JPH06335530A - バルーンカテーテルの製造方法および製造装置 - Google Patents

バルーンカテーテルの製造方法および製造装置

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JPH06335530A
JPH06335530A JP5127409A JP12740993A JPH06335530A JP H06335530 A JPH06335530 A JP H06335530A JP 5127409 A JP5127409 A JP 5127409A JP 12740993 A JP12740993 A JP 12740993A JP H06335530 A JPH06335530 A JP H06335530A
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tube
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fusion
shaft tube
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャフトチューブにバルーン用チューブを融
着するに際し、融着部の表面状態、形状を安定化し、か
つ強固な融着状態を確保すること。 【構成】 メインルーメン21およびサブルーメン22
を有するシャフトチューブ12にバルーン用チューブ2
0を被覆し、サブルーメン22に芯金37を挿入し、チ
ャック50、50でシャフトチューブ両側を掴持して反
対方向に引張ることによりシャフトチューブ12および
バルーン用チューブ20を縮径した状態で金型30に装
着し、金型30を閉じ、芯金38をメインルーメン21
に挿入してメインルーメン内から加圧しながら高周波コ
イル40を作動して金型30を加熱し、その熱でバルー
ン用チューブ20の端部を加熱して、バルーン用チュー
ブ20の端部をシャフトチューブ12に融着し、その
後、冷却してから金型30よりバルーン用チューブ20
およびシャフトチューブ12を取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、先端にバルーンを備え
るカテーテル、特に尿道から膀胱に挿入・留置し、持続
排尿に用いられるバルーンカテーテルの製法及び製造装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、バルーンカテーテルは、シャフ
トチューブにメインルーメンと、メインルーメンを形成
する該シャフトチューブ壁厚内に設けられる少なくとも
1つのサブルーメンとを有し、該シャフトチューブの外
周部に該サブルーメンと連通するバルーンを有して構成
される。更に、その中にあって、尿道等に挿入・留置さ
れるバルーンカテーテルは、基部とシャフトチューブと
を有し、基部は、基端開口部とバルブを装着したバルー
ン制御用流体注入/排出部とを備え、シャフトチューブ
(カテーテル)は、先端側に設けられる先端側開口部
と、先端側外周部に設けられるバルーン連通口部と、先
端側外周部でバルーン連通口部まわりに被着されてなる
バルーンとを備え、基部の基端開口部からシャフトチュ
ーブの先端側開口部に延びるメインルーメンを備えると
ともに、基部のバルーン制御用流体注入/排出部からシ
ャフトチューブのバルーン連通口部に延びる(更に、当
該シャフトチューブの壁厚内に位置する)サブルーメン
を備えて構成される。
【0003】即ち、尿道等に挿入・留置するカテーテル
(以下尿道カテーテルという)にあっては、シャフトチ
ューブを尿道に挿入し、バルーン制御用流体注入/排出
部からサブルーメン、バルーン連通口部を経て注入され
るバルーン膨張用流体により膨張せしめられるバルーン
を膀胱内で膨張させることにて留置された後、導尿口と
なる先端側開口部、メインルーメンを介して採尿口とな
る基端開口部から採尿可能とする。
【0004】そして、従来の尿道カテーテル等のバルー
ンカテーテルの製造方法において、バルーン用チューブ
をシャフトチューブに被着する工程の例としては、バル
ーン用チューブの両端部を接着によりシャフトチューブ
に被着したり、あるいは図11(A)に示す如く、シャ
フトチューブ1の先端側外周部にバルーン用チューブ2
を被覆し、該シャフトチューブ1のメインルーメンに芯
金3を通した状態で、バルーン用チューブ2の両端部に
加熱型4を当接させながら該芯金3の回転操作によりシ
ャフトチューブ1及びバルーン用チューブ2を回転さ
せ、バルーン用チューブ2の両端部をシャフトチューブ
1に融着することとしている。
【0005】また、他の例としては、例えば図12
(A)に示す如く、架台101にステー102を介して
親受治具103、子受治具104を支持し、子受治具1
04内に環状弾性型105を保持している装置100を
用い、環状弾性型105内にバルーン用チューブ2の端
部を挿入し、この弾性型105をヒーター110で加熱
した状態で、エアシリンダ111の作動により円筒状の
押圧子112を移動し、この押圧子112で押圧板10
6を介して弾性型105の側面を押圧することにより、
弾性型105を図12(B)に示す如く縮径し、これに
より該バルーン用チューブ2の両端部を加熱状態下で外
側から加圧し、シャフトチューブ1に融着することが考
えられている。なお、バルーン用チューブの外側から加
圧を行う手段は、上記装置100に限定されるものでは
なく、例えば弾性型105に代えてバルーン用チューブ
の径方向に移動可能な金型を用いることにより、バルー
ン用チューブの端部を加熱状態下で加圧したり、あるい
は、上記装置100に代えて、収縮チューブをバルーン
用チューブ端部に被着し、これを加熱して収縮させるこ
とにより、該端部の加熱および加圧を行ってもよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には下記のような問題点がある。
【0007】バルーン用チューブを接着によりシャフト
チューブに被着する方法は作業性に劣り、また、得られ
たバルーンの両端にシャフトチューブとの段差が生じ、
患者の尿道粘膜に損傷を与えずに挿入せしめられるべき
尿道カテーテルにおいて妥当でない。
【0008】また、バルーン用チューブの両端部に加熱
型を当接させてシャフトチューブ及びバルーン用チュー
ブを回転させることにより両者を融着する方法には下記
〜のような問題点がある。
【0009】バルーン用チューブ2の両端部は加熱型
4上に載置されて回転せしめながらシャフトチューブ1
に融着されるものであるため、この融着部の外面に摩擦
による面荒れを生ずる(図11(B)参照)。この面荒
れは患者の尿道粘膜に損傷を与えずに挿入せしめられる
べき尿道カテーテルにおいて妥当でない。
【0010】バルーン用チューブ2の両端部は加熱型
4上に載置されて回転せしめながらシャフトチューブ1
に融着されるものであるため、シャフトチューブ1に対
するバルーン用チューブ2の固定状態がねじれ不良や芯
ぶれ不良を生ずる。このねじれ不良や芯ぶれ不良はバル
ーンの適正な膨張を損ない、尿道におけるカテーテルの
安定留置を困難にする。
【0011】バルーン用チューブ2の両端部は加熱型
4上に載置されて回転せしめながらシャフトチューブ1
に融着され、バルーン用チューブ2の両端部をシャフト
チューブ1の外周部に積極的に加圧する圧力の付与がな
い。然も、融着段階でバルーン用チューブ2の両端部と
シャフトチューブ1の外周部との間に作用する接触力も
それらの周方向に関して一定でない。このため、シャフ
トチューブ1に対するバルーン用チューブ2の融着力が
それらの周方向において安定せず、剥離の虞れの全くな
い強固な融着状態を確保するのに困難がある。
【0012】また、上記の環状弾性型の使用等によりバ
ルーン用チューブの両端部を加熱状態下で押圧すること
によりシャフトチューブに融着する方法には下記〜
のような問題点がある。
【0013】バルーン用チューブ2の両端部は加熱状
態の弾性型105により該端部の外周面を加圧されてシ
ャフトチューブ1に融着されるものであるため、加圧お
よび加熱によりバルーン用チューブ1の端部に凹みが生
じる(図15(C)参照)。この凹みは、患者の尿道粘
膜に損傷を与えずに挿入せしめられるべき尿道カテーテ
ルにおいて妥当でない。
【0014】チューブ同士の融着を強力に行うには、
融着したい部分を高圧で加圧することが必要であるが、
上記のようにシャフトチューブ1に凹みが生ずる虞れが
あるため、加圧を高圧で行うことができない。したがっ
て、シャフトチューブ1に対するバルーン用チューブ2
の融着力を強力とし、剥離の虞れの全くない強固な融着
状態を確保するのに困難がある。
【0015】尚、このようなバルーン用チューブとシャ
フトチューブとの段差や、バルーン用チューブ2の融着
部の面荒れ、ねじれや芯ぶれ、或いは凹みは、尿道カテ
ーテルの挿入の容易さや安定留置を妨げるとともに、長
時間(期間)留置による尿成分等の付着を誘発及び促進
させる原因にもなりかねない。尿成分の付着は、本カテ
ーテルの抜去の困難性を高めることとなる。また、バル
ーン用チューブの融着力の低下は、バルーン膨張流体の
リークにつながりかねない。更に、融着力がバルーンの
周方向において安定しないことは、本カテーテル挿入時
にバルーンの一部がバリとして剥離することによってそ
の作業効率低下と、患者に与える苦痛が増大する。
【0016】本発明は、シャフトチューブにバルーン用
チューブを融着するに際し、融着部の表面状態、形状を
安定化し、かつ強固な融着状態を確保することを目的と
する。
【0017】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)ないし(36)の本発明により達成される。
【0018】(1) シャフトチューブと、該シャフト
チューブに形成されたメインルーメンと、該シャフトチ
ューブの壁厚内に設けられ、該シャフトチューブの先端
側外周部に開口した少なくとも1つのサブルーメンと、
該シャフトチューブの先端側外周部に、シャフトチュー
