JPH0736028A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH0736028A
JPH0736028A JP5179414A JP17941493A JPH0736028A JP H0736028 A JPH0736028 A JP H0736028A JP 5179414 A JP5179414 A JP 5179414A JP 17941493 A JP17941493 A JP 17941493A JP H0736028 A JPH0736028 A JP H0736028A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 黒色純度に優れ、コントラスト比の高い表示
を得る。 【構成】 第1偏光板3、第1位相差板5a、第2位相
差板5b、液晶表示素子2、第2偏光板4、半透過反射
板6、光源7をこの順に配置し、第1および第2位相差
板5a,5bのリターデーション値を400nm〜47
0nmの範囲に選び、互いの位相差板5a,5bの遅相
軸の交差角θを35°〜55°の範囲に設定し、液晶表
示素子2の液晶層15の液晶分子の捩れ角φを240°
〜260°の範囲に設定し、液晶層15の厚さdと液晶
分子の屈折率異方性Δnとの積d・Δnを0.80μm
〜0.94μmの範囲に選ぶ。したがって、黒色純度の
優れたコントラスト比の高い表示が得られ、かつ視角特
性の優れた表示が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー表示を行うST
N(スーパーツイステッドネマティック)型液晶表示装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の液晶表示装置21の構
成を示す断面図である。液晶表示装置21は、カラー表
示を行うSTN型液晶表示装置であり、液晶表示素子2
2、第1および第2偏光板23,24、位相差板25、
半透過反射板26および光源27を含む。第1および第
2偏光板23,24間には液晶表示素子22が配置さ
れ、第1偏光板23と液晶表示素子22との間には位相
差板25が配置される。また、第2偏光板24の液晶表
示素子22とは反対側には半透過反射板26と光源27
とがこの順に配置される。前記位相差板25のリターデ
ーション値は、560nm程度に選ばれる。
【0003】前記液晶表示素子22は、透光性基板2
8,29、カラーフィルタ30、透明電極31,32、
配向膜33,34および液晶層35を含む。たとえばガ
ラスで実現される透光性基板28,29のうちの、たと
えば基板28の一方表面28aにはカラーフィルタ3
0、透明電極31、配向膜33がこの順に形成され、基
板29の一方表面29aには透明電極32、配向膜34
がこの順に形成される。たとえばITO(Indium Tin O
xide)で実現される透明電極31,32は、互いに平行
な複数の帯状に形成される。基板28,29は、該基板
28,29の表面28a,29aが対向するように、か
つ互いの透明電極31,32が直交するように配置され
る。また、基板28,29間には、STN型の液晶層3
5が介在される。液晶層35の厚さdと液晶分子の屈折
率異方性Δnの積d・Δnは、0.75μm〜0.85
μmの範囲に選ばれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したSTN型の液
晶表示装置21では、電圧−透過率曲線の急峻な立上が
りを利用して、マルチプレクス駆動での表示が行われ
る。また、液晶分子の複屈折効果による着色を位相差板
25で補償し、さらにカラーフィルタ30を用いてカラ
ー表示が行われる。光源27からの光は、半透過反射板
26および第2偏光板24を通過して液晶表示素子22
に入射する。該入射光は、液晶層35の液晶分子によっ
て制御されて液晶表示素子22を通過し、位相差板25
および第1偏光板23を通過して出射する。また、第1
偏光板23側から入射した光は、半透過反射板26で反
射して再び第1偏光板23側から出射する。このとき
