JPH06337003A - 作業車の油圧アクチュエータ操作構造 - Google Patents

作業車の油圧アクチュエータ操作構造

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JPH06337003A
JPH06337003A JP5126689A JP12668993A JPH06337003A JP H06337003 A JPH06337003 A JP H06337003A JP 5126689 A JP5126689 A JP 5126689A JP 12668993 A JP12668993 A JP 12668993A JP H06337003 A JPH06337003 A JP H06337003A
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Japan
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proportional valve
operating
flow rate
solenoid proportional
hydraulic oil
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JP5126689A
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English (en)
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Yutaro Morishita
勇太郎 森下
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業装置駆動用の油圧アクチュエータに作動
油を給排操作する電磁比例弁を備え、操作レバーの操作
位置に応じて電磁比例弁に操作電流を流して、これを操
作するように構成した作業車の油圧アクチュエータ操作
構造において、電磁比例弁の各個体差による操作レバー
の操作位置と電磁比例弁の位置とのバラ付きを防止す
る。 【構成】 操作レバー24が中立停止位置Nから作動位
置R,L側に操作され始めた際に、電磁比例弁19が中
立位置から作動油の供給位置側に最初に作動し始める起
動操作電流I1を検出して、検出された起動操作電流I
1を電磁比例弁19に出力される操作電流に加えて、こ
れを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機体に備えられた作業
装置駆動用の油圧アクチュエータに対して、作動油を給
排操作する流量制御可能な電磁比例弁、この電磁比例弁
の操作用で人為的に操作される人為操作具(操作レバー
や操作ペダル等)を備えて構成される作業車の油圧アク
チュエータ操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような作業車の油圧アクチュエー
タ操作構造の一例として、特開平2−256901号公
報に開示されているようなものがある。この構成では、
旋回駆動用の油圧モータ(前記公報の第1図中の13)
(油圧アクチュエータに相当)、ポンプからの作動油を
給排操作して油圧モータを作動させる流量制御可能な電
磁比例弁(前記公報の第1図中の3)、操作レバー(前
記公報の第1図中の14)(人為操作具に相当)、操作
レバーの操作位置を検出する位置センサー(前記公報の
第1図中の18)を備えている。
【0003】これにより、位置センサーの検出値に基づ
き前記公報の第2図に示すように、操作レバーを中立停
止位置に操作していると、電磁比例弁が中立位置に操作
されて油圧モータが停止している。そして、操作レバー
を中立停止位置から作動位置側に操作していくと、この
操作量が大きくなるほど電磁比例弁からの作動油の流量
が大きくなるように電磁比例弁に操作電流が流されて、
電磁比例弁が中立位置から作動油の供給位置側に操作さ
れていく。以上のように、操作レバーを中立停止位置か
ら大きく操作するほど、油圧モータが高速で作動するの
であり、操作レバーの操作位置により油圧モータを所望
の作動速度で作動させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の構成において各
