JP2002072213A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2002072213A
JP2002072213A JP2000262541A JP2000262541A JP2002072213A JP 2002072213 A JP2002072213 A JP 2002072213A JP 2000262541 A JP2000262541 A JP 2000262541A JP 2000262541 A JP2000262541 A JP 2000262541A JP 2002072213 A JP2002072213 A JP 2002072213A
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crystal layer
plate
polarizing plate
retardation plate
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JP2000262541A
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Shinichi Unayama
伸一 宇南山
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Kyocera Display Corp
AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
Kyocera Display Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム補償型のSTN素子で、広温度域動
作と低コスト、そして高い表示特性(コントラストおよ
び明るさ)を同時に達成する。 【解決手段】 第1偏光板1A、第1位相差板2A、第
2位相差板2B、正の誘電異方性のネマチック液晶を有
する液晶層7および第2偏光板1Bを順次配置してな
り、第1偏光板1Aの吸収軸の配置角度θ1を右回りで
110〜130゜もしくは20〜40゜、第1位相差板
2Aの延伸軸の配置角度θ2を右回りで100〜130
゜、第2位相差板2Bの延伸軸の配置角度θ3を右回り
で60〜90゜、第2偏光板1Bの吸収軸の配置角度θ
4を右回りで135〜165゜もしくは45〜75゜、
液晶のねじれ角φ1を左回りで230〜250゜、各位
相差板2A,2Bのリターデーション値をR1,R2を
ともに410〜450nm、液晶層7の590nmの光
波長で測定した屈折率異方性Δnと液晶層の厚みdとの
積Δn・dを770〜1000nmとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広い温度範囲にわ
たって、良好なコントラストと明るい表示が得られる液
晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電圧実効値で応答する単純マトリクス型
液晶表示素子として、ツイステッドネマチック(TN)
素子と、スーパーツイステッドネマチック(STN)素
子とが広く用いられている。中でも、STN素子は、高
デューティ(duty)でのマルチプレックス駆動が可
能であり、パソコンやワープロなどの高密度情報表示や
携帯電話機、PDAなどの携帯用情報端末機器などに多
く採用されている。
【0003】STN素子において、白黒表示を得るため
の手法には大きく分けて次の3種類のものがある。 表示パネル自体の位相差設定により白黒を達成する手
法(自己補償型STN素子)。 表示パネルに補償用パネルを重ねて用いる手法(2層
パネル型STN素子)。 表示パネルに補償用フィルムを重ねて用いる手法(フ
ィルム補償型STN素子)。
【0004】自己補償型STN素子は、表示パネルのリ
ターデーションを通常のSTN素子よりも低め(Δn・
d:0.7μm以下)に設定して着色を回避するもの
で、安価に白黒表示が達成される反面、素子上の限定に
より高輝度、高コントラストの達成が困難とされてい
る。
【0005】2層パネル型STN素子は、表示パネルの
液晶とほぼ同等の屈折率特性(波長、温度特性など)を
有する液晶パネルを位相補償に用いるもので、ほぼ完全
な補償関係が得られるものの、2層のパネルを要するた
め高価であるばかりでなく、薄さや重さの点で難があ
る。
【0006】フィルム補償型STN素子は、光学的な異
方性をもつフィルムを使用するもので、現在高密度表示
にもっとも多く使用されており、安価で簡便に白黒表示
を得ることができる。これらの各方式は、コストと表示
特性により用途に応じて適宜使い分けられている。
【0007】ところで、近年においては、情報インフラ
の整備などに伴ない、情報機器のあり方が大きく変化し
てきている。特に、モバイルコンピューティングの分野
においては、場所や時間を問わず、ユーザーが必要なと
