JP3295236B2 - フローセンサ付フルイディックガスメータを用いて行う内管からのガス漏れ判定方法 - Google Patents

フローセンサ付フルイディックガスメータを用いて行う内管からのガス漏れ判定方法

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JP3295236B2
JP3295236B2 JP18255494A JP18255494A JP3295236B2 JP 3295236 B2 JP3295236 B2 JP 3295236B2 JP 18255494 A JP18255494 A JP 18255494A JP 18255494 A JP18255494 A JP 18255494A JP 3295236 B2 JP3295236 B2 JP 3295236B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、需要家に取り付けられ
たフローセンサ付フルイディックガスメータを用いて灯
内内管(以下「内管」という)からのガス漏れを判定す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フローセンサ付フルイディックガスメー
タは、一定の流量以下の流量の計測はフローセンサで行
うようになっており、このフローセンサは、微少なガス
漏れによって発生する微少流量を計測することが可能で
ある。そこで、都市ガスメータとしてフローセンサ付フ
ルイディックガスメータが使用されている場合、フルイ
ディックガスメータには通常の流量測定ばかりでなく、
ガス漏れ判定機能も付加している。
【0003】このフルイディックガスメータを用いて行
う従来のガス漏れの判定の考え方は、図3のように、一
定時間に積算流量信号が連続して発生した場合、これを
図4に示すように積算してこの値がしきい値を超えたと
きにガス漏れあり、と判定するものであって、この具体
例としては特開平5−45199号公報に掲載されたも
のがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のガ
ス漏れ判定の考え方は、一定時間に積算流量信号が出力
された場合にガス漏れありと判定してしまうため、例え
ばガス圧力の変動が起こった場合、フローセンサの出力
が大きく変動するため、1回ごとの測定値から積算を求
めて行くと、一定のしきい値を超えて誤判定をしてしま
うことがある。
【0005】本発明の目的は、圧力変動があっても誤判
定をしないフローセンサ付フルイディックガスメータを
用いて行う内管からのガス漏れを判定する方法を提案す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフローセン
サ付フルイディックガスメータを用いて行う内管からの
ガス漏れを判定する方法は次のとおりである。
【0007】1.フローセンサから出力される測定値の
ばらつきの最大値と最小値の範囲からばらつきの大きさ
を判定する、前記ばらつきの大きさがあらかじめ設定し
た範囲内の場合、ばらつきに応じた測定回数を決定して
漏れ判定を開始し、この平均流量値を基にして漏れ判定
を行う、前記ばらつきの大きさがあらかじめ設定した範
囲外の大きさの場合には外乱が影響していると判断して
漏れ判定を行わない、ことを特徴とするフローセンサ付
フルイディックガスメータを用いて行う内管からのガス
漏れ判定方法。
【0008】2.漏れ判定を行うか否かを決定する基準
となるばらつきの大きさ及び測定回数を決定するための
テーブルをあらかじめ用意し、このテーブルの書き替え
を可能にすると共に漏れの判定をこのテーブルに基づい
て行う前記1記載のフローセンサ付フルイディックガス
メータを用いて行う内管からのガス漏れ判定方法。
【0009】
【作用】内管からのガス漏れ検査は、すべてのガス器具
が停止している状態において行う。このガス器具がすべ
て停止している状態においてフローセンサからの出力を
監視し、出力がなければ勿論ガス漏れはない。次に、フ
ローセンサから測定値の出力があった場合、先ずこの一
定時間の測定値の大きさの変化を監視し、この一定時間
内における測定値のばらつきの最大値と最小値の範囲か
らばらつきの大きさを判定する。そして、このばらつき
が、あらかじめ設定した範囲内の大きさの場合には、ば
らつきに応じた測定回数を決定して漏れ判定(測定)を
開始し、一定回数測定後、測定値のすべてを平均化して
