JPH06337219A - 開水路流量計測装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 面速式流量計の水路が堰止められた場合、流
量が極小の場合の不必要な流量信号を出力させない。 【構成】 圧力センサ１５、超音波流速計１６の水位信
号、流速信号からＣＰＵ１２により流量信号を出力する
面速式流量計１０と、圧力センサ２５、超音波流速計２
６の水位信号、流速信号からＣＰＵ２２により、（１）
逆流が発生していない、（２）圧力が規定以上存在して
いる、（３）正常な流速が規定以上存在している、の３
条件が満たされると、接点出力する流速検出器２０と、
流量計１０からの流量信号と流速検出器２０からの接点
出力が入力し接点出力がある場合のみ流量信号を有効に
するシーケンサ２８で構成する。面速式流量計は上記３
条件の１つでも満たしていない場合誤計測するが、その
ような場合流速検出器２０から接点出力はないので、シ
ーケンサから誤計測流量信号が出ることはない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、開水路の流量計測にお
いて、流速がある場合のみ流量信号を有効にする開水路
流量計測装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】開水路の流量計測には、通常、図２に示
す面速式流量計が使用される。面速式流量計１０は、Ｃ
ＰＵ１２、ディスプレイ１３、出力ポート１４等からな
る本体１１と、開水路の水位を検出するダイヤフラム式
圧力センサ１５及び超音波流速計１６等で構成されてい
る。ＣＰＵ１２は圧力センサ１５及び超音波流速計１６
からの水位信号と流速信号から、予め求めておいた開水
路の流速分布曲線を用いて流速に水位による補正を加え
て流量を求め、ディスプレイ１３に水位、流量等を表示
すると共に、出力ポート１４から流量信号を出力する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記面速式流量計によ
る開水路の流量計測では、ゲート等まで水路が堰止めら
れ流速が０の状態が生じても、水圧（水位）があれば流
量の出力信号が出力され、流量の誤計測となってしまう
欠点がある。

【０００４】本発明は、従来のこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、水路
が堰止められた場合又は流量が極小の場合に不必要な流
量信号出力しないようにした開水路流速計測装置を提供
することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記、目的を達成するた
めに、本発明における開水路流量計測装置は、開水路の
水位を検出する第１の圧力センサと、流速を検出する第
１の超音波流速計と、この水位信号と流速信号から開水
路流量を演算して出力する演算装置を有する面速式流量
計と、開水路の水位を検出する第２の圧力センサと流速
を検出する第２の超音波流速計及びこの水位信号と流速
信号から開水路に逆流の発生していないこと、圧力が規
定以上存在すること正常な流速が規定以上存在している
こと、の３条件をみてこの３条件が満たされた場合に接
点信号を出力する演算装置を有する流速検出器と、上記
面速式流量信号の流速信号と流速検出器からの接点信号
が入力し、接点信号がある時のみ流量信号を有効として
アナログ出力するシーケンサとを備えてなることを特徴
とする。

【０００６】

【作用】面速式流量計は圧力センサにより水位を検出し
超音波流速計の流速信号に補正を加えて流速を求めてい
る。このため開水路が堰止められて逆流が発生したり、
水位がなかったり、流量が極小となった場合誤計測され
不必要な流量信号が出力されることがある。

【０００７】流量検出器は水位信号と流速信号から逆流
が発生していないこと、圧力が規定以上存在しているこ
とと、正常な流速が規定以上存在していることの３条件
をみてこの３条件が満たされた場合のみシーケンサに接
点信号を出力して流速信号を有効としているので、シー
ケンサから不必要な流量信号が出力されることはなくな
る。

【０００８】

【実施例】本発明の実施例を図１を参照して説明する。
なお、前記従来図２に示したものと同一構成部分は、同
一符号を付してその重複する説明を省略する。

【０００９】図１において、２０は接点出力用流速検出
器で、面速式流量計１０と同様に、ＣＰＵ２２，ディス
プレイ２３，出力ポート２４等からなる本体２１と、開
水路の水位及び流速を検出する圧力センサ２５及び超音
波流量計２６で構成されている。圧力センサ２５及び超
音波流速計２６は、開水路における水位と流速を検出す
る。２８は面速式流量計１０のＤ−Ａ変換器（図示省
略）で変換されたアナログ流量信号と流速検出器２０か
らの接点信号が入力し、接点信号が有る場合アナログ流
量信号を出力するシーケンサである。

【００１０】流速検出器２０のＣＰＵ２２は、圧力セン
サ２５及び超音波流速計２６からの水位信号及び流速信
号から（１）逆流無，（２）水位規定以上有，（３）正
常な流速が規定以上有，の判断を行い、（１）〜（３）
の全てが満たされた場合に、『逆速有』の接点出力を出
力ポート２４からシーケンサ２８に出力を出力する。

【００１１】上記（１）〜（３）のうちの一つでも満た
されない場合には接点出力がないので、堰止められて逆
流が発生していたり、水位が規定値に満たさなかった
り、あるいは正常な流速が規定値に満たなかった場合な
どの誤計測信号がシーケンサ２８から誤出力されること
がなくなる。このため、シーケンサ２８からの流量信号
は正常な流速が存在する場合の流量となる。

【００１２】

【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。

【００１３】（１）開水路の流量を計測する場合、水路
が堰止められた場合、又は流量が極小の場合に不必要な
誤計測流量信号を出力しないで済む。

【００１４】（２）このため誤計測流量信号による誤制
御などの危険が未然に防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例にかかる開水路流量計測装置の構成説明
図。

【図２】従来例にかかる開水路流量計測装置の構成説明
図。

【符号の説明】

１０…面速式流量計 １１…面速式流量計本体 １２，２２…ＣＰＵ １３，２３…ディスプレイ １４，２４…出力ポート １５，２５…圧力センサ １６，２６…超音波流速計 ２０…接点出力用流量検出器 ２１…流量検出器本体 ２８…シーケンサ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 開水路の水位を検出する第１の圧力セン
   サと、流速を検出する第１の超音波流速計と、この水位
   信号と流速信号から開水路流量を演算して出力する演算
   装置を有する面速式流量計と、 開水路の水位を検出する第２の圧力センサと流速を検出
   する第２の超音波流速計及びこの水位信号と流速信号か
   ら開水路に逆流の発生していないこと、圧力が規定以上
   存在すること正常な流速が規定以上存在していること、
   の３条件をみてこの３条件が満たされた場合に接点信号
   を出力する演算装置を有する流速検出器と、 上記面速式流量信号の流速信号と流速検出器からの接点
   信号が入力し、接点信号がある時のみ流量信号を有効と
   してアナログ出力するシーケンサと、を備えてなること
   を特徴とした開水路流量計測装置。