JPH06334468A - 弾性表面波装置、及びそれを用いた通信システム - Google Patents

弾性表面波装置、及びそれを用いた通信システム

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JPH06334468A
JPH06334468A JP3825394A JP3825394A JPH06334468A JP H06334468 A JPH06334468 A JP H06334468A JP 3825394 A JP3825394 A JP 3825394A JP 3825394 A JP3825394 A JP 3825394A JP H06334468 A JPH06334468 A JP H06334468A
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surface acoustic
acoustic wave
circuit
wave device
output electrode
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JP3825394A
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Norihiro Mochizuki
規弘 望月
Akira Torisawa
章 鳥沢
Kouichi Egara
光一 江柄
Tadashi Eguchi
正 江口
Akihiro Koyama
晃広 小山
Takahiro Hachisu
高弘 蜂巣
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Original Assignee
Canon Inc
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/125Driving means, e.g. electrodes, coils
    • H03H9/145Driving means, e.g. electrodes, coils for networks using surface acoustic waves
    • H03H9/14597Matching SAW transducers to external electrical circuits
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06G7/00Devices in which the computing operation is performed by varying electric or magnetic quantities
    • G06G7/12Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers
    • G06G7/19Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers for forming integrals of products, e.g. Fourier integrals, Laplace integrals, correlation integrals; for analysis or synthesis of functions using orthogonal functions
    • G06G7/195Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers for forming integrals of products, e.g. Fourier integrals, Laplace integrals, correlation integrals; for analysis or synthesis of functions using orthogonal functions using electro- acoustic elements

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性表面波素子の出力電極と整合回路との接
続のための部材による浮遊容量や誘導インダクタンスの
影響による特性のばらつきを防止し、該ばらつきを補償
するための回路の付加を不要とする。 【構成】 弾性表面波励振用櫛形入力電極12,13及
び出力電極14の形成されている圧電基板11上に整合
回路16を形成し、該整合回路16をオープンスタブ1
61と伝送線路162とから構成することにより、出力
電極14と整合回路16とをワイヤを介さずに直接電気
的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弾性表面波装置に関す
る。本発明は、特に、2つの信号のコンボリューション
