JPH06335928A - インサート内蔵表皮一体発泡品の製造方法 - Google Patents

インサート内蔵表皮一体発泡品の製造方法

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JPH06335928A
JPH06335928A JP5151510A JP15151093A JPH06335928A JP H06335928 A JPH06335928 A JP H06335928A JP 5151510 A JP5151510 A JP 5151510A JP 15151093 A JP15151093 A JP 15151093A JP H06335928 A JPH06335928 A JP H06335928A
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JP
Japan
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skin
insert
opening
shape
raw material
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Pending
Application number
JP5151510A
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English (en)
Inventor
Shiro Mizuno
史朗 水野
Yoshihiko Sugimoto
吉彦 杉本
Yasushi Kitano
泰志 北野
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外観の良好なインサート内蔵表皮一体発泡品
を経済的に得ることのできるインサート内蔵表皮一体発
泡品の製造方法を提供する。 【構成】 インサート20挿入後表皮10の開口長さと
ほぼ等しい長さの形状保持プレート30を開口部11の
対向端縁12間に装着し、前記形状保持プレートにより
開口部周縁の形状保持を行いつつ発泡原料の注入および
発泡を行い、発泡終了後前記形状保持プレートを表皮開
口部から除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インサート内蔵表皮
一体発泡品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、自動車のヘッドレストなどの
ようなインサートを内蔵した表皮一体発泡品の製造方法
としては、袋状に構成した表皮の内側にインサートを挿
入し、当該インサートとともに前記表皮を発泡成形型内
に配し、前記表皮の内側に発泡原料を注入して前記イン
サートと表皮とを一体に発泡成形する方法が一般的であ
る。
【0003】前記表皮は、たとえば軟質塩化ビニールな
どが真空成形、スラッシュ成形またはパウダーローテー
ション成形などによって所定の袋状にされたものや、布
材あるいは天然皮革などを所定の袋状に縫製してなるも
のが用いられる。前記表皮にはインサートを挿入するた
めの開口部を設ける必要があるが、この開口部は表皮に
スリット状に形成されその大きさはインサートの形状に
応じてかなり大きく形成しなければならない。
【0004】発泡成形を行う際、表皮内側に注入される
発泡原料が発泡圧で前記開口部から表皮表面に漏れ出し
たり表皮がその自重によってキャビティ内側に倒れ、製
品の外観を損ねるのを防ぐため、成形にあたって前記開
口部を封止しておくことが望ましい。かかる表皮開口部
の封止方法としては、たとえば、表皮の開口部に沿って
二枚の屈折片が形成され、インサートにおいて表皮の開
口部と対向する位置にクリップが固着され、該クリップ
に前記二枚の屈折片をクリップ止めする方法(特開平4
−164481号公報)が提案されている。
【0005】しかしながら、かかる方法にあっては、イ
ンサートにクリップを設ける工程や部品数の増加によっ
て、製造コストが上昇するという問題がある。また、開
口部として設けたスリットの線が製品表面で蛇行するこ
とがあり、製品の美観の点でも問題であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な問題点に鑑み提案されたものであって、外観の良好な
インサート内蔵表皮一体発泡品を経済的に得ることので
きるインサート内蔵表皮一体発泡品の製造方法を提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
対向する端縁が内側に折れ曲がったスリット状開口部を
形成した袋状表皮内に前記開口部からインサートを挿入
し、前記インサートとともに表皮を発泡成形型内に配置
した後、前記開口部から表皮内に発泡原料を注入して、
インサートおよび表皮と一体に発泡成形するインサート
内蔵表皮一体発泡品の製造方法において、前記インサー
ト挿入後表皮の開口長さとほぼ等しい長さの形状保持プ
レートを開口部の対向端縁間に装着し、前記形状保持プ
レートにより開口部周縁の形状保持を行いつつ発泡原料
の注入および発泡を行い、発泡終了後前記形状保持プレ
ートを表皮開口部から除去することを特徴とするインサ
ート内蔵表皮一体発泡品の製造方法に係る。
【0008】
【実施例】以下添付の図面に従って、この発明の一実施
例であるヘッドレストの製造について詳細に説明する。
