JPH0438331A - 浚渫装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、例えば、発電所の取水口や海底、湖沼、河川
９港湾などに堆積したヘドロなどの軟泥を浚渫する際に
利用される浚渫装置に関するものである。

［従来の技術］ 従来の浚渫装置としてポンプ式のものがある。

このポンプ式浚渫装置は、台船などに大容量のポンプを
設置し、該ポンプから海底や湖底などの水底にホースを
延ばし、軟泥を水と共に吸い上げるようにしている。そ
して、このようにして浚渫された軟泥は、主として運搬
船にて埋立地に運ばれる。埋立地では、固化剤や凝集剤
が添加されて固化される。

［発明が解決しようとする課題１ しかしながら、上述した従来の浚渫装置においては、軟
泥と同時に吸い上げられる水の量があまりにも多く余水
の処理後でないと固化剤を混合することができず、余水
処理に多大な費用を要するという欠点があった。

［課題を解決するための手段］ 竪型スクリュコンベヤと、この竪型スクリュコンベヤの
下部に回転可能に設けられ外側周面に上下方向適当間隔
離間した複数段の巴形状を有するインレット・カッタを
配設したインレット装置と、該インレット装置の外周に
回転可能に配設された略半円周断面形状を有する集泥板
を備え、該集泥板の内周面に前記各インレット・カッタ
間の間隙に挟在突設された補助カッタを設け、前記集泥
板の前面開口部に上下方向往復動自在なシャッタゲート
および該シャッタゲートの往復動・動力手段を設け、か
つ、該シャッタゲート下端部に軟泥探知用センサを配設
した構成とした。

［作用］ 本発明の浚渫装置においては、集泥板を浚渫方向の背面
側に回転し対向させた後、インレット装置を駆動回転し
ながらゆっくりと前進することにより、インレット・カ
ッタで浚渫個所の固化した軟泥層を水平に剪断、撹拌、
流動化して竪型スクリュコンベヤのスクリュの回転によ
る吸引力により内部へ導き、スクリュによって上昇移送
する。

このとき、固結した軟泥はインレット・カッタによりス
ライス状に切断され、軟かくなって流動化していくが、
軟泥中に存在した異物はインレット・カッタ間を通過す
ることができずに排除される。

このようにして竪型スクリュコンベヤで上昇移送された
軟泥は上端部の吐出口より排出され、次の工程へ搬送さ
れる。

軟泥が硬く、あるいは粘着性の強い場合には、運転が継
続されるにつれて軟泥がインレット・カッタ自体に付着
し、これが発達して各段のインレット・カッタ間を目詰
りさせて軟泥の通過が悪くなり、浚渫・輸送能力が低下
する。

こうした場合の対策として、本発明では集泥板内周面に
水平に突設され、インレット・カッタ間へ挟在する補助
カッタがこれらの目詰りした固結物を破壊脱落排除する
ようになっている。

特に、薄層の軟泥層を浚渫する場合、いわゆる薄層浚渫
を行なうときには、できるだけ軟泥層の上層である海水
層をインレット装置の内部に取込まないようにするため
、集泥板の前面開口部に配設した軟泥センサによる信号
を浚渫船上で監視して、シャッタゲート下端の軟泥探知
用センサ位置に軟泥が来るまでシャッタゲートを下降し
てできるだけインレット・カッタが軟派で被覆されるよ
うにすると、インレット装置内に取込まれる海水量が少
なくなる。

［実施例］ 以下、図に示す実施例に基づいて本発明の詳細な説明す
る。

第１図〜第３図は本発明の実施例に係り、第１図は全体
縦断面図、第２図は第１図■−■視の平面図、第３図は
下部側面図である。

図において、１は竪型スクリュコンベヤ、２はケーシン
グ、３はスクリュ（羽根）、３ａは回転軸、３ｂはスク
リュ駆動用の電動機、４はインレット装置のケーシング
、５はインレット・カッタ、６は軸受、７はガースギア
、８はビニオンギア、９は電動機、１０は保護カバー、
１１は集泥板、ｌｌａは補助カッタ、１２は軸受、１３
および１４はチェンホイール、１５は電動機、１６は保
護カバー、２０は軟泥センサ、２２はセンサ取付用のサ
ポートである。