作業車や各作業状態に関係なく、操作レバーの操作位置
と油圧モータの作動速度とを一致させる為には、操作レ
バーの操作位置と電磁比例弁からの作動油の流量とが、
各作業車や各作業状態において一致していることが必要
である。
【0005】しかしながら、例えば各電磁比例弁におい
て個体差が生じていると、各作業車において操作レバー
の操作位置に対応する電磁比例弁の操作量が異なり、こ
の電磁比例弁からの作動油の流量が異なることがある。
これにより、各作業車において、操作レバーを同じだけ
操作しても油圧モータの作動速度が異なってくるような
場合が生じる。
【0006】そして、各作業車において操作レバーの操
作位置に対応する電磁比例弁の操作量が同じでも、電磁
比例弁に作動油を供給するポンプからの流量が変化する
と、この電磁比例弁からの作動油の流量も変化すること
になり、各作業状態おいて操作レバーを同じだけ操作し
ても油圧モータの作動速度が異なってくるような場合が
生じる。本発明は電磁比例弁の個体差や作業状態の変化
に左右されることなく、人為操作具の操作位置と油圧ア
クチュエータの作動速度とを常に同一に設定することが
できるように構成することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな作業車の油圧アクチュエータ操作構造において、次
のように構成することにある。つまり、 〔1〕機体に備えられた作業装置駆動用の油圧アクチュ
エータに、ポンプからの作動油を給排操作して、これを
作動させる流量制御可能な電磁比例弁と、人為的に操作
される人為操作具と、人為操作具の操作位置を検出する
位置センサーとを備えて、位置センサーの検出値に基づ
いて、人為操作具が中立停止位置に操作されていると電
磁比例弁を中立位置に操作し、且つ、中立停止位置から
作動位置側への人為操作具の操作量に対応して、この操
作量が大きくなるほど電磁比例弁からの作動油の流量が
大きくなるように、電磁比例弁に操作電流を流してこれ
を中立位置から作動油の供給位置側に操作する制御手段
を備えると共に、人為操作具が中立停止位置から作動位
置側に操作され始めた際に、電磁比例弁が中立位置から
作動油の供給位置側に作動し始める起動操作電流を検出
する検出手段と、検出された起動操作電流を制御手段か
ら電磁比例弁に出力される操作電流に加える補正手段と
を備えてある。
【0008】〔2〕機体に備えられた作業装置駆動用の
油圧アクチュエータに、ポンプからの作動油を給排操作
して、これを作動させる流量制御可能な電磁比例弁と、
人為的に操作される人為操作具と、人為操作具の操作位
置を検出する位置センサーとを備えて、位置センサーの
検出値に基づいて、人為操作具が中立停止位置に操作さ
れていると電磁比例弁を中立位置に操作し、且つ、中立
停止位置から作動位置側への人為操作具の操作量に対応
して、この操作量が大きくなるほど電磁比例弁からの作
動油の流量が大きくなるように、電磁比例弁に操作電流
を流してこれを中立位置から作動油の供給位置側に操作
する制御手段を備えると共に、ポンプから電磁比例弁に
供給される作動油の流量を検出する流量検出手段と、流
量検出手段による検出流量が大きくなると、制御手段か
ら電磁比例弁に出力される操作電流を流量減少側に補正
し、流量検出手段による検出流量が小さくなると、制御
手段から電磁比例弁に出力される操作電流を流量増大側
に補正する補正手段とを備えてある。
【0009】
【作用】
〔I〕前項〔1〕のように構成すると、各電磁比例弁に
おいて個体差が生じている場合には、例えば図4の実線
A1に示すような人為操作具24の操作位置と操作電流
との関係を設定してから、試験的に人為操作具24を中
立停止位置Nから作動位置R,L側にゆっくりと操作し
てみる。このような操作を行うと、人為操作具24を中
立停止位置Nから作動位置R,L側に操作し始めた際
に、電磁比例弁19が中立位置から作動油の供給位置側
に最初に作動し始める起動操作電流I1が検出される。
【0010】そして、図4の一点鎖線A2に示すよう
に、設定されている実線A1に対して起動操作電流I1
が上乗せされて、見掛け上、最初に設定された実線A1
が新たに一点鎖線A2に変更される状態となる。これに
より、人為操作具24の操作により一点鎖線A2に基づ
いて、電磁比例弁19に操作電流が流されることになる
