JPH0633480A - 浚渫装置 - Google Patents

浚渫装置

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JPH0633480A
JPH0633480A JP23254992A JP23254992A JPH0633480A JP H0633480 A JPH0633480 A JP H0633480A JP 23254992 A JP23254992 A JP 23254992A JP 23254992 A JP23254992 A JP 23254992A JP H0633480 A JPH0633480 A JP H0633480A
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JP
Japan
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inlet
cutters
cutter
electric motor
dredging
Prior art date
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Pending
Application number
JP23254992A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Kouoka
潔 抗岡
Ryoichi Yamamoto
良一 山本
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0633480A publication Critical patent/JPH0633480A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 岩石等の異物の噛み込みがあっても電動機や
機器に過負荷による損傷の起こらない連続安定操業の可
能な浚渫装置を提供する。 【構成】 竪型スクリュコンベヤ2とその下部に回転自
在に設けたインレット・カッタ5bを有するインレット
装置5と,インレット装置5の外周に回転自在に配設し
た略半円周形状の集泥板11とからなる浚渫装置1であ
って,インレット装置5は正逆転可能なインレット・カ
ッタ5b駆動用の電動機9を備え,電動機9の電流値が
予め設定した設定値を越えたとき電動機9に逆転指令を
発信する制御装置30を備えた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,例えば,発電所の取水
口や海底,湖沼,河川,港湾などに堆積したヘドロなど
の軟泥を浚渫する際に利用される浚渫装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】海底に堆積したヘドロ等の軟泥の浚渫
は,水中ポンプを軟泥層中へ突っ込んで吸い上げたり,
あるいはグラブバケットにより軟泥を海底よりすくい上
げたりすることによって行なっていた。しかし,この方
法では,高濃度の軟泥を浚渫することができないばかり
か,軟泥とともに大量の海水を吸い上げるため揚泥効率
が悪く,また,グラブバケットによる方法では,海水に
泥濁が発生し,二次汚染を生じるという問題があった。
そこで,これらの問題を解決するために,竪型スクリュ
コンベヤとこの竪型スクリュコンベヤの下端に回転自在
に配設されたインレット装置からなる浚渫装置が実用化
され,竪型スクリュコンベヤの上端近くの排出口から排
出された軟泥は,圧送ポンプで加圧され逆止弁を経由し
て排送管へ圧送され,さらに圧縮エアを排送管途中に設
けたエアノズル(エジェクタ)から圧入して遠距離輸送
するという方式が本出願人により提案された。
【0003】図5はこのタイプの従来の浚渫装置を示
し,インレット装置5の外周に回転自在な略半円形状の
集泥板11を備えた浚渫装置1であって,集泥板11を
浚渫方向の背面側に回転し対向させた後,インレット装
置5を駆動回転しながらゆっくりと前進することによ
り,インレット・カッタ5bで浚渫個所の固化した軟泥
層を水平に剪断,撹拌,流動化して竪型スクリュコンベ
ヤ2のスクリュ羽根3の回転による吸引力により内部へ
導き,スクリュ羽根3によって上昇移送する。このと
き,固結した軟泥はインレット・カッタ5bによりスラ
イス状に切断され,軟かくなって流動化していくが,軟
泥中に存在した異物はインレット・カッタ5b間を通過
