JPH06336187A - 液化ガス運搬船の船体構造 - Google Patents

液化ガス運搬船の船体構造

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JPH06336187A
JPH06336187A JP5127584A JP12758493A JPH06336187A JP H06336187 A JPH06336187 A JP H06336187A JP 5127584 A JP5127584 A JP 5127584A JP 12758493 A JP12758493 A JP 12758493A JP H06336187 A JPH06336187 A JP H06336187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hull
passage
liquefied gas
side wall
shell structure
Prior art date
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Pending
Application number
JP5127584A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Taru
正廣 樽
Kazuo Watanabe
一夫 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
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Publication of JPH06336187A publication Critical patent/JPH06336187A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 船体の幅方向にもアンダーデッキパッセージ
を確保し得る船体の構造を提供する。 【構成】 船体1の側壁1aを二重殻構造としてその上
部に船体長さ方向に沿う通路5を設ける。また、船体内
を複数のタンク室3に仕切るための隔壁12を設けてそ
の隔壁も二重殻構造とし、その上部に船体幅方向に沿う
通路13を前記側壁の上部に設けられている通路5に通
じるように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LNG船等の液化ガス
運搬船の船体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】液化天然ガス(LNG)を運搬するため
のLNG船の一例を図5および図6に示す。このLNG
船は、船体1を隔壁2により長さ方向に複数(図示例の
ものは4室)のタンク室3に仕切り、それらタンク室3
内に、LNGを貯蔵するための貯蔵タンク4を設置した
形態のものである。このLNG船の船体1の側壁1aお
よび船底1bはそれぞれバラストタンクを兼ねる二重殻
構造とされており、側壁1aの上部には船体1の長さ方
向に沿う通路5、いわゆるアンダーデッキパッセージが
設けられている。そのような通路5を設けたことにより
乗組員は上甲板6(デッキ)を通ることなく船内を移動
でき、特に厳寒海域を航行する際や荒天時の際に便利で
ある。また、その通路5は各種の配管類の設置スペース
としても利用し得るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来一般の
LNG船においては、上記のように船体1の側壁1aの
上部を通路5として利用することで船体1の長さ方向に
はアンダーデッキパッセージを確保できるのであるが、
船体1の幅方向にはアンダーデッキパッセージを確保す
る余地はなく、したがって船体1を幅方向に横断するよ
うな通路は上甲板6に設けざるを得ないものであった。
このため、乗組員は船体1を幅方向に横断する際にはそ
のつど上甲板6を通らなければならないので不便である
のみならず、上甲板6に設ける通路には通行時の安全確
保のための手摺等を備えておく必要があった。
【0004】また、上記のように船体1の長さ方向に沿
う配管類は通路5に通すことができるものの、船体1の
幅方向に沿う配管類は上甲板6上に設置せざるを得ず、
したがって上甲板6にはそのための配管スペースを確保
しなければならないものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記事情に鑑み
てなされたもので、船体を隔壁により長さ方向に仕切る
ことで液化ガス貯蔵タンクを設置するためのタンク室を
設けるとともに、船体の側壁を二重殻構造としてその上
部に船体長さ方向に沿う通路を設けた形態の液化ガス運
搬船の船体構造において、前記隔壁を二重殻構造として
その上部に船体幅方向に沿う通路を前記側壁の上部に設
けられている通路に通じるように設けたものである。
【0006】
【作用】本発明においては、船体の側壁を二重殻構造と
してその上部に船体の長さ方向に沿う通路すなわちアン
ダーデッキパッセージを設けるのみならず、タンク室を
仕切る隔壁も二重殻構造としてその隔壁の上部にアンダ
ーデッキパッセージとしての通路を確保する。これによ
り、船体の長さ方向にのみならず幅方向に移動する際に
も上甲板に出る必要がなくなり、また、その通路を船体