のである。以上のような起動操作電流I1は、各電磁比
例弁19の微妙な特性の違いにより、各作業装置におい
て各々異なる。従って、起動操作電流I1の設定を各作
業装置において行っていくと、各作業装置において人為
操作具24の操作位置と電磁比例弁19からの作動油の
流量(作業装置の作動速度)との関係を同一にすること
ができるのである。
【0011】〔II〕前項〔2〕のように構成すると、
各作業状態おいて人為操作具を同じだけ操作しても油圧
アクチュエータの作動速度が異なってくるような場合に
は、ポンプから電磁比例弁に供給される作動油の流量が
大きくなると、電磁比例弁に出力される操作電流が流量
減少側に補正される。逆に、ポンプから電磁比例弁に供
給される作動油の流量が小さくなると、電磁比例弁に出
力される操作電流が流量増大側に補正される。
【0012】これにより、一つの作業装置において、作
業状態に応じポンプから電磁比例弁に供給される作動油
の流量が変化しても、これに関係なく人為操作具の操作
位置と電磁比例弁からの作動油の流量(作業装置の作動
速度)との関係を同一にすることができるのである。
【0013】
【発明の効果】請求項1及び2のように構成すると、電
磁比例弁の個体差や作業状態の変化によるポンプ側の作
動油の流量の変化に左右されることなく、人為操作具の
操作位置と油圧アクチュエータの作動速度とを常に同一
に設定することができるようになり、作業車における作
業装置の操作性の向上及び安定化を図ることができるよ
うになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (1)図1に示すように、左右一対の前輪1及び後輪2
で支持された機体の前部にエンジン3、中央に操縦部
4、後部にミッションケース5を備えて作業車の一例で
ある農用トラクタを構成しており、機体の前部にドーザ
装置6、機体の後部にバックホウ装置7(作業装置に相
当)をアタッチメントとして備えている。
【0015】次に、バックホウ装置7について説明す
る。図1に示すようにミッションケース5の後部に連結
される支持部8、この支持部8の縦軸芯P1周りに左右
一対の油圧シリンダ9,10(油圧アクチュエータに相
当)により揺動操作されるスイングブラケット11、こ
のスイングブラケット11の横軸芯P2周りに油圧シリ
ンダ15により揺動操作されるブーム12、このブーム
12の先端の横軸芯P3周りに油圧シリンダ16により
揺動操作されるアーム13、このアーム13の先端の横
軸芯P4周りに油圧シリンダ17により揺動操作される
バケット14、油圧シリンダ34により昇降操作される
左右一対のアウトリガー33、並びに、支持部8に固定
されている操縦部18等によりバックホウ装置7を構成
している。
【0016】(2)次に、バックホウ装置7の操作構造
について説明する。図3に示すようにスイングブラケッ
ト11用の一対の油圧シリンダ9,10に対する電磁比
例弁19、ブーム12用の油圧シリンダ15に対する制
御弁20、アウトリガー33用の油圧シリンダ34に対
する一対の制御弁35、アーム13用の油圧シリンダ1
6に対する制御弁21、及びバケット14用の油圧シリ
ンダ17に対する制御弁22が備えられている。電磁比
例弁19はセンターバイパス型式で中立復帰型であり、
制御弁20,21,22,35はセンターバイパス型式
で機械操作式である。そして、電磁比例弁19及び制御
弁20,21,22,35がポンプ25に対して並列的
に接続されている。
【0017】図1及び図3に示すようにバックホウ装置
7の操縦部18に前後左右に操作自在な右操作レバー2
3と左操作レバー24(人為操作具に相当)が備えられ
ていおり、右操作レバー23とブーム12用の制御弁2
0及びバケット14用の制御弁22とが機械的に連動連
結されている。これにより、右操作レバー23を前後に
操作すると制御弁20が切換操作されて、ブーム12が
揺動操作されるのであり、右操作レバー23を左右に操
作すると制御弁22が切換操作されて、バケット14が
揺動操作される。
【0018】左操作レバー24とアーム13用の制御弁
21とが機械的に連動連結されており、左操作レバー2
4を前後に操作すると制御弁21が切換操作されてアー
ム13が揺動操作される。そして、左操作レバー24の