きに情報機器を用いてコミュニケーションを行なうこと
が日常化してきている。
【0008】このような情報化の流れは自動車の中にも
入り込んできており、自動車での移動中においてもオフ
ィスなどと同じく情報表示の重要性が高まってきてい
る。従来の携帯用情報機器や車載用情報機器では、通信
量がそれほど大きくもないことから、例えばテキストレ
ベルでの表示でもよく、表示の解像度や性能もあまり高
いものが要求されておらず、また、コスト的な面からも
白黒表示のSTN素子が一般的に用いられてきた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
情報化の流れは、例えば車載用情報機器に対しても、情
報量が豊富な表示が求められており、それに対応できる
携帯用情報端末の表示装置の出現が望まれている。この
種の表示装置に要求される特性は、おおむね次の点であ
る。
【0010】まず、使用温度範囲の拡大である。携帯用
・車載用の情報端末は、もっぱら室内用途中心向けのも
のとは異なり、広い温度範囲での使用が予想される。す
なわち、従来では、使用温度帯が0〜40℃程度を目安
とされているが、例えば車載用の情報端末となると−2
0〜+70℃、場合によっては−30〜+90℃の広い
温度帯での使用が予測される。このように、携帯用・車
載用の情報端末では、従来の2〜3倍の広い使用温度範
囲が求められる。
【0011】次に、表示を高密度とする高性能の要求で
ある。すなわち、携帯用・車載用の表示装置において
も、スタティック駆動や低デューティでのマルチプレッ
クス駆動可能な低情報密度の表示から、パソコン級の高
密度表示が要求され、また、カラー化の要求も高まって
いる。
【0012】このように、STN素子においても、使用
温度の広温度域化と高密度情報表示とを同時に達成し得
る表示装置の開発が強く要求されている。なお、TFT
(Thin Film Transistor)などの
アクティブエレメントを用いたアクティブマトリクス液
晶表示装置があるが、製造工程が複雑で高価である点
や、1種の表示装置を作るのに複数枚のマスクなどを必
要とするため、デザインの多様性、カスタム性を要求さ
れるニーズには不適であり、これらの点で優位性のある
単純マトリクス駆動液晶表示装置で上記特性の達成が期
待されている。
【0013】単純マトリクス駆動液晶表示装置として
は、広温度範囲で動作可能なフィルム補償型STN素子
が最適候補に挙げられるが、従来のフィルム補償型ST
N素子では、広温度範囲で高い視認性(コントラストお
よび明るさ)を得ることはできなかった。
【0014】そこで、液晶の屈折率の温度依存性に近い
特性を持つフィルムを位相補償用に用いた温度補償型フ
ィルムSTN素子が提案されている(例えば、特開平9
−101517号公報参照)。このフィルムは、動作温
度域の全域または一部の温度域で液晶性を示す液晶性高
分子フィルム(もしくは液晶含有高分子フィルム)で、
液晶の屈折率の温度依存性に近い屈折率の温度依存性を
示すため、上記2層型STN素子の補償関係に近い位相
補償を得ることができる。
【0015】この液晶性高分子フィルムによれば、原理
的に広温度範囲で高い表示特性を達成することが可能と
なるが、フィルム中に液晶を含有するため、高コストに
なってしまうという課題を抱えている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、フィル
ム補償型のSTN素子で、広温度域動作と低コスト、そ
して高い表示特性(コントラストおよび明るさ)を同時
に達成することができる。すなわち、従来においては狭
い温度範囲でしか用いることのできなかった高性能のS
TN素子を広温度動作の要求される幅広い用途(例えば
車載用など)にも展開することができる。
【0017】そのため、請求項1の発明は、一対の透明
電極基板間に液晶層を挟持してなる液晶パネルを含み、
上記液晶パネルの一方の面側に、吸収軸を有する第1偏
光板、第1位相差板および第2位相差板が表示観察方向
側からこの順序で積層され、上記液晶パネルの他方の面
側に吸収軸を有する第2偏光板が配置されている液晶表
示装置において、上記液晶層は旋光性物質を含有した正
の誘電異方性のネマチック液晶を有し、上記液晶層の上
記一方の面側のネマチック液晶の第1配向方向を基準と
して、上記第1偏光板の吸収軸の配置角度をθ1、上記
第1位相差板の延伸軸の配置角度をθ2、上記第2位相
差板の延伸軸の配置角度をθ3、上記第2偏光板の吸収
軸の配置角度をθ4とし、上記液晶層は上記第1配向方
向から上記他方の面側の第2配向方向に対してねじれ角
φ1を有し、上記第1位相差板のリターデーション値を
R1、上記第2位相差板のリターデーション値をR2と
するとともに、上記液晶層の590nmの光波長で測定
した屈折率異方性Δnと上記液晶層の厚みdとの積をΔ
n・dとして、θ1は右回りで110〜130゜もしく