ブの先端側外周部を囲むように融着され、該サブルーメ
ンと連通するバルーンとを有するバルーンカテーテルの
製造方法であって、(A)該メインルーメン及び該サブ
ルーメンを有する該シャフトチューブの該サブルーメン
と連通する箇所にバルーン用チューブを被覆する工程
と、(B)該サブルーメンに第1の芯金を挿入する工程
と、(C)該バルーン用チューブの先端部および/また
は基端部を該シャフトチューブに移動不能に固着する工
程と、(D)融着完了時における該バルーン用チューブ
の先端部および/または基端部の外面形状に対応して形
成された内面を有する第1の融着型に該バルーン用チュ
ーブの先端部および/または基端部を装着する工程と、
(E)該バルーン用チューブの先端部および/または基
端部を該第1の融着型内で加熱し、さらに該メインルー
メンの内周壁より加圧して該シャフトチューブに融着す
る工程と、(F)該バルーン用チューブの先端部および
/または基端部を冷却する工程と、(G)該バルーン用
チューブの先端部および/または基端部を該第1の融着
型より取り出す工程とを有することを特徴とするバルー
ンカテーテルの製造方法。
【0019】(2) 前記第1の融着型の内面は、一端
から他端へ開口して形成され、軸方向中央側より一端側
に向けて前記シャフトチューブの外径とほぼ同一の内径
を有し、また、軸方向中央側より他端側に向けて所定長
にわたり内径が漸増している(1)に記載のバルーンカ
テーテルの製造方法。
【0020】(3) 前記(C)工程は、前記メインル
ーメンおよび前記サブルーメンに芯金を挿入する工程
と、前記バルーン用チューブの先端部および/または基
端部に当接可能な形状に形成された内面を有する第2の
融着型に前記バルーン用チューブの先端部および/また
は基端部を挿入する工程と、前記バルーン用チューブの
先端部および/または基端部を加熱して前記シャフトチ
ューブに融着する工程からなる(1)または(2)に記
載のバルーンカテーテルの製造方法。
【0021】(4) 前記第2の融着型は、内面が前記
シャフトチューブの外径より大きい内径を有する筒状部
と、内面が該筒状部と連続して形成され、該筒状部より
反対側に向かって内径が漸増するテーパ部とを有する
(3)に記載のバルーンカテーテルの製造方法。
【0022】(5) 前記シャフトチューブと前記バル
ーン用チューブが、熱可塑性エラストマーにて形成され
る(1)〜(4)のいずれかに記載のバルーンカテーテ
ルの製造方法。
【0023】(6) 前記熱可塑性エラストマーがSE
BS等のポリスチレン系熱可塑性エラストマーである
(5)に記載のバルーンカテーテルの製造方法。
【0024】(7) 前記バルーン用チューブの加圧
は、前記メインルーメンに第2の芯金を挿入することに
より行う(1)〜(6)のいずれかに記載のバルーンカ
テーテルの製造方法。
【0025】(8) 前記バルーン用チューブの加圧
は、前記メインルーメンの一端側を封止して、前記メイ
ンルーメンの他端側より流体を送り込むことにより行う
(1)ないし(6)のいずれかに記載のバルーンカテー
テルの製造方法。
【0026】(9) 前記バルーン用チューブの加圧
は、前記メインルーメンに耐熱性を有する拡張、収縮自
在な拡張体を挿入し、該拡張体を拡張することにより行
う(1)〜(6)のいずれかに記載のバルーンカテーテ
ルの製造方法。
【0027】(10) 前記(E)工程において、前記メ
インルーメンの内周壁を0.1〜10kgに加圧する
(1)〜(9)のいずれかに記載のバルーンカテーテル
の製造方法。
【0028】(11) 前記(E)工程において、前記第
1の融着型を120〜340℃に加熱する(1)〜(1
0)のいずれかに記載のバルーンカテーテルの製造方
法。
【0029】(12) 前記(E)工程において、前記バ
ルーン用チューブの先端部および/または基端部を加熱
かつ加圧する時間が1〜20秒である(1)〜(11)の
いずれかに記載のバルーンカテーテルの製造方法。
【0030】(13) 前記(F)工程において、前記バ
ルーン用チューブの先端部および/または基端部を室温
にて0.1〜10分放冷する(1)〜(12)のいずれか
に記載のバルーンカテーテルの製造方法。
【0031】(14) 前記第1の芯金を前記サブルーメ
ンに対して固定せず、軸方向に相対移動可能な状態とし
ておく(1)〜(13)のいずれかに記載のバルーンカテ
ーテルの製造方法。
【0032】(15) 前記(D)工程は、前記第1の融
着型に該バルーン用チューブの先端部または基端部を装
着するものであって、前記バルーン用チューブの先端部
または基端部を長手方向に引伸して縮径する工程と、前
記内面の軸方向に分割した前記第1の融着型に前記バル
ーン用チューブの先端部または基端部を挿入する工程
と、前記第1の融着型を閉じる工程と、前記第1の融着
型に配置された前記バルーン用チューブの先端部または
基端部の引伸を解除する工程とからなる(1)〜(14)
のいずれかに記載のバルーンカテーテルの製造方法。
【0033】(16) 前記(D)工程は、前記第1の融
着型に該バルーン用チューブの先端部または基端部を装
着するものであって、前記シャフトチューブの先端部ま
たは基端部を、縁端に向かって縮径した形状とする工程
と、前記シャフトチューブの先端側または基端側であっ
て前記バルーン用チューブが被覆されてない部分を、前
記シャフトチューブの先端部または基端部が第1の融着
型の外側に突出するように前記第1の融着型に挿入する
工程と、突出した前記シャフトチューブの先端部または
基端部を前記第1の融着型に対して前記第1の融着型か
ら遠ざかる方向に移動し、前記バルーンチューブの先端
部または基端部を前記第1の融着型に引き入れる工程と
からなる(1)〜(14)のいずれかに記載のバルーンカ
テーテルの製造方法。
【0034】(17) メインルーメンを有するシャフト
チューブと、該シャフトチューブの壁厚内に設けられ、
該シャフトチューブの先端側外周部に開口した少なくと
も1つのサブルーメンと、該シャフトチューブの先端側
外周部に、先端側外周部を囲むように融着され、該サブ
ルーメンと連通するバルーンとを有するバルーンカテー
テルの製造装置であって、(A)該メインルーメン及び
該サブルーメンとが形成され、該サブルーメンに第1の
芯金が挿入された該シャフトチューブの先端側外周面の
該サブルーメンに連通する箇所に被覆されたバルーン用
チューブの先端部および/または基端部を装着可能であ
って、融着完了時における該バルーン用チューブの先端
部および/または基端部の外面形状に対応して形成され
た内面を有する第1の融着型と、(B)該バルーン用チ
ューブの先端部および/または基端部を該メインルーメ
ンの内面から加圧する加圧装置と、(C)該第1の融着
型に装着された該バルーン用チューブの先端部および/
または基端部を加熱する第1の加熱装置と、(D)該第
1の融着型に該バルーン用チューブの先端部および/ま
たは基端部を装着する前に、該バルーン用チューブの先
端部および/または基端部を前記シャフトチューブに移
動不能に固着する装置とを有して構成されることを特徴
とするバルーンカテーテルの製造装置。
【0035】(18) 前記(A)の融着型の内面は、一
端から他端へ開口して形成され、軸方向中央側より一端
側に向けて前記シャフトチューブの外径とほぼ同一の内
径を有し、また、軸方向中央側より他端側に向けて所定
長にわたり内径が漸増している拡径面を有している(1
7)に記載のバルーンカテーテルの製造装置。
【0036】(19) 前記拡径面の、前記第1の融着型
の軸に対する傾斜角度は1〜45°である(18)に記載
のバルーンカテーテルの製造装置。
【0037】(20) 前記(A)の融着型の軸方向両端
側が断熱材にて構成されている(17)〜(20)のいずれ
かに記載のバルーンカテーテルの製造装置。
【0038】(21) 前記(A)の第1の融着型の少な
くとも軸方向中央側が導電体で構成されている(17)〜
(20)のいずれかに記載のバルーンカテーテルの製造装
置。
【0039】(22) 前記(B)の加圧装置は、前記メ
インルーメンに挿入可能な第2の芯金である(17)〜
(21)のいずれかに記載のバルーンカテーテルの製造装
置。
【0040】(23) 前記第2の芯金は、一端より所定
距離離間した位置に、前記メインルーメンの断面形状と
同一または若干大きく形成された断面形状を有する拡径
部を有し、該拡径部より前記一端側においては、前記メ
インルーメンの断面形状より小さい断面形状に形成され
ている(22)に記載のバルーンカテーテルの製造装置。
【0041】(24) 前記第2の芯金は、一端より所定
距離離間した位置より、他端に向かって径が漸増するテ
ーパ部を有している(22)に記載のバルーンカテーテル
の製造装置。
【0042】(25) 前記(B)の加圧装置は、前記メ
インルーメンの一端側を封止する手段と、前記メインル
ーメンの他端側より前記メインルーメン内に流体を送り
込む手段とからなる(17)〜(21)のいずれかに記載の
バルーンカテーテルの製造装置。
【0043】(26) 前記(B)の加圧装置は、前記メ
インルーメンに挿入可能な耐熱性を有する拡張、収縮可
能な拡張体を具備し、該拡張体を拡張することにより前
記メインルーメンの加圧を行う拡張装置である(17)〜
(21)のいずれかに記載のバルーンカテーテルの製造装
置。
【0044】(27) 前記拡張体はポリエチレン、ポリ
プロピレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリアミド、液晶ポリマー等の耐熱性を有する材質で構
成されている(26)記載のバルーンカテーテルの製造装
置。
【0045】(28) 前記(C)の加熱装置は、前記第
1の融着型を高周波誘導加熱する高周波コイルである
(17)〜(27)のいずれかに記載のバルーンカテーテル
の製造方法。
【0046】(29) 前記(C)の加熱装置は、前記第
1の融着型を加熱するヒーターである(17)〜(27)の
いずれかに記載のバルーンカテーテルの製造方法。
【0047】(30) 前記(D)の装置は、前記バルー