信号を取り出す弾性表面波コンボルバに有効に適用でき
る。更に、本発明は、弾性表面波装置を用いた通信シス
テムに関する。
【0002】
【従来技術】図8は、従来の弾性表面波装置の構成を示
す概略平面図である。図8において、11は圧電基板で
あり、12,13は該基板11の表面上に適宜距離隔て
て対向配置され形成されている2つの弾性表面波励振用
櫛形電極である。14は電極12,13間において基板
11の表面に形成されている出力電極である。15はガ
ラスエポキシなどのプリント基板であり、16は該プリ
ント基板15上に形成された整合回路であり、17は該
出力電極14と該整合回路16とを電気的に接続するワ
イヤである。
【0003】この弾性表面波装置において、弾性表面波
励振用櫛形電極12,13に対し角周波数ωの電気信号
を入力すると、該周波数の弾性表面波が励振され、該弾
性表面波は出力電極14を互いに反対向きに伝搬し、該
出力電極14にてパラメトリック・ミキシング現象によ
り角周波数2ωで2つの信号の積成分の電気信号が発生
する。この電気信号は該出力電極14上にて合成され、
上記2つの入力信号のコンボリューション電気信号とな
る。
【0004】このようなコンボリューション信号の発生
機構は、例えば「柴山、“弾性表面波の応用”、テレビ
ジョン学会誌、30、457(1976)」等に詳述さ
れている。
【0005】出力電極14のインピーダンスは一般に外
部回路のインピーダンスと異なるので、出力電極14は
ワイヤ17を介してガラスエポキシなどのプリント基板
15上に形成した整合回路16に入力される。図8にお
いて、整合回路16はプリント基板15上に分布定数線
路にて形成されており、オープンスタブ161と伝送線
路162とで構成されている。オープンスタブ161
は、主として並列接続キャパシタンスとして機能し、伝
送線路162は主として直列接続インダクタンスとして
機能するので、整合回路16は図9に示す等価回路にて
表される。そこで、整合回路16によりインピーダンス
が変換され、外部回路にインピーダンス整合した出力を
得る。尚、オープンスタブとは、その一端がどこにも接
続されておらず、開放端となっているものである。ま
た、分布定数線路とは、インダクタ、キャパシタ及び抵
抗等が分布定数的に与えられている線路のことである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では出力電極14からワイヤで取り出し、ガラスエ
ポキシなどのプリント基板上に形成された整合回路に接
続するため、ワイヤによる浮遊容量や誘導インダクタン
スの影響により特性がばらつき、そのばらつきを補償す
る回路を付加しなければならないという欠点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明によ
れば、以上の様な課題を解決するものとして、圧電基板
上に、第1及び第2の弾性表面波を励振する少なくとも
2つの励振電極と、該励振電極から励振される該第1及
び第2の弾性表面波を互いに反対向きに伝搬させる弾性
表面波導波路と、前記第1及び第2の弾性表面波による
コンボリューション信号を取出す出力電極とを少なくと
も備える弾性表面波素子と、前記出力電極と外部回路と
の整合をとるための整合回路と、を有する弾性表面波装
置において、前記整合回路の少なくとも一部が、前記基
板上に形成されていることを特徴とする弾性表面波装
置、が提供される。
【0008】また、本発明によれば、以上の様な課題を
解決するものとして、圧電基板上に、第1及び第2の弾
性表面波を励振する少なくとも2つの励振電極と、該励
振電極から励振される該第1及び第2の弾性表面波を互
いに反対向きに伝搬させる弾性表面波導波路と、前記第
1及び第2の弾性表面波によるコンボリューション信号
を取出す出力電極とを少なくとも備える弾性表面波素子
と、前記出力電極と外部回路との整合をとるための整合
回路と、を有する弾性表面波装置において、前記出力電
極は複数の箇所から信号を取出すものであり、本弾性表
面波装置は、該複数の信号を合成する回路を更に有して
おり、該合成する回路と前記整合回路の少なくとも一部
が、前記基板上に形成されていることを特徴とする弾性
表面波装置、が提供される。。
【0009】更に、本発明によれば、これらの弾性表面
波装置を用いた通信システムが提供される。
【0010】この様な本発明によれば、圧電基板上に出
力電極と整合回路の少なくとも一部とをワイヤを介する
ことなく設けて、特性のばらつき発生を抑え、無調整に
て良好な特性の素子を得ることを可能とし、部品点数を
削減することができる。また、本発明の通信システムに
おいては、高品位な通信をより簡略に行うことができ
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の具体的実施
例を説明する。