は20〜40゜、θ2は右回りで100〜130゜、θ
3は右回りで60〜90゜、θ4は右回りで135〜1
65゜もしくは45〜75゜、φ1は左回りで230〜
250゜、R1は410〜450nm、R2は410〜
450nm、Δn・dは770〜1000nm、である
ことを特徴としている。
【0018】上記請求項1では、θ1〜θ4を右回り方
向で見ているが、左回り方向で見てもよく、その場合に
は請求項2のように、θ1は左回りで110〜130゜
もしくは20〜40゜、θ2は左回りで100〜130
゜、θ3は左回りで60〜90゜、θ4は左回りで13
5〜165゜もしくは45〜75゜、φ1は右回りで2
30〜250゜、R1は410〜450nm、R2は4
10〜450nm、Δn・dは770〜1000nm、
を満足すればよい。
【0019】請求項3の発明では、使用可能温度範囲を
広げる上で、上記液晶のネマチック−アイソロトピック
転移温度(Tni)が100℃以上としている。すなわ
ち、上記請求項1と請求項2の条件下において、表示特
性(コントラストおよび明るさ)は、液晶のΔn・dが
900〜920nm付近を中心に良好であり、温度変化
による液晶のΔn・d変化を小さくする上で、上記転移
温度(Tni)を高くする必要があるためである。
【0020】また、請求項4の発明によれば、上記第2
偏光板の反液晶パネル側に光半透過性反射板を介してバ
ックライトが配置される。また、請求項5の発明によれ
ば、上記液晶の駆動方法として、マルチプレックス駆動
が採用される。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、図1の模式的断面図によ
り、本発明の実施形態について説明する。この液晶表示
装置において、液晶パネルPLは従来の構成と同じであ
ってよい。すなわち、液晶パネルPLは、その基本的な
構成として、ITO(インジウム・錫酸化物)からなる
上側透明電極5Aを有するF板と呼ばれる前面ガラス基
板4Aと、同じくITOからなる下側透明電極5Bを有
するR板と呼ばれる裏面ガラス基板4Bとを備えてい
る。
【0022】各透明電極5A,5B上には、それぞれ配
向膜6A,6Bが形成されている。前面ガラス基板4A
と裏面ガラス基板4Bは、図示しない周辺シール材を介
して圧着されており、それらの間には液晶層7が封入さ
れている。液晶層7は、旋光性物質を含有した正の誘電
異方性のネマチック液晶を有している。
【0023】液晶パネルPLの上面側(表示観察面側)
には、第1偏光板1A、第1位相差板2Aおよび第2位
相差板2Bがこの順序で積層されている。液晶パネルP
Lの下面側には、第2偏光板1Bが配置されている。こ
の実施形態において、第2偏光板1Bの下側(反液晶パ
ネル側)には、光半透過性反射板8を介してバックライ
ト9が配置されている。
【0024】図2を参照して、偏光板および位相差板の
各軸の配置について説明する。まず、図2(a)に示す
ように、上記液晶層7の前面ガラス基板4A側のネマチ
ック液晶の表側液晶配向方向(第1配向方向)D1を基
準として、第1偏光板1Aの吸収軸の配置角度をθ1と
すると、θ1は右回りで110〜130゜もしくは20
〜40゜(左回りで110〜130゜もしくは20〜4
0゜)に設定される。
【0025】図2(b)に示すように、表側液晶配向方
向D1に対する第1位相差板2Aの延伸軸の配置角度を
θ2とすると、θ2は右回りで100〜130゜(左回
りで100〜130゜)に設定される。
【0026】図2(c)に示すように、表側液晶配向方
向D1に対する第2位相差板2Bの延伸軸の配置角度を
θ3とすると、θ3は右回りで60〜90゜(左回りで
60〜90゜に設定される。)に設定される。
【0027】図2(d)に示すように、液晶層7の表側
液晶配向方向D1と、後ろ側液晶配向方向D2とのねじ
れ角をφ1とすると、φ1は左回りで230〜250゜
(右回りで230〜250゜)に設定される。
【0028】図2(e)に示すように、表側液晶配向方
向D1に対する第2偏光板1Bの吸収軸の配置角度をθ
4とすると、θ4は右回りで135〜165゜もしくは
45〜75゜(左回りで135〜165゜もしくは45
〜75゜)に設定される。
【0029】また、第1位相差板2Aのリターデーショ
ン値をR1、第2位相差板2Bのリターデーション値を
R2とし、液晶層7の590nmの光波長で測定した屈
折率異方性Δnと液晶層7の厚みdとの積をΔn・dと
して、R1は410〜450nm、R2は410〜45
0nm、Δn・dは770〜1000nmの範囲とされ
る。
【0030】なお、光半透過性反射板8には、微細な凹
凸からなる光拡散層上に、例えば蒸着法よりアルミニウ
ムを多層に成膜したものが用いられ、この実施形態にお
いてヘイズ率は68%である。
【0031】本発明の液晶表示装置の駆動方式は、複数
ライン同時選択(MLA:Multi Line Ad
ressing)法が適している。すなわち、液晶の広