左右方向の操作位置を検出する位置センサー26が備え
られて、位置センサー26の検出値が制御装置27(制
御手段に相当)に入力されている。左操作レバー24を
左右に操作すると位置センサー26の検出値に基づき、
制御装置27からの操作電流により電磁比例弁19が操
作されて、スイングブラケット11が左右に揺動操作さ
れるのである。
【0019】(3)次に、バックホウ装置7におけるス
イングブラケット11の操作について説明する。図2
(イ)及び図1に示すようにバックホウ装置7の支持部
8の縦軸芯P1周りに、スイングブラケット11が左右
に揺動自在に支持されており、縦軸芯P1を挟んで左右
一対の複動型の油圧シリンダ9,10が、スイングブラ
ケット11に接続されている。図2(イ)及び図3に示
すように、電磁比例弁19からの一対の油路28,29
のうちの一方の油路28が、一方の油圧シリンダ9の伸
長側の油室9aと、他方の油圧シリンダ10の収縮側の
油室10bに並列的に接続されており、他方の油路29
が一方の油圧シリンダ9の収縮側の油室9bと、他方の
油圧シリンダ10の伸長側の油室10aに並列的に接続
されている。
【0020】図2(イ)に示す状態はスイングブラケッ
ト11を左右中央に位置させている状態である。この状
態から例えば電磁比例弁19から油路28に作動油を供
給すると、一方の油圧シリンダ9が伸長し始め他方の油
圧シリンダ10が収縮し始めて、スイングブラケット1
1が左に揺動し始める。
【0021】そして、図2(ロ)に示すように一方の油
圧シリンダ9が縦軸芯P1上に達すると、この油圧シリ
ンダ9がストロークエンド付近にまで伸長することにな
る。これにより、他方の油圧シリンダ10の収縮作用に
よって、この油圧シリンダ10の伸長側の油室10aか
ら排出される作動油が、油圧シリンダ9の収縮側の油室
9bに供給されてこの油圧シリンダ9も収縮し、図2
(ハ)に示すようにスイングブラケット11が左側の揺
動端部に達するのである。以上の状態は、スイングブラ
ケット11を右に揺動操作する場合にも、同様に生じ
る。
【0022】(4)次に、左操作レバー24によるスイ
ングブラケット11用の油圧シリンダ9,10の制御に
ついて説明する。 (4)−1 製作当初では、左操作レバー24の左右の操作位置を検
出する位置センサー26の検出値と、油圧シリンダ9,
10用の電磁比例弁19への操作電流とは、制御装置2
7において図4の実線A1に示すような関係に設定され
ている。
【0023】これにより、左操作レバー24が中立停止
位置Nに操作されていると、電磁比例弁19への操作電
流を零として、電磁比例弁19を自身の中立復帰作用で
中立位置に操作しておき、油圧シリンダ9,10を停止
させる。次に、左操作レバー24を中立停止位置Nから
右揺動位置R(作動位置に相当)又は左揺動位置L(作
動位置に相当)に操作していくと、中立停止位置Nから
右又は左揺動位置R,L側への左操作レバー24の操作
量に対応して、この操作量が大きくなるほど電磁比例弁
19からの作動油の流量が大きくなるように、電磁比例
弁19への操作電流が大きくなるように設定されてい
る。
【0024】そして、実線A1の中立停止位置N側の前
半の傾斜を緩やかに設定し、右又は左揺動位置R,L側
の後半の傾斜を大きなものに設定している。これによ
り、油圧シリンダ9,10が比較的低速で作動する中立
停止位置N側の前半において、左操作レバー24による
微妙な速度変更が行えるようにしている。
【0025】(4)−2 しかしながら、多数のバックホウ装置7を生産する場
合、各電磁比例弁19において個体差が生じている場合
がある。このような個体差が各電磁比例弁19に生じて
いると、前述の(4)−1の実線A1に示すような設定
を行っていると、左操作レバー24を中立停止位置Nか
ら右又は左揺動位置R,L側にゆっくりと操作し、これ
に対応する操作電流が電磁比例弁19に流されても、左
操作レバー24を右又は左揺動位置R,L側にある程度
操作しないと電磁比例弁19が操作されない状態が生じ
る場合がある。
【0026】このような状態になると各農用トラクタ及
びバックホウ装置7において、左操作レバー24を右又
は左揺動位置R,L側の同じ位置に操作しても、電磁比
例弁19の操作量(電磁比例弁19からの作動油の流
量)が異なることになり、スイングブラケット11の揺
