らない構成のものが提案されているが、従来の構成
では、色付きが生じ見易い白黒表示は実現できないとい
った問題点が生じていた。本発明はこの問題点を解決
し、色付きが生じにくく見易い白黒表示の反射型液晶表
示素子を得るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した問題
点を解決する手段として、光反射性電極を有する第1の
基板と透明電極を有する透明な第2の基板との間に誘電
異方性が正のネマティック液晶からなるツイスト角18
0°以上270°以下のねじれネマティック液晶層を配
置した液晶駆動セルと、前記第2の基板の上に設置され
る少なくとも1枚の位相差板と、この位相差板上に設置
される偏光板とを具備してなる反射型液晶表示素子にあ
る。
【0006】
【作用】本発明の原理及び手法について図面を用いて説
明する。
【0007】図8は、従来の反射型液晶素子の一例とし
てST型液晶素子の光路を説明したものである。ガラス
でできた上基板1は外面に上偏光板2を、内面にITO
の上電極3と上配向膜4を有し、ガラスの下基板5は外
面に下偏光板6と反射板7を積層し、内面にITOの下
電極8と下配向膜9を形成している。これらを対向させ
て液晶層10を挾持する。図から明らかなように、この
構成では入射光路iと出射光路rと合わせて、偏光板を
4回、ガラス基板を4回通過することとなる。
【0008】また、前記反射型ST型液晶素子の光利用
率は一般的に次式で表され、 T={[cos β・cos(Φ+θ−γ)+ sinβ・sin(Φ+θ−γ)/(1+α2 1/2 2 +α2 ・sin 2 β・cos 2 (Φ−θ−γ)/(1+α2 )} 2 …………………(1) 但し、α=Δn・dπ/Φλ β=Φ(1+α2 1/2 T:光利用率 Φ:液晶層のツイスト角(rad.) θ:上偏光板吸収軸と上基板ラビング方向のなす角(r
ad.) γ:下偏光板吸収軸と上基板ラビング方向のなす角(r
ad.) Δn:液晶組成物の屈折率異方性 d:液晶層厚(nm) λ:入射光波長(nm) である。
【0009】これに、一般的なセル構成条件を代入して
計算するとT=16〜64%となる。さらに、偏光板の
光透過量(50%弱)、ガラス基板4枚の光透過量(9
0%の4乗で66%)を乗じると5〜21%となる。
【0010】また、このセル構成では、(1)式におけ
るαは波長に依存しているため液晶層における旋光性に
著しい波長依存性が生じて、表示に色付きが生じてしま
う。これらの色付きを解消するには、前記構成に位相差
板を加え、出射光の偏光状態を極力、直線偏光にするこ
とが有効である。しかし白黒化の手法としては、逆ねじ
れのST液晶セルからなる補償板を用いる方式もあるが
ガラス基板の枚数が4枚になるため、反射率を著しく低
下させ好ましくない。
【0011】これに対し、図5に示すように前述したホ
モジニアス配列させた液晶層11と1枚の位相差板12
を反射板13(セル内面に配置)と偏光板14(セルと
位相差板外面に配置)間に配置した構成では、光路が入
射光路と出射光路と合わせて、偏光板14を2回、セル
のガラス基板(上基板)15を2回しか通過しない。ま
た、この構成の光学的モードはECBモードと呼ばれ、
その光利用率は一般的に次式で表される。
【0012】 T=1−sin 2 2θ・sin 2 (2Δ・d/λ)………………(2) 但し、Δn:(位相差板、液晶組成物の)屈折率異方性 d:(位相差板、液晶組成物の)層厚 θ:偏光板吸収軸と位相差晩、液晶組成物の屈折率異方
性の生じる方位とのなす角 であり、位相差板と液晶層の分子配列方向が直交してい
る場合、リタデーション値Δn・d=(位相差板のΔn
・位相差板のd)−(液晶組成物のΔn・液晶層のd)
である。
【0013】この式にΔn・d〜0(電圧印加時)を代
入するとT=100%となり、これに、偏光板の光透過
量(50%弱)、ガラス基板2枚の光透過量(90%の
2乗=81%)を乗じると約40%となる。
【0014】したがって、このセル構成では高い反射率
を得ることができる。
【0015】しかしながら、このセル構成では暗状態の
表示を複屈折効果によって実現しているため、色付きが
生じ、見易い白黒表示は実現されていない。
【0016】このことは、(2)式を可視光領域におけ
る光の三原色の波長にて計算すると容易に理解できる。
図7は(2)式を、波長430nm(青B)、550n
m(緑G)、620nm(赤R)にて計算した結果であ
る。Δn・dをいくつに設定しても3つの波長のTがと
もに0となる条件はないことがわかる。
【0017】本発明はこのような1枚の位相差板を偏光
板と液晶セル間に配置した構造の改良に係わる。
【0018】偏光板を1枚のみ用いた構成の反射型液晶