温度域での動作においては、液晶の粘性の温度変化など
による応答時間の温度変化が大きいため、フレーム応答
を抑制し得る駆動方式であるMLA法が、高い表示特性
の達成には有効であるためである。
【0032】MLA法においては、同時に選択する選択
ライン数(L)により、回路規模とフレーム応答の抑制
率が異なる。この両者の観点により、適した同時選択数
は2ライン以上、16ライン以下とされ、より好ましく
は8ライン以下とされる。
【0033】また、駆動周波数を上げる手法(高周波駆
動)を用いることも可能である。高周波駆動の場合、加
える電圧パルスの幅が狭くなるため、大面積で高解像度
の表示には適さないが、10インチ級以下の画面サイズ
で1/240デューティ程度以下の表示密度である場合
には、フレーム周波数を高周波化することにより、フレ
ーム応答の抑制率を高めることが可能である。この場
合、液晶を駆動するフレーム周波数としては120〜8
00Hz程度が望ましい。
【0034】
【実施例】次に、本発明の実施例1〜7および比較例1
について説明する。なお、各例の共通項目は次のとお
り。液晶ディスプレイのサイズは300×640ドッ
ト。液晶パネルは240゜ツイストのSTNで、主視野
角方向は7時20分方向。また、液晶パネルの25℃で
のΔn・dは910nm、液晶のネマチック−アイソロ
トピック転移温度(T ni)は105℃。各液晶表示装
置をデュアルスキャン、120Hzで、MLAの4ライ
ン同時選択、1/212デューティ、最適バイアス相当
で駆動した。25℃と80℃でコントラスト測定と反射
率測定を行なった。反射率測定では、液晶パネルの左1
0゜方向から光を入射し、垂直方向で出射する光を検出
した。また、反射率は、白色完全拡散板の反射率を10
0%とする。
【0035】《実施例1》θ1=120゜、θ2=11
0゜、θ3=70゜、θ4=155゜、R1=R2=4
25nmとした。25℃でのコントラスト34、80℃
でのコントラスト16であった。25℃での反射率54
%、80℃での反射率23%であった。なお、80℃で
のΔn・dは808nm。
【0036】《実施例2》θ1=120゜、θ2=12
0゜、θ3=80゜、θ4=145゜、R1=R2=4
25nmとした。25℃でのコントラスト20、80℃
でのコントラスト15であった。25℃での反射率53
%、80℃での反射率24%であった。なお、80℃で
のΔn・dは808nm。
【0037】《実施例3》θ1=120゜、θ2=12
0゜、θ3=80゜、θ4=150゜、R1=R2=4
25nmとした。25℃でのコントラスト30、80℃
でのコントラスト16であった。25℃での反射率53
%、80℃での反射率24%であった。なお、80℃で
のΔn・dは808nm。
【0038】《実施例4》θ1=30゜、θ2=30
゜、θ3=80゜、θ4=60゜、R1=R2=425
nmとした。25℃でのコントラスト30、80℃での
コントラスト16であった。25℃での反射率53%、
80℃での反射率24%であった。なお、80℃でのΔ
n・dは808nm。
【0039】《実施例5》θ1=120゜、θ2=11
0゜、θ3=70゜、θ4=160゜、R1=R2=4
25nmとした。25℃でのコントラスト53、80℃
でのコントラスト15であった。25℃での反射率55
%、80℃での反射率21%であった。なお、80℃で
のΔn・dは808nm。
【0040】《実施例6》θ1=118゜、θ2=11
0゜、θ3=72゜、θ4=160゜、R1=R2=4
25nmとした。25℃でのコントラスト48、80℃
でのコントラスト15であった。25℃での反射率55
%、80℃での反射率21%であった。なお、80℃で
のΔn・dは808nm。
【0041】《実施例7》θ1=118゜、θ2=11
0゜、θ3=72゜、θ4=155゜、R1=R2=4
25nmとした。25℃でのコントラスト31、80℃
でのコントラスト17であった。25℃での反射率56
%、80℃での反射率20%であった。なお、80℃で
のΔn・dは808nm。
【0042】〈比較例1〉θ1=155゜、θ2=12
0゜、θ3=72゜、θ4=165゜、R1=R2=4
25nmとした。25℃でのコントラスト10、80℃
でのコントラスト14であった。25℃での反射率61
%、80℃での反射率28%であった。なお、80℃で
のΔn・dは808nm。
【0043】参考までに、上記実施例1〜7および比較
例1をまとめたものを次表に示す。
【表1】
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィルム補償型のSTN素子で、広温度域動作と低コス
ト、そして高い表示特性(コントラストおよび明るさ)
を同時に達成することができる。したがって、従来にお
いては狭い温度範囲でしか用いることのできなかった高
性能のSTN素子を広温度動作の要求される幅広い用途