動速度が異なってくるような場合が生じる。
【0027】このような場合には、前述の(4)−1の
実線A1(図4参照)に示すような設定を行った後、先
ず左操作レバー24を中立停止位置Nから右又は左揺動
位置R,L側にゆっくりと操作する。このような操作を
行うと、左操作レバー24を中立停止位置Nから右又は
左揺動位置R,L側に操作し始めた際に、電磁比例弁1
9が中立位置から作動油の供給位置側に最初に作動し始
める起動操作電流I1が検出される(検出手段に相
当)。
【0028】そして、図4の一点鎖線A2に示すよう
に、検出された起動操作電流I1を左操作レバー24の
中立停止位置Nに対応させ、最初の実線A1に対して起
動操作電流I1を上乗せして、新たに一点鎖線A2が設
定されるのである(補正手段に相当)。以上のような操
作を行うと、これ以後は左操作レバー24の操作により
実線A1ではなく一点鎖線A2に基づいて、制御装置2
7から電磁比例弁19に操作電流が流されるのである。
【0029】以上のような起動操作電流I1及び新たな
一点鎖線A2は、各電磁比例弁19の微妙な特性の違い
により、各農用トラクタ及びバックホウ装置7において
各々異なる。従って、起動操作電流I1の検出及び新た
な一点鎖線A2の設定を各農用トラクタ及びバックホウ
装置7において行っていくと、各農用トラクタ及びバッ
クホウ装置7において、左操作レバー24の操作位置と
電磁比例弁19からの作動油の流量(スイングブラケッ
ト11の揺動速度)との関係を同一にすることができる
のである。
【0030】(4)−3 スイングブラケット11の揺動操作において、図2
(ロ)に示すように一対の油圧シリンダ9,10のうち
の一方が、スイングブラケット11の縦軸芯P1上に位
置している場合、縦軸芯P1上に位置している油圧シリ
ンダ9,10はスイングブラケット11の揺動操作に対
して関与できない。このような場合には片方の油圧シリ
ンダ9,10のみでしか、スイングブラケット11の揺
動操作は行えず、スイングブラケット11の揺動速度が
左操作レバー24の操作位置に対応する揺動速度よりも
少し低下することになる。
【0031】この場合、図2(イ)及び図3に示すよう
にスイングブラケット11の縦軸芯P1の位置にスイン
グブラケット11の位置を検出するポテンショメータ3
0を設けており、図2(ロ)に示すように油圧シリンダ
9,10のうちの一方が、スイングブラケット11の縦
軸芯P1上に位置すると図4の一点鎖線A2が全体的に
操作電流の増大側に変更操作されて、電磁比例弁19か
ら油圧シリンダ9,10のうちの一方の供給される作動
油が多くなり、一方の油圧シリンダ9,10だけでも左
操作レバー24の操作位置に対応する揺動速度でスイン
グブラケット11の揺動操作が行えるように構成してい
る。
【0032】(4)−4 スイングブラケット11の揺動操作において、左操作レ
バー24を中立停止位置Nからある操作位置に操作した
場合、電磁比例弁19への操作電流を左操作レバー24
の操作位置に対応する操作電流I2(図4の一点鎖線A
2から導き出される操作電流)にまで上昇させる際に、
図5に示すような操作を行う。
【0033】つまり、左操作レバー24を中立停止位置
Nから操作し始めた瞬間に操作電流を比較的小さな初期
操作電流I3に急上昇させて、この初期操作電流I3を
設定時間T1だけ保持する。そして、初期操作電流I3
から左操作レバー24の操作位置に対応する操作電流I
2にまで一次関数的に上昇させるのである。これによ
り、スイングブラケット11が停止状態から飛び出し現
象なしに、滑らかに揺動し始めて、左操作レバー24の
操作位置(操作電流I2)に対応する揺動速度に達する
のである。
【0034】(4)−5 スイングブラケット11の揺動操作において、スイング
ブラケット11の停止位置を記憶できるように構成して
おり、スイングブラケット11をある操作位置から記憶
された停止位置側に揺動操作した場合、左操作レバー2
4を中立停止位置Nに戻し操作しなくても、スイングブ
ラケット11が記憶された停止位置で自動的に停止する
ように構成されている。そして、スイングブラケット1
1を所望の位置で停止させている状態で図3に示す記憶
スイッチ31を押し操作すると、その位置が停止位置と
して記憶されるのである。
【0035】図2(ハ)に示すようにスイングブラケッ