も、液晶層35に入射した光は、液晶層35の液晶分子
によって制御されて出射する。液晶表示装置21では、
このような透過型表示と反射型表示とが必要に応じて行
われるけれども、黒色純度が低く、良好なコントラスト
比が得られないという問題がある。
【0005】本発明の目的は、黒色純度に優れ、高コン
トラストで安定したカラー表示が得られる液晶表示装置
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1偏光板、
液晶表示素子、第2偏光板、半透過反射板および光源が
この順に配置され、かつ前記第1および第2偏光板のい
ずれか一方の偏光板と前記液晶表示素子との間に光学補
償部材が配置され、前記液晶表示素子は、少なくとも一
対の透光性基板間に介在されるスーパーツイステッドネ
マティック型液晶層と、前記透光性基板の液晶層側表面
に形成される透明電極と、配向膜と、カラーフィルタと
を含む液晶表示装置において、前記光学補償部材は、第
1位相差板と第2位相差板とから成り、各位相差板のリ
ターデーション値はともに400nm〜470nmの範
囲に選ばれ、互いの位相差板の遅相軸の交差角は35°
〜55°の範囲に設定され、前記液晶表示素子の液晶層
の厚さdと液晶分子の屈折率異方性Δnとの積d・Δn
は0.80μm〜0.94μmの範囲に選ばれ、前記基
板間での液晶分子の捩れ角は240°〜260°の範囲
に設定されることを特徴とする液晶表示装置である。
【0007】
【作用】本発明に従えば、液晶表示装置は、第1偏光
板、液晶表示素子、第2偏光板、半透過反射板および光
源をこの順に配置し、さらに前記第1および第2偏光板
のいずれか一方の偏光板と液晶表示素子との間に光学補
償部材である第1および第2位相差板を配置して、構成
される。前記第1および第2位相差板のリターデーショ
ン値は、ともに400nm〜470nmの範囲に選ば
れ、互いの位相差板の遅相軸の交差角は35°〜55°
の範囲に設定される。また、前記液晶表示素子は、一対
の透光性基板間に、該基板間で液晶分子が240°〜2
60°捩れるスーパーツイステッドネマティック型の液
晶層を介在し、たとえば前記一対の透光性基板のいずれ
か一方基板の液晶層側表面に、カラーフィルタ、透明電
極、配向膜を形成し、他方基板の液晶層側表面に透明電
極、配向膜を形成して構成される。該液晶表示素子の液
晶層の厚さdと液晶分子の屈折率異方性Δnとの積d・
Δnは、0.80μm〜0.94μmの範囲に選ばれ
る。
【0008】前記液晶表示装置は、光源からの光を透過
させて表示を行う透過型表示と、周囲光を反射させて表
示を行う反射型表示とを、必要に応じて選択して行うも
のであり、該液晶表示装置において、黒色純度に優れ、
コントラスト比の高いカラー表示が得られることが確認
された。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例であるノーマ
リホワイト型の液晶表示装置1の構成を示す断面図であ
る。液晶表示装置1はカラー表示を行うSTN型の液晶
表示装置であり、液晶表示素子2と、第1および第2偏
光板3,4と、第1および第2位相差板5a,5bと、
半透過反射板6と、光源7とを含む。たとえば単体透過
率が44.5%、偏光度が97.8%のニュートラルグ
レイタイプに選ばれ、日東電工株式会社製、商品名「F
1225DUN」で実現される第1および第2偏光板
3,4間には、液晶表示素子2が配置される。また、第
1偏光板3と液晶表示素子2との間には第1および第2
位相差板5a,5bが配置され、第2偏光板4の液晶表
示素子2と反対側には半透過反射板6と光源7とがこの
順に配置される。
【0010】第1偏光板3側に配置される第1位相差板
5aと、液晶表示素子2側に配置される第2位相差板5
bとはともに、たとえばポリカーボネートなどの高分子
材料をフィルム状に一軸延伸したもので実現され、たと
えばその厚さは50μm程度に選ばれ、そのリターデー
ション値は400nm〜470nmの範囲に選ばれる。
本実施例では第1および第2位相差板5a,5bのリタ
ーデーション値をともに430nmとした。また、半透