素子の光路は、図5の構成をみてわかるように、平行配
置した偏光板間に液晶セルや位相差板を挟んだ透過型液
晶素子に等しい光路となっている。したがって、この位
相差板や液晶セルによって偏光状態が変化しなければ色
付きのない白色表示は実現できる。しかしながら、暗状
態である黒色表示を実現するには全波長域(可視光領
域)において入射光の位相を90°ずらして出射させる
必要がある。
【0019】ここで、位相差板や液晶セルの複屈折層の
遅相軸と偏光板の吸収軸のなす角を45°とすると、複
屈折層の位相のずれは(リタデーション値/入射光波
長)となる。しかしながら、液晶層のリタデーション値
の波長依存性は、波長が小さいほどリタデーション値が
大きい関係にあるため、位相のずれはより短波長側のほ
うが大きくなる。
【0020】こうしたことにより、この構成では、暗状
態である黒色表示を得ようとしても、いずれかの波長の
光が出射され、表示が色付く。これに対し、前述した位
相のずれをわざと大きくして、主なる入射光波長の位相
のずれを各(波長の正数倍)/2になるようにすれば、
結果的には、暗状態である黒色表示を得ることができ
る。しかしながら、この条件を満足するには、相当複屈
折層のリタデーション値を大きくする必要があり、著し
い視角依存性を招くため、実用的でない。
【0021】そこで、本発明では、この位相のずれの波
長依存性を強調する手段として、ねじれネマティック液
晶分子配列を用いるものである。これによって前述した
位相のずれをわざと大きくすることによって結果的に位
相のずれが等しくなる。
【0022】図1は、本発明の構成を説明し、図2は光
学的配置構造を示す。素子への光Lは光入射側から偏光
板23−位相差板22−液晶層29−(反射)−液晶層
29−位相差板22−偏光板23を経て反射光となる。
【0023】図1を見てわかるように、本発明の液晶表
示素子は図8に示す従来構成の反射型ST型液晶素子お
よびこれに位相差板を挿入し、表示色を白黒化したもの
とは光学的構成も部材構成も異なっており、双方の構成
は、前述したホモジニアス配列させた液晶層と1枚の位
相差板を反射板(セル内面に配置)と偏光板(セルと位
相差板外面に配置)間に配置した構成の液晶層を、ツイ
スト角が180°以上270°以下のねじれネマティッ
ク液晶分子配列からなる液晶層に置き換えたものとなっ
ている。このため、液晶層における入射光波長の位相の
ずれ方が、前記ホモジニアス配列させた液晶層と異なる
以外は、同様の光学効果を得ることができるものであ
る。
【0024】この本発明に用いるツイスト角が180°
以上270°以下のねじれネマティック液晶分子配列か
らなる液晶層における入射光波長の位相のずれかたに
は、液晶分子配列がねじれていることにより入射光が旋
光する効果が加わってくる。この入射光が旋光する効果
には波長依存性があり、この波長依存性は旋光量が大き
いほど位相のずれが大きくなるといった関係にある。
(1)式はこの波長依存性を結果的に表現している。実
用的には、この位相のずれが一般的に応用されているリ
タデーション値の位相差板を用いてさらに位相をずらす
ことによって、主なる入射光波長の位相のずれを各波長
の正数倍+1/2倍にすることができ、結果的に各波長
の位相のずれは90°となる。
【0025】ちなみに従来の透過型白黒ST型液晶素子
の白黒化原理は、主なる入射光波長の位相のずれを各波
長の正数倍となる条件として出射側の偏光板吸収軸を入
射光直線偏光の軸に合わせて結果的に入射側偏光板透過
軸に平行にすることによって実現している。
【0026】本発明の液晶表示素子における光路中の光
の偏光状態を概念的に示すと図1および図6のようにな
る。入射光の主なる3波長である、見た目に青く見える
波長B、緑に見える波長G、赤に見える波長Rの光は、
偏光板23→位相差板22→液晶層29→(反射)→液
晶層29→位相差板22→偏光板23と通過して、各々
の位相がV>Vthのとき(Vth:しきい値電圧)、
(0.25+m+n)/λ(mは整数。nはBは1、G
は0.5、Rは0)ずれて、いずれも結果的には90°
のずれとなる。また、V<Vthのときは(m+n)/
λのずれとなる。このような原理で本発明の液晶表示素
子は良好な白黒表示を実現できる。図6において(a)
は黒色表示、(b)は白色表示となる。
【0027】また、本発明の液晶表示素子は液晶層のリ
タデーションの状態の変化が僅かな電圧差(印加電圧
差)で得ることができるので、マルチプレックス駆動に
適している。また、観察方向を変化させても、リタデー
ションの状態がホモジニアス配列させた液晶層に、セル
内面配置の反射板とセル外側に配置の偏光板間に配置し
た1枚の位相差板の組合わせた従来構成とあまり変らな