なお、この発明はヘッドレストの製造に限定されるもの
ではない。図1は表皮の一例を示す斜視図、図2はイン
サート挿入後の表皮に形状保持プレートを装着した状態
を示す斜視図、図3は形状保持プレートの一例を示す斜
視図、図4はこの発明の製造方法の一例を示す発泡成形
型の断面図、図5はその5−5線における断面図、図6
はこの発明の他の例を示す形状保持プレートの斜視図、
図7はその7−7線における断面図、図8は図6に示さ
れる形状保持プレートを発泡成形型に配置した状態を示
す断面図である。
【0009】まず、図1にこの発明の製造方法に用いら
れる表皮の一例を示す。この表皮10は、前述したよう
に、軟質塩化ビニールなどが真空成形、スラッシュ成形
またはパウダーローテーション成形などによって所定の
袋状にされたものや、布材あるいは天然皮革などを所定
の袋状に縫製してなるものが用いられる。前記袋状表皮
10において、製品の底部に相当する位置にスリット状
の開口部11が設けられている。このスリット状の開口
部11は後述するインサートの枕部が挿入可能な大きさ
に形成され、その対向する端縁12は内側に折り曲げら
れている。符号14,14はインサートのスティ挿通用
の孔である。この孔の少なくとも一は、表皮内側へのイ
ンサートのセットを容易にするため、切込み16を介し
てスリット状開口部11に連結させることが好ましい。
【0010】袋状表皮10の内側には、成形に先立って
インサート20が配される。図2に示されるように、イ
ンサート20は枕部21とスティ22,22とからな
り、前記枕部21がスリット状開口部11を介して袋状
表皮10の内側に挿入されるとともに、スティ22,2
2が前記スティ用孔14,14に挿通される。
【0011】そして、インサート20が挿入された表皮
10の開口部11には、形状保持プレート30がセット
される。なお、この形状保持プレート30のセットは、
後記する発泡成形型に表皮およびインサートをセットす
る際に行ってもよい。形状保持プレート30は前記表皮
10の開口部11周縁形状を保持するとともに、成形の
際に前記開口部11からの発泡原料の漏れを防ぐための
もので、前記表皮10の開口部11の長さとほぼ等しい
長さに形成されている。この形状保持プレート30は前
記開口部11より表皮内に挿入され、前記開口部11の
対向する端縁12,12間に装着され、当該開口部11
を略直線状に引張状態で保持する。それによって、成形
の際、前記開口部11の周縁が内側に倒れるのを防ぐと
ともに、その形状を発泡成形型内で直線状に保持するこ
とができる。
【0012】図3に示されるように、この実施例におい
て、前記形状保持プレート30は、その横方向の長さが
前記開口部11の長さよりやや大きく形成されるととも
に、その両側部に切欠31,31が設けられていて、当
該切欠31,31を前記開口部11の端部15に係着さ
せて装着される。この切欠によれば、前記形状保持プレ
ート30を表皮10に対して一定の深さに装着すること
ができるので、形状保持プレートの位置決めに有効であ
る。
【0013】前記形状保持プレート30を構成する材質
としては、アルミニウムやステンレスなどの金属または
塩化ビニールやポリプロピレンなどの合成樹脂が用いら
れるが、ウレタンなどの発泡原料が付着しにくい点から
ポリプロピレンが好適である。なお、図4のように、内
側に折れ曲がった端縁12,12の型キャビティ内への
垂れ長さより表皮内に係着保持されている前記形状保持
プレート30の縦方向の長さを短く形成することによっ
て、発泡原料が形状保持プレート30と接触するのを防
ぐことができる。
【0014】この実施例において前記形状保持プレート
30はポリプロピレンよりなり、横180mm×縦15
mm×厚み1.5mmに形成されている。また、この形
状保持プレート30はできるだけ薄く形成することが好
ましい。それによって、発泡成形品におけるプレート装
着部分の跡を目立たなくすることができ製品外観が良好
となる。
【0015】次に、図4および図5に従って、この発明
の製造方法の一実施例を説明する。符号40は発泡成形
型、41はキャビティ型、42は蓋型、43はキャビテ
ィ、44は前記キャビティ型41を開閉自在に形成する
ヒンジ、45は同じくヒンジで前記蓋型42をキャビテ
ィ型41に対して開閉自在に構成する。そして、インサ
ート20が内蔵され形状保持プレート30によって開口
部11の形状が保持された表皮10が、発泡成形型40
のキャビティ43内に配される。その際、前記発泡成形
型40の蓋型42には、あらかじめ、保持プレートの位
置をキャビティ43内に保持するための挟持凹部46が
設けられていて、型締め時に前記形状保持プレート30
の上方を挟んで保持する。なお、図示は省略するが、前
記形状保持プレートの上部に型外に延びるL字状等の係
止部を設け、型締めの際蓋型外面に引っ掛けて形状保持
プレート30の位置を保持してもよい。
【0016】そして、漏斗など適宜の治具によって、前
記表皮10の開口部11からその内部にウレタンなどの
発泡原料が注入され、型締めされてインサート20およ
び表皮10とが一体に発泡成形される。その際、発泡原
料の発泡圧によって、スリット状の開口部11の端縁1
2は形状保持プレート30に圧接されるので発泡原料の
漏れがなく、クリップなどによって当該開口部端縁を封
止する必要もない。したがって、このような表皮一体発
泡品を極めて効率的かつ経済的に製造することができる
【0017】発泡成形が完了し、型開き後成形品の表皮