過反射板6としては、たとえば透過率が2.5%で無指
向性の材料が選ばれ、たとえば光沢性の低いポリエステ
ルフィルム上にアルミニウムを蒸着した半透過反射板が
用いられる。さらに光源7は、たとえば冷陰極管で実現
される。
【0011】前記液晶表示素子2は、透光性基板8,
9、カラーフィルタ10、透明電極11,12、配向膜
13,14および液晶層15を含む。たとえばガラスで
実現される透光性基板8,9のうちの、たとえば基板8
の一方表面8aには、カラーフィルタ10、透明電極1
1、配向膜13がこの順に形成され、基板9の一方表面
9aには、透明電極12、配向膜14がこの順に形成さ
れる。カラーフィルタ10は、赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)の分光特性をもつ複数のフィルタか
ら成る。前記複数のフィルタは、たとえばポリエステル
系アニオン型樹脂で実現され、たとえば電着法によって
形成される。透明電極11,12は、たとえばITOで
実現され、互いに平行な複数の帯状に形成される。配向
膜13,14は、たとえばポリイミド樹脂で実現され、
その表面にはラビング処理などの配向処理が施される。
基板8,9は、前記表面8a,9aが対向するように配
置され、さらに基板8,9間に液晶層15とされる液晶
材料が注入されて封止される。なお、基板8,9は、そ
れぞれの基板8,9に形成された透明電極11,12の
長手方向が直交するように配置される。
【0012】前記液晶材料としては、たとえばトラン系
液晶を30%、シアノフェニルシクロヘキサン系液晶を
30%、ビフェニルシクロヘキサン系液晶を10%、ジ
シクロヘキサン系液晶を10%、その他の液晶を20%
の割合で混合し、さらに左旋性のカイラルドーパントを
添加したもので実現される。ここで、液晶分子の基板
8,9間における捩れ角φは、240°〜260°の範
囲に設定され、さらに液晶層15の厚さdと液晶分子の
屈折率異方性Δnとの積d・Δnは、0.80μm〜
0.94μmの範囲に選ばれる。本実施例では、前記捩
れ角φを240°とし、前記液晶層15の厚さdを6.
0μmとし、前記液晶分子の屈折率異方性Δnを0.1
40として、前記d・Δnを0.84μmとした。
【0013】図2は、前記液晶表示装置1の各構成部材
の位置関係を示す図である。実線P1は透光性基板8に
最近接する液晶分子の配向軸を示し、実線P2は透光性
基板9に最近接する液晶分子の配向軸を示し、実線P3
は第1偏光板3の吸収軸を示し、実線P4は第2偏光板
4の吸収軸を示し、実線P5は第1位相差板5aの遅相
軸を示し、実線P6は第2位相差板5bの遅相軸を示
す。
【0014】角度αは透光性基板8に最近接する液晶分
子の配向軸P1と第1偏光板3の吸収軸P3との成す角
を示し、角度βは透光性基板9に最近接する液晶分子の
配向軸P2と第2偏光板4の吸収軸P4との成す角を示
し、角度γは透光性基板8に最近接する液晶分子の配向
軸P1と第1位相差板5aの遅相軸P5との成す角を示
し、角度δは透光性基板8に最近接する液晶分子の配向
軸P1と第2位相差板5bの遅相軸P6との成す角を示
す。また、角度θは第1位相差板5aの遅相軸P5と第
2位相差板5bの遅相軸P6との成す角、すなわち交差
角θを示し、角度φは透光性基板8に最近接する液晶分
子の配向軸P1と透光性基板9に最近接する液晶分子の
配向軸P2との成す角、すなわち前記捩れ角φを示す。
本実施例では、前記角度を、以下の表1に示すように設
定した。なお、前記交差角θは、35°〜55°の範囲
で任意に設定される。
【0015】
【表1】
【0016】以上のように構成される液晶表示装置1
は、光源7からの光を透過させて表示を行う透過型表示
と、周囲光を反射させて表示を行う反射型表示とを、必
要に応じて選択して行うものである。すなわち、光源7
からの光は、半透過反射板6および第2偏光板4を通過
して液晶表示素子2に入射する。該入射光は、液晶層1
5の液晶分子によって制御されて液晶表示素子2を通過
し、第1および第2位相差板5a,5bおよび第1偏光
板3を通過して出射する。また、第1偏光板3側から入