幅方向の配管スペースとしても利用できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図4を参照し
て説明する。図1は本発明の実施例であるLNG船の船
体の平面図、図2は縦断面図、図3は横断面図、図4は
要部拡大図である。
【0008】このLNG船は、従来のものと同様に、船
体1内にLNGの貯蔵タンク4を設置するためのタンク
室3を設けたものであり、かつ、船体1の側壁1aおよ
び船底1bはいずれもバラストタンクを兼ねる二重殻構
造とされ、側壁1aの上部には通路5(アンダーデッキ
パッセージ)が確保されたものであるが、本実施例のL
NG船においては、各タンク3室を仕切っている隔壁1
2も側壁1aや船底1bと同様にバラストタンクを兼ね
る二重殻構造とされ、それら隔壁12の上部には船体1
の幅方向に沿う通路13(アンダーデッキパッセージ)
が上記通路5に通じるようにして設けられている。な
お、符号15は貯蔵タンク4に設けられているドーム、
16は上甲板6から通路13へ出入りするための昇降口
である。
【0009】このように、上記のLNG船においては、
船体1の長さ方向にのみならず幅方向にもそれぞれアン
ダーデッキパッセージである通路5,13を設けたの
で、乗組員はそれら通路5,13を通ることで上甲板6
に出ることなく船体1の長さ方向と幅方向の双方に自由
に移動できるものであり、したがって従来においては上
甲板6に設置せざるを得なかった通路を無くすことがで
きることはもとより、船内での移動を迅速に行い得るも
のであり、特に厳寒海域を航行する際や荒天時に便利で
あり安全でもある。
【0010】また、上記の通路13は、図4に示すよう
に各種の配管類14たとえば油圧配管や消火配管、制御
系のケーブル等を通すためのスペースとして利用するこ
とができるから、この通路13に配管類14を通すこと
により従来においては上甲板6に確保せざるを得なかっ
た配管スペースを省略できることはもとより、通路13
に設置した配管類14を通路5に設置した配管類に対し
て直接的に分岐接続することができるから上甲板6を迂
回するような配管経路となることもない。
【0011】なお、二重殻構造とした隔壁12の内部空
間は上記実施例のようにバラストタンクとして利用する
ことが合理的であるが、そのような必要がなければ単な
るボイドスペースとしておくことでも良い。
【0012】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明は、船体
の側壁を二重殻構造としてその上部に船体長さ方向の通
路を設けるのみならず、船体を長さ方向に仕切る隔壁も
二重殻構造としてその上部に船体幅方向の通路を設けた
ので、乗組員は上甲板を通ることなく船内を幅方向にも
移動できて極めて便利であるとともに安全でもあり、ま
た、その通路は配管類を船体の幅方向に通すためのスペ
ースとしても利用できるものであり、したがって従来に
おいては上甲板に設けざるを得なかった通路や配管スペ
ースを無くすことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるLNG船の船体の平面図
である。
【図2】同、縦断面図である。
【図3】同、横断面図である。
【図4】同船体における通路を示す拡大断面図である。
【図5】従来一般のLNG船の船体の平面図である。
【図6】同、横断面図である。
【符号の説明】
1 船体 1a 側壁 3 タンク室 4 液化ガス貯蔵タンク 5 通路 6 上甲板 12 隔壁 13 通路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体を隔壁により長さ方向に仕切ること
    で液化ガス貯蔵タンクを設置するためのタンク室を設け
    るとともに、船体の側壁を二重殻構造としてその上部に
    船体長さ方向に沿う通路を設けた形態の液化ガス運搬船
    の船体構造であって、前記隔壁を二重殻構造としてその
    上部に船体幅方向に沿う通路を前記側壁の上部に設けら
    れている通路に通じるように設けてなることを特徴とす
    る液化ガス運搬船の船体構造。
JP5127584A 1993-05-28 1993-05-28 液化ガス運搬船の船体構造 Pending JPH06336187A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020044202A (ko) * 2000-12-05 2002-06-15 김징완 선체의 횡방향 격벽을 이용한 연료탱크
JP2008030584A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 船体損傷時の復原性改善方法及び船舶
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5334292A (en) * 1976-09-08 1978-03-30 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd Corridor of freight hold for ship
JPS6173495U (ja) * 1984-10-22 1986-05-19
JPS63128192U (ja) * 1987-02-16 1988-08-22

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011016