開口部11から形状保持プレート30が除去されるとと
もに、前記開口部11が縫合あるいは接着などにより閉
じられて製品とされる。開口部11は保持プレート30
によって略直線状に保持されていたので、封止した開口
部のスリットの線が蛇行することはなく製品の外観は良
好である。なお、前記形状保持プレート30は再利用が
可能である。
【0018】図6および図7はこの発明の製造方法の他
の例を示したものである。この例において、形状保持プ
レート50は下側に開口53を備えた中空形状に形成さ
れているとともに、その中空部54に形状保持プレート
50の上側から原料注入口52が貫通状態で設けられて
いる。この原料注入口52は、図8に示されるように、
形状保持プレート50を装着した表皮60を発泡成形型
70に配置した時、型外に突出する細首形状に形成さ
れ、その外端には漏斗55が設けられている。符号5
1,51は切欠である。発泡原料はこの漏斗55によっ
て原料注入口52に注入され、形状保持プレート50内
の中空部54を経て表皮内側に注入される。
【0019】この形状保持プレート50を用いることに
より、表皮60の開口部61周縁形状を保持しながら発
泡原料の注入を行うことができるだけでなく、成形品に
注入用の治具の跡が残らない。また、型外に突出した漏
斗55によって、形状保持プレート55はキャビティ内
73内に吊り下げ状態で保持されるので、表皮60の倒
れ込みを確実に防ぐことができる。
【0020】なお、前記中空部54の形状は、発泡原料
の種類や粘度などによって適宜に形成される。図8にお
いて、形状保持プレート50の左側は原料の流路の断面
積が原料注入口52から中空部54および開口53にか
けて徐々に広がるように構成した例である。また、図の
右側は前記形状保持プレート50の内部全体を中空形状
に形成した例である。
【0021】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明製
造方法によれば、簡単な構造によって表皮の倒れやウレ
タン漏れを防ぐことができるだけでなく、開口部の形状
を美麗に仕上げることができる。したがって、外観良好
なインサート内蔵表皮一体発泡品を経済的かつ効率的に
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表皮の一例を示す斜視図である。
【図2】インサート挿入後の表皮に形状保持プレートを
装着した状態を示す斜視図である。
【図3】形状保持プレートの一例を示す斜視図である。
【図4】この発明の製造方法の一例を示す発泡成形型の
断面図である。
【図5】その5−5線における断面図である。
【図6】この発明の他の例を示す形状保持プレートの斜
視図である。
【図7】その7−7線における断面図である。
【図8】図6に示される形状保持プレートを発泡成形型
に配置した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 表皮 11 開口部 12 端縁 20 インサート 30 保持プレート 31 切欠 40 発泡成形型 41 キャビティ型 42 蓋型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する端縁が内側に折れ曲がったスリ
    ット状開口部を形成した袋状表皮内に前記開口部からイ
    ンサートを挿入し、前記インサートとともに表皮を発泡
    成形型内に配置した後、前記開口部から表皮内に発泡原
    料を注入して、インサートおよび表皮と一体に発泡成形
    するインサート内蔵表皮一体発泡品の製造方法におい
    て、 前記インサート挿入後表皮の開口長さとほぼ等しい長さ
    の形状保持プレートを開口部の対向端縁間に装着し、前
    記形状保持プレートにより開口部周縁の形状保持を行い
    つつ発泡原料の注入および発泡を行い、発泡終了後前記
    形状保持プレートを表皮開口部から除去することを特徴
    とするインサート内蔵表皮一体発泡品の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、形状保持プレートに
    原料注入口を貫通形成するとともに前記原料注入口の外
    端に漏斗を形成して、前記漏斗から発泡原料の注入を行
    うことを特徴とするインサート内蔵表皮一体発泡品の製
    造方法。
JP5151510A 1993-05-28 1993-05-28 インサート内蔵表皮一体発泡品の製造方法 Pending JPH06335928A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100486387B1 (ko) * 2002-01-15 2005-04-29 주식회사 우보테크 발포성 재료의 발포장치
JP2007282919A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Inoac Corp ヘッドレスト用表皮及びヘッドレスト

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100486387B1 (ko) * 2002-01-15 2005-04-29 주식회사 우보테크 발포성 재료의 발포장치
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