【0012】[実施例1]図1は本発明による弾性表面
波装置の第1実施例を示す概略平面図である。図2は第
1実施例における整合回路によるインピーダンスの変化
を示すスミスチャート(インピーダンスチャート)図で
ある。
【0013】図1において、11は圧電基板である。該
圧電基板としては例えばニオブ酸リチウム等の圧電基板
を用いることができる。12,13は基板11の表面上
に適宜距離隔てて対向配置され形成されている弾性表面
波励振用電極である。該電極12,13は櫛形電極であ
り、例えばアルミニウム,銀,金等の導電体からなる。
14は電極12,13間に形成されている出力電極であ
る。該出力電極14は、例えばアルミニウム,銀,金等
の導電体からなる。16は基板11の表面上に形成され
ている整合回路である。該整合回路16は、オープンス
タブ161と伝送線路162からなり、ワイヤを介さず
に出力電極14に直接電気的に接続されている。これら
オープンスタブ161と伝送線路162は、例えばアル
ミニウム,銀,金等の導電体からなる分布定数線路であ
る。
【0014】本実施例の弾性表面波装置において、一方
の励振用電極12に対し中心角周波数ωの電気信号を入
力すると第1の弾性表面波が励振され、出力電極14に
入射する。また、同様にして他方の励振用電極13に対
し中心角周波数ωの電気信号を入力すると第2の弾性表
面波が励振され、第1の弾性表面波とは反対方向から出
力電極14に入射する。該出力電極14上では、質量負
荷効果や電界短絡効果により、弾性表面波の速度が該出
力電極14の周りに比べて小さくなるので、該出力電極
14は弾性表面波導波路として機能する。出力電極14
には両端から上記第1及び第2の弾性表面波が互いに反
対方向に伝搬し、出力電極14にてパラメトリック・ミ
キシング現象により中心角周波数2ωの電気信号が発生
する。この電気信号は該出力電極上にて合成され、整合
回路16を介して取り出すことにより、外部回路に整合
した上記2つの入力信号のコンボリューション電気信号
が得られる。ここで、オープンスタブ161は主として
並列接続キャパシタンス、伝送線路162は主として直
列接続インダクタンスとして機能する。一例として、ニ
オブ酸リチウム基板上に形成されたオープンスタブは、
線幅1mm、長さ10mmで数10pF程度の並列接続
キャパシタンスとなり、伝送線路は線幅0.1mm、長
さ20mmで数10nH程度の直列接続インダクタンス
となる。そこで、オープンスタブ161と伝送線路16
2とにより、図9に示す等価回路と同様の回路が得ら
れ、出力電極のインピーダンスが図2のa点からb点に
変換され、外部回路のインピーダンスに整合される。
【0015】本実施例によれば、出力電極14に整合回
路16がワイヤを介さずに直接電気的に接続されている
ので、ワイヤによる浮遊容量や誘導インダクタンスの影
響を受けることなく外部回路に接続できる。
【0016】また、本実施例において、整合回路16が
オープンスタブ161と伝送線路162とにより構成さ
れているが、ショートスタブやギャップや平行線路など
の他の回路素子を用いて構成してもよい。ショートスタ
ブとは、その一端がグランド電極に接続されているもの
のことをいう。
【0017】[実施例2]図3は本発明による弾性表面
波装置の第2の実施例を示す概略平面図である。本図に
おいて、上記図1における部材と同様の部材には同一の
符号が付せられている。
【0018】本実施例は、整合回路161が出力合成回
路と整合回路とを兼ねており、出力電極14の複数箇所
から基板11上に形成した分布定数線路1611,16
12,1613,1614にて信号を取り出し、同じく
基板11上に形成した合成回路1615,1616、伝
送線路1617,1618、ショートスタブ1619,
1620、合成回路1621、ショートスタブ1622
により、複数の信号を合成し、また、外部回路と整合す
るインピーダンスに変換する点が上記第1の実施例と異
なる。
【0019】基板11上に2つの励振電極12,13と
出力電極14とにより構成される弾性表面波素子の信号
処理能力は、帯域幅(B)と相互作用時間(T)との積
(BT積)で表され、相互作用時間は出力電極14の長
さに比例する。そこで、信号処理能力を高めるために、
通常、出力電極14の長さを長く設定するが、あまり長
くすると、出力電極14上の各位置から出力取り出し口
までの距離の差が大きくなり、出力電極14の各位置か
ら出力取り出し口まで伝搬する電気信号の位相ズレが無
視できなくなる。この位相ズレの影響を小さくするため
に、本実施例では出力電極14の複数箇所から分布定数
線路にて信号をとりだし、出力電極14上の各位置から
出力取り出し口までの距離の差が小さくなるように構成
している。出力取り出し口は等間隔に配置し、隣接する
取り出し口間の距離が出力電極14上を伝搬する電磁波
の波長より十分小さくなるようにすることが望ましい。