図に示すように、竪型スクリュコンベヤ１は、円筒状の
ケーシング２とこのケーシング２内に収納配置され、頂
部の電動機３ｂによって回転駆動されるスクリュ回転軸
３ａ、スクリュ羽根３とを備えた構成となっており、ス
クリュ羽根３によってヘドロ等の軟泥を揚泥して上部排
出口２ａより排出されるようになっている。

一方、竪型スクリュコンベヤ１のケーシング２の下方に
は、ケーシング２と同志同径にて回転するインレット装
置のケーシング４が軸受６を介して懸架されており、電
動機９．ビニオンギア８゜ガースギア７を介して回転駆
動できるようになっている。そして、ケーシング４の下
端部では、平面図が第２図に示すような巴形形状のイン
レット・カッタ５が側面に大きな開口を有する円筒５ａ
に複数段取り付けられている。インレット・カッタ５は
第２図に示すように回転によって外周に位置する軟泥層
を剪断するように丸鋸形状を有する巴形に形成される。

さらに、インレット・カッタ５の外周を覆うようにして
略半円形の集泥板１１がケーシング４の外周に上下一対
の軸受１２に軸承されて配設され、チェンホイール１３
．１４を介して電動機１５によって回転駆動される。１
６はチェンホイール用の保護カバーである。集泥板１１
の内周面には各インレット・カッタ５の間隙に差込まれ
るようにして平板状の補助カッタｌｌａが配設される。

１１ｂは通水用の透孔である。

そして、集泥板１１の前方側の開口部にはシャッタゲー
ト３０が上下動自在に配設され、集泥板１１の内筒部側
壁に固設したシャッタゲート３０の往復動・動力手段で
ある油圧シリンダ４０のピストンロッドに連結されてお
り、該シャッタゲート３０の最下端には軟泥の有無を探
知する軟泥センサ２０が上流側に対向配設されている。

軟泥センサ２０は、たとえば、弱い回転トルクで回転す
る回転羽根を内蔵したものを採用でき、流水中では抵抗
がないので回転し、軟派中では軟派の流動抵抗によって
回転を抑止される原理を利用して回転、非回転により軟
泥の存在を判別するものである。なお、シャッタゲート
３０の水平断面形状は第２図の２点鎖線に示すようにコ
の字形状をなし、両端部は半円形の集泥板１１の端面と
接触するよう配設される。

次に、以上のように構成された浚渫装置の作動について
説明する。

本発明の浚渫装置を搭載した浚渫船を浚渫現場まで移送
し、停船した後、浚渫方向の背面側に集泥板１１がくる
ように電動機１５を駆動して調整する。その後、竪型ス
クリュコンベヤ１を静かに海底に着地するまで下降する
。海底の軟派層へインレット装置（具体的にはインレッ
ト・カッタ５）および集泥板１１が着地埋没してから、
電動機３ｂを駆動してスクリュ羽根３を回転し、同時に
電動機９を駆動してインレット・カッタ５を回転すると
、海底の軟泥層は剪断、撹拌、流動化されスクリュ羽根
３の回転による吸引力によって次々と円筒５ａの開口を
通過して装置内へ入り、スクリュ羽根３によって上昇輸
送して竪型スクリュコンベヤ１の上部に達し、排出口２
ａより排出され、次工程に設けた圧送ポンプ、排送管を
経由して最終地に輸送される。

そして、竪型スクリュコンベヤ１のスクリュ羽根３によ
る輸送は水中ポンプとは異なり、液体をあまり随伴せず
に主として固体の軟泥の垂直輸送のみを行なう、この間
、軟派層中に混入していた異物はインレット・カッタに
阻止されて内部へ侵入することを防止される。