射した光は、半透過反射板6で反射して再び第1偏光板
3側から出射する。このときも、液晶層15に入射した
光は液晶層15の液晶分子によって制御されて出射す
る。このような透過型表示と反射型表示とが、たとえば
暗い場所では透過型表示、明るい場所では反射型表示と
いうように必要に応じて選択される。
【0017】また、液晶表示装置1は、ノーマリホワイ
ト型の液晶表示装置であり、減法混色によって表示が行
われる。すなわち、赤色(R)、緑色(G)、青色
(B)のフィルタが形成されたすべての画素をオフ状態
とすると、すべての画素に入射した光が透過し、白色表
示となる。また、すべての画素に電圧を印加してオン状
態とすると、入射した光が遮断されて黒色表示となる。
さらに、赤色(R)フィルタが形成された画素にのみ電
圧を印加して該画素をオン状態とすると、赤色(R)フ
ィルタが形成された画素に入射した光のみが遮断され、
緑色(G)および青色(B)のフィルタが形成された画
素に入射した光が通過するので、シアン色(C)の表示
となる。同様にして、緑色(G)フィルタが形成された
画素のみをオン状態とするとマゼンタ色(M)の表示と
なり、青色(B)フィルタが形成された画素のみをオン
状態とするとイエロー色(YE)の表示となる。
【0018】図3は、第1および第2位相差板5a,5
bのリターデーション値とコントラスト比との関係を示
すグラフである。これは、第1および第2位相差板5
a,5bの互いの遅相軸の交差角θを45°とし、互い
のリターデーション値を同一のものとし、さらに液晶層
15の液晶分子の捩れ角θを240°とし、d・Δnを
0.84μm(d=6.0μm、Δn=0.140)と
して得られたものである。また、光源7としてCIE標
準光源C(JIS Z8105)を用い、25℃の温度
下で、1/240デューティ、1/13バイアスでのマ
ルチプレクス駆動による透過型表示を行って得られたも
のである。なお、コントラスト比の測定は、周囲光の影
響が無視できる暗室内で行った。黒色純度が高くなる
と、高コントラストが得られることから、コントラスト
比が3以上となる領域を良好な表示が得られる領域とし
た。図3から、第1および第2位相差板5a,5bのリ
ターデーション値を400nm〜470nmの範囲に選
ぶと、コントラスト比が3以上の表示が得られることが
わかる。
【0019】図4は、第1および第2位相差板5a,5
bの互いの遅相軸の交差角θとコントラスト比との関係
を示すグラフである。これは、第1および第2位相差板
5a,5bのそれぞれのリターデーション値を430n
mとし、さらに液晶分子の捩れ角φを240°とし、d
・Δnを0.84μm(d=6.0μm、Δn=0.1
40)として得られたものである。また、前述したのと
同様の条件でマルチプレクス駆動による透過型表示を行
って得られたものである。図4から、交差角θを35°
〜55°の範囲に設定すると、コントラスト比が3以上
の表示が得られることがわかる。
【0020】図5は、液晶層15の液晶分子の捩れ角φ
とコントラスト比との関係を示すグラフである。これ
は、第1および第2位相差板5a,5bのそれぞれのリ
ターデーション値を430nmとし、互いの遅相軸の交
差角θを45°とし、さらにd・Δnを0.84μm
(d=6.0μm,Δm=0.140)として得られた
ものである。また、前述したのと同様の条件でマルチプ
レクス駆動による透過型表示を行って得られたものであ
る。図5から、捩れ角φを240°〜260°の範囲に
設定すると、コントラスト比が3以上の表示が得られる
ことがわかる。
【0021】図6は、d・Δnとコントラスト比との関
係を示すグラフである。これは、第1および第2位相差
板5a,5bの互いのリターデーション値を430nm
とし、互いの遅相軸の交差角θを45°とし、さらに液
晶層15の液晶分子の捩れ角φを240°とし、d=
6.0μmで一定とし、Δnを0.133〜0.157
まで変化させて得られたものである。また、前述したの
と同様の条件でマルチプレクス駆動による透過型表示を
行って得られたものである。図6から、d・Δnを0.