【0020】本実施例において、出力電極14に発生し
た電気信号は、出力電極14に実質的に等間隔で配置さ
れた分布定数線路1611,1612,1613,16
14のうち発生位置に最も近い分布定数線路に主として
入力される。分布定数線路1611と分布定数線路16
12を伝送する信号は合成回路1615により合成さ
れ、伝送線路1617に入力され、伝送線路1617と
ショートスタブ1619によりインピーダンス変換され
て合成回路1621に入力される。同様にして、分布定
数線路1613と分布定数線路1614を伝送する信号
は合成回路1616により合成され、伝送線路1618
に入力され、伝送線路1618とショートスタブ162
0によりインピーダンス変換されて合成回路1621に
入力される。合成回路1621からの出力は、さらにシ
ョートスタブ1622によりインピーダンス変換され
て、外部回路に整合したインピーダンスで出力される。
【0021】分布定数線路1611,1612,161
3,1614と伝送線路1617,1618は、主とし
て直列接続インダクタンスとして機能し、ショートスタ
ブ1619,1620,1622は、主として並列接続
インダクタンスとして機能する。したがって、図3に示
す整合回路161は、図4に示す回路と等価である。分
布定数線路1611,1612,1613,1614を
等間隔に配置することにより、各分布定数線路には出力
電極を等分割(本実施例では、4分割)した領域が接続
されているとみなされ、インピーダンスが同じ素子が接
続されているようにみえる。そこで、分布定数線路16
11,1612,1613,1614を線幅及び長さを
同じにし、伝送線路1617,1618を線幅及び長さ
を同じにし、ショートスタブ1619,1620を線幅
及び長さを同じにして、出力電極14の分割されたそれ
ぞれの領域に同じインピーダンスの素子を接続して合成
することにより、インピーダンス整合を行うことができ
る。
【0022】本実施例においても、上記第1の実施例と
同じ作用効果があり、出力電極14の複数箇所からワイ
ヤにより取り出す場合のワイヤのインダクタンスや浮遊
容量、及びワイヤ間の電磁誘導による特性の劣化を防ぐ
ことができる。さらに本実施例では、出力電極14の複
数箇所から信号を取り出し、同じ長さの分布定数線路や
伝送線路を接続するので、出力電極14の各位置にて発
生した電気信号を少ない位相差で合成でき、位相差によ
る効率の低下を防ぐことができる。
【0023】本実施例において、出力電極14に対して
複数の分布定数線路が接続されているが、出力電極を複
数に分割し、例えば1つの分割された出力電極に1つの
分布定数線路が接続されるような構成にしてもよい。
【0024】また、本実施例において、整合回路がショ
ートスタブ1619,1620,1622と伝送線路1
617,1618とにより構成されているが、オープン
スタブやギャップや平行線路などの他の回路素子を用い
て構成してもよい。
【0025】また、出力電極14から取り出す箇所は、
4箇所に限定されるものではない。その際、各取り出し
口から取り出される信号の位相のズレが大きくならない
ように、出力電極14の各取り出し口から信号合成点ま
での距離が実質的に等しくなるように構成することが望
ましい。
【0026】上記第2の実施例において、少なくとも合
成回路は基板11上に形成し、整合回路のうちの一部を
基板11以外の基板に形成しても、ワイヤ数を大幅に減
少させることができ、ワイヤによる特性の劣化を抑える
ことができる。
【0027】また、上記第1,第2の実施例において、
オープンスタブ、ショートスタブ及び伝送線路は、分布
定数線路の一形態である。
【0028】また、上記第1,第2の実施例における弾
性表面波励振用電極12,13をダブル電極(スプリッ
ト電極)とすることにより、該弾性表面波励振用電極1
2,13における弾性表面波の反射を抑圧でき、素子の
特性をより一層良好なものにすることができる。
【0029】さらに、上記第1,第2の実施例におい
て、基板11はニオブ酸リチウム等の圧電体単結晶に限
定されるものではなく、例えば半導体やガラス基板上に
圧電膜を付加した構造等、パラメトリック・ミキシング
効果がある材料及び構造であればよい。
【0030】また、上記第1,第2実施例では弾性表面
波励振用電極にて励振される弾性表面波をそのまま弾性
表面波導波路に導いているが、該励振電極と該弾性表面
波導波路との間にホーン型導波路やマルチストリップカ
プラ等のビーム幅圧縮器を設けてもよい。また、弾性表
面波励振用電極を円弧形状など、弾性表面波を集束させ
る形状としてもよい。
【0031】また、上記第1及び第2の実施例では、整
合回路に分布定数線路を用いているが、そのときの分布
定数線路は、抵抗を小さくするために弾性表面波励振用
電極よりも厚く形成することが好ましい。
【0032】分布定数線路には、マイクロストリップラ
イン、ストリップライン、サスペンデッド線路、コプレ