(例えば車載用など)にも展開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の実施形態を説明するた
めの模式的断面図。
【図2】液晶の配向方向に対する偏光板および位相差板
の各軸の配置角度を示した説明図。
【符号の説明】
1A 第1偏光板 1B 第2偏光板 2A 第1位相差板 2B 第2位相差板 4A 前面ガラス基板 4B 裏面ガラス基板 5A,5B 透明電極 6A,6B 配向膜 7 液晶層 8 光半透過反射板 9 バックライト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の透明電極基板間に液晶層を挟持し
    てなる液晶パネルを含み、上記液晶パネルの一方の面側
    に、吸収軸を有する第1偏光板、第1位相差板および第
    2位相差板が表示観察方向側からこの順序で積層され、
    上記液晶パネルの他方の面側に吸収軸を有する第2偏光
    板が配置されている液晶表示装置において、 上記液晶層は旋光性物質を含有した正の誘電異方性のネ
    マチック液晶を有し、上記液晶層の上記一方の面側のネ
    マチック液晶の第1配向方向を基準として、上記第1偏
    光板の吸収軸の配置角度をθ1、上記第1位相差板の延
    伸軸の配置角度をθ2、上記第2位相差板の延伸軸の配
    置角度をθ3、上記第2偏光板の吸収軸の配置角度をθ
    4とし、上記液晶層は上記第1配向方向から上記他方の
    面側の第2配向方向に対してねじれ角φ1を有し、上記
    第1位相差板のリターデーション値をR1、上記第2位
    相差板のリターデーション値をR2とするとともに、上
    記液晶層の590nmの光波長で測定した屈折率異方性
    Δnと上記液晶層の厚みdとの積をΔn・dとして、 θ1は右回りで110〜130゜もしくは20〜40
    ゜、 θ2は右回りで100〜130゜、 θ3は右回りで60〜90゜、 θ4は右回りで135〜165゜もしくは45〜75
    ゜、 φ1は左回りで230〜250゜、 R1は410〜450nm、 R2は410〜450nm、 Δn・dは770〜1000nm、であることを特徴と
    する液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 一対の透明電極基板間に液晶層を挟持し
    てなる液晶パネルを含み、上記液晶パネルの一方の面側
    に、吸収軸を有する第1偏光板、第1位相差板および第
    2位相差板が表示観察方向側からこの順序で積層され、
    上記液晶パネルの他方の面側に吸収軸を有する第2偏光
    板が配置されている液晶表示装置において、 上記液晶層は旋光性物質を含有した正の誘電異方性のネ
    マチック液晶を有し、上記液晶層の上記一方の面側のネ
    マチック液晶の第1配向方向を基準として、上記第1偏
    光板の吸収軸の配置角度をθ1、上記第1位相差板の延
    伸軸の配置角度をθ2、上記第2位相差板の延伸軸の配
    置角度をθ3、上記第2偏光板の吸収軸の配置角度をθ
    4とし、上記液晶層は上記第1配向方向から上記他方の
    面側の第2配向方向に対してねじれ角φ1を有し、上記
    第1位相差板のリターデーション値をR1、上記第2位
    相差板のリターデーション値をR2とするとともに、上
    記液晶層の590nmの光波長で測定した屈折率異方性
    Δnと上記液晶層の厚みdとの積をΔn・dとして、 θ1は左回りで110〜130゜もしくは20〜40
    ゜、 θ2は左回りで100〜130゜、 θ3は左回りで60〜90゜、 θ4は左回りで135〜165゜もしくは45〜75
    ゜、 φ1は右回りで230〜250゜、 R1は410〜450nm、 R2は410〜450nm、 Δn・dは770〜1000nm、であることを特徴と
    する液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 上記液晶のネマチック−アイソロトピッ
    ク転移温度(Tni)が100℃以上である請求項1ま
    たは2に記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 上記第2偏光板の反液晶パネル側に光半
    透過性反射板を介してバックライトが配置されている請
    求項1,2または3に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 上記液晶の駆動方法がマルチプレックス
    駆動である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の液
    晶表示装置。
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