ト11の右又は左の揺動端付近で前述の停止位置を設定
した場合、スイングブラケット11がこの停止位置側に
揺動してきて停止位置の少し手前に達すると、左操作レ
バー24の操作位置に関係なく、電磁比例弁19への操
作電流が所定の低操作電流に保持され、スイングブラケ
ット11が停止位置に達すると、操作電流が所定の低操
作電流から零に落とされてスイングブラケット11が記
憶された停止位置で自動的に停止する。前述の所定の低
操作電流はエンジン3の回転数により設定されるもので
あり、回転数が高いと所定の低操作電流は低く抑えら
れ、逆に回転数が低いと所定の低操作電流は少し高めに
設定される。
【0036】逆に、前述の停止位置をスイングブラケッ
ト11の右及び左の揺動端の間で設定した場合、スイン
グブラケット11がこの停止位置側に揺動してきて停止
位置の少し手前に達すると、左操作レバー24の操作位
置に対応する操作電流から、電磁比例弁19への操作電
流が零にまで連続的に落とされて、スイングブラケット
11が記憶された停止位置で自動的に停止する。
【0037】前述の構成において、スイングブラケット
11の右又は左の揺動端付近で前述の停止位置を設定し
た場合、電磁比例弁19の操作電流を所定の低操作電流
に保持してから零に落としスイングブラケット11を記
憶された停止位置で自動的に停止させるのではなく、電
磁比例弁19の操作電流を所定の低操作電流とこれより
もさらに低い低操作電流とに交互に変更しながら、操作
電流を零に落としてスイングブラケット11を記憶され
た停止位置で自動的に停止させるように構成してもよ
い。
【0038】〔第1別実施例〕図4において実線A1に
対して一点鎖線A2の設定を、次のような構成に基づい
て行ってもよい。つまり、図3に示すようにエンジン3
の回転数を検出する回転数センサー32(流量検出手段
に相当)を設置する。この場合、エンジン3によりポン
プ25が駆動されるので、エンジン3の回転数を検出す
ればポンプ25の回転数、つまりポンプ25から電磁比
例弁19に供給される作動油の流量を検出することがで
きる。
【0039】これにより、予め設定したエンジン3の所
定の回転数に対して、図4に示すように実線A1を設定
しておく。そして、エンジン3の回転数が所定の回転数
よりも大きくなると、図4の実線A1を流量減少側に変
更して制御装置27から電磁比例弁19に出力される操
作電流を流量減少側に補正する(補正手段に相当)。逆
に、エンジン3の回転数が所定の回転数よりも小さくな
ると、図4の実線A1を流量増大側に変更して制御装置
27から電磁比例弁19に出力される操作電流を流量増
大側に補正する(補正手段に相当)。
【0040】これにより、一つの農用トラクタ及びバッ
クホウ装置7において、作業状態に応じエンジン3の回
転数、つまりポンプ25から電磁比例弁19に供給され
る作動油の流量が変化しても、これに関係なく左操作レ
バー24の操作位置と電磁比例弁19からの作動油の流
量(スイングブラケット11の揺動速度)との関係を同
一にすることができるのである。この構成において、エ
ンジン3の回転数センサー32に代えて、ポンプ25か
らの作動油の流量を直接に検出する流量センサー(図示
せず)(流量検出手段に相当)を設けても良い。
【0041】〔第2別実施例〕前述の〔実施例〕及び
〔第1別実施例〕に記載した構成は、バックホウ装置7
のスイングブラケット11に対してばかりでなく、バッ
クホウ装置7のブーム12やアーム13等にも適用でき
るのであり、さらにバックホウ装置7ばかりではなく、
ドーザ装置6や他の作業装置にも適用できる。
【0042】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】農用トラクタ、ドーザ装置及びバックホウ装置
の全体側面図
【図2】バックホウ装置のスイングブラケットの各揺動
状態を示す平面図
【図3】バックホウ装置の油圧回路図
【図4】左操作レバーの操作位置と電磁比例弁への操作
電流との関係を示す図
【図5】左操作レバーをある操作位置に操作した場合の
操作電流の上昇状態を示す図
【符号の説明】