ーナ線路、スロット線路などがある。
【0033】本発明では、いずれの線路も使用可能であ
るが、第1及び第2の実施例では、マイクロストリップ
ラインを用いている。マイクロストリップラインは、基
板底面にグランド電極を設け、基板表面には信号線路し
か設けないので、整合回路の占有面積を狭くすることが
できる。また、コプレーナ線路を用いた場合には、信号
線路の両側または片側にグランド電極を設けるものであ
り、基板底面にグランド電極を設ける必要がなく、基板
をマウントするステムやパッケージの材質を問わないと
いう利点がある。
【0034】[実施例3]図5は、以上説明した様な弾
性表面波装置を用いた通信システムの一例を示すブロッ
ク図である。図において、40は送信機を示す。この送
信機は送信すべき信号を、拡散符号を用いてスペクトラ
ム拡散変調して、アンテナ401より送信する。送信さ
れた信号は、受信機41で受信され、復調される。受信
機41は、アンテナ411、高周波信号処理部412、
同期回路413、符号発生器414、拡散復調回路41
5、復調回路416により構成される。アンテナ411
にて受信された受信信号は高周波信号処理部412にて
適当にフィルタリング及び増幅され、送信周波数帯信号
のまま若しくは適当な中間周波数帯信号に変換され出力
される。該信号は、同期回路413に入力される。
【0035】同期回路413は、本発明の実施例に記載
の弾性表面波装置4131と、符号発生器414より入
力される参照用拡散符号を変調する変調回路と4132
と、弾性表面波装置4131から出力された信号を処理
して送信信号に対する拡散符号同期信号およびクロック
同期信号を符号発生器414に出力する信号処理回路4
133とを含んでなる。
【0036】弾性表面波素子4131には高周波信号処
理部412からの出力信号と変調回路4132からの出
力信号とが入力され、2つの入力信号のコンボリューシ
ョン演算が行われる。ここで、符号発生器414より変
調回路4132に入力される参照用拡散符号が送信側か
ら送信される拡散符号を時間反転させた符号であるとす
ると、弾性表面波装置4131では、受信信号に含まれ
る同期専用拡散符号成分と参照用拡散符号とが弾性表面
波装置4131の導波路上にて一致した時に、相関ピー
クが出力される。
【0037】信号処理回路4133では、弾性表面波装
置4131より入力される信号から相関ピークを検出
し、参照用拡散符号の符号開始から相関ピーク出力まで
の時間から符号同期のずれ量を割り出し、符号同期信号
及びクロック信号が符号発生器414に出力される。同
期確立後、符号発生器414は送信側の拡散符号に対し
クロック及び拡散符号位相が一致した拡散符号を発生す
る。この拡散符号は、拡散復調回路415に入力され、
拡散変調される前の信号が復元される。
【0038】拡散復調回路415から出力される信号
は、いわゆる周波数変調、位相変調等の一般に使用され
ている変調方式により変調されている信号なので、当業
者に周知の復調回路416により、データ復調がなされ
る。
【0039】[実施例4]図6及び図7は、以上説明し
た様な弾性表面波装置を用いた通信システムのそれぞれ
送信機及び受信機の一例を示すブロック図である。本実
施例では、通信方式としてCDM(Code Divi
sion Multiplexing)方式を用いてい
る。詳細を以下に述べる。
【0040】図6において、501は直列に入力される
データをn個の並列データに変換する直並列変換器、5
02−1〜502−nは並列化された各データと拡散符
号発生器から出力されるn個の拡散符号とを乗算する乗
算器群、503はn個のそれぞれ異なる拡散符号と同期
専用の拡散符号とを発生する拡散符号発生器、504は
拡散符号発生器503から出力される同期専用拡散符号
と乗算器群502−1〜502−nのn個の出力とを加
算する加算器、505は加算器504の出力を送信周波
数信号に変換するための高周波段、506は送信アンテ
ナである。
【0041】また、図7において、601は受信アンテ
ナ、602は高周波信号処理部、603は送信側の拡散
符号とクロックに対する同期を補足し維持する同期回
路、604は同期回路603より入力される符号同期信
号及びクロック信号により送信側の拡散符号群と同一の
(n+1)個の拡散符号及び参照用拡散符号を発生する
拡散符号発生器、605は拡散符号発生器604より出
力されるキャリア再生用拡散符号と高周波処理信号部6
02の出力から搬送波信号を再生するキャリア再生回
路、606はキャリア再生回路605の出力と高周波信
号処理部602の出力と拡散符号発生器604の出力で
あるn個の拡散符号を用いてベースバンドで復調を行う
ベースバンド復調回路、607はベースバンド復調回路
606の出力であるn個の並列復調データを並直列変換
するための並直列変換器である。
【0042】上記構成において、送信側では、先ず、入