80μm〜0.94μmの範囲に選ぶと、コントラスト
比が3以上の表示が得られることがわかる。
【0022】なお、上述した第1および第2位相差板5
a,5bのリターデーション値、交差角θ、捩れ角φ、
d・Δnは、相互に関連して作用するので、前記設定範
囲から1つでも外れると、黒色純度の優れた表示が得ら
れず、高コントラストで安定したカラー表示が得られな
い。しかしながら、それぞれが前記設定範囲内に設定さ
れていればよく、たとえば第1および第2位相差板5
a,5bのリターデーション値は、一致していなくても
黒色純度の優れた表示が得られて、高コントラストで安
定したカラー表示が得られる。
【0023】続いて、本実施例の液晶表示装置1の表示
特性の評価結果について説明する。まず、液晶表示装置
1を25℃の温度下において、1/240デューティ、
1/13バイアスで駆動し、液晶表示装置1を真上から
見たときの12時−6時方向および9時−3時方向、す
なわち液晶表示装置1の前後方向と左右方向とにおける
コントラスト比の測定を行った結果を説明する。ここ
で、光源7としては前述したCIE標準光源C(JIS
Z8105)を用いた透過型表示を行い、コントラス
ト比の測定は周囲光の影響が無視できる暗室内で行っ
た。図7は、12時−6時方向のコントラスト比を示す
グラフであり、図8は9時−3時方向のコントラスト比
を示すグラフである。実線L1,L3は第1の実施例の
液晶表示装置1の結果を示し、破線L2,L4は第1の
比較例の液晶表示装置の結果を示す。第1の比較例の液
晶表示装置は、図12に示されるような位相差板を1枚
用いた従来の液晶表示装置であり、位相差板のリターデ
ーション値を560nmとし、液晶分子の捩れ角φを2
40°とし、d・Δnを0.76μm(d=6.0μ
m,Δn=0.126)としたものである。図7および
図8から本実施例の液晶表示装置1は第1の比較例の液
晶表示装置よりも、12時−6時方向および9時−3時
方向のいずれにおいてもコントラスト比が高く、視角特
性の優れた表示が得られることが確認された。
【0024】次に、同様の条件下において赤色(R)、
緑色(G)、青色(B)のフィルタが形成されたすべて
の画素に電圧を印加してオン状態(黒色表示)としたと
きの表示色の明るさ(Y)を測定した結果を、以下の表
2に示す。ここで、表示の明るさ(Y)とは、CIE1
931XYZ表色系(JIS Z8701−(198
2))における光源色の3刺激値(X、Y、Z)のうち
の明度を表す値(Y)である。本実施例の液晶表示装置
1は、第1の比較例よりも明るさ(Y)が小さいことか
ら、表示色の黒色純度が優れていることがわかる。
【0025】
【表2】
【0026】図9は、XYZ表色系の色度図を示すグラ
フである。実線L5は、前述したのと同様の条件下で測
定した液晶表示装置1の色範囲の結果を示す。ここで、
x,yは、前述したCIE1931XYZ表色系におけ
る3刺激値(X、Y、Z)から次の数式(1)および数
式(2)に基づいて得られる値であり、ともに色度を示
す値である。また、点Wは、白色度点(x=0.31
7,y=0.329)を表す。
【0027】
【数1】
【0028】本実施例の液晶表示装置1では前述したよ
うに減法混色によってシアン色(C)、マゼンタ色
(M)、イエロー色(YE)がそれぞれ表示される。図
9の点C、点M、点YEは、液晶表示装置1におけるシ
アン色(C)、マゼンタ色(M)、イエロー色(YE)
の座標をそれぞれ示す。これは、第1の比較例として挙
げた液晶表示装置においても同様に得られ、本実施例の
液晶表示装置1の色範囲が従来の液晶表示装置の色範囲
と同程度であることが確認された。
【0029】図10は、本発明の第2の実施例である液
晶表示装置の12時−6時方向のコントラスト比を示す
グラフであり、図11は9時−3時方向のコントラスト
比を示すグラフである。第2の実施例の液晶表示装置
は、第1の実施例の液晶表示装置1とほぼ同様に構成さ
れるけれども、液晶分子の捩れ角φが260°に設定さ
れることが異なる。実線L6,L8は第2の実施例の液
晶表示装置の結果を示し、破線L7,L9は第2の比較
例の結果を示す。第2の比較例は、前述した第1の比較
例とほぼ同様に構成されるけれども、液晶分子の捩れ角
φが260°に設定されることが異なる。図10および
図11から、第2の実施例の液晶表示装置は、第2の比