することができずに排除される。このようにして竪型ス
クリュコンベヤ2で上昇移送された軟泥は上端部の吐出
口2aより排出され,次の工程へ搬送される。
【0004】軟泥が硬く,あるいは粘着性の強い場合に
は,運転が継続されるにつれて軟泥がインレット・カッ
タ5b自体に付着し,これが発達して各段のインレット
・カッタ5b間を目詰りさせて軟泥の通過が悪くなり,
浚渫・輸送能力が低下する。こうした場合の対策とし
て,集泥板11内周面に水平に突設され,インレット・
カッタ5b間へ挾在する補助カッタ11aがこれらの目
詰りした固結物を破壊脱落排除するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,浚渫対
象である軟泥の中にインレット・カッタ間の間隙よりも
大きな岩石やその他の異物が混在するときには,これら
の異物がインレット・カッタとともに掻き寄せられ,進
行方向の背面側にある補助カッタに当接し,インレット
装置の回転駆動手段である電動機が過負荷となり,イン
レット装置のインレット・カッタの回転が停止したり,
構造部品に無理な力が加わって破損したりする恐れがあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上に述べた課題を解決す
るために,本発明の浚渫装置においては,竪型スクリュ
コンベヤと,この竪型スクリュコンベヤの下部に回転可
能に設けられ外側周面に上下方向適当間隔離間した複数
段のインレット・カッタを配設したインレット装置と,
インレット装置の外周に回転可能に配設された略半円周
形状を有し内周面に前記インレット・カッタ間の間隙に
挾在突設された補助カッタを有する集泥板を備えた浚渫
装置であって,前記インレット装置はインレット・カッ
タの逆転可能な回転駆動用の電動機を備え,電動機の消
費電流値が予め設定した値を超過したとき電動機に逆転
指令を発信する制御装置を備えた構成とした。
【0007】
【作用】本発明の浚渫装置においては,運転中インレッ
ト装置のインレット・カッタに岩石等の異物を巻き込ん
でそのまま回転し,背面側の集泥板の補助カッタに当接
してインレット装置の電動機が過負荷となったときに
は,制御装置に予め設定された電流値を実際の電流値が
超過し,制御装置は電動機に正転から逆転の指令が発信
されて電動機が逆転することにより,インレット・カッ
タは逆転を始めインレット・カッタと補助カッタとの間
に挟圧された岩石が離脱して下方へ落下する。電流値が
設定値を下回ると電動機は正転に復帰して正常運転を再
開する。
【0008】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例について
詳細に説明する。図1〜図4は本発明の実施例に係り,
図1は浚渫装置の全体縦断面図であり,図2は図1のI
I−II視の平面図,図3は浚渫装置の下部側面図,図
4は制御装置のブロック綿図である。図において,1は
浚渫装置,2は竪型スクリュコンベヤ,2Aはケーシン
グ,3はスクリュ(羽根),3aは回転軸,3bはスク
リュ駆動用の電動機,4はインレット装置のケーシン
グ,5はインレット装置,5aはインレット筒,5bは
インレット・カッタ,6は軸受,7はガースギア,8は
ピニオンギア,9は電動機,10は保護カバー,11は
集泥板,11aは補助カッタ,12は軸受,13および
14はチエンホイール,15は電動機,16は保護カバ
ーである。
【0009】図に示すように,竪型スクリュコンベヤ2
は,円筒状のケーシング2Aとこのケーシング2A内に
収納配置され,頂部の電動機3bによって回転駆動され
るスクリュ回転軸3a,スクリュ羽根3とを備えた構成
となっており,スクリュ羽根3によってヘドロ等の軟泥
を揚泥して上部排出口2aより排出されるようになって
いる。
【0010】一方,竪型スクリュコンベヤ2のケーシン
グ2Aの下方には,ケーシング2Aと同芯同径にて回転
するインレット装置5のケーシング4が軸受6を介して
懸架されており,電動機9,ビニオンギア8,ガースギ
ア7を介して回転駆動できるようになっている。そし
て,ケーシング4の下端部では,平面図が図2に示すよ
うな巴形形状のインレット・カッタ5bが側面に大きな
開口を有するインレット筒5aに複数段取り付けられて
いる。インレット・カッタ5bは図2に示すように回転
によって外周に位置する軟泥層を剪断するように丸鋸形
状を有する巴形に形成される。
【0011】さらに,インレット・カッタ5bの外周を