力されたデータが直並列変換器501によって符号分割
多重数に等しいn個の並列データに変換される。一方、
拡散符号発生器503は、(n+1)個の符号周期が同
一でそれぞれ異なる拡散符号PN0〜PNnを発生して
いる。このうち、PN0は同期及びキャリア再生専用で
あり、前記並列データによって変調されず直接加算器5
04に入力される。残りのn個の拡散符号は、乗算器群
502−1〜502−nにてn個の並列データにより変
調され加算器504に入力される。加算器504は、入
力された(n+1)個の信号を線形に加算し、加算され
たベースバンド信号を高周波段505に出力する。該ベ
ースバンド信号は、続いて高周波段505にて適当な中
心周波数を持つ高周波信号に変換され、送信アンテナ5
06より送信される。
【0043】受信側では、受信アンテナ601で受信さ
れた信号は、高周波信号処理部602にて適当にフィル
タリング及び増幅され、送信周波数帯信号のまま若しく
は適当な中間周波数帯信号に変換され、出力される。該
信号は、同期回路603に入力される。同期回路603
は、本発明の実施例に記載の弾性表面波装置6031
と、符号発生器604より入力される参照用拡散符号を
変調する変調回路6032と、弾性表面波装置6031
から出力された信号を処理し送信信号に対する拡散符号
同期信号およびクロック同期信号を符号発生器604に
出力する信号処理回路6033とを含んでなる。弾性表
面波装置6031には高周波信号処理部602からの出
力信号と変調回路6032からの出力信号とが入力さ
れ、2つの入力信号のコンボリューション演算が行われ
る。ここで、符号発生器604より変調回路6032に
入力される参照用拡散符号が送信側から送信される同期
専用拡散符号を時間反転させた符号であるとすると、弾
性表面波装置6031では、受信信号に含まれる同期専
用拡散符号成分と参照用拡散符号とが弾性表面波装置6
031の導波路上にて一致した時に相関ピークが出力さ
れる。信号処理回路6033では、弾性表面波装置60
31より入力される信号から相関ピークを検出し、参照
用拡散符号の符号開始から相関ピーク出力までの時間か
ら符号同期のずれ量を割り出し、符号同期信号及びクロ
ック信号が拡散符号発生器604に出力される。同期確
立後、拡散符号発生器604は送信側の拡散符号群に対
しクロック及び拡散符号位相が一致した拡散符号群を発
生する。これらの符号群のうち同期専用の拡散符号PN
0はキャリア再生回路605に入力される。キャリア再
生回路605では同期専用拡散符号PN0により高周波
信号処理部602の出力である送信周波数帯若しくは中
間周波数帯に変換された受信信号を逆拡散し送信周波数
帯若しくは中間周波数帯の搬送波を再生する。キャリア
再生回路605の構成には、例えば位相ロックループを
利用した回路が用いられる。受信信号と同期専用拡散符
号PN0は乗算器にて乗算される。同期確立後は、受信
信号中の同期専用拡散符号と参照用の同期専用拡散符号
のクロック及び符号位相は一致しており、送信側の同期
専用拡散符号はデータで変調されていないため、乗算器
で逆拡散されその出力には搬送波の成分が現れる。該出
力は続いて帯域通過フィルタに入力され、搬送波成分の
みが取り出され出力される。該出力は、次に位相検出
器、ループ・フィルタ及び電圧制御発振器にて構成され
るよく知られた位相ロックループに入力され、電圧制御
発振器より帯域通過フィルタより出力される搬送波成分
に位相のロックした信号が再生搬送波として出力され
る。再生された搬送波は、ベースバンド復調回路606
に入力される。ベースバンド復調回路では該再生搬送波
と高周波信号処理部602の出力よりベースバンド信号
が生成される。該ベースバンド信号はn個に分配され拡
散符号発生器604の出力である拡散符号群のPN1〜
PNnにより各符号分割チャネル毎に逆拡散され、続い
てデータ復調がなされる。復調されたn個の並列復調デ
ータは並直列変換器607にて直列データに変換され出
力される。
【0044】本実施例では、通信方式としてCDM方式
を用いているので、複数のデータを束ねて伝送すること
ができ、伝送容量を大きくすることができる。
【0045】また、本実施例は2値変調の場合である
が、直交変調等の他の変調方式でもよい。
【0046】本発明の弾性表面波装置を通信システムに
用いることにより、高品位通信をより簡略化した構成で
行うことができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、弾性表
面波素子と同一基板上に整合回路の少なくとも一部を設
けることにより、特性のばらつきを抑え、回路の調整を
要することなく良好な特性を実現でき、更に部品点数を
削減することができる。
【0048】更に、本発明によれば、弾性表面波素子の
形成時に整合回路を同時に形成することができるので、
工程数を低減することができる。更に、本発明によれ