いため、視角依存性が小さい。
【0028】また本構成における複屈折層の光利用率
(部材の光吸収量を排除した光学的利用率)は60〜9
0%で従来の透過型ST型液晶素子にほぼ同じになる。
このため、反射率は、これにガラス基板2回分の光透過
率(90%の2乗)と偏光板の透過率約50%、位相差
板の光透過率(99%の2乗)を乗じた値となり、24
〜36%と極めて高い反射率となる。
【0029】
【実施例】以下本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0030】(実施例1)図1に示すように、液晶駆動
セル20を構成する透明ポリカーボネイト板でできた上
基板21外面に位相差板22と偏光板23とを、位相差
板22がセル20と偏光板23間に配置されるように密
着積層し、上基板21内面にITOでできたストライプ
状の上電極24とポリイミドの上配向膜25を形成す
る。セル20を構成する他の基板である下基板26はポ
リカーボネイト板で形成され一方の面すなわち内面とな
る面を粗面として粗面上にアルミニウム層からなる反射
板兼用の光反射性の下電極27を被着し、その上に下配
向膜28を形成する。この上下基板21、26を対向さ
せて所定間隔をあけてシール剤によりシールし、基板間
に液晶層29を充填する。
【0031】さらに詳細に説明すると、下基板26は図
3(a)に示すように一方の表面に約30μmの凹凸の
ある厚さ1.2mmの成型されたポリカーボネイト板で
あり、反射板27としてアルミニウムを10000オン
グストローム蒸着し、さらに(b)に示すように、これ
を線幅300μm、線間5μm、ライン長さ240m
m、ライン数480本にてストライプ状にパターニング
し、反射板を兼ねた下電極27を形成する。
【0032】図1に示すように、対向する基板として透
明で複屈折性のない厚さ1.2mmのポリカーボネイト
からなる上基板21を用意し、その内面となる面上に線
幅300μm、線間5μm、ライン長さ150mm、ラ
イン数640本にてストライプ状にパターニングしたI
TOからなる上電極24を形成し、双方の基板21、2
6表面にPSI−2301(チッソ社製、プレチルト角
約7°)からなる上下配向膜25、28を形成し、図2
に示すような方向25a、28aにラビング配向処理を
行い、双方のストライプ状の電極24、27が直交する
よう対向させる。両基板21、26間に左ねじれカイラ
ル剤S−811(メルクジャパン社製)を適量添加した
誘電異方性が正のネマティック液晶であるZLI−22
93(Δn:0.173、メルクジャパン社製)からな
る液晶組成物を充填し層厚6.3μmの液晶層29とし
て挟持し、本発明の駆動用液晶セル20を作製した。液
晶層29は左ねじれ240°ツイスト29aになる。
【0033】こうして得た駆動セルの上基板21上にポ
リカーボネイトを一定方向に延伸して延伸軸(遅相軸)
22aとした位相差板22(R=320nm)を図2に
示す配置(上基板のラビング配向方向25aと80°で
交差)で組み合わせ、その上に偏光板23を吸収軸23
aが図2に示す配置(延伸軸22aと直交)で組み合わ
せて本発明の液晶表示素子を作製した。
【0034】このようにして得た液晶表示素子を1/4
80デューティでマルチプレックス駆動したところ、ノ
ーマリーブラックモードとなり、正面でコントラスト比
が30対1が得られ、また、上下方向、左右方向ともに
入射角20°以下にてコントラスト比が5対1以上と極
めて広い視角依存性が得られた。また、印加電圧が選択
画素に該当する電圧にて反射率を測定したところ、32
%と極めて高い反射率であることがわかった。
【0035】(実施例2)実施例1同様に作製した本発
明の駆動用液晶セルを図4に示す配置で位相差板及び偏
光板を配置し、本発明の液晶表示素子を作製した。すな
わち偏光板23の吸収軸23aを位相差板22の延伸軸
22aと平行にする。
【0036】このようにして得た液晶表示素子を1/4
80デューティマルチプレックス駆動したところ、ノー
マリーホワイトモードとなり、正面度コントラスト比が
10対1が得られ、また、上下方向、左右方向ともに入
射角20°以下にてコントラスト比が3対1以上と極め
て広い視角依存性が得られた。また、印加電圧が選択画
素に該当する電圧にて反射率を測定したところ、39%
と極めて高い反射率であることがわかった。
【0037】(実施例3)実施例1におけるポリカーボ
ネート位相差板22のかわりに、液晶分子をスプレイ状
に配列させたネマティック補償用液晶セルを位相差板と
して用いて本発明の液晶表示素子を作製した。ここで用
いた補償用液晶セルはガラスの上下基板にSiOを斜方
蒸着して配向膜としたもので、上下基板のプレチルト角