しかし、異物はなくても、固結した軟泥やもともと硬い
軟泥、または粘結性の強い軟派は操業の継続に伴い次第
にインレット・カッタ５の外周に付着して発達し、究極
的には上下段のインレット・カッタ５間にまたがるよう
に密着して目詰りを起こすことがあり、この状態がイン
レット・カッタ５の全面に亘ると軟泥の通過が困難とな
り、通過量が極端に減少して、浚渫能力が大幅に低下す
る。この状態を回避するため、各インレット・カッタ間
の空隙には常時補助カッタｌｌａが入り込んで目詰りの
形成を妨害するようになっている。

特に、薄層の軟泥層を浚渫するときには、多段のインレ
ット・カッタ５の最上段のところまで軟泥が存在してい
ることを軟泥センサ２０（特に２０Ｃ）で確認して浚渫
作業を行なうと、軟泥にあまり海水が伴わずに主として
軟泥のみを取込むことができて好都合である。運転中軟
泥センサ２０が軟泥の無い状態を示す時には、インレッ
ト装置に流水が侵入していることになるので、即座にシ
ャッタゲート３０を下げて軟泥センサ２０が軟泥の存在
を示す位置まで下降させてから、その位置を保持して操
業を続けるとインレット装置内への流水の侵入を防止し
て、主として軟泥のみを取込むことができる。

以上説明したように、本発明によれば、正常運転状態で
は異物を除いた軟派のみを高濃度で、かつ、余水をあま
り伴わずに輸送できるとともに、インレット・カッタに
目詰りを起こさないよう補助カッタを設けたので、連続
安定運転を継続できる。

［発明の効果］ 以上の通り、本発明によれば、軟泥センサで監視しなが
らシャッタゲートの高さを加減して運転することにより
、余水が減少された状態で軟泥がスクリュコンベヤ内に
導入されるので、余水処理が不要で軟泥処理コストの大
幅な低減が可能となる。また、竪型スクリュコンベヤの
下端部にインレット・カッタおよび集泥板を設けたので
、軟泥の該竪型スクリュコンベヤへの取込効率が向上し
、しかも、異物の侵入を防止できるので竪型スクリュコ
ンベヤの円滑な作動を確保できるとともに、集泥板の補
助カッタにより常時インレット・カッタ間の目詰りを防
止するのでメインテナンス性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の浚渫装置の実施例を示し、第
１図は全体縦断面図、第２図は第１図■−ｎ視の平面図
、第３図は浚渫装置下部側面図である。 １・・・・・・竪型スクリュコンベヤ、２・・・・・・
ケーシング、　　３・・・・・・スクリュ羽根、３ｂ・
・・電動機、 ４・・・・・・インレット装置のケーシング、５・・・
・・・インレット・カッタ、 ６・・・・・・軸受、　　　　　７・・・・・・ガース
ギア、８・・・・・・ビニオンギア、９・・・・・・電
動機、１０・・・・・・保護カバー、１１・・・・・・
集泥板、１１ａ・・・補助カッタ、ｆｌｂ・・・透孔、
１２・・・・・・軸受、　　　　１３・・・・・・チェ
ンホイール、１４・・・・・・チェンホイール、 １５・・・・・・電動機、　　　１６・・・・・・保護
カバー２０・・・・・・軟泥センサ、３０・旧・・シャ
ッタゲート、４０・・・・・・油圧シリンダ。 特許出願人、　宇部興産株式会社 第１図 第２図 第３図 友凍万同

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）竪型スクリュコンベヤと、この竪型スクリュコン
   ベヤの下部に回転可能に設けられ外側周面に上下方向適
   当間隔離間した複数段の巴形状を有するインレット・カ
   ッタを配設したインレット装置と、該インレット装置の
   外周に回転可能に配設された略半円周断面形状を有する
   集泥板を備え、該集泥板の内周面に前記各インレット・
   カッタ間の間隙に挟在突設された補助カッタを設け、前
   記集泥板の前面開口部に上下方向往復動自在なシャッタ
   ゲートおよび該シャッタゲートの往復動・動力手段を設
   け、かつ、該シャッタゲート下端部に軟泥探知用センサ
   を配設した浚渫装置。