ば、整合回路に分布定数線路を用いることにより、コン
パクト化を達成でき、作製も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による弾性表面波装置の第1の実施例を
示す概略平面図である。
【図2】第1の実施例における整合回路による出力電極
のインピーダンスの変化を示す図である。
【図3】本発明による弾性表面波装置の第2の実施例を
示す概略平面図である。
【図4】第2の実施例における整合回路の等価回路を示
す図である。
【図5】実施例3の通信システムの構成を示す図であ
る。
【図6】実施例4の送信機の構成を示す図である。
【図7】実施例4の受信機の構成を示す図である。
【図8】従来の弾性表面波装置を示す概略平面図であ
る。
【図9】従来の弾性表面波装置における整合回路の等価
回路を示す図である。
【符号の説明】
11 基板 12,13 励振電極 14 出力電極 16,161 整合回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江口 正 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小山 晃広 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 蜂巣 高弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板上に、第1及び第2の弾性表面
    波を励振する少なくとも2つの励振電極と、該励振電極
    から励振される該第1及び第2の弾性表面波を互いに反
    対向きに伝搬させる弾性表面波導波路と、前記第1及び
    第2の弾性表面波によるコンボリューション信号を取出
    す出力電極とを少なくとも備える弾性表面波素子と、 前記出力電極と外部回路との整合をとるための整合回路
    と、 を有する弾性表面波装置において、 前記整合回路の少なくとも一部が、前記基板上に形成さ
    れていることを特徴とする弾性表面波装置。
  2. 【請求項2】 前記整合回路が前記基板上に形成された
    線路で前記出力電極と電気的に接続されていることを特
    徴とする、請求項1に記載の弾性表面波装置。
  3. 【請求項3】 圧電基板上に、第1及び第2の弾性表面
    波を励振する少なくとも2つの励振電極と、該励振電極
    から励振される該第1及び第2の弾性表面波を互いに反
    対向きに伝搬させる弾性表面波導波路と、前記第1及び
    第2の弾性表面波によるコンボリューション信号を取出
    す出力電極とを少なくとも備える弾性表面波素子と、 前記出力電極と外部回路との整合をとるための整合回路
    と、 を有する弾性表面波装置において、 前記出力電極は複数の箇所から信号を取出すものであ
    り、本弾性表面波装置は、該複数の信号を合成する回路
    を更に有しており、該合成する回路と前記整合回路の少
    なくとも一部が、前記基板上に形成されていることを特
    徴とする弾性表面波装置。
  4. 【請求項4】 前記整合回路が分布定数線路であること
    を特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の弾性表面波装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の信号を合成する回路が分布定
    数線路であることを特徴とする、請求項3または請求項
    4に記載の弾性表面波装置。
  6. 【請求項6】 前記分布定数線路がマイクロストリップ
    ラインであることを特徴とする、請求項4または請求項
    5に記載の弾性表面波装置。
  7. 【請求項7】 前記分布定数線路がコプレーナ線路であ
    ることを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の
    弾性表面波装置。
  8. 【請求項8】 前記出力電極が前記弾性表面波導波路を
    兼ねていることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれ
    かに記載の弾性表面波装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項1乃至請求項8のいずれかに
    記載の弾性表面波装置を用いる通信システム。
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JP3825394A JPH06334468A (ja) 1993-03-22 1994-03-09 弾性表面波装置、及びそれを用いた通信システム
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