覆うようにして略半円形の集泥板11がケーシング4の
外周に軸受12に軸承されて配設され,チエンホイール
13,14を介して電動機15によって回転駆動され
る。16はチエンホイール用の保護カバーである。集泥
板11の内周面には各インレット・カッタ5bの間隙に
差し込まれるようにして平板状の補助カッタ11aが配
設される。11bは通水用の透孔である。
【0012】竪型スクリュコンベヤ2の排出口2aには
直管20,エルボ管21,電磁流量計22,直管23,
逆止弁24,圧送ポンプ25,排送管26が連結され,
排送管26の圧送ポンプ25寄りの位置にエア配管27
aによって供給される圧縮エアの注入用のエアノズル2
7が配設される。図1に示すように,圧送ポンプ25は
排出口2aより低い位置に設け,エアノズル27は圧送
ポンプ25の吐出口に出来るだけ近接して設けるのが好
ましい。したがって,逆止弁24は圧送ポンプ25の吐
出側でなく吸入側に配設する。電磁流量計22は流量計
にかけられた磁界を横切る輸送物の速度を検知して流量
を計測するものである。
【0013】さらに,本発明の浚渫装置1には,電動機
9と制御用電気配線によって接続される制御装置30が
設けられる。制御装置30は図4に示すように,内部に
設定器,比較器,制御器(調節器,操作器),増幅器,
変換器等が内蔵され,電動機9の電流計9aで計測され
た電流値が入力され,逆に制御装置30からの出力信号
が電動機9(正確には電動機9のコントローラ)へ発信
される。
【0014】以上のように構成された本発明の浚渫装置
1の作動について説明する。本発明の浚渫装置1を搭載
した浚渫船を浚渫現場まで移送し,停船した後,浚渫方
向の背面側に集泥板11がくるように電動機15を駆動
して調整する。その後,竪型スクリュコンベヤ2を静か
に海底に着地するまで下降する。海底の軟泥層へインレ
ット装置5(具体的にはインレット・カッタ5b)およ
び集泥板11が着地埋没してから,電動機3bを駆動し
てスクリュ羽根3を回転し,同時に電動機9を駆動して
インレット・カッタ5bを回転すると,海底の軟泥層は
剪断,撹拌,流動化されスクリュ羽根3の回転による吸
引力によって次々とインレット筒5aの開口を通過して
装置内へ入り,スクリュ羽根3によって上昇輸送して竪
型スクリュコンベヤ2の上部に達し,排出口2aより排
出され,電磁流量計22,逆止弁24,圧送ポンプ2
5,排送管26を経由して最終地に輸送される。
【0015】そして,竪型スクリュコンベヤ2のスクリ
ュ羽根3による輸送は水中ポンプとは異なり,液体をあ
まり随伴せずに主として固体の軟泥の垂直輸送のみを行
なう。この間,軟泥層中に混入していた異物はインレッ
ト・カッタ5bに阻止されて内部へ侵入することを防止
される。
【0016】しかし,異物はなくても,固結した軟泥や
もともと硬い軟泥,または粘結性の強い軟泥は操業の継
続に伴い次第にインレット・カッタ5bの外周に付着し
て発達し,究極的には上下段のインレット・カッタ5b
間にまたがるように密着して目詰りを起こすことがあ
り,この状態がインレット・カッタ5bの全面に亘ると
軟泥の通過が困難となり,通過量が極端に減少して,浚
渫能力が大幅に低下する。この状態を回避するため,各
インレット・カッタ5b間の空隙には常時補助カッタ1
1aが入り込んで目詰りの形成を妨害するようになって
いる。
【0017】以上説明したように,本発明によれば,正
常運転状態では異物を除いた軟泥のみを高濃度で,か
つ,余水をあまり伴わずに輸送できるとともに,インレ
ット・カッタ5bに目詰りを起こさないよう補助カッタ
11aを設けたので,連続安定運転を継続できる。
【0018】また,インレット・カッタ5bの上下方向
のピッチ間距離以上に大きな岩石や大塊の異物が取り込
まれたときには,インレット・カッタ5bと進行方向背
面側の静止の補助カッタ11aとの間にこの異物が挟ま
れてインレット・カッタ5bの円滑な回転が妨害され
る。このときには,当然のことながらインレット・カッ
タ5bの回転駆動用の電動機9が過負荷となり,消費電
流が定格電流よりもはるかに高い値となる。したがっ
て,刻々制御装置30に送られる測定電流値と予め入力
された電流の設定値が比較器で比較され,設定値を越え
たときには制御器を介して電動機9に停止および逆転指
令が発信される。制御器は調節器と操作器とから構成さ
れ,調節器は測定値の設定値に対する越え方に応じて動
作指令の程度を指示するものであり,操作器は調節器か