はともに45°であり、上下基板のチルト方向(基板平
面方向)は、上下で180°異ならせており、ここに、
液晶層として誘電異方性が正のネマティック液晶である
ZLI−2293(メルクジャパン製)を挟持したもの
である。液晶層厚は約4.5μmである。また、この補
償用液晶セルのセル法線方向に対するリタデーション値
をスペクトル方を用いて測定したところ、320nmで
あった。また、この補償用液晶セル、液晶分子のチルト
方位(基板平面方位)が図2における位相差板の遅延軸
と等しい方向になるように配置した。
【0038】実施例1同様、1/480デューティマル
チプレックス駆動したところ、上下方向、左右方向とも
に入射角50°以下にてコントラスト比が5対1以上と
極めて広い視角依存性が得られた。また、印加電圧が選
択画素に該当する電圧にて反射率を測定したところ、2
8%と高い反射率であることがわかった。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、反射率が高く、なおか
つ視角依存性の少ない、極めて広視角の液晶素子を実現
できる。
【0040】また、実施例では、単純マトリクス型素子
について説明したが,本発明はMIMや、TFTからな
るスイッチング素子を用いたマトリクス素子ても同様の
効果を得ることは言うまでもなく、また、3原色のカラ
ーフィルターを用いての表示のカラー化をしてもの同様
の効果を得ることは言うまでもない。特にMIMや、T
FTからなるスイッチング素子を設けた構造の液晶素子
とする場合、画素電極が透明である必要性がなくなるた
め、一般的にゲート線等の材料として用いる金属材料を
画素電極にも用いることが可能になり、同時に成膜、パ
ターニングが可能となり、製造コストの低減が実現す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一部断面図。
【図2】図1に示す実施例の各部の配置関係を説明する
略図。
【図3】本発明の実施例に用いる基板の概略と製造プロ
セスの概略を説明する図。
【図4】本発明の他の実施例の構成の説明する各部の配
置関係を示す略図。
【図5】従来のホモジニアス配列させた液晶層と1枚の
位相差板を反射板と偏光板間に配置した構成の液晶素子
を説明する略図。
【図6】本発明の作用を説明するもので光路に沿う偏波
の様子を示し(a)は黒色表示、(b)は白色表示をす
略図。
【図7】青B、緑G、赤R3色の波長のリタデーション
値に対する透過率Tを示す曲線図。
【図8】従来の反射型ST型液晶素子の部材構成と光路
を説明する一部断面図。
【符号の説明】
20…液晶駆動セル 21…上基板 22…位相差板 23…偏光板 24…上電極 25…上配向膜 26…下基板 27…下電極 28…下配向膜 29…液晶層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 昭夫 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光反射性電極を有する第1の基板と透明電
    極を有する透明な第2の基板との間に誘電異方性が正の
    ネマティック液晶からなるツイスト角180°以上27
    0°以下のねじれネマティック液晶層を配置した液晶駆
    動セルと、前記第2の基板の上に設置される少なくとも
    1枚の位相差板と、この位相差板上に設置される偏光板
    とを具備してなる反射型液晶表示素子。
JP5126414A 1993-05-28 1993-05-28 反射型液晶表示素子 Pending JPH06337414A (ja)

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JP5126414A JPH06337414A (ja) 1993-05-28 1993-05-28 反射型液晶表示素子

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR960038447A (ko) * 1995-04-04 1996-11-21 카나이 쯔또무 반사형 액정표시장치
WO2000070393A3 (en) * 1999-05-14 2001-03-01 Koninkl Philips Electronics Nv Reflective liquid crystal display apparatus
US6661483B1 (en) 1999-07-21 2003-12-09 Sharp Kabushiki Kaisha Liquid crystal display device

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