較例の液晶表示装置よりもいずれの方向においてもコン
トラスト比が高く、視角特性の優れた表示が得られるこ
とが確認された。
【0030】また、第2の実施例においても第1の実施
例と同等の明るさ(Y)が得られ、第1および第2の比
較例よりも表示色の黒色純度が優れていることが確認さ
れた。さらに、第1の実施例と同等な色範囲の表示が得
られることが確認された。なお、第2の実施例の結果
も、第1の実施例と同様の条件下でマルチプレクス駆動
による透過型表示を行ったものである。
【0031】なお、第1および第2の実施例では、第1
偏光板3と液晶表示素子2との間に第1および第2位相
差板5a,5bを配置する例について説明したけれど
も、第2偏光板4と液晶表示素子2との間に配置する例
も本発明の範囲に属するものである。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1およ
び第2位相差板のリターデーション値がともに400n
m〜470nmの範囲に選ばれ、互いの位相差板の遅相
軸の交差角は35°〜55°の範囲に設定される。ま
た、液晶分子の捩れ角は240°〜260°の範囲に設
定され、液晶層の厚さdと液晶分子の屈折率異方性Δn
との積d・Δnが0.80μm〜0.94μmの範囲に
選ばれる。したがって、黒色純度の優れた、高コントラ
ストなカラー表示が得られ、かつ視角特性の優れた表示
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である液晶表示装置1の
構成を示す断面図である。
【図2】前記液晶表示装置1の各構成部材の位置関係を
示す図である。
【図3】第1および第2位相差板5a,5bのリターデ
ーション値とコントラスト比との関係を示すグラフであ
る。
【図4】第1および第2位相差板5a,5bの互いの遅
相軸の交差角θとコントラスト比との関係を示すグラフ
である。
【図5】液晶層15の液晶分子の捩れ角φとコントラス
ト比との関係を示すグラフである。
【図6】d・Δnとコントラスト比との関係を示すグラ
フである。
【図7】前記液晶表示装置1の12時−6時方向のコン
トラスト比を示すグラフである。
【図8】前記液晶表示装置1の9時−3時方向のコント
ラスト比を示すグラフである。
【図9】前記液晶表示装置1のXYZ表色系の色度を示
すグラフである。
【図10】本発明の第2の実施例である液晶表示装置の
12時−6時方向のコントラスト比を示すグラフであ
る。
【図11】前記第2の実施例の液晶表示装置の9時−3
時方向のコントラスト比を示すグラフである。
【図12】従来の液晶表示装置21の構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 液晶表示装置 2 液晶表示素子 3 第1偏光板 4 第2偏光板 5a 第1位相差板 5b 第2位相差板 6 半透過反射板 7 光源 8,9 透光性基板 10 カラーフィルタ 11,12 透明電極 13,14 配向膜 15 液晶層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1偏光板、液晶表示素子、第2偏光
    板、半透過反射板および光源がこの順に配置され、かつ
    前記第1および第2偏光板のいずれか一方の偏光板と前
    記液晶表示素子との間に光学補償部材が配置され、 前記液晶表示素子は、少なくとも一対の透光性基板間に
    介在されるスーパーツイステッドネマティック型液晶層
    と、前記透光性基板の液晶層側表面に形成される透明電
    極と、配向膜と、カラーフィルタとを含む液晶表示装置
    において、 前記光学補償部材は、第1位相差板と第2位相差板とか
    ら成り、各位相差板のリターデーション値はともに40
    0nm〜470nmの範囲に選ばれ、互いの位相差板の
    遅相軸の交差角は35°〜55°の範囲に設定され、 前記液晶表示素子の液晶層の厚さdと液晶分子の屈折率
    異方性Δnとの積d・Δnは0.80μm〜0.94μ
    mの範囲に選ばれ、前記基板間での液晶分子の捩れ角は
    240°〜260°の範囲に設定されることを特徴とす
    る液晶表示装置。
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