JPH0633627Y2 - スライドスイツチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、スライドスイッチに関し、特に、スイッチ本
体の左右側面より軸片を突出させ、該軸片にかすがい状
に形成した把手を嵌着させたスライドスイッチに関す
る。

考案の概要 本考案は、把手の交換を容易にするために、スイッチ本
体内の接触機構と連動する軸片をスイッチ本体の左右側
面に突出させ、この軸片にかすがい状に形成した把手を
嵌着させたスライドスイッチである。

従来の技術 従来、この種のスライドスイッチは、第７図に示すよう
に、覆蓋の上面に孔を設け、該孔より把手を突出させ
て、左右摺動自在に操作する構造であった。

考案が解決しようとする問題点 上記したスライドスイッチは、左右の摺動動作に対して
上方の覆蓋の孔から把手が上方に突出しているために、
把手の寸法が上方に高く突き出ていると回転モーメント
により摺動が滑らかでない欠点があった。

また、把手は外部から取り外すことができないために、
形状、色調の交換ができず数多くのスイッチの在庫を必
要とした。

更にまた、覆蓋の上方部の孔によりスイッチ切替機構が
外部に開放されているために、その孔から塵挨が浸入す
る欠点があった。

本考案は従来の技術に内在する上記諸問題を解決する為
になされたものであり、従って本考案の目的は、構造が
簡単で把手を容易着脱可能とし、且つ円滑な摺動動作を
なすと共に廉価に構成することを可能とした新規なスラ
イドスイッチを提供することにある。

問題点を解決するための手段 上記目的を達成する為に、本考案に係るスライドスイッ
チは、スイッチ本体内に接触機構を配備し、把手を左右
に摺動させることにより電路の開閉を行うスイッチにお
いて、前記接触機構と連動し前記スイッチ本体の左右側
面より突出させて摺動自在に形成された軸片を配設し、
前記把手をかすがい状（略ウ冠状）に形成すると共に前
記軸片の両端に凹凸関係にて嵌着して構成される。

作用 本考案によれば、把手を左右に摺動すると、スイッチ本
体の左右側面より突出した軸片に連動し、該軸片が左右
に摺動する。これによりスイッチ本体内に配備した可動
接片が左右に移動し、固定接片間を接離して電路の開閉
を行う。

実施例 次に本考案をその好ましい実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。

第１図〜第４図は本考案の第１の実施例を示し、そのう
ち、第１図は正面断面図、第２図は分解斜視図、第３図
は平面図、第４図はスイッチ本体の側面図である。

箱形のスイッチ基体１の底面中央に共通接片２、その左
右に固定接片３が植設され、スイッチ基体を貫通して端
子2a,3aが形成されている。箱形の覆蓋４の左右側面に
貫通孔4aが設けられ、該貫通孔に両端に段部5aを形成し
た軸片５が摺動自在に挿通されている。角形で下面にク
リップ状可動接片６が装着された作動子７が軸片５に固
着されている。前記クリップ状可動接片６は、共通接片
２を挾装し、軸片５と共に左右に摺動し、左右の固定接
片３と接離する。スイッチ基板１に覆蓋４が被嵌され、
これらによってスイッチ本体を形成する。スイッチ本体
の左右側面に突出し、段部5aを設けた軸片５に、かすが
い状（略ウ冠状）に形成され上面に突起９と左右側面に
孔8aを設けた把手８が嵌着され、把手８の突起９を左右
に操作させることにより、軸片５が連動される。

覆蓋４の上面に形成された鍔4bは、把手８の摺動を円滑
に案内させるためのものである。

第５図は、本考案の第２の実施例を示し、本考案をシー
ソ形接触機構に適用した場合の実施例であり、作動子17
の下面にコイルばね20を介して滑動子21が挿通され、板
状可動接片16を摺動する。

第６図は本考案の第３の実施例を示し、スイッチ本体22
の側面に把手８を案内する鍔22aを設けた実施例であ
る。この鍔22aはスイッチ本体22に設けずに把手側に設
けても良い。本実施例においては、軸片５と嵌着する孔
8aには該孔8aに連通する欠所8bが設けられている。この
欠所8bを設けることにより、把手８の軸片５に対する着
脱が極めて容易になる。

考案の効果 本考案は以上の如く構成され、作用するものであり、本
考案によれば、以下に示す如き諸効果が発生する。

（１）、スイッチ本体の左右側面より軸片を突出させ、
その両端に、かすがい状（略ウ冠状）に形成した把手を
凹凸関係により嵌着自在としたので、スイッチ組立後に
おいても、スイッチ内部機構を全く損傷させることな
く、極めて容易に把手を目的に応じた任意の色調をはじ
め、任意の形状のものに交換できる特徴が得られる。

（２）、スイッチ本体の左右側面より軸片を突出させ、
把手の両端で軸片を支持し、摺動方向に軸片を突出させ
たので、把手の摺動にあたり、接触機構部に無理な力を
加えず、把手のねじれ、傾き等がなく、把手の摺動が滑
らかであり、機械的に全く無理がない長寿命のスライド
スイッチが得られる。

（３）、スイッチ本体側面に軸片を突出させ、その両端
にかすがい状（略ウ冠状）の把手を凹凸関係により嵌着
させたので、把手の凸起部のみならず、把手の上面の面
積を従来の３倍以上占めることができるので、把手の色
調を変えて機器に取付けた場合に、的確な識別ができる
から見やすく誤認する虞れがない。

（４）、把手の作動方向に対する案内用の鍔を設けるこ
とにより、把手のがた、ねじれを防止し、操作性を良く
するだけでなく、スイッチの機械的寿命を長期じ保持す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本考案の第１の実施例を示し、そのう
ち、第１図は正面断面図、第２図は分解斜視図、第３図
は平面図、第４図はスイッチ本体の側面図、第５図は本
考案の第２の実施例を示す要部断面図、第６図は本考案
の第３の実施例を示す斜視図、第７図は従来技術を示す
断面図である。 １、11……スイッチ基体、２、12……共通接片、３、13
……固定接片、４……覆蓋、4b……鍔、５……軸片、
６、16……可動接片、７、17……作動子、８……把手、
９……突起、20……コイルばね、21……滑動子、22……
スイッチ本体、22a……鍔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】スイッチ本体内に接触機構を配備し把手を
   左右に摺動させることにより電路の開閉を行うスイッチ
   において、前記接触機構と連動し前記スイッチ本体の左
   右側面より突出させて摺動自在に形成された軸片を配設
   し、前記把手を略ウ冠状に形成すると共に該把手の対向
   側面を前記軸片の両端に凹凸関係にて着脱自在に嵌着
   し、しかも前記スイッチ本体に前記把手の案内用鍔を設
   けたことを特徴とするスライドスイッチ。