ン用チューブの先端部および/または基端部と当接可能
な内面を有する第2の融着型と、前記バルーン用チュー
ブの先端部および/または基端部を加熱する第2の加熱
装置からなる(17)〜(29)のいずれかに記載のバルー
ンカテーテルの製造装置。
【0048】(31) 前記第2の融着型は、内面が前記
シャフトチューブを挿通可能な筒状部と、内面が該筒状
部と連続して形成され、該筒状部より反対側に向かって
内径が漸増するテーパ部とを有する(30)に記載のバル
ーンカテーテルの製造装置。
【0049】(32) 前記第2の加熱装置は前記第2の
融着型を高周波誘導加熱する高周波コイルである(30)
または(31)のいずれかに記載のバルーンカテーテルの
製造装置。
【0050】(33) 前記第2の加熱装置は前記第2の
融着型を加熱するヒーターである(30)または(31)の
いずれかに記載のバルーンカテーテルの製造装置。
【0051】(34) 前記(D)の装置は、さらに、前
記シャフトチューブに被覆された前記バルーン用チュー
ブを外側より着脱自在に掴持し、前記シャフトチューブ
および前記バルーン用チューブを軸方向に移動させるチ
ャックを備えている(17)〜(33)のいずれかに記載の
バルーンカテーテルの製造装置。
【0052】(35) さらに、前記シャフトチューブの
先端側および基端側をそれぞれ着脱可能に掴持し、前記
シャフトチューブおよび前記バルーン用チューブを長手
方向に引伸して縮径する手段を有する(17)〜(34)の
いずれかに記載のバルーンカテーテルの製造装置。
【0053】(36) さらに、前記シャフトチューブの
先端部または基端部を着脱可能に掴持し、前記シャフト
チューブの軸方向に移動させる手段を有する(17)〜
(34)のいずれかに記載のバルーンカテーテルの製造装
置。
【0054】
【作用】本発明によれば、下記〜の作用がある。
【0055】該シャフトチューブの外周面にバルーン
用チューブを被覆した後、融着完了時における該バルー
ン用チューブの端部の外面形状に対応して形成された内
面を有する第1の融着型に該バルーン用チューブの端部
を装着し、加熱状態下でシャフトチューブのメインルー
メン内周壁側より加圧すると、該端部は該融着型内で圧
力を受けて軟化し、外面が上記内面に沿うように変形し
て、シャフトチューブまわりに融着される。従って、バ
ルーン用チューブの外面は擦過されることがなく、融着
された端部外面に摩擦による面荒れを生ずることがな
い。また、バルーン用チューブおよびシャフトチューブ
の外面は直接に加圧力を受けず、シャフトチューブにお
ける融着された端部付近に凹みが生じることがなく、平
滑な融着面が得られる。従って、例えば尿道カテーテル
によれば、患者の尿道粘膜等に損傷を与えず挿入でき
る。
【0056】バルーン用チューブの両端部は、加熱状
態下でシャフトチューブのメインルーメン内周壁側から
加圧することによって、シャフトチューブまわりに融着
される。即ち、バルーン用チューブは弾性型から回転力
を付与されることなく、チューブ周方向に関して均等
な、半径方向加圧力を付与される。これにより、バルー
ン用チューブはシャフトチューブに対してねじれや芯ぶ
れを生ずることなく、固定される。従って、例えば尿道
カテーテルによれば、バルーンの適正な膨張により、尿
道におけるカテーテルの安定留置を確実にする。
【0057】バルーン用チューブの両端部は、加熱状
態下でシャフトチューブのメインルーメン内周壁側から
加圧することにより、シャフトチューブの径方向におい
て均等に加圧された状態で融着される。このため、シャ
フトチューブに対するバルーン用チューブの融着力がそ
れら周方向において確実かつ安定であり、剥離の虞れの
全くない強固な融着状態を確保できる。
【0058】バルーン用チューブの両端部は、加熱状
態下でシャフトチューブのメインルーメン内周壁側から
加圧することにより、該端部は圧力を受けて軟化し、外
面が上記融着型の内面に沿うように変形して、シャフト
チューブまわりに融着される。これにより、該端部は平
滑に融着され、凹みが生じる虞れがない。よって、融着
に必要な加圧を高圧で行うことが可能となる。従って、
シャフトチューブに対するバルーン用チューブの融着力
がそれらの周方向において確実かつ安定であり、剥離の
虞れの全くない強固な融着状態を確保できる。
【0059】
【実施例】図1は本発明によるバルーン融着工程の一例
を示す模式図、図2はバルーン融着型を示す模式図、図
3はメインルーメンに挿入しシャフトチューブのバルー
ン用チューブ端部との接触面を加圧する芯金の一例を示
す斜視図、図4は加圧手段の他の例を示す模式図、図5
は本発明によるバルーン融着工程の他の例を示す模式
図、図6はバルーン仮固定工程の一例を示す模式図、図
7は尿道カテーテルを示す外観図、図8は図7の要部断
面図、図9は図7のバルーン部分を示す断面図、図10
は図7のシャフトチューブ部分を示す断面図である。
【0060】尿道カテーテル10は、図6〜図9に示す
如く、大外径の基部11と小外径のシャフトチューブ1
2とを有して構成されている。
【0061】基部11は、基部本体部11Aと、基部本
体部11Aから分岐した基部分岐部11Bとからなり、
基部本体部11Aに基端開口部13を備え、基部分岐部
11Bにバルーン制御用流体注入/排出部14を備え
る。バルーン制御用流体注入/排出部14は、開口部に
バルーン膨張用流体を注入或いは排出し、その逆流を防
止するバルブ15を備える。バルブ15は、かしめゴム
16により固定される。尚、かしめゴム16は熱収縮チ
ューブを用いても良い。
【0062】シャフトチューブ12は、先端側の側部に
設けられる先端側開口部17と、先端側外周部に設けら
れるバルーン連通口部18と、先端側外周部を囲み、バ
ルーン連通口部18を覆うようにシャフトチューブ12
に被着されてなるバルーン19とを備える。バルーン1
9は、後述するバルーン用チューブ20からなり、バル
ーン用チューブ20の開口した先端部および基端部がそ
れぞれシャフトチューブ12の外周部に融着されてい
る。
【0063】そして、尿道カテーテル10は、基部11
の基端開口部13からシャフトチューブ12の先端側開
口部17に延びるメインルーメン21を備えるととも
に、基部11のバルーン制御用流体注入/排出部14か
らシャフトチューブ12のバルーン連通口部18に延び
るサブルーメン22を備えて構成される。
【0064】尿道カテーテル10は、蓄尿バッグに通ず
る排尿チューブを基端開口部13(排尿口)に接続して
用いられ、シャフトチューブ12の先端側開口部17
(導尿口)から導いた尿をメインルーメン21、基端開
口部13を経て排尿可能とする。このとき、バルーン1
9は、バルブ15に差し込まれるシリンジから注入され
る滅菌水等のバルーン膨張用流体をサブルーメン22か
ら供給され、膨張せしめられ、該カテーテル10を膀胱
から尿道にかけて留置可能とする。
【0065】尚、尿道カテーテル10は、シャフトチュ
ーブ12に、その長手方向に沿うX線造影ライン25を
備えている。
【0066】然して、尿道カテーテル10は基部11と
シャフトチューブ12とバルーン19の材質として、下
記の(A) 〜(D) の群にて規定される熱可塑性エラストマ
ーを選択して使用できる。
【0067】(A) ポリスチレン系熱可塑性エラストマー 例えばSEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチ
レン)、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン)、
SIS(スチレン−イソプレン−スチレン)尚、本発明
の実施において好適なSEBSとしては三菱油化(株)
のラバロン(RABALON) (商品名)がある。
【0068】 (B) ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー 例えばEPBM−ポリエチレン、プチルゴム−ポリプロ
ピレン等の部分架橋型ポリオレフィン系熱可塑性エラス
トマー (C) ポリウレタン系熱可塑性エラストマー 例えばポリウレタン−ポリエステル、ポリウレタン−ポ
リオール (D) ビニル系熱可塑性エラストマー 例えばエチレン−酢酸ビニル系熱可塑性エラストマー、
ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー 尚、本発明の実施において、基部11、シャフトチュー
ブ12、バルーン19の材質としては、上述の熱可塑性
エラストマーに限らず、熱可塑性材料であれば適宜使用
できる。そして、このようなメインルーメン21および
サブルーメン22を有するシャフトチューブ12は、通
常の押出成形等により製造される。
【0069】以下、上記尿道カテーテル10において、
シャフトチューブ12にバルーン用チューブ20を融着
するための製造装置について説明する。
【0070】製造装置70Aは、図1(B)ないし
(E)に示す如く、シャフトチューブ12の外周面のサ
ブルーメンに連通する箇所に被覆されたバルーン用チュ
ーブ20の一方の端部を装着可能であって、融着完了時
におけるバルーン用チューブ20の該端部の外面形状に
対応して形成された内面を有する第1の融着型である金
型30と、バルーン用チューブ20の該端部を該メイン
ルーメン21の内面から加圧する加圧装置である第2の
芯金38と、バルーン用チューブ20の該端部を加熱す
る加熱装置である高周波コイル40とを有している。
【0071】金型30は、割型構造であって、その内面
は、一端から他端へ開口して形成され、軸方向中央側に
向けて開口311より形成されたシャフトチューブ挿通
面31と、軸方向中央側に向けて開口321より形成さ
れたバルーン用チューブ挿通面32と、シャフトチュー
ブ挿通面31よりバルーン用チューブ挿通面32に向け
て所定長にわたり内径が漸増した拡径面33とから構成
されている。
【0072】そして、金型30の内面形状、すなわち、
シャフトチューブ挿通面31、バルーン用チューブ挿通
面32、および拡径面33に及ぶ内面形状は、融着完了
時における尿道カテーテル10の、バルーン用チューブ
20の端部付近の外面形状に対応して、この実施例にお
いては該外面形状とほぼ同一の形状に形成されている。
すなわち、シャフトチューブ挿通面31の内面はシャフ
トチューブ12とほぼ同一の断面形状に、バルーン用チ
ューブ挿通面32の内面はバルーン用チューブ20とほ
ぼ同一の断面形状を有しており、これにより、シャフト
チューブ12はシャフトチューブ挿通面31に、バルー
ン用チューブ20はバルーン用チューブ挿通面32にそ
れぞれ装着可能となっている。かつ、拡径面33の内面
は、融着完了時に所望するバルーン用チューブ20の端
部の外面形状とほぼ同一のテーパ形状となっている。
【0073】そして、シャフトチューブ12およびバル
ーン用チューブ20をシャフトチューブ挿通面31およ
びバルーン用チューブ挿通面32にそれぞれ装着したと
き、バルーン用チューブ20の端部は、拡径面33の内
面に沿わない部分の壁厚が若干メインルーメン21側に
突出するように変形した状態で拡径面33に収納され
る。なお、金型30の内面形状は、金型30より離型し
た時に尿道カテーテル10が上記の外面形状に得られる
ものであれば、必ずしも上記の外面形状と同一形状であ
るものに限定されず、使用する材料や融着の温度、圧力
等の条件を考慮して、上記の外面形状より若干小さくし
ても、あるいは大きくしてもよい。
【0074】図示の例において、シャフトチューブ挿通
面31およびバルーン用チューブ挿通面32を備えた
側、すなわち金型30の軸方向両端側は、断熱性を有す
るアスベスト、ベークライト、テフロン、セラミック、
発泡スチロール等の断熱性材料より形成されている。こ
れにより、高周波コイル40により発生し、バルーン用
チューブ20の端部とシャフトチューブ12との融着部
を加熱する熱が外部へ逃げるのを防止でき好ましい。ま
た、拡径面33を備えた部分、すなわち金型30の軸方
向中央側は、バルーン用チューブ20の端部をシャフト
チューブ12に融着するのに必要な熱が良好に得られる
ように、高周波誘導発熱が可能なステンレス、鉄、銅、
金、銀、アルミニウム等の金属などの導電体より形成さ
れているのが好ましい。
【0075】なお、本発明において、金型30の2つの
割型の連結(型締め)を確実に行うために、通常の射出
成型で用いる固定盤および可動盤を具備する成型機と同
様の構成を有する装置を用い、金型30を該装置に取り
付けて、金型30の開閉を行う構成としてもよい。
【0076】芯金37は、サブルーメン22とほぼ同径
の棒状体であり、後述するバルーン用チューブ20のシ
ャフトチューブ12への融着時にサブルーメン22が閉
塞しないように、サブルーメン22に挿通される。
【0077】芯金38は、図3(A)に示すように、一
端38Aより若干離間した位置に拡径部38Bを備えて
いる。拡径部38Bの断面形状は、自然状態におけるメ
インルーメン21の断面形状と同一または若干大きく形
成され、一方、芯金38の拡径部38Bより一端38A
側の断面形状は、芯金38のメインルーメン21への挿
通を容易とするために、メインルーメン21の断面形状
よりも小さく形成されている。そして、芯金38を端部
38Aよりメインルーメン21に挿入し、さらに拡径部
38Bまで挿入すると、拡径部38Bはメインルーメン
21の内周壁と接触し、メインルーメン21内を抵抗を
伴って摺動し、それによりメインルーメン21の内周壁
を押圧する。
【0078】加熱手段である高周波コイル40は、その
間に金型30を図示のように挿通可能であり、金型30
の外側に配置された状態で、金型30の拡径面33を高
周波誘導発熱させ、その熱によりバルーン用チューブ2
0の端部を加熱する。
【0079】さらに、本発明の製造装置70Aは、図1
(B)に示す如く、シャフトチューブ12の先端側およ
び基端側をそれぞれ着脱可能に掴持し、シャフトチュー
ブ12およびバルーン用チューブ20を引伸して縮径す
る手段であるチャック50、50を具備するのが好まし
い。これにより、後述するバルーン用チューブ20端部
の金型30への装着の際に、シャフトチューブ12また
はバルーン用チューブ20の外周部が金型30の2つの
割型の間に誤って挟まる虞れがなくなり、装着を確実に
行うことができる。
【0080】図示の例においては、芯金37と芯金38
は別々に形成されているが、本発明においては、芯金3
7と芯金38がそれらの一部で一体とされている構造で
あってもよい。次に、上記製造装置70Aを用いて、シ
ャフトチューブ12にバルーン用チューブ20を融着す
る製造方法について説明する。
【0081】(1) シャフトチューブ12の先端側外周部
のサブルーメン22に連通する箇所にバルーン用チュー
ブ20を被覆する(図1(A)参照)。
【0082】(2) 後述するようにバルーン用チューブ2
0の両端部をシャフトチューブ12に移動不能に固着す
る工程を行っておきバルーン用チューブ20がシャフト
チューブ12に対し容易に移動しない程度に固定した状
態で、チャック50、50によりシャフトチューブ12
の両端側を掴持して反対方向に引張り、バルーン用チュ
ーブ20をシャフトチューブ12とともに引伸して縮径
する(図1(B)参照)。
【0083】(3) シャフトチューブ12に被覆したバル
ーン用チューブ20の先端部を引伸したまま、分割され
た金型30の拡径面33に対応する位置に挿入し、金型
30を閉じて、バルーン用チューブの先端部縁端が拡径
面33の内面に当接するようにシャフトチューブ12お
よびバルーン用チューブ20を装着する。(図1(C)
参照)。
【0084】(4) チャック50、50をシャフトチュー
ブ12から離し、シャフトチューブ12およびバルーン
用チューブ20の引伸状態を解除してから、メインルー
メン21に芯金38を端部38Aから挿入し、拡径部3
8Bがバルーン用チューブ20の先端部付近まで進むよ
うに芯金38を移動させる(図1(D)参照)。
【0085】(5) バルーン用チューブ20およびシャフ
トチューブ12を装着した金型30を高周波コイル40
内に位置させ、高周波コイル40を作動し、金型30を
加熱し、同時に、芯金38をさらにメインルーメン21
内に挿入し、メインルーメン21の内周壁より、シャフ
トチューブ12を介してバルーン用チューブ20の先端
部を加圧して、バルーン用チューブ20の先端部をシャ
フトチューブ12の外周部に融着する(図1(E)参
照)。
【0086】(6) バルーン用チューブ20の先端部を金
型30内に装着したまま放冷し、シャフトチューブ12
に融着されたバルーン用チューブ20の冷却を行い、そ
の後、金型30を開いてバルーン用チューブ20の先端
が融着されたシャフトチューブ12を金型30より取り
出す。
【0087】(7) バルーン用チューブ20の基端部につ
いても、上記(2)〜(6)と同様にして、該バルーン用チュ
ーブ20の基端部をシャフトチューブ12の先端側外周
部に加圧し融着する。
【0088】なお、バルーン用チューブ20の先端部お
よび基端部をシャフトチューブ12に融着する順番は、
どちらが先であってもよい。また、チャック50、50
によりバルーン用チューブ20の先端部あるいは基端部
を引伸して縮径するのは、縮径したい端部の両側をチャ
ック50、50で掴持すればよく、チャック50、50
の一方がシャフトチューブ12でなくバルーン用チュー
ブ20を掴持してもよい。
【0089】また、融着時にメインルーメン21内面に
加圧する加圧圧力は、バルーン用チューブ20およびシ
ャフトチューブ12の材料により適宜設定すればよい
が、例えば上記したラバロンを使用する場合、0.1〜
10kg程度、より好ましくは5〜8kg程度とするこ
とが好ましい。
【0090】また、金型30を加熱する温度は、加圧圧
力と同様に、バルーン用チューブ20およびシャフトチ
ューブ12の材料により適宜設定すればよいが、温度が
高すぎると、バルーン用チューブ20とシャフトチュー
ブ12との接触面に熱が届く前にバルーン用チューブ2
0が溶けてしまい、バルーン用チューブ20のべたつき
の原因となるため、これらを考慮して、例えば上記した
ラバロンを使用する場合、120〜340℃程度、より
好ましくは230〜300℃、さらに好ましくは240
〜260℃程度とすることが好ましい。
【0091】さらに、加圧および加熱を行う時間は、上
記加圧および加熱の場合と同様にバルーン用チューブ2
0およびシャフトチューブ12の材料、及び加熱温度に
より適宜設定すればよいが、例えば上記したラバロンを
使用する場合、1〜20秒程度、より好ましくは5〜1
0秒程度とするのが好ましい。
【0092】さらに、バルーン用チューブ20の端部を
冷却する工程における冷却時間は、上記と同様にバルー
ン用チューブ20およびシャフトチューブ12の材料等
により適宜設定すればよいが、例えば上記したラバロン
を使用する場合、バルーン用チューブ20の端部の加熱
を止めてから0.1〜10分程度、より好ましくは4〜
6分程度放冷するのが好ましい。
【0093】また、芯金37はサブルーメン22に対し
て固定せず、軸方向に相対移動可能な状態としておく。
これにより、シャフトチューブ12は芯金38の加圧力
作用下で芯金37に拘束されることなく変形自在とな
る。このような状態とする手段としては、例えば、ワッ
クス、シリコーン、グリース等の潤滑剤(離型剤)を芯
金37の外面に塗布することが挙げられる。また、この
ように芯金37がサブルーメン22に対し相対移動可能
であれば、チャック50、50でシャフトチューブ12
を掴持する前に、サブルーメン22に芯金37を挿通し
てもよい。
【0094】なお、サブルーメン22および開口17の
形成は、必ずしも上記の例のように上記融着工程前に行
う必要はなく、融着完了後にレーザー光線の照射、超音
波カッター等により該当部分を切断すること等により融
着完了後に行うこともできる。しかしながら、バルーン
用チューブ20をシャフトチューブ12に被覆する前に
これらを形成しておくのが好ましい。以下、上記実施例
の作用について説明する。
【0095】金型30の内面形状は、融着完了時にお
けるカテーテルチューブのバルーン用チューブの端部付
近の外面形状に対応して、この実施例においては該外面
形状とほぼ同一の形状に形成されているが、融着前のバ
ルーン用チューブ20の端部とシャフトチューブ12に
との間には段差があるため、シャフトチューブおよびバ
ルーン用チューブ20をシャフトチューブ挿通面31お
よびバルーン用チューブ挿通面32にそれぞれ装着する
と、バルーン用チューブ20の端部は、拡径面33に沿
わない部分の壁厚が若干メインルーメン側に突出するよ
うに変形した状態で拡径面33に収納される。この状態
で、芯金38の拡径部38Bをメインルーメンの該端部
に対向する位置に挿入すると、その挿入圧により、該壁
厚は金型38Bの内面に向かって押圧され、加圧され
る。そして、高周波コイル40の作動により該端部は加
熱され、拡径面33に沿うように変形し、シャフトチュ
ーブの外周部に平滑に融着される。
【0096】従って、このように融着を行うことによ
り、弾性型35がバルーン用チューブ20の外面を擦過
する如くがなく、この融着部の外面に摩擦による面荒れ
を生ずることがない。従って、例えば尿道カテーテル1
0によれば、患者の尿道粘膜等に損傷を与えず挿入でき
る。
【0097】バルーン用チューブ20の両端部は、上
記の通り、加熱状態下でシャフトチューブのメインルー
メン内周壁側から加圧することによって、シャフトチュ
ーブ外周部に融着される。即ち、バルーン用チューブは
弾性型から回転力を付与されることなく、チューブ周方
向に関して均等な、半径方向加圧力を付与される。これ
により、バルーン用チューブはシャフトチューブに対し
てねじれや芯ぶれを生ずることなく、固定される。従っ
て、例えば尿道カテーテルによれば、バルーンの適正な
膨張により、尿道におけるカテーテルの安定留置を確実
にする。
【0098】バルーン用チューブの両端部は、上記の
通り、加熱状態下でシャフトチューブのメインルーメン
内周壁側から加圧することにより、シャフトチューブの
半径方向加圧力を均等に付与された状態で融着される。
このため、シャフトチューブに対するバルーン用チュー
ブの融着力がそれら周方向において確実かつ安定であ
り、剥離の虞れの全くない強固な融着状態を確保でき
る。
【0099】バルーン用チューブの両端部は、上記の
通り、加熱状態下でシャフトチューブのメインルーメン
内周壁側から加圧することにより、該端部は圧力を受け
て軟化し、外面が上記融着型の内面に沿うように変形し
て、シャフトチューブ外周部に融着される。これによ
り、該端部は平滑に融着され、凹みが生じる虞れがな
い。よって、融着に必要な加圧を高圧で行うことが可能
となる。従って、シャフトチューブに対するバルーン用
チューブの融着力がそれらの周方向において確実かつ安
定であり、剥離の虞れの全くない強固な融着状態を確保
できる。環状弾性型35の縮径によりシャフトチューブ
12まわりに加圧され融着される。即ち、バルーン用チ
ューブ20は弾性型35から回転力を付与されることな
く、チューブ周方向に関して均等な、半径方向加圧力を
付与される。これにより、バルーン用チューブ20はシ
ャフトチューブ12に対してねじれや芯ぶれを生ずるこ
となく、固定される。従って、例えば尿道カテーテル1
0によれば、バルーン19の適正な膨張により、尿道に
おけるカテーテル10の安定留置を確実にする。
【0100】尚、拡径面33の形状は、図1に示すよう
に一定の割合で内径が漸増するもののみならず、図2
(A)に示すように丸みを帯びて内径が漸増する形状
や、図2(B)に示すように内径が段階的に漸増する形
状であってもよい。しかしながら、内径が一定の割合で
漸増した形状とすれば、芯金30の挿入圧をシャフトチ
ューブ12およびバルーン用チューブ20を介して良好
に、かつテーパの全長にわたり均一に受けることがで
き、融着をより確実かつ均一に行うことができる。ま
た、拡径面33の金型30の軸に対する勾配は、芯金3
0の挿入圧を良好に受けられ、かつ平滑に融着できるこ
とを考慮して、テーパの一端(始点)および他端(終
点)を結んだ線の、金型30の軸に対する傾斜角度θが
1〜45°程度、より好ましくは5〜10°程度である
ことが好ましい。
【0101】芯金38は、図1ないし図3(A)に示す
ような形状に限定されず、少なくとも一部の断面面積
が、メインルーメン21におけるバルーン用チューブ2
0の端部付近の断面面積と同一または若干大きく形成さ
れていればよく、例えば、全長にわたって断面形状が同
一であってもよい。その場合でも、バルーン用チューブ
20の端部を金型に装着した時、上記の通り該端部の壁
厚が若干メインルーメン21側へ突出し変形することに
より、該壁厚の内側に芯金38が良好に接触し、芯金3
8の挿入圧を良好に該壁厚に伝えることができる。ま
た、芯金38は、図3(B)に示すように、一端38C
より所定距離離間した位置より、拡径面33の内面に対
応するように一端38Cと反対方向へ拡径するテーパ状
に形成された部分38Dを有してもよい。このような形
状においても、芯金38の部分38Dより細径の端部3
8Cから挿入することにより、メインルーメン21への
挿入を容易とし、さらに、テーパ状の外面により芯金の
挿入圧をより良好に伝えることができる。
【0102】本発明における加圧手段は、上記のような
芯金に限定されるものではなく、例えば図4(A)に示
すように空気等の流体の送り込みによるものや、図4
(B)に示すように拡張装置44を使用したものとする
こともできる。図4(A)に示す加圧手段は、ノズル4
1および内部がノズル41と連通する送気チューブ42
を有する送気手段と、栓43とからなり、栓43はメイ
ンルーメン21の先端側に嵌入して該先端側を封止し、
ノズル41はメインルーメン21の基端側に嵌入するよ
うに構成されている。そして、栓43をメインルーメン
21の先端側に嵌入した状態で、ノズル41をメインル
ーメン21の基端側に嵌入し、送気チューブ42を通じ
て空気や酸素ガス、窒素ガス、炭酸ガス等の気体、ある
いは、水、生理食塩水、グリセリン等の液体などの流体
をメインルーメン21内に送り込むことにより、メイン
ルーメン21内を加圧する。尚、ノズル41および栓4
3は、加圧を確実かつ高圧で行えるように、バルーン用
チューブ20の端部付近まで挿入可能な長さとすること
が好ましい。なお、本発明においては、ノズル41をメ
インルーメン21の先端側に、栓43を基端側に装着し
てもよい。
【0103】図4(B)に示す加圧手段である拡張装置
44は、少なくとも一つのルーメン(図示せず)を有す
るチューブ本体441と、チューブ本体441の一端に
おいて、該ルーメンと連通するノズル442およびノズ
ル442と連通する送気チューブ443と、チューブ本
体441の他端側に設けられ、内部が該ルーメンと連通
し、該ルーメンへの送気および排気により拡張、収縮可
能な拡張体444とから構成されている。拡張体444
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリアミド、液晶ポリマー等の耐熱性を有
する材料で構成され、送気チューブ443の外周壁に固
着されている。そして、拡張体444を収縮した状態
で、チューブ本体441の拡張体側をメインルーメン2
1に基端側から挿入し、拡張体444をバルーン用チュ
ーブ20の端部と対向する位置に配置して、送気チュー
ブ443およびノズル442を介してO2等の気体ある
いは水等の液体を送って拡張体47を拡張し、シャフト
チューブ12およびその外面に被覆されたバルーン用チ
ューブ20の端部を加圧する。この状態でバルーン用チ
ューブ20の端部を加熱することにより、シャフトチュ
ーブ12への融着が行われる。なお、この拡張装置44
においては、拡張体44をメインルーメン21の先端側
から挿入してもよい。
【0104】また、本発明における加熱手段としては、
上記高周波コイルに限定されず、例えば、金型30を加
熱可能なヒーターとしてもよい。その場合、金型30の
構成材料としては、バルーン用チューブ20の端部に熱
が十分に伝わるように、ステンレス、鉄、銅、金、銀、
アルミニウム等の金属や、あるいは、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブテ
ン、ポリカーボネート等のプラスチック等の熱伝導性を
有する材料で構成するのが好ましい。
【0105】また、シャフトチューブ12またはバルー
ン用チューブ20が誘電体にて構成されている場合は、
高周波誘電加熱シールによりバルーン用チューブ20の
端部をシャフトチューブ12の外周部に融着してもよ
い。この場合は、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブテン、ポリカ
ーボネート等の、高周波が透過できる耐熱性の硬質プラ
スチックにて上記第1の融着型を構成するとともに、高
周波電界を発生し、上記第1の融着型に装着されたバル
ーン用チューブ20の端部をこの高周波電界中に配置可
能な高周波発生装置(図示せず)を本発明の加熱装置と
して用い、高周波電界よりバルーン用チューブ20の端
部内部を誘電発熱させ、この熱によりシャフトチューブ
外周部への融着を行うことができる。このような高周波
誘電加熱が可能なバルーン用チューブ20の構成材料と
しては、上記したバルーン用チューブ20の構成材料の
うち、金属をフィラー状にしたものを上記シャフトチュ
ーブ12およびバルーン用チューブ20の構成材料に練
り込んだものや、ビニル系熱可塑性樹脂等の、誘電率の
比較的高い材料が挙げられる。また、この高周波発生装
置は、例えば第1の融着型と別体でも、あるいは第1の
融着型に埋設されていてもよい。
【0106】また、シャフトチューブ12およびバルー
ン用チューブ20が誘電率の低い材料で構成されている
場合は、上記高周波電界発生装置に加えて、例えば、上
記高誘電率材料や、エチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)、軟質塩化ビニル樹脂等の誘電率の高い材料から
なる短いチューブを用い、予めバルーン用チューブ20
の端部とシャフトチューブ12の間にこのチューブを挟
み込み、上記の高周波発生装置で発熱を起こし、その熱
により融着を行ってもよい。また、上記高周波のほか、
超音波により誘導加熱して融着するものであってもよ
い。
【0107】また、上記の例においてはバルーン用チュ
ーブ20の端部をシャフトチューブ12の外側より加熱
する構成としたが、逆に、シャフトチューブ12が溶け
出さない程度にメインルーメン21の内側から加熱し
て、バルーン用チューブ20の端部をシャフトチューブ
12の外周部に融着してもよい。そのような手段として
は、例えば上記芯金38に発熱体を内蔵したものを用い
ることができる。しかしながら、上記の例のようにシャ
フトチューブ12の外側から加熱すれば、融着に必要な
熱をバルーン用チューブ20の端部に良好に伝えること
ができ好ましい。
【0108】図5は、バルーンチューブの製造方法およ
び製造装置の他の一例を示す模式図である。以下、上記
の例と同様の事項については説明は省略する。この実施
例における製造装置70Bは、金型30と、芯金38
と、加熱手段である高周波コイル40を有している。
【0109】金型30は図1に示す例とほぼ同一の構成
であるが、割型でなく一体型構造を有している点で異な
っている。また、バルーン用チューブ挿通面32は、自
然状態におけるバルーン用チューブ20の断面形状より
大きく形成されており、バルーン用チューブ20が被覆
されたシャフトチューブ12は、シャフトチューブ挿通
面31によってのみ、拡径面33にバルーン用チューブ
20の端部が当接した状態で保持金型30内に収納され
ている。このような形状でも、後述するように芯金38
を拡径面33に向かって挿入することにより、バルーン
用チューブ20の端部は拡径面33に押し付けられて金
型30内に強固に保持され、融着を良好に行うことがで
きる。
【0110】さらに、本発明の製造装置70Bは、図5
(C)に示すように、チャック51は、金型30に挿通
されたシャフトチューブ12の端部を着脱可能に掴持
し、シャフトチューブ12を軸方向に移動させる手段で
あるチャック52を具備するのが好ましい。これによ
り、シャフトチューブ12の端部を金型30から遠ざか
る方向に引張可能となっており、バルーン用チューブ2
0の端部を確実に金型30の拡径面33に引き込むこと
ができる。
【0111】そして、バルーン用チューブ20の端部の
シャフトチューブ12への融着は以下のように行うこと
ができる。 (1) シャフトチューブ12の両端部を、サイジングによ
り縁端に向かって縮径する形状とし、シャフトチューブ
12の外面にバルーン用チューブ20を被覆する(図5
(A)参照)。尚、シャフトチューブ12を縮径する手
段としては、上記サイジングの他、例えば、シャフトチ
ューブ12の外側を削り取ったり、あるいは、シャフト
チューブ12のメインルーメン21内を吸引(減圧)し
たり、あるいは、シャフトチューブ12の外側を加熱す
ることによりシャフトチューブ12を変形させたり、溶
剤等によりシャフトチューブ12の外側を溶かし出すこ
と等が挙げられる。
【0112】(2) 縮径したシャフトチューブ12の先端
部を、金型30の開口より挿入し、シャフトチューブ1
2の先端部が金型30の外側へ突出するまで図中左側に
移動させ、シャフトチューブ12の先端側であってバル
ーン用チューブ20が被覆されてない部分を金型30に
挿入する(図5(B)参照)。
【0113】(3) 開口より突出したシャフトチューブ1
2の先端部をチャック51で掴持し、この先端部を金型
30から遠ざかる方向へ引張ることにより移動させ、バ
ルーン用チューブ20の先端部を金型30内に引き込
み、拡径面33に当接させる(図5(C)参照)。
【0114】(4) バルーン用チューブ20の先端部が拡
径面33に当接した状態を保ちながら、芯金38をメイ
ンルーメン21に挿入してルーメン内からの加圧を行
い、さらに高周波コイル40を作動して金型30を加熱
することにより、バルーン用チューブ20の端部をシャ
フトチューブ12に融着する(図5(D)参照)。
【0115】(5) バルーン用チューブ20の端部を金型
30内に装着したまま室温にて放冷し、シャフトチュー
ブ12に融着されたバルーン用チューブ20の冷却を行
い、その後、金型30を開いてバルーン用チューブ20
の端部が融着されたシャフトチューブ12を金型30よ
り取り出す。
【0116】(6) その後、バルーン用チューブ20の他
方の端部も同様にして融着する。なお、上記と同様に、
バルーン用チューブ20の先端部および基端部をシャフ
トチューブ12に融着する順番は、どちらが先であって
もよい。
【0117】これにより、一体型構造の金型を使用する
場合においても、簡略な工程でバルーン用チューブ20
の端部を確実に拡径面33に収納でき、該端部の融着を
確実に行うことができる。
【0118】なお、上記(4)の工程において、バルーン
用チューブ20の端部の拡径面33への当接状態を保つ
ために、チャック51でシャフトチューブ12の端部を
掴持したまま上記(5)の融着工程を行うことにより、チ
ャック51と金型30との位置関係がずれないようにし
てもよい。
【0119】なお、図5に示す実施例においても、図1
に示す実施例と同様に、バルーン用チューブ20の先端
部および基端部をシャフトチューブ12に融着する順番
は、どちらが先であってもよい。
【0120】また、図1に示す実施例と図5に示す実施
例においては、バルーン用チューブ20端部の縮径操作
や金型30への引き込み操作により、金型30にバルー
ン用チューブ20の端部を簡便な操作でより確実に装着
する構成としたが、本発明においては、金型30にバル
ーン用チューブ20を装着できれば、上記操作を行うも
のに限定されない。そして、金型30はバルーン用チュ
ーブ20の先端部または基端部のうち一方のみを装着す
る構成としたが、例えば、本発明の融着型として、金型
30のバルーン用チューブ挿通面32が軸方向に延設さ
れ、この延設部分において、拡径面33およびシャフト
チューブ挿通面31と同様の内面が、バルーン用チュー
ブ20の外面形状と金型30の場合と図中左右が逆にな
るように設けられたもの(図示せず)を作製し、この融
着型を軸方向に分割してからバルーン用チューブ20の
外周面に取り付けることにより、バルーン用チューブ2
0の両端部がともにこの融着型に装着されるようにし、
先に述べたノズル41や拡張装置44等により、バルー
ン用チューブ20の両端部を同時に加圧して、シャフト
チューブ12の外周部に融着するようにしてもよい。
【0121】また、上記の2つの例においては、シャフ
トチューブ12を金型30に向かって移動させる構成と
したが、逆に、金型30をシャフトチューブ12に向か
って移動させることにより装着してもよい。また、金型
30にあっては、バルーン用チューブ20の先端部を融
着するのに専用となる金型30と、基端部を融着するの
に専用となる金型30とを並列配置、もしくは直列配置
し、バルーン用チューブ20の各端部をそれら2台の金
型30により順次融着せしめるものであっても良い。
【0122】上記のようにしてバルーン用チューブ21
の端部を融着するにあたり、融着をシャフトチューブ1
2の所定の場所にて確実に行うために、金型30にバル
ーン用チューブ20の端部を装着する際にバルーン用チ
ューブ20がシャフトチューブ12に対し移動しない程
度に、バルーン用チューブ20をシャフトチューブ12
に対し移動不能に固着する工程を行う。以下、融着前に
バルーン用チューブ20をシャフトチューブ12に固着
する工程およびそれに用いる装置の一例について説明す
る。製造装置75は、図6に示す如く、バルーン用チュ
ーブ20の端部と当接可能な内面を有する第2の融着型
である金型60と、芯金61と、高周波コイル62およ
びチャック52を有している。
【0123】金型60は、全体にわたって上記金型30
の拡径面33と同様の材料で構成され、一端に形成され
た開口601と、他端に形成された開口602まで連続
して形成された環状の内面を有し、金型60の開口60
1側は、開口601より開口602に向かって縮径した
テーパ状の内面を有するテーパ部に、また開口602側
は内面が一定の内径に形成された筒状部となっている。
開口602側の内面、すなわち筒状部の内面の内径は、
シャフトチューブ12の外径より大きくなっている。そ
して、開口601側よりバルーン用チューブ20の端部
を挿入していくと、この端部に上記テーパ状の内面が当
接する。
【0124】芯金61は、後述する固着工程においてメ
インルーメン21が閉塞しないようにメインルーメン2
1内に挿入されるものであり、メインルーメン21とほ
ぼ同一の断面形状に形成されている。また、高周波コイ
ル62は、内部に金型60を挿通可能に設けられ、金型
60を加熱するようになっている。なお、この高周波コ
イル62は上記高周波コイル60と同じものでもよい。
また、バルーン用チューブ20の端部を直接加熱する構
成としてもよい。さらに、高周波コイル62に代えて金
型60を加熱可能なヒーターとしてもよい。
【0125】チャック52は、図示の通り、バルーン用
チューブ20を外側から掴持して、バルーン用チューブ
20およびシャフトチューブ12をそれらの軸方向に移
動させるものである。そして、このチャック52によ
り、バルーン用チューブ20が被覆されたシャフトチュ
ーブ12が金型60に挿入され、また金型60から抜去
される。
【0126】そして、上記製造装置75を用いて、融着
前にバルーン用チューブ20をシャフトチューブ12に
固着する工程について説明する。 (1) シャフトチューブ12の先端側外周部にバルーン用
チューブ20を被覆し、シャフトチューブ12のメイン
ルーメン21、サブルーメン22に芯金61、63を挿
入し、バルーン用チューブ20の基端側をチャック52
で掴持して、シャフトチューブ12の先端側を金型60
の開口601に挿入する(図6(A)参照)。なお、芯
金63は上記芯金37と同じでもよく、芯金61は上記
芯金38と同じでもよい。
【0127】(2) さらにシャフトチューブ12を金型6