らの指示に基づいて電動機9へ動作指令を伝達する。図
中の矢印のついた線は信号の流れを示す。動作変更した
あとタイマによる一定時間経過後,電流値が下がれば逆
転は停止し,正転に復帰する。以上のような作動によっ
て,異物がインレット・カッタと補助カッタ間に噛み込
んでも過負荷状態を素早く検知し,機器や回転駆動部分
に損傷を与えることなく対処できる。なお,設定値は定
格電流の120〜150%から適当に選定する。
【0019】
【発明の効果】以上説明したとおり,本発明の浚渫装置
においては,岩石等の異物の取り込みによる過負荷状態
が起こっても,自動的に速やかにインレット・カッタが
停止および逆転して異物を排除するので,電動機を保護
し機器の損傷を防止できる。したがって連続安定操業が
達成され,メインテナンス性と浚渫効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す浚渫装置の全体縦断面図
である。
【図2】図1のII−II視の平面図である。
【図3】本発明の実施例に係る浚渫装置の下部側面図で
ある。
【図4】本発明の実施例に係る制御装置のブロック線図
である。
【図5】従来の浚渫装置の全体縦断面図である。
【符号の説明】
1 浚渫装置 2 竪型スクリュコンベヤ 2A ケーシング 2a 排出口 3 スクリュ羽根 3a 回転軸 3b 電動機 4 ケーシング 5 インレット装置 5a インレット筒 5b インレット・カッタ 6 軸受 7 ガースギア 8 ピニオンギア 9 電動機 9a 電流計 10 保護カバー 11 集泥板 11a 補助カッタ 12 軸受 13 チエンホイール 14 チエンホイール 15 電動機 20 直管 21 エルボ管 22 電磁流量計 23 直管 24 逆止弁 25 圧送ポンプ 26 排送管 27 エアノズル 27a エア配管 30 制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竪型スクリュコンベヤと,この竪型スク
    リュコンベヤの下部に回転可能に設けられ外側周面に上
    下方向適当間隔離間した複数段のインレット・カッタを
    配設したインレット装置と,該インレット装置の外周に
    回転可能に配設された略半円周形状を有し内周面に前記
    インレット・カッタ間の間隙に挾在突設された補助カッ
    タを有する集泥板を備えた浚渫装置であって,前記イン
    レット装置は該インレット・カッタの逆転可能な回転駆
    動用の電動機を備え,該電動機の消費電流値が予め設定
    した値を超過したとき該電動機に逆転指令を発信する制
    御装置を備えた浚渫装置。
JP23254992A 1992-07-17 1992-07-17 浚渫装置 Pending JPH0633480A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23254992A JPH0633480A (ja) 1992-07-17 1992-07-17 浚渫装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP23254992A JPH0633480A (ja) 1992-07-17 1992-07-17 浚渫装置

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JPH0633480A true JPH0633480A (ja) 1994-02-08

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ID=16941069

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23254992A Pending JPH0633480A (ja) 1992-07-17 1992-07-17 浚渫装置

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JP (1) JPH0633480A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115075320A (zh) * 2022-06-08 2022-09-20 齐雪淞 一种城市环保工程施工用水下淤泥清理设备

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