平均流量を求め、この値から漏れ判定を行う。ばらつき
の大きさや測定回数の決定は、判定回路内にテーブルを
もたせ、これにより行う。
【0010】
【実施例】図1は、フローセンサ付フルイディックガス
メータを用いて行う内管からのガス漏れ判定方法を施し
たフルイディックガスメータであって、1はメータ本
体、2はガス入口、3はガス出口、4はフルイディック
素子、5はノズル、6はノズル5部分に組み込まれたフ
ローセンサ、7はガス入口2からノズル5に至るガス流
路、8はバルブシート、9は遮断弁10を開閉するソレ
ノイド、11はリセットボタン、12は流量演算及びガ
ス漏れ判定回路組み込み部である。
【0011】図2は本発明に係るフローセンサ付フルイ
ディックガスメータを用いて行う内管からのガス漏れ判
定方法の判定フローであって、ガス漏れ判定を行う場
合、フローセンサ(流速センサ)6は、測定周期発生手
段により一定の周期(間隔)で駆動される(ステップ1
00)。次に、フローセンサ6からの測定流量は、ばら
つき判定手段に入力され、ここでばらつきの大きさが判
定される(ステップ101)。ばらつきの大きさがあら
かじめ定めた範囲外の場合には漏れ判定を中止し(ステ
ップ102)、範囲内の場合には漏れ判定を開始する
(ステップ103)。漏れ判定の回数は、測定の回数決
定手段によりばらつきの大きさが判定開始条件の範囲以
内であっても大き目の場合には測定回数を多目に決定
し、小さ目の場合には少な目に決定する(ステップ10
4)。測定回数だけ測定を行い(ステップ105)、次
にこの測定値のすべてを測定値平均化手段で平均化し
(ステップ106)、この平均値があらかじめ設定した
ときの値よりも大きい場合に漏れ判定手段により漏れあ
りと判定し、小さい場合に漏れなしと判定する(ステッ
プ107)。
【0012】
【発明の効果】本発明は以上のとおり、フローセンサか
らの測定値のばらつきを先ず判定し、このばらつきが一
定の範囲以内のときにのみ漏れ判定を行うため、圧力変
動がある状態においても、ある時間内の測定値の平均化
個数を変化されることにより、一定のしきい値を超える
のを防ぐことができる。この結果、内管からのガス漏れ
を圧力変化等があっても誤認することなく判定すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するフローセンサ付フルイディッ
クガスメータの説明図。
【図2】本発明における判定フローの説明図。
【図3】圧力変動があるときの流量変化の説明図。
【図4】圧力変動により出力された測定信号を誤積算し
て漏れ判定を行ってしまう場合の説明図。
【符号の説明】
1 フルイディックガスメータ本体 4 フルイディック素子 5 ノズル 6 フローセンサ 12 流量演算及びガス漏れ判定回路組み込み部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/00 - 9/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フローセンサから出力される測定値のば
    らつきの最大値と最小値の範囲からばらつきの大きさを
    判定する、 前記ばらつきの大きさがあらかじめ設定した範囲内の場
    合、ばらつきに応じた測定回数を決定して漏れ判定を開
    始し、この平均流量値を基にして漏れ判定を行う、 前記ばらつきの大きさがあらかじめ設定した範囲外の場
    合には外乱が影響していると判断して漏れ判定を行わな
    い、 ことを特徴とするフローセンサ付フルイディックガスメ
    ータを用いて行う内管からのガス漏れ判定方法。
  2. 【請求項2】 漏れ判定を行うか否かを決定する基準と
    なるばらつきの大きさ及び測定回数を決定するためのテ
    ーブルをあらかじめ用意し、このテーブルの書き替えを
    可能にすると共に漏れの判定をこのテーブルに基づいて
    行う請求項1記載のフローセンサ付フルイディックガス
    メータを用いて行う内管からのガス漏れ判定方法。
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JP2005037325A (ja) * 2003-07-18 2005-02-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流量計測装置
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