0内に挿入してバルーン用チューブ20の先端部を金型
60のテーパ状の内面に当接するように装着し、高周波
コイル63内に金型60を配置し、バルーン用チューブ
20の先端部をチャック52により金型60の内面に押
し付けながら、高周波コイル62を作動して金型60を
加熱し、その熱でバルーン用チューブ20の先端部を加
熱し、バルーン用チューブ20がシャフトチューブ12
に対し移動しない程度に、バルーン用チューブ20の先
端部縁端をシャフトチューブ12まわりに融着する(図
6(B)参照)。
【0128】(3) その後、金型60およびバルーン用チ
ューブ20の先端部を十分に冷却してから、チャック5
2を動かして、シャフトチューブ12およびバルーン用
チューブ20を金型60より取り出す。その後、バルー
ン用チューブ20の基端部も同様にして融着する(図6
(C)参照)。
【0129】なお、上記と同様に、バルーン用チューブ
20の先端部および基端部をシャフトチューブ12に融
着する順番は、どちらが先であってもよい。このように
して、バルーン用チューブ20の端部をシャフトチュー
ブ12に対し移動しない程度に予め固着することによ
り、上述した金型30への挿入時およびメインルーメン
内面側からの加圧時に、シャフトチューブ12のみが長
手方向に移動し、バルーン用チューブ20との相対位置
がずれることなく、上述したバルーンチューブ20の端
部を確実にシャフトチューブに融着できる。
【0130】また、上述したチャック50、50による
シャフトチューブ12およびバルーン用チューブ20の
縮径や、チャック51によるバルーン用チューブ20の
金型30への引き込みにおいても、シャフトチューブ1
2とバルーン用チューブ20の相対位置がずれることが
ないため、上記した縮径や引き込みを良好に行うことが
できる。
【0131】なお、このようなバルーン用チューブ20
の端部の固着は、上記の融着によるものに限定されず、
例えば接着剤や溶剤を用いて接着することにより行って
もよい。また、図示の例においては、金型60の環状の
内面によりバルーン用チューブ20の端部をその全周に
わたってシャフトチューブ12に固着しているが、バル
ーン用チューブ20がシャフトチューブ12に対し移動
不能であれば、所定間隔毎に数箇所のみ固着してもよ
い。さらに、金型30、60へのシャフトチューブ12
およびバルーン用チューブ20の装着の際には、赤外線
センサ等を用いて、シャフトチューブ12、バルーン用
チューブ20の位置を検出し、所定の位置までシャフト
チューブ12が移動したことを確認してもよい。これに
より、金型30への装着を容易とすることができる。
【0132】尚、本発明のバルーンカテーテルの製造方
法及び製造装置は、尿道カテーテルを例にあげてその製
法及び製造装置を説明したが、本発明の製法及び製造装
置で製造されるバルーンカテーテルは尿道カテーテルに
限定されることはなく、PTCA用拡張体付カテーテ
ル、気管内カフ等、バルーンを備えるカテーテルには適
宜使用できることは言うまでもない。
【0133】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、シャフト
チューブにバルーン用チューブを融着するに際し、融着
部の表面状態、形状を安定化し、かつ強固な融着状態を
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明によるバルーン融着工程の一例を
示す模式図である。
【図2】図2は金型の他の構成例を示す拡大断面図であ
る。
【図3】図3は芯金の他の構成例を示す拡大斜視図であ
る。
【図4】図4は加圧手段の他の構成例を示す模式図であ
る。
【図5】図5は本発明によるバルーン融着工程の他の例
を示す模式図である。
【図6】図6は本発明によるバルーン融着工程に先立
ち、バルーン用チューブを移動不能に固着する工程の一
例を示す模式図である。
【図7】図7は尿道カテーテルを示す外観図である。
【図8】図8は図7の要部断面図である。
【図9】図9は図7のバルーン部分を示す断面図であ
る。
【図10】図10は図7のシャフトチューブ部分を示す
断面図である。
【図11】図11は従来方法の一例を示す模式図であ
る。
【図12】図12は従来方法の他の例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
10 尿道カテーテル 11 基部 12 シャフトチューブ 13 基端開口部 14 バルーン制御用流体注入/排出部 17 先端側開口部 18 バルーン連通口部 19 バルーン 20 バルーン用チューブ 21 メインルーメン 22 サブルーメン 30 金型 31 シャフトチューブ挿通面 32 バルーン用チューブ挿通面 33 拡径面 37 芯金 38 芯金 40 高周波コイル(加熱装置) 41 ノズル 43 栓 44 拡張装置 50、51、52 チャック 60 金型 61 芯金 62 高周波コイル 70、75 製造装置

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトチューブと、該シャフトチュー
    ブに形成されたメインルーメンと、該シャフトチューブ
    の壁厚内に設けられ、該シャフトチューブの先端側外周
    部に開口した少なくとも1つのサブルーメンと、該シャ
    フトチューブの先端側外周部に、シャフトチューブの先
    端側外周部を囲むように融着され、該サブルーメンと連
    通するバルーンとを有するバルーンカテーテルの製造方
    法であって、(A)該メインルーメン及び該サブルーメ
    ンを有する該シャフトチューブの該サブルーメンと連通
    する箇所にバルーン用チューブを被覆する工程と、
    (B)該サブルーメンに第1の芯金を挿入する工程と、
    (C)該バルーン用チューブの先端部および/または基
    端部を該シャフトチューブに移動不能に固着する工程
    と、(D)融着完了時における該バルーン用チューブの
    先端部および/または基端部の外面形状に対応して形成
    された内面を有する第1の融着型に該バルーン用チュー
    ブの先端部および/または基端部を装着する工程と、
    (E)該バルーン用チューブの先端部および/または基
    端部を該第1の融着型内で加熱し、さらに該メインルー
    メンの内周壁より加圧して該シャフトチューブに融着す
    る工程と、(F)該バルーン用チューブの先端部および
    /または基端部を冷却する工程と、(G)該バルーン用
    チューブの先端部および/または基端部を該第1の融着
    型より取り出す工程とを有することを特徴とするバルー
    ンカテーテルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の融着型の内面は、一端から他
    端へ開口して形成され、軸方向中央側より一端側に向け
    て前記シャフトチューブの外径とほぼ同一の内径を有
    し、また、軸方向中央側より他端側に向けて所定長にわ
    たり内径が漸増している請求項1に記載のバルーンカテ
    ーテルの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記(C)工程は、 前記メインルーメンおよび前記サブルーメンに芯金を挿
    入する工程と、 前記バルーン用チューブの先端部および/または基端部
    に当接可能な形状に形成された内面を有する第2の融着
    型に前記バルーン用チューブの先端部および/または基
    端部を挿入する工程と、前記バルーン用チューブの先端
    部および/または基端部を加熱して前記シャフトチュー
    ブに融着する工程からなる請求項1または2記載のバル
    ーンカテーテルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の融着型は、内面が前記シャフ
    トチューブの外径より大きい内径を有する筒状部と、内
    面が該筒状部と連続して形成され、該筒状部より反対側
    に向かって内径が漸増するテーパ部とを有する請求項3
    に記載のバルーンカテーテルの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記シャフトチューブと前記バルーン用
    チューブが、熱可塑性エラストマーにて形成される請求
    項1ないし4のいずれかに記載のバルーンカテーテルの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 前記熱可塑性エラストマーがSEBS等
    のポリスチレン系熱可塑性エラストマーである請求項5
    記載のバルーンカテーテルの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記バルーン用チューブの加圧は、前記
    メインルーメンに第2の芯金を挿入することにより行う
    請求項1ないし6のいずれかに記載のバルーンカテーテ
    ルの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記バルーン用チューブの加圧は、前記
    メインルーメンの一端側を封止して、前記メインルーメ
    ンの他端側より流体を送り込むことにより行う請求項1
    ないし6のいずれかに記載のバルーンカテーテルの製造
    方法。
  9. 【請求項9】 前記バルーン用チューブの加圧は、前記
    メインルーメンに耐熱性を有する拡張、収縮自在な拡張
    体を挿入し、該拡張体を拡張することにより行う請求項
    1ないし6のいずれかに記載のバルーンカテーテルの製
    造方法。
  10. 【請求項10】 前記(E)工程において、前記メイン
    ルーメンの内周壁を0.1〜10kgに加圧する請求項
    1ないし9のいずれかに記載のバルーンカテーテルの製
    造方法。
  11. 【請求項11】 前記(E)工程において、前記第1の
    融着型を120〜340℃に加熱する請求項1ないし1
    0のいずれかに記載のバルーンカテーテルの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記(E)工程において、前記バルー
    ン用チューブの先端部および/または基端部を加熱かつ
    加圧する時間が1〜20秒である請求項1ないし11の
    いずれかに記載のバルーンカテーテルの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記(F)工程において、前記バルー
    ン用チューブの先端部および/または基端部を0.1〜
    10分放冷する請求項1ないし12のいずれかに記載の
    バルーンカテーテルの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の芯金を前記サブルーメンに
    対して固定せず、軸方向に相対移動可能な状態としてお
    く請求項1ないし13のいずれかに記載のバルーンカテ
    ーテルの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記(D)工程は、前記第1の融着型
    に該バルーン用チューブの先端部または基端部を装着す
    るものであって、 前記バルーン用チューブの先端部または基端部を長手方
    向に引伸して縮径する工程と、 前記内面の軸方向に分割した前記第1の融着型に前記バ
    ルーン用チューブの先端部または基端部を挿入する工程
    と、 前記第1の融着型を閉じる工程と、 前記第1の融着型に配置された前記バルーン用チューブ
    の先端部または基端部の引伸を解除する工程とからなる
    請求項1ないし14のいずれかに記載のバルーンカテー
    テルの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記(D)工程は、前記第1の融着型
    に該バルーン用チューブの先端部または基端部を装着す
    るものであって、 前記シャフトチューブの先端部または基端部を、縁端に
    向かって縮径した形状とする工程と、 前記シャフトチューブの先端側または基端側であって前
    記バルーン用チューブが被覆されてない部分を、前記シ
    ャフトチューブの先端部または基端部が第1の融着型の
    外側に突出するように前記第1の融着型に挿入する工程
    と、 突出した前記シャフトチューブの先端部または基端部を
    前記第1の融着型に対して前記第1の融着型から遠ざか
    る方向に移動し、前記バルーンチューブの先端部または
    基端部を前記第1の融着型に引き入れる工程とからなる
    請求項1ないし14のいずれかに記載のバルーンカテー
    テルの製造方法。
  17. 【請求項17】 メインルーメンを有するシャフトチュ
    ーブと、該シャフトチューブの壁厚内に設けられ、該シ
    ャフトチューブの先端側外周部に開口した少なくとも1
    つのサブルーメンと、該シャフトチューブの先端側外周
    部に、先端側外周部を囲むように融着され、該サブルー
    メンと連通するバルーンとを有するバルーンカテーテル
    の製造装置であって、(A)該メインルーメン及び該サ
    ブルーメンとが形成され、該サブルーメンに第1の芯金
    が挿入された該シャフトチューブの先端側外周面の該サ
    ブルーメンに連通する箇所に被覆されたバルーン用チュ
    ーブの先端部および/または基端部を装着可能であっ
    て、融着完了時における該バルーン用チューブの先端部
    および/または基端部の外面形状に対応して形成された
    内面を有する第1の融着型と、(B)該バルーン用チュ
    ーブの先端部および/または基端部を該メインルーメン
    の内面から加圧する加圧装置と、(C)該第1の融着型
    に装着された該バルーン用チューブの先端部および/ま
    たは基端部を加熱する第1の加熱装置と、(D)該第1
    の融着型に該バルーン用チューブの先端部および/また
    は基端部を装着する前に、該バルーン用チューブの先端
    部および/または基端部を前記シャフトチューブに移動
    不能に固着する装置とを有して構成されることを特徴と
    するバルーンカテーテルの製造装置。
  18. 【請求項18】 前記(A)の融着型の内面は、一端か
    ら他端へ開口して形成され、軸方向中央側より一端側に
    向けて前記シャフトチューブの外径とほぼ同一の内径を
    有し、また、軸方向中央側より他端側に向けて所定長に
    わたり内径が漸増している拡径面を有している請求項1
    7に記載のバルーンカテーテルの製造装置。
  19. 【請求項19】 前記拡径面の、前記第1の融着型の軸
    に対する傾斜角度は1〜45°である請求項18に記載
    のバルーンカテーテルの製造装置。
  20. 【請求項20】 前記(A)の融着型の軸方向両端側が
    断熱材にて構成されている請求項17ないし19のいず
    れかに記載のバルーンカテーテルの製造装置。
  21. 【請求項21】 前記(A)の第1の融着型の少なくと
    も軸方向中央側が導電体で構成されている請求項17な
    いし20のいずれかに記載のバルーンカテーテルの製造
    装置。
  22. 【請求項22】 前記(B)の加圧装置は、前記メイン
    ルーメンに挿入可能な第2の芯金である請求項17ない
    し21のいずれかに記載のバルーンカテーテルの製造装
    置。
  23. 【請求項23】 前記第2の芯金は、一端より所定距離
    離間した位置に、前記メインルーメンの断面形状と同一
    または若干大きく形成された断面形状を有する拡径部を
    有し、該拡径部より前記一端側においては、前記メイン
    ルーメンの断面形状より小さい断面形状に形成されてい
    る請求項22に記載のバルーンカテーテルの製造装置。
  24. 【請求項24】 前記第2の芯金は、一端より所定距離
    離間した位置より、他端に向かって径が漸増するテーパ
    部を有している請求項22に記載のバルーンカテーテル
    の製造装置。
  25. 【請求項25】 前記(B)の加圧装置は、前記メイン
    ルーメンの一端側を封止する手段と、前記メインルーメ
    ンの他端側より前記メインルーメン内に流体を送り込む
    手段とからなる請求項17ないし21のいずれかに記載
    のバルーンカテーテルの製造装置。
  26. 【請求項26】 前記(B)の加圧装置は、前記メイン
    ルーメンに挿入可能な耐熱性を有する拡張、収縮可能な
    拡張体を具備し、該拡張体を拡張することにより前記メ
    インルーメンの加圧を行う拡張装置である請求項17な
    いし21のいずれかに記載のバルーンカテーテルの製造
    装置。
  27. 【請求項27】 前記拡張体はポリエチレン、ポリプロ
    ピレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
    アミド、液晶ポリマー等の耐熱性を有する材質で構成さ
    れている請求項26記載のバルーンカテーテルの製造装
    置。
  28. 【請求項28】 前記(C)の加熱装置は、前記第1の
    融着型を高周波誘導加熱する高周波コイルである請求項
    17ないし27のいずれかに記載のバルーンカテーテル
    の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記(C)の加熱装置は、前記第1の
    融着型を加熱するヒーターである請求項17ないし27
    のいずれかに記載のバルーンカテーテルの製造方法。
  30. 【請求項30】 前記(D)の装置は、 前記バルーン用チューブの先端部および/または基端部
    と当接可能な内面を有する第2の融着型と、 前記バルーン用チューブの先端部および/または基端部
    を加熱する第2の加熱装置からなる請求項17ないし2
    9のいずれかに記載のバルーンカテーテルの製造装置。
  31. 【請求項31】 前記第2の融着型は、内面が前記シャ
    フトチューブを挿通可能な筒状部と、内面が該筒状部と
    連続して形成され、該筒状部より反対側に向かって内径
    が漸増するテーパ部とを有する請求項30に記載のバル
    ーンカテーテルの製造装置。
  32. 【請求項32】 前記第2の加熱装置は前記第2の融着
    型を高周波誘導加熱する高周波コイルである請求項30
    または31に記載のバルーンカテーテルの製造装置。
  33. 【請求項33】 前記第2の加熱装置は前記第2の融着
    型を加熱するヒーターである請求項30または31に記
    載のバルーンカテーテルの製造装置。
  34. 【請求項34】 前記(D)の装置は、さらに、前記シ
    ャフトチューブに被覆された前記バルーン用チューブを
    外側より着脱自在に掴持し、前記シャフトチューブおよ
    び前記バルーン用チューブを軸方向に移動させるチャッ
    クを備えている請求項17ないし33のいずれかに記載
    のバルーンカテーテルの製造装置。
  35. 【請求項35】 さらに、前記シャフトチューブの先端
    側および基端側をそれぞれ着脱可能に掴持し、前記シャ
    フトチューブおよび前記バルーン用チューブを長手方向
    に引伸して縮径する手段を有する請求項17ないし34
    のいずれかに記載のバルーンカテーテルの製造装置。
  36. 【請求項36】 さらに、前記シャフトチューブの先端
    部または基端部を着脱可能に掴持し、前記シャフトチュ
    ーブの軸方向に移動させる手段を有する請求項17ない
    し34のいずれかに記載のバルーンカテーテルの製造装
    置。
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