7 作業装置 9,10 油圧アクチュエータ 19 電磁比例弁 24 人為操作具 25 ポンプ 26 位置センサー 27 制御手段 32 流量検出手段 I1 起動操作電流 N 人為操作具の中立停止位置 R,L 人為操作具の作動位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体に備えられた作業装置(7)駆動用
    の油圧アクチュエータ(9),(10)に、ポンプ(2
    5)からの作動油を給排操作して、これを作動させる流
    量制御可能な電磁比例弁(19)と、人為的に操作され
    る人為操作具(24)と、前記人為操作具(24)の操
    作位置を検出する位置センサー(26)とを備えて、 前記位置センサー(26)の検出値に基づいて、前記人
    為操作具(24)が中立停止位置(N)に操作されてい
    ると前記電磁比例弁(19)を中立位置に操作し、且
    つ、中立停止位置(N)から作動位置(R),(L)側
    への前記人為操作具(24)の操作量に対応して、この
    操作量が大きくなるほど前記電磁比例弁(19)からの
    作動油の流量が大きくなるように、前記電磁比例弁(1
    9)に操作電流を流してこれを中立位置から作動油の供
    給位置側に操作する制御手段(27)を備えると共に、 前記人為操作具(24)が中立停止位置(N)から作動
    位置(R),(L)側に操作され始めた際に、前記電磁
    比例弁(19)が中立位置から作動油の供給位置側に作
    動し始める起動操作電流(I1)を検出する検出手段
    と、 前記検出された起動操作電流(I1)を前記制御手段
    (27)から電磁比例弁(19)に出力される操作電流
    に加える補正手段とを備えてある作業車の油圧アクチュ
    エータ操作構造。
  2. 【請求項2】 機体に備えられた作業装置(7)駆動用
    の油圧アクチュエータ(9),(10)に、ポンプ(2
    5)からの作動油を給排操作して、これを作動させる流
    量制御可能な電磁比例弁(19)と、人為的に操作され
    る人為操作具(24)と、前記人為操作具(24)の操
    作位置を検出する位置センサー(26)とを備えて、 前記位置センサー(26)の検出値に基づいて、前記人
    為操作具(24)が中立停止位置(N)に操作されてい
    ると前記電磁比例弁(19)を中立位置に操作し、且
    つ、中立停止位置(N)から作動位置(R),(L)側
    への前記人為操作具(24)の操作量に対応して、この
    操作量が大きくなるほど前記電磁比例弁(19)からの
    作動油の流量が大きくなるように、前記電磁比例弁(1
    9)に操作電流を流してこれを中立位置から作動油の供
    給位置側に操作する制御手段(27)を備えると共に、 前記ポンプ(25)から前記電磁比例弁(19)に供給
    される作動油の流量を検出する流量検出手段(32)
    と、 前記流量検出手段(32)による検出流量が大きくなる
    と、前記制御手段(27)から電磁比例弁(19)に出
    力される操作電流を流量減少側に補正し、前記流量検出
    手段(32)による検出流量が小さくなると、前記制御
    手段(27)から電磁比例弁(19)に出力される操作
    電流を流量増大側に補正する補正手段とを備えてある作
    業車の油圧アクチュエータ操作構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000004293A1 (fr) * 1998-07-15 2000-01-27 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd. Methode de commande d'engin de travaux et dispositif correspondant
JP2006144820A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Toyota Industries Corp 産業車両の油圧制御装置及び産業車両
JP2018188825A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 株式会社